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第四章

商売とは知名度が全てである 

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 オヤジと熱い握手を交わした後、店を出て白鷺亭へ戻る。

「先程随分と楽しそうにお話されていましたがまだ教えてくださらないんですか?」

 その道中、エミリアが我慢できずに尋ねてきた。

 本当はもうちょっと計画を練ってからにしたかったんだけど仕方ないか。

「ここではなんですので部屋に戻ってから話そうと思います。少し長くなるので昼食を買って帰ったほうがいいかもしれません。」

「そんなに長い話になるのか。まぁこの後は特に用事も無いから大丈夫だろう。」

「昼過ぎにはここを出なければなりません、早急にそこの屋台で昼食を確保して向かうべきです。」

 そう言ってユーリが指差したのはおいしそうな湯気を上げているおそらく麺料理の屋台だ。

 ただ単に自分が食べたいだけじゃないのユーリさん?

「この辺りでは見ない料理だな。」

「いらっしゃい、今王都で流行中のソーラメンって言う料理だよ!」

 いやそこはラーメンでしょ。

 誰だよ『胃』文化ブレイカーぶち込んできた奴。

「王都で流行しているんですか?」

「そうさ、なんでも異世界の料理らしくて夜になると突然現れて知らないうちに消えてしまうっていう珍しい料理だ。俺も半年探し回ってやっと出会えたんだ。そのときに教えて貰った秘伝の料理だよ!」

 それってただのチャルメラ屋台じゃないかなぁ。

 確かに小麦があれば作れるけどスープはどうするんだろう。

 醤油ないよ?

「とりあえず一杯いただくとしよう。」

「毎度アリ!一杯銅貨10枚だよ。」

 とりあえず人数分注文する。

 一杯1000円と考えると少し高い気もするなぁ。

 少し待ってして出てきたのは白い麺が琥珀色のスープに使っているだけのシンプルな器。

 熱くないように木の器で出すのか。

 でもこれ持ち帰りしていいの?

 もしかして器代も含んでこの値段なのかな。

「汁物は持って帰るの危ないからここで食べてしまいましょう。」

「そうですね、それがいいと思います。」

「路地にテーブル出してるからそこ使いな。食べ終わった器は持って帰ってもいいし、返してくれたら銅貨2枚返すからね。」

 返せば実質800円。

 まぁそんなもんか。

 薬味に少しだけ野菜のような物が乗っているだけのシンプル is ベストな外見。

 どれ、いただきますか。

 琥珀色の液体から麺を取り出し食してみる。

 つるりと口の中に入ってきたとたんに広がるのは中華スープのような味だ。

 なるほど、これなら醤油はいらないな。

 麺は細く噛めばプチプチと切れて食感も良い。

 中華麺というよりもソーメン食べてる感じ。

 だからか!

 ソーメンとラーメンをあわせた名前だったのか。

 ややこしいわ。

 なんだよ二つの食べ物混ぜて異世界人、しかも日本人だけを惑わそうとするの誰だよ。

 流浪の異世界料理人、いつの日か出会うときがあったら文句言ってやる。

「これはなかなか美味いな。」

「喉越しも良くて味も濃くないです、あっさりしてて食べやすいですね。」

「ただの麺と思いきやこんなに奥深い物だなんて。」

 確かに美味しい。

 これなら銅貨8枚分の価値はあると思う、思うのだが今は食レポしている場合ではない。

 詳しく知りたい人は『必見!サンサトローズ食べ歩き観光、美味しいもの選手権(改訂版) 著サンサトローズ騎士団宣伝部所属ラナ氏』を読んでくれ!

 以上だ。

 満腹になった一行は店主にお礼を言うと目的の白鷺亭へ戻った。

「おかえりなさいませ。」

「ただいま戻りました、様子はどうでした?」

「随分と良くなられたようで、先ほど軽くスープを召し上がっておられました。夕刻には戻られて大丈夫でしょう。」

「何から何までありがとうございます。」

「請求書の方に足しておきますので問題ございません。」

 毎度の事ながら色々してもらって足してあった事が無いのは気のせいだろうか。

 そのあたりはもう支配人にお任せしているのでこちらとしてはありがたいんだけどね。

 香茶をお願いして部屋へと戻る。

 部屋のドアをノックすると中からメルクリアの声が聞こえてきた。

「ただいま戻りました、お加減はいかがですか?」

「おかげ様でこの通りよ、迷惑掛けたわね。」

「メルクリア様も元気になられてよかったです。」

 エミリアは自分のことのようにうれしそうだ。

「顔色はまだ悪いですが問題ないと判断いたします。」

「それで、わざわざ弱っている私の様子を見に戻ってきたのかしら?」

 嫌味を言えるぐらいには回復したみたいだな。

 よかったよかった。

「フェリス様から又時間が出来た時に寄るようにと託っています。無理はあまりしないようにだそうですよ。」

「別に無理をしているつもりはありませんわ。今回はその、ちょっと呑みすぎただけです。」

 ちょっとって量ではなかったと思うけど。

 まぁ元気になったならとやかく言うつもりはない。

 そういう日もある。

「それならば問題ありません。明日はお手数ですが宜しくお願いいたします。」

「そうでしたわね、明日貴方の首を切り落とす日が決められると思うと楽しみでしかたありませんわ。」

「そうならないように明日以降もしっかりと働かせていただきますよ。」

 この首をそう簡単に差し上げられる状況ではなくなったからね。

 二ヶ月前は一人の命だったけど、今は三人が俺の命を支えてくれている。

 あー、ユーリもでいいんだよね?

「楽しみにしていますわ。」

 メルクリアもそこのところ分かっていながらも自ら嫌われ役を買って出ている感じだ。

 普段からそういうそんな役回りしているんだろうなぁ。

 上に立つ以上厳しくいないといけないと思っているのかもしれない。

 確かにそういうのも重要だとは思うけどね。

「メルクリア殿も元気になってきたようだし、先ほどの件について詳しく話してもらおうか。」

「あら、別の女が追っかけてきたのかしら?」

 だからそんなことしませんって。

 どういう認識なんだよ。

「メルクリアさんもいることですし手間が省けますね。」

「どういうことかしら。」

「明日ありがたいことに商店は開店する運びとなっていますが、正直に言ってお客さんが多数来店するという事はほぼないと考えています。理由は二つ、一つ目はサンサトローズのような大きな街から遠いという事。二つ目は、ダンジョンの知名度がほとんどないと言うことです。」

 現状新規開店したところで来店するお客さんのほとんどが村の人間だろう。

 ダンジョンを利用する人間は一月で10人いないと考えている。

「それはあまりにも悲観しすぎではないでしょうか。せっかく新しくなったというのにシュウイチさんがそんな考えでは上手く行くはずがありません。」

「確かにそうだな、遣る前からあきらめているような感じだ。」

 まぁたしかにそう聞こえるだろう。

 ある意味敵前逃亡発言だ。

 しかし決して悲観して言い出した言葉ではない。

 これが現実だからだ。

「エミリア、商店を作り直すまでの二ヶ月間何人が村を訪れたかご存知ですか?」

「それは・・・すみませんわかりません。」

「この二ヶ月で48人です。そしてその多くが村の人間の身内であり、開墾にあたってくれている人々たちなんです。つまり今の村には外部から人が来る理由がほとんど無い状況なのです。」

「確かに父の村にはこれといった産業や観光する場所も無い領土の中でも一番端にある村ではあるが。」

 そう、領主様の治めるこの地域の中でも一番遠い場所にあるのが村であり我が商店だ。

「次にダンジョンについてです。村に人が来ていない以上冒険者がダンジョンに入っていないのはユーリの一件でエミリアも見たはずです。それとは別にサンサトローズで私たちのダンジョンを知っている人間がどれだけいると思いますか、シルビア様。」

「確かに騎士団の中でも村のダンジョンについて知っている人間はいないだろう。仮に聞いたとしてほとんどの兵が別の有名なダンジョンの名前を挙げるだろうな。」

「そのとおりです。我がダンジョンは出来た時期は古くてもこれまで人目に触れることが無かった分知名度が高くありません。知名度が高くないという事は知っている人がいないという事です。知っている人がいないという事はいくら待っていても人は来ないという事になります。」

 知らない場所にそもそも行くことはできない。

 その場所のことを知り、興味を持ち、それで初めてその場所に行こうという気になる。

 そもそも興味が無ければ知っていても行こうとは思わないからね。

「ダンジョンに来た人間は過去を振り返ってもほぼおりません。知らないという事はそれほどまでに大変なことなのですね。」

「そうです。知らない場所にはいけませんし、知らない事には興味も持ちません。現在の我々がおかれている状況は現実的に見て非常に厳しい物だという事がこれでお分かりいただけたと思います。」

「そんな、せっかく準備をしてこれから新しい商店が始まると思っていたのに。」

 エミリアにとっては非常にショックな内容だろう。

 なにせ自分の肝いりで俺を呼び寄せて自信を持ってこれからやっていこうと思っていた矢先のこの事実である。

 愕然とするのもいたしかたない。

 でもそれを知って貰わないと、あとあと人が来ないことに落ち込むよりかはよっぽどましだ。

「随分と冷静に自分のおかれた状況を判断しているのね。」

「いつまでも夢を見るわけにはいきませんから。」

「ですがその現実とは別に私たち商店連合は今回予算を決めています。そしてその予算と目標を達成できない場合貴方の命は無い、そういうお約束でしたわね。」

「その為に村づくりや売り上げ目標にハードルを設けるというお話もしていたはずです。目標を曲げるに足る信頼を勝ち取れるだけの活動はしてきたつもりですがそのあたりはどうお考えですか?」

 商店での信頼ではないが、顧客作りや自分の知識の使い方など自分が出来る限りのアピールはしてきたつもりだ。

 もちろん商店連合が評価するのはあくまでも商店の中についてだとは思ってはいるが、信頼関係を維持できるだけの活躍は(たまたまだが)してきた。

 それをどう判断するかは向こう次第だけど。

「貴方の活躍は確かに評価いたします。しかしそれは仕事外の話であって商店連合の実績ではありません。多少評価してもそれで信頼を勝ち取れたと思うのは大間違いですわ。」

 まぁそうだよな。

 じゃあこれからどうすればいいのか。

 ここからが俺のターンだ。

「と、いう状況の中で私たちが何をするべきか。それは至極簡単なことです。」

「そんなに簡単なことがあるとは今の話を聞いて思えないのだが。」

「そうです、状況はきわめて不利だといわざるを得ません。」

「そんなに難しいことはありません。私たちの事を知って貰えばいいんです。」

「知って貰う、ですか。」

 その通り。

 知らないのであれば知って貰えば良い。

 知れば興味を持ち、興味が出れば来てくれる。

 とても簡単な方程式が成り立つわけだな。

「しかしそんな簡単に冒険者におぼえてもらうことはできるかしら。商店連合のダンジョンも含めて有名なダンジョンは他にもたくさんありますのよ?」

 それは重々承知している。

「そのための準備はもう始めています。一つはサンサトローズ一の情報屋であるコッペンを通じて、継続的な宣伝活動をお願いしています。ダンジョンの存在や商店の特売など催し関係は全て彼を通して町中に発信されることでしょう。また、酒場や冒険者ギルドなど冒険者の集う場所での宣伝活動もお願いしてあります。」

「確かにコッペンであればそれは可能であろう。しかし奴のことだ無料ではもちろんすることはあるまい。」

「費用に関しては安心してください。特別な催しに関する情報は全て彼を通じて発信します。つまりは彼が一番先にその情報を知りえることになる。彼の裏の顔はもちろん承知していますが、その情報を彼がどう使おうがそれは私たちの知るところではありません。私たちに一切の被害が出ないことを条件に彼のすることへの不可侵条約も同時に結んでいます。」

「商店連合としては裏社会との取引はご法度にしているはずですが?」

「ですので『表』社会で動いている彼ができる内容で宣伝して貰います。私も過去にそういう連中と仕事をして痛い目を見ていますからね、商店連合の規約には抵触しないようにしていますよ。」

 非常にグレーゾーンではあるけれど、今の状況を考えればそれぐらいしなければ未来は無い。

 もし裏の世界に引き込まれるようなことがあればその瞬間に彼との取引は終わりを迎えるだろう。

 そのことについても彼は承知しているし、利益がなくなることを彼がわざわざするとも思えない。

 お金に関してはうそをつくような人間ではないはずだ。

「今私にそれを伝えることで悪いことをしていないと公表して見せたわけですね。なるほど、私がこの場にいるタイミングじゃないと出来ないことですわね。」

「それだけではないんですけどね。メルクリアさんに同席して頂く一番の理由はこれからお話しすることの許可を得ることですから。」

「先程の事実には私としては結構譲歩して目を瞑ったつもりではありますが、それ以上になにか悪いことをするおつもりかしら?」

 別に悪いことするつもりはないんだけど。

「次にまだ企画段階ですが、次節の草期の頃に催しを考えています。その名も『ダンジョン障害物競走』です。」

「なんですかそれは・・・。」

「そんな催しはきいたことが無いな。」

「ダンジョンという事はダンジョンを使った何かという事でしょうか。」

 障害物競走を知らないなんて。

 数多の障害を、知恵と努力と技術と運で乗り越えていく究極の競技。

 跳び箱渡りからパン食い競争までその障害は無限に存在するといってもいいだろう。

 そして今回はその舞台をダンジョンに移し、過去に無い究極の異世界障害物競走として名を馳せるのだ。

 フハハハハハ!

 私の時代が来たぞ!

 我こそは学生障害物競走チャンピオンイナバシュウイチ也!(一つの学校に限ります)

 落ち着け俺。

 今は栄光を自慢するときではない。

 話を戻そう。

「障害物競走とは名前のごとく障害を回避しながら参加者同士で競争していく催しです。今回はその舞台を私たちのダンジョンに設け、罠やモンスターなどの障害と各階層ごとに設けた関門を通過して最終的に終点に到着した時間が早い人が勝者となるそんな催しを考えています。個人戦かチーム戦かはまだ決めかねていますが、参加した人には何かしらの商品が出るようにすれば人は集まりますし、なによりダンジョンの存在を知って貰うという一番のきっかけになると思っています。」

「ダンジョンを知っていただくための催しですか。」

「その通りです。ダンジョンと商店の知名度を上げる事で長期的に集客を上げていく、そのためには何か特別な催しをしなければいけないと考えています。」

 商売は宣伝がモノをいう世界だ。

 市場調査を行い、誰がどのような物を欲しがっているのかを把握し、それを適切な価格で販売する。

 そうすることで消費者はリピーターとなり商店の収益は上昇する。

 もちろん消費者にも利益がなければ意味がないのでバランスが重要になってくるだろう。

 ダンジョンの場合はもっと単純でもいいのかもしれない。

 必要不可欠なものを適度な価格で販売し、持って帰ってきた物を適度な価格で買い取りする。

 休息場所を設け、将来的には依頼なんかも扱えるようになれば一番だろう。

 冒険者は常に目先の利益を求める生き物だ。

 しかしながら『安全』という目に見えないが何事にも代えられないモノには間違いなくお金を出す。

 それは冒険者という仕事は体が資本であり。その資本を維持できなければすぐに自分の命を失うことになるからだ。

 ゲームのようにリトライのない世界だからこそ、目の前の安全に飛びつくのだろう。

 しかしこれらすべては冒険者が来ないことにははじまらない。

 だからこそこの催しを通じて知名度を上げなければならないのだ。

「面白い話ですわね、詳しく聞かせてもらえるかしら?」

 先ほどまで弱っていたメルクリアの目が変わった。

 初めて会った時と同じ目だ。

 それじゃあプレゼンを始めようか。


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