上 下
65 / 519
第三章

もう一人の自分

しおりを挟む
 最短ルートでダンジョン最下層へ向かうと、ちょうど黒いスライムが秘密の部屋に入っていくところだった。

 毎回ここに降りるの大変だからワープポイントとか出来たらいいのに。

 そしたらこんなに大変な思いしなくてもいいんだけど。

 作業部屋の扉はまだ開いたままなので状況証拠を確保しに行く。

「そのスライムについて詳しく教えて貰ってもいいかな。」

「新しいマスターではありませんか、先ほど出て行ったばかりですのにどうかされましたか?」

 慌てて取り繕う感じもなしか。

 彼女の足元ではスライムが次の指令を待つように停止している。

「そのスライムがここに入っていくのを見てね、詳しく教えて貰おうと思って。」

「このスライムですか、この子はユリウスト様が創り出した魔力運搬用人造生命体モムンクルスです。外の魔力を回収しダンジョンに届けて貰う非常に重要な指令を受けております。」

 こいつもユリウストが創り出したのか。

「いつも外に出て魔力を集めているのかな。」

「あくまでも緊急用ですのでこの子が魔力を集めに行くのは今回で4度目になります。近くに良い魔力溜りを見つけたのか毎回非常に良い魔力を持ち帰ってくれます。」

 ということはあの泉を狙ったのはこのこの命令ではなく、スライムが勝手に見つけて持ち帰っていたという事か。

 足元のスライムがプルプルと振るえ、水色の結晶を床に吐き出した。

 FFのクリスタルのようだけどあれが魔力の結晶なのかな。

「この澄んだ結晶こそ良い魔力の証です。このこのおかげでダンジョンの魔力状況は飛躍的に回復しました。この結晶がなければ私を除きすべての魔物が飢えて死んでしまったことでしょう。」

 そんなに逼迫した状況だったとは思わなかった。

 まぁ確かに死霊使いネクロマンサーが魔物を駆逐してしまって魔力が足りなかったといっていたし、あのハイコボルトをこの場に留めるのにも非常に多くの魔力を使用したんだろう。もともとはもっと下層に出てくる魔物のようだし、維持するのが大変だったんだろうな。

「その魔物がどこから魔力を回収していたか知らなかったんですね。」

「この子がどこから魔力を得たかは存じ上げません。私はこのダンジョンの維持管理が使命であり回収作業は専門外です。」

「実はそのスライムがウンディーヌの泉から魔力を持ち出していたようなんです。それにウンディーネは非常に困っているのでできれば今回で魔力の回収を止めて頂きたいのですが。」

 まずはこちらからお願いしてみる。

 事情を説明して理解を示してくれるならば好都合だが、そうでないなら別の手段を考えなければならない。

「ウンディーヌ、私の情報によれば水の精霊だと記憶しています。なるほど、どうりで素晴らしい魔力の純度だと思いました。この子をほめて上げなければいけませんね。」

 そういってスライムの頭らしき部分をなでてあげる。

 喜んでいるかは不明だがスライムも震えることでそれに答える。

 いや、褒めるとかそういう話じゃなくてですね。

「魔力の回収を止めてもらうことはできますでしょうか。」

「今回の魔力があればしばらくの間回収に出なくても大丈夫でしょう。異物がいなくなれば我々を維持するだけの魔力は外部に頼らなくても問題はありませんので。しかしながら、また外部より侵入者が現れた場合はその限りではありません。指令を果たす為に魔力が必要なのであれば自動的にこの子は魔力を探しに出かけることでしょう。」

「つまりは貴女ではこのスライムをとめることはできないという事でしょうか。」

「その通りです。我々はユリウスト様の命令のみを受け入れるように創られています、よっていかなる状況にあろうともその指令を全うする為に全力を尽くします。これは我々に与えられた義務であり使命です。」

 やはり簡単に話は終わらないか。

 ユリウストの命令がなければ停止できないのであれば物理的に停止させるより他はない。

 現状は魔力が維持できているので問題は無いが、今後魔力が足りなければ間違いなく回収に動き出すだろう。

 そしてこいつはまたウンディーヌの泉にある魔力を目指す。

 どうにかしてこの指令を停止できればいいのだが。

 なにか良い案はないだろうか。

「それは新しい契約者である私の命令でも止められないのでしょうか。」

「新しいマスターであっても止めることはできません。ユリウスト様が死亡した場合もしくは命令権を移譲した場合であれば別ですが。」

「それは貴女達に指令を出す権利ですね。」

「その通りです。ユリウスト様が全権を新しいマスターに移譲するのであれば、私たちはその指令に従います。私たちは新しいマスターの元で最大限の活躍をすることをお約束します。」

 死亡したと認識させる、もしくは権利の移譲を行えば俺にも停止することができるのか。

 でも結局のところ本人が死んでるんじゃどうにもならないよな。

 一筆書いてくれって言うわけにもいかないし。

 相手が居ないというのは非常に困ったものだな。

 文句の一つも言えやしない。

 さてと、どうすればいいだろうか。

 このまま放置しても現状は問題ない。

 今回の結晶でしばらくは持つらしいのでそれでしのいでいる間に何か方法を考える事もできる。

 エミリアやメルクリアなど魔法を使う人間にお伺いを立てても良い。

 問題は人造生命体ホムンクルスが魔法使いの中で禁忌であった場合だ。

 もしそうならば彼女達が異端の存在として消されるのは間違いない。

 ただ単に消されるだけでなく体中調べられて最後は捨てられるのだ。

 その可能性は否定できないしあまり口外しない方がいいのかもしれない。

 思うにユリウストという人物は生命体を作れるほどの知識を持っていたすごい人物である事は間違いないだろう。

 ならば何故人造生命体ホムンクルスを作る必要があったのあろうか。

 自分の研究の補助的なスタッフがほしかったのか。

 それとも単純に可愛い女の子が作りたかったのか。

 確かに自分好みの女の子にちやほやされたいと思うのは男が一度は思う夢だ。

 イケメンはしらん。

 ゲームやアニメでよくあるのは不老不死を研究している中で偶然発見したとか、死にたくないから新しい生命に自分を移す為とかそんな感じの理由だな。

 うむ、これはありえるかもしれない。

 これだけの知識や技術を持っていても老いという名の呪縛からは逃れられない。

 ならばこの呪縛から解き放たれる為の方法を探していたという仮説ならどうだ。

 たとえば人造生命体ホムンクルスを作ってその器に自分を移す事ができたなら。

 そうすれば新しい体に乗り換えるだけで自分は行き続ける事ができる。

 この手の問題は魂の劣化が起きてしまったり魂のコピーが暴走してしまったりというのが一般的だが、十分考えられる仮説ではないだろうか。

「少し質問ですが、ユリウストさんは普段どんな研究をされていたのか教えていただく事はできますでしょうか。」

 まずは聞いてみるのが一番だ。

 若しくは資料があればそこから読み解く事もできる。

 あ、俺文字読めないから無理か。

「ユリウスト様はダンジョンの発生と進化ならびに生命の誕生と寿命について研究されておられました。特に一番最近の研究は生命と魂の関係についに心血を注いでおられます。しかしながら現在は機能を停止されていますので研究は止まったままです。」

 こんな大事な事簡単に答えていいのかよ。

 いや、聞けたら非常にありがたいけど。

「最近の研究について教えていただく事はできますか。」

「魂は肉体という名の器に宿るものであって、器が変わっても魂は自己を維持できるというのがユリウスト様の研究です。魔物を使った実験を何度かおこないましたが上手く確認する事はできていません。その研究の過程の中で私達をお創りになったと伺っています。」

 やっぱりそっちの研究もしていたか。

 それもそうだよな、エルフですら長命でないこの世界で不老不死を研究するのは至極当然の流れだよな。

 頭の良い人は死よりも知識の消滅を怖がるというし、自分の研究を継続する為にも不老不死に興味を向けるのは不自然ではない。

 となるとだ。

 彼は魂とは個を形成するモノであり、入れ物が変わっても中身が同じであれば個は維持されると考えていたのか。

 魂の定着とかどこの兄弟の話だよ。

 アレは兄貴が弟の魂を別の器に定着させたんだっけ。

 最後どうなったのか思い出せないけど今はいいか。

 そこから考えられるのは、ユリウストは人造生命体ホムンクルスを作り上げてそれに魂を移そうと考えていてもおかしくないということだな。

 その証拠に彼女は自動で魔力を補充するある種の不老人造生命体ホムンクルスだ。

 食事を必要とせず魔力があれば体を維持できる。

 150年たっても問題なく稼動しているのを見ればその実験は成功しているとも言えるだろう。

 では次だ、入れ物が出来上がったなら後は中身を移せば研究は完成する。

 おそらく晩年はその研究に没頭していたに違いない。

 もしかしたら成功したからそこで白骨化したとも考えられる。

 魂は移し変えたが、入れ物に入れなかったというわけだ。

 もちろん成功して本人は自由奔放に世界を放浪しているという可能性もある。

 だがその場合は彼女がここに残る意味が分からない。

 普通は一緒に連れて行くだろう。

 このまま残しておく理由が分からない。

 あくまで人造生命体ホムンクルスは禁忌だという仮定での話しだが、自分の秘密の研究所をわざわざ残しておくだろうか。

 見つかって悪用される可能性もある。

 成功したなら証拠を隠滅してしまうのが普通だろう。

 だって自分はその技術を利用して生き続ける事ができるのだから。

 それはすなわち知識の消滅を防げたともいえる。

 だが、現状は違う。

 ダンジョンは残り、彼女は管理を続けている。

 つまりは魂の転移は成功していないと考えられる。

 ではどうやって魂を移し替えようとしていたのだろうか。

 アイテムに魂を乗り移らせて使った人間の体を乗っ取るというのは定番だ。

 呪わわれた武器に体を乗っ取られたというやつだ。

 ではそれをどうやって行うのか。

 現代の技術で言えば記憶などの個のデータをクラウドにアップロードして特定のアイテムに触れた場合は自動でインストールする機能を付けた感じか。

 こう考えると呪われた武器とかって至極単純な作りに思えてしまう。

 原理は多分違うだろうけど。

 その方法であれば、例えばオーブなんかに魂をアップロードしておいて相手がオーブに触れたら自動でインストールするようにしておけば魂の移動を完了できるわけだ。

 まてよ、このやり方だとなんか乗っ取りみたいだな。

 自分のダンジョンを制覇できるほどの技量を持った人間に魂を移し替えれば強い相手に入ることができる。

 なるほど。

 これは理にかなったやり方だ。

 その試金石になるのがあのハイオークだったのかもしれない。

 なかなかの強敵だ。

 実力がなければ倒すことはできないだろう。

 うーむ、ホムンクルスに移すよりもこっちの可能性が高くなった来たような気がするのは気のせいだろうか。

「魂とはどういうものだとユリウストさんは言っていましたか。」

「魂は個体を維持するために必要なモノだと説明しておられました。私たちのように創られたモノには存在しない個体を維持し他と違うと認識させるものだと。」

 おおよそ仮定の通りだな。

 攻殻〇動隊でいうゴーストという奴だ。

 AIには存在せず人にしかないモノ。

 まぁタチコマは途中で手に入れかけたみたいだけど。

 もしかしたら彼女にもゴーストが宿るかもしれないな、なんて。

「魂の移動については何かわかりますか。」

「魂の移動には魂を保持できるだけの器が必要だと言っていました。これは入れ物の器と同じだけ重要であり、その器が見つかったかどうかは存じ上げません。」

「ダンジョンのオーブはどういう仕様になっているかご存知ですか。」

「存じ上げません。ダンジョンを維持管理また登録するためのものだと認識しています。それ以外の用途に関しては不明です。」

 うーむ、確証はなしか。

 でも俺はこのオーブが怪しいと思う。

 人造生命体ホムンクルスに移し替えるにしても中継地点は必要なわけだ。

 仮にすぐに移動できないのであれば、仮初の入れ物の中で自分を維持しなければならない。

 維持するためには何が必要か。

 エネルギーが必要だ。

 個を維持するためのエネルギーをどこからか手に入れなければならない。

 この場所で一番手っ取り早いのはダンジョンに直接つないでしまう事だ。

 自然発生する魔力から一番最初にエネルギーを受け取れるようにすれば飢え死にすることはない。

 そしてそのダンジョンの魔力を管理するために必要な道具は何か。

 それはオーブだ。

 こう考えればオーブに入っていると考えるのに不自然さは出てこない。

 それともう一つ。

 オーブだと言い切れるもう一つの理由。

 それは、さっき俺の中に存在したもう一人の『自分』の存在だ。

 この場所について何の違和感なく受け入れていた自分。

 彼女を見て懐かしいと感じている自分。

 彼女を開放してあげたいと強く願っている自分。

 消えてしまうかもしれないと焦っている自分。

 自分の中にいるもう一人の『自分』

 こいつがいつ出てきたのか。

 それはダンジョンと契約したあの時だ。

 血を流しオーブに手を添えた瞬間。

 あの時に俺の中に別の何かが入り込んだのだ。

 それ以前にこんな気持ちを抱いたり思ったりすることはなかった。

 あの時から自分の中にいるもう一人の『自分』が思考を手伝うようになった。

 今までの俺では考えられないようなことも考えることができる。

 まるで別人の情報を共有しているような気分だ。

 俺の中には『ユリウスト』がいる。

 間違いない。

 俺の中にいるのは彼だ。

 話を聞いて仮定を立て、推測し、検証して導き出された答えだ。

 彼の魂の転移は成功した。

 ただし、魂の同居という不具合を残した状態で。

 年月が経ちすぎたせいか、それとも俺との相性が悪いのか、彼は俺の体を支配できないでいる。

 もちろん俺はこの体を手放す気はないし、全力で抵抗する。

 心の拳で。

 だが、今自分の周りで起こっているこの状況を打開するためには彼の力が必要だ。

 それは彼女の解放のためであり、精霊の頼みを聞くためであり、自分のダンジョンを守るためだ。

 できればエミリアに相談したい。

 大丈夫なのかを聞きながら実行したい。

 自分が自分でなくなるかもしれないという恐怖はぬぐいきれない。

 誰か側にいてほしいと思ってしまう。

 だが、もう一人の『自分』は違うようだ。

 何かしらの理由があって体を早く明け渡すように抵抗している。

 恐ろしい何かに追われるように先ほどから抵抗を強めている。

 何か理由があるのだろう。

 それを聞くことはできない。

 どうする。

 彼を信じていいのか。

 このまま体を明け渡してもいいのか。

 自分の心を閉ざしてもいいのか。

 わからない。

 わからないけど、そうするしかない。

 エミリアがいたところできっとこの状況は変わらない。

 そうだよな、結局は自分で決めるしかないんだよな。

 ならやるしかない。

 今を変えられるのは自分だけだ。

 今できることをするって決めたんだ。

 この状況を解決する方法。

 それは、彼にしかできない。

 やるしかないか。

 心の中で暴れるもう一人の自分に問いかける。

「体を乗っ取る事無く返してくれると約束するなら俺の体を貸してあげる。」

『・・・約束・・・しよう。』

 おお、返事が返ってきた。

 自分の意識が遠くなっていく。

「俺の望みは中で聞いていた通りだ、現状を解決できる事を期待する。」

『・・・中・・・聞いているがいい・・・悪いようには・・・しない。』

 薄れゆく意識の中、一人の男が俺の前に現れた。

 おまえがユリウストか。

 肯定するように男が笑うと、俺の意識は闇に落ちた。

「・・・・・・成功だ。私の理論は間違っていなかった。」

「どうしましたか、先程から反応が良くありません。休憩が必要なようでしたら奥のお部屋でお休みください。」

「休憩は必要ない。久しぶりだな、リリィ。」

 俺ではないもう一人の俺。

 ユリウスト本人が彼女にそう呼びかけた。


しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

死んだのに異世界に転生しました!

drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。 この物語は異世界テンプレ要素が多いです。 主人公最強&チートですね 主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください! 初めて書くので 読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。 それでもいいという方はどうぞ! (本編は完結しました)

スキル【アイテムコピー】を駆使して金貨のお風呂に入りたい

兎屋亀吉
ファンタジー
異世界転生にあたって、神様から提示されたスキルは4つ。1.【剣術】2.【火魔法】3.【アイテムボックス】4.【アイテムコピー】。これらのスキルの中から、選ぶことのできるスキルは一つだけ。さて、僕は何を選ぶべきか。タイトルで答え出てた。

イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)

こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位! 死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。 閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話 2作目になります。 まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。 「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」

神々に育てられた人の子は最強です

Solar
ファンタジー
突如現れた赤ん坊は多くの神様に育てられた。 その神様たちは自分たちの力を受け継ぐようその赤ん 坊に修行をつけ、世界の常識を教えた。 何故なら神様たちは人の闇を知っていたから、この子にはその闇で死んで欲しくないと思い、普通に生きてほしいと思い育てた。 その赤ん坊はすくすく育ち地上の学校に行った。 そして十八歳になった時、高校生の修学旅行に行く際異世界に召喚された。 その世界で主人公が楽しく冒険し、異種族達と仲良くし、無双するお話です 初めてですので余り期待しないでください。 小説家になろう、にも登録しています。そちらもよろしくお願いします。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか? 「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」 「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」 マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています

もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。 使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。

処理中です...