上 下
127 / 520
第五章

やっぱり人は見かけで決めちゃいけない

しおりを挟む
エミリアの助言により精霊結晶の取り扱いについては無事に解決を見せた。

ひとまず先に必要な金額だけ支払って頂き、残りの金額は後日連絡があるそうだ。

精霊結晶自体は今日このままギルドに引き取って貰う事になった。

普通であれば入金前に物を渡すなんて事はありえないのだが、相手が逃げる事のできない大きな組織だからこそ安心して渡す事ができる。

というか、あまりにも価値が大きすぎてこれ以上ポケットに入れて持ち歩くのが怖いというのが本音だ。

穴が開いて落としたら立ち直れそうにない。

そんな不安を感じながら歩くぐらいなら今ここで渡したほうが自分のメンタル的にも助かります。

これでニケさんを買い受ければ俺達の横流し騒動はひとまず終結を見せる事になるな。

いやー、長かった。

ちがうな、時間はそんなに経っていない。

時間の密度が濃すぎるんだ。

いつもの事ながら面倒な事に巻き込まれているなぁとつくづく思うよ。

でもこれで、そういう問題からひとまず開放されるわけだしよしとするか。

後は宿に戻ってゆっくり寝るだけだ。

さぁさっさと帰ろうか!

「この話はこれぐらいにして次の話に移るとしようか。」

え、まだあるの?

俺の用事はもう二つとも終わったんだけど。

「領主様との謁見の件ですね。」

「急な話で申し訳ないけれど領主様たっての希望となっちゃあ断るわけにはいかなくてね。すまないがちょいと時間をもらうよ。」

「具体的にはどのぐらいでしょうか。」

「夕食に呼ばれているだけだから夜には終わるだろう。」

領主様との謁見とか思い出したくなかった。

しかも謁見だけでなく食事もですか。

ないわー。

夜はシルビア様も合流してみんなで美味しいご飯を食べるつもりだったんだけどなぁ。

支配人にはそういうお店を探して貰っているんだけど・・・。

っていうか夕食に呼ばれているって礼服とか持ってきてないよ?

ドレスコードとかは大丈夫なんだろうか。

なんていうか今日の格好は飾り気も何もない地味な格好だし。

「領主様の手配する夕食ですか。一度呼ばれた事がありますが非常に美味しい料理をいただいた記憶があります。」

「あんたの記憶はもう20年以上前の話じゃないのかい?」

「失礼な、ここ5年ぐらいの話ですよ!」

「おやそうだったかねぇ・・・、年はとりたくないねぇ。」

年寄りが二人。

もうボケ始めたのか?

なんて口に出そうものなら一瞬で俺を消し炭に出来るぐらいの魔力を秘めてそうなんだよな、ギルド長って。

口が達者なだけでこの地位には居ないだろう。

絶対に。

「美味しい料理ですか、是非味わってみたいですね。」

「ユーリは料理の話になるととても嬉しそうな顔をしますね。」

「リア奥様の料理もセレン様の料理も美味しいですが、そういう方々が美味しいと賞賛する料理がいかなる物か非常に興味があります。」

確かにこの世界の料理がどういうものかは非常に興味がある。

先ほどのような何ちゃって元の世界の料理とかではない、純粋なこの世界で生まれた料理がどういうものか。

旅先でその土地の郷土料理を味わうような感覚だ。

この世界に来てはや三ヶ月と半月。

異世界飯とか、ダンジョン飯とか、異世界居酒屋とか、ご飯物を網羅してきた俺に死角はないはずだ。

だけど、その料理をまさか領主様といただく事になるなんて思いもしないじゃない?

出来ればもっと気心の知れた人とワイワイ楽しく話しながら食べたかった。

はぁ、憂鬱だ。

「何辛気臭い顔してるんだい。」

「この顔は元からですよ。あの、礼服など持参していませんが大丈夫なのでしょうか。」

「別に構いやしないだろう。先方だって急なお誘いだって事は百も承知だし、ここの領主様はそんな細かい事をとやかく言う人じゃないさ。」

おや、そうなのか。

もっと威張っているもしくはツンとしてる堅苦しい人を想像していた。

とはいえ嫌な事に変わりは無い。

「ではこの後どこに向かえばよろしいのでしょうか。」

「もうしばらくしたらここに迎えが来るはずなんだけどねぇ・・・。」

待って宿にも戻らずこのまま直行ですか?

マジですか?

心の準備とか全く出来ていないんですけど。

「サンサトローズ騎士団分団長シルビアです、お客人を護衛して参りました。」

心の中でうなだれているときだった。

凛とした聞き覚えのある声に後ろを振り向くと、透明な壁の向こうにシルビア様が立っていた。

そういえばシルビア様も魔術師ギルドに用があるといっていたけど、まさか迎えの人を護衛していたのか。

でも護衛しているのって白鷺亭の最上階に宿泊している人だよね。

いったい誰なんだ?

「鍵はかかってないよそのまま入りな。」

「失礼します。」

今回は壁のようなものは見えなかった。

手元に精霊結晶は無いからやっぱりあれのお陰で見えていたのかもしれないな。

シルビア様がこちらを見て目が合った瞬間少しだけ笑顔になった。

うん、こういうところが可愛いんですよ。

エミリアも可愛いけどシルビア様のギャップ萌え的な可愛さもある。

お仕事ご苦労様です。

シルビア様が部屋に入ってきたその後ろに続いてモデルのような美しい女性がやってきた。

おそらく護衛してきた人だと思うのだが。

何このモデル体型の美人。

身長は俺よりも高いのに顔は小さいし細身だし。

少々残念なのは胸とお尻が小さい事か。

いや、巨乳信者じゃないから小さくてもいいんですよ?

大きいのは正義って言う人もいるけど、小さくても正義です。

偉い人にはそれがわからんのです。

横に居たエミリアも感嘆の声を上げている。

女性でも声を失う綺麗さって奴か。

服装は全身スーツのようなぴったりとしたジャケットとズボン。

なんだろうどこかで見たことのある格好だなぁ。

某帝国歌劇団の衣装か?

でもあんなふうにタイツじゃないし・・・。

あ、わかった!

ソ〇ィーのアトリエに出てきたモ〇カと同じ感じだ。

なるほど、それで違和感無かったのか。

あのキャラも男装っぽい感じだったしな。

「遅れまして申し訳ありません。」

「なに、こっちも立て込んでいたからね問題ないよ。」

鈴のような声とはよく言ったものだ。

凛とした雰囲気に高音が良く響く。

決して嫌にならない綺麗な声だ。

天は二物を与えないって言うけど与えられている人もいるんだなぁ。

完璧すぎるでしょこれ。

「シュウイチ、こちらはガスターシャ殿。中央府元老院の副参謀を勤めておられるお方だ。」

「やだ、シルビアさんアーシャって呼んでくれないと駄目じゃない。」

「さすがに公の場で略称で呼ぶわけには参りませんので。」

「もう、堅いんだから。」

なんだろう、雰囲気はむちゃくちゃ綺麗で高貴な雰囲気をかもし出しているのにどこからか香ってくるオネェ臭。

しゃべり方の問題か?

「ガスターシャ殿、此方がシュリアン商店の店主イナバシュウイチ殿だ。」

「はじめまして、イナバシュウイチと申します。」

「噂は中央府まで届いておりますわ。商人の身でありながら数々の武勇を持ち、誰も気付かなかった魔石横流しを発見、その末端組織を壊滅させたそうですね。ごく限られた人間にしか公表されて無いけれど貴方すごい噂になっているのよ。」

限られた人間というのが、横流し組織に染まっていないことが証明された口の堅い人達だろう。

だが大勢が知ればいずれどこからか話が漏れるかもしれない。

今は大丈夫そうだけど。

「噂になっているのは非常に光栄ですが私はただの商人です。皆さんが思っておられるほどの人間ではありませんよ。」

「そこも噂通りの謙虚さね。今日は元老院の密命を受けて貴方を調査するように言われてきたの。調査って言ってもどんな人間か見て来いって言われただけだから気楽にしててね。」

「ガスターシャ殿それは秘密のはずでは・・・?」

「やだ、ちゃんと言い直してくれないと答えない。」

「ですが・・・。」

「やだ!」

駄々っ子か?

ぶりっ子ではないが、最初に抱いたイメージとは明らかに違うようだ。

先入観ってやっぱり怖いな。

綺麗だけどなんだろう、どこかで感じた事のあるこの違和感。

わからん。

わからんが俺の第六感ゴーストが囁いている。

こいつは普通じゃないと。

「・・・アーシャ殿。」

「秘密にしろっていわれてきたけどこれからみんなで美味しいご飯を食べるのに秘密ばかりじゃ面白くないじゃない?それに後で私の可愛い弟にも会うんだから、あれ?これは秘密にしてたんだっけ?」

「極秘裏の内偵なので身分は明かすなと言われた通りになっております。」

「じゃあ大丈夫ね、久々に会うから楽しみだわ!」

弟?

今日の食事会に誰か来ているんだろうか。

中央府元老院。

確かこの国は国王を頂点にした議員制のはずだ。

貴族議員と一般議員からなる混成議会。

それと元老三家と呼ばれる元老院が通常の議題を処理している。

つまりこの人はその元老院でそこそこの地位についている人物というわけだから俗に言うエリートなんだろう。

家が貴族で生まれながらにしてそっちの道を歩んでいる人が多い印象だ。

もちろんそうじゃないかもしれないが、立ち振舞いやしぐさからそれなりの家の人なんだろうと思う。

しゃべり方は別として。

「ガスターシャ殿は相変わらずのようだな。」

「フェリス様もご機嫌がよろしいようで何よりです。」

「ご機嫌なものかい。この書類の山を見てそう思えるなんてガスターシャ殿も人が悪い。」

「仕事があるのは素敵な事ですわ、それだけギルド内が活発な証拠ですもの。」

「半分はそこにいる男が持ってきた今回の一件についてだがね。」

どうもすみませんそこの男でございます。

「今回の件が発覚したお陰で我が国は他国に恥を晒さずに済んだんですもの、これぐらいの事務処理で済んだのなら安い物ですわ。」

「ならばこの半分そちらに引き取って頂ければ嬉しいんだがねぇ。」

「やだわフェリス様、私が事務処理嫌いなのご存じなくせに。」

顔が綺麗なのにオネェ言葉に聞こえるのは何ででしょうか。

それと、会話の所々に入ってくるこの違和感は何だ?

「エミリアはこの方をご存知ですか?」

「メルクリア様からお話だけは聞いたことがあります。元老三家の中でも群を抜いて仕事の出来る方がいると・・・。ですが私の記憶では男性だったように思うのですが人違いでしょうか。」

どう見ても男性には見えない。

声もそうだし、喉仏も見た感じはなさそうだ。

もしかしたら見えないだけで下半身にはゴールデンなボールがついているのかもしれないが・・・。

うーむ。

「アーシャ殿そろそろ会場に向かわなければ後がつかえておりますので。」

「もうそんな時間?時間が経つのってあっという間ね。」

「いえ、アーシャ殿がここに来る前に寄り道をしすぎたせいでございます。」

「あ、黙っててって言ったのに!」

子供か!

「黙りません。いくら食べ物が美味しいからといって護衛もつれずにあのような場所で食事など、何かあったらどうされるおつもりですか。」

「だって王都でしか見かけなかったカーラ・ザンギアーゲが売ってたのよ?食べないわけには行かないじゃない!」

あの店に立ち寄ったのか。

もしかしたらどこかですれ違っているかもしれない・・・はないか。

この容姿じゃすれ違ったら絶対に覚えているはずだ。

綺麗過ぎて人目を惹き過ぎる。

あんな往来のど真ん中に護衛なしで中央府の偉い人が居たんじゃシルビア様も怒るよな。

これはこの人が悪い。

「あの料理はそのままでも美味しいですが、パンにはさんで食べても美味しいですよ?」

「あら、貴方もご存知なの?」

「ちょうど私たちも先ほどいただいたところなんです。」

「それは奇遇ね!もしかしたら私たちどこかで惹かれあう運命なのかも・・・。」

いや、それは無いと思う。

こんなに美人なのに惹かれる要素がいっさい無いのは何故だ?

俺が言うのもなんだが、守備範囲は広いつもりだ。

にもかかわらず俺の心の琴線にかすりともしない。

わからん。

「いくらアーシャ殿とは言え私の旦那を誑かすのは許しませんよ?」

「そういえばそうでしたわね。こんな綺麗な奥さんを二人も射止めるなんて貴方も罪な人ね。」

「私の自慢の妻たちですよ。」

「まぁご馳走様。」

「ではそろそろ行きましょう、おそらく下にカムリも来ている頃でしょう。」

そういえば夕刻にはカムリと交代するんだったな。

そういえば夕食会にシルビア様も参加するんだろうか。

「夕食会にはシルビアも参加するんですか?」

「カムリと交代する予定だったから参加の予定は無かったのだが、シュウイチが行くのであれば妻である私も同行するべきだろうな。」

「せっかく気心の知れた人間しか呼んでいないんだからいらっしゃいな。一人増えたところで構いやしないわ。」

いや、気付くだろう。

領主様との夕食会なわけだし、料理の数とか座席とか決まっているんじゃないの?

「そう仰って頂けるのであればぜひ参加したいのですが、生憎ドレスは家に置いてきておりまして。」

「衣装は気にしなくていいわよこちらで用意しているから。もちろん、そちらの皆さんの分もね。」

「私たちもですか?」

「もちろんよ!領主様に会うのにその格好はさすがにねぇ。」

ですよねー。

でもまぁ貸してくれるというならありがたい話だ。

「御主人様私も同席してよろしいのでしょうか。」

「皆さん一緒にとのお話ですから構わないわよ。」

「よかったですね、ユーリ。」

「はい、ありがとうございます。」

という事は、エミリアとシルビア様とユーリのドレス姿が見れるわけか。

それは非常に楽しみだ。

絶対綺麗に違いない。

「さぁそうと決まれば急ぎましょう、女の準備には時間がかかるのよ。」

「ではフェリス様失礼します。」

「楽しんでおいで。」

まるで孫を送り出す祖母のようだ。

なんて言おうものなら焼き殺されて・・・以下略。

ギルド長の部屋をあとにしてぞろぞろと階段を降りていく。

やれやれ、早く宿にかえってゆっくり寝たいよ。

「随分と難しい顔をしているな、シュウイチは。」

「えぇ、まぁ。」

「ご主人様はこのあとの食事会に乗り気ではないようでして。」

「なんだそうだったのか。」

「ただの商人には領主様との食事会など荷が重くてですね。」

ただの一般人が知事と食事をするようなものだ。

しかも偉いお役人さんも一緒ときたら気後れするに決まっている。

「そんなに構えなくても大丈夫よ、たったの100人ぐらいしか来ないから。」

100人!?

いや、どこがたったのなの?

全く意味がわからないよ!

無理です勘弁してください。

ただのインドアオタクには荷が重すぎて潰れてしまいます。

俺のテンパりが頂点に達しようとしたその時だった。

耳を疑うようなやり取りが聞こえてきたのだ。

「シルビア様お迎えに上がりました。」

「カムリか、ご苦労だったな。」

「いえ問題ありません。」

カムリが引き継ぎをする為に下で待っていたらしい。

「それで、本日の護衛対象というのは・・・」

「カムリ!私の可愛い可愛い弟!」

「な、兄さん!」

え、兄さん?

聞き間違えだよね、だってどう見ても・・・。

「まだそんな格好でうろうろしているんですか貴方は。」

「だって、可愛い弟に会うんだからおめかししないといけないじゃない?」

「そもそもの格好を正してからそういう事は言ってください。」

抱きつかれそうになっているのを嫌そうにあしらうカムリ。

えっと、つまりどういうこと?

「シルビア、これはどういうことでしょう。」

「混乱するのも無理はない。ガスターシャ殿はあのように見えるがカムリの兄、つまりは男なのだ。」

「あんなに綺麗なのに男性なのですか!?」

エミリアも驚きを隠せない。

「そんな、綺麗だなんて言ってもらえて嬉しいわ。」

「ご主人様、世の中見た目ではわからないことがあるのですね。」

「まったくです。」

人は見かけにはよらないとメルクリアの件でわかっていたつもりだったが、これは想像できなかった。

中央府元老院副参謀のエリートがオネェだなんて、誰が想像できただろうか。

無理ゲーでしょ。

ただ1つ言えるのは、俺の第六感ゴーストは正しかったということだ。

「さぁ一緒に行くわよ、カムリ!」

「腕にまとわりつかないでください、兄さん。」

「姉さんって呼んでくれないと嫌よ。」

「呼ぶわけないでしょう。」

目の前でいちゃつく姉弟もとい兄弟。

俺のこの後はいったいどうなってしまうのだろうか。

もう何が起きても驚かないぞ。

それだけを思った。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド
ライト文芸
 日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。  その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。  青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。  その後がよろしくない。  青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。  妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。  長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。  次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。  三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。  四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。  この5人とも青夜は家族となり、  ・・・何これ? 少し想定外なんだけど。  【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】 【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】 【2023/6/5、お気に入り数2130突破】 【アルファポリスのみの投稿です】 【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】 【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】 【未完】

不貞の子を身籠ったと夫に追い出されました。生まれた子供は『精霊のいとし子』のようです。

桧山 紗綺
恋愛
【完結】嫁いで5年。子供を身籠ったら追い出されました。不貞なんてしていないと言っても聞く耳をもちません。生まれた子は間違いなく夫の子です。夫の子……ですが。 私、離婚された方が良いのではないでしょうか。 戻ってきた実家で子供たちと幸せに暮らしていきます。 『精霊のいとし子』と呼ばれる存在を授かった主人公の、可愛い子供たちとの暮らしと新しい恋とか愛とかのお話です。 ※※番外編も完結しました。番外編は色々な視点で書いてます。 時系列も結構バラバラに本編の間の話や本編後の色々な出来事を書きました。 一通り主人公の周りの視点で書けたかな、と。 番外編の方が本編よりも長いです。 気がついたら10万文字を超えていました。 随分と長くなりましたが、お付き合いくださってありがとうございました!

転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す

エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】 転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた! 元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。 相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ! ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。 お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。 金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

全能で楽しく公爵家!!

山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。 未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう! 転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。 スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。 ※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。 ※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される

マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。 そこで木の影で眠る幼女を見つけた。 自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。 実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。 ・初のファンタジー物です ・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います ・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯ どうか温かく見守ってください♪ ☆感謝☆ HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯ そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。 本当にありがとうございます!

処理中です...