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981.転売屋は小さな絵を買う
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月末にも関わらず珍しく手が空いたので、空いた時間を使って気晴らしに市場へと向かう。
執務室に缶詰になるとどうしても気が滅入ってしまうので、こうやって青空の下を歩けるのは非常に気持ちがいい。
まだまだ夏本番という感じで太陽の日差しは強いのだが、心なしか風は涼しくなっているようにも感じる。
もうすぐ19月。
陛下の来訪というメインイベントを終えたとはいえ、まだもう一つ大きなイベントが待っている。
20月に予定している南方旅行。
王都ほど距離は離れていないのでおよそ二週間ほどの旅になる予定だが、全員での旅行は初めてだけにどうなるか見当もつかない。
でも楽しみではあるんだよなぁ。
何をするにも楽しみがないとやってられないっていうね。
おっちゃんおばちゃんに挨拶をして、のんびりと露店を冷やかして回る。
馴染みの店もあればそうでない店もそれなりの数出ているので中々に面白い。
たまには時間を空けてリセットするってのも大事なんだな。
めぼしい品をいくつか見つけてそのたびに買っていると、いつの間にか両手が一杯になってしまった。
仕方がないので一度店に戻って荷物を置いてくるか。
「ん?」
「あ、いらっしゃいませ。」
「それは何だ?」
「えっと、コボレートの絵なんですけどわかりますか?」
ふと目に留まった露店。
若い女性がなにやら真剣な面持ちで小さな皿に絵を描いていた。
近づいてみるとそれは皿ではなく、どっちかっていうとメンコみたいな感じか。
それに随分とデフォルメされたコボレートの絵が描かれている。
アニメ風というか、漫画風というか。
よくある写実的な感じではなくもっとポップな感じだが、ちゃんとポイントを抑えてあるので一目でコボレートだと分かる仕上がりだ。
拳大の大きさをしたそれは、安全ピンをつければ缶バッジといわれても通ってしまうだろう。
この世界に来てこういう絵は初めて見るが、中々悪くはない。
「なんとなく分かるが面白い絵だな。他にも描けるのか?」
「見たことある魔物だけですけど、この箱の中に作品が入っているのでよかったら見てください。」
「拝見する。」
クッキー缶のような箱を開けると、中には何枚もの絵がコレでもかと押し込まれていた。
どれも同じ素材を使っているようで、本来であれば恐ろしいはずの魔物が随分と可愛らしい感じのキャラクターに変換されている。
個人的には好きなタイプの絵だ。
『コインタートルの甲羅。コインタートルはその名の如く丸くて平らなコインを何枚も貼り付けたような珍しい甲羅を身につけている。コインは着脱可能で、全部剥ぎ取ってしまってもしばらくするとまた生えてくる為、素材を使用する目的で飼育されていることが多い。絵が描かれている。最近の平均取引価格は銅貨8枚、最安値銅貨4枚、最高値銅貨11枚、最終取引日は本日と記録されています。』
ふむ、コインタートルという魔物の甲羅を使っているのか。
表は結構ツルツルだが裏面は少し柔らかめ、大きさは10cm程。
厚みはそんなにないので数を持っていても邪魔になる感じはない。
「こっちは鬼オーガ、こっちはグリーンスライム、これはワイバーンか。」
「わかりますか!」
「雰囲気がよく出ているからなんとなくだが分かる。いい絵じゃないか。」
「ありがとうございます、褒められるの久しぶりでうれしいです。」
「全部売り物なのか?」
「はい、一応は。」
「いくらだ。」
「一枚銅貨15枚です、7枚買ってもらうと銀貨1枚におまけします。」
一枚の絵としては確かに小さいがその値段は少々安すぎないだろうか。
そんな事を思っている間に新たな絵が完成したようだ。
これは・・・ドラゴンだな。
よくあるリアルな奴ではなく、三頭身ぐらいの可愛らしい感じながらドラゴンだと分かるフォルムがしっかり描かれている。
長時間かけて描くというよりも、さくさく新しいのを作るタイプの絵師のようだ。
「ふむ、それじゃあ全部くれ。」
「えぇ!?」
「何枚ある?」
「ちょ、ちょっとまってください!全部?コレ全部ですか?」
「売り物なんだろ?」
「そうなんですけど・・・、こんな絵ですよ?」
「自分の作品をこんな絵というのはよくないと思うぞ。事実俺は気に入っているし、欲しいと思ったから買う気になっている。それとも、道楽で描いているのか?」
きつい言い方になってしまったが、俺が気に入った作品をこんな扱いされるのは気分がよくない。
他人ならともかく、それを描いた本人が言うから余計そう感じてしまうのかもしれない。
もちろんそれは俺の勝手な考えだし、本人には本人なりの何かがあるんだろうけど。
「すみません。」
「いや、俺も言い方が悪かった。気を悪くしないでくれ。」
「ぜんぜん気にしてません!むしろ、気に入ってくださってありがとうございます。えっと、全部でしたよねちょっと数えるので待ってください!」
少し落ち込んだようなそぶりを見せたが、次の瞬間には別人のように明るい感じで箱をひっくり返して中身を数え始めた。
年はルティエと同じぐらいか少し下、まだあどけない感じはするもののこの世界では十分に大人として扱われるお年頃だ。
ぶっちゃけスタイルも大人とはいえないが、そこもルティエと似ているからなんとなく親近感が湧いてしまうんだろう。
「全部で42枚あります。同じ魔物とかもありますけど、いいんですか?」
「まったく同じ感じじゃないから大丈夫だ。これ、代金な。」
「え!多いですよ!」
「俺の中ではこんなもんだ。ちなみにこの街にはいつまでいるんだ?」
「しばらくはいるつもりですけど・・・。あの、本当にありがとうございます。正直売れなかったらどうしようかと思っていたんです。」
「また新しいのが描けたら買いに来る、それじゃあな。」
「ありがとうございました!」
さっき渡したのは銀貨10枚。
本来は銀貨6枚なので驚くのも無理はないが、俺はそれだけの価値があると思って金を渡している。
いい仕事にはいい報酬を。
もちろんただ絵が気に入ったからってだけで買ったわけではない。
そこから新しいネタを思いついたのだが、とりあえずはいろんな意見を聞いてからだな。
何度も頭を下げる彼女に見送られながら一度店に戻ると、客が引いたところだったのか最近にしては珍しく誰も居なかった。
「いらっしゃ・・・じゃなかった、おかえりなさい。」
「ただいま。忙しかったか?」
「ここ最近の感じからするとそうでもないです。」
「喜んでいいのか悪いのか。店番しとくから休んでいいぞ。」
「え、いいんですか!それじゃあ遠慮なく。」
店番をしていたメルディを休ませ、代わりにカウンターの裏へと回る。
長いカウンターを有効に使い、そこに先ほど買い付けた絵を魔物の種類別に並べていく。
42枚のうち描かれていたのは全部で25種類の魔物。
どれもデフォルメされた愛らしい雰囲気をもちながらも、一目で魔物と分かるインパクトがある。
見れば見るほど味が出てくるなぁ。
「シロウ、いる~?」
「エリザか、ちょうどいいところに来た。」
「わ、なにこれ!すっごい可愛い!」
入ってきてすぐにカウンターに並べられた絵に気づき、飛びついてくる。
どうやら一緒にダンジョンに行っていたのか、その後ろからキキも入ってきた。
「さっき露店で買い付けたんだ、面白いだろ。」
「同じような絵柄でもよく見ると違いますね。こっちのドラゴンはレッドドラゴンでこっちはランドドラゴン、特徴がよく出ていて分かりやすいです。この絵を描いた方はそういった部分をしっかり見極められる方なんでしょう。」
「ふむ、キキにはそう見えるのか。」
「ねぇ、これもらっていい?」
「ダメだ。」
「なんでよ、いっぱいあるんだしいいじゃない。」
どうしていっぱいあったら一枚もらえるって発想になるのかまったく分からないが、残念ながらコレの使い道はもう決まっている。
「後で色々と使うんだよ。ちなみにこういうのって冒険者に人気が出ると思うか?」
「んー、人気が出るかは分からないけど欲しいと思う人は多いんじゃないかしら。」
「何でそう思うんだ?」
「冒険者のおまじないの一つに、狙っている魔物の絵や素材を持っているとその魔物に出会えるというものがあるんです。」
「純粋にその魔物が好きだって子も居るしね。ちなみに私はワイルドカウが好きよ。」
「それは食べる意味でだろ?」
「えへへ、ばれたか。」
『推し』というやつだろうか、自分が普段狩っている魔物を手元においておきたいという発想なのかもしれない。
この間婦人会から届けられた報告書には新たに作った魔物のぬいぐるみが結構人気になっているとかかれていたのだが、おそらく同じ理由だろう。
好きな魔物、狙いたい魔物、様々な理由で魔物のぬいぐるみが求められている。
ならばこの絵も同様に求められるのは間違いない。
だが、そのまま売るのはちょっとなぁ。
折角ならもうひと手間加えて更なる利益を出したいところだ。
よし、方向は決まったぞ。
後はどう形にしていくかだ。
「二人共、一枚好きなのを選んでいいぞ。」
「え、いいの!」
「ただし条件がある。」
「条件ですか。」
「別に難しいものじゃない。今からコレを加工するから、出来上がったものをよく見える部分につけてくれ。」
この甲羅ならばそんなに加工は難しくないはず。
あとは出来上がったのを二人につけてもらって、宣伝してもらえれば完璧だ。
どんな商売でも認知してもらわなければ始まらない。
その点この二人なら冒険者に人気もあるうえに、ギルドの出入りも頻繁なので多くの冒険者の目に留まることだろう。
まさに広告塔。
その結果がどう出るのかだが・・・まぁ、さっき聞いた話の通りなら答えはほぼ決まっているけどな。
執務室に缶詰になるとどうしても気が滅入ってしまうので、こうやって青空の下を歩けるのは非常に気持ちがいい。
まだまだ夏本番という感じで太陽の日差しは強いのだが、心なしか風は涼しくなっているようにも感じる。
もうすぐ19月。
陛下の来訪というメインイベントを終えたとはいえ、まだもう一つ大きなイベントが待っている。
20月に予定している南方旅行。
王都ほど距離は離れていないのでおよそ二週間ほどの旅になる予定だが、全員での旅行は初めてだけにどうなるか見当もつかない。
でも楽しみではあるんだよなぁ。
何をするにも楽しみがないとやってられないっていうね。
おっちゃんおばちゃんに挨拶をして、のんびりと露店を冷やかして回る。
馴染みの店もあればそうでない店もそれなりの数出ているので中々に面白い。
たまには時間を空けてリセットするってのも大事なんだな。
めぼしい品をいくつか見つけてそのたびに買っていると、いつの間にか両手が一杯になってしまった。
仕方がないので一度店に戻って荷物を置いてくるか。
「ん?」
「あ、いらっしゃいませ。」
「それは何だ?」
「えっと、コボレートの絵なんですけどわかりますか?」
ふと目に留まった露店。
若い女性がなにやら真剣な面持ちで小さな皿に絵を描いていた。
近づいてみるとそれは皿ではなく、どっちかっていうとメンコみたいな感じか。
それに随分とデフォルメされたコボレートの絵が描かれている。
アニメ風というか、漫画風というか。
よくある写実的な感じではなくもっとポップな感じだが、ちゃんとポイントを抑えてあるので一目でコボレートだと分かる仕上がりだ。
拳大の大きさをしたそれは、安全ピンをつければ缶バッジといわれても通ってしまうだろう。
この世界に来てこういう絵は初めて見るが、中々悪くはない。
「なんとなく分かるが面白い絵だな。他にも描けるのか?」
「見たことある魔物だけですけど、この箱の中に作品が入っているのでよかったら見てください。」
「拝見する。」
クッキー缶のような箱を開けると、中には何枚もの絵がコレでもかと押し込まれていた。
どれも同じ素材を使っているようで、本来であれば恐ろしいはずの魔物が随分と可愛らしい感じのキャラクターに変換されている。
個人的には好きなタイプの絵だ。
『コインタートルの甲羅。コインタートルはその名の如く丸くて平らなコインを何枚も貼り付けたような珍しい甲羅を身につけている。コインは着脱可能で、全部剥ぎ取ってしまってもしばらくするとまた生えてくる為、素材を使用する目的で飼育されていることが多い。絵が描かれている。最近の平均取引価格は銅貨8枚、最安値銅貨4枚、最高値銅貨11枚、最終取引日は本日と記録されています。』
ふむ、コインタートルという魔物の甲羅を使っているのか。
表は結構ツルツルだが裏面は少し柔らかめ、大きさは10cm程。
厚みはそんなにないので数を持っていても邪魔になる感じはない。
「こっちは鬼オーガ、こっちはグリーンスライム、これはワイバーンか。」
「わかりますか!」
「雰囲気がよく出ているからなんとなくだが分かる。いい絵じゃないか。」
「ありがとうございます、褒められるの久しぶりでうれしいです。」
「全部売り物なのか?」
「はい、一応は。」
「いくらだ。」
「一枚銅貨15枚です、7枚買ってもらうと銀貨1枚におまけします。」
一枚の絵としては確かに小さいがその値段は少々安すぎないだろうか。
そんな事を思っている間に新たな絵が完成したようだ。
これは・・・ドラゴンだな。
よくあるリアルな奴ではなく、三頭身ぐらいの可愛らしい感じながらドラゴンだと分かるフォルムがしっかり描かれている。
長時間かけて描くというよりも、さくさく新しいのを作るタイプの絵師のようだ。
「ふむ、それじゃあ全部くれ。」
「えぇ!?」
「何枚ある?」
「ちょ、ちょっとまってください!全部?コレ全部ですか?」
「売り物なんだろ?」
「そうなんですけど・・・、こんな絵ですよ?」
「自分の作品をこんな絵というのはよくないと思うぞ。事実俺は気に入っているし、欲しいと思ったから買う気になっている。それとも、道楽で描いているのか?」
きつい言い方になってしまったが、俺が気に入った作品をこんな扱いされるのは気分がよくない。
他人ならともかく、それを描いた本人が言うから余計そう感じてしまうのかもしれない。
もちろんそれは俺の勝手な考えだし、本人には本人なりの何かがあるんだろうけど。
「すみません。」
「いや、俺も言い方が悪かった。気を悪くしないでくれ。」
「ぜんぜん気にしてません!むしろ、気に入ってくださってありがとうございます。えっと、全部でしたよねちょっと数えるので待ってください!」
少し落ち込んだようなそぶりを見せたが、次の瞬間には別人のように明るい感じで箱をひっくり返して中身を数え始めた。
年はルティエと同じぐらいか少し下、まだあどけない感じはするもののこの世界では十分に大人として扱われるお年頃だ。
ぶっちゃけスタイルも大人とはいえないが、そこもルティエと似ているからなんとなく親近感が湧いてしまうんだろう。
「全部で42枚あります。同じ魔物とかもありますけど、いいんですか?」
「まったく同じ感じじゃないから大丈夫だ。これ、代金な。」
「え!多いですよ!」
「俺の中ではこんなもんだ。ちなみにこの街にはいつまでいるんだ?」
「しばらくはいるつもりですけど・・・。あの、本当にありがとうございます。正直売れなかったらどうしようかと思っていたんです。」
「また新しいのが描けたら買いに来る、それじゃあな。」
「ありがとうございました!」
さっき渡したのは銀貨10枚。
本来は銀貨6枚なので驚くのも無理はないが、俺はそれだけの価値があると思って金を渡している。
いい仕事にはいい報酬を。
もちろんただ絵が気に入ったからってだけで買ったわけではない。
そこから新しいネタを思いついたのだが、とりあえずはいろんな意見を聞いてからだな。
何度も頭を下げる彼女に見送られながら一度店に戻ると、客が引いたところだったのか最近にしては珍しく誰も居なかった。
「いらっしゃ・・・じゃなかった、おかえりなさい。」
「ただいま。忙しかったか?」
「ここ最近の感じからするとそうでもないです。」
「喜んでいいのか悪いのか。店番しとくから休んでいいぞ。」
「え、いいんですか!それじゃあ遠慮なく。」
店番をしていたメルディを休ませ、代わりにカウンターの裏へと回る。
長いカウンターを有効に使い、そこに先ほど買い付けた絵を魔物の種類別に並べていく。
42枚のうち描かれていたのは全部で25種類の魔物。
どれもデフォルメされた愛らしい雰囲気をもちながらも、一目で魔物と分かるインパクトがある。
見れば見るほど味が出てくるなぁ。
「シロウ、いる~?」
「エリザか、ちょうどいいところに来た。」
「わ、なにこれ!すっごい可愛い!」
入ってきてすぐにカウンターに並べられた絵に気づき、飛びついてくる。
どうやら一緒にダンジョンに行っていたのか、その後ろからキキも入ってきた。
「さっき露店で買い付けたんだ、面白いだろ。」
「同じような絵柄でもよく見ると違いますね。こっちのドラゴンはレッドドラゴンでこっちはランドドラゴン、特徴がよく出ていて分かりやすいです。この絵を描いた方はそういった部分をしっかり見極められる方なんでしょう。」
「ふむ、キキにはそう見えるのか。」
「ねぇ、これもらっていい?」
「ダメだ。」
「なんでよ、いっぱいあるんだしいいじゃない。」
どうしていっぱいあったら一枚もらえるって発想になるのかまったく分からないが、残念ながらコレの使い道はもう決まっている。
「後で色々と使うんだよ。ちなみにこういうのって冒険者に人気が出ると思うか?」
「んー、人気が出るかは分からないけど欲しいと思う人は多いんじゃないかしら。」
「何でそう思うんだ?」
「冒険者のおまじないの一つに、狙っている魔物の絵や素材を持っているとその魔物に出会えるというものがあるんです。」
「純粋にその魔物が好きだって子も居るしね。ちなみに私はワイルドカウが好きよ。」
「それは食べる意味でだろ?」
「えへへ、ばれたか。」
『推し』というやつだろうか、自分が普段狩っている魔物を手元においておきたいという発想なのかもしれない。
この間婦人会から届けられた報告書には新たに作った魔物のぬいぐるみが結構人気になっているとかかれていたのだが、おそらく同じ理由だろう。
好きな魔物、狙いたい魔物、様々な理由で魔物のぬいぐるみが求められている。
ならばこの絵も同様に求められるのは間違いない。
だが、そのまま売るのはちょっとなぁ。
折角ならもうひと手間加えて更なる利益を出したいところだ。
よし、方向は決まったぞ。
後はどう形にしていくかだ。
「二人共、一枚好きなのを選んでいいぞ。」
「え、いいの!」
「ただし条件がある。」
「条件ですか。」
「別に難しいものじゃない。今からコレを加工するから、出来上がったものをよく見える部分につけてくれ。」
この甲羅ならばそんなに加工は難しくないはず。
あとは出来上がったのを二人につけてもらって、宣伝してもらえれば完璧だ。
どんな商売でも認知してもらわなければ始まらない。
その点この二人なら冒険者に人気もあるうえに、ギルドの出入りも頻繁なので多くの冒険者の目に留まることだろう。
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その結果がどう出るのかだが・・・まぁ、さっき聞いた話の通りなら答えはほぼ決まっているけどな。
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※この小説は【アルファポリス】及び【小説家になろう】の同時配信で投稿しています。
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