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964.転売屋は希望を聞く
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「元気そうだな。」
「これはシロウ様、ようこそお越しくださいました。」
「変わりないか?」
「お陰さまで皆様異国からきた我々にも優しくしてくださいます。これも、シロウ様の人望があってこそ、ありがとうございます。」
ビアンカの様子を見に隣町へ向かうと、ハルカが忙しそうに街の中を動き回っていた。
手に持っているのは薪だろうか。
随分と量が多いので半分程持ってやることにした。
って、半分でこの重さかよ。
「よくまぁこんなの運んでたな。」
「お世話になっている身ですのでこれぐらいは。それにいい運動になります。」
「運動ねぇ、エリザみたいになるなよ。」
「どうしてですか?」
「いや、なんでもない気にするな。」
今は随分とましになったが、妊娠前は暇があったら筋トレしていたような脳筋だからなぁあいつは。
さすがに元王妃様はそこまでじゃないと思うがどことなくおんなじ雰囲気は感じるんだよな、何となくだが。
とりあえず薪を目的の民家へと運び、彼らの仮住まいにお邪魔する。
「あ、シロウさん!ハルカ様もおかえりなさい、お疲れ様です。」
「調子はどうだ?ここにはもう慣れたか?」
「国と似たような環境なんでむしろこっちのほうが住みやすいかな、お屋敷はなんていうか肩がこっちゃって。」
「俺も最初はそうだったから気持ちはわかる。シュウはどうした?」
仮住まいに入るとキョウがエプロン姿で迎えてくれた。どうやら何か作業をしていたようで、鮮やかな赤い布は真っ白に汚れてしまっている。
後ろに見える机の上には乳棒と乳鉢。
なるほどな。
「アニキなら裏で窯を弄ってますよ。」
「ん?もう作ってるのか?」
「ガラス用のはまだまだ先だけど、製作用の炭を作るみたいで。」
「炭まで自作なのか、そりゃいい作品ができるわけだ。」
キョウと話をしている間にハルカは台所へと移動してお茶の準備を始める。
勝手知ったるなんとやら、ではなく本当に彼らがここで同居しているからだ。
同郷同士の方が食物の好みとか風習とかで揉める心配はないだろうという配慮だったんだが、それを聞いたキョウはなかなかにすごい顔をしていたなぁ。
シュウはあまり気にしていないようで、それよりも早くガラスを作って恩返しがしたいという気持ちの方が大きいようだ。
マイペースと言うかなんというか。
ちなみにここで出されるのは香茶ではなく緑茶、この間飛び回ったときに偶然見つけてここに運び込んでおいた。
「粗茶ですが。」
「あ!すみません、ハルカ様お茶まで淹れさせてしまって。」
「いいのよ、キョウちゃんには家の事全部お願いしてるからこのぐらいはね。」
「なるほど、素はそんな感じなのか。俺にもそんな態度でいいぞ。」
「そういうわけには。」
一瞬砕けた感じになったのに、またすぐ元王妃の雰囲気に戻ってしまう。
別に奴隷とかそういうの気にしてないんだがなぁ。
元王妃とはいうけれど、元西国王に見初められる前はただの一般人でそこらの山を弓を手に駆け回っていたようなタイプだったらしい。
だから弓の腕も一級品だったと。
エリザもアニエスさんも驚いていたぐらいだ。
せっかく用意してもらったので熱いうちにお茶をいただき、一息つく。
うーん、うまい。
香茶にも慣れたがやっぱりこれは違うよなぁ。
「まぁその辺の話はいいとして。清酒の方はどうだ、うまくいきそうか?」
「火入れも順調に進んでいますので全く問題ありません。ジョウジ様は素晴らしい職人ですね、むしろ私が教えていただいてばかりです。醤油と味噌に関してはひとまず隣に新しい蔵を建てることになりまして、建設後少量から始める予定です。」
「建築費用はひとまずこっちに回すようアイルさんに伝えてくれ、建て替えてあとで請求させてもらう。」
「かしこまりました。」
今回の製造が終われば、規模を拡大して量産体制に入る。
その時に色々と人手は必要だろうからジョウジさんとハルカの二人でその辺をしっかりコントロールしてもらうようお願いしておいた。
あの人もまさか元王妃が来るとは思っていなかったようでかなり驚いてはいたのだが、すんなりと受け入れていたのはお国柄というやつなんだろうか。
まぁ俺もオリンピアが来てもすぐ馴染んだしそんな感じなんだろうなぁ。
「それぞれここを第二の故郷だと思ってしっかりやってくれ。それともうひとつ、ハルカに聞いておきたいことがあるんだが。」
「なんでしょうか。」
「旦那が探しにこの国まで来ているって話は前にしたと思うが、どうやらこの近くにまで来ているらしい。まずはうちの街に寄るだろうが、その時に所在を教えても構わないのか?それと隠してほしいのか?それをどうするか教えてくれ。」
「あの人が・・・。」
「逃げたい理由があるのならそれを叶えよう、俺の奴隷だからな。だがそうではなく所在を知らせてほしいと言うのであればそうさせてもらうつもりだ。ただし、返せと言われてもそのつもりはないと思っていてくれ。今抜けられるのは困るし、なにより高い金を出して買ったんだ、最低限の元はとらせてもらうぞ。」
さすがに元旦那が近くに来ているとなれば驚きもするだろう。
まさかこんなところまで、そんな反応のようにも見える。
目を見開いた後しばしうつむいて思案したかと思ったら、ずいぶんと明るい表情のまま顔をあげた。
何か吹っ切れた、そんな感じもする。
「知らせなくて結構です。私はもうあの人と離縁した身であり、今はシロウ様の奴隷ですので。持てる知識を全て使ってお仕えすると決めましたかから。」
「本当にいいんだな」
「結構です。」
「わかった。なら問い合わせを受けたときはそうさせてもらおう。とはいえ、レイブさん経由で聞かれるとごまかしきれないからその辺りは諦めてくれ。」
どういう理由かは知らないが、本人が知らせてほしくないと言うのであればその気持ちを汲むだけだ。
ハルカの反応を聞いて同席していたキョウも神妙な顔で何度も頷いている。
べつにそこまで必死にならなくてもいいのに。
その様子が面白かったのかハルカが表情を崩して笑みを浮かべる。
すこし温くなった緑茶を楽しみながらしばし会話を続けていたときだった。
突然何かを思い出したかにようにハルカは立ち上がり、自分の部屋に戻ってしまった。
中からはドタドタと何かを動かすような音がする。
しばらくして巨大な物を引きずるようにして部屋から出てきた。
「ずいぶんとデカイ角だな」
「この間フォレストディヒーアの雄を仕留めまして、その時に剥ぎ取ったのを思い出しました。角は鼻炎の薬になるとアネット様に教えていただきましたので、よろしければお納めください。」
「いやいや、仕留めたやつなら金を出すぞ。」
「ですが、家を用意していただいただけでなく生活費までいただいていますし。」
「それは必要経費だろ。いい仕事をしてもらうんだし、なにより奴隷を粗末に扱うとか金の無駄すぎる。ならこうしよう。今後自分で仕留めた肉や素材は好きに売ってもらって構わない、ただし儲けの七割は俺のもの、それでどうだ?」
本当は銅貨1枚ももらわないつもりだったのだが、明らかに不服そうな顔をしたので急遽変更。
普通は喜ぶ所なんだが、やっぱりちょっと変だよな。
「アネット様は儲けの9割では?」
「それぐらいしないとすぐに買い戻せるからあの金額なんだ。角とか肉ぐらいならそれほど高くないし、日用品とか矢だってただじゃないだろ?それらを勘案しての七割だ。」
「なるほど、わかりましたそれでお願いします。」
「あの、私も何かした方がいいでしょうか。アニキはともかく私はなにもしてないし・・・。」
俺たちの会話を聞いて不安になったのか、キョウが申し訳なさそうに質問してくる。
「ハルカは奴隷だからこういう扱いをしているだけだ、キョウはアニキの手伝いをしてる上に家の事も色々やってるんだろ?十分働いているって。」
「でも・・・。」
俺はこの世界に来て不労所得をたくさん作ったので、十分働かずに生きていけるのだが結局は何かしら働いてしまうんだよな。
だからこそキョウの気持ちもわからなくはない。
もっと貢献したい、そんなことを思ってしまってるんだろう。
「じゃあキョウは何が得意なんだ?」
「んー、お裁縫はそれなりにできますよ。」
「裁縫か、服は作れるのか?」
「服は無理だけど小物とかはよく作るかな。ほら、この入れ物は自分で作ったんだ。」
そういって軽く服の裾をめくると、ズボンの部分に皮の袋がぶら下がっていた。
ポケットのない服なのでその代わりなんだろう。
なかなかにかわいい刺繍も施してある。
「器用なもんだ。」
「えへへ、でしょ?」
「もし裁縫系で頼みたい事があったら声をかける、もちろん報酬は払うから安心してくれ。」
ローザさんも婦人会も忙しそうなので、裁縫関係を頼めるのはありがたい。
働きたいと言う希望があるのならそれに応えるのが雇用主。
さて、何を頼もうか。
嬉しそうにはにかむキョウを横目に、俺は思考を巡らせるのだった。
「これはシロウ様、ようこそお越しくださいました。」
「変わりないか?」
「お陰さまで皆様異国からきた我々にも優しくしてくださいます。これも、シロウ様の人望があってこそ、ありがとうございます。」
ビアンカの様子を見に隣町へ向かうと、ハルカが忙しそうに街の中を動き回っていた。
手に持っているのは薪だろうか。
随分と量が多いので半分程持ってやることにした。
って、半分でこの重さかよ。
「よくまぁこんなの運んでたな。」
「お世話になっている身ですのでこれぐらいは。それにいい運動になります。」
「運動ねぇ、エリザみたいになるなよ。」
「どうしてですか?」
「いや、なんでもない気にするな。」
今は随分とましになったが、妊娠前は暇があったら筋トレしていたような脳筋だからなぁあいつは。
さすがに元王妃様はそこまでじゃないと思うがどことなくおんなじ雰囲気は感じるんだよな、何となくだが。
とりあえず薪を目的の民家へと運び、彼らの仮住まいにお邪魔する。
「あ、シロウさん!ハルカ様もおかえりなさい、お疲れ様です。」
「調子はどうだ?ここにはもう慣れたか?」
「国と似たような環境なんでむしろこっちのほうが住みやすいかな、お屋敷はなんていうか肩がこっちゃって。」
「俺も最初はそうだったから気持ちはわかる。シュウはどうした?」
仮住まいに入るとキョウがエプロン姿で迎えてくれた。どうやら何か作業をしていたようで、鮮やかな赤い布は真っ白に汚れてしまっている。
後ろに見える机の上には乳棒と乳鉢。
なるほどな。
「アニキなら裏で窯を弄ってますよ。」
「ん?もう作ってるのか?」
「ガラス用のはまだまだ先だけど、製作用の炭を作るみたいで。」
「炭まで自作なのか、そりゃいい作品ができるわけだ。」
キョウと話をしている間にハルカは台所へと移動してお茶の準備を始める。
勝手知ったるなんとやら、ではなく本当に彼らがここで同居しているからだ。
同郷同士の方が食物の好みとか風習とかで揉める心配はないだろうという配慮だったんだが、それを聞いたキョウはなかなかにすごい顔をしていたなぁ。
シュウはあまり気にしていないようで、それよりも早くガラスを作って恩返しがしたいという気持ちの方が大きいようだ。
マイペースと言うかなんというか。
ちなみにここで出されるのは香茶ではなく緑茶、この間飛び回ったときに偶然見つけてここに運び込んでおいた。
「粗茶ですが。」
「あ!すみません、ハルカ様お茶まで淹れさせてしまって。」
「いいのよ、キョウちゃんには家の事全部お願いしてるからこのぐらいはね。」
「なるほど、素はそんな感じなのか。俺にもそんな態度でいいぞ。」
「そういうわけには。」
一瞬砕けた感じになったのに、またすぐ元王妃の雰囲気に戻ってしまう。
別に奴隷とかそういうの気にしてないんだがなぁ。
元王妃とはいうけれど、元西国王に見初められる前はただの一般人でそこらの山を弓を手に駆け回っていたようなタイプだったらしい。
だから弓の腕も一級品だったと。
エリザもアニエスさんも驚いていたぐらいだ。
せっかく用意してもらったので熱いうちにお茶をいただき、一息つく。
うーん、うまい。
香茶にも慣れたがやっぱりこれは違うよなぁ。
「まぁその辺の話はいいとして。清酒の方はどうだ、うまくいきそうか?」
「火入れも順調に進んでいますので全く問題ありません。ジョウジ様は素晴らしい職人ですね、むしろ私が教えていただいてばかりです。醤油と味噌に関してはひとまず隣に新しい蔵を建てることになりまして、建設後少量から始める予定です。」
「建築費用はひとまずこっちに回すようアイルさんに伝えてくれ、建て替えてあとで請求させてもらう。」
「かしこまりました。」
今回の製造が終われば、規模を拡大して量産体制に入る。
その時に色々と人手は必要だろうからジョウジさんとハルカの二人でその辺をしっかりコントロールしてもらうようお願いしておいた。
あの人もまさか元王妃が来るとは思っていなかったようでかなり驚いてはいたのだが、すんなりと受け入れていたのはお国柄というやつなんだろうか。
まぁ俺もオリンピアが来てもすぐ馴染んだしそんな感じなんだろうなぁ。
「それぞれここを第二の故郷だと思ってしっかりやってくれ。それともうひとつ、ハルカに聞いておきたいことがあるんだが。」
「なんでしょうか。」
「旦那が探しにこの国まで来ているって話は前にしたと思うが、どうやらこの近くにまで来ているらしい。まずはうちの街に寄るだろうが、その時に所在を教えても構わないのか?それと隠してほしいのか?それをどうするか教えてくれ。」
「あの人が・・・。」
「逃げたい理由があるのならそれを叶えよう、俺の奴隷だからな。だがそうではなく所在を知らせてほしいと言うのであればそうさせてもらうつもりだ。ただし、返せと言われてもそのつもりはないと思っていてくれ。今抜けられるのは困るし、なにより高い金を出して買ったんだ、最低限の元はとらせてもらうぞ。」
さすがに元旦那が近くに来ているとなれば驚きもするだろう。
まさかこんなところまで、そんな反応のようにも見える。
目を見開いた後しばしうつむいて思案したかと思ったら、ずいぶんと明るい表情のまま顔をあげた。
何か吹っ切れた、そんな感じもする。
「知らせなくて結構です。私はもうあの人と離縁した身であり、今はシロウ様の奴隷ですので。持てる知識を全て使ってお仕えすると決めましたかから。」
「本当にいいんだな」
「結構です。」
「わかった。なら問い合わせを受けたときはそうさせてもらおう。とはいえ、レイブさん経由で聞かれるとごまかしきれないからその辺りは諦めてくれ。」
どういう理由かは知らないが、本人が知らせてほしくないと言うのであればその気持ちを汲むだけだ。
ハルカの反応を聞いて同席していたキョウも神妙な顔で何度も頷いている。
べつにそこまで必死にならなくてもいいのに。
その様子が面白かったのかハルカが表情を崩して笑みを浮かべる。
すこし温くなった緑茶を楽しみながらしばし会話を続けていたときだった。
突然何かを思い出したかにようにハルカは立ち上がり、自分の部屋に戻ってしまった。
中からはドタドタと何かを動かすような音がする。
しばらくして巨大な物を引きずるようにして部屋から出てきた。
「ずいぶんとデカイ角だな」
「この間フォレストディヒーアの雄を仕留めまして、その時に剥ぎ取ったのを思い出しました。角は鼻炎の薬になるとアネット様に教えていただきましたので、よろしければお納めください。」
「いやいや、仕留めたやつなら金を出すぞ。」
「ですが、家を用意していただいただけでなく生活費までいただいていますし。」
「それは必要経費だろ。いい仕事をしてもらうんだし、なにより奴隷を粗末に扱うとか金の無駄すぎる。ならこうしよう。今後自分で仕留めた肉や素材は好きに売ってもらって構わない、ただし儲けの七割は俺のもの、それでどうだ?」
本当は銅貨1枚ももらわないつもりだったのだが、明らかに不服そうな顔をしたので急遽変更。
普通は喜ぶ所なんだが、やっぱりちょっと変だよな。
「アネット様は儲けの9割では?」
「それぐらいしないとすぐに買い戻せるからあの金額なんだ。角とか肉ぐらいならそれほど高くないし、日用品とか矢だってただじゃないだろ?それらを勘案しての七割だ。」
「なるほど、わかりましたそれでお願いします。」
「あの、私も何かした方がいいでしょうか。アニキはともかく私はなにもしてないし・・・。」
俺たちの会話を聞いて不安になったのか、キョウが申し訳なさそうに質問してくる。
「ハルカは奴隷だからこういう扱いをしているだけだ、キョウはアニキの手伝いをしてる上に家の事も色々やってるんだろ?十分働いているって。」
「でも・・・。」
俺はこの世界に来て不労所得をたくさん作ったので、十分働かずに生きていけるのだが結局は何かしら働いてしまうんだよな。
だからこそキョウの気持ちもわからなくはない。
もっと貢献したい、そんなことを思ってしまってるんだろう。
「じゃあキョウは何が得意なんだ?」
「んー、お裁縫はそれなりにできますよ。」
「裁縫か、服は作れるのか?」
「服は無理だけど小物とかはよく作るかな。ほら、この入れ物は自分で作ったんだ。」
そういって軽く服の裾をめくると、ズボンの部分に皮の袋がぶら下がっていた。
ポケットのない服なのでその代わりなんだろう。
なかなかにかわいい刺繍も施してある。
「器用なもんだ。」
「えへへ、でしょ?」
「もし裁縫系で頼みたい事があったら声をかける、もちろん報酬は払うから安心してくれ。」
ローザさんも婦人会も忙しそうなので、裁縫関係を頼めるのはありがたい。
働きたいと言う希望があるのならそれに応えるのが雇用主。
さて、何を頼もうか。
嬉しそうにはにかむキョウを横目に、俺は思考を巡らせるのだった。
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