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1072.転売屋は香油を買い付ける
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南方は俺達の地域よりも気温や湿度が高い為、今泊っている宿のように通気性を意識した作りになっている。
窓が多く、壁もがっちりではなくどこかに通気口のような隙間がある感じ。
そのはずなのに、ルオムさんの家の中は非常に堅牢な作りになっていた。
窓は少なく、部屋は日中にもかかわらず魔灯を焚かなければならないほど。
その代わり中は噎せ返るような香りで満たされている。
あまりの香りの強さに呼吸をするのも苦しくなるが、職人の前でそれは失礼とグッと我慢していたら本人がその香りで噎せていた。
あまりに激しく噎せるものだから思わず背中を叩いて介助してしまったぐらいだ。
「すまんすまん、思い切り吸い込み過ぎた。」
「凄い香りだな。」
「香油はこれらの香りを吸わせて作る。最近は色々な作り方があるようじゃが、ワシは昔からこの作り方しか知らんのだ。」
「だが仕上がったのはそんなに強い香りじゃないんだろう?」
「原液でも混ぜん限りはそこまで匂わんよ。狭い家ですまんが適当に座ってくれ。」
とりあえずマリーさんとオリンピアにソファーを譲り、小さなテーブルに向かい合うようにして座る。
ケイゴさんはあまりの香りに外で待つと出て行ってしまった。
俺も出来ればそうしたいが今は我慢だ。
「茶も出さんが勘弁してくれ。」
「気にしないでください。」
「あの、色々見て回ってもいいでしょうか。」
「もちろんじゃとも、あの小さかった嬢ちゃんがこんな立派に育つとはなぁ。年は取りたくないもんじゃ。」
「オリンピアと会ったことがあるのか。」
「まだこんな頃じゃがな。それと一緒にロバートという息子も興味を持っていたのを覚えている。確か亡くなったんじゃったかの。」
表向きはそうなっているが、本人が目の前にいると言ったら驚くだろうなぁ。
昔から香油には興味があったと、だからヘアクリームの時にも食いつきが良かったんだな。
その後も世間話を交えながら今回香油を求めている事情を説明する。
それを踏まえた上でどのような香油がふさわしいのかアドバイスを貰いつついくつか候補を絞り込んでいくことに。
なんせ香りだけでも50種類以上もあるので、それを全部確かめていたらいくら時間があっても足りやしない。
原料となるものの香りを特別な油に移して作るそうなのだが、それには膨大な時間と調香する技術が必要になる。
因みに建物に窓が少なかった理由は油が日光に弱いからのようで、移り切ってしまえば問題無いそうなのだが変化していく過程で香りの劣化を引き落としてしまうらしい。
それを加味した香りづくりをすることもあるそうなのだが、もうそこまでいくと職人を超えて変態だな。
「先程の話からすると今回はこの三つがいいじゃろう。」
「うーむ、周りの匂いが強くてわからん。」
「ならこの紙を持って外に出るといいぞ。」
そう言ってルオムさんが三つの小瓶にそれぞれこよりのようなものを差し込み、オイルを紙にうつす。
それを持って外に出ると、爽やかな秋の風が体中にしみ込んでいた匂いを一気に吹き飛ばしてくれた。
ああああああああああ空気美味い!
暫く深呼吸して肺の空気を入れ替えてから改めて紙の匂いを嗅ぐ。
こっちは花、こっちは果物、こっちは・・・柑橘か?
どれも今販売しているものと似ているが香りは弱く、それでもしっかりと主張はしている。
これが香油の実力か。
確かにこれなら香りはそこまで気にならないので冒険者でも使えるだろう。
「いかがですか?」
「いい感じだ。これなら今のやつよりも香りは弱いけど、芯は残る。今回見送った層にも売れるんじゃないか。」
「旦那様がそこまで言うのであれば間違いないですね。」
ミラほどではないものの、最近マリーさんの俺への肯定感がどんどんと強くなってきている。
褒められるのは別にイヤじゃないんだが、妄信的にされるとちょっと心配になってしまう。
俺だって失敗することはあるし、なんなら今回のヘアクリームだって想定よりも売れなかったわけで。
「そう思って前回ちょっと失敗したんだが、まぁ今回のは大丈夫そうだ。そういえば昔マリーさんもルオムさんの香油を見たんだってな。」
「恥ずかしい話です。流石にあの時は欲しいと言うわけにもいきませんでしたが、後でこっそりオリンピアに分けてもらったんです。」
「そうだったのか。せっかくここまで来たんだし、ヘアクリームに使うやつ以外にいくつか買い付けて構わないぞ。」
「よろしいのですか?」
「あぁ、来れなかった皆の分も買ってやってくれ。」
せっかくここまで来て気に入ってもらったんだし、これを機にたくさん買わせてもらおう。
向こうも商売なんだしイヤな顔はしない・・・はずだ。
先にマリーさんに戻ってもらって、俺はもう少しだけ新鮮な空気を堪能してから家に戻る。
机の上に並べられたのはたくさんのボトル、まさかこれ全部?
「遅かったな。」
「すまない。それで、皆の分は決まったのか?」
「ある程度は絞れたのですが、まだ迷っていて。」
「どれだけ迷ってもかまわんぞ、なんなら全部でもな。」
「因みに一本いくらなんだ?」
「そうじゃな、原料によって値段が違うんじゃが大体銀貨20枚という所かの。」
「安いな。」
思わず心の声がそのまま出てしまった。
これ一つで50本分のヘアクリームができるとして一本当り銅貨40枚。
銀貨2枚で販売していることを考えると、多少原価が上がっても利益は十分に残る。
なんなら特別製という事で少し値上げしてもいい。
それだけの価値はあると思っているので、その辺はうまくコントロールすればいいだろう。
「そうか、安いか。」
「普通に使うとして一本でどのぐらい持つんだ?」
「そうさな、毎日二滴使うとして二ヶ月持てば十分じゃろう。」
「という事は月銀貨10枚、確かに消耗品としては高額だが毎日使わなければそれだけ使用期間は延びるわけだし決して高額という程でもない。」
「冒険者のみなさんでしたらそれなりに余裕はありますし、通常の物と分けて使うのであればいいかもしれません。」
後はどうやって小分けにするか。
基本はヘアクリームに使う予定だが、無香料の物を販売して自分でブレンドするやり方もありだと思っている。
薬莢ボトルの様な入れ物を使えば劣化も防げるので、数を売ればそれだけ利益を残せる。
要は売り方次第というわけだ。
「在庫はどのぐらいある?」
「どれを選んでも50本ずつあるぞ。最近は買いに来るやつが少なくての、随分と溜まってたんじゃ。継続して買う気があるのなら一月もあれば同じ数用意しよう。」
実際混ぜてからでないと何とも言えないが、本当に50本とれるのであれば月産2500個、三種類あるので7500個分作ることが出来る。
三種類で月に金貨30枚掛かったとしても、それを全て銀貨2枚で売れれば月に金貨150枚もの売上だ。
半分しか作れなかったとしても金貨75枚になるので、そこから原価を抜いても中々の儲けになる。
とはいえ流石に7500個を街で全部捌くのは不可能なので、販路を広げての話にはなる。
やはり全部加工するよりもボトルに詰めて小分けにして売る方がいいかもしれないな。
「ならヘアクリーム用の奴を三種50本、他を各10本ずつ買わせてもらおう。」
「全部か?」
「いやいや、流石にそれは無理だって。マリーさんとりあえず良さげなのを適当に見繕ってくれ。後は自分で選んでもらえればいいさ。」
「わかりました、オリンピア手伝ってね。」
「お任せくださいお姉様!」
目を輝かせてオリンピアがマリーさんの所に駆け寄っていく。
今回考えていた予算は金貨50枚ほどなので、その中で収まれば全く問題は無い。
とはいえ、このままでは金が出て行くばっかりなのでそろそろ増やすことを考える必要が出て来たな。
流石にこの二日で使いすぎた感はある。
持ってきた分を売ればそれなりになるが、ここはひとつ営業して帰るとしよう。
「ところでルオムさん、外の畑なんだが肥料は何を使ってるんだ?」
「ここ最近は近くの森で採れた腐葉土を使っておる。じゃがあまり馴染みが良く無くてな。」
「それならいい肥料があるんだが、興味はあるか?」
「カプラの糞なら要らんぞ、匂いが少ないとは言えないわけじゃない。」
「それを心配しているなら問題ない、匂いは無いし軽いから撒くのも苦にならない奴だ。」
「ほぉ、お前が言うのであれば間違いないんじゃろう。」
よし、畑のことになるとやっぱり食いつきがいいな。
流石に全額元を取るのは不可能だが、少額でも回収できれば問題無い。
昔作ったブラックラインシェルの殻を使った肥料、あの在庫がまだ残っていたはずだし冬になれば別の貝が山ほど売れるのは確実だ。
それをつぶせば在庫は復活、これだけ広い畑なら十分に使いきれるだろう。
今回買い付けた香油は全部でピッタリ250本。
俺の予算は伝えていなかったはずなんだが、まさかカツカツまで使うとは思っていなかった。
まぁ、こっちはこっちでいい取引が出来たので少しは足しになるはずだ。
今度はアグリも連れてきて色々と話をさせても面白いかもしれない。
なんせ農業の話になればルオムさんの機嫌も良くなる。
アグリも南方の話を聞けばいい刺激を貰えるに違いない。
まぁ、それでまた畑を広げると言う可能性は上がるがその時はその時。
ひとまず南方旅行の目的は達成。
明日は再び場所を移動してお待ちかねの場所へと向かう。
南方といえばやっぱりアレだろう。
それに加えて次はどんな儲け話に出会えるのか、楽しみだ。
窓が多く、壁もがっちりではなくどこかに通気口のような隙間がある感じ。
そのはずなのに、ルオムさんの家の中は非常に堅牢な作りになっていた。
窓は少なく、部屋は日中にもかかわらず魔灯を焚かなければならないほど。
その代わり中は噎せ返るような香りで満たされている。
あまりの香りの強さに呼吸をするのも苦しくなるが、職人の前でそれは失礼とグッと我慢していたら本人がその香りで噎せていた。
あまりに激しく噎せるものだから思わず背中を叩いて介助してしまったぐらいだ。
「すまんすまん、思い切り吸い込み過ぎた。」
「凄い香りだな。」
「香油はこれらの香りを吸わせて作る。最近は色々な作り方があるようじゃが、ワシは昔からこの作り方しか知らんのだ。」
「だが仕上がったのはそんなに強い香りじゃないんだろう?」
「原液でも混ぜん限りはそこまで匂わんよ。狭い家ですまんが適当に座ってくれ。」
とりあえずマリーさんとオリンピアにソファーを譲り、小さなテーブルに向かい合うようにして座る。
ケイゴさんはあまりの香りに外で待つと出て行ってしまった。
俺も出来ればそうしたいが今は我慢だ。
「茶も出さんが勘弁してくれ。」
「気にしないでください。」
「あの、色々見て回ってもいいでしょうか。」
「もちろんじゃとも、あの小さかった嬢ちゃんがこんな立派に育つとはなぁ。年は取りたくないもんじゃ。」
「オリンピアと会ったことがあるのか。」
「まだこんな頃じゃがな。それと一緒にロバートという息子も興味を持っていたのを覚えている。確か亡くなったんじゃったかの。」
表向きはそうなっているが、本人が目の前にいると言ったら驚くだろうなぁ。
昔から香油には興味があったと、だからヘアクリームの時にも食いつきが良かったんだな。
その後も世間話を交えながら今回香油を求めている事情を説明する。
それを踏まえた上でどのような香油がふさわしいのかアドバイスを貰いつついくつか候補を絞り込んでいくことに。
なんせ香りだけでも50種類以上もあるので、それを全部確かめていたらいくら時間があっても足りやしない。
原料となるものの香りを特別な油に移して作るそうなのだが、それには膨大な時間と調香する技術が必要になる。
因みに建物に窓が少なかった理由は油が日光に弱いからのようで、移り切ってしまえば問題無いそうなのだが変化していく過程で香りの劣化を引き落としてしまうらしい。
それを加味した香りづくりをすることもあるそうなのだが、もうそこまでいくと職人を超えて変態だな。
「先程の話からすると今回はこの三つがいいじゃろう。」
「うーむ、周りの匂いが強くてわからん。」
「ならこの紙を持って外に出るといいぞ。」
そう言ってルオムさんが三つの小瓶にそれぞれこよりのようなものを差し込み、オイルを紙にうつす。
それを持って外に出ると、爽やかな秋の風が体中にしみ込んでいた匂いを一気に吹き飛ばしてくれた。
ああああああああああ空気美味い!
暫く深呼吸して肺の空気を入れ替えてから改めて紙の匂いを嗅ぐ。
こっちは花、こっちは果物、こっちは・・・柑橘か?
どれも今販売しているものと似ているが香りは弱く、それでもしっかりと主張はしている。
これが香油の実力か。
確かにこれなら香りはそこまで気にならないので冒険者でも使えるだろう。
「いかがですか?」
「いい感じだ。これなら今のやつよりも香りは弱いけど、芯は残る。今回見送った層にも売れるんじゃないか。」
「旦那様がそこまで言うのであれば間違いないですね。」
ミラほどではないものの、最近マリーさんの俺への肯定感がどんどんと強くなってきている。
褒められるのは別にイヤじゃないんだが、妄信的にされるとちょっと心配になってしまう。
俺だって失敗することはあるし、なんなら今回のヘアクリームだって想定よりも売れなかったわけで。
「そう思って前回ちょっと失敗したんだが、まぁ今回のは大丈夫そうだ。そういえば昔マリーさんもルオムさんの香油を見たんだってな。」
「恥ずかしい話です。流石にあの時は欲しいと言うわけにもいきませんでしたが、後でこっそりオリンピアに分けてもらったんです。」
「そうだったのか。せっかくここまで来たんだし、ヘアクリームに使うやつ以外にいくつか買い付けて構わないぞ。」
「よろしいのですか?」
「あぁ、来れなかった皆の分も買ってやってくれ。」
せっかくここまで来て気に入ってもらったんだし、これを機にたくさん買わせてもらおう。
向こうも商売なんだしイヤな顔はしない・・・はずだ。
先にマリーさんに戻ってもらって、俺はもう少しだけ新鮮な空気を堪能してから家に戻る。
机の上に並べられたのはたくさんのボトル、まさかこれ全部?
「遅かったな。」
「すまない。それで、皆の分は決まったのか?」
「ある程度は絞れたのですが、まだ迷っていて。」
「どれだけ迷ってもかまわんぞ、なんなら全部でもな。」
「因みに一本いくらなんだ?」
「そうじゃな、原料によって値段が違うんじゃが大体銀貨20枚という所かの。」
「安いな。」
思わず心の声がそのまま出てしまった。
これ一つで50本分のヘアクリームができるとして一本当り銅貨40枚。
銀貨2枚で販売していることを考えると、多少原価が上がっても利益は十分に残る。
なんなら特別製という事で少し値上げしてもいい。
それだけの価値はあると思っているので、その辺はうまくコントロールすればいいだろう。
「そうか、安いか。」
「普通に使うとして一本でどのぐらい持つんだ?」
「そうさな、毎日二滴使うとして二ヶ月持てば十分じゃろう。」
「という事は月銀貨10枚、確かに消耗品としては高額だが毎日使わなければそれだけ使用期間は延びるわけだし決して高額という程でもない。」
「冒険者のみなさんでしたらそれなりに余裕はありますし、通常の物と分けて使うのであればいいかもしれません。」
後はどうやって小分けにするか。
基本はヘアクリームに使う予定だが、無香料の物を販売して自分でブレンドするやり方もありだと思っている。
薬莢ボトルの様な入れ物を使えば劣化も防げるので、数を売ればそれだけ利益を残せる。
要は売り方次第というわけだ。
「在庫はどのぐらいある?」
「どれを選んでも50本ずつあるぞ。最近は買いに来るやつが少なくての、随分と溜まってたんじゃ。継続して買う気があるのなら一月もあれば同じ数用意しよう。」
実際混ぜてからでないと何とも言えないが、本当に50本とれるのであれば月産2500個、三種類あるので7500個分作ることが出来る。
三種類で月に金貨30枚掛かったとしても、それを全て銀貨2枚で売れれば月に金貨150枚もの売上だ。
半分しか作れなかったとしても金貨75枚になるので、そこから原価を抜いても中々の儲けになる。
とはいえ流石に7500個を街で全部捌くのは不可能なので、販路を広げての話にはなる。
やはり全部加工するよりもボトルに詰めて小分けにして売る方がいいかもしれないな。
「ならヘアクリーム用の奴を三種50本、他を各10本ずつ買わせてもらおう。」
「全部か?」
「いやいや、流石にそれは無理だって。マリーさんとりあえず良さげなのを適当に見繕ってくれ。後は自分で選んでもらえればいいさ。」
「わかりました、オリンピア手伝ってね。」
「お任せくださいお姉様!」
目を輝かせてオリンピアがマリーさんの所に駆け寄っていく。
今回考えていた予算は金貨50枚ほどなので、その中で収まれば全く問題は無い。
とはいえ、このままでは金が出て行くばっかりなのでそろそろ増やすことを考える必要が出て来たな。
流石にこの二日で使いすぎた感はある。
持ってきた分を売ればそれなりになるが、ここはひとつ営業して帰るとしよう。
「ところでルオムさん、外の畑なんだが肥料は何を使ってるんだ?」
「ここ最近は近くの森で採れた腐葉土を使っておる。じゃがあまり馴染みが良く無くてな。」
「それならいい肥料があるんだが、興味はあるか?」
「カプラの糞なら要らんぞ、匂いが少ないとは言えないわけじゃない。」
「それを心配しているなら問題ない、匂いは無いし軽いから撒くのも苦にならない奴だ。」
「ほぉ、お前が言うのであれば間違いないんじゃろう。」
よし、畑のことになるとやっぱり食いつきがいいな。
流石に全額元を取るのは不可能だが、少額でも回収できれば問題無い。
昔作ったブラックラインシェルの殻を使った肥料、あの在庫がまだ残っていたはずだし冬になれば別の貝が山ほど売れるのは確実だ。
それをつぶせば在庫は復活、これだけ広い畑なら十分に使いきれるだろう。
今回買い付けた香油は全部でピッタリ250本。
俺の予算は伝えていなかったはずなんだが、まさかカツカツまで使うとは思っていなかった。
まぁ、こっちはこっちでいい取引が出来たので少しは足しになるはずだ。
今度はアグリも連れてきて色々と話をさせても面白いかもしれない。
なんせ農業の話になればルオムさんの機嫌も良くなる。
アグリも南方の話を聞けばいい刺激を貰えるに違いない。
まぁ、それでまた畑を広げると言う可能性は上がるがその時はその時。
ひとまず南方旅行の目的は達成。
明日は再び場所を移動してお待ちかねの場所へと向かう。
南方といえばやっぱりアレだろう。
それに加えて次はどんな儲け話に出会えるのか、楽しみだ。
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