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790.転売屋は提案する
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「と、いうわけで今年はスリングを使っての的当てコンテストを大々的にやるのはどうだろうか。老若男女問わずだれでも参加できるとなれば盛り上がると思うぞ。」
ギルド協会の会議室にて俺はプレゼンを終えた。
とりあえず言うだけ言ったので後はどうなるかわからないが、個人的には良い線いっていると思う。
何もしないよりも何かした方が盛り上がるのは間違いない。
そこに金銭が絡めばさらに盛り上がるだろう。
折角の還年祭だ、やるからにははっちゃけないとな。
「確かに面白いかもしれませんけど、それってシロウさんがやりたいだけじゃないですか?」
「半分はそうだが残りは違うぞ、何もしないよりもした方がいいに決まってるだろ。」
「でもすごい装備とか使われたら不公平じゃないですか?」
「もちろんそこも考慮に入れるさ。結果が装備で左右されないように使う道具はすべて一律、マートンさんに聞いた所一般用の奴なら材料があれば比較的簡単に作る事は可能だそうだ。それなら公平だろシープさん。」
会議室の一番奥でふんぞり返って・・・はいないか、静かに話を聞いていた羊男に意見を求める。
やるからには盛り上がらないと意味ないし、金銭が絡むなら公平でなければならない。
公平を重んじるギルド協会の偉いさんがどう判断するか。
効かせてもらおうじゃないか。
「確かに一般用の道具を使えば公平ですが、修練度に違いがありますよね?特にシロウさんはほぼ毎日練習しているわけですし、それは公平じゃないと思うんですけど。」
「つまり剣術が得意なとそうでないやつが同じ大会に出てはならないという事か?」
「いえ、出てはいけないわけじゃないですが実力に差が出ますよね?」
「じゃあそれを承知のうえで出るのはどうだ?本人が納得しているなら問題はないだろ?」
「それは・・・まぁ。」
「もちろん修練度に差があるならそれを考慮に入れるべきだとは思う。だから経験者と未経験者、年齢、性別でいくつかカテゴリーを作ってその中で競い合えばいい。俺は経験者として冒険者と同じ枠で競い合えば公平のはずだ。」
この辺のツッコミも想定の範囲内。
ぶっちゃけ俺が参加する事が不公平ならば参加しないという選択肢もある。
今回の目的は還年祭に新しい催しをぶち込むことと、そこで使用される道具の材料を売り捌く事。
参加するしないの話は正直どっちでもいいんだよな。
「そこまでしてシロウさんはコンテストがやりたいんですか?」
「ただ酒を飲んで飯を食うだけの還年祭なんて面白いか?」
「面白くないですね。」
「だろ?この前の冬みたいに雪が降る保証もない、それなら確実に運営できる内容でバカ騒ぎをすればいいじゃないか。賞品だってそれなりの品を格安で提供する準備もある。」
「明日にも雪が降りそうです。」
「うるせぇ。」
「正直やるやらないで言えばやった方が面白いとは思います。スリングは比較的簡単に扱えますし怪我をする心配もありません。ある程度参加者の実力を分ける事が出来れば盛り上がるでしょうしね。それに、裏はあるでしょうけどあのシロウさんが賞品を出すとまで言ってくれているわけです。乗っかった方が面白いと思いませんか?」
なんだよ『あの』って。
それに乗っかった方が面白いって、それでも責任者の発言か?
とか何とか思いながらも、無事にコンテストの開催が決定し早速競技に使うスリングを100個準備せよというお達しが出された。
注文先は俺ではなくマートンさんの工房。
よしよし、ここまでは予定通りだ。
会議を終えギルド協会を出ると、後ろから羊男が追いかけて来た。
そのまま並んで大通りを進む。
「で、シロウさんの目的はなんですか?」
「目的だなんて人聞きの悪い。俺はただ還年祭を盛り上げようとだな。」
「嘘ですね。」
「わかってるなら聞くなよ。俺はスリング用の髭を売り捌けたらそれで十分、それ以外は特に仕込んでないって。」
「髭ですか。」
「スリングにはスプリングマウスの髭を使うそうだ。ちょうど大量に手に入れた所でな、どうやって売り捌くか困っていたところなんだよ。」
コンテストを思いついたのは自分がいま練習しているのもあるが、一番は大量に仕入れた髭の処遇に困ったからだ。
在庫整理の為にギルド協会へ話を持ち掛けるのはせこいかもしれないが、これもこれまでの自分の功績を利用させてもらっての事。
もちろん還年祭を盛り上げたいという気持ちも嘘じゃない。
そもそも髭の単価は安いし大きな儲けにはならないんだ、そこを咎められることは無いだろう。
「絶対それだけじゃないですよね。」
「なんでそんなに疑うんだよ。」
「だってシロウさんがたかだか銀貨数十枚の儲けで満足するはずないじゃないですか。」
「そ、そんなことないぞ。」
「ほら!いいから白状してください、一体何を企んでいるんですか!?今なら許してあげますから。」
分かってるんだからさっさと言えよ的な顔をする羊男が非常に癪に障るのだが、そろそろネタバラシをしてもいいかもしれない。
別にずっと隠す必要も無し、わかっているなら話の分かる人間にさっさと話しを進めてもらった方が話が早そうだ。
「本当だな?」
「え?」
「今なら許してくれるんだな、何をしても。」
「いや、犯罪はアウトです。」
なんだよ面白くないな。
まぁ、犯罪行為に手を染める程暇じゃないし困ってもいないんだけども。
とりあえず羊男を連れて店の裏庭へ移動する。
いつもは開いている倉庫の入り口は閉ざされ、代わりに巨大な木の板が立てかけられていた。
「なんですかあれ、随分と汚れていますけど。」
『ペイントベリー。ボムベリーの亜種で色取り取りの実をつけるのが特徴。もちろんボムベリーと同じく刺激を受けると爆発するが、飛び散った汁はお湯で簡単に洗い流すことが出来る。ただし熱に弱いため夏場は扱いに注意が必要。最近の平均取引価格は銅貨4枚。最安値銅貨1枚最高値銅貨7枚。最終取引日は昨日と記録されています。』
足元には赤青黄色と様々な色をした実が転がっている。
触ると少しぶよぶよしており、大きさはドングリぐらい。
俺は今や体の一部と化したスリングショットを取り出すと、赤い実を拾い上げて装填し流れるように発射した。
そいつは真っすぐに木の板へと向かい、べちゃりという音と共に真っ赤な果汁をまき散らす。
「ペイントベリー、知ってるだろガキ共が良く玩具にしてるやつだ。」
「もちろん知ってますよ。」
「これをコンテストの際に使う弾に指定させてもらう。1人3発撃つとしてそれを3セット、着弾した場所に描かれた点数の合計得点で優劣を決める。シンプルかつ分かりやすいコンテストになると思わないか。着弾したかすぐわかる上に処理も楽、断る理由はないよな。」
「一試合当たりの消費弾数が18、これを1セットとして参加者が100人とすれば一試合当たり50セットで900発。さらに100試合行えば、はぁ狙いはこっちでしたか。」
一個単価は銅貨1枚でも数を使用すればそれだけ金額が膨れ上がる。
100試合行った時点で使用した弾の合計数は9万発、金額にして金貨9枚。
試合が長引いたり参加者が増えれればもっと金額が増えていく。
さらにはコンテストを公表してから自主的に練習する人も出てくるだろう。
彼らが弾を使用すれば使用するほど俺には金が舞い込んでくる。
その為にここ数日かけて山の様な量のペイントベリーを回収しているんだ。
10個集めて銅貨1枚の格安設定ながら、数を確保できる素材なので新米達が喜んで集めてくれている。
気分は冬ごもりをするリスだな。
もちろん自分で集めて自分で消費する人もいるだろうけど、たかだか銅貨1枚の物を集めるのに危険なダンジョンに入るぐらいなら買った方が早いと思うのが一般的な思考。
たかだか銅貨1枚にしかならない素材が利益率9割の商材に化けるんだ。
世の中何が起こるかわからんものだなぁ。
はっはっは。
「で、どうする?他の弾を使っても構わないが色々と面倒だと思うぞ。」
「てっきりスリング用の素材で儲けを出そうと企んでいると思っていましたが、これは予想できませんでした。」
「そう言う品を見つけてこその商売人。いいじゃないか、皆が喜んで俺の懐が満たされる。ついでにコンテストを運営するギルド協会も楽できるんだ悪い話じゃないだろう。」
「シロウさんがスリングを使いだしたのもまさかこれを狙って?」
「いやいや、そっちは本当に偶然だ。」
あくまでも護身用の為に練習し始めたにすぎない、さすがに勘繰りすぎだろう。
これを思いついたのも買い取りに持ち込まれたペイントベリーを見てからだったし。
大量に手に入らない素材だったらそもそも提案すらしなかっただろうけど、供給するめどが立ったので今回は成しを持って行かせてもらった。
後々になって弾が足りませんなんてお粗末な事にはならないはずだ。
仮に余ってもガキ共の玩具にすればいいし、何より単価が安い。
大量に余った所で俺が損をする心配は皆無だ。
商売ってのは頭を使わないとな。
安い品を高く転がして利益を出す。
これだから転売は止められない。
需要の先読みをしてこそ一人前の商売人ってね。
やると決まった以上羊男もここで手を引くことはできない筈。
そんな俺の読み通りペイントベリーは公式弾として認められ、告知されるその日を待つこととなった。
ギルド協会の会議室にて俺はプレゼンを終えた。
とりあえず言うだけ言ったので後はどうなるかわからないが、個人的には良い線いっていると思う。
何もしないよりも何かした方が盛り上がるのは間違いない。
そこに金銭が絡めばさらに盛り上がるだろう。
折角の還年祭だ、やるからにははっちゃけないとな。
「確かに面白いかもしれませんけど、それってシロウさんがやりたいだけじゃないですか?」
「半分はそうだが残りは違うぞ、何もしないよりもした方がいいに決まってるだろ。」
「でもすごい装備とか使われたら不公平じゃないですか?」
「もちろんそこも考慮に入れるさ。結果が装備で左右されないように使う道具はすべて一律、マートンさんに聞いた所一般用の奴なら材料があれば比較的簡単に作る事は可能だそうだ。それなら公平だろシープさん。」
会議室の一番奥でふんぞり返って・・・はいないか、静かに話を聞いていた羊男に意見を求める。
やるからには盛り上がらないと意味ないし、金銭が絡むなら公平でなければならない。
公平を重んじるギルド協会の偉いさんがどう判断するか。
効かせてもらおうじゃないか。
「確かに一般用の道具を使えば公平ですが、修練度に違いがありますよね?特にシロウさんはほぼ毎日練習しているわけですし、それは公平じゃないと思うんですけど。」
「つまり剣術が得意なとそうでないやつが同じ大会に出てはならないという事か?」
「いえ、出てはいけないわけじゃないですが実力に差が出ますよね?」
「じゃあそれを承知のうえで出るのはどうだ?本人が納得しているなら問題はないだろ?」
「それは・・・まぁ。」
「もちろん修練度に差があるならそれを考慮に入れるべきだとは思う。だから経験者と未経験者、年齢、性別でいくつかカテゴリーを作ってその中で競い合えばいい。俺は経験者として冒険者と同じ枠で競い合えば公平のはずだ。」
この辺のツッコミも想定の範囲内。
ぶっちゃけ俺が参加する事が不公平ならば参加しないという選択肢もある。
今回の目的は還年祭に新しい催しをぶち込むことと、そこで使用される道具の材料を売り捌く事。
参加するしないの話は正直どっちでもいいんだよな。
「そこまでしてシロウさんはコンテストがやりたいんですか?」
「ただ酒を飲んで飯を食うだけの還年祭なんて面白いか?」
「面白くないですね。」
「だろ?この前の冬みたいに雪が降る保証もない、それなら確実に運営できる内容でバカ騒ぎをすればいいじゃないか。賞品だってそれなりの品を格安で提供する準備もある。」
「明日にも雪が降りそうです。」
「うるせぇ。」
「正直やるやらないで言えばやった方が面白いとは思います。スリングは比較的簡単に扱えますし怪我をする心配もありません。ある程度参加者の実力を分ける事が出来れば盛り上がるでしょうしね。それに、裏はあるでしょうけどあのシロウさんが賞品を出すとまで言ってくれているわけです。乗っかった方が面白いと思いませんか?」
なんだよ『あの』って。
それに乗っかった方が面白いって、それでも責任者の発言か?
とか何とか思いながらも、無事にコンテストの開催が決定し早速競技に使うスリングを100個準備せよというお達しが出された。
注文先は俺ではなくマートンさんの工房。
よしよし、ここまでは予定通りだ。
会議を終えギルド協会を出ると、後ろから羊男が追いかけて来た。
そのまま並んで大通りを進む。
「で、シロウさんの目的はなんですか?」
「目的だなんて人聞きの悪い。俺はただ還年祭を盛り上げようとだな。」
「嘘ですね。」
「わかってるなら聞くなよ。俺はスリング用の髭を売り捌けたらそれで十分、それ以外は特に仕込んでないって。」
「髭ですか。」
「スリングにはスプリングマウスの髭を使うそうだ。ちょうど大量に手に入れた所でな、どうやって売り捌くか困っていたところなんだよ。」
コンテストを思いついたのは自分がいま練習しているのもあるが、一番は大量に仕入れた髭の処遇に困ったからだ。
在庫整理の為にギルド協会へ話を持ち掛けるのはせこいかもしれないが、これもこれまでの自分の功績を利用させてもらっての事。
もちろん還年祭を盛り上げたいという気持ちも嘘じゃない。
そもそも髭の単価は安いし大きな儲けにはならないんだ、そこを咎められることは無いだろう。
「絶対それだけじゃないですよね。」
「なんでそんなに疑うんだよ。」
「だってシロウさんがたかだか銀貨数十枚の儲けで満足するはずないじゃないですか。」
「そ、そんなことないぞ。」
「ほら!いいから白状してください、一体何を企んでいるんですか!?今なら許してあげますから。」
分かってるんだからさっさと言えよ的な顔をする羊男が非常に癪に障るのだが、そろそろネタバラシをしてもいいかもしれない。
別にずっと隠す必要も無し、わかっているなら話の分かる人間にさっさと話しを進めてもらった方が話が早そうだ。
「本当だな?」
「え?」
「今なら許してくれるんだな、何をしても。」
「いや、犯罪はアウトです。」
なんだよ面白くないな。
まぁ、犯罪行為に手を染める程暇じゃないし困ってもいないんだけども。
とりあえず羊男を連れて店の裏庭へ移動する。
いつもは開いている倉庫の入り口は閉ざされ、代わりに巨大な木の板が立てかけられていた。
「なんですかあれ、随分と汚れていますけど。」
『ペイントベリー。ボムベリーの亜種で色取り取りの実をつけるのが特徴。もちろんボムベリーと同じく刺激を受けると爆発するが、飛び散った汁はお湯で簡単に洗い流すことが出来る。ただし熱に弱いため夏場は扱いに注意が必要。最近の平均取引価格は銅貨4枚。最安値銅貨1枚最高値銅貨7枚。最終取引日は昨日と記録されています。』
足元には赤青黄色と様々な色をした実が転がっている。
触ると少しぶよぶよしており、大きさはドングリぐらい。
俺は今や体の一部と化したスリングショットを取り出すと、赤い実を拾い上げて装填し流れるように発射した。
そいつは真っすぐに木の板へと向かい、べちゃりという音と共に真っ赤な果汁をまき散らす。
「ペイントベリー、知ってるだろガキ共が良く玩具にしてるやつだ。」
「もちろん知ってますよ。」
「これをコンテストの際に使う弾に指定させてもらう。1人3発撃つとしてそれを3セット、着弾した場所に描かれた点数の合計得点で優劣を決める。シンプルかつ分かりやすいコンテストになると思わないか。着弾したかすぐわかる上に処理も楽、断る理由はないよな。」
「一試合当たりの消費弾数が18、これを1セットとして参加者が100人とすれば一試合当たり50セットで900発。さらに100試合行えば、はぁ狙いはこっちでしたか。」
一個単価は銅貨1枚でも数を使用すればそれだけ金額が膨れ上がる。
100試合行った時点で使用した弾の合計数は9万発、金額にして金貨9枚。
試合が長引いたり参加者が増えれればもっと金額が増えていく。
さらにはコンテストを公表してから自主的に練習する人も出てくるだろう。
彼らが弾を使用すれば使用するほど俺には金が舞い込んでくる。
その為にここ数日かけて山の様な量のペイントベリーを回収しているんだ。
10個集めて銅貨1枚の格安設定ながら、数を確保できる素材なので新米達が喜んで集めてくれている。
気分は冬ごもりをするリスだな。
もちろん自分で集めて自分で消費する人もいるだろうけど、たかだか銅貨1枚の物を集めるのに危険なダンジョンに入るぐらいなら買った方が早いと思うのが一般的な思考。
たかだか銅貨1枚にしかならない素材が利益率9割の商材に化けるんだ。
世の中何が起こるかわからんものだなぁ。
はっはっは。
「で、どうする?他の弾を使っても構わないが色々と面倒だと思うぞ。」
「てっきりスリング用の素材で儲けを出そうと企んでいると思っていましたが、これは予想できませんでした。」
「そう言う品を見つけてこその商売人。いいじゃないか、皆が喜んで俺の懐が満たされる。ついでにコンテストを運営するギルド協会も楽できるんだ悪い話じゃないだろう。」
「シロウさんがスリングを使いだしたのもまさかこれを狙って?」
「いやいや、そっちは本当に偶然だ。」
あくまでも護身用の為に練習し始めたにすぎない、さすがに勘繰りすぎだろう。
これを思いついたのも買い取りに持ち込まれたペイントベリーを見てからだったし。
大量に手に入らない素材だったらそもそも提案すらしなかっただろうけど、供給するめどが立ったので今回は成しを持って行かせてもらった。
後々になって弾が足りませんなんてお粗末な事にはならないはずだ。
仮に余ってもガキ共の玩具にすればいいし、何より単価が安い。
大量に余った所で俺が損をする心配は皆無だ。
商売ってのは頭を使わないとな。
安い品を高く転がして利益を出す。
これだから転売は止められない。
需要の先読みをしてこそ一人前の商売人ってね。
やると決まった以上羊男もここで手を引くことはできない筈。
そんな俺の読み通りペイントベリーは公式弾として認められ、告知されるその日を待つこととなった。
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