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第四章

番外編~ユーリ的朝の日課~

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 目が覚めた。

 辺りを見渡すも暗闇に閉ざされ上手く視認できない。

 日はまだ昇らず夜の帳はまだ下りたままだ。

 後1刻程で日は昇るだろう。

 今のうちに朝の日課を済ませておくべきだ。

 体の各部に異常はなし。

 魔力残量に問題もなし。

 食事と共に魔力を摂取すれば今日1日の消費魔力分はまかなえるだろう。

 まだ御主人様は起きていない。

 リア奥様も眠っているはずだ。

 まずは服を着替えて洗顔を済ませてしまおう。

 この前御主人様にいただいた服はそろそろ洗濯するべきかもしれない。

 最近は森に行くせいですぐ裾が汚れてしまう。

 幸い肌着はまだ予備がある。

 だが洗い換えを考えて食事の後にまとめて洗濯しておいたほうがいいかもしれない。

 朝食後お二人に洗濯物が無いか確認するとしよう。

 よし、覚えた。

 私は別に気にしないのだがリア奥様は胸当てをつけなければ怒ってしまう。

『御主人様の目があるからつけてください。』

 と、言われるので着けてはいるのだが少々苦しくて好きではない。

 だが奥様の命令であれば致し方ない。

 御主人様が喜ぶのであれば問題ないと思うのだがそういうわけには行かないそうだ。

 シア奥様は着けずに行動しておられるのが少しうらやましい。

 だがそれもリア奥様にとがめられているところを見るとやはりよろしくないのだろう。

 服を着て御主人様の前に出る。

 大丈夫だ問題ない。

 着替えを済ませて部屋を出る。

 家の中はまだ暗く足元は見えにくいが、しばらくすれば目がなじんでくるだろう。

 ここで明かりをつけてしまうと早朝の森の中で動きづらい。

 ここは我慢だ。

 ゆっくりと音を立てないように階段を降り、勝手口から井戸へ向かう。

 洗濯物はご主人様に指定された籠に入れておけば問題ない。

 後でまとめて洗ってしまおう。

 井戸の水を汲み、顔を洗う。

 冷たい水が頭をハッキリとさせてくれる。

 目覚めは良好だ。

 洗顔用の布で顔を拭き、これも洗濯籠へ。

 次はこれからの行動を確認する。

 昨日仕掛けた罠の確認とその後はダンジョンの巡回だ。

 日が昇る時間が早くなっているので早急に終わらせなければならない。

 先日のように獲物がかかっていればいいが、もしかかっていない場合は罠の数を増やしたほうがいいだろう。

 肉は加工すると日持ちすると村長様から聞いたことがある。

 罠といい保存方法といい、この村の人たちからは学ぶことばかりだ。

 あの人はこういったことを一切教えてはくれなかったけれど、それはそれで楽しかった。

 あの人のことを考え、あの人のために行動する。

 それが私の全てであり、生きがいだった。

 あの日、あの人が私の前から居なくなってしまったあの時。

 私という何かが壊れたような気がした。

 でも違った。

 あの人の欠片が御主人様のどこかにある気配がした。

 間違いない。

 あの人の魂は消えてしまったが、全てが消えたわけではない。

 いつの日か必ず、あの人を蘇らせてみせる。

 違う。

 いつの日か必ず、あの人と同じ時間を生きてみせる。

 あの人が託した全ては私の中に眠っている。

 これさえあればあの人を生き返らせることが出来ると信じている。

 どれぐらい時間がかかるか分からないけれど。

 それでもやり遂げてみせる。

 御主人様はそんな私を優しく迎え入れてくれた。

 あの人のことを私は愛している。

 でも、それと同じぐらいに私はご主人様の事を愛している。

 私は愛というものは詳しく分からないが、リア奥様やシア奥様が御主人様を愛しているのとおそらく似たものであると思っている。

 あの人達は人工生命体ホムンクルスである私を怖がることも嫌うこともせず、一人の人として迎え入れてくれた。

 だから私は私に出来ることをするだけだ。

 奥様方のために。

 御主人様のために。

 あの人のために。

 そうだ!

 もし獲物がかかっていたらセレン様に新しい料理方法を教えて貰おう。

 この前の朝食は御主人様的には不評のようだったからもう少し料理の幅を増やしておきたい。

 セレン様の料理はどれを食べても美味しい。

 あの料理をおぼえることが出来れば、きっと御主人様も喜んでくれるだろう。

 よし、きまりだ。

 まずは罠の確認。

 そうと決まれば時間は少ない、迅速に動かねば。

 うっそうとした森を目印を頼りに進んでいく。

 夜中と違い早朝の森は魔物たちも寝静まり静かなものだ。

 夜中のうちに何かかかっていれば嬉しいのだが。

 そう思って先に進んだときだった。

 静かだった森に獣の息遣いが聞こえた。

 荒く、興奮している。

 怒りの感情が空気を震わせている。

 間違いない、魔物が罠にかかっている。

 暴れられても困るので慎重に仕掛けられていた罠の方へ向かう。

 一匹のモフラビットが仕掛け罠の中に入っていた。

 構造は簡単だ。

 金属製の檻の中にエサを入れて、エサに触れると出入り口が蓋をされる。

 そうすると中に入った獲物は外に出られないというわけだ。

 耐魔物用の罠なので強度も問題ない。

「良いサイズの獲物がかかりましたね。」

 近づくとモフラビットがこちらに気づき威嚇をしてきた。

 檻の中で暴れるが壊れるような弱いつくりではない。

「申し訳ないですが今日の朝ごはんになっていただきましょう。」

 ゆっくりと罠に近づいたその時だった。

 奥の茂みからもう一匹のモフラビットが現れ、何を思ったのか檻ににとびかかっていく。

 激しい音を立てるものの檻はびくともしない。

 もう一匹はこちらに気づいていないようだ。

 一匹の予定が二匹になった。

 という事は今日の朝食だけでなく夕食の分も賄えるではないか。

 今日はついている。

 慎重に獲物に近づき腰に下げていたショートソードで獲物の首元を狙う。

 痛みは感じさせない。

 目にもとまらぬ速さでモフラビットの首を掻き切る。

 モフラビットは痙攣し、そして動かなくなった。

 血抜きは素早く行わなければならない。

 もう一匹はひとまずそのままにして仕留めたウサギを手に近くの川に向かう。

 血抜きをしつつ毛皮を剥ぎ、内臓を処理する。

 最初は手間取ったが村の人にコツを教えてもらってからは慌てる事もない。

 そんなに時間もかからず綺麗な生肉が出来上がった。

 では残りも処理してしまおう。

 見た目は可愛いが魔物は魔物だ。

 それにモフラビットは適度に間引きをしなければ爆発的に増えてしまうらしい。

 森のためにも日々捕まえる必要があるのだ。

 そう言えば御主人様は食事をするときに手を合わせるしぐさをするのですがあれはどういう意味なのでしょうか。

 後で聞いてみましょう。

 その後もう一匹も処理して家に戻る。

 空が明るくなってきた。

 下処理に手間取ってしまったのが問題だ。

 急ぎダンジョンの点検に行かなければ。

 ひとまず台所に処理した肉を置き、急ぎ足でダンジョンに向かう。

 幸いまだ低層のダンジョンなのでそんなに手はかからない。

 というよりも、誰も来ないので痛むことがない。

 罠と内部を軽く見回り魔物たちの様子を確認する。

 魔力は適度に与えられ元気そうだ。

 外の魔物とここの魔物。

 同じ魔物のはずなのにどうもこの中の魔物には愛着がわいてしまう。

 冒険者が多く来るようになればこの子たちもすぐ倒されてしまうだろう。

 もちろんそれ以上の新しい子たちが生まれてくるだろうから決して寂しくはない。

 寂しくはないが、やはり心のどこかにしこりが残る。

 今まではこんな感情持つことはなかった。

 御主人様たちと出会う前は魔物はただの魔物であり、いなくなって当然と思っていた。

 だがあの一件以来心の中に別の感情があふれてくるようになった。

 これが心を持つという事なのだろうか。

 魂というのは時に面倒なようだ。

 だがこれもまた、あの人が求めた物なのだ。

 人として生きると決めたのだからこの感情とも仲良く付き合わなければいけないな。

「コケッコ。」

 巡回を終え戻ろうとしたその時、部屋の隅にいたアームドチキンが私に向かって鳴いた。

 そうでした、今日の分の卵をいただいていません。

 この子は自分の卵を食べられているのに怒らないのでしょうか。

 毎日いただいていることを考えるとさすがにすごい量になるのですが。

 御主人様曰く無精卵というものでそのままでは子供はできないとのことです。

 温めれば孵化するわけではないそうですが、それでも自分で産んだ子です。

 奥様方も子供を産まれるのでしょうか。

 私には出来るかわかりませんが、あの人が求めなかったという事はできないという事なのでしょう。

 いずれ御主人様の子を産む日が来れば嬉しいのですが。

 どうやって子供は生まれるのでしょう。

 人の子は私の様に小瓶の中で生まれる事はないはずです。

 今度リア奥様に聞いてみましょう。

 そうでした、卵をいただく話でしたね。

「いつもいただいていますがよろしいのですか?」

「コケッコ!」

 聞いたところ問題なさそうです。

 今日も3つの卵を頂戴しました。

 シア奥様がご一緒にお住まいになると卵の量が足りませんね。

 もう一羽いると賄えるでしょうか。

 それにセレンさんにお渡しすれば商店の方でお出しできるかもしれません。

 あの方でしたらとても素晴らしいお料理にしてくださいます。

 そうです。

 増やしても何の問題もありません。

 ですが、急に同居人が増えてケンカしないでしょうか。

 わかりません。

 そういえばわからないことはちゃんと聞くようにと御主人様から言われています。

 あの人もわからないままにせず聞くようにと言っていました。

 そうです。

 聞けばいいのです。

「卵をもう少し必要としているのですが仲間を増やしても構いませんか?」

「コケコケッコ、コケッコウ!」

 結構だそうです。

 では問題ありませんね。

「では魔力の残量を確認して問題なさそうでしたらもう一羽召喚させていただきます。仲良くしてください。」

「コケコケコ!」

 心なしかうれしそうです。

 そうですね、一人だと寂しいですから。

 私は今まで一人でも何の問題もありませんでした。

 御主人様とお会いするまではダンジョンの維持と侵入者への対応に追われていましたし、そんな事を想う事はありませんでした。

 あの方の命令をこなしていれば何の問題もなかった。

 ですが御主人様と出会い、奥様方と共に生活するようになってから一人の時間が寂しくなることがあります。

 寂しいというものは非常に怖いものです。

 胸のあたりにある何かが握りつぶされるように感じます。

 それを御主人様に聞くと、驚いた顔の後問題ないと教えてくださいました。

 その時の顔はとてもあの人に似ていました。

 やはり、あの人は御主人様の心の中に残っているのかもしれません。

 私の中にいるあの人と、御主人様の中にいるあの人。

 どちらも大切なものです。

 そのどちらもを私は失いたくない。

 もちろん、ご主人様自身も奥様方も失いたくありません。

 私の大切な宝物です。

 人は宝物という物を大切にしていると聞いたことがあります。

 ダンジョンの中にある宝物とはまた別の物のようですが、この宝物というものは人として生きる上でとても大切なもののようです。

 これからどんどんと増えていくのでしょう。

 楽しみです。

 では卵もいただきましたし予定は終了です。

 急ぎ家に戻り朝食の準備をしなければなりません。

 今日は私の当番の日です。

 良い肉と卵がありますから今日こそ御主人様に満足していただけるような朝食を作らねばなりません。

 今日は先日セレン様にご教授頂いた串焼きというものに挑戦してみたいと思います。

 腕がなりますね。

 そうと決まれば急ぎ下準備です。

 魔物達に別れを告げてダンジョンから出ると外はもう明るくなっていました。

 いけません、ご主人様たちが起きてしまいます。

 お待たせするわけにはいきません。

 商店の横を抜け家の方に向かいます。

 井戸の横に人影が見えました。

 早くも御主人様が起きてきたようですね。

 リア奥様ももうすぐ起きてきます。

 ここからは手際よくしていかなければなりません。

「おはようございます御主人様。」

「おはようユーリ、今日も早いね。」

「今日は罠に獲物がかかっておりました、それも二匹です。良い卵も頂戴いたしましたので今日の朝食はご期待下さい。」

「う、うん。ほどほどにお願いしますね。」

 ほどほどはいけません。

 完璧にしなければ御主人様にご満足いただけません。

 御主人様は言っていました。

 自分にできる最善を尽くすべきだと。

 今できることをやれば大丈夫だと。

 ですから私も、その言いつけ通り今できる最善の方法で最高の朝食をご準備いたします。

「お任せくださいませ。」

「エミリアはまだ寝ているようです。」

「リア奥様の事ですからもう少ししたら起きてこられると思います。」

「何か手伝いましょうか?」

「では食器のご準備をお願いできますでしょうか。」

「わかった。」

 御主人様にお手伝いいただくのは大変心苦しいですが、今は時間がありません。

 さぁ食事の準備に取り掛かりましょう。

 まずは香茶用にお湯を沸かし、その横で平鍋を温めておかなければなりませんね。

 火種はありますからすぐに温まるでしょう。

 そうだ、串焼き用の串はどうしましょう。

 たしか細い串で刺しそれをそのまま火にかけると伺いました。

 お肉には塩と匂い消しの香辛料をよくも揉みこんでおくといいとか。

 いけません、やることが多い時こそ慎重になるべきです。

 まずは火、そしてお肉。

 違いますね、火、水、そしてお肉です。

 そうと決まれば後は行動あるのみです。

「おはようございます御主人様。」

 リア奥様の声が聞こえてきました。

 どうしましょう、まだ何も準備できていません。

「おはようございますユーリ。」

「おはようございますリア奥様。」

「何かお手伝いすることはありますか?」

 リア奥様が来てくだされば百人力です。

 私はお肉に専念できますね。

「ではお顔を洗われたらお湯を沸かしていただけますでしょうか。」

「わかりました。一緒に水を汲んできますね。」

 そうでした甕に水を移していませんでした。

 リア奥様ありがとうございます。

「よろしくお願いします。」

 まだまだ修行が足りません。

 美味しい料理は段取りがすべてとセレン様から教わっていましたのに。

 ですが日々修行です。

 いつの日かセレン様にも負けない料理人になる為にも、このネムリ様からいただいた調理器具と共に精進していきましょう!

 さぁ調理開始です。

 いつもと変わらない朝。

 ユーリはこうして変わらない日課をこなすのであった。

 はて、今の声は誰の声でしょうか。

「ユーリ、食器の準備終わったよ。」

「ありがとうございます!」

 今日も良い一日でありますように。
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