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890.転売屋は子の安全を見守る
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この時期には珍しく雲が青空を覆ってしまった昼過ぎ。
仕事を終えた俺はプラプラと街の中を散策していた。
今でも十分に広く感じるこの街が、今の倍以上に広くなるとか正直想像つかない。
店も増えて今まで見たことの無かったものなんかもたくさん流れてくるんだろうなぁ。
そしてその中に俺の飯の種も転がっているんだろう。
まだ見ぬ金儲けの種、楽しみだ。
「ん?」
大通りを歩いているとふと店の出窓にかわいらしい人形が置いてあるのが目に留まった。
なんだろう、玩具というよりもガチな気配を感じる。
なんだっけ、ドールだったか?
着せ替え人形の中でも本物に近いような見た目でコアな人たちに人気の奴だ。
それに近い雰囲気は感じるが、そこまでリアルな感じでもない。
玩具との中間って感じだろうか。
さすがにうちの子にはまだ早いが、いずれはこういうので遊んだりするんだろうなぁ。
店は明かりが消えているので休みのようだが商品ではない気もする。
ひとまずそこを離れてまたプラプラと歩いていると、似ているやつを後二体程見つけた。
今までは気にもしなかったのだが、流行なんだろうか。
「あ、シロウ様。」
「キキか。今ダンジョンから戻ったのか?」
「はい、ギルドからの依頼で新人と一緒に潜ってました。」
「ご苦労さん、大変だっただろ。」
「今回は討伐ではなく観察なのでそこまでは。」
『敵を知り己を知れば百戦危うからず』だったっけ。
確かに話に聞くよりも実際の魔物を見る方が色々と学べることも多いだろう。
対処法さえ覚えていれば生きて地上に戻れる可能性もぐっと上がるってものだ。
「まぁ、店に戻ったらゆっくりしておけ。」
「シロウ様は何を見ていたんですか?」
「あぁ、あの窓際にある人形を街でいくつか見かけたんで、流行ってるのかと考えていたんだ。」
「あれは『ナハラーダドール』ですね、ちょうど今日見てきた奴です。」
「魔物なのか?」
「あそこにあるのは魔物の抜け殻、いえ身代わりになった残りでしょうか。身代わり人形と呼ばれる魔物で、攻撃しても別の素体に逃げ回るので厄介なんです。大量の身代わりを同時にけしかけてくると本体を探すのも大変で。でも、結構可愛いので本体を倒した後に持ち帰る冒険者も結構いるんですよ。あの子はお洋服を着せてもらったみたいですね、可愛いなぁ。」
つまりあれはその持ち帰った身代わり人形ってことなのか。
本物を見たことは無いのだがさすがにあんな服は着ていないだろう。
レースがたくさんついたフリフリの赤いワンピースドレス。
派手好きの貴族でもあそこまで度派手な奴を着ている人はいないだろう。
「流行ではあるのか?」
「噂では危ない目にあったのになぜか怪我を負わず、部屋に戻ったら人形がさっき傷を負ったのと同じ場所に怪我していたとか。そういうのもあって流行ってきているんだと思います。ほら、それなりにお金があると、自分以外の物にお金をかける余裕ができますから。」
「エリザで言う食べ歩きとか酒とかな。」
「あと武器も。」
「違いない。」
使わない武器でも気に入ったらポンポン買ってたもんなぁ。
そのせいで部屋はすぐ一杯になって、使わないのを俺に押し付けてくると。
まぁ余裕があるのはいいことだ、そういう金が経済をまわし俺の懐を潤してくれるわけだしな。
「あ!あと、子供を怪我や病気から守ってもらうのにも使われていたはずです。人形を大切にすることで悪いものが来てもその子が代わりになってくれるとか。」
「それは本当の話なのか?」
「どちらかというと民話とか昔からの言い伝えの類だとは思います。よく思い出すと、私もお姉ちゃんも部屋にあったような気が。」
「ふむ、そういう身代わりの意味もあるのか。」
雛人形とか五月人形もそうだが、子供の成長を願って人形を飾るのは身代わりとしての役割もかねていたと何かの本で読んだことがある。
大昔は風邪を引くだけでもすぐ死んでしまったそうだから、そういうものにすがりたくなるのも無理は無い。
こっちの世界の医療がそこまで劣っているとは思わないが、そう思ってしまうのはどの親も同じということだ。
昔は分からなかっただろうが今の俺にはその気持ちが痛いほど分かる。
さっそく子供達の分を仕入れて飾ってもいいかもしれない。
「とはいえ、それなりの値段はしますしものすごい普及しているというわけではないかと。」
「高いのか?」
「一体銀貨10枚はしたんじゃないですかね。」
「ちょいと高いが、買えない程でもない。でも大量に手に入るんだろ?」
「本体を探すのが面倒すぎて大抵は無視されるので・・・。」
なるほど、ものすごい危険な魔物というわけではなくてもめんどくさすぎて相手にされないタイプか。
襲われれば対処しないわけにもいかないし、命が掛かっているんだからほかの人形を傷つけないようになんて気を使った戦い方はしないだろう。
結果無事なものが出回るのは珍しいわけだ。
とはいえ需要はあるわけだし、少し高い値段でも買ってくれる可能性はあるな。
なによりカスタマイズできるという部分は大きい。
誰しもオンリーワンに魅力を感じるので、自分だけの人形にお金をかけるのは必然。
元の世界でも人形用の服や小物、なんなら家なんかも売られていた。
大人も子供も関係なく熱中できるのであればそれだけ販路は広いとも言える。
いっそのこと身代わりとかではなく家族の一員みたいな感じでアピールすればもっと売れるんじゃないだろうか。
物を売るにはマーケティングが重要。
どういう風にもっていくかで商品の売れ行きは大きく変わる。
そしてその流れにいち早く乗ることで、転売したときの利ざやが爆発的に増加するというわけだ。
もっとも、自分でその流れを作ったのならそれを転売といっていいのか聊か謎だけどな。
「とはいえ手配できないわけでもないと。とりあえず依頼を出してみるか。」
「え、買うんですか?」
「とりあえず10体な。子供達の分と後はちょっと試してみたい事がある。」
「それでしたら一体わけてもらえますか?あ!お金は払います!」
「なんだ欲しかったのか。」
「えへへ、実は。」
女子は可愛いものに目がないからなぁ。
だからこそ早めに手を打っておきたいわけなのだが・・・。
そんなに疲れていないということなのでキキには冒険者ギルドで依頼を出してもらって、俺は別の仕込みのために住宅街へと移動。
えーっと、あったここだここだ。
「アイギスさん、いるか?」
「あ、シロウおじちゃんの声だ!」
コンコンとノックすると中から可愛らしい声が聞こえてきた。
トトトトと近づいてくる足音、そして勢いよく扉を開けてくれたのは声と同じぐらいに可愛らしい少女だった。
「こら、勢いよく開けちゃ危ないでしょ!」
「だって・・・。」
「まぁまぁ怪我はないし大丈夫だ。仕事中だったか?」
「今は少し手が空いています。最近はぬいぐるみも少し落ち着いてきたので。」
この人はアイギスさん。
前にぬいぐるみ作りを依頼した奥様だ。
残念ながら旦那は見つからず、今は子供と二人で暮らしている。
幸いにもぬいぐるみ作りが順調で生活に困らないぐらいの収入は得ているようだったのだが、それも少しずつ下火になってきているようだ。
十中八九あの人形のせいだろう。
ぬいぐるみ自体には少なからず需要があるのですぐになくなるわけではないだろうけど、それでも稼ぎが減るのは時間の問題。
こんな可愛らしい子が貧困にあえぐ姿は見たくない。
もちろん奥様もだが。
「まぁ流行ってのはどうしてもな。」
「今日はどうされたんですか?」
「ちょいと相談があってきたんだが、時間あるか?」
「そういうことでしたらどうぞ中へ。シロウさんの邪魔しちゃだめよ?」
「じゃあ終わったら遊んでくれる?」
「あぁ遊んでやるとも。」
「やったぁ!それまでいい子にしてるね!」
うちの子もこんな感じで大きくなるんだろうなぁ。
同じような年になる頃にはもっとお姉ちゃんになっているんだろうけど、うちの子とも遊んでもらえるとうれしい限りだ。
中へと案内された後、今回の仕込みについて話をする。
最初は驚いた感じだったが、後半は色々と意見を聞かせてもらうことができた。
やはり素人の考えと実際に作っている人の考えは違う。
それでも向くべき方向は同じなので前向きな答えを得る事が出来た。
「では私はその人形に合うお洋服を作ればよろしいのですね?」
「あぁ、デザインはいくつあってもかまわない。加えて小物なんかもあると助かる、あんな感じの奴で。」
「これ、私のお気に入りなの!可愛いでしょ?」
「あぁ。よくできてるしその子によく似合ってる。」
「あの子にせがまれて作ったカバンなんですが、まさか新しいお仕事に繋がるとは思いませんでした。」
「『子供を守る身代わり人形』っていうよりも、『一緒に成長を見守る人形』の方が奥様方の受けもいいだろう。大人にはもう一人の自分とか、家族とかの線で攻めてもいい。やっぱり家族には可愛い格好して欲しいよな?」
「うん!」
太陽のような満面の笑顔。
これが全ての答えだろう。
コレは売れる。
元の世界での実績もそれを証明している。
今後、この人形を手にした人は新しい家族に惜しみなく愛情を注ぐことだろう。
そしてもし本当に身代わりとしての機能があったとしたら、人形はその愛情に答えてくれるはずだ。
こうして、ナハラーダドールこと見守り人形は、主に女性達に絶大な人気を得るのだった。
仕事を終えた俺はプラプラと街の中を散策していた。
今でも十分に広く感じるこの街が、今の倍以上に広くなるとか正直想像つかない。
店も増えて今まで見たことの無かったものなんかもたくさん流れてくるんだろうなぁ。
そしてその中に俺の飯の種も転がっているんだろう。
まだ見ぬ金儲けの種、楽しみだ。
「ん?」
大通りを歩いているとふと店の出窓にかわいらしい人形が置いてあるのが目に留まった。
なんだろう、玩具というよりもガチな気配を感じる。
なんだっけ、ドールだったか?
着せ替え人形の中でも本物に近いような見た目でコアな人たちに人気の奴だ。
それに近い雰囲気は感じるが、そこまでリアルな感じでもない。
玩具との中間って感じだろうか。
さすがにうちの子にはまだ早いが、いずれはこういうので遊んだりするんだろうなぁ。
店は明かりが消えているので休みのようだが商品ではない気もする。
ひとまずそこを離れてまたプラプラと歩いていると、似ているやつを後二体程見つけた。
今までは気にもしなかったのだが、流行なんだろうか。
「あ、シロウ様。」
「キキか。今ダンジョンから戻ったのか?」
「はい、ギルドからの依頼で新人と一緒に潜ってました。」
「ご苦労さん、大変だっただろ。」
「今回は討伐ではなく観察なのでそこまでは。」
『敵を知り己を知れば百戦危うからず』だったっけ。
確かに話に聞くよりも実際の魔物を見る方が色々と学べることも多いだろう。
対処法さえ覚えていれば生きて地上に戻れる可能性もぐっと上がるってものだ。
「まぁ、店に戻ったらゆっくりしておけ。」
「シロウ様は何を見ていたんですか?」
「あぁ、あの窓際にある人形を街でいくつか見かけたんで、流行ってるのかと考えていたんだ。」
「あれは『ナハラーダドール』ですね、ちょうど今日見てきた奴です。」
「魔物なのか?」
「あそこにあるのは魔物の抜け殻、いえ身代わりになった残りでしょうか。身代わり人形と呼ばれる魔物で、攻撃しても別の素体に逃げ回るので厄介なんです。大量の身代わりを同時にけしかけてくると本体を探すのも大変で。でも、結構可愛いので本体を倒した後に持ち帰る冒険者も結構いるんですよ。あの子はお洋服を着せてもらったみたいですね、可愛いなぁ。」
つまりあれはその持ち帰った身代わり人形ってことなのか。
本物を見たことは無いのだがさすがにあんな服は着ていないだろう。
レースがたくさんついたフリフリの赤いワンピースドレス。
派手好きの貴族でもあそこまで度派手な奴を着ている人はいないだろう。
「流行ではあるのか?」
「噂では危ない目にあったのになぜか怪我を負わず、部屋に戻ったら人形がさっき傷を負ったのと同じ場所に怪我していたとか。そういうのもあって流行ってきているんだと思います。ほら、それなりにお金があると、自分以外の物にお金をかける余裕ができますから。」
「エリザで言う食べ歩きとか酒とかな。」
「あと武器も。」
「違いない。」
使わない武器でも気に入ったらポンポン買ってたもんなぁ。
そのせいで部屋はすぐ一杯になって、使わないのを俺に押し付けてくると。
まぁ余裕があるのはいいことだ、そういう金が経済をまわし俺の懐を潤してくれるわけだしな。
「あ!あと、子供を怪我や病気から守ってもらうのにも使われていたはずです。人形を大切にすることで悪いものが来てもその子が代わりになってくれるとか。」
「それは本当の話なのか?」
「どちらかというと民話とか昔からの言い伝えの類だとは思います。よく思い出すと、私もお姉ちゃんも部屋にあったような気が。」
「ふむ、そういう身代わりの意味もあるのか。」
雛人形とか五月人形もそうだが、子供の成長を願って人形を飾るのは身代わりとしての役割もかねていたと何かの本で読んだことがある。
大昔は風邪を引くだけでもすぐ死んでしまったそうだから、そういうものにすがりたくなるのも無理は無い。
こっちの世界の医療がそこまで劣っているとは思わないが、そう思ってしまうのはどの親も同じということだ。
昔は分からなかっただろうが今の俺にはその気持ちが痛いほど分かる。
さっそく子供達の分を仕入れて飾ってもいいかもしれない。
「とはいえ、それなりの値段はしますしものすごい普及しているというわけではないかと。」
「高いのか?」
「一体銀貨10枚はしたんじゃないですかね。」
「ちょいと高いが、買えない程でもない。でも大量に手に入るんだろ?」
「本体を探すのが面倒すぎて大抵は無視されるので・・・。」
なるほど、ものすごい危険な魔物というわけではなくてもめんどくさすぎて相手にされないタイプか。
襲われれば対処しないわけにもいかないし、命が掛かっているんだからほかの人形を傷つけないようになんて気を使った戦い方はしないだろう。
結果無事なものが出回るのは珍しいわけだ。
とはいえ需要はあるわけだし、少し高い値段でも買ってくれる可能性はあるな。
なによりカスタマイズできるという部分は大きい。
誰しもオンリーワンに魅力を感じるので、自分だけの人形にお金をかけるのは必然。
元の世界でも人形用の服や小物、なんなら家なんかも売られていた。
大人も子供も関係なく熱中できるのであればそれだけ販路は広いとも言える。
いっそのこと身代わりとかではなく家族の一員みたいな感じでアピールすればもっと売れるんじゃないだろうか。
物を売るにはマーケティングが重要。
どういう風にもっていくかで商品の売れ行きは大きく変わる。
そしてその流れにいち早く乗ることで、転売したときの利ざやが爆発的に増加するというわけだ。
もっとも、自分でその流れを作ったのならそれを転売といっていいのか聊か謎だけどな。
「とはいえ手配できないわけでもないと。とりあえず依頼を出してみるか。」
「え、買うんですか?」
「とりあえず10体な。子供達の分と後はちょっと試してみたい事がある。」
「それでしたら一体わけてもらえますか?あ!お金は払います!」
「なんだ欲しかったのか。」
「えへへ、実は。」
女子は可愛いものに目がないからなぁ。
だからこそ早めに手を打っておきたいわけなのだが・・・。
そんなに疲れていないということなのでキキには冒険者ギルドで依頼を出してもらって、俺は別の仕込みのために住宅街へと移動。
えーっと、あったここだここだ。
「アイギスさん、いるか?」
「あ、シロウおじちゃんの声だ!」
コンコンとノックすると中から可愛らしい声が聞こえてきた。
トトトトと近づいてくる足音、そして勢いよく扉を開けてくれたのは声と同じぐらいに可愛らしい少女だった。
「こら、勢いよく開けちゃ危ないでしょ!」
「だって・・・。」
「まぁまぁ怪我はないし大丈夫だ。仕事中だったか?」
「今は少し手が空いています。最近はぬいぐるみも少し落ち着いてきたので。」
この人はアイギスさん。
前にぬいぐるみ作りを依頼した奥様だ。
残念ながら旦那は見つからず、今は子供と二人で暮らしている。
幸いにもぬいぐるみ作りが順調で生活に困らないぐらいの収入は得ているようだったのだが、それも少しずつ下火になってきているようだ。
十中八九あの人形のせいだろう。
ぬいぐるみ自体には少なからず需要があるのですぐになくなるわけではないだろうけど、それでも稼ぎが減るのは時間の問題。
こんな可愛らしい子が貧困にあえぐ姿は見たくない。
もちろん奥様もだが。
「まぁ流行ってのはどうしてもな。」
「今日はどうされたんですか?」
「ちょいと相談があってきたんだが、時間あるか?」
「そういうことでしたらどうぞ中へ。シロウさんの邪魔しちゃだめよ?」
「じゃあ終わったら遊んでくれる?」
「あぁ遊んでやるとも。」
「やったぁ!それまでいい子にしてるね!」
うちの子もこんな感じで大きくなるんだろうなぁ。
同じような年になる頃にはもっとお姉ちゃんになっているんだろうけど、うちの子とも遊んでもらえるとうれしい限りだ。
中へと案内された後、今回の仕込みについて話をする。
最初は驚いた感じだったが、後半は色々と意見を聞かせてもらうことができた。
やはり素人の考えと実際に作っている人の考えは違う。
それでも向くべき方向は同じなので前向きな答えを得る事が出来た。
「では私はその人形に合うお洋服を作ればよろしいのですね?」
「あぁ、デザインはいくつあってもかまわない。加えて小物なんかもあると助かる、あんな感じの奴で。」
「これ、私のお気に入りなの!可愛いでしょ?」
「あぁ。よくできてるしその子によく似合ってる。」
「あの子にせがまれて作ったカバンなんですが、まさか新しいお仕事に繋がるとは思いませんでした。」
「『子供を守る身代わり人形』っていうよりも、『一緒に成長を見守る人形』の方が奥様方の受けもいいだろう。大人にはもう一人の自分とか、家族とかの線で攻めてもいい。やっぱり家族には可愛い格好して欲しいよな?」
「うん!」
太陽のような満面の笑顔。
これが全ての答えだろう。
コレは売れる。
元の世界での実績もそれを証明している。
今後、この人形を手にした人は新しい家族に惜しみなく愛情を注ぐことだろう。
そしてもし本当に身代わりとしての機能があったとしたら、人形はその愛情に答えてくれるはずだ。
こうして、ナハラーダドールこと見守り人形は、主に女性達に絶大な人気を得るのだった。
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