1,285 / 1,415
1279.転売屋は粗悪品を転売する
しおりを挟む
いつもの仕事をこなしながらも、継続的に西方の粗悪品買取は続けられている。
リングさんに頼んでおいた貴族関係の品もそこそこ溜まってきているので、そろそろ動きが欲しいところだ。
自分の懐は痛まずむしろプラスになる話なので全く問題はないのだが他の買取品を置くスペースがなくなるのは痛い。
ここ最近は週の半分を自分の店で過ごすようにしているのでそろそろ屋敷から荷物を引き上げる準備をしていかねば。
ウィフさんは好きなだけいてくれていいとは言ってくれているものの、俺もそろそろ自分の地盤をしっかりと固めていかないとなぁ。
幸い部屋はあるので困ることはないし、家族が来たらアニエスさんが部屋を空けてくれるとのことなので何とかなるはず。
ジンは最近店番と警備を兼ねて一階で夜を明かしている。
ありがたいと言えばありがたいのだが、本当に睡眠をとらなくていいのだろうか。
今日も店番を買って出てくれたジンに任せて二階で在庫の仕分けをしていると、下から階段を上る足音が聞こえてきた。
「主殿、お客人が参られました。」
「客?」
「なんでも西方の品を買いたいのだとか。」
「ん?買取じゃなくてか?」
「はい。ここに西方の品が集まっていると知っているようです。」
そこまで言われてハッと気が付いた。
どうやらお待ちかねの獲物が餌に引っかかってくれたようだ。
いやはやどうなる事かと思ったが、噂をすると何とやらってやつだな。
ジンと静かに頷き合い、気を引き締めて下に降りる。
「お待たせいたしました。シロウ様、後はお願いします。」
「あぁ、悪いが外回りをよろしく頼む。」
「お任せください。」
ジンとバトンタッチして外回りをお願いする。
というのは建前で、ジンにはジンにしかできないことをお願いするつもりだ。
とはいえそれは後の話なので今は目の前の相手に集中しなければ。
「すまない、店主のシロウだ。西方の品を買いたいんだって?」
「トロルと申します、こちらのお店で西方の品を買い取っておられると耳にしまして。是非お譲りいただけないかと思い参りました。」
深々と頭を下げる背の高い男。
雰囲気は物静かで礼儀正しいような感じがする。
顔はイケメンという程ではないが悪くはない、よく言えばそんな感じ悪く言えば普通過ぎてあまり印象に残らないタイプだ。
いや、目元の泣き黒子が結構印象に残るか。
ぶっちゃけるとそこしか覚えていなさそうな感じだな。
「確かに買い取ってはいるが、どんなものを買い取っているのかは理解してるんだよな?」
「西方のあまりよろしくない品ですよね。」
「買い取っている身としてこういうのもなんだが、こんなのをどうするつもりだ?俺にはいろいろとコネがあるからこういった品でも十分利益を出せるが正直売り物にならないようなものがほとんどだぞ。」
俺が買い取っているのが売り物にならないような粗悪品だと理解した上で買いに来ているのは理解しているが、これをどうするのか気になるところだ。
もちろんすんなり教えてくれるとは思っていないけれどそれらしい答えは用意しているだろう。
「実はですね、西方の品々を細かく研究して新しい物を作り出そうと思っているのです。こちらにはない細かな手仕事や模様の工夫など勉強になる部分は多々あります。とはいえ上質な物を分解する程の財力はない物でして、こうやって質の悪い物を買い付けているんです。売り物にはならなくとも技術や模様などは近しい仕上がりですし、なにより遠慮なく壊せるのがありがたい限りでして。」
「模倣するには細部まで分解する必要があると、なるほど確かにそれなら質の悪い物の方が気兼ねなく出来るな。」
「そういう事なんです。もちろんいずれは上質な物も壊さないといけないでしょうけど、構造を知っているかどうかで模倣する質が変わります。」
「だが所詮は模倣、西方に勝るものが出来るのか?」
「やってみなければわかりません。それに全く同じものを作るつもりではないんです。あくまでも製法を知りそれを我々の新しい武器にするだけで目的は新しい技術の創造ですから。」
なるほど、これは想像以上に巧妙な理由だな。
西方の製法を模倣してそこから新しい物を想像する。
別に模倣は悪い事じゃない、全く同じものを作ってそれだと偽るのが悪なだけだ。
模倣こそ新しい技術の母でもある、それを理解している身としては今の話を聞いて思わず感銘を受けてしまった。
「なるほどなぁ。因みにもしそれが成功した暁には俺にも一口噛ませてもらえるのか?」
「期待していただいて嬉しいのですが、まだまだ研究段階でして。」
「そりゃ残念だ。でもまぁそれに貢献できるというのなら提供するのもやぶさかじゃない、だがタダってわけにはいかないんだ。こっちも商売なんでね。」
「もちろん理解しております、ただ欲を言えばお安くいただけると・・・。」
「ま、それは交渉次第だな。とりあえずここに買い付けたリストがある、興味がある物があったら教えてくれ。」
この日のために用意しておいた買い付けた粗悪品リスト。
あえてリングさんから回収した分は乗せず、俺が個人で買い付けた分だけを乗せてある。
いきなり手札を全部さらけ出すのは素人のする事。
これは戦いなんだ、出来るだけ少ない手札で相手を攻略してなんぼだろう。
リストを渡すと静かにそれを受け取り中身に目を通すトロルさん。
五分ほどそうしていただろうか、静かに頷くと紙をこちらに返してくる。
「いい物はあったか?」
「こちらの布と服、それとこのカップをお願いできますでしょうか。」
「布はともかくカップか?」
「これは個人的に欲しくてですね。数があっても困りませんし、別に店も持っていますのでそこで使おうと思います。」
「なるほどな。その組み合わせなら・・・こんな感じか。」
買い取った総額はおよそ銀貨25枚。
さて、いくらで転売してやろうか。
高くても買ってくれそうな雰囲気はあるのだがここは一つ恩を売っておきたいところだ。
たった一回の買い物で尻尾を出すはずもないし何度か取引をして関係を強化、さらには尻尾を出すのを待たなければならない。
この人がどんな理由で粗悪品を買い続けているのか。
そして、誰が何のために粗悪品を売り続けているのか。
それをこの一階で見極めることはできそうもない。
「銀貨40枚でいいんですか?」
「まぁ物が物だからな、買い取った金額もそこまで高くないし儲けたいのならまともな物を売った方が儲かる。」
「確かにその通りです。」
「それにだ、長い付き合いになるんならここで恩を売っておくほうがお互いにとって利が多いだろ?今後も継続してそういった物は買い取っていくから定期的にのぞいてみてくれ。予定では一週間後に大口の買取をするつもりだ。」
「そこまで教えていただけるんですか?」
「一応販路はあるがわざわざそれを使わずに売れるのならそれに勝ることはない。今後もいい取引を期待している。」
「こちらこそよろしくお願いします。」
交渉成立。
にこやかな笑顔を浮かべながら銀貨を積み上げていくトロルさんを待たせ、二階から希望する商品を取ってくる。
買い付けた品物の三割にも満たない量だが初回としては悪くはない。
あとは向こうが味を占めてくれるのを待つだけだ。
店を出ていったトロルさんの背中を見送りながら視線を少しだけ外し路地の方を見ると、身を潜めていたジンが静かに頭を縦に動かした。
商品を売って恩を売るだけじゃ調査にならない。
リングさんからはどんな相手かまで調べるように言われているので、とりあえずどこに戻るかをまず確認しよう。
流石に俺が追いかけるわけにもいかないので、隠密も出来るジンに後は丸投げだ。
鬼が出るか蛇が出るか、粗悪品を売りつけているのはいったい誰なのか。
折角手に入れたきっかけを逃す手はないよな。
積み上げられた銀貨を確かめながら次の仕込みについて考える。
買っていったのは布と服、それとカップ。
前者はともかく後者は売り込まれるとすぐに判別がつくので再び誰かに売りつけられたらこの人が仕入れ担当だという事がわかる。
もちろん足がつかないよう他所で売る可能性もあるのだけれど、西方ブームは王都が中心。
必ずこの街で売るはずだ。
「ただいま戻りました。おや、嬉しそうですね。」
「そんな顔してるか?」
「はい、とても悪い顔をしています。」
悪い顔が嬉しそうってのはどうなんだろうか。
アニエスさんが何故か得意げな顔で何度もうなづいている。
「まぁ半分は当たりだ。例の粗悪品買取に動きがあったんでね、それに少しだが儲けも出た。」
「それはそれは。今後も大きな儲けになりそうですか?」
「今の所はその予定だ。安く仕入れた粗悪品を高く売りつけ、そしてまた安く仕入れる。買わされた貴族には申し訳ないが俺は何の痛みもなく儲けだけが出るからな、悪い顔にもなるさ。」
「ですがいつまでもそれができるわけではありません。続けば間違いなく西方に対する反感は強くなります。」
「そして俺の仕入れた品が売れなくなると。この前仕入れた茶葉や海苔を売りさばくためにも、こんな所で西方の好感度を下げたくはないんでね。手はしっかり打たせてもらうさ。」
これも俺の金儲けの為。
長い戦いの火ぶたが切って落とされた、そんなアナウンスが聞こえたような気がした。
ー
リングさんに頼んでおいた貴族関係の品もそこそこ溜まってきているので、そろそろ動きが欲しいところだ。
自分の懐は痛まずむしろプラスになる話なので全く問題はないのだが他の買取品を置くスペースがなくなるのは痛い。
ここ最近は週の半分を自分の店で過ごすようにしているのでそろそろ屋敷から荷物を引き上げる準備をしていかねば。
ウィフさんは好きなだけいてくれていいとは言ってくれているものの、俺もそろそろ自分の地盤をしっかりと固めていかないとなぁ。
幸い部屋はあるので困ることはないし、家族が来たらアニエスさんが部屋を空けてくれるとのことなので何とかなるはず。
ジンは最近店番と警備を兼ねて一階で夜を明かしている。
ありがたいと言えばありがたいのだが、本当に睡眠をとらなくていいのだろうか。
今日も店番を買って出てくれたジンに任せて二階で在庫の仕分けをしていると、下から階段を上る足音が聞こえてきた。
「主殿、お客人が参られました。」
「客?」
「なんでも西方の品を買いたいのだとか。」
「ん?買取じゃなくてか?」
「はい。ここに西方の品が集まっていると知っているようです。」
そこまで言われてハッと気が付いた。
どうやらお待ちかねの獲物が餌に引っかかってくれたようだ。
いやはやどうなる事かと思ったが、噂をすると何とやらってやつだな。
ジンと静かに頷き合い、気を引き締めて下に降りる。
「お待たせいたしました。シロウ様、後はお願いします。」
「あぁ、悪いが外回りをよろしく頼む。」
「お任せください。」
ジンとバトンタッチして外回りをお願いする。
というのは建前で、ジンにはジンにしかできないことをお願いするつもりだ。
とはいえそれは後の話なので今は目の前の相手に集中しなければ。
「すまない、店主のシロウだ。西方の品を買いたいんだって?」
「トロルと申します、こちらのお店で西方の品を買い取っておられると耳にしまして。是非お譲りいただけないかと思い参りました。」
深々と頭を下げる背の高い男。
雰囲気は物静かで礼儀正しいような感じがする。
顔はイケメンという程ではないが悪くはない、よく言えばそんな感じ悪く言えば普通過ぎてあまり印象に残らないタイプだ。
いや、目元の泣き黒子が結構印象に残るか。
ぶっちゃけるとそこしか覚えていなさそうな感じだな。
「確かに買い取ってはいるが、どんなものを買い取っているのかは理解してるんだよな?」
「西方のあまりよろしくない品ですよね。」
「買い取っている身としてこういうのもなんだが、こんなのをどうするつもりだ?俺にはいろいろとコネがあるからこういった品でも十分利益を出せるが正直売り物にならないようなものがほとんどだぞ。」
俺が買い取っているのが売り物にならないような粗悪品だと理解した上で買いに来ているのは理解しているが、これをどうするのか気になるところだ。
もちろんすんなり教えてくれるとは思っていないけれどそれらしい答えは用意しているだろう。
「実はですね、西方の品々を細かく研究して新しい物を作り出そうと思っているのです。こちらにはない細かな手仕事や模様の工夫など勉強になる部分は多々あります。とはいえ上質な物を分解する程の財力はない物でして、こうやって質の悪い物を買い付けているんです。売り物にはならなくとも技術や模様などは近しい仕上がりですし、なにより遠慮なく壊せるのがありがたい限りでして。」
「模倣するには細部まで分解する必要があると、なるほど確かにそれなら質の悪い物の方が気兼ねなく出来るな。」
「そういう事なんです。もちろんいずれは上質な物も壊さないといけないでしょうけど、構造を知っているかどうかで模倣する質が変わります。」
「だが所詮は模倣、西方に勝るものが出来るのか?」
「やってみなければわかりません。それに全く同じものを作るつもりではないんです。あくまでも製法を知りそれを我々の新しい武器にするだけで目的は新しい技術の創造ですから。」
なるほど、これは想像以上に巧妙な理由だな。
西方の製法を模倣してそこから新しい物を想像する。
別に模倣は悪い事じゃない、全く同じものを作ってそれだと偽るのが悪なだけだ。
模倣こそ新しい技術の母でもある、それを理解している身としては今の話を聞いて思わず感銘を受けてしまった。
「なるほどなぁ。因みにもしそれが成功した暁には俺にも一口噛ませてもらえるのか?」
「期待していただいて嬉しいのですが、まだまだ研究段階でして。」
「そりゃ残念だ。でもまぁそれに貢献できるというのなら提供するのもやぶさかじゃない、だがタダってわけにはいかないんだ。こっちも商売なんでね。」
「もちろん理解しております、ただ欲を言えばお安くいただけると・・・。」
「ま、それは交渉次第だな。とりあえずここに買い付けたリストがある、興味がある物があったら教えてくれ。」
この日のために用意しておいた買い付けた粗悪品リスト。
あえてリングさんから回収した分は乗せず、俺が個人で買い付けた分だけを乗せてある。
いきなり手札を全部さらけ出すのは素人のする事。
これは戦いなんだ、出来るだけ少ない手札で相手を攻略してなんぼだろう。
リストを渡すと静かにそれを受け取り中身に目を通すトロルさん。
五分ほどそうしていただろうか、静かに頷くと紙をこちらに返してくる。
「いい物はあったか?」
「こちらの布と服、それとこのカップをお願いできますでしょうか。」
「布はともかくカップか?」
「これは個人的に欲しくてですね。数があっても困りませんし、別に店も持っていますのでそこで使おうと思います。」
「なるほどな。その組み合わせなら・・・こんな感じか。」
買い取った総額はおよそ銀貨25枚。
さて、いくらで転売してやろうか。
高くても買ってくれそうな雰囲気はあるのだがここは一つ恩を売っておきたいところだ。
たった一回の買い物で尻尾を出すはずもないし何度か取引をして関係を強化、さらには尻尾を出すのを待たなければならない。
この人がどんな理由で粗悪品を買い続けているのか。
そして、誰が何のために粗悪品を売り続けているのか。
それをこの一階で見極めることはできそうもない。
「銀貨40枚でいいんですか?」
「まぁ物が物だからな、買い取った金額もそこまで高くないし儲けたいのならまともな物を売った方が儲かる。」
「確かにその通りです。」
「それにだ、長い付き合いになるんならここで恩を売っておくほうがお互いにとって利が多いだろ?今後も継続してそういった物は買い取っていくから定期的にのぞいてみてくれ。予定では一週間後に大口の買取をするつもりだ。」
「そこまで教えていただけるんですか?」
「一応販路はあるがわざわざそれを使わずに売れるのならそれに勝ることはない。今後もいい取引を期待している。」
「こちらこそよろしくお願いします。」
交渉成立。
にこやかな笑顔を浮かべながら銀貨を積み上げていくトロルさんを待たせ、二階から希望する商品を取ってくる。
買い付けた品物の三割にも満たない量だが初回としては悪くはない。
あとは向こうが味を占めてくれるのを待つだけだ。
店を出ていったトロルさんの背中を見送りながら視線を少しだけ外し路地の方を見ると、身を潜めていたジンが静かに頭を縦に動かした。
商品を売って恩を売るだけじゃ調査にならない。
リングさんからはどんな相手かまで調べるように言われているので、とりあえずどこに戻るかをまず確認しよう。
流石に俺が追いかけるわけにもいかないので、隠密も出来るジンに後は丸投げだ。
鬼が出るか蛇が出るか、粗悪品を売りつけているのはいったい誰なのか。
折角手に入れたきっかけを逃す手はないよな。
積み上げられた銀貨を確かめながら次の仕込みについて考える。
買っていったのは布と服、それとカップ。
前者はともかく後者は売り込まれるとすぐに判別がつくので再び誰かに売りつけられたらこの人が仕入れ担当だという事がわかる。
もちろん足がつかないよう他所で売る可能性もあるのだけれど、西方ブームは王都が中心。
必ずこの街で売るはずだ。
「ただいま戻りました。おや、嬉しそうですね。」
「そんな顔してるか?」
「はい、とても悪い顔をしています。」
悪い顔が嬉しそうってのはどうなんだろうか。
アニエスさんが何故か得意げな顔で何度もうなづいている。
「まぁ半分は当たりだ。例の粗悪品買取に動きがあったんでね、それに少しだが儲けも出た。」
「それはそれは。今後も大きな儲けになりそうですか?」
「今の所はその予定だ。安く仕入れた粗悪品を高く売りつけ、そしてまた安く仕入れる。買わされた貴族には申し訳ないが俺は何の痛みもなく儲けだけが出るからな、悪い顔にもなるさ。」
「ですがいつまでもそれができるわけではありません。続けば間違いなく西方に対する反感は強くなります。」
「そして俺の仕入れた品が売れなくなると。この前仕入れた茶葉や海苔を売りさばくためにも、こんな所で西方の好感度を下げたくはないんでね。手はしっかり打たせてもらうさ。」
これも俺の金儲けの為。
長い戦いの火ぶたが切って落とされた、そんなアナウンスが聞こえたような気がした。
ー
13
お気に入りに追加
388
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。

おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ
Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_
【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】
後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。
目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。
そして若返った自分の身体。
美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。
これでワクワクしない方が嘘である。
そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる