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第二章

信じていた光

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 どれぐらいの時間がたったのかわからない。

 永遠とも感じる時間がたったのは間違いないが、それが5分なのか30分なのか1時間なのか確かめる方法がない。

 ただ琥珀色の蜜玉を通してゆらゆらと揺れるランプの明かりを見るしかなかった。

 縄がほどけるかと思い多少動かしてみたものの動くはずもなく。

 下手に倒れて何か言われるのも嫌なので激しく動かすこともできない。

 こんな状況だというのに、なんていうかすっごい暇だった。

 いかん、このままでは寝てしまいそうだ。

 自分の命がなくなるかもしれないという状況だというのに、どれだけ余裕なんだ。

 それだけ助けに来てくれることを無意識に信じているという事はわかった。

 そうだとしても、寝てしまったら様子を見に来た盗賊に不審がられること間違いない。

 神経図太いな!とか思ってくれることはないだろう。

 俺だったらビビるね。

 こいつどうかしてんじゃないのって疑うね。

 ただのバカかもしれないけどさ。

 それにしても逐一情報が来ないというのはこんなに不便なことだとは思わなかった。

 今思えば宅配の現在地確認とか当たり前だもんな。

 荷物がどこにあるか見れるとか画期的なはずなのに今じゃそれが当たり前になりすぎてありがたみもなくなってしまった。

 昔は送ってから届くのにものすごい時間かかったものだしそれが当たり前だったんだけど。

 あ、でも簡易書留で送ったりするとなかなか届かないから不安になるな。

 あれは確認しようもないし。

 そうか、そういう意味では全部が全部便利になったわけではないのか。

 今の状況も簡易書留が届かない状況と同じと考えれば納得がいく。

 届くときは届く。

 届かないときは届かない。

 それだけだ。

 簡易書留に落ち着かせてもらう日が来るとは思っていなかったな。

 この世界ではもう受け取ることはないのだけれど、手紙とか出すといつ頃届くんだろう。

 飛脚とかいるのかな。

 村長の手紙が届いたって言ってたし、そういう職業の人がいても全くおかしくないのか。

 文化レベルは江戸時代ぐらいと思った方がいいのかもしれない。

 俺は江戸時代にいるのだ。

 すっごいファンタジーの。

 剣と魔法のある。

 うん。

 普通にファンタジー世界でいいや。

 ちょん髷と武士の世界とか一緒になるとややこしいもんな。

「おい、本当にこいつで間違いないのか。」

 1人ツッコミにふけっていると急にドアが開いて先ほどの男と別の男が入ってきた。

 なんだなんだ、見世物じゃないんだぞ。

「この顔、間違いないです。昨日の昼間騎士団からこいつが出てくるのを俺は見ました。」

 何の話だ。

 騎士団から出てきたからどうだっていうんだ。

 まさか、騎士団の作戦で動いていることがばれたのか。

「おい、お前に聞きたいことが二つできた。まずはお前が本当に商人なのかという事、もうひとつは昨日の昼間騎士団の詰所から出てきたのはお前かという事。返答次第では身代金に関係なくお前の首をこの短剣で切り落とすことになる。」

 ダマスカス短剣の鞘を抜き首元に当てられる。

 冷たい刀身が触れた瞬間切れたかと思った。

 まずいぞ。

 騎士団から出てきた場面を見られたのであれば下手に言い逃れはできない。

 嘘だとばれれば首と体が離ればなれだ。

 本当に話してもおそらく離ればなれだ。

 方法は一つ。

 ばれない嘘をつくしかない。

 こいつはいつ俺を見た。

 昼になってすぐか、それとも中休みの頃か。

 どうする。

 考えろ。

 とりあえず時間を稼げ。

「本物の商人も何もこの見てくれで商人でない可能性がありますか。武器をふるえるほど筋肉はなく、かといって魔法が使えるような人間でもありません。口が達者で元気なだけが取り柄な奴は皆商人になるしかないんですよ。」

「そもそもヒューリンで商人っていうのがおかしい。普通はホビルトの十八番のはずだ。そこにわざわざお前のようなものが入っていけるはずがない。あいつらは同族は信頼するが他種族には厳しいからな、商売人には不向きなはずだ。」

 なんだそんなことか。

 そんなたらればで話されても何もこわくない。

「不向きであることは認めましょう。ただそうだからと言って私が商人ではない証明にはならないはずです。なんでしたらメルクリア家のご息女に連絡を取ってくださっても構いませんよ、私の知り合いですから身分を証明してくださるはずです。」

「メルクリア家ね。そんな誰でも知っている名前を出されたところで信頼に値しないが、確かにそれだけでは知り合いではないという証明にもならないというわけか。これで水かけは終わらんな。」

「商売は信頼が命です。信頼していただけないのであればそもそも同じ場所に立ってすらいない。そのような不均衡の状態でいい取引はできませんからね。」

 信じるに足る情報をお互い出せていないのだ。

 どの情報を信じていいかなんて答えのない数式を解いているのと一緒だ。

 どんな仮説も立てれるが結果は見えてこない。

「では次だ。昨日の昼に騎士団詰め所から出てきたのはお前で間違いないんだな。」

「昨日の昼間。確かに私は詰所から出てきましたがそれがあなた方を怒らせることに関係があるのですか。」

 わからないのであれば本人に答えを聞くまでだ。

「騎士団から出てきたことは認めるが理由はしらばっくれるわけか。まぁいいさ後でじっくり聞けばいい。それで、なんでそんなところから出てきたんだと聞いているんだ。」

 どっちのタイミングかはわからない。

 わからないが無難な方しかもう選びようがない。

 一か八かだ。

「なんでも何も、昨日の昼前に盗賊の一団に襲われましてね。命からがら逃げきったのですが騎士団の皆さんの警告を無視してしまってその事情聴取を受けていたんですよ。」

「昨日の昼前ねぇ。確かにその日は一台の荷馬車を取り逃がしているな、積み荷はなんだ。」

「グレーウルフの毛皮にホワイトウルフの毛皮、それと燻製肉ですよ。まさかあの時の盗賊が目の前にいるなんて思いもしませんでした。あの時そちらが放った矢がホワイトウルフの毛皮に当たっていたら大損だったんですから。」

 大損だったのはネムリなのだが、今はそれを十二分に使わせてもらおう。

「確かに荷馬車は毛皮だらけだったし、うちの矢は荷馬車のへりに当たっただけだ。間違いない。」

「まさか二日連続で同じ盗賊に襲われるなんて、さすがに想像していませんでしたよ。」

「俺たちもまさかその時の商人が金持ちだったなんて思いもしねぇよ。あの時はまだ金持ちじゃなかったんだっけか。」

 話がそれた。

 男は軽く笑うと首筋から短剣を離し鞘に戻す。

「お前の情報に間違いはなかった。そして騎士団から出てきた理由もわかった。この件についてはこちらの手違いのようだ許せ。」

「疑惑が晴れて何よりです、そしてまだ首と体がつながっていることにも感謝しますよ。」

「あとはお前の付き人が無事に身代金を渡していれば話は丸く収まるんだがな。」

 まだ帰ってきていないのか。

 騎士団がとっちめたか、はたまた支配人がじらしているのか。

 まだ堪忍袋の緒は切れていないらしい。

「それに関しては私にはどうしようもありませんね。私はただ待つのみです。」

「お前のように口の回る商人がいれば俺たちの仕事も楽だっただろうに。どうだ、身代金を払ったら俺たちと一緒に仕事をする気はないか。」

 おいおい、さっき首を落としてやろうかと脅してた人間を仕事に誘うなよ。

「盗賊の仲間になれという事でしょうか。」

「仲間になる必要はないさ、俺たちが用意した品を捌いてくれさえすればいい。それなりの分け前も用意するつもりだ。」

「身代金を取られた人間と仕事をすることはできませんよ。返していただけるのであれば別ですが。」

「それは無理な話だな。この金は俺たちが今すぐ必要な金であってお前に返す義理もない。むしろ儲け話を提供している俺たちに見返りがあってもいいぐらいじゃないのか。」

 確かに一理ある。

 儲け話を持ってきたのだからキックバックしろというわけだ。

「盗品を捌いて金儲けをしろというわけですか。しかし、同じようなことをしていた人間が消された事件がありましたね、市場で噂になっていましたが貴方たちの仕業ではないのですか。」

「よく知っているな。しかしあれは売上金を持ち逃げしようとした商人が悪い。ちゃんと俺たちに返してさえいれば命まで取ることはしなかったさ。」

「つまり私も同じようなことをすれば刺殺されるという事ですか。」

「商売は信頼が命、お前さんが言ったとおりの事だ。信頼を裏切るようなことをすれば命はなくなるというわけだな。」

 いう事を聞き続ければうまい汁を吸わせてやる。

 裏切れば命はない。

 まさにマフィアの世界だな。

 異世界に来てまでマフィアと手を組む誘いを受けるとは思わなかった。

「それで、それだけのお金を集めてあなた方は何をしようというのですか。ただ遊ぶ金ほしさにこんなことをしているのではないのでしょう。」

 ここだ。

 これが核心だ。

 何故こいつらは砦を作っているのかという理由が聞きたい。

「俺たちは自分たちの国がほしいんだよ。誰にも邪魔されず、税金を搾り取られることもなく、生きるのにも困ることのない俺たちだけの国がな。その国を作るのには金が要る、だから金を集めているのさ。」

「そんな国が本当に作れるというのですか。夢物語ではなく現実に可能であると貴方は言うのでしょうか。」

「夢物語でもなければ嘘でもない、本当に実在するからこそ俺たちは危ない橋を渡っているのさ。この町から東に行った山沿いに俺たちの国はある。どうだ、俺たちの国で一緒に楽しくやる気はないか。」

 東行った山沿い。

 それがほしかった。

 その情報さえあれば十分だ。

 後はここからおさらばすれば問題ない。

 蜜玉と短刀は返してもらうけどな。

 エミリア信じてるよ。

「その要請を拒んだら私はどうなるんです。」

「話を聞いた以上生きて返すわけにはいかないな。俺たちの仕事に加わる気がないのなら首と胴がサヨナラするだけだ。ともに仕事をするのなら喜んで歓迎しよう。お前のように頭の切れるやつはどちらが得かすぐわかると思うがな。」

「少し、考えさせてもらえますか。」

「答えは身代金が届いたときに聞くとしよう。それまでその頭でしっかり考えるんだな。おい、行くぞお前ら。」

 部屋は再び静かになった。

 あの男は真剣に俺がほしいのだろう。

 あ、薔薇的な意味じゃないからね。

 敵とはいえ真剣に求められる気持ちは決して不快ではない。

 むしろ光栄だ。

 ただ残念なのはその相手が間もなくいなくなってしまうという事だろう。

 できれば生きていてほしいが奴の事だ、生かされるぐらいなら死を選ぶに違いない。

 少しの間話しただけだがそう言い切れる。

 敵でなければうまい酒を呑めたかもしれないな。

 身代金が届くのが先か。

 それともエミリアが見つけてくれるのが先か。

 おそらく後者だ。

 間違いない。

 なぜならすぐそこにエミリアの気配を感じるからだ。

 この壁の向こうに恐らくエミリアがいる。

 確証はない。

 ただ、エミリアの気配だけはわかる。

 これが愛の力という奴だろうか。

 そもそも愛し合ったこともないんだけど。

 信じていたからこそ分かったのかもしれない。

 そしてエミリアがいるという事はシルビア達精鋭25人も同様にすぐそばにいるという事だ。

 ここが戦場になるのも時間の問題か。

 ならば逃げる準備をしなければいけないな。

 椅子に座ったままの姿勢で立ち上がり部屋の隅の方へとヨチヨチ歩く。

 へっぴり腰でよぼよぼの老人のような姿勢だが後ろ手に縛られた状態ではこれが精いっぱいだ。

 部屋の隅に積み上げられた木箱のそばまで行き。角の部分で縄をこする。

 縄が食い込み木箱がこすれて、動かす度に痛みが強くなる。

 でも我慢できないほどではない。

 たとえ血が出たとしても命さえあればまた治すこともできる。

 つば付けとけば治るって昔はよく言われたっけ。

 こすりつける摩擦熱で手首が熱くなってきた。

 言い換えればそれだけ縄に抵抗が加えられているという事だろう。

 漫画でよくある割れたガラスの破片とかがあれば一番なんだが、残念ながらそんな便利なものはこの部屋にはなかった。

 なので別の漫画で得た知識を使って脱出しようと考えたのがこの方法だった。

 オタクはいつも二次元からたくさんのものを学んでいるのさ。

 どのぐらいこすり続けただろうか。

 縄はほつれ、最後の一本が切れた瞬間に手が自由になった。

 残りの縄をほどき久方ぶりの自由をかみしめる。

 前屈、屈伸、背伸び、アキレス腱。

 ラジオ体操の要領で体をほぐし、突入のタイミングを待つ。

 おっと、蜜玉を忘れちゃいけないな。

 あとはあの男から俺の短刀を取り返すだけ。

 この部屋のドアは押して入るタイプだ。

 つまり、開いたドアの後ろに隠れれば一瞬だが部屋の中の死角になる。

 突入が始まれば真っ先にこの部屋に向かってくるはずだ。

 そして飛び込んできた瞬間いるはずのない人間がいないことに一瞬のスキができる。

 その隙を使って外に逃げるか攻撃するかどちらかを瞬時に選ばなければならない。

 できれば戦いたくない。

 だって勝てる自信ないし。

 スポーツも満足にできないオタクがかなうわけないじゃないか。

 得意な事。

 それはすなわち逃げる事。

 逃げ足だけは自信がある。

 じっと身をひそめ待つこと数分。

 兵士たちの怒号と共に爆発音が響き渡った。

 始まった。

 外から金属同士がぶつかる音、叫び声、うめき声、アリとの戦いのときには聞くことのなかった生々しい戦いの音が聞こえてきた。

 不思議と怖くなかった。

 命のやり取りをまさにすぐ隣でしているというのに、実感がなかったのかもしれない。

 そして次の瞬間、勢い良くドアが開かれ誰かが部屋に飛び込んできた。

「な、いない!クソどこに行った。」

 この声はあの男だ。

 ほどかれた縄、倒れた椅子。

 それだけを見れば逃げたと思うのも仕方がないだろう。

 その隙を見逃さなかった。

 霊長類最強の乙女が使う高速タックルのように素早く相手の腰に全体重をぶつけ、押し倒す。

 とっさのことに反応できなかった男はそのままの勢いで部屋の中央まで吹き飛んでいく。

 床に響く金属音。

 黒く光る刀身を見つけ思わず手を伸ばした。

「貴様そんなところに!」

 短剣を素早く手元に引き寄せ、相手に向かって水平に振りかざす。

 とびかかろうとした男の眼前をダマスカスの刀身が引き裂いた。

 動けなくなる2人。

 背後から聞こえる戦いの音がフェードアウトしていき、静寂だけが二人を支配していた。

「この騒動、やはりお前の手引きだったのか。」

「私は何もしていませんよ。ただ、エサにくらいついてきたのは貴方たちだったという事だけです。」

「エサ、だって。俺たちをだましてここに潜入したっていうのか。」

「貴方たちが餌を自分の巣に運び入れ、そのエサを目指して別の獲物がここに来たただそれだけの事です。」

 相手に突き付けた刀身が震える。

 恐怖で震えているのではない。

 この剣をどう収めていいのかわからないのだ。

「自分をエサにして仲間を引き入れるなんてな、やっぱりその頭脳俺たちのところで使うべきだった。」

「残念ながら私の頭は私のためだけに使うと決めているんです。他人のために使えるほど要領はよくないんですよ。」

「それじゃあ、今から俺が使ってやるとしようか!」

 剣先にむかって男が動いた瞬間、その姿が目の前から消え今度は自分が宙を舞っていた。

 壁にたたきつけられ、短剣を落としてしまう。

 その隙を今度は男が逃さなかった。

「イナバ殿無事か!」

 ドアを開け飛び込んできたシルビア様の目に映っていたのは、壁の前でうずくまる俺と、その俺に向かって剣を突きつけている男の姿だろう。

「これはこれはシルビア様、こんなところまでご苦労様です。」

「貴様は、騎士団にいたウェリスといったか。自分が何をしているのかわかっているのか。」

「わかっていますとも。男に剣を向け殺してやろうとしている所ですよ。」

 シルビア様と男が視線を交差させる。

 その隙に逃げるなんて、できるはずもなかった。

 今動けば間違いなく殺される。

 素人でもわかることだ。

「剣を下せば私の名前でそれなりの減刑を与えてやることもできる。情報を流せばより寛大な措置を得ることができるだろう。悪い話ではあるまい。」

 司法取引という奴か。

 情報を提供すれば刑を減免できるという奴だな。

「私は別に捕まるのを恐れているわけではないんですよ。この状況で生きて逃げられるとも思っていない。ならば、今目の前にいる貴女が助けようとしている男を道連れにすれば貴女にとって非常に悔しい結果になるのではと思っているんです。」

 剣が、額に押し付けられる。

 額に剣先がめり込み血が鼻の上を通り口の中に流れ込んだ。

 鉄の味がした。

 生きている者の命の味だ。

 俺はまだ生きている。

 そして、死ぬわけにはいかない。

 絶対助けると約束してくれた彼女のためにも。

 この命、くれてやるわけにはいかない。

「道連れに死んでやるなんて、ずいぶんと身勝手な事いうじゃないですか。」

 額に剣先をめり込ませたまま立ち上がる。

 出血が増えるが知ったこっちゃない。

 頭蓋骨は随分と頑丈にできているそうだ。

 これぐらいで貫通することはない。

 たぶん。

「この命はね、そんな簡単にくれてやるわけにはいかないんですよ。死ぬなら一人で勝手に死にやがれ。」

「イナバ殿何を。」

「お前、自分が何をしているのかわかっているのか。」

「わかってるさ、生き残るための最後の悪あがきをしているんだよ。エミリア今だ!」

「はい、シュウイチさん!」

 合図と共に俺の後ろの壁が崩れる。

 崩れた壁に向かって後ろに倒れこんでいくとその先にエミリアがいた。

 崩れた壁から信じていた光が差し込んでくる。

 赤く燃え上がるその光はエミリアの構えた魔法の炎。

 火球を構えて最高のタイミングを待ち構えていたのだ。

 男が動き出すよりも早くエミリアの火球が俺の上を通り過ぎ、男の全身を包み込む。

 爆発音が響き渡り、男の叫び声が聞こえてくる。

 約束通りエミリアはやってきた。

 必ず助けに来ると信じていた気持ちが報われた。

 信じあっていた気持ちが通じ合った瞬間だった。

「待ってたよエミリア。」

「お待たせしましたシュウイチさん。」

 最高の笑顔でエミリアが迎えてくれた。

 本当によかった。

 この笑顔が見れて本当に良かった。

 こうして、他力本願100%作戦は無事達成されたのであった。
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