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第五章

何事も多い方がいいとは言いますが・・・

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テナンさんに連れられてやってきたのは館の食堂だった。

元が砦だったというのもあって普通の食堂よりもかなり広い。

先ほどのエントランスぐらいの広さがある。

それこそ100人ぐらいが一斉に食事を食べれるような広さだ。

そんな広い食堂の中央に長い机が置かれ、食器が準備されている。

お貴族様の出てくる作品でよく見るあの縦長の机だ。

もちろん燭台やフルーツの盛り合わせも机の上に準備されている。

本物を見る事になるとは思わなかった。

「プロンプト様はすぐに参られますので、どうぞお席にかけてお待ち下さい。」

お席にかけてお待ちくださいって、どこに座ればいいの?

上座下座じゃないけどこういう場の席って決まりがあるんじゃないのかなぁ。

この世界のルールは知らないんだけど。

「シュウイチさんはこちらに座ってください。」

「ここですか?」

「プロンプト様はここにお座りになられますので正面がシュウイチさんです。」

なるほど、やはりルールがあるのか。

さすがエミリア頼りになります。

「では私とエミリアがその両横というわけだな。」

「ユーリは私の隣に座ってください。」

「かしこまりました。」

正面に領主様というのは緊張ハンパないんですけど・・・。

あれ、こっちは人数分の食器が準備されているのに向こうは領主様だけか。

野暮だけど奥さんとかはどうしたんだろう。

「失礼になる前に聞いておきますが、プロンプト様は結婚されてますか?」

「結婚されていたのだがだいぶ前に事故で亡くなられている。」

先に聞いておいてよかった。

このあたりの会話は注意するべきだろう。

「ではこの館にはお一人でお住まいになられているわけですか。」

「娘様はもう嫁いでおられますので今はお一人のはずです。息子様が確か中央にいるというお話でしたが・・・。」

「すまない、待たせたようだな。」

領主様が足早に向かってきたので一回会話を中断して身を硬くする。

こういう食事の場は苦手だ。

社長と食事に行ったときも大好きなお寿司の味が分からなかった。

料理は気心の知れた人と食べるべきだよ。

「お忙しい中申し訳ありません。」

「なに呼び出したのはこちらだ、気にしなくてもいい。さぁまずは食事を取りながら話をさせてもらおうか。」

着席すると同時に手を叩き合図をする。

すると、恐らく調理場があるのだろう奥から大勢の使用人が料理などを手にやってきた。

「ここには我々しかおらん、作法に気を使うことも気遣いも無用だ。うちの料理長が作る料理はどれも絶品だぞ。」

子供のように目を輝かせて領主様が笑う。

握手をしたときもそうだったが、案外気さくな人なのかもしれない。

「お待たせいたしました、お飲み物は何に致しますか?」

このタイミングは何を飲むのが正解なんだ?

メニューもないし適当に言えばいいのか?

「私は蜜酒を頂こうか。」

「では私は果実酒を、料理に合うものをお願いします。」

「私はリア奥様と同じものをお願いします。」

え、ユーリそれはずるいだろ。

俺もそういいたいところだがもう使われた後だし。

出来るなら甘いものじゃなくてさっぱりしたものが飲みたい。

となると、答えはひとつだ。

「では私はエールをお願いします。」

「それは街で今流行している飲み物だな?私も飲んでみたのだが熱い体が一気に冷える良いものだ。」

「プロンプト様もご存知でしたか。」

「この場で敬称は不要だ。ププトと呼んでくれ、親しい者にはみなそう呼ばせている。私もシュウイチと呼ばせてもらって構わないか?」

「もちろんです。」

いや、全く親しくないんですけど。

でもこの場で無理ですなんて言えるはずもない。

「エールといえばシュウイチはコッペンと懇意にしているそうだな。」

「懇意といいますか、商人らしくお互いの利益を優先したお付き合いをさせていただいております。」

「別に彼と付き合う事をとがめるつもりはない、ああいう手合いは街を回す上でどうしても必要になる者だ。直接悪さをしないのであれば私も付き合いをさせてもらっているしな。」

まさかの裏の顔役との付き合い発言。

この場には騎士団分団長も同席してますが大丈夫でしょうか。

「必要悪というものですか。」

「その通りだ。世の中がきれいごとだけで回らないのは百も承知だと思うが、汚さにも種類がたくさんある。あいつは自分の手を汚さない程度の悪にしか手を出さない男だ。私が飲んだエールも奴が持参したものだったが、冷やす技術を教えたのはシュウイチという話を聞いてな、盗賊団を壊滅させ村を魔物から守るような男がコッペンのような男ともかかわりを持っていると聞いて非常に興味を持ったのだ。それで急ではあったがこの場を用意させてもらった。先ほどの顔合わせは今後のつなぎに役に立つのではと思ってだが迷惑だったか?」

なるほど、そういう意図があったのか。

商売だけでなく物事を進めるのに名前が売れていることほど有利なものはない。

今後何かをするときにも領主様推薦の男という肩書きがついたおかげでスムーズに話が進む事もあるだろう。

そういう意味では領主様のネームバリューはこの街ではこれ以上無い後ろ盾だ。

「迷惑だなんてとんでもない、非常にありがたいものでした。」

「本当は私の下にと思っていたのだが、残念ながらフラれてしまったわけだがな。」

「その件に関してはまことに申し訳ありません。」

「いや、先ほども言ったように咎めている訳ではない。むしろ力を貸してくれると言ってくれただけでありがたかった。」

俺のような男の力も借りたいだなんて、よっぽどこの領地には優秀な人材がいないのだろうか。

それとも、問題が多すぎて手が回っていないとか?

どちらにせよ期待されているというのは間違いないだろう。

ただの辺境に店を構える店主には荷が重いよ。

「さぁまずは腹ごしらえだ、たっぷりと食べてくれ。」

用意された料理はどれも美味しそうで、コース料理のように順番に出てくるのではなく各自が好きなものを好きなだけ食べていいビュッフェスタイルだった。

これなら礼儀作法も気にしなくていいから助かるな。

それからはお互いの自己紹介から他愛のない会話まで比較的ざっくばらんに話を進めた。

思っている以上にフランクな性格をしているようだ。

冗談も言うし、よく笑う。

なるほど領民が慕うのもうなづけるというわけだ。

サンサトローズの街を歩いていても領主様の悪口を聞いたことがない。

決して言わせていないのではなく、別にいう必要のないぐらいの良い統治をしているのだろう。

物価が高いだの、税金がどうだの、どう統治をしていても聞こえてくる雑音程度の悪口ぐらいだ。

ちなみに俺は税金払っていないんですけど、この場で請求されたり怒られたりしないよね?

程ほどおなかが膨れた頃、飲み物のお代わりを頼もうとしていたときだった。

急に真顔になった領主様がこちらをまっすぐに見てくる。

なんだ?

何かマナー違反か?

怒られるような事した?

「そういえばまだお礼を言っていなかった、此度の魔石横流しをよく発見してくれた。国の根底を揺るがす大事件になる所だったが貴殿のおかげで被害を最小限にとどめることができた。国王陛下に代わり礼を言わせてもらおう。」

急に真剣な話になって変化についていけなかった。

「もったいないお言葉です。多くの人の手助けがあって発見できたので私ひとりの手柄ではありませんが早期に発見できて何よりでした。」

「主となる産業でこれほどの大事件が行なわれている事に気付けなかったのは不甲斐無いが、領内で事件を明るみに出来たのは大変ありがたかった。魔石鉱山の多い我が領内にとって横流しが横行すれば死活問題になりかねないからな。」

利益が領外に流出すればそれだけ領内にかけられるお金がなくなってしまうということだ。

簡単に言えば是粋な減ってしまい福利厚生にお金を回せないという感じか?

え、分かりづらい?

お小遣いが少なくなって欲しいゲームが買えないところだった。

これでオケ?

ちょっと違うけどまぁいいだろう。

「現在も調査は続いているそうですが、規模が規模だけに全容解明には時間がかかると思っております。後は魔術師ギルド含め皆さんにお任せする形となりましたがどうぞ宜しくお願いいたします。」

「うむ、責任を持って全容解明に努めよう。」

話が大きすぎて俺が入る余地なんてなくなってしまった。

後は皆さんで何とかしてください。

「それだけでない。領内に蔓延っていた盗賊団の壊滅、村を襲った魔物の撃退と私の目が届かない部分で多くの人を助け功績を残してくれた事にも礼を言っていなかった。改めて御礼を言わせてもらう。良く我が領民を守ってくれた。」

「騎士団分団長として改めて礼を言わせてもらおう、シュウイチありがとう。」

シルビア様まで勘弁してください。

「解決に尽力されたのは私ではなく騎士団の皆さんと村の人たちで、私はそのお手伝いをしたに過ぎません。ですが、無事に解決出来てよかったと思っています。」

「そこでだ、領主として私はシュウイチに何か褒美を取らせたいと思っているのだが何か欲しいものはないか?」

いきなりフランクに戻りますね。

ちょっとその変化についていけないんですけど!

「欲しいものといわれましてもまだこの世界に来たばかりでして、なかなかすぐに思いつきません。」

「欲がないとは聞いていたが本当に何もないのか?女・・・はこれだけ綺麗な嫁を娶っていれば不要だな。名誉・・・は先ほど断られた所だ。残るは金か?」

「お金に関しては別件であてがございまして、辞退いたします。」

「では一体何が欲しいのだ。」

いや、だからいきなり言われても困るんですって。

元の世界ならほしいものはたくさんあったけど、この世界に来て充実しすぎているので欲しいものが中々思いつかない。

もっと馴染んでくればアレが欲しいこれが欲しいというのは出てくると思うんだけど。

領主様に貰うようなものではないだろう。

この人からしかもらえないような特別なもの。

うーむ。

ん、ある。

一つだけある。

って言うか今しかこれを言うタイミングはない。

「一つだけございました。」

「なんだ、よほどのものでなければ準備してやろう。」

「では、我が商店近くの村より村長のニッカから書状が届いているかとは思いますが、現在行なわれている村の開発を商店連合にお手伝いさせていただく事はできますでしょうか。」

そう、忘れていた。

村の開発をするのに領主様の許可を取らないといけないという話だったんだ。

商店連合の方はメルクリアが何とかしてくれるはずだし、残るは領主様の許可だけになっていたんだ。

直接会って話をする機会なんて今しかない。

今言わないで何時言うの、今でしょ!

「確かにそのような書状は届いていたが、つまりはあの村の村長にさせろという事か?」

「とんでもありません。あの村に必要なのはニッカ様のような周りを見て助言を出せるような心の広い人です。私のような欲の多い人間に勤まるようなものではございません。」

「ではどうしたいのだ。書状を読んだがそなたをたたえるような内容ばかりで上手く伝わってこなかったのだが。」

ニッカさん、書状を出しても伝わってないんですってよ。

横にいたシルビア様がやれやれといった顔をしているのが目に浮かぶ。

「現在あの村はププト様の命もあり大きく拡大しようとしております。先の一件で労働力不足が懸念されましたが、労働奴隷の皆さんのおかげもありこのまま行けば今年の収穫は昨年を大きく上回ることでしょう。それに、現在着工している泉からの灌漑工事が完了すれば、来年には更に多くの収穫を期待する事もできます。」

「確かにそのように指示を出し、順調に推移しているとも聞いている。そんな中、何故商店連合が開発に名乗りを上げるのだ。」

「私事ではございますが、商店連合より商店周辺に町を誘致するよう命を受けております。しかしながらあの土地に町は二つ必要ありません、そこで今ある村を大きく発展させる事で私の命を代用しようという話となりました。村の方々の了承、ならびに商店連合の許可は取り終えておりますので後はププト様の許可を頂く段階まできております。村が大きくなり住人が増えれば来年の作付け労働者の確保も、より多くの税を徴収する事も可能になりましょう。私の希望は、この世界に来てお世話になったあの村に恩返しをしたいというものなのです。」

商店連合の許可はまだ取り終えていない。

だが、メルクリア様ならきっとやり遂げてくれるだろう。

ということで、後は領主様の許可だけという所まで来ているのだ。

村を大きくするのは俺に課せられた命だが、村に恩返しをしたいというのは俺の本心だ。

「・・・具体的にどうするつもりだ?」

「現在拡張を続けております森の開拓、ならびに住居の作成に必要な資材や労働力を商店連合が用意いたします。ププト様に許可をいただきたいのは二つ、1つは短期的かつ小規模な開発を我々にお任せいただきたいということ。大規模な開発についてはこれまでの通りププト様の許可が下り次第取り掛かるつもりですし、開発構想に指示がございましたらそのようにもするつもりです。あくまであの村は領主様の領土の1つであり、私の私有地ではありません。」

「つまりは大枠は私が決め、その他はそちらが決めるということか。」

「左様でございます。」

さすがこれだけで分かるとは領主を任されているだけの事はある。

頭の回転が非常に速い。

「では二つ目は何だ。」

「二つ目は、拡大する村に今後誘致する商店や宿などについて私達でご準備させていただけないかというものです。」

「先ほどと違いずいぶんと大きく出たな、なるほどそれが目的か。」

二つ目はあくまでも俺の勝手な願いだ。

誘致する宿や商店をこちらで決めることが出来れば、お互いに客の取り合いをする必要はないし融通をきかせる事だってできる。

ちなみに二つ目の許可は別に下りなくても構わない。

二つ目の許可が出ない代わりに一つ目の許可が出れば十分だ。

これも交渉術の1つで、わざと二つ目に無理難題を突きつければ一つ目のハードルが低く見え最初の条件が通り易くなるというものだ。

覚えておくと何かの役に立つかもしれないよ。

「私事ではありますが、私も商人ですので出来れば自分の売上を優先したいとも思っております。もちろん村に最低限必要な商店に関しては競合しても構いません。ただ、大きくなる中で喧嘩をしたくないという思いもありまして。」

「一つ目はともかく二つ目に関してはすぐに許可を出す事はできんな。過剰に商店連合の人間が入り村の運営に支障が出ては困る。」

「確かに今後村が大きく発展すれば、金品を扱う者の発言力が大きくなる可能性はあります。それであれば誘致する商店や産業などについては村長様からププト様にお話を通していただき、許可が下り次第取り掛かるというのはいかがでしょうか。人選に指定がございましたら仰っていただいても構いません。」

「あくまでも村を営むのはそちらではなく村長であるニッカや私というわけか。」

「私は村長になりたいわけでも支配したいわけでもありません。村が大きく成長すればそれだけ我が商店を利用するものが増える。それは結果として私の利益につながるそう考えているのです。」

「欲がないのではなくむしろもっと大きな欲を持っているとは、人は見かけによらんな。」

村を大きくしなければ冒険者の数は頭打ちだ。

ダンジョンを大きくする為にはより多くの冒険者がこれるようにしなければならない。

そのためにも村には大きくなってもらわなければならないのだ。

無論冒険者の為だけではない。

村に住むみんなの生活が向上し、お金が村に落ちる事で豊かになってもらいたい。

もちろんお金があることが幸せでないのは分かっている。

それでも皆が認めてくれた事を絶対に成功させたいという気持ちは間違いではない。

「なにぶん根が商人なものですから、欲深いのです。」

「そういえば横にいる騎士団長シルビア殿は村長のご息女だったな。」

「はい、いつも父と家族がお世話になっております。」

そういえばニッカさんの息子が領主様の補佐やってるんだっけ。

今日はいないのかな。

「あいつには別の街との連絡役を頼んでいる、同席できずすまないな。」

「いえ、しっかりと使っていただければ幸いです。」

身内にも容赦のないシルビア様。

ニケさんをかくまってもらっている家も元はその人の家だっけか。

「身内の目があれば悪さは出来ないだろう。それに、結婚した事で義理の息子になったのであればいずれ村長を継がせても何の問題もないか。」

「私は別に村長になりたいわけではないのですが。」

「人はいずれ老いて死ぬ。老いずに死ぬ者だっている。後を継ぐ人間がいるというのは心に平穏をもたらすものだという事をよく覚えておくといい。」

「・・・かしこまりました。」

「なに、まずは息子に声がかかるから問題はない。うちのバカ息子もその頃にはまともになっているといいんだがなぁ・・・。子供はいいぞ手はかかるが可愛いものだ。これだけ良い妻を娶っているのだから子供は多い方がいいだろう、なぁ。」

そういって横にいる二人に目を向ける。

真横なのでどういう表情をしているのかは分からないが、エミリアが顔を真っ赤にしているのは間違いないだろう。

シルビア様は逆に大きくうなずいてそうだ。

ユーリは、わからん。

「先ほどの件二つとも許可をしよう。その代わり、これからも我が領土領民の為に力を貸してくれ。」

「私でよろしければ喜んでお手伝いさせていただきます。」

よし、これであとはメルクリア様の返事を待つだけだ。

「話が長くなったな、残りの食事を楽しんでくれ。」

「ありがとうございます。」

「帰りはテナンに声をかければ宿までの馬車を準備させよう。それでは失礼する、この後もくだらん集まりに顔を出さねばならんのでな。」

くだらないって言っちゃったよ、この領主様。

でもまぁ面子とかもあるし顔を出さないといけない場所とか、やらないといけないことがたくさんあるんだろうな。

そういう意味では村長だって同じだし、出来ればそういう仕事だけはしたくない。

領主様はそのまま席を立ち、そのまま食堂を後にした。

残されたのは俺たちと給仕の召使の皆さんだけ。

「行ってしまわれましたね。」

「お忙しい人だからな、これだけ長いこと話をしてくださっただけでもありがたいことだ。」

「村の許可もいただけましたし、今日は安心して宿に帰れますね。」

「欲しいものが村の開発許可とは、さすがご主人様です。」

何がどうさすがかは置いといて最初は来たくなかったが、来てよかった。

今はそう思うよ。

俺はグラスに入っていたエールを一気に飲み干し大きく息を吐いた。

少々ぬるくなったエールも達成感と共に飲めば美味しく感じる。

後は食事をゆっくり頂いて早いうちに帰るとしよう。

明日は明日でしなければならない事がたくさんある。

ふと、静かなエミリアのほうを見ると顔を赤くしたままボーっとしていた。

酔ってしまったんだろうか。

いや、さすがにそれはないと思うけどどうしたんだろう。

「エミリアどうかしましたか?」

「え、あ、はい、子供は3人は欲しいです。」

いきなりの家族計画発言ですか。

もしかしてさっき領主様に言われてからずっと考えていたの?

「エミリアは3人か、私も3人は欲しいから6人の子供となるとにぎやかになるな。」

「すみません、私としたことが恥ずかしい。」

「いやいや大切な事だ。プロンプト様も言っていただろう、子供は多い方がいいと。」

確かにそうはいいましたけど、6人の子供とか考えた事もなかった。

でも12人いる妹とかも世の中にはあるんだし、その半分と思えばまぁ・・・。

いや想像できない。

「シュウイチにはしっかりと栄養をつけて頑張ってもらわなければならんな。」

直接的過ぎますよシルビア様。

思っていた以上に肉食系で草食系の代表みたいなオジサン困っちゃうな。

え、ハーレム計画考えてる奴の何が草食系かって?

ほら、妄想と現実ってやっぱり違うじゃない?

童貞じゃないとはいえ経験豊富でもないんだからさぁ。

「失礼ながら奥様方、私も三人は欲しいので合計9人です。」

ちょ、ユーリおまえもか。

「そうだな、ユーリの分も頑張ってもらわねばならんな。」

「よろしくお願い致しますご主人様。」

周りに人がいるんだからこれ以上の家族計画発言はやめなさい。

領主様の夕食会でまさかの家族計画発言。

12人でダースです。

オジサン体持つかな・・・。
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