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880.転売屋は本を読む
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仕事は色々と忙しいが、最近は仕事量をしっかりコントロールするように心がけているので自由時間が少しだが確保できるようになった。
大抵は市場を見て回る程度だが、ここ数日足が向くのはもっぱら図書館だ。
この世界に来てそろそろ二年。
必要知識を得るために図書館は利用してきたが、それ以外に使うことはほぼ無かった。
が、それ以外の本ももちろんたくさんあるわけで。
この世界ならではの逸話なんかを読むのは非常に面白い。
もちろん元の世界にも同じような話はあるが、あくまでもファンタジー。
空想の世界だ。
だがここは違う。
現実に起きている内容、リアリティーがすごい。
もちろん自分が日々それに触れているから理解できるというのもあるけれど、やっぱり違う。
だからついつい新しい本が欲しくなるんだよなぁ。
「いらっしゃい。」
「悪いな連日。」
「気にしなくてもいいよ、ここはそういう人を迎え入れる場所だ。今日はどんな話をお望みかな?」
図書館に入ってすぐアレン少年が迎えてくれた。
いや、待っていたが正しいかもしれない。
だってノータイムだったし。
「そうだな、今日はこの世界でも珍しいタイプの話を読みたい。要は空想的な奴だ。」
「ふむ、空想か。難しいね。」
「なければ何でもいいぞ、何でも面白い。」
「そう言われると探したくなるじゃないか。」
なぜか気合を入れてアレン少年は書庫の奥へと消えてしまった。
いつもなら5分も経たずに戻ってくるのに、今日は10分経っても戻ってこない。
仕方なくいつもの椅子に座って近くに積みあがった本を適当に取って読んで待つことにした。
どうやら恋愛小説のようだ。
身分違いの恋、こういうのって意外にエリザが好きなんだよな。
「わるい、待たせたね。」
「気にしないでくれ、適当に待たせてもらった。」
「空想の話ということだったから、とっておきの奴を探してきたよ。」
「とっておき?」
「別の世界からきたって言う男の話でね、日記というか自叙伝という感じかな。」
別の世界、そういわれた瞬間に自分の心臓が飛び出るぐらいに強く鳴ったのが分かった。
アレン少年に俺の正体は伝えていない。
だからこのチョイスは偶然なんだろうけど、まさかこんな事が起きるなんて。
「どうしたんだい?」
「いや、楽しそうだと思ってな。借りて帰ってもいいか?」
「いいとも、楽しんでくれたまえ。」
受け取ったのは鮮やかな緑色の表紙をした少し薄い本。
普段読んでいるのがおおよそ200頁程だとしたら、こっちは150頁ぐらいだろうか。
はてさてどんな内容が書かれているのやら。
少し震える手で本をしっかりと抱いて俺は屋敷への道を急いだ。
『私は本来この世界の住人ではない。そういわれると誰もが酔っ払いの戯言だと思うかもしれないが、これは紛れも無い事実だ。トルロネシア連邦極南基地所属、第三分隊隊長ドネツク=ルキチッチ。それが私の本当の名前だ。』
そんな書き出しで始まった本だったが、アレン少年の言うように物語というよりも自叙伝というのが正しいようだ。
この世界にやってきて、自分が何を成し、何を考えたか。
それが時系列にそって書かれている。
晩年まとめて書いたというよりも長い年月をかけて書いたという感じもする。
ともかくそんな感じの本だった。
屋敷に持ち帰り食事を済ませてから風呂に入るのも忘れ本に没頭し、気づけば真夜中。
壮大な話だった。
読んだ感想で言えば、俺の世界の住人じゃないなって言うのは確実だった。
もっと高度に技術が進んでいる未来の住人。
だから俺以上にこの世界の文化や生活に戸惑ったようだ。
しかしながら住めば都というように、数年住めば過去の生活は次第に薄れ今の生活が当たり前になっていく。
どうやら魔法の素質もあったようで、それをどんどんと自己流にアレンジしていたようだった。
もしこの本に書かれていることが事実なのであれば、俺も魔法を使えるようになる可能性はある。
エルロースの所で判定した感じでは魔力そのものはあったはず。
後はそれをどう放出するかって話なんだが、過去に溜め込んで大変なことにもなったのでその辺はいずれしっかりと調べる必要があるだろう。
なにより個人的に使ってみたい。
子供の頃にあこがれた魔法を俺が使えるとしたら・・・。
ま、空を飛ぶことはできたわけだし夢物語でもないだろう。
「はぁ、疲れた。」
「失礼します、シロウ様まだ起きておいでですか?」
「その声はミラか。」
「私もいるわよ。」
「エリザも?入っていいぞ。」
こんな夜更けに二人一緒とは珍しい。
ベッドの上に本を置くのと同時に二人が静かに部屋に入ってきた。
「どうした?」
「其れはこっちの台詞よ。食事が終わったらお風呂も入らないで部屋から出てこないんだもん心配したわよ。」
「悪い、本に夢中になってただけだ。」
「最近よく借りられていますね、そんなに夢中になられるなんてどんな本だったんですか?」
「どうやら他の世界からここにやってきたっていう人の話のようだ。」
二人の動きがピタリと止まった。
間違いなく図書館でも俺は同じ反応をしたんだろうな。
その後見る見るうちに表情が変わっていく。
おいおい、何をそんな悲壮な顔をするんだよ。
「最初に言うが、元の世界に戻ったわけじゃないぞ。どうやらこの世界で骨をうずめたらしい、最後は奥さんが締めくくっていた。」
「そ、そうなんだ。」
「よかった。」
ほっと胸をなでおろす二人をベッドサイドに座らせ、俺はテーブルの椅子を持ってきてその前に座る。
二人に本を手渡すと、恐る恐るという感じで一緒に本を開きはじめた。
読んでいるというよりも内容を確認している感じで、あっという間に最後のページまでたどり着く。
「不思議な感じがしますね。」
「最初のほうは戸惑ってたけど後半は特に普通な感じだったわ。魔法も使っているみたいだし、帰りたいと思わなかったのかしら。」
「最初は帰る方法を探したみたいだが、家族を持ってからはそうじゃなかったようだ。俺と一緒だな。」
「私達を置いてどこかに行くなんて許さないんだから。」
「いえ、仮にそうなったとしても今度は私達が押しかけます。なんとしてでもシロウ様の所へたどり着いて見せます。」
力強い目でミラが俺を見てくる。
もし仮にそうなってしまったとしても、ミラなら本当にこっちにきてしまいそうだ。
でもなぁ、この世界と違って金もなければ体は40を越えてボロボロ、いいところなしなんだよなぁ。
相場スキルが残っているかも分からないし、むしろ元の世界ではそれを使うタイミングはほぼないといっていいだろう。
調べればすぐに調べられるようなツールがいくらでもある。
このスキルはこの世界だからこそ輝いているんだ。
「そうならないように祈っているし、仮にそうなったとしても俺はもう戻らない。お前達と子供達を残してどこかに行くなんてありえない話だ。」
「ふふ、知ってる。」
「なら聞くなよ。」
「私も読んでかまいませんか?」
「あ!私も読みたい!」
「かまわないが汚すなよ。特にエリザ、ツマミ食いしながらは禁止な。」
「そそそ、そんなことしないわよ。」
いや、するから言ってるんだって。
結局本が帰ってきたのはそれから二日後。
ミラは楽しかったそうだがエリザには合わなかったらしい。
まぁ、読み物として読めばその程度だ。
「いらっしゃい、どうだったかな?」
「読み物としては普通だったが中々無い話で楽しめた。」
「其れはよかった。」
「他にもこういう話はあるのか?」
「こういう?」
「他の世界から来たとか、逆に行くとかでもいいぞ。」
一冊読んだらもう一冊読みたくなるから不思議だよなぁ。
それにもしそういうときが来たとして、それに抗う方法があるのなら知っておきたいからだ。
「向こうから呼び寄せるのはたくさんあるけど、召喚方法とかじゃなくて?」
「それは祭器をつかったやつだろ?他にもあるのか?」
「うーん、ちょっと待ってくれるかな。」
お、あるのか?
呼ぶ方法があるのなら返す方法もあるのかもしれない。
でも、それを俺が試すことは絶対にない。
俺はもうこの世界の人間だ、元の世界なんて鼻から戻る気はない。
「それでも、知識として持っておくのは悪くないよな。」
智は力だ。
何か商売のネタになるものが書かれているかもしれない、そう考えると辞められないんだよなぁ。
「あったあった、恋人を別の世界に吹き飛ばす話!え、違う?」
んー、其れはちょっと違うと思うんだが・・・。
ま、いいか。
大抵は市場を見て回る程度だが、ここ数日足が向くのはもっぱら図書館だ。
この世界に来てそろそろ二年。
必要知識を得るために図書館は利用してきたが、それ以外に使うことはほぼ無かった。
が、それ以外の本ももちろんたくさんあるわけで。
この世界ならではの逸話なんかを読むのは非常に面白い。
もちろん元の世界にも同じような話はあるが、あくまでもファンタジー。
空想の世界だ。
だがここは違う。
現実に起きている内容、リアリティーがすごい。
もちろん自分が日々それに触れているから理解できるというのもあるけれど、やっぱり違う。
だからついつい新しい本が欲しくなるんだよなぁ。
「いらっしゃい。」
「悪いな連日。」
「気にしなくてもいいよ、ここはそういう人を迎え入れる場所だ。今日はどんな話をお望みかな?」
図書館に入ってすぐアレン少年が迎えてくれた。
いや、待っていたが正しいかもしれない。
だってノータイムだったし。
「そうだな、今日はこの世界でも珍しいタイプの話を読みたい。要は空想的な奴だ。」
「ふむ、空想か。難しいね。」
「なければ何でもいいぞ、何でも面白い。」
「そう言われると探したくなるじゃないか。」
なぜか気合を入れてアレン少年は書庫の奥へと消えてしまった。
いつもなら5分も経たずに戻ってくるのに、今日は10分経っても戻ってこない。
仕方なくいつもの椅子に座って近くに積みあがった本を適当に取って読んで待つことにした。
どうやら恋愛小説のようだ。
身分違いの恋、こういうのって意外にエリザが好きなんだよな。
「わるい、待たせたね。」
「気にしないでくれ、適当に待たせてもらった。」
「空想の話ということだったから、とっておきの奴を探してきたよ。」
「とっておき?」
「別の世界からきたって言う男の話でね、日記というか自叙伝という感じかな。」
別の世界、そういわれた瞬間に自分の心臓が飛び出るぐらいに強く鳴ったのが分かった。
アレン少年に俺の正体は伝えていない。
だからこのチョイスは偶然なんだろうけど、まさかこんな事が起きるなんて。
「どうしたんだい?」
「いや、楽しそうだと思ってな。借りて帰ってもいいか?」
「いいとも、楽しんでくれたまえ。」
受け取ったのは鮮やかな緑色の表紙をした少し薄い本。
普段読んでいるのがおおよそ200頁程だとしたら、こっちは150頁ぐらいだろうか。
はてさてどんな内容が書かれているのやら。
少し震える手で本をしっかりと抱いて俺は屋敷への道を急いだ。
『私は本来この世界の住人ではない。そういわれると誰もが酔っ払いの戯言だと思うかもしれないが、これは紛れも無い事実だ。トルロネシア連邦極南基地所属、第三分隊隊長ドネツク=ルキチッチ。それが私の本当の名前だ。』
そんな書き出しで始まった本だったが、アレン少年の言うように物語というよりも自叙伝というのが正しいようだ。
この世界にやってきて、自分が何を成し、何を考えたか。
それが時系列にそって書かれている。
晩年まとめて書いたというよりも長い年月をかけて書いたという感じもする。
ともかくそんな感じの本だった。
屋敷に持ち帰り食事を済ませてから風呂に入るのも忘れ本に没頭し、気づけば真夜中。
壮大な話だった。
読んだ感想で言えば、俺の世界の住人じゃないなって言うのは確実だった。
もっと高度に技術が進んでいる未来の住人。
だから俺以上にこの世界の文化や生活に戸惑ったようだ。
しかしながら住めば都というように、数年住めば過去の生活は次第に薄れ今の生活が当たり前になっていく。
どうやら魔法の素質もあったようで、それをどんどんと自己流にアレンジしていたようだった。
もしこの本に書かれていることが事実なのであれば、俺も魔法を使えるようになる可能性はある。
エルロースの所で判定した感じでは魔力そのものはあったはず。
後はそれをどう放出するかって話なんだが、過去に溜め込んで大変なことにもなったのでその辺はいずれしっかりと調べる必要があるだろう。
なにより個人的に使ってみたい。
子供の頃にあこがれた魔法を俺が使えるとしたら・・・。
ま、空を飛ぶことはできたわけだし夢物語でもないだろう。
「はぁ、疲れた。」
「失礼します、シロウ様まだ起きておいでですか?」
「その声はミラか。」
「私もいるわよ。」
「エリザも?入っていいぞ。」
こんな夜更けに二人一緒とは珍しい。
ベッドの上に本を置くのと同時に二人が静かに部屋に入ってきた。
「どうした?」
「其れはこっちの台詞よ。食事が終わったらお風呂も入らないで部屋から出てこないんだもん心配したわよ。」
「悪い、本に夢中になってただけだ。」
「最近よく借りられていますね、そんなに夢中になられるなんてどんな本だったんですか?」
「どうやら他の世界からここにやってきたっていう人の話のようだ。」
二人の動きがピタリと止まった。
間違いなく図書館でも俺は同じ反応をしたんだろうな。
その後見る見るうちに表情が変わっていく。
おいおい、何をそんな悲壮な顔をするんだよ。
「最初に言うが、元の世界に戻ったわけじゃないぞ。どうやらこの世界で骨をうずめたらしい、最後は奥さんが締めくくっていた。」
「そ、そうなんだ。」
「よかった。」
ほっと胸をなでおろす二人をベッドサイドに座らせ、俺はテーブルの椅子を持ってきてその前に座る。
二人に本を手渡すと、恐る恐るという感じで一緒に本を開きはじめた。
読んでいるというよりも内容を確認している感じで、あっという間に最後のページまでたどり着く。
「不思議な感じがしますね。」
「最初のほうは戸惑ってたけど後半は特に普通な感じだったわ。魔法も使っているみたいだし、帰りたいと思わなかったのかしら。」
「最初は帰る方法を探したみたいだが、家族を持ってからはそうじゃなかったようだ。俺と一緒だな。」
「私達を置いてどこかに行くなんて許さないんだから。」
「いえ、仮にそうなったとしても今度は私達が押しかけます。なんとしてでもシロウ様の所へたどり着いて見せます。」
力強い目でミラが俺を見てくる。
もし仮にそうなってしまったとしても、ミラなら本当にこっちにきてしまいそうだ。
でもなぁ、この世界と違って金もなければ体は40を越えてボロボロ、いいところなしなんだよなぁ。
相場スキルが残っているかも分からないし、むしろ元の世界ではそれを使うタイミングはほぼないといっていいだろう。
調べればすぐに調べられるようなツールがいくらでもある。
このスキルはこの世界だからこそ輝いているんだ。
「そうならないように祈っているし、仮にそうなったとしても俺はもう戻らない。お前達と子供達を残してどこかに行くなんてありえない話だ。」
「ふふ、知ってる。」
「なら聞くなよ。」
「私も読んでかまいませんか?」
「あ!私も読みたい!」
「かまわないが汚すなよ。特にエリザ、ツマミ食いしながらは禁止な。」
「そそそ、そんなことしないわよ。」
いや、するから言ってるんだって。
結局本が帰ってきたのはそれから二日後。
ミラは楽しかったそうだがエリザには合わなかったらしい。
まぁ、読み物として読めばその程度だ。
「いらっしゃい、どうだったかな?」
「読み物としては普通だったが中々無い話で楽しめた。」
「其れはよかった。」
「他にもこういう話はあるのか?」
「こういう?」
「他の世界から来たとか、逆に行くとかでもいいぞ。」
一冊読んだらもう一冊読みたくなるから不思議だよなぁ。
それにもしそういうときが来たとして、それに抗う方法があるのなら知っておきたいからだ。
「向こうから呼び寄せるのはたくさんあるけど、召喚方法とかじゃなくて?」
「それは祭器をつかったやつだろ?他にもあるのか?」
「うーん、ちょっと待ってくれるかな。」
お、あるのか?
呼ぶ方法があるのなら返す方法もあるのかもしれない。
でも、それを俺が試すことは絶対にない。
俺はもうこの世界の人間だ、元の世界なんて鼻から戻る気はない。
「それでも、知識として持っておくのは悪くないよな。」
智は力だ。
何か商売のネタになるものが書かれているかもしれない、そう考えると辞められないんだよなぁ。
「あったあった、恋人を別の世界に吹き飛ばす話!え、違う?」
んー、其れはちょっと違うと思うんだが・・・。
ま、いいか。
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