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第四章

魔術師ギルドの変わり者

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 エミリアの先導で世界樹の先にある回廊を進んでいく。

 一本の樹の中に建物があり、やはりラ〇ュタのように周りにも建物がくっついているようだ。

 現在はメインの樹から少し外れた建物に向かっている。

「魔術師ギルドは随分と広いんですね。」

「魔術師ギルドそのものは世界樹の中が主な建物ですが、別の部署や倉庫は周りの建物に分散しています。魔装具を扱っている部門だけでなく、研究棟や学校もあるのでギルド以外の場所も含めるとかなり広いと言えますね。」

「学校もあるんですか。」

「魔術学校が横にありまして、国中の魔術師とりわけ魔術の素質の高い子たちがそこで2年間勉強しています。将来は各国の宮廷魔術師や研究職に着くすごい子たちばかりです。あ、ちょうどここから見えますね。」

 回廊の窓から大きな建物が見える。

 中央に大きな樹を抱え、その周りに3つの建物が立っている。

 距離があるので実際の大きさはわからないが、窓から察するに3階建てのようだ。

 建物だけでなくグラウンドが見える事から学校だなとなんとなくわかるぐらいか

「国中から集まってくるんですか。これも神託によるものですか?」

「神託の他に自然に魔法が使えるようになった子なんかもここに呼ばれてきます。そういう子は扱いが上手ではないので自分で制御する方法を学ぶために来ている場合が多いですね。暴走すると自分だけではなく周りにも大きな被害が出るので、わかった場合は幼子でもここに送られてきます。」

 養成学校というよりも管理制御を学ばせるための学校と言った方がいいか。

 剣術や学術は後天的に才が伸びるものだが、魔術なんかは先天的な影響が大きいもんな。

 いきなり隣で火の魔法が暴発して火事になったとかたまったもんじゃない。

 差別されたり排斥されるものではないけれど、管理できないと厄介だからここで学ばせるのか。

 そういう意味では魔法って大変なものなんだな。

 しかしファンタジー世界の魔法学校か。

 アニメやゲームの中だけじゃないんだなぁ。

 ツンデレピンク髪の女の子がエロ少年と冒険する話とか人気だったよね。

「ユリウスト様もここで学ばれたことがあるそうです。」

「ユリウスト氏は入学された当初から優秀だったようで、基礎を学ばれた後は独学で当時の魔法学を改良されていったそうです。今でもユリウスト氏の理論が実際(?)に使われていますからすごい人だったことは間違いないようですね。」

「私も学ぶことはできるのでしょうか。」

「魔力の特性がかなり強くなければ入学できませんので、シュウイチさんは難しいかもしれません。」

 異世界物特有のチート学園生活は夢と消えたか。

 残念。

 いいもんね、可愛いエルフィーと一緒にイチャイチャ生活するから悔しくなんてないんだもんね。

「奥様だけでなく私もおりますよ。」

「可愛いだなんて、嬉しいですがやっぱり恥ずかしいですね。」

 おっと、心の声が漏れてしまった。

 ユーリは彼がいるでしょうが。

「と、とりあえず先を急ぎましょう。」

「正面に見える建物が目的の場所です、もう少しですよ。」

「早く終わらせて街の散策をいたしましょう。ですがここの散策も捨てがたい、どうすればいいのでしょうか。」

「まずは街の方がいいと思いますよ、これから何度も来ることになりますか。」

「御主人様がそう仰るのであればそうします。」

 ここの散策はまたじっくりとしてみたいものだ。

 魔術師ギルドというよりも魔法都市っていう感じだし、またエミリアに連れてきてもらうとしよう。

 回廊を抜けた先は石造りの建物につながっていた。

 堅牢な佇まいのその建物は先ほどまでの空間とは少し空気が違う。

「ここは何の建物になるんでしょうか、先ほどとは少し違う感じがしますね。」

「魔力が他より濃いですが、自然の魔力とも違う感じがします。」

「ここは魔石を加工して魔装具を作っている工房です。魔力の中でも魔石に込められた魔力は通常よりも密度が濃く扱いが非常に難しいので、何があってもいいようにこうして厳重に保管されています。」

 仮に爆発しても被害が少ないようにというわけか。

「魔装具の契約はここで行うんですね。」

「一度現物を見てもらってからというのが管理者のこだわりのようで、ギルドの中でも少し変わった方なんです。契約は確実ですので中の人の事はあまり気にしないでください。」

 随分とひどい言われようだがよっぽど変な人なんだろうか。

 まぁ、職人や研究者は変人が多いっていうし。

 かという俺も人の事は言えないか。

 厳重な施設のようで入り口に守衛が立っている。

「商店連合より参りましたエミリアです。本日は魔装具契約の件でやってまいりました、ミド博士はお手すきでしょうか。」

「話は聞いておりますどうぞお通りください。」

「ありがとうございます。」

 アポは問題ないようだ。

 ミド博士ねぇ、一文字違えば白髭のオッサンが出てくるところだったよ。

 社長兼科学技術者って言えば彼しかおもいつかない。

 大きな石の扉だったが、重さを感じさせないぐらいスムーズに右へスライドして開いた。

 天岩戸が開くとこんな感じだったのかな。

「ここの岩戸は魔石の魔力を使って開くようになっているんです。これもミド博士の発明品なんですよ、すごいでしょう。」

「魔石にはすごい力が蓄えられているんですねぇ。」

「ダンジョンの魔力にも利用できるぐらいですので、小さい量でも膨大な魔力が蓄えられています。先日のウンディーヌ様の魔石は非常に純度の高い魔石でしたので非常に助かりました。」

 魔石を使った科学か。

 なんだか戦争に発展しそうな技術だなぁ。

 某果てしないファンタジーを思い出してしまう。

 扉の先は階段になっておりどうやら地下に下りていくようだ。

 うん、爆発は全方向に広がるから地下に作れば被害は最小限に抑えられる。

 これもまた理にかなった造りだな。

 そこそこの深さまで階段を降りて行くと開けた空間に出た。

 階段の側にも守衛が立っている。

 やはり警備は厳重のようだ。

 これだけの技術が管理されているんだしこれぐらいしないとダメだよな。

 この世界の科学技術からするにこの魔科学はチートに等しい技術だ。

 悪用されない為にも厳重に管理しなければならない。

「ミド博士はどちらにおられますでしょうか。」

「博士でしたら奥の研究室でお待ちです。ただ、少々気が立っておられますのでお気をつけください。」

「あー・・・、了解しました。くれぐれも気をつけます。」

 猛獣か何かですか。

 人だよね、魔物とかじゃないよね。

 気が立ってるから気をつけるってどんな状況ですか。

 研究所よろしく白衣を着た人たちとすれ違う。

 白衣って世界共通なんだなぁ。

 つくりは若干違うけど、何で白いの着るんだろう。

 汚れがわかったほうが安全だからだろうか。

 透明な液体だとわからない気もしないではないが、変色したら気付くか。

 清潔の為と考えれば世界共通だな。

 一番奥の研究室に近づくと中から怒鳴り声が聞こえてくる、

「何故魔石が届いていないんですか!」

「申し訳ありません。先日の大雨で鉱山の産出が止まってしまい、こちらに送れるほどの魔石が確保できなかったようで。」

「代替の魔石鉱山のほうで確保出来なかったんですか!?」

「純度が不足しており博士の研究に耐えうる魔石は無いとのことです。」

 お決まりの癇癪博士というわけか。

 いるよね、自分のペースで事が進まないと癇癪起こして当り散らすタイプ。

 だめだ、嫌いなタイプだ。

 ここは穏便に済ませ、さっさと帰ることにしよう。

 そうしよう。

 俺はもういらぬ面倒は受けないぞ。

「失礼します、ミド博士はおられますでしょうか。」

 ちゃんとノックをして中に呼びかける。

 反応なし。

「中から声はしましたが不在でしょうか。」

 不在ではないと思うよ。

「私が直接話をつけてきます!」

「お待ちください博士、博士一人ではいくらなんでも無茶です。」

「無茶かどうかはやってみないとわかりません!」

 ドアが急に開き、中から少年が走り出してくる。

 そして少年は見事に俺のみぞおちに突撃してきたのだった。

「シュウイチさん!」

 ダメだって、みぞおちに頭突きはマジでダメだって。

 こみ上げる胃の内容物を気合で押し留め苦しさにその場でうずくまってしまう。

「どこに突っ立っているんですか、さっさとどいてください!」

 ぶつかってきて謝る事無いとはいい度胸だ。

 少年には大人の礼儀という奴を教え込まねばならんようだな。

「ぶつかってきたのはそちらのほうです、まずは御主人様にお詫びをするのが先ではないでしょうか。」

「用も無いのに私の研究室の前で立ちふさがっているのが全ての元凶です。」

「私どもはご連絡の時間通りにこちらへ参りました。用事を忘れているのはそちらではないでしょうか。」

 こういう時感情に流されずにマイペースに話を進めるというのは素晴らしい。

 しっかりとこちらに非がない事を突きつければ、向こうはいやでもそれを受け入れざるを得ない。

 こんな高等技術どこで覚えてきた。

 いや、ただマイペースなだけか。

「用事。そういえば今日はどこぞの商店連合が魔装具の契約にやってくるとかいっていたような気が。」

「ミド博士ご無沙汰しております、商店連合のエミリアです。本日は魔装具契約の件で参りましたがお約束お忘れでしょうか。」

「商店連合のエミリア、あぁ!あのエルフィーのボインちゃんか覚えているよ。」

 ボインちゃんって。

 いや確かにエミリアのそれは素晴らしい。

 素晴らしすぎてそれを人と関連付けて覚えるのは致し方ない。

 致し方ないがやはりこいつだけは許せん。

 頭突きの恨みもあって憎さ100倍だ。

「お忙しいとは思いますが、ご契約だけでもお願いできますでしょうか。」

「先の約束はそっちだったね、いいよ入ってくれ。」

「ありがとうございます、用が済みましたらすぐに退室いたしますのでお許しください。」

「ボインちゃんならいつまで居てくれてもいいけど。」

 おい少年、後ろのスタッフが怒りに震えているぞ。

 自分の胸と交互に見て悲しんでいるじゃないか。

 胸は大きくても小さくてもいいんです。

 それ其のものが尊いのです。

 サイズだけで判断するとは何たることだ。

 今すぐ彼女に土下座するんです。

 今ならまだ許してくれる。

 きっと。

 たぶん。

 ミド博士に続いて研究室の中に入る。

 スタッフの女性がまだ恨めしそうな顔で彼を睨んでいるのはあえて気にしないでおこう。

「はじめまして、この度魔装具を扱わせて頂くイナバシュウイチと申します。高名なミド博士にお会いできて誠に光栄です。」

「そんなに偉い身分になったわけじゃないんだけど、ミドリオルフ男爵だ簡単にミドと呼んでくれたらいいよ。」

 男爵。

 今男爵って言った?

 男爵って事は貴族だよね。

 え、博士じゃなかったの?

「ミド博士は魔石研究の第一人者で、主に魔装具の作成と研究に従事しておられます。当商店で扱っている全ての魔装具はミド博士の研究機関で作られたものなんです。」

「作ってるのは他のみんなで僕はただ研究しているだけだから。貴族って暇だから研究しているほうが楽しいんだよ。」

 暇って言っちゃったよ。

 確かに政治に関わったりしなければ暇そうなイメージだけど、やっぱり暇なんだ。

「入り口にで拝見しました機構もミド博士の発明と伺っています。あの大きな岩を動かすにはさぞ大変な技術が使われているんでしょうね。」

「あれは別に難しくないよ。岩の下に魔力を通すレールを敷いて引っ張っているだけだから。魔石もそんなに大きな物を使わなくてもいいしね。」

「音がしませんでしたからてっきり宙に浮かせているのとばかり思っていましたが、なるほどそういう技術でしたか。」

「いや、実は多少浮かせて引っ張っているんだ。君、良くそこに気付いたね!」

 ミド博士がこちらに身を乗り出してくる。

「しかし岩を浮かすとなると、岩そのものにも魔石を組み込ませて浮かせなければ難しいのではないでしょうか。」

「その通り、魔石同士を反発させることで岩を浮かせて引っ張っているんだ。君、魔石研究に興味ないかなぁ。君だったら僕の下でとても良い研究が出来ると思うんだけど。」

「私は商店連合の店主でございまして、ありがたいお誘いなのですが自分の商店で手一杯でございます。」

「そうかぁ、それならば仕方ないね。ボインちゃんの下で働くほうが何かと楽しいことも多いだろう。」

 いきなり研究職への引抜とか、やはり天才には変わり者が多いという事か。

 しかしこんな所で、技術者への接待が役に立つとは思わなかった。

 全ての技術者がそういうわけではないが、誰でも自分の研究や技術が褒められるのは嬉しいものだ。

 ましてや自分の研究に理解があり、なおかつそれに賛同してくれる人物であれば喜んで話を聞いてくれる。

 昔、開発を手伝っていたときに先輩から教えて貰った接待スキル。

 俺もそうだけどやっぱり誰かに認めて貰うというのは非常に嬉しいことだからね。

 承認欲求が満たされることは気持ちの上で非常に大切なことだ。

 モチベーションにも繋がるし、相手とのコミュニケーションもとりやすくなる。

 しかしながら今回はとっさにリニアの技術が思い浮かんだので何とかなったけど、こういう事は先に勉強しておかないと上手くいかないことが多い。

 ここ、テストに出ますからね。

「人見知りで有名なミド博士が初対面の方にこんなに心を許すなんて・・・。」

「僕は別に人見知りなだけで相手が嫌いなわけじゃないんだよ、ボインちゃんだから許してあげるけどさ。」

 エミリアそういう事は本人の居ない所で言おうね。

「失礼いたしました。」

「いいのいいの、僕も研究に理解のある人が僕の魔装具を使ってくれる方が作り甲斐があるってものだから。」

「そう言っていただけると光栄です。今度是非研究されているところを拝見させてください。」

 次回のアポがとりやすいように種まきも忘れない。

 こうしておけば何かあった時につないで貰いやすくなる。

「君たちなら歓迎するよ。」

「では改めて契約書の方にサインをいただけますでしょうか、イナバ様の商店での扱いに許可をいただける場合はここにサインをお願いします。」

「ここでいいんだったね。」

「結構です。お忙しい中お時間をいただきありがとうございました。」

「近いうちに訪ねて来てくれても構わないよボインちゃん。」

 少年、いくら偉いとはいえ人の奥さんの胸をそんな目で見るんじゃありません。

 ここは自分の立場がどれだけ違うか思い知らせてあげるべきだろう。

「是非、妻と一緒にうかがいます。ではいこうかエミリア、ユーリ。」

「畏まりました。次は街の探索ですね、楽しみです。」

「ミド博士それでは失礼いたします。」

 妻と聴いた瞬間に少年の顔が驚きの表情に変わった。

 エミリアはもう俺の奥さんなんだ。

 君の目の保養になる日はもうないと思いたまえ。

 ハッハッハ。

 気が変わって契約が無かったことになってもいけないので、急ぎ契約書を回収し博士の研究室を後にする。

 研究室のドアを閉めるとき、現実を受け入れられずうなだれる少年の姿が視界に入った。

 後ろに居た研究員が少年を慰めている。

「博士には私が居ますから、大丈夫ですよ。」

 とかなんとかいって、しっかり彼の傷心を慰めてあげて欲しい。

 何ならくっついてくれても良い。

 男爵の奥さんとか、玉の輿を狙うなら今ですよ。

「これで当初の目的は一つ片付きましたね。」

「あのミド博士があれだけ気さくにお話をしてくださるなんて。私がお話を聞いてもらうのに3回も通ったんですよ。」

 おそらく内二回はエミリアに会うことすらしなかったのだろう。

 そして三回目にエミリアの胸を見て話をする気になったと。

 これだから男って奴は。

 俺なら初回でノックアウトだけどね。

「さすがは御主人様です。」

 さすがかどうかはわからないけどありがとう。

「博士っていうぐらいだから、もっと年配の方を想像していたんだけど随分と若い人だったね。」

「シュウイチさんはご存知ありませんでしたね、ミド博士はああみえて今年で55歳になるんですよ。」

 すみません博士。

 少年とか言ってすみませんでした。

 人生の先輩でしたか。

「エルフィーは高齢になっても若いというのは本当だったんですね。」

「ユリウスト様も身体が朽ちる前まではお若いままでしたのであまり驚くことはないかと。」

「人は見た目で判断してはいけませんね。」

 がんばれ名も知らぬ研究員。

 負けるな名も知らぬ研究員。

「これからも元気で魔装具を作ってもらいたいね。」

「本当にそうですね。」

「御主人様、奥様、早く参りましょう。」

 ユーリは一刻も早く街に戻りたいようなのでこのあたりで引き上げることにしよう。

「街に戻ったら予定通り別行動という事で。」

「くれぐれも気をつけてくださいね。」

「何かあったらすぐに騎士団に駆け込みますから大丈夫ですよ。」

「御主人様の居場所は私がすぐに見つけますのでご安心ください。」

 さて、それじゃあさっさと街に戻りましょうか・・・。

「あー、こんなところに居た!エミリアをたぶらかした男、そこから動くんじゃないよ!」

 他の人にあらぬ誤解を抱かせる呼び方は止めなさい。

 研究所の岩戸を抜けた先にはリュカさんが仁王立ちで立っていたのだった。

 ごめんユーリ、街の散策はしばらくお預けになるかもしれない。
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