転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す

エルリア

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1038.転売屋は食器乾燥機を開発する

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「あれ、ご主人様また何か作るんですか?」

「アネットか。まぁ、そんな感じだ。」

「見た感じ大きそうですけど・・・、完成図はちょっとわかりませんね。」

心地いい秋風が吹き抜ける昼過ぎ、仕事を終えて裏庭で作業をしていると地下製薬室からアネットが出てきた。

朝食にも顔を出さなかったことから察するに今の今まで作業をしていたんだろう。

目元にはクマが見えるが、あまり疲労しているようには見えない。

体力の指輪があるとはいえ相変わらず仕事に対する集中力と体力はすさまじいものだ。

俺には絶対にまねできないなぁ。

「そこまで複雑な物を作るつもりはないんだが、どうもうまくいかなくてな。」

「風の魔道具と、これは焔の石ですね。えーっと、ここの穴から風を送って石を冷ましている?でもわざわざ冷ますぐらいなら入れなければいいし・・・。あ、わかりました空気を温めているんですね。」

「これでよくわかったな。」

「えへへ、ありがとうございます。」

俺の前には大きめのプロボックスと風の魔道具、それと焔の石が置かれている。

プロボックスには穴が空けてあり、そこに小さな筒を設置してあるだけで使い方はほぼほぼ正解だが、でも完成形ではない。

「ここから風を送って暖かい空気を上に逃がす予定なんだが、焔の石じゃあまりあったかくならないんだよなぁ。かといって火を使うわけにもいかないし、もっとこう火を使わずに熱を発するものが欲しい。」

「この間のホットストーンの粉末じゃダメなんですか?」

「試したが水がすぐ乾いて粉だらけになった。」

「あー、風で乾いちゃうんですね。」

発熱量を考えると大量に水を入れるわけにはいかず、かといって少なければ粉になって飛んで行ってしまう。

前に焼き芋の屋台で焔の石が大活躍したので今回も何とかなるのではと思ったのだが、残念ながらそういうわけにもいかないようだ。

あまり大量に入れると入れ物自体が壊れてしまう可能性もあるのでその辺も加減しなければならない。

「まぁちょっとずつ考えていくさ。」

「ちなみに何を考えているんですか?」

「食器乾燥機だ。」

「え?食器乾燥?」

「最近は使う食器も増えているし、そのたびにハワードとドーラさんが洗った後拭き上げてくれているだろ?特に陶器製の食器は手入れが大切だし使用回数が増えてきたから余計に手間がかかっている。それを何とかできないかと思ったんだ。」

思いついたのは昨日の夜。

夕食の後自室に戻り片づけをしていたのだが、途中でのどが渇いたので水差しを取りに食堂に行った時だ。

食事が終わってからかなりの時間がたっているにもかかわらず、ハワードとドーラさんが静かに食器を磨いているのに遭遇した。

後片付けは時間がかかるというけれど、食事をする人間が増えれば増えるほどそれにかかる労力が増していく。

片づけはキルシュを始めた若い連中も手伝ってくれているようだが、洗い物は基本この二人が行っている。

洗ったまま放置するわけにもいかず、ある程度水気を取ってから今度はそれを拭き上げなければならない。

せめてその作業を自動化できれば二人の負担が少しはましになるのではと思ったわけだ。

そして思い出したのが元の世界にあった食洗器。

生憎と俺は一人暮らしだったので使うことはなかったが、それでも洗い物を乾かしたりするのに使えると便利だろうなと考えたことがある。

洗うのはともかく乾かすだけでも出来れば時短になるのは間違いない。

元の世界ではビルドイン仕様のものが多かったが、外付けで流しの横に置くタイプも昔からあったのを覚えている。

今回はそれを再現できないかと色々思案しているわけだがさすがに一朝一夕ではどうにもならないようだ。

「確かに毎日大変そうですしね。」

「そうなんだよなぁ。とはいえ俺が手伝うって言ったら二人共必死に止めてくるし。」

「さすがに主人が奴隷の仕事をしちゃだめですよ。」

「別に奴隷云々は関係なくないか?」

「そうですけど、お貴族様が洗い物をしているなんて・・・。ごめんなさい、ご主人様にとっては普通ですね。」

「だろ?」

確かに普通のお貴族様ならば自分で料理も洗いものはしないだろうけど、生憎と俺は普通じゃない。

自分で料理もするし、なんなら市場に店を出して販売だってする。

食器が足りなくなれば自分の手で洗ったりもするので全くもって違和感がないんだよな。

むしろ全部丸投げってのが申し訳ないからこうやって思案しているというわけだ。

「作りは先ほどお話しした感じなんですよね?」

「あぁ、その通気口から風を送って途中でその空気を温めつつ風を上に逃がして乾燥させるんだ。水気は下に落ちるからトレイか何かで受けてもいいし、そのまま下に流してもいい。でも机の上なんかで使うなら落とすと大変なんだよな。」

「熱量次第では中で乾いてしまいそうですけどね。」

「とはいえ熱すぎるとプロボックスが曲がってしまうんだ。素材を変えることも考えたが金属製にすると重くて運べないんだよなぁ。何より金額が上がるからできればこのままいきたいところだ。」

「乾燥させるなら出来るだけ温風が望ましい所ですが・・・。」

「アネットは薬草を乾燥させたりするだろ?そういう時どうしてるんだ?」

薬草を日持ちさせるためによく乾燥作業をしているが、実際にどうやっているかは知らないんだよな。

もしその技術が使えるなら応用したいところなんだが・・・。

「私は上からつるして風の魔道具を当て続けています。熱を加えると成分が変質してしまうものが多いので自然乾燥が基本ですね。」

「あー、熱はご法度か。」

「熱を加えたほうがより早く乾燥できるんですけど、種類によってその加減が違うのでめんどくさくなってやめました。」

「その気持ちはよくわかる。」

「でもそうですね、熱を加えるのならゴーレムの魔導線を使うのはどうでしょうか。一本だとそうでもありませんが大量に束ねて魔石をつなぐとかなり熱くなるんです。魔石を外せばすぐに冷えますし、風を当てても魔石とつないでおけば冷えませんから火を使わずに温めるにはいいかもしれません。」

ゴーレムの魔導線といえば魔道具に魔力を送るためのケーブルとして使われているごくありふれた素材だが、まさかそんな使い方があるとは思わなかった。

一本では問題なくても複数本つなぐことでエネルギー量が上がり、それによって発熱する感じだろうか。

俺の中のイメージはハロゲンヒーター的な奴。

あれも電気を通すと熱を帯びて赤くなるんだよなぁ。

でもあれってスポットで温めるのには向いているけど広範囲を温めるのには効果がないんだよな。

でもまぁ今回は暖房器具ではなくあくまでも熱源として使うのでそこまで熱くなくてもいいし、なにより風を温められればオッケーだ。

魔導線なら倉庫に在庫があるはずだしすぐにでも試作できる。

「それはいいことを聞いた、さっそく試してみよう。」

「うまくいかなかったらごめんなさい。」

「なに、ヒントをもらえただけでもありがたい。もしこれがうまくいったら薬草の乾燥にも使えるかもしれないしな。」

「それはちょっとうれしいです。」

さっきは面倒なのでと言いながらも、効率が上がるのであれば素直にありがたいってことなんだろう。

熱に弱いものは今まで通りの方法を使えばいいわけで何事も使い分けをすればいいってだけだ。

急ぎ北側の大型倉庫へと向かい、奥の方から魔導線を発掘。

魔石は小さいものと中ぐらいの物を二つ用意して、魔導線は巻く回数をカウントしながら何種類か用意していく。

後は実際に魔石と接続しながら発熱量を確認して、実際に風を当てながら温風具合を見ていく。

そういえばドライヤーも発熱線に風を当てて温風にしているんだっけか。

最新のやつがどうなっているかは知らないが、昔の奴はのぞき込んだらオレンジ色に発熱している線が見えたのを覚えている。

要はあれと同じものを作ればいいんだろう。

色々と工夫を凝らしていくなかで、箱の方にも細工を施しながら何となくだが形のめどが立ってきた。

思った以上に魔導線の発熱量が高かったので、食器を入れるための本体部分よりも手前に発熱線用の箱を別に設置、そこに向かって送風口から風を送り込むことで温風を本体に送り込むことに成功した。

あとは実際に食器を入れてみて乾燥具合を確認しつつ改良していくしかないだろう。

「ってことで、試作品第一号だ。」

「結構大きいですね。」

「発熱線の加減でどうしても横長になってしまうんだが、その辺は改良していくつもりだから今日の所は勘弁してくれ。」

さっそく試作品をお披露目してみたのだが、ハワードのいうように結構でかい。

高さは1mあるし、送風装置も含めれば横にも1mぐらいある。

元の世界にあったような小型化は当分先になるだろうけど、うちみたいな広い場所があるのであればとりあえず設置はできるだろう。

「その箱に食器を入れるの?」

「あぁ、二段になってるから上には皿を縦に並べて下にはグラスを置けるようにしてる。大きさ的に枚数に限界はあるが回数をこなせば多少ましにはなるだろう。」

「全部ってわけにはいかないのね。」

「あくまでも補助だからな、そうなるとかなり大きくなる。」

エリザの指摘ももっともだが、今はまだ試作品だしそもそも成功するかもわからない。

とりあえず食器を並べて魔石をつなぎ、風の魔道具を作動させる。

作動音はほとんどしないのだが、風が上に抜ける音が結構するなぁ。

さっきまでは中になにも入れていなかったので気づかなかったが、これも要課題だ。

皆に見つめられながら待つこと五分。

砂時計一回分の時間がたったところでスイッチを切る。

「さて、どうなるかなっと。」

上部を開放してのぞき込むと中に残った熱気が一気に上に抜けていった。

恐る恐る皿を触ると結構熱くなっている。

「お、乾いてる。」

「ほんとですね。」

「でも熱いわよ。」

「熱に強い奴なら問題ないだろう。この間の陶器は全部行けるし、ガラス製品も問題ない。木製のは曲がったりするから避けた方がいいかもな。」

「この短時間でこれだけ乾けば上々ですよ。でも、正直自分で拭いた方が早いですね。」

「それを言うなって。」

五分回して乾いたのは皿14枚とグラスが6つ。

これぐらいの量ならば二人がかりで手を動かせば五分もかからずに終わってしまうだろう。

あくまでもこれは補助であって全部乾燥させるための物ではない。

乾燥させている間に別の作業ができるようにして少しでも労力を減らそうという試みだ。

残念ながら実用化にはまだまだ課題が残されているが、とりあえず第一段階は成功と言っていいだろう。

後は小型化もしくは大型化して量を処理できるようにするかだな。

先はまだ長いが大きな一歩だといえるだろう。

「これなら薬草を乾燥させるのにも使えそうなので、もう一つ作ってもらえますか?」

「了解した。」

「またシロウの玩具が増えるわね。」

「でもこれがうまくいったら家事の手間が一つ減ります。」

「ミラ様の言う通りです、お料理をすれば絶対にやらなければいけない事ですから。アナタのおかげでその苦労から解放される人が出るかもしれませんね。」

ハーシェさんの言い方はいささか大げさだが、それでもそれが叶えば間違いなく売れる。

元の世界でもそれは証明されている。

なので少しずつでいいから目指すべき形にしていくとしよう。

新たな便利家電ならぬ便利魔道具をこの世に生み出すために。
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