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786.転売屋は赤い物を売る
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「さーって、還年祭りに向けて準備をするか。」
「今回はお酒もお肉もギルド協会に任せるんでしょ、他に何をするの?」
「王都の方では赤い花が人気らしい、花っていうか葉っぱか?」
「葉っぱ、ですか。」
「そういえば軒先に飾っている家が何軒かありましたね。」
「という事らしい、なんでも赤を飾るのが幸運を呼び込むんだとさ。」
港町で聞いた話だが、王都の方では大流行しているようでどこを見ても赤い花が飾ってあるらしい。
花と言っても葉っぱがほとんどだが王都で流行っているとなればもうすぐこっちにも入って来るだろう。
情報通はもう展開しているようだし時間の問題だ。
「葉っぱねぇ・・・。」
「クリムゾングローブっていう魔物、知ってるか?」
「あぁ!あの手袋みたいな気持ち悪いの!」
「気持ち悪いのか?」
「死んだらそうでもないんだけど、生きてるときは真っ赤な手が一斉にこっちに来いって手招きしているみたいに見えるのよ。」
『クリムゾングローブ。真っ赤な五枚の葉を広げて獲物を待ち構える植物の魔物。中央の花は魔物を引き寄せる匂いを放ち、止まった獲物を五枚の葉で包み込むようにして食べる。最近の平均取引価格は銅貨70枚。最安値銅貨50枚、最高値銅貨98枚、最終取引日は二日前と記録されています。』
現物を確認したが見た目はなんていうかクリスマスの時期に飾られるポインセチアのようだった。
大人が両手をグッと広げたぐらいの大きさで鮮やかな赤い色の葉っぱが特徴的。
見た目に綺麗だと思っていたのだが、俺が見たのは死んだ奴。
そうか生きている時は気持ちが悪いのか。
冒険者には悪いが、そういうのを回収するのもまた彼らの仕事。
もちろん俺はその努力に報いるべく高値で買い取らせてもらうつもりだ。
「今回はそれを売り出すわけですね。」
「あぁ、流行が広まるまであとわずか。いつも通り一気に回収して売り出すつもりなんだが、それだけじゃ物足りないと思わないか?」
「別に物足りなくはないけど。」
「お前なぁ。」
「つまりアナタは別の赤い物も一緒に売りたいんですね。」
「そういうことだ、さすがハーシェさんだな。」
これだから脳筋は。
せっかく赤い物が流行るってわかっているんだからそれにあやかって類似品を売るのは商売の基本。
赤い花!と決められているのならば仕方がないが、今回は赤を飾って幸運を呼び寄せるんだから別に軒先に飾る必要はないよな?
着飾るも良し、食べるもよし、ともかく赤を意識した物でもいいんじゃないだろうか。
それなら候補は沢山あるだろうし、その全てが売れる可能性がある。
金になるのならやらない理由はないだろう。
「他に赤い物ねぇ・・・。ルティエちゃんのガーネット?」
「もちろんそれも候補だ。他に何かあるか?」
「レッドグローブはどうでしょう、同じグローブでもこちらは果物ですが。」
「あ、あのブドウみたいなやつね。」
「外の旬は過ぎていますけどダンジョン内では結構簡単に見つかりますよ。」
「よし採用、さすがキキだな。」
「ありがとうございます。」
妹が褒められて姉も得意げな顔をしている。
いや、お前も何か案を出せよと言うのは言わない方がいいだろう。
だってすぐ拗ねるし。
「赤でしたらワインも良さそうですね、南方のワインはそろそろ初物が出てくるはずです。生憎私は飲めなくなってしまいましたがシロウ様とアネットさんは楽しめるかと。」
「いいな、赤い酒を飲みながら赤い果物を食べる。面白いじゃないか。」
「という事はお肉もですね!」
「生肉かぁ、食中毒が怖いんだよな。」
「では赤いお魚はどうですか?」
赤い魚。
マグロ的な奴は赤身だし鯛っぽいやつも見た目は赤い。
候補には入るだろう。
「クリスタルアイは赤い色をしていますね、見た目はあれですが焼くと美味しかったはずです。」
「あ、あの目が大きい魚!」
「食い物ばかりだな。」
「えー、じゃあ他に何があるのよ。」
「赤い宝石に赤い植物、それなら赤い服に赤いマフラーなんてのはどうだ?赤い靴でもいいぞ。」
「着る物ばっかりじゃない。」
なんだよじゃあお前も案を出せよ。
ってな感じでワイワイと意見を出しまくり、またそれを精査してクリムゾングローブと共に売り出す品を絞り込んだ。
後はそれを買い付けて、翌朝露店で売り出すことに。
何事もスピードが大切だ。
「今日の品物は随分と赤いんだな。」
「今回の還年祭では赤い物を飾ると幸運が訪れるんだとさ。一個どうだ?」
「幸運ねぇ、それじゃあその赤いマフラーを貰おうか暖かそうだ。」
「それじゃあ私はその赤いストールを貰っとくよ。」
おっちゃんが選んだのはレッドウールという赤い毛を持つ羊のマフラー、おばちゃんのはそいつに魔毛を織り込んだヤツ。
どれもローザさんの店に偶然売っていたやつだ。
この冬の流行が赤というのは知らなかったらしいが、何故かご主人が赤にハマって作りまくっていたらしい。
うーむ、さすが長年商売しているだけはある。
職人の勘ってやつだろうか。
もっとも、その多くは俺が買わせてもらったが。
「さぁ、この冬は赤い物を身に着けて幸運を呼び込むのがいいそうだ。軒先にはクリムゾングローブ、身につけるならルティエのガーネットルージュの新作もお勧めだ、さぁ見て行ってくれ!」
寒空の下、暖かな赤い色は人目を惹くようであっという間に客が集まって来た。
赤が流行りだってのは体感三割ぐらいの客は知っていたので、彼らがこぞって買って行くのを見て他の客もつられて買って行く。
ちなみに主役のクリムゾングローブは一株銀貨2枚、三つで銀貨5枚。
群生しているようで一株銀貨1枚で依頼を出したら一晩でかなりの量が持ち込まれた。
死んでいるのだが植物は植物、水をやれば二・三か月はその色を保つことが出来るらしい。
見た目にも鮮やかなので複数株買って行く人が多かった。
在庫が無くなりそうになるとルティエが荷車を引いて新しいのを置いていく。
他にも時期的にマフラーやストール、王都から買い付けた下着なんかも結構売れた。
自分用に買うのか、それとも男に見せるのか。
男性向けも売れたからその逆もあるのかもしれない。
赤ふんは気合が入るっていうもんなぁ。
ま、俺は趣味じゃないので履かないけど。
「いかがですか?」
「いい感じの売れ行きだが、売れたらしまいって感じもするなぁ。」
「軒先に飾ってしまったらそれで十分ですしね。」
様子を見に来たミラがそのまま接客を手伝ってくれた。
最初は勢いがあったものの、一巡すると客もまばらになってくる。
いつもみたいに食べ物ならともかく日持ちするものは一回売れたらそこで終わり。
だからこそ一気に買い付けて一気に売る作戦を取っているのだが、継続的に売れるほうが儲けが多いのは事実だ。
継続は力なり。
還年祭まであと二ヶ月弱、その間売れ続ける商材を探す必要があるだろう。
赤ければ何でもいいってわけではない。
それなりに儲かってかつ人気の出るやつで無ければならない。
商売ってのは難しいものだ。
それが例え商品を右から左に転がすだけでも同じこと、転売とひと言に行っても色々と大変なこともある。
昔は在庫を抱えて頭を抱えたこともあったなぁ。
今ぐらい稼いでいたらなんとも思わなかったんだろうけど、あの時は大変だった。
「クリムゾングローブは継続して買い付けるべきだと思うか?」
「あって困るものでもありませんし、この地域ではあまり見かけない魔物ですので売れなくなったら近隣に出荷する手もあります。」
「ふむ、その手があったか。」
「もちろんそれにも限界がありますので今回のように別の赤い品物を提供し続けるのがいいと思います。一種類よりも複数種類あったほうが選ぶ楽しさもありますから。せっかくのお祭りですし、皆さんが楽しんでくれるのが一番ですね。」
「楽しませるってのが又難しいんだよなぁ。」
客の興味を引く商材じゃないと売れない。
楽しませるとなれば尚のこと難しい。
そもそも楽しむってなんだ?
遊ぶのか?
「毎度あり。」
「ふぅ、これでひとまず終わりですね。」
「だな。片付けておくから先に休んでいいぞ。」
「でも・・・。」
「いいから言うことを聞いておきな、一人の体じゃないんだよ。」
「そうだそうだ、片付けなんて兄ちゃんに任せればいいんだよ。」
最後の客を見送ったらこの言われよう。
えぇ片付けさせていただきますとも。
今無理をすると大変なことになるからな、言われなくて最初から俺一人で片付けるつもりだったさ。
「ってことだから先に帰って休んでくれ。」
「わかりました。」
「そうだミラ、これをもってお帰り。」
「わ、暖かそうな手袋。」
「久しぶりに編み物をしてみたけど私の腕もまだまだ鈍っちゃいないね。」
おばちゃんが手渡したのは赤い手袋。
小さなボンボンがついていて中々にかわいらしい。
普段ミラが身に着けない色だが、母親からしてみれば娘は何歳でも娘ってことか。
幸せが訪れますようにってね。
「おばちゃん編み物できたんだな。」
「失礼な子だね、出来るに決まっているじゃないか。」
「なかなかいい仕上がりだし今度依頼してもいいか?」
「お断りだよ。この後は子供の為に色々と作らないといけないんだから。」
そういえばそうでした。
嬉しそうにミラのお腹に手を当てるおばちゃんを見たら何もいえないじゃないか。
今年の冬はいつもよりも暖かくなる。
二人を見てそんな気がしたのは俺だけじゃないはずだ。
「今回はお酒もお肉もギルド協会に任せるんでしょ、他に何をするの?」
「王都の方では赤い花が人気らしい、花っていうか葉っぱか?」
「葉っぱ、ですか。」
「そういえば軒先に飾っている家が何軒かありましたね。」
「という事らしい、なんでも赤を飾るのが幸運を呼び込むんだとさ。」
港町で聞いた話だが、王都の方では大流行しているようでどこを見ても赤い花が飾ってあるらしい。
花と言っても葉っぱがほとんどだが王都で流行っているとなればもうすぐこっちにも入って来るだろう。
情報通はもう展開しているようだし時間の問題だ。
「葉っぱねぇ・・・。」
「クリムゾングローブっていう魔物、知ってるか?」
「あぁ!あの手袋みたいな気持ち悪いの!」
「気持ち悪いのか?」
「死んだらそうでもないんだけど、生きてるときは真っ赤な手が一斉にこっちに来いって手招きしているみたいに見えるのよ。」
『クリムゾングローブ。真っ赤な五枚の葉を広げて獲物を待ち構える植物の魔物。中央の花は魔物を引き寄せる匂いを放ち、止まった獲物を五枚の葉で包み込むようにして食べる。最近の平均取引価格は銅貨70枚。最安値銅貨50枚、最高値銅貨98枚、最終取引日は二日前と記録されています。』
現物を確認したが見た目はなんていうかクリスマスの時期に飾られるポインセチアのようだった。
大人が両手をグッと広げたぐらいの大きさで鮮やかな赤い色の葉っぱが特徴的。
見た目に綺麗だと思っていたのだが、俺が見たのは死んだ奴。
そうか生きている時は気持ちが悪いのか。
冒険者には悪いが、そういうのを回収するのもまた彼らの仕事。
もちろん俺はその努力に報いるべく高値で買い取らせてもらうつもりだ。
「今回はそれを売り出すわけですね。」
「あぁ、流行が広まるまであとわずか。いつも通り一気に回収して売り出すつもりなんだが、それだけじゃ物足りないと思わないか?」
「別に物足りなくはないけど。」
「お前なぁ。」
「つまりアナタは別の赤い物も一緒に売りたいんですね。」
「そういうことだ、さすがハーシェさんだな。」
これだから脳筋は。
せっかく赤い物が流行るってわかっているんだからそれにあやかって類似品を売るのは商売の基本。
赤い花!と決められているのならば仕方がないが、今回は赤を飾って幸運を呼び寄せるんだから別に軒先に飾る必要はないよな?
着飾るも良し、食べるもよし、ともかく赤を意識した物でもいいんじゃないだろうか。
それなら候補は沢山あるだろうし、その全てが売れる可能性がある。
金になるのならやらない理由はないだろう。
「他に赤い物ねぇ・・・。ルティエちゃんのガーネット?」
「もちろんそれも候補だ。他に何かあるか?」
「レッドグローブはどうでしょう、同じグローブでもこちらは果物ですが。」
「あ、あのブドウみたいなやつね。」
「外の旬は過ぎていますけどダンジョン内では結構簡単に見つかりますよ。」
「よし採用、さすがキキだな。」
「ありがとうございます。」
妹が褒められて姉も得意げな顔をしている。
いや、お前も何か案を出せよと言うのは言わない方がいいだろう。
だってすぐ拗ねるし。
「赤でしたらワインも良さそうですね、南方のワインはそろそろ初物が出てくるはずです。生憎私は飲めなくなってしまいましたがシロウ様とアネットさんは楽しめるかと。」
「いいな、赤い酒を飲みながら赤い果物を食べる。面白いじゃないか。」
「という事はお肉もですね!」
「生肉かぁ、食中毒が怖いんだよな。」
「では赤いお魚はどうですか?」
赤い魚。
マグロ的な奴は赤身だし鯛っぽいやつも見た目は赤い。
候補には入るだろう。
「クリスタルアイは赤い色をしていますね、見た目はあれですが焼くと美味しかったはずです。」
「あ、あの目が大きい魚!」
「食い物ばかりだな。」
「えー、じゃあ他に何があるのよ。」
「赤い宝石に赤い植物、それなら赤い服に赤いマフラーなんてのはどうだ?赤い靴でもいいぞ。」
「着る物ばっかりじゃない。」
なんだよじゃあお前も案を出せよ。
ってな感じでワイワイと意見を出しまくり、またそれを精査してクリムゾングローブと共に売り出す品を絞り込んだ。
後はそれを買い付けて、翌朝露店で売り出すことに。
何事もスピードが大切だ。
「今日の品物は随分と赤いんだな。」
「今回の還年祭では赤い物を飾ると幸運が訪れるんだとさ。一個どうだ?」
「幸運ねぇ、それじゃあその赤いマフラーを貰おうか暖かそうだ。」
「それじゃあ私はその赤いストールを貰っとくよ。」
おっちゃんが選んだのはレッドウールという赤い毛を持つ羊のマフラー、おばちゃんのはそいつに魔毛を織り込んだヤツ。
どれもローザさんの店に偶然売っていたやつだ。
この冬の流行が赤というのは知らなかったらしいが、何故かご主人が赤にハマって作りまくっていたらしい。
うーむ、さすが長年商売しているだけはある。
職人の勘ってやつだろうか。
もっとも、その多くは俺が買わせてもらったが。
「さぁ、この冬は赤い物を身に着けて幸運を呼び込むのがいいそうだ。軒先にはクリムゾングローブ、身につけるならルティエのガーネットルージュの新作もお勧めだ、さぁ見て行ってくれ!」
寒空の下、暖かな赤い色は人目を惹くようであっという間に客が集まって来た。
赤が流行りだってのは体感三割ぐらいの客は知っていたので、彼らがこぞって買って行くのを見て他の客もつられて買って行く。
ちなみに主役のクリムゾングローブは一株銀貨2枚、三つで銀貨5枚。
群生しているようで一株銀貨1枚で依頼を出したら一晩でかなりの量が持ち込まれた。
死んでいるのだが植物は植物、水をやれば二・三か月はその色を保つことが出来るらしい。
見た目にも鮮やかなので複数株買って行く人が多かった。
在庫が無くなりそうになるとルティエが荷車を引いて新しいのを置いていく。
他にも時期的にマフラーやストール、王都から買い付けた下着なんかも結構売れた。
自分用に買うのか、それとも男に見せるのか。
男性向けも売れたからその逆もあるのかもしれない。
赤ふんは気合が入るっていうもんなぁ。
ま、俺は趣味じゃないので履かないけど。
「いかがですか?」
「いい感じの売れ行きだが、売れたらしまいって感じもするなぁ。」
「軒先に飾ってしまったらそれで十分ですしね。」
様子を見に来たミラがそのまま接客を手伝ってくれた。
最初は勢いがあったものの、一巡すると客もまばらになってくる。
いつもみたいに食べ物ならともかく日持ちするものは一回売れたらそこで終わり。
だからこそ一気に買い付けて一気に売る作戦を取っているのだが、継続的に売れるほうが儲けが多いのは事実だ。
継続は力なり。
還年祭まであと二ヶ月弱、その間売れ続ける商材を探す必要があるだろう。
赤ければ何でもいいってわけではない。
それなりに儲かってかつ人気の出るやつで無ければならない。
商売ってのは難しいものだ。
それが例え商品を右から左に転がすだけでも同じこと、転売とひと言に行っても色々と大変なこともある。
昔は在庫を抱えて頭を抱えたこともあったなぁ。
今ぐらい稼いでいたらなんとも思わなかったんだろうけど、あの時は大変だった。
「クリムゾングローブは継続して買い付けるべきだと思うか?」
「あって困るものでもありませんし、この地域ではあまり見かけない魔物ですので売れなくなったら近隣に出荷する手もあります。」
「ふむ、その手があったか。」
「もちろんそれにも限界がありますので今回のように別の赤い品物を提供し続けるのがいいと思います。一種類よりも複数種類あったほうが選ぶ楽しさもありますから。せっかくのお祭りですし、皆さんが楽しんでくれるのが一番ですね。」
「楽しませるってのが又難しいんだよなぁ。」
客の興味を引く商材じゃないと売れない。
楽しませるとなれば尚のこと難しい。
そもそも楽しむってなんだ?
遊ぶのか?
「毎度あり。」
「ふぅ、これでひとまず終わりですね。」
「だな。片付けておくから先に休んでいいぞ。」
「でも・・・。」
「いいから言うことを聞いておきな、一人の体じゃないんだよ。」
「そうだそうだ、片付けなんて兄ちゃんに任せればいいんだよ。」
最後の客を見送ったらこの言われよう。
えぇ片付けさせていただきますとも。
今無理をすると大変なことになるからな、言われなくて最初から俺一人で片付けるつもりだったさ。
「ってことだから先に帰って休んでくれ。」
「わかりました。」
「そうだミラ、これをもってお帰り。」
「わ、暖かそうな手袋。」
「久しぶりに編み物をしてみたけど私の腕もまだまだ鈍っちゃいないね。」
おばちゃんが手渡したのは赤い手袋。
小さなボンボンがついていて中々にかわいらしい。
普段ミラが身に着けない色だが、母親からしてみれば娘は何歳でも娘ってことか。
幸せが訪れますようにってね。
「おばちゃん編み物できたんだな。」
「失礼な子だね、出来るに決まっているじゃないか。」
「なかなかいい仕上がりだし今度依頼してもいいか?」
「お断りだよ。この後は子供の為に色々と作らないといけないんだから。」
そういえばそうでした。
嬉しそうにミラのお腹に手を当てるおばちゃんを見たら何もいえないじゃないか。
今年の冬はいつもよりも暖かくなる。
二人を見てそんな気がしたのは俺だけじゃないはずだ。
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