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946.転売屋はソースを仕入れる
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「ん?」
炎天下の中露店をうろうろと見て回っていると、どこかで嗅いだ事のあるような香りが漂ってきた。
が、周りを見回してもそのような店は見当たらない。
そろそろ昼飯時。
記憶を頼りに何の匂いかたどってみると、思いついたのは串カツ屋。
次にとんかつ、野菜炒め、そして焼きそば。
この連想ゲームから導きだされるのは・・・ソースだ。
うん、間違いない。
昼飯時、しかも朝飯を少なめにしたせいで空腹気味なタイミングでこの匂いはかなりヤバイ。
必死になって周りを見渡してみるも出店のようなものは見当たらない。
うーむ、この匂いは間違いなくソース系の香りなんだが・・・。
ふと、気になる巨大な甕を置いたままの露店を発見。
残念ながら店主は不在のようで甕以外においてある物は何も無い。
流石に勝手に入るわけにも行かないので、しばし様子を伺いつつ回りの店にも話を聞いてみると昨日から店を開いているようで、年配の男性が店主のようだ。
そんな聞き込みをしていると、フラフラと左右に揺れながら話にあったような老人がこちらに向かってきた。
足取りがかなり危ない。
酔っ払っているわけではなさそうだが・・・。
そんな事を考えていると、すぐ近くでがくんと膝から落ちそうになる。
慌てて爺さんの腕をつかんで引っ張り上げることに成功した。
「大丈夫か、爺さん。」
「すまんねぇ、この暑さで参ってしまったようで・・・。」
「そこが店だろ、水を持ってくるから座って待ってろ。」
「かたじけない。」
とりあえず自分の店に誘導して詰所で水を貰ってくる。
ちょうど冷感パットがあったのでその人のおでこにピタリと張っておいた。
「どうだ、少しはマシになったか?」
「えぇ、お蔭さんで。」
「昨日から店を構えているそうだが見た感じこのでかい甕だけみたいだな、何が入っているんだ?かなりいい匂いがするんだが。」
「これはうちで代々作り続けているスープじゃよ。野菜や肉にかけると美味しいんじゃ。」
スープとは言うが使用用途はどちらかというとソース。
せっかくなので味見をさせてもらうことにした。
おぼつかない足取りで台に登り、中から取り出されたのは真っ黒い液体。
小さな皿に入れてもらって口に含むと、果物もしくは野菜の風味を感じる爽やかな味が口いっぱいに広がった。
あれだ、ウスターソースだコレ。
中濃とかとんかつほどの濃さは無いものの、紛れもないソース。
美味い。
むちゃくちゃ美味い。
「美味いな。」
「ほっほっほ、お世辞が上手いですなぁ。」
「いや、世事じゃない。これは本当に美味い。」
「もしそうなら昨日からひっきりなしにお客が来そうなものじゃが、生憎とさっぱりで。」
「ちなみにいくらで売ってるんだ?」
「小さい壷で銀貨5枚、中ぐらいので銀貨15枚かのぉ。」
高い。
香りはいいが見た目はあまりよろしくない上にこの値段設定ではあまり売れないだろう。
今みたいに味見はさせているんだろうけど、率先して売り込んでいるという感じではなさそうだ。
もったいない。
こんなに美味い物が眠っているのに売れないなんて。
「じゃあこの甕全部でいくらになる?」
「全部じゃと?」
「あぁ、なんなら他にある在庫が全部でどれぐらいあるか知りたい。」
「爺を喜ばせようとしてくれるのはありがたいのじゃが・・・。」
「そういうんじゃないから。で、いくらになる?」
暑さでまだしゃきっとしないのか、話が中々進まないので少々強引な感じで話を進めてみる。
すると、流石の爺さんも俺の本気度に気がついたのかなにやら必死に計算している様だ。
「この甕じゃと・・・金貨3枚分になるかの。」
「よし、買った。」
「はい?」
「だから買うって言ってるんだって。で、他の在庫は?」
「家にはまだ3甕程あるが、注ぎ足す分もあるから出せて二つじゃ。本当に買うのかい?」
「あぁ、全部で金貨9枚でいいんだよな?とりあえずコレは俺が貰っていくから、残りは後日でも構わない。代金は先払いで構わないよな。」
質問するとまた話が長引きそうなので、財布から金貨を6枚取り出して無理やり握らせる。
手の上に乗せられた金貨を見て、爺さんは信じられないという感じで手をプルプルと振るわせ始めた。
落とすといけないので上からしっかりと握らせる。
「とりあえずこいつの分と、前金で一甕分な。残りは商品と交換だが持ってくるのも大変だろうしここの詰所に預けてくれてもいいぞ。連絡が来れば屋敷の人間がとりにくるから。」
「に、兄ちゃん何もんだ?」
「ただのソース好きだよ。」
なんてかっこいいこと言ったものの、甕は超絶重くてそのまま運ぶことが出来なかったので爺さんを待たせて手押し車を借りに行き、そのまま屋敷へと持ち帰った。
「これが金貨3枚のスープですか。」
「ソースな。」
「何が違うの?においはいいけど、真っ黒よ?」
「そりゃ熟成させれば黒くもなるさ。まぁ、とりあえず簡単な奴で味の確認だ。」
せっかく買ったものの使い物になりませんでしたって事だけは避けたい。
こっちの世界に来てからいいものばかり食べさせてもらっているだけに、それなりに舌は肥えているつもりだ。
このソースは化ける。
もちろん多少手は加えないといけないだろうが、ここには最高の調味料があるんだよ。
手始めにキャベッジと豚肉、それとグリーンスプラウトを中華鍋っぽい大きな鍋で岩塩とペパペッパーで味付けしながら強火でさっと炒め、いい感じにしなってきたところでソースをお玉ですくいさっとかける。
するとジュワジュワといい音をさせながら香りが厨房一杯に広がった。
コレだけで腹が減ってくるがまだ足りない。
隠し味とばかりにさっと清酒をかけた上に、醤油をくるりとふちに流して少し焦がすようにして炒めればあっという間に野菜のソース炒めの完成だ。
そのままでも美味そうだが、ここはやはり馴染みの味で一工夫。
さっきまで『黒っぽい液体に何で金貨3枚も出したの?』見たいな感じで見ていたエリザが、皿を持って待ち構えていた。
「ほい、お待ちどうさん。」
「流石の手際ですね。」
「いやいや、この鍋がいいんだよ。大きい割りに重たくないから振りやすい。熱が全体にいきわたるのもいいな。」
「面白そうだったんで、この前買ってみたんですが役に立って何よりです。」
この間ハワードがグレイスと一緒に買い物に行ったときに市場で見つけてきたのがこの鍋だ。
グレイスにはあきれられたようだが、いい買い物だったと思うぞ。
「美味しい!なにこれ!コクがあるのに果物みたいな味がする!」
「それがこのソースの特徴だな。」
「ですがそれを醤油がしっかり纏めていますね、ペパペッパーもいい味を出してます。こりゃ美味い。」
「ハワードに言われると自信がつくなぁ。」
「いや、マジで美味いですって。この黒い液体、ソースでしたっけ。ともかくこいつがすごいってのはよく分かりました。」
あっという間に一回目を平らげたエリザがお代わりをさっさと入れろと、口をもぐもぐさせながら空の皿を突き出してくる。
この手のソースのいいところは、野菜をがっつり食べられる所だよなぁ。
個人的には白米の上に乗せてかきこむのも好きだ。
ロコモコみたいに目玉焼きを乗せ、更にはウインナーを添えるだけでなんだか豪華に見える。
えぇっと、米はあるし卵もあるし・・・。
「ねぇ後どれぐらい買い付けたの?」
「全部で三甕分だな。」
「見たことも無い液体に金貨9枚の買い物ですか、相変わらずやることがデカイですねぇ。」
「でもその価値はあっただろ?それに自分達だけで消費しようとは思ってないぞ。」
「え、じゃあコレも売るの?」
「その辺はもう少し実験をしてみてからだ。ハワード手伝ってくれ。」
「おまかせください、次は何をすればいいんですか?」
せっかく手に入れたソースだから大事に使わないと!とは思っていない。
買ったからには利益を出したくなるのが俺の性分。
もちろん一甕は自分用においておくつもりだが、残りでしっかりと利益を出すつもりだ。
金貨6枚でどれだけの利益を出せるかはこれからの準備次第ではあるのだが、来月にはお楽しみのイベントも待っている。
まずはそれに向けてしっかりと準備をしないとな。
「エリザ。」
「なになに?」
「揚げ物と麺類、どっちが好きだ?」
「え、なにその選択肢!どっちも選べないんですけど。」
「じゃあ酒と一緒に食うならどっちだ?」
「ますます無理!」
「いいから早く決めろよ、それ次第で売上げが決まるんだからさ。」
金儲けをするにはやはり食べる人の好みを知ることが大切だ。
俗に言うマーケティングという奴だな。
本来は何十何百という意見を取り込んで決めるものなのだが、うちにはそれを一人で賄える様な食いしん坊が在籍している。
エリザの好みは冒険者の好みと言っても過言ではない。
昔からいい物を食べていたからか舌もしっかりしているだけにハワードも一目おいているぐらいだ。
そんなエリザがどっちを選ぶのか。
「え、じゃぁ・・・。」
なるほどなるほど。
よし、早速試作品に取り掛かるとするか。
炎天下の中露店をうろうろと見て回っていると、どこかで嗅いだ事のあるような香りが漂ってきた。
が、周りを見回してもそのような店は見当たらない。
そろそろ昼飯時。
記憶を頼りに何の匂いかたどってみると、思いついたのは串カツ屋。
次にとんかつ、野菜炒め、そして焼きそば。
この連想ゲームから導きだされるのは・・・ソースだ。
うん、間違いない。
昼飯時、しかも朝飯を少なめにしたせいで空腹気味なタイミングでこの匂いはかなりヤバイ。
必死になって周りを見渡してみるも出店のようなものは見当たらない。
うーむ、この匂いは間違いなくソース系の香りなんだが・・・。
ふと、気になる巨大な甕を置いたままの露店を発見。
残念ながら店主は不在のようで甕以外においてある物は何も無い。
流石に勝手に入るわけにも行かないので、しばし様子を伺いつつ回りの店にも話を聞いてみると昨日から店を開いているようで、年配の男性が店主のようだ。
そんな聞き込みをしていると、フラフラと左右に揺れながら話にあったような老人がこちらに向かってきた。
足取りがかなり危ない。
酔っ払っているわけではなさそうだが・・・。
そんな事を考えていると、すぐ近くでがくんと膝から落ちそうになる。
慌てて爺さんの腕をつかんで引っ張り上げることに成功した。
「大丈夫か、爺さん。」
「すまんねぇ、この暑さで参ってしまったようで・・・。」
「そこが店だろ、水を持ってくるから座って待ってろ。」
「かたじけない。」
とりあえず自分の店に誘導して詰所で水を貰ってくる。
ちょうど冷感パットがあったのでその人のおでこにピタリと張っておいた。
「どうだ、少しはマシになったか?」
「えぇ、お蔭さんで。」
「昨日から店を構えているそうだが見た感じこのでかい甕だけみたいだな、何が入っているんだ?かなりいい匂いがするんだが。」
「これはうちで代々作り続けているスープじゃよ。野菜や肉にかけると美味しいんじゃ。」
スープとは言うが使用用途はどちらかというとソース。
せっかくなので味見をさせてもらうことにした。
おぼつかない足取りで台に登り、中から取り出されたのは真っ黒い液体。
小さな皿に入れてもらって口に含むと、果物もしくは野菜の風味を感じる爽やかな味が口いっぱいに広がった。
あれだ、ウスターソースだコレ。
中濃とかとんかつほどの濃さは無いものの、紛れもないソース。
美味い。
むちゃくちゃ美味い。
「美味いな。」
「ほっほっほ、お世辞が上手いですなぁ。」
「いや、世事じゃない。これは本当に美味い。」
「もしそうなら昨日からひっきりなしにお客が来そうなものじゃが、生憎とさっぱりで。」
「ちなみにいくらで売ってるんだ?」
「小さい壷で銀貨5枚、中ぐらいので銀貨15枚かのぉ。」
高い。
香りはいいが見た目はあまりよろしくない上にこの値段設定ではあまり売れないだろう。
今みたいに味見はさせているんだろうけど、率先して売り込んでいるという感じではなさそうだ。
もったいない。
こんなに美味い物が眠っているのに売れないなんて。
「じゃあこの甕全部でいくらになる?」
「全部じゃと?」
「あぁ、なんなら他にある在庫が全部でどれぐらいあるか知りたい。」
「爺を喜ばせようとしてくれるのはありがたいのじゃが・・・。」
「そういうんじゃないから。で、いくらになる?」
暑さでまだしゃきっとしないのか、話が中々進まないので少々強引な感じで話を進めてみる。
すると、流石の爺さんも俺の本気度に気がついたのかなにやら必死に計算している様だ。
「この甕じゃと・・・金貨3枚分になるかの。」
「よし、買った。」
「はい?」
「だから買うって言ってるんだって。で、他の在庫は?」
「家にはまだ3甕程あるが、注ぎ足す分もあるから出せて二つじゃ。本当に買うのかい?」
「あぁ、全部で金貨9枚でいいんだよな?とりあえずコレは俺が貰っていくから、残りは後日でも構わない。代金は先払いで構わないよな。」
質問するとまた話が長引きそうなので、財布から金貨を6枚取り出して無理やり握らせる。
手の上に乗せられた金貨を見て、爺さんは信じられないという感じで手をプルプルと振るわせ始めた。
落とすといけないので上からしっかりと握らせる。
「とりあえずこいつの分と、前金で一甕分な。残りは商品と交換だが持ってくるのも大変だろうしここの詰所に預けてくれてもいいぞ。連絡が来れば屋敷の人間がとりにくるから。」
「に、兄ちゃん何もんだ?」
「ただのソース好きだよ。」
なんてかっこいいこと言ったものの、甕は超絶重くてそのまま運ぶことが出来なかったので爺さんを待たせて手押し車を借りに行き、そのまま屋敷へと持ち帰った。
「これが金貨3枚のスープですか。」
「ソースな。」
「何が違うの?においはいいけど、真っ黒よ?」
「そりゃ熟成させれば黒くもなるさ。まぁ、とりあえず簡単な奴で味の確認だ。」
せっかく買ったものの使い物になりませんでしたって事だけは避けたい。
こっちの世界に来てからいいものばかり食べさせてもらっているだけに、それなりに舌は肥えているつもりだ。
このソースは化ける。
もちろん多少手は加えないといけないだろうが、ここには最高の調味料があるんだよ。
手始めにキャベッジと豚肉、それとグリーンスプラウトを中華鍋っぽい大きな鍋で岩塩とペパペッパーで味付けしながら強火でさっと炒め、いい感じにしなってきたところでソースをお玉ですくいさっとかける。
するとジュワジュワといい音をさせながら香りが厨房一杯に広がった。
コレだけで腹が減ってくるがまだ足りない。
隠し味とばかりにさっと清酒をかけた上に、醤油をくるりとふちに流して少し焦がすようにして炒めればあっという間に野菜のソース炒めの完成だ。
そのままでも美味そうだが、ここはやはり馴染みの味で一工夫。
さっきまで『黒っぽい液体に何で金貨3枚も出したの?』見たいな感じで見ていたエリザが、皿を持って待ち構えていた。
「ほい、お待ちどうさん。」
「流石の手際ですね。」
「いやいや、この鍋がいいんだよ。大きい割りに重たくないから振りやすい。熱が全体にいきわたるのもいいな。」
「面白そうだったんで、この前買ってみたんですが役に立って何よりです。」
この間ハワードがグレイスと一緒に買い物に行ったときに市場で見つけてきたのがこの鍋だ。
グレイスにはあきれられたようだが、いい買い物だったと思うぞ。
「美味しい!なにこれ!コクがあるのに果物みたいな味がする!」
「それがこのソースの特徴だな。」
「ですがそれを醤油がしっかり纏めていますね、ペパペッパーもいい味を出してます。こりゃ美味い。」
「ハワードに言われると自信がつくなぁ。」
「いや、マジで美味いですって。この黒い液体、ソースでしたっけ。ともかくこいつがすごいってのはよく分かりました。」
あっという間に一回目を平らげたエリザがお代わりをさっさと入れろと、口をもぐもぐさせながら空の皿を突き出してくる。
この手のソースのいいところは、野菜をがっつり食べられる所だよなぁ。
個人的には白米の上に乗せてかきこむのも好きだ。
ロコモコみたいに目玉焼きを乗せ、更にはウインナーを添えるだけでなんだか豪華に見える。
えぇっと、米はあるし卵もあるし・・・。
「ねぇ後どれぐらい買い付けたの?」
「全部で三甕分だな。」
「見たことも無い液体に金貨9枚の買い物ですか、相変わらずやることがデカイですねぇ。」
「でもその価値はあっただろ?それに自分達だけで消費しようとは思ってないぞ。」
「え、じゃあコレも売るの?」
「その辺はもう少し実験をしてみてからだ。ハワード手伝ってくれ。」
「おまかせください、次は何をすればいいんですか?」
せっかく手に入れたソースだから大事に使わないと!とは思っていない。
買ったからには利益を出したくなるのが俺の性分。
もちろん一甕は自分用においておくつもりだが、残りでしっかりと利益を出すつもりだ。
金貨6枚でどれだけの利益を出せるかはこれからの準備次第ではあるのだが、来月にはお楽しみのイベントも待っている。
まずはそれに向けてしっかりと準備をしないとな。
「エリザ。」
「なになに?」
「揚げ物と麺類、どっちが好きだ?」
「え、なにその選択肢!どっちも選べないんですけど。」
「じゃあ酒と一緒に食うならどっちだ?」
「ますます無理!」
「いいから早く決めろよ、それ次第で売上げが決まるんだからさ。」
金儲けをするにはやはり食べる人の好みを知ることが大切だ。
俗に言うマーケティングという奴だな。
本来は何十何百という意見を取り込んで決めるものなのだが、うちにはそれを一人で賄える様な食いしん坊が在籍している。
エリザの好みは冒険者の好みと言っても過言ではない。
昔からいい物を食べていたからか舌もしっかりしているだけにハワードも一目おいているぐらいだ。
そんなエリザがどっちを選ぶのか。
「え、じゃぁ・・・。」
なるほどなるほど。
よし、早速試作品に取り掛かるとするか。
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