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870.転売屋は春を迎える
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「シロウ様、産まれました!」
「すぐに行く!」
15月。
二人で春一番の朝日を浴びたすぐ後にマリーさんは産気づいた。
すぐに先生が飛んできてそのまま自室で出産準備に入る。
マリーさんの希望で今回は立ち合いなし。
三度目の経験とはいえ落ち着いていられるわけもなく、前回同様気になりながらも致し方なく仕事に取り組んだ。
思ったよりも難産になったのか、昼を過ぎても産声は聞けずそろそろ夕食をというタイミングでミラが執務室に飛び込んできたというわけだ。
書類の山をいくつか倒壊させながら、慌てて部屋を飛び出しマリーさんの自室へ。
扉の前ではアニエスさんが目を真っ赤にしながら俺の事を待っていてくれた。
「どうぞ、マリー様がお待ちです。」
「ありがとう。」
ひとまず深呼吸をして呼吸を整え、開けられた扉をくぐり部屋に入る。
ベッドの上には憔悴しながらも幸せそうな笑みを浮かべるマリーさんと、聖布に包まれ穏やかな表情で母親の手に抱かれる赤子の姿があった。
何度見てもこの光景は神々しさを感じてしまう。
まさに命を懸けてこの世に出て来た母と子の感動の対面だ、当然なんだろうけど。
ベッドの横に静かに移動すると俺に気づいたマリーさんが弱弱しくも笑みを向けてくれた。
赤子を抱く手に、そっと自分の手を乗せる。
「マリーさん、よく頑張ったな。」
「ありがとうございます。シャルロット、お父さんが来ましたよ。」
まるで人形のように整った顔をした娘がフニャフニャと何かを発しながら俺の手に移動してくる。
軽い。
ルカが重たかったってのもあるが、三人の中でも一番軽いんじゃないだろうか。
羽のように軽いとはまさにこの事。
だが、間違いなくそこに命の輝きがあり俺の腕に抱かれている。
実は名づけに関してはマリーさんの希望で一任することになっていた。
産まれてくるその日までのお楽しみ。
なので、今初めて娘の名前を聞かされたというわけだ。
シャルロット、良い名前じゃないか。
「始めましてシャルロット。」
「良い名前ですね。」
アニエスさんがすぐ後ろから覗き込むようにして娘を見る。
いつもキリっとした顔をしているアニエスさんだが、今まで見た中で一番柔らかい表情をしていた。
まさに感無量という感じだ。
「俺もそう思う。」
「まさか曾祖母様のお名前をつけられるとは思いませんでしたが、確かにどことなく面影を感じます。」
「え、そうなのか?」
「実はそうなんです。お会いしたことはないんですけど、女の子ならどうしても同じ名前が付けたくて。」
「どういう人だったんだ?」
「そうですね・・・旦那様と同じような感じでしょうか。」
いや、まったくわからん。
曾祖母ってことはマリーさんの母親の母親の母親、つまりエドワード陛下の祖母にあたる人になる。
もちろん王家の一員であり、なんならゴリゴリの直系。
父母の名前を貰うとかはよく聞く話だが、同じ名前を付けたいってのはよっぽど思い入れが無いとできない事だ。
『その人のようになってほしい。』そう願ってつける人物が、俺と似てるってどういうことか見当もつかないんだが。
「どういう事だ?」
「確かシャルロット王妃殿下は、これまでの凝り固まった王権主義を嫌い多くの改革を行った女傑です。夫であるエルドラド陛下もそれに賛同し、夫婦揃ってより親しみやすい王家へと生まれ変わらせました。そのかいあって、王家は今まで以上に国民の信頼を得るようになったと聞いております。」
「本来、王家に生まれた以上その血から逃れる事は出来ません。ですが私は旦那様のおかでげで自らの姿と王家の血から逃れることが出来ました。自由に生き、自分の考えで行動を起こす。旦那様の行動力と、シャルロット大婆様のような素晴らしい考えを受け継いでほしいと思ったんです。」
「うーむ、そんなすごい人と同列に扱われるのは恐れ多いというかなんというか。」
「シロウ様はエドワード陛下から一目置かれるような存在です、もっと自信を持ってよろしいかと。」
自信を持てと言われてもそうそう持てるものでもない。
気長に自信をつけていくしかないだろう。
ともかく、名付けの経緯はよくわかった。
その人と同じになる必要は無いが、のびのびと成長してくれればそれでいい。
とりあえず母子ともに健康なようで何よりだ。
「ま、自分らしく生きてくれればそれでいいさ。とりあえず急ぎ知らせを出してくるからマリーさんはゆっくり休んでくれ。アニエスさん、宜しく頼む。」
「お任せを。」
「旦那様も気を付けてください。」
「大丈夫、ちょっと飛んでいくだけだ。」
本当はこの子をもっと抱いていたいのだが、マリーさんには休んでもらわないといけないしなにより連絡しなければいけない場所が多い。
王家から出たとはいえ、その王家の血は健在だ。
なのでまずは屋敷のみんなに伝えて、それからギルド協会とアナスタシア様、ローランド様へ。
更には事前に用意しておいた手紙に名前を付けたし王家に提出するべく港街へと向かう。
今日の夜にはドレイク船長が出発するはずだから、それに乗せられれば一番早く知らせを出せる。
無事に出産したという知らせはギルド協会を通じて今日中に伝わるだろうけど、やはりマリーさん直筆の手紙で知らせるべきだろう。
それは早ければ早い方がいい。
とはいえ、まだ王都のある大陸まで飛び続ける事は出来ないので、その辺は船を使うしかないんだよな。
いずれは飛べるようになるってのがディーネの見立てだ。
翼竜の名の通りワイバーンは飛行能力に特化しているらしく、訓練次第では海をも飛び越えることが出来るらしい。
もちろんすぐには無理だろうが、数年後にもしそうなれば俺の行動圏は一気に広がる。
というか間違いなく物流革命だ。
小さい物なら翌日には王都に届くんだから、その費用対効果は計り知れない。
もちろんそれを悪用しようという連中も出てくるだろうから、ご利用は計画的にって感じだけどな。
もういちどシャルロットの頭を撫でてから部屋の外で待機していたミラと共に食堂へと移動する。
今か今かと待ちわびていたオリンピア様を始めとした面々は、報告を受けそれはもう凄いお祭り騒ぎになった。
その声にルカとリーシャが泣き出してもおかまいなしだ。
なによりオリンピア様の感動はひとしおで、涙をボロボロと流しながら姉の部屋へと飛んで行ってしまった。
ま、姉妹水入らずの時間も必要だろう。
そのまま屋敷を出てローランド様のお屋敷へ。
産気づいたことはアニエスさんを通じてローランド様達にも知らされており、俺の報告を受けても静かにうなずくだけだった。
「おめでとう、シロウさん。」
「有難うございますアナスタシア様。」
「しかしシャルロットか、お前の娘にはふさわしい名前かもしれんな。」
「エドワード陛下の祖母にあたる方だとか、ローランド様はご存じなのですか?」
「私如きが直接お会いしたことは無いが、逸話については色々と聞かせてもらった。開かれた王家、それを成し遂げたのはまさしくあのお方のおかげだ。」
未だどういう関係なのかは詳しく聞かせてもらっていないが、やはりローランド様とエドワード陛下はそれなりに近しい関係なんだろう。
つまりはマリーさんもオリンピア様もこの方にとっては子供も同じ。
その子供となれば、そりゃあ今までに見た事無いような顔もするよなぁ。
「そうらしいですね。」
「新しい事をするのが好きな方だったそうだ、まさにお前と同じというわけだな。今後もお前の活躍に期待している。アナスタシア、例の物を。」
「こちらに。」
アナスタシア様が真っ赤な布がかけられた何かを恭しく運んでくる。
俺を見てにやりと笑った後、ローランド様はその布を勢いよく引っ張った。
下から現れたのは・・・腕輪?
「これは?」
「あー、一応私からって事になっている。」
「ありがとうございます。しかしなぜシャルロットにだけ?」
「そこは察しろ。めんどくさい男なんだよ、あいつは。」
つまりはローランド様からではなく、出産後すぐに渡せないから陛下がローランド様に頼んだって感じなんだろう。
つまりは陛下からシャルロットへの贈り物ってわけだ。
『太陽の腕輪。その腕輪を身に着けた者は太陽の如き庇護を受け邪なるモノを退けることが出来る。代々王家にのみ受け継がれており、王家の証としても使われる。最近の取引履歴はありません。』
代々王家に受け継がれる品を、王家を出た娘の娘に渡すってのはどうなんだろうか。
ようは王家を出ても血は繋がってるわけだから、王家の一員であることに変わりはない。
今後何かあった時にこれを使えってことなんだろうけど、そりゃ本人から渡しにくいわけだ。
「有難く頂戴いたします。」
「王家を出たとしても息子は息子、いや娘か。まったく過保護な男だ。」
「昔の私ならそう言ったかもしれませんが、親になるとその気持ちもわかる気もします。」
「我が子だからこそ厳しくしろとは言わんが甘やかしすぎるのもどうかと思うぞ、私は。ともかくだ、渡すものは渡した。これからもしっかり頼むぞ。」
「子供たちの住む街です、頑張らせて頂きます。」
春。
今日から始まっている拡張工事。
そこに住むのは俺達だけでなく産まれた子たちも同じこと。
皆が安心して暮らせるよう、しっかり頑張らないとな。
さて、後はギルド協会によって港町まで飛べば終わりだ。
夜間飛行は初めてだが、バーンと一緒なら大丈夫だろう。
今頃畑で美味しい肉をふるまってもらって元気いっぱいのはず。
素晴らしい春を迎えたわけだし、待っていてくれた娘の為にもうひと頑張りと行きましょうかね。
「すぐに行く!」
15月。
二人で春一番の朝日を浴びたすぐ後にマリーさんは産気づいた。
すぐに先生が飛んできてそのまま自室で出産準備に入る。
マリーさんの希望で今回は立ち合いなし。
三度目の経験とはいえ落ち着いていられるわけもなく、前回同様気になりながらも致し方なく仕事に取り組んだ。
思ったよりも難産になったのか、昼を過ぎても産声は聞けずそろそろ夕食をというタイミングでミラが執務室に飛び込んできたというわけだ。
書類の山をいくつか倒壊させながら、慌てて部屋を飛び出しマリーさんの自室へ。
扉の前ではアニエスさんが目を真っ赤にしながら俺の事を待っていてくれた。
「どうぞ、マリー様がお待ちです。」
「ありがとう。」
ひとまず深呼吸をして呼吸を整え、開けられた扉をくぐり部屋に入る。
ベッドの上には憔悴しながらも幸せそうな笑みを浮かべるマリーさんと、聖布に包まれ穏やかな表情で母親の手に抱かれる赤子の姿があった。
何度見てもこの光景は神々しさを感じてしまう。
まさに命を懸けてこの世に出て来た母と子の感動の対面だ、当然なんだろうけど。
ベッドの横に静かに移動すると俺に気づいたマリーさんが弱弱しくも笑みを向けてくれた。
赤子を抱く手に、そっと自分の手を乗せる。
「マリーさん、よく頑張ったな。」
「ありがとうございます。シャルロット、お父さんが来ましたよ。」
まるで人形のように整った顔をした娘がフニャフニャと何かを発しながら俺の手に移動してくる。
軽い。
ルカが重たかったってのもあるが、三人の中でも一番軽いんじゃないだろうか。
羽のように軽いとはまさにこの事。
だが、間違いなくそこに命の輝きがあり俺の腕に抱かれている。
実は名づけに関してはマリーさんの希望で一任することになっていた。
産まれてくるその日までのお楽しみ。
なので、今初めて娘の名前を聞かされたというわけだ。
シャルロット、良い名前じゃないか。
「始めましてシャルロット。」
「良い名前ですね。」
アニエスさんがすぐ後ろから覗き込むようにして娘を見る。
いつもキリっとした顔をしているアニエスさんだが、今まで見た中で一番柔らかい表情をしていた。
まさに感無量という感じだ。
「俺もそう思う。」
「まさか曾祖母様のお名前をつけられるとは思いませんでしたが、確かにどことなく面影を感じます。」
「え、そうなのか?」
「実はそうなんです。お会いしたことはないんですけど、女の子ならどうしても同じ名前が付けたくて。」
「どういう人だったんだ?」
「そうですね・・・旦那様と同じような感じでしょうか。」
いや、まったくわからん。
曾祖母ってことはマリーさんの母親の母親の母親、つまりエドワード陛下の祖母にあたる人になる。
もちろん王家の一員であり、なんならゴリゴリの直系。
父母の名前を貰うとかはよく聞く話だが、同じ名前を付けたいってのはよっぽど思い入れが無いとできない事だ。
『その人のようになってほしい。』そう願ってつける人物が、俺と似てるってどういうことか見当もつかないんだが。
「どういう事だ?」
「確かシャルロット王妃殿下は、これまでの凝り固まった王権主義を嫌い多くの改革を行った女傑です。夫であるエルドラド陛下もそれに賛同し、夫婦揃ってより親しみやすい王家へと生まれ変わらせました。そのかいあって、王家は今まで以上に国民の信頼を得るようになったと聞いております。」
「本来、王家に生まれた以上その血から逃れる事は出来ません。ですが私は旦那様のおかでげで自らの姿と王家の血から逃れることが出来ました。自由に生き、自分の考えで行動を起こす。旦那様の行動力と、シャルロット大婆様のような素晴らしい考えを受け継いでほしいと思ったんです。」
「うーむ、そんなすごい人と同列に扱われるのは恐れ多いというかなんというか。」
「シロウ様はエドワード陛下から一目置かれるような存在です、もっと自信を持ってよろしいかと。」
自信を持てと言われてもそうそう持てるものでもない。
気長に自信をつけていくしかないだろう。
ともかく、名付けの経緯はよくわかった。
その人と同じになる必要は無いが、のびのびと成長してくれればそれでいい。
とりあえず母子ともに健康なようで何よりだ。
「ま、自分らしく生きてくれればそれでいいさ。とりあえず急ぎ知らせを出してくるからマリーさんはゆっくり休んでくれ。アニエスさん、宜しく頼む。」
「お任せを。」
「旦那様も気を付けてください。」
「大丈夫、ちょっと飛んでいくだけだ。」
本当はこの子をもっと抱いていたいのだが、マリーさんには休んでもらわないといけないしなにより連絡しなければいけない場所が多い。
王家から出たとはいえ、その王家の血は健在だ。
なのでまずは屋敷のみんなに伝えて、それからギルド協会とアナスタシア様、ローランド様へ。
更には事前に用意しておいた手紙に名前を付けたし王家に提出するべく港街へと向かう。
今日の夜にはドレイク船長が出発するはずだから、それに乗せられれば一番早く知らせを出せる。
無事に出産したという知らせはギルド協会を通じて今日中に伝わるだろうけど、やはりマリーさん直筆の手紙で知らせるべきだろう。
それは早ければ早い方がいい。
とはいえ、まだ王都のある大陸まで飛び続ける事は出来ないので、その辺は船を使うしかないんだよな。
いずれは飛べるようになるってのがディーネの見立てだ。
翼竜の名の通りワイバーンは飛行能力に特化しているらしく、訓練次第では海をも飛び越えることが出来るらしい。
もちろんすぐには無理だろうが、数年後にもしそうなれば俺の行動圏は一気に広がる。
というか間違いなく物流革命だ。
小さい物なら翌日には王都に届くんだから、その費用対効果は計り知れない。
もちろんそれを悪用しようという連中も出てくるだろうから、ご利用は計画的にって感じだけどな。
もういちどシャルロットの頭を撫でてから部屋の外で待機していたミラと共に食堂へと移動する。
今か今かと待ちわびていたオリンピア様を始めとした面々は、報告を受けそれはもう凄いお祭り騒ぎになった。
その声にルカとリーシャが泣き出してもおかまいなしだ。
なによりオリンピア様の感動はひとしおで、涙をボロボロと流しながら姉の部屋へと飛んで行ってしまった。
ま、姉妹水入らずの時間も必要だろう。
そのまま屋敷を出てローランド様のお屋敷へ。
産気づいたことはアニエスさんを通じてローランド様達にも知らされており、俺の報告を受けても静かにうなずくだけだった。
「おめでとう、シロウさん。」
「有難うございますアナスタシア様。」
「しかしシャルロットか、お前の娘にはふさわしい名前かもしれんな。」
「エドワード陛下の祖母にあたる方だとか、ローランド様はご存じなのですか?」
「私如きが直接お会いしたことは無いが、逸話については色々と聞かせてもらった。開かれた王家、それを成し遂げたのはまさしくあのお方のおかげだ。」
未だどういう関係なのかは詳しく聞かせてもらっていないが、やはりローランド様とエドワード陛下はそれなりに近しい関係なんだろう。
つまりはマリーさんもオリンピア様もこの方にとっては子供も同じ。
その子供となれば、そりゃあ今までに見た事無いような顔もするよなぁ。
「そうらしいですね。」
「新しい事をするのが好きな方だったそうだ、まさにお前と同じというわけだな。今後もお前の活躍に期待している。アナスタシア、例の物を。」
「こちらに。」
アナスタシア様が真っ赤な布がかけられた何かを恭しく運んでくる。
俺を見てにやりと笑った後、ローランド様はその布を勢いよく引っ張った。
下から現れたのは・・・腕輪?
「これは?」
「あー、一応私からって事になっている。」
「ありがとうございます。しかしなぜシャルロットにだけ?」
「そこは察しろ。めんどくさい男なんだよ、あいつは。」
つまりはローランド様からではなく、出産後すぐに渡せないから陛下がローランド様に頼んだって感じなんだろう。
つまりは陛下からシャルロットへの贈り物ってわけだ。
『太陽の腕輪。その腕輪を身に着けた者は太陽の如き庇護を受け邪なるモノを退けることが出来る。代々王家にのみ受け継がれており、王家の証としても使われる。最近の取引履歴はありません。』
代々王家に受け継がれる品を、王家を出た娘の娘に渡すってのはどうなんだろうか。
ようは王家を出ても血は繋がってるわけだから、王家の一員であることに変わりはない。
今後何かあった時にこれを使えってことなんだろうけど、そりゃ本人から渡しにくいわけだ。
「有難く頂戴いたします。」
「王家を出たとしても息子は息子、いや娘か。まったく過保護な男だ。」
「昔の私ならそう言ったかもしれませんが、親になるとその気持ちもわかる気もします。」
「我が子だからこそ厳しくしろとは言わんが甘やかしすぎるのもどうかと思うぞ、私は。ともかくだ、渡すものは渡した。これからもしっかり頼むぞ。」
「子供たちの住む街です、頑張らせて頂きます。」
春。
今日から始まっている拡張工事。
そこに住むのは俺達だけでなく産まれた子たちも同じこと。
皆が安心して暮らせるよう、しっかり頑張らないとな。
さて、後はギルド協会によって港町まで飛べば終わりだ。
夜間飛行は初めてだが、バーンと一緒なら大丈夫だろう。
今頃畑で美味しい肉をふるまってもらって元気いっぱいのはず。
素晴らしい春を迎えたわけだし、待っていてくれた娘の為にもうひと頑張りと行きましょうかね。
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