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932.転売屋は迎え入れる準備を続ける
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西方の状況は引き続き注視していくとして、それよりも先にやらなければならないことがある。
季節はもう夏。
夏が来る。
夏が来るという事はあの人も来る。
この夏は色々と忙しいのだが、メインイベントはやはりこれだろう。
「それじゃあ改めてエドワード陛下が来るにあたり何を準備するか詰めて行こうと思う。改めて聞くが、まじでこの屋敷に泊まるのか?」
「シャルロットを連れて歩くわけにもいきませんし、ゆっくりと顔を見てもらうならその方がいいと思います。オリンピアもいますしね。」
「あくまでもオリンピアの顔を見に来たという体だからなぁ。致し方ないか。」
「そんなに嫌なんですか?」
「嫌っていうか気負うというか。義理の父である以前にこの国の王様だぞ?いくら身分が貴族になったとはいえ、一国の主が自分の家に来るんだ緊張するだろ。」
「旦那様でも緊張するんですね。」
いや、でもってなんだよでもって。
緊張するに決まってるじゃないか。
こういう事は街長であるローランド様に押し付けたい所なのだが、笑顔で拒否されたんだよなぁ。
『向こうがそれを望んでいるので、しっかりともてなすように』と言い切られてしまった。
それに関する費用はある程度負担してくれるようだが、それよりも迎え入れてくれる方が何倍もありがたい。
マリーさんとオリンピアには悪いが、どうしても構えてしまうんだ。
これは世の既婚男性ならわかるだろう。
義理の父親程緊張する物はない。
この歳になって、っていうかこの世界に来てそれを経験するようになるとは思わなかったが。
「そりゃな。とりあえず部屋は応接室にベッドを入れて何とかするとして、もちろん聖騎士団もくるんだよな?」
「お忍びとはいえお父様が動きますからそうなるかと。」
「うーむ、警備についてもらう必要はあるがどこで休んでもらう?さすがに全員分の部屋はないぞ。」
「心配に及びません、ちょうどおあつらえ向きの場所がありますので。」
「アニエス、戻っていたんですね。」
「ただいま戻りました。」
相変らず音もなく登場するな、アニエスさんは。
応接室の扉は大きいので嫌でも音が鳴るはずなんだが。
「心配に及ばないってことはもう場所の確保をしてあるのか?」
「拡張工事の一角をお借りして野営する手はずを整えております。」
「野営って、聖騎士団だろ?もっといい場所に泊まるんじゃないのか?」
「聖騎士団だろうがそうでなかろうが、騎士団が住民に迷惑をかけるなど言語道断です。せっかく広い場所があるのですからそこを使わない手はありません。とはいえ、それなりの人数で来ると思われますので、食糧の提供はお願いしたい所です。」
「それは問題ないだろう。ってことで、とりあえず寝場所と警備の方は問題なしってことだな。一番問題になるとしたら・・・食事か。」
もてなす上で一番大切なのが食事。
何を提供するのが一番喜ばれるのか正直見当もつかない。
相手はこの国を背負う国主。
ぶっちゃけ無茶苦茶いい物を食べてきているはずだ。
普通の物を食べても驚かないだろうし、かといって奇抜な物を食べさせて失敗するのも怖い。
「お父様はあまり食にうるさくありませんのでそこまで意識しなくても大丈夫だと思いますけど。」
「オリンピアの言う通りです。前に使用人の作ったクッキーをつまみ食いして大喜びしていたぐらいですから。」
「何やってんだよ、陛下。」
「匂いにつられて会議に向かう途中で食堂に入ったそうです。いきなりいなくなったのでお城中大騒ぎでした。」
「そりゃいきなりいなくなったら大騒ぎにもなるだろ。ともかくだ、あまり気負わなくてもいいとはいえ、それなりの物を提供する必要はあるだろう。とりあえず酒は清酒を手配しておけば大丈夫だとして、やっぱりここはダンジョン産の食材にこだわるべきだよなぁ。」
王都との一番の違いは魔物の巣窟であるダンジョンがある事。
ここならば王都では味わえないような食材が山ほどある。
とはいえ、さっきも言ったように奇を衒うよりも実直に行くべきなのは間違いない。
ここで唸っていても埒が明かない、現場の意見を聞くべきだろう。
ひとまず皆で食堂に移動すると、ちょうどハワードとドーラさんが夕食の仕込みをしていた。
今日の夕食は・・・肉だな。
「え、やっぱり俺達で作るんですか?」
「そういう事になるな。」
「覚悟はしてましたが、まさか国王陛下に食べていただけるなんて。光栄ではありますけど、正直荷が重いというかなんというか。」
「味に関してはそこまでうるさくないそうだが、折角だしこの街らしい料理を出したいと思っている。なにかいい案はないか?」
「この街らしいと言えば魔物の素材ですけど、ドラゴンのステーキなんて食べ飽きてますよね?」
確かにこの街では比較的ポピュラーな食材ではあるのだが、果たして王都ではどうなんだろうか。
なんだろう、この街の普通がどこまで普通じゃないのかの基準がないんだよな。
「確かに王都でも食べられますが、鮮度は段違いでしょう。」
「鮮度、鮮度か。それなら魚を空輸してもいいかもな、バーンがいれば短時間で上がったばかりの魚を運んでこられる。さすがに生魚は王都でも難しいだろう。」
「それは面白いですね。それならお館様の料理はどうですか?」
「え、俺?」
「旦那様直々にお父様をもてなす、いいかもしれません。」
「絶対に驚きますよ!」
いや、驚かせたいわけじゃないんだって。
なんでそう言う話になるんだ?
俺はローランド様に国王陛下をしっかりともてなせって言われているんだが・・・。
そんな俺の動揺など知る由もなく、他の連中はそれが良いだのなんだのと騒いでいる。
いやいや、ない。
絶対にない。
なんでこの国のトップを迎え入れるのに俺がカツを揚げるなきゃならないんだよ。
もしくはから揚げ?
しかもマヨネーズを添えて。
いったい何処の居酒屋だ?
そりゃ清酒に刺身、エールにからあげ、そして〆のラーメンと来たら最高に美味い。
でもそれは冒険者に向けた料理であって、貴族を迎えるための料理ではない。
「却下。」
「えぇぇぇ、どうしてですか!?」
「どうしたもこうしたも、俺の作る飯なんて絶対にダメだろ。」
「ダメな理由が分かりませんが。」
「そうですよ、お館様の作る料理は俺達が作るものと遜色ありませんって。」
料理上手にそう言ってもらえるのは有難いが、やはり本職とは手際で合ったり細やかさであったりする部分が全然違う。
だしの取り方から味付けまで、今やハワードの足元にも及ばない。
なんなら来て間もないドーラさんも俺の上を言っている。
料理人と一般人の差は大きいものだ。
「ともかくだ、案は出しても俺が作る事はしない。やはり最上のものを提供するべきだからな。」
「そうですか・・・。」
「とはいえ、うちで今食べている料理は王都でも食べられない特別な物。西方風にして西方風にあらずって感じだし、そこにダンジョン産の食材を合わせれば十分に満足してもらえると思う。ハワード、ドーラさん宜しくな。」
「いつもと同じ感じであれば気負わずにやれそうです。」
「ウ、ガンバリ、マス。」
「それでは後はどんな料理を出すかですね。せっかくのダンジョン産食材ですから珍しく更に美味しい物でお父様を驚かせたいです!」
なぜか料理を作らないオリンピアの気合がすごい。
一人でも立派に成長しているというところを見せたいのか、それともぎゃふんと言わせたいのか。
どちらにせよ方向性は決まったので、後はそれを詰めながら準備をするだけ。
幸いにも西方の食材、つまり醤油やみそなどの備蓄はある状況なので輸出が度切れたとしても陛下が来るタイミングでは大丈夫だろう。
他にも好物であったりとか色や香りのこのみであったりとかで、結局は全員食堂に集まっての大会議になってしまった。
なんせ迎え入れるのはこの国の主、兼義理の父親。
出来るならば孫(シャルロット)を見てデレデレになってもらえるとありがたいんだが、そういうわけにはいかないんだろうなぁ。
「はぁ、気が重い。」
「まだ始まってないわよ。」
「わかってるって。」
「旦那様もそういう顔されるんですね。」
「顔見知りとはいえ義理の父親に会うわけだしな。エリザもハーシェさんもミラもそういうのは無かったし、今更ながら緊張してんだよ。」
「今更ね。」
「うるせぇ。」
おばちゃんなんかはほぼ毎日顔合わせてるから全然緊張しないんだけどなぁ。
よくよく考えれば両家顔合わせみたいなものもなかったし、っていうか俺に両親いないし。
その辺の結婚観っていうか、この世界ではどうなっているんだろうか。
もっとも、結婚した人間のほとんどが特殊な相手なので縁が無かったっていえばそこまでなんだが。
俺がどう思おうとも、時間は流れその時はやってくる。
覚悟を決めろよな、俺。
季節はもう夏。
夏が来る。
夏が来るという事はあの人も来る。
この夏は色々と忙しいのだが、メインイベントはやはりこれだろう。
「それじゃあ改めてエドワード陛下が来るにあたり何を準備するか詰めて行こうと思う。改めて聞くが、まじでこの屋敷に泊まるのか?」
「シャルロットを連れて歩くわけにもいきませんし、ゆっくりと顔を見てもらうならその方がいいと思います。オリンピアもいますしね。」
「あくまでもオリンピアの顔を見に来たという体だからなぁ。致し方ないか。」
「そんなに嫌なんですか?」
「嫌っていうか気負うというか。義理の父である以前にこの国の王様だぞ?いくら身分が貴族になったとはいえ、一国の主が自分の家に来るんだ緊張するだろ。」
「旦那様でも緊張するんですね。」
いや、でもってなんだよでもって。
緊張するに決まってるじゃないか。
こういう事は街長であるローランド様に押し付けたい所なのだが、笑顔で拒否されたんだよなぁ。
『向こうがそれを望んでいるので、しっかりともてなすように』と言い切られてしまった。
それに関する費用はある程度負担してくれるようだが、それよりも迎え入れてくれる方が何倍もありがたい。
マリーさんとオリンピアには悪いが、どうしても構えてしまうんだ。
これは世の既婚男性ならわかるだろう。
義理の父親程緊張する物はない。
この歳になって、っていうかこの世界に来てそれを経験するようになるとは思わなかったが。
「そりゃな。とりあえず部屋は応接室にベッドを入れて何とかするとして、もちろん聖騎士団もくるんだよな?」
「お忍びとはいえお父様が動きますからそうなるかと。」
「うーむ、警備についてもらう必要はあるがどこで休んでもらう?さすがに全員分の部屋はないぞ。」
「心配に及びません、ちょうどおあつらえ向きの場所がありますので。」
「アニエス、戻っていたんですね。」
「ただいま戻りました。」
相変らず音もなく登場するな、アニエスさんは。
応接室の扉は大きいので嫌でも音が鳴るはずなんだが。
「心配に及ばないってことはもう場所の確保をしてあるのか?」
「拡張工事の一角をお借りして野営する手はずを整えております。」
「野営って、聖騎士団だろ?もっといい場所に泊まるんじゃないのか?」
「聖騎士団だろうがそうでなかろうが、騎士団が住民に迷惑をかけるなど言語道断です。せっかく広い場所があるのですからそこを使わない手はありません。とはいえ、それなりの人数で来ると思われますので、食糧の提供はお願いしたい所です。」
「それは問題ないだろう。ってことで、とりあえず寝場所と警備の方は問題なしってことだな。一番問題になるとしたら・・・食事か。」
もてなす上で一番大切なのが食事。
何を提供するのが一番喜ばれるのか正直見当もつかない。
相手はこの国を背負う国主。
ぶっちゃけ無茶苦茶いい物を食べてきているはずだ。
普通の物を食べても驚かないだろうし、かといって奇抜な物を食べさせて失敗するのも怖い。
「お父様はあまり食にうるさくありませんのでそこまで意識しなくても大丈夫だと思いますけど。」
「オリンピアの言う通りです。前に使用人の作ったクッキーをつまみ食いして大喜びしていたぐらいですから。」
「何やってんだよ、陛下。」
「匂いにつられて会議に向かう途中で食堂に入ったそうです。いきなりいなくなったのでお城中大騒ぎでした。」
「そりゃいきなりいなくなったら大騒ぎにもなるだろ。ともかくだ、あまり気負わなくてもいいとはいえ、それなりの物を提供する必要はあるだろう。とりあえず酒は清酒を手配しておけば大丈夫だとして、やっぱりここはダンジョン産の食材にこだわるべきだよなぁ。」
王都との一番の違いは魔物の巣窟であるダンジョンがある事。
ここならば王都では味わえないような食材が山ほどある。
とはいえ、さっきも言ったように奇を衒うよりも実直に行くべきなのは間違いない。
ここで唸っていても埒が明かない、現場の意見を聞くべきだろう。
ひとまず皆で食堂に移動すると、ちょうどハワードとドーラさんが夕食の仕込みをしていた。
今日の夕食は・・・肉だな。
「え、やっぱり俺達で作るんですか?」
「そういう事になるな。」
「覚悟はしてましたが、まさか国王陛下に食べていただけるなんて。光栄ではありますけど、正直荷が重いというかなんというか。」
「味に関してはそこまでうるさくないそうだが、折角だしこの街らしい料理を出したいと思っている。なにかいい案はないか?」
「この街らしいと言えば魔物の素材ですけど、ドラゴンのステーキなんて食べ飽きてますよね?」
確かにこの街では比較的ポピュラーな食材ではあるのだが、果たして王都ではどうなんだろうか。
なんだろう、この街の普通がどこまで普通じゃないのかの基準がないんだよな。
「確かに王都でも食べられますが、鮮度は段違いでしょう。」
「鮮度、鮮度か。それなら魚を空輸してもいいかもな、バーンがいれば短時間で上がったばかりの魚を運んでこられる。さすがに生魚は王都でも難しいだろう。」
「それは面白いですね。それならお館様の料理はどうですか?」
「え、俺?」
「旦那様直々にお父様をもてなす、いいかもしれません。」
「絶対に驚きますよ!」
いや、驚かせたいわけじゃないんだって。
なんでそう言う話になるんだ?
俺はローランド様に国王陛下をしっかりともてなせって言われているんだが・・・。
そんな俺の動揺など知る由もなく、他の連中はそれが良いだのなんだのと騒いでいる。
いやいや、ない。
絶対にない。
なんでこの国のトップを迎え入れるのに俺がカツを揚げるなきゃならないんだよ。
もしくはから揚げ?
しかもマヨネーズを添えて。
いったい何処の居酒屋だ?
そりゃ清酒に刺身、エールにからあげ、そして〆のラーメンと来たら最高に美味い。
でもそれは冒険者に向けた料理であって、貴族を迎えるための料理ではない。
「却下。」
「えぇぇぇ、どうしてですか!?」
「どうしたもこうしたも、俺の作る飯なんて絶対にダメだろ。」
「ダメな理由が分かりませんが。」
「そうですよ、お館様の作る料理は俺達が作るものと遜色ありませんって。」
料理上手にそう言ってもらえるのは有難いが、やはり本職とは手際で合ったり細やかさであったりする部分が全然違う。
だしの取り方から味付けまで、今やハワードの足元にも及ばない。
なんなら来て間もないドーラさんも俺の上を言っている。
料理人と一般人の差は大きいものだ。
「ともかくだ、案は出しても俺が作る事はしない。やはり最上のものを提供するべきだからな。」
「そうですか・・・。」
「とはいえ、うちで今食べている料理は王都でも食べられない特別な物。西方風にして西方風にあらずって感じだし、そこにダンジョン産の食材を合わせれば十分に満足してもらえると思う。ハワード、ドーラさん宜しくな。」
「いつもと同じ感じであれば気負わずにやれそうです。」
「ウ、ガンバリ、マス。」
「それでは後はどんな料理を出すかですね。せっかくのダンジョン産食材ですから珍しく更に美味しい物でお父様を驚かせたいです!」
なぜか料理を作らないオリンピアの気合がすごい。
一人でも立派に成長しているというところを見せたいのか、それともぎゃふんと言わせたいのか。
どちらにせよ方向性は決まったので、後はそれを詰めながら準備をするだけ。
幸いにも西方の食材、つまり醤油やみそなどの備蓄はある状況なので輸出が度切れたとしても陛下が来るタイミングでは大丈夫だろう。
他にも好物であったりとか色や香りのこのみであったりとかで、結局は全員食堂に集まっての大会議になってしまった。
なんせ迎え入れるのはこの国の主、兼義理の父親。
出来るならば孫(シャルロット)を見てデレデレになってもらえるとありがたいんだが、そういうわけにはいかないんだろうなぁ。
「はぁ、気が重い。」
「まだ始まってないわよ。」
「わかってるって。」
「旦那様もそういう顔されるんですね。」
「顔見知りとはいえ義理の父親に会うわけだしな。エリザもハーシェさんもミラもそういうのは無かったし、今更ながら緊張してんだよ。」
「今更ね。」
「うるせぇ。」
おばちゃんなんかはほぼ毎日顔合わせてるから全然緊張しないんだけどなぁ。
よくよく考えれば両家顔合わせみたいなものもなかったし、っていうか俺に両親いないし。
その辺の結婚観っていうか、この世界ではどうなっているんだろうか。
もっとも、結婚した人間のほとんどが特殊な相手なので縁が無かったっていえばそこまでなんだが。
俺がどう思おうとも、時間は流れその時はやってくる。
覚悟を決めろよな、俺。
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