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795.転売屋は古びた地図を買い取る
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「失礼する。」
「お、こんな所に来るなんて珍しいな。」
「面白い物を見つけたんでね。ここは何でも買い取ってくれるんだろ?」
冬の寒い日に珍しい客がやってきた。
いつもは図書館から出てこない筈のアレン少年がこんな所に来るなんて珍しい。
明日は雪だろうか。
「もちろん金になるなら買い取るが、勝手に売って問題ないのか?」
「これは僕の私物だから問題ない。」
「ならオッケーだ、見せてくれ。」
業務上横領の手助けはしたくないが、私物なら問題ない。
カウンターに乗せられたのは一枚の古びた紙。
なにやら書き込まれている様子から察するに地図か何かだろうか。
『地図。ダンジョン街周辺の地理が書き込まれている。最近の平均取引価格は銅貨50枚、最安値銅貨30枚、最高値銀貨1枚。最終取引日は二日前と記録されています。』
特に珍しい物ではなさそうだ。
鑑定結果も普通。
この街周辺の地図みたいだけど・・・おや?
地図を持ち方角を合わせてみると不思議な物が描かれていることに気が付いた。
東西に延びる街道と南に走る街道。
これは今でも現役で使用されてる。
街の大きさはこれが描かれたころから変わっていないようだ。
だが違うのは街の北側、今は何もない場所に細い街道が描かれている。
現役の物と比べても随分と細い。
一応門らしい物も描かれているが北側にそんな感じの場所はなかったけどなぁ。
「こいつはどのぐらい古いんだ?」
「今から100年ぐらい前になるのかな。」
「成程。」
「ダンジョンがあった場所に街が出来たが正しいかな。それでいくらぐらいになりそうだい。」
「古い物なのは間違いなさそうだが、それ以外に価値はないからなぁ。銀貨1枚って所か。」
「ふむ、思ったより安いね。」
「欲しがる人がいないからな。とはいえ、個人的には興味があるから出せて銀貨3枚だ。」
見た目はただの地図だが、これを元に文献を探るとかすれば北側に何があったのかわかるかもしれない。
ポーラさんの話では採石場があったんだとか。
何かしらの理由で使われなくなったんだろうって話でその場は終わっていたが、この地図を見てまた興味が湧いて来た。
そのお礼もかねての銀貨3枚。
「まぁ君が買い取ってくれるのであれば十分だ。邪魔したね。」
「買い取ったついでにちょっと頼みたいんだが。」
「何だい。」
「この地図に書かれてる街の北側に伸びる街道について書かれた本を探してほしい、昔は採石場があったらしいんだが頼めるか?」
「そういう事ならお安い御用だよ、昼過ぎにまた来てくれるかな。」
「よろしく頼む。」
昼になればメルディも倉庫整理から戻って来る。バトンタッチしてからドルチェの菓子を土産に持って行こう。
もし仮に北側の採石場が使えるのならば街の拡張計画は一気に進むだろう。
ポーラさんには申し訳ないが向こうの石材を使うとなると輸送時間とコストがネックなんだよなぁ。
いくら在庫があるとはいえ運ぶのに余計な時間と費用が掛かるのはよろしくない。
その点、北の採石場が本当に存在し、かつ採掘できるのなら時間とコストを半減する事だって可能だろう。
予算を削減できれば浮いたお金を別の部分に回すことが出来る。
下水道の他にも井戸を掘ったり家を建てたりと、いくら金があっても足りないからなぁ。
そんな想像をしつつ昼までしっかりと店番をして、土産を手に図書館へ。
あまり期待していなかった俺を迎えてくれたのは、見上げるほどに積まれた本の山だ。
「これは、多すぎないか?」
「そうでもないさ、実際に存在している場所の記録なら山ほど見つかって当然。君の話通り元は採掘場があったらしく北側の街道は石を運ぶために整備されたみたいだ。閉山理由までは見つけられなかったけど、必要とされなくなったから廃れたと考えるのが妥当だろう。門を閉じた方が警備上安心だし使わない街道を整備する理由もない。でも僕が読んでいない資料も入っているから、もしかしたら閉山した理由が書かれているかもしれないよ。」
「つまりこれ全部調べてみる価値はあるってことか。」
「まぁ頑張って。」
ポンポンと俺の方を叩き、アレン少年は土産を手に裏に戻ってしまった。
残された本の山を前に腕まくりをしてから手前の一冊に手を伸ばす。
一冊、また一冊と消化しているとあっという間に外はオレンジ色に染まっていた。
まだ何冊か残っているのでこれは持ち帰らせてもらうとしよう。
「あー、疲れた。」
「お疲れ様です。随分と熱心に読んでおられますがどうしたんですか?」
「アレンが面白い地図を持ってきてくれたんでな、ちょいと調べたい気分になったんだ。」
夕食後も自室で本を読み漁っていると、香茶を手にハーシェさんが部屋にやってきた。
手前の本に手を伸ばし、しおりを入れた部分に素早く目を通す。
「これは・・・、この前に話していた北にあるという採石場でしょうか、本当にあったんですね。」
前に軽く言っただけなのによく覚えてるなぁ。
「実在していただけでなく街の城壁はここの石をくみ上げて作られたらしい。他の物よりも軽くて丈夫、耐久度も申し分ないそうだ。実際今でも使われているしな。それだけの石材なら今でも採掘して売りに出せそうなものだが、完成と同時に採掘を中止。その後放棄っていう感じらしい。」
「それはおかしな話ですね。」
「そうなんだよ。金になるとわかっていてそれをみすみす放棄する理由がわからない。魔物が出たとか落盤事故があったとかそういうわけでもなさそうだ。実在するだけでなく採掘も可能となればかなり助かるんだが、朽ちた街道を整備し直すのにも時間も掛かるわけで、ぶっちゃけどうこうできる感じじゃなさそうなんだよなぁ。」
「でも気になるんですね?」
「むしろ、そうならないでいられるのが不思議だ。」
金の卵がそこに転がっていてなぜ無視できるのか。
もちろん勝手に採掘するわけにもいかないので、管理者に許可を取ってからになるだろう。
管轄は・・・古すぎてわからんな。
「調査しますか?」
「んー、とりあえずもう少し調べてからだな。勝手に侵入して怒られるのも困るし、今の管理者が誰なのか、調査しても構わないのかなんかを確認しておく必要がある。それをクリアできたら依頼を出そう。」
「では私も取引先に聞いてみます。」
「よろしく頼むな。特に手広くやっているような人には聞いておいてくれ。」
「あなたも無理しませんように。明日は忙しくなりますよ。」
「ん、了解。」
柔らかな唇の感触を頬に感じつつ視線を再び本に戻す。
明日は明日、今日出来る事は今日のうちに確認しておきたい。
本を読みながら古びた地図を確認、それを何度か繰り返していた時だった。
「あれ?」
地図と本を見比べていると、あるべきものがない事に気が付いた。
北に延びる街道には他の街道と同じく宿場的なものが一か所描かれているのだが、今見つけた本はそれとは違う場所に別の宿場があると書いてある。
これを描いた後作られたんだろうか。
そうだとしても他の本には第二の宿場について一切の記載がなかった。
書いてあったのは採掘所からの運搬記録、悪天候の為急遽別の宿場で雨宿りをしたという記載が目に留まった。
採掘所から町までの輸送時間は一日半。
通常使う宿場が街道のど真ん中にあるので、感覚で言うとそこと採掘場の間という感じだろうか。
普通ならば使用することのない場所。
北の街道は採掘場としか接続していないのでそんな中途半端な場所に作る意味が無い。
いや、労働者の宿泊所という考えも出来るか。
埃っぽい場所で寝るぐらいならちゃんとしたベッドで寝たいと思うもの。
天幕ではやっぱり限界があるからな。
採掘が終われば通常の宿場と一緒に使われなくなり消滅した感じだろうか。
でもなぁ、記載が無いのはやっぱり気になる。
絶対に何か理由があるはずだ。
採掘されなくなった理由、それさえ分かれば話は早いんだけど。
結局持ち帰った本を調べてみたが明確な答えを発見することは出来なかった。
古い地図に記載された今は無き北の街道。
その先にあるとされる採石場。
まるで漫画やゲームにでも出てきそうな展開だ。
でもなぁ、大抵はあまりよろしくない流れになっていくんだよなぁ。
主にホラー的な感じで。
現場を見に行くと正体不明の魔物に襲われるとか、地元民に処刑されるとか。
A級もB級もどちらも似たような設定で作られることが多い。
とはそれを演じる人たちで仕上がりが変わるんだ。
はてさて俺の場合はどうなるか。
ぶっちゃけ魔物が出てくるとかなら大歓迎だな。
素材が手に入る上に駆除してしまえば採掘できるわけだろ?
もちろん冒険者を危険にさらすことにもなるが、彼らもそれを理解した上で依頼を受けてくれるはず。
その辺はお互いにドライな関係のほうが何かと都合がいいんだよな。
一枚の古ぼけた地図から始まるのはどんなドラマか。
とりあえずシナリオは情報収集すれば分かってくるだろう。
はてさて何が分かるのか。
ちょっと楽しみになってきたぞ。
「お、こんな所に来るなんて珍しいな。」
「面白い物を見つけたんでね。ここは何でも買い取ってくれるんだろ?」
冬の寒い日に珍しい客がやってきた。
いつもは図書館から出てこない筈のアレン少年がこんな所に来るなんて珍しい。
明日は雪だろうか。
「もちろん金になるなら買い取るが、勝手に売って問題ないのか?」
「これは僕の私物だから問題ない。」
「ならオッケーだ、見せてくれ。」
業務上横領の手助けはしたくないが、私物なら問題ない。
カウンターに乗せられたのは一枚の古びた紙。
なにやら書き込まれている様子から察するに地図か何かだろうか。
『地図。ダンジョン街周辺の地理が書き込まれている。最近の平均取引価格は銅貨50枚、最安値銅貨30枚、最高値銀貨1枚。最終取引日は二日前と記録されています。』
特に珍しい物ではなさそうだ。
鑑定結果も普通。
この街周辺の地図みたいだけど・・・おや?
地図を持ち方角を合わせてみると不思議な物が描かれていることに気が付いた。
東西に延びる街道と南に走る街道。
これは今でも現役で使用されてる。
街の大きさはこれが描かれたころから変わっていないようだ。
だが違うのは街の北側、今は何もない場所に細い街道が描かれている。
現役の物と比べても随分と細い。
一応門らしい物も描かれているが北側にそんな感じの場所はなかったけどなぁ。
「こいつはどのぐらい古いんだ?」
「今から100年ぐらい前になるのかな。」
「成程。」
「ダンジョンがあった場所に街が出来たが正しいかな。それでいくらぐらいになりそうだい。」
「古い物なのは間違いなさそうだが、それ以外に価値はないからなぁ。銀貨1枚って所か。」
「ふむ、思ったより安いね。」
「欲しがる人がいないからな。とはいえ、個人的には興味があるから出せて銀貨3枚だ。」
見た目はただの地図だが、これを元に文献を探るとかすれば北側に何があったのかわかるかもしれない。
ポーラさんの話では採石場があったんだとか。
何かしらの理由で使われなくなったんだろうって話でその場は終わっていたが、この地図を見てまた興味が湧いて来た。
そのお礼もかねての銀貨3枚。
「まぁ君が買い取ってくれるのであれば十分だ。邪魔したね。」
「買い取ったついでにちょっと頼みたいんだが。」
「何だい。」
「この地図に書かれてる街の北側に伸びる街道について書かれた本を探してほしい、昔は採石場があったらしいんだが頼めるか?」
「そういう事ならお安い御用だよ、昼過ぎにまた来てくれるかな。」
「よろしく頼む。」
昼になればメルディも倉庫整理から戻って来る。バトンタッチしてからドルチェの菓子を土産に持って行こう。
もし仮に北側の採石場が使えるのならば街の拡張計画は一気に進むだろう。
ポーラさんには申し訳ないが向こうの石材を使うとなると輸送時間とコストがネックなんだよなぁ。
いくら在庫があるとはいえ運ぶのに余計な時間と費用が掛かるのはよろしくない。
その点、北の採石場が本当に存在し、かつ採掘できるのなら時間とコストを半減する事だって可能だろう。
予算を削減できれば浮いたお金を別の部分に回すことが出来る。
下水道の他にも井戸を掘ったり家を建てたりと、いくら金があっても足りないからなぁ。
そんな想像をしつつ昼までしっかりと店番をして、土産を手に図書館へ。
あまり期待していなかった俺を迎えてくれたのは、見上げるほどに積まれた本の山だ。
「これは、多すぎないか?」
「そうでもないさ、実際に存在している場所の記録なら山ほど見つかって当然。君の話通り元は採掘場があったらしく北側の街道は石を運ぶために整備されたみたいだ。閉山理由までは見つけられなかったけど、必要とされなくなったから廃れたと考えるのが妥当だろう。門を閉じた方が警備上安心だし使わない街道を整備する理由もない。でも僕が読んでいない資料も入っているから、もしかしたら閉山した理由が書かれているかもしれないよ。」
「つまりこれ全部調べてみる価値はあるってことか。」
「まぁ頑張って。」
ポンポンと俺の方を叩き、アレン少年は土産を手に裏に戻ってしまった。
残された本の山を前に腕まくりをしてから手前の一冊に手を伸ばす。
一冊、また一冊と消化しているとあっという間に外はオレンジ色に染まっていた。
まだ何冊か残っているのでこれは持ち帰らせてもらうとしよう。
「あー、疲れた。」
「お疲れ様です。随分と熱心に読んでおられますがどうしたんですか?」
「アレンが面白い地図を持ってきてくれたんでな、ちょいと調べたい気分になったんだ。」
夕食後も自室で本を読み漁っていると、香茶を手にハーシェさんが部屋にやってきた。
手前の本に手を伸ばし、しおりを入れた部分に素早く目を通す。
「これは・・・、この前に話していた北にあるという採石場でしょうか、本当にあったんですね。」
前に軽く言っただけなのによく覚えてるなぁ。
「実在していただけでなく街の城壁はここの石をくみ上げて作られたらしい。他の物よりも軽くて丈夫、耐久度も申し分ないそうだ。実際今でも使われているしな。それだけの石材なら今でも採掘して売りに出せそうなものだが、完成と同時に採掘を中止。その後放棄っていう感じらしい。」
「それはおかしな話ですね。」
「そうなんだよ。金になるとわかっていてそれをみすみす放棄する理由がわからない。魔物が出たとか落盤事故があったとかそういうわけでもなさそうだ。実在するだけでなく採掘も可能となればかなり助かるんだが、朽ちた街道を整備し直すのにも時間も掛かるわけで、ぶっちゃけどうこうできる感じじゃなさそうなんだよなぁ。」
「でも気になるんですね?」
「むしろ、そうならないでいられるのが不思議だ。」
金の卵がそこに転がっていてなぜ無視できるのか。
もちろん勝手に採掘するわけにもいかないので、管理者に許可を取ってからになるだろう。
管轄は・・・古すぎてわからんな。
「調査しますか?」
「んー、とりあえずもう少し調べてからだな。勝手に侵入して怒られるのも困るし、今の管理者が誰なのか、調査しても構わないのかなんかを確認しておく必要がある。それをクリアできたら依頼を出そう。」
「では私も取引先に聞いてみます。」
「よろしく頼むな。特に手広くやっているような人には聞いておいてくれ。」
「あなたも無理しませんように。明日は忙しくなりますよ。」
「ん、了解。」
柔らかな唇の感触を頬に感じつつ視線を再び本に戻す。
明日は明日、今日出来る事は今日のうちに確認しておきたい。
本を読みながら古びた地図を確認、それを何度か繰り返していた時だった。
「あれ?」
地図と本を見比べていると、あるべきものがない事に気が付いた。
北に延びる街道には他の街道と同じく宿場的なものが一か所描かれているのだが、今見つけた本はそれとは違う場所に別の宿場があると書いてある。
これを描いた後作られたんだろうか。
そうだとしても他の本には第二の宿場について一切の記載がなかった。
書いてあったのは採掘所からの運搬記録、悪天候の為急遽別の宿場で雨宿りをしたという記載が目に留まった。
採掘所から町までの輸送時間は一日半。
通常使う宿場が街道のど真ん中にあるので、感覚で言うとそこと採掘場の間という感じだろうか。
普通ならば使用することのない場所。
北の街道は採掘場としか接続していないのでそんな中途半端な場所に作る意味が無い。
いや、労働者の宿泊所という考えも出来るか。
埃っぽい場所で寝るぐらいならちゃんとしたベッドで寝たいと思うもの。
天幕ではやっぱり限界があるからな。
採掘が終われば通常の宿場と一緒に使われなくなり消滅した感じだろうか。
でもなぁ、記載が無いのはやっぱり気になる。
絶対に何か理由があるはずだ。
採掘されなくなった理由、それさえ分かれば話は早いんだけど。
結局持ち帰った本を調べてみたが明確な答えを発見することは出来なかった。
古い地図に記載された今は無き北の街道。
その先にあるとされる採石場。
まるで漫画やゲームにでも出てきそうな展開だ。
でもなぁ、大抵はあまりよろしくない流れになっていくんだよなぁ。
主にホラー的な感じで。
現場を見に行くと正体不明の魔物に襲われるとか、地元民に処刑されるとか。
A級もB級もどちらも似たような設定で作られることが多い。
とはそれを演じる人たちで仕上がりが変わるんだ。
はてさて俺の場合はどうなるか。
ぶっちゃけ魔物が出てくるとかなら大歓迎だな。
素材が手に入る上に駆除してしまえば採掘できるわけだろ?
もちろん冒険者を危険にさらすことにもなるが、彼らもそれを理解した上で依頼を受けてくれるはず。
その辺はお互いにドライな関係のほうが何かと都合がいいんだよな。
一枚の古ぼけた地図から始まるのはどんなドラマか。
とりあえずシナリオは情報収集すれば分かってくるだろう。
はてさて何が分かるのか。
ちょっと楽しみになってきたぞ。
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