上 下
183 / 519
第七章

人が増えると美味しくなる魔法

しおりを挟む
大通りを歩く。

さっきまでは裏通りを選んで歩いていたが今回はわざと表通りを選んでみた。

通り過ぎる人のほとんどが俺達を振り返る。

どうだ、うちの奥さんは美人だろう。

と、普段なら言う所だが今回の主役は二人では無い。

俺の横を不安そうな顔で歩く可憐な少女。

美人という言葉は似つかわしくない。

やはり可憐という言葉が良く似合う。

鮮やかなスカイブルーのサマードレスに白い帽子。

THE夏の少女と言わんばかりの格好で歩いているのはトリシャさんだ。

え、何で追われている人間がこんな人目に付く場所を歩いているかって?

木を隠すには森っていうじゃないですか。

え、目立ったら隠れてない?

チッチッチ、わかってないなぁ。

わざと目立つ格好をして、この子がまさか追われている子のはずが無いという思い込みを誘発させるんですよ。

俺の顔は割れてるし、エミリアもシルビア様も同じだ。

商業協会に加盟している人達からすれば入ってこられると困るので戦々恐々としてしまうが、その他大多数の一般市民の皆様からは幸いにも好意的な目を向けてもらっている。

俺が新たに女性を連れて歩いていても、またか!ぐらいにしか思われないはずだ。

もしくは、何処の御令嬢?とか思ってくれるだろう。

それぐらいにトリシャさんは綺麗に変身した。

エミリアに化粧もしてもらい、もはや別人である。

女性って怖い。

「皆がこっちを見てる・・・。」

「怖がらないで前だけを見て歩いてください。今ここにいるのはトリシャさんじゃありません、リーシャさんです。」

「シュウイチの言うとおりだ。不安な顔をしている方が逆に目立ってしまうぞ。」

「可愛いですよリーシャさん。」

俺達に褒められて満更でもないトリシャさん改めリーシャさん。

ちなみに名前は適当だ。

「しかしまさかこんな方法で敵を欺くとは思わなかったな。」

「案外人の顔って覚えていないものなんですよ。特に人から与えられた情報で人探しをしている場合なんかは情報外の対象は初めから見ない場合もありますしね。」

「確かに奴隷がこんな服を着て出歩くなんて事は考えないだろうな。」

「・・・こんな綺麗な服着られると思わなかった。」

「借り物なので差し上げる事はできませんが、少しの時間でも楽しんでください。」

「うん!」

満面の笑みが眩しい。

まるで夏の向日葵のようだ。

若いっていいなぁ。

「シュウイチさんはあのような格好がお好みですか?」

「好みかといわれると難しいですが、どちらかというと好きですね。」

「うぅむ、どうもあのようにヒラヒラした格好は苦手なのだがシュウイチが好きだというのであれば挑戦してみるか。」

「シルビア様は今の格好も十分お似合いですよ。」

「じゃあ私は似合ってないんですね?」

ふてくされたようにエミリアが頬を膨らませる。

なにこの可愛い生物。

食べるぞこのやろう。

「エミリアの少し大人しめな格好が私の好みです。もちろん、先日のようなきわどい衣装も捨てがたいですが。」

「あ、あの格好はダメです。」

「それに二人なら何を着ても似合いますから。私はどんな服を着た二人も大好きです。」

優柔不断だと笑うなら笑え!

俺は二人が好きなんだ!

「こんな綺麗なお嫁さんがいるのに他にも女性を囲っていて二人は怒らないの?」

不思議そうな顔でリーシャさんがこちらを見る。

まぁ普通に考えればそう思うよね。

「素敵な男の所に女性が集まるのは当然の流れだ。シュウイチはそれに相応しいと思っている。」

「シュウイチさんは身分などで相手を差別したりしない優しい方です。少し嫉妬しちゃう事はありますけど私達の事を大切にしてくださいますから。」

「そんな風に言ってもらって光栄です。」

「ふ~ん、変なの。」

「人を好きになるようになればリーシャ殿にもわかるときがくるだろう。」

「奴隷が恋なんて出来ないよ。でも、もし自由になれるなら考えてみようかな・・・。」

「シュウイチさんがいますから大丈夫ですよ。」

エミリアさんそうやってハードル上げるのは勘弁してもらえませんかね。

もちろん全力を尽くすつもりではありますけど、法律という壁はいくら俺でも越えられませんからね。

それからもリーシャさんの質問に答えながら目的のお店まで歩いていく。

予想通り『トリシャさん』を探す人間には出会うことは無かった。

それに俺を探す奴等にも出会わなかった。

さすがに俺はばれるかなって思ったけど不思議なものだ。

陽が落ち辺りが闇に包まれる頃、目的のお店に到着する。

相変らずいい匂いがするなぁ。

「失礼します。」

「これはイナバ様ようこそお越しくださいました。」

「ご主人様お疲れ様です。」

どうやらユーリたちは先に到着していたようだ。

早いな。

「よぅ、今日はお前のおごりだって?」

「私はセレンさんだけでもよかったんですけど。」

「そう言うなって、せっかくの料理が不味くなっちまう。」

「まぁそれは冗談として。せっかくの休息日ですから昨日のお礼もかねて今日は楽しんでいってください。」

リーシャさんを入れて8人も入るとお店はもういっぱいだ。

「今日は貸切にしておりますので心置きなく楽しんでいただければ幸いです。」

「昨日の今日で申し訳ありませんがとびっきりの奴をお願いします。」

「おまかせください。」

ドンと胸を張り店主が調理場へと戻っていく。

給仕はいないので全て一人でやっているようだ。

「水などは自分でやりますので。」

「そんなお客様の手を煩わせるなんて。」

「その分とびきり美味しいのをお願いします。」

有無を言わせずカウンターの上においてあった水差しとグラスを持っていく。

本当はマナー違反だってことはわかっている。

店には店のやり方があるだろうし、何かあったとき困るだろう。

わかってはいるのだが、この人数の料理を提供しながらっていうのはちょっと無理がある。

なので勝手にやってしまおうという、悪客になってみる。

「では申し訳ありませんがお願いします。」

よし、了承は得た。

強引にだけど。

「イナバ様私がやります。」

「セレンさんはどうぞ座っていてください、今日はお客様なんですから。」

「では私が代わりに。」

「はい、ニケさんもたたないでください。」

「こうなったシュウイチは頑固だからな、座っているが良い。」

「大方一緒に来たその可愛い子に良いところ見せたいだけだろ?こんな美人にかこまれてまだ足りないかこの男は。」

ウェリスがニヤニヤしながら決めつけてくる。

俺を女ったらしみたいに言わないでくれるかなぁ。

別に誰彼構わずって訳じゃないんだけど。

「残念ながら彼女はそんな人じゃありません。ウェリスも昨日会ってるはずですよ?」

「俺が昨日会ってる?」

そんな人いたの?

みたいな顔でセレンさんがウェリスを見る。

視線を感じてウェリスがたじろぐのがわかった。

俺を悪くいうから仕返しだ。

「彼女は昨日追いかけてもらったあのトリシャ殿だ。訳あって今はリーシャ殿と呼んでいる。」

「こいつはたまげた、昨日のお嬢ちゃんがこうなるのか。」

「綺麗ですよ、リーシャさん。」

ニケさんが自分の事のように喜んでいる。

みんなに誉められてリーシャさんも嬉しそうだ。

「お待たせしました、当店自慢のトトマのミコニグバハーンです。」

暫しの雑談の後おまちかねの料理がやって来た。

名前はあれだが完全にトマトの煮込みハンバーグだ。

ありがとうまだ見ぬ料理人よ。

あなたの『胃』文化交流のおかげでまたこの味を楽しめる。

全員の席まで料理が運ばれる頃には部屋中が美味しそうな匂いで包まれていた。

食欲を刺激されお腹がか弱い音をならす。

ちがうな、早く食わせろと怒っているのか。

「ではいただきましょうか。」

「どうぞお召し上がりください。」

「「「「いただきます。」」」」

全員の声が綺麗に揃う。

そして思い思いの食べ方で食事が始まった。

スープから味わうのはセレンさんとエミリアとユーリ。

ウェリスとリーシャさんはお肉から。

シルビア様とニケさんはどうしようか迷っている感じだ。

美味しいのは間違いない。

それぞれの嬉しそうな顔を見てから、俺も料理に手をつける。

どれからいくかって?

やっぱ肉でしょ!

と、言うことで美味しく頂こうと思います!

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

俺の語彙力不足の為、トマトソースでたっぷりと煮込まれ、フォークを刺すとホロホロと崩れながらたくさんの肉汁があふれ出てくるハンバーグを想像してお楽しみ下さい。

「美味しいですねぇ。」

「あぁ、待った甲斐があったな。」

「セレン様いかがでしょう。」

「こんな料理があるなんて初めて知りました。お肉ってこういう風に調理するとこんなに柔らかくなるんですね。」

「俺はもう少し噛みごたえのある肉の方が好きだが、これはこれで旨い。」

「リーシャさん口の周りにいっぱいついていますよ。」

「私こんなに美味しい料理産まれて初めて食べた!」

喜んでもらえて何よりです。

後ろを振り向くと店主が嬉しそうな顔をしていたので思わずサムズアップしてしまった。

GJです!

「当店自慢の料理いかがでしょうか。」

「えぇ、昨日のも美味しかったですがこちらも非常に美味しい。甲乙つけがたいですね。」

「『甲乙付けがたい』、私の料理の先生も使っていましたがどういう意味なんですか?」

「優劣をつけるのが難しいという意味です。どちらも非常に美味しくて順位なんてつけられません。」

「なるほど。」

やはり『胃』文化交流を進めている料理人は日本人のようだ。

「セレン様再現できそうですか?」

「お肉を叩いて細かくすれば可能だと思いますが、ただこの形を維持したまま焼くのは難しそうです。」

「確かにすぐ崩れてしまいそうだ。」

「なにか形を維持するものがあればいいんでしょうけど・・・。」

さすがセレンさん早速調理法を研究中です。

ハンバーグってつなぎを入れるんだったよな。

「お肉を混ぜる時にパン粉を牛乳で浸したヤツを少量混ぜて捏ねるといいですよ。」

「イナバ様御存知なんですか?」

「元の世界で似たような料理を見たことがあります。」

「さすがイナバ様良くご存知ですね。」

店主が驚いた顔で俺を見る。

いや、元は俺の世界の料理なんで、知ってて当然といいますか何と言いますか。

「これ以上は料理の秘密になりますので、黙っておきます。」

「そうですね、すみません。」

「是非色々試してみてください。私も新たな作り方を日々研究しております。」

「これが完成形では無いのか。」

「これで満足してしまえばすぐにお客様は離れてしまうでしょう。皆様に喜んでもらえるように日々勉強の毎日です。」

「まるで武術と同じだな。料理の世界とはそれほどに深いものなのか・・・。」

確かに武術も鍛錬に終わりは無いって言うし。

そういう風に考える何てさすがシルビア様です。

「もう無くなっちゃった・・・。」

「私のでよければ食べますか?」

「いいの!?」

そんな話をしている横でニケさんがリーシャさんを甲斐甲斐しくお世話している。

まるで手のかかる妹を見る姉のようだ。

「リーシャさんも喜んでもらえているようで何よりです。」

「うん、すっごい美味しい!」

うんうん、よきかなよきかな。

嬉しそうなリーシャさんを見ているとこちらも笑顔になってくる。

それはニケさんも同じようだ。

「ニケさんも嬉しそうですね。」

「私には妹がいませんでしたから、いたらこんな感じなのかなって勝手に思ってしまいました。」

なるほどね。

「ニケさんがお姉ちゃん?」

「そう呼んでもらえると嬉しいかな。」

「うん!ニケお姉ちゃんありがとう!」

何この二人!

尊い!

神々しすぎて直視できない!

ありがたやー、ありがたやー。

「シュウイチどうかしたのか?」

「いえ、拝んでおこうと思いまして。」

「神様なんて信じないタイプだと思っていたが意外だな。」

「元の世界には神様がたくさんいましたからね。」

八百万の国でございます。

100年使えば道具も神様になってしまう国。

今考えれば自由だよなぁ。

「そういえば随分静かだなウェリス。」

「うるせぇ、飯ぐらいゆっくり食わせろ。」

「とか何とか言いながらこの空気についていけないとか?」

「暗い世界で過ごしてきた身としては眩しすぎる感じはあるな。」

「お前はその世界から足を洗ったんだしっかり慣れておけよ。」

「はいはい、騎士団長様には逆らえねーよ。」

もし真っ当な世界で育っていたら、ウェリスの人生も少しは変わっていたんだろうか。

人生にたらればは存在しない。

過去は変えられないし、罪は消せない。

だが未来は変えることができる。

幸い彼にはそれを支えてくれる人がいるわけだし、未来は明るいといっていいだろう。

奴隷だから幸せになってはいけないなんて事は無い。

それはリーシャさんも同じだ。

彼女には幸せになる権利がある。

その至極当然の権利を行使する為に、出来る事をしてあげるだけだ。

といってもなぁ。

壁がでかすぎてどうにもならない。

領主様と仲がいいってのはありがたいけど、いきなりトップって言うのがなぁ。

理想は中間ちょっと上ぐらいの身分で、融通が利いて、あらゆる所に顔が利いて、さらに秘密をばらさない完全俺サイドの人間。

そんな人いるわけ無いよなぁ。

「すみません、開いていますか?」

俺がうんうんと頭を悩ませている時だった。

店のドアが開き女性の声が聞こえてくる。

「すみません今日は貸切でして。」

「えぇ、せっかく王都から来たのに!どうしてもダメ?」

「申し訳ありません。料理は提供できるのですが先に入られた方とのお約束がありますので。」

「じゃあ、中にいる人の許可があったらいいのよね?」

「いや、ですが・・・。」

なんだなんだ。

女性の声に聞こえるけど結構強引だな。

まぁ、女性だから強引じゃないってワケじゃないけど。

後ろから足音が聞こえる。

その声の主は店主の許可を取らずに中に入ってきたようだ。

どれ、どんなやつか顔を拝んでやろうじゃないか・・・。

「あら、誰かと思ったら貴方だったのね。」

振り返ると美人がいた。

10人いたら8人は美人というような美貌。

え、残り二人は何かって?

ブス専ともっと美人が好きな人。

立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花なんて言葉があるけど、これはおしとやかな女性に使う言葉であってこの人には似つかわしくない。

この人の場合はTHE 薔薇!って感じ。

「これはガスターシャ殿では無いか。」

「シルビア様、アーシャって呼んでくれなきゃダメよ。」

そう、そこにいたのは中央府元老院副参謀。

見た目は美人だが中身は男のガスターシャ氏だった。

いたよ、俺の要望を全部叶えてくれそうな人。

してくれるかは別として。

思わぬところで現れた人物に俺は驚くとともに心の中でガッツポーズをする。

これで何とかなるかもしれない。

助っ人は困った時に現れる。

今回も他力本願100%全開で行きますよ!
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド
ライト文芸
 日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。  その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。  青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。  その後がよろしくない。  青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。  妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。  長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。  次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。  三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。  四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。  この5人とも青夜は家族となり、  ・・・何これ? 少し想定外なんだけど。  【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】 【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】 【2023/6/5、お気に入り数2130突破】 【アルファポリスのみの投稿です】 【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】 【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】 【未完】

不貞の子を身籠ったと夫に追い出されました。生まれた子供は『精霊のいとし子』のようです。

桧山 紗綺
恋愛
【完結】嫁いで5年。子供を身籠ったら追い出されました。不貞なんてしていないと言っても聞く耳をもちません。生まれた子は間違いなく夫の子です。夫の子……ですが。 私、離婚された方が良いのではないでしょうか。 戻ってきた実家で子供たちと幸せに暮らしていきます。 『精霊のいとし子』と呼ばれる存在を授かった主人公の、可愛い子供たちとの暮らしと新しい恋とか愛とかのお話です。 ※※番外編も完結しました。番外編は色々な視点で書いてます。 時系列も結構バラバラに本編の間の話や本編後の色々な出来事を書きました。 一通り主人公の周りの視点で書けたかな、と。 番外編の方が本編よりも長いです。 気がついたら10万文字を超えていました。 随分と長くなりましたが、お付き合いくださってありがとうございました!

転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す

エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】 転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた! 元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。 相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ! ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。 お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。 金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

全能で楽しく公爵家!!

山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。 未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう! 転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。 スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。 ※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。 ※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

処理中です...