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759.転売屋はラグを考える

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「うーん、ちょっと違う。」

「そうなの?」

「なんていうが匂いも違うし弾力もありすぎる、これだと逆に歩きづらい。」

「そっかぁ。」

残念そうにうつむくエリザの視線の先にあるのは、ロックスライムと言われるスライムの中では一番硬い種の核だ。

ぶよぶよまではいかないものの、やはり踏むと多少の弾力が残っている。

それを大量の麦わらで包んだエリザ曰く『畳』。

西方のそれをまねして作ってくれたようだが、残念ながらすべてが俺の理想とかけ離れていた。

いや、マジで畳ってすごい優秀だったんだな。

麦藁の匂いは嫌いじゃないが、やはりイ草の香にはかなわない。

いや、あれが当たり前だったからそう感じるだけであれが当たり前だったらそう思わなかったんだろうか。

ともかくエリザには悪いがあきらめてもらおう。

「エリザ様、リーシャの為にありがとうございました。」

「いいのいいの、私ももうすぐだしこの子の為でもあるから。」

「今はまだ転がりこそしませんが、ハイハイするようになると靴のままは不衛生ですもんね。」

「その為にもここを土足厳禁の部屋にするわけだが、このままじゃ床は冷たいしなぁ。やっぱりラグがいるか。」

畳もどきはともかく床に直接はいくら毎日掃除するとはいえ不衛生だろう。

それなら一枚何か敷いている方が安心だ。

これからの時期は寒くもなるし、体を冷やさないためにも必須だろう。

「絨毯じゃダメなの?」

「ここ全部となると高いだろ?」

「正直どっちも同じだと思うけど。そもそも広範囲に敷かないと意味ないんじゃないかしら、動き回るわけだし。」

「ふむ、確かに。」

「アナタは随分とラグを気にしてますけど、何かあるんですか?」

なぜそこまでラグにこだわるのか、それを言われてふと考えてみる。

俺は床に座ることを考えてラグがあったらいいなと思った。

それならエリザの言うように絨毯にすればいいわけで、そこを土足厳禁にすれば清潔さは保たれるだろう。

じゃあラグじゃなくてもいいよねって話なんだが。

「・・・エルクの毛皮を敷いてみたいんだ。」

「エルクってあの巨大なディヒーア?」

「この前魔物図鑑で見つけたんだが、毛皮はかなり温かい上に神聖魔法がかかっているから常に清潔らしい。それを敷いたらいいんじゃないかって思ったんだ。」

「じゃあそれが欲しいって最初から言いなさいよ。」

いやまぁそうなんだけども。

ほしい理由が子供の為なんかじゃなくただ単にかっこいいからというだけなんだよなぁ。

つい恥ずかしくなってしまい理由を言い損ねてしまったのだが、エリザにはそれが伝わらなかったらしい。

「エリザ様、きっとおねだりするのが恥ずかしかったんですよ。」

「え、なんで?欲しいんでしょ?」

「男の人というのは時にそうなってしまうものなんです。」

「わっかんないなぁ、お金あるんだから買えばいいのに。」

「たのむ、これ以上は勘弁してくれ。そこまで冷静に言われるとかなり恥ずかしいんだが。」

「アナタのおねだりなんて珍しいのでついからかってしまいました、ごめんなさい。」

女神のような微笑みを浮かべながらハーシェさんがペロッと舌を出す。

何このギャップ、惚れてまうやろ。

そしてそれがいまいち理解できないエリザ、これだから脳筋はと言いたい所だが正直そのまま察しないでほしい。

かなり恥ずかしい。

「ともかくエルクを狩ればいいのよね?」

「それはそうなんだが、かなり危険な魔物なんだろ?」

「そうねぇ、体長は3mをゆうに超えるしあの角に刺されたらまず助からないわね。なにより魔法使ってくるのよ、あいつ。」

「獣なのにか?」

「普通の魔法ならまだいいんだけど神聖魔法は対処しづらいのよね。距離を取ったら魔法をバンバン打ってくるし、近づいたら近づいたで体当たりしてきて危ないし。正直わざわざ相手をしたくはないわね。」

「なるほど、だからあまり取引履歴がなかったのか。」

取引所で確認してみても年間で数例しか取引されていなかった。

もちろんそのままギルドに持ち込まれている可能性も否定できないが、かなりの高値で取引されているのは間違いない。

「でも角は治療薬に使われますし毛皮は大変人気です。」

「なによりお肉が美味しいらしいのよ。私はそっちの方が気になるわ。」

「肉なぁ、ドラゴンの肉も美味いしでかいと美味いのか?」

「そういうわけじゃないと思うけど、小さくても美味しいのはいるし。」

「この前食べたエスケープラビットはまた食べてみたいです。」

確かにあれは美味かった。

適度な弾力にとろけるような脂の甘さ、同じウサギでもあれば別物だ。

もちろん不味い肉もあるんだろうが、そういうのは流通していないので食べることはないしわざわざ食べたいとも思わない。

ゲテモノ食いは好きな奴が勝手にやってくれ。

「ま、ともかくシロウは毛皮が欲しいし私はお肉が欲しい、さらに言えば角はアネットが喜んでくれる。狩りにいかない理由はないわね。」

「まさかお前が行くのか?」

「流石にこのお腹じゃ無理よ。だから依頼を出すの、アニエスさんなら何とかしてくれるんじゃないかしら。依頼料は・・・もちろんシロウね。」

「おい。」

「マリーさんのお腹も大きくなって来たんだしそろそろいいじゃない。」

「そういう問題じゃないっての。とりあえず冒険者ギルドに依頼を出して様子見だ、それでも難しいなら考えなくもない。」

「難しいと思うけど、まぁ依頼を出すのはタダだしね。それじゃあ行くわよ。」

「行ってらっしゃいませ。」

俺の貞操というかプライドを守るために頑張れ冒険者。

ってことでエリザと共に冒険者ギルドに向かったわけなのだが。

「すげぇ!エルクだ!」

「みろよあのテカイ角、あんなので刺されたら即死だな。」

「それよりもこの巨体にぶち当てられた時点で終わりだろ。誰だよ、こんなデカイの持ち込んだやつ。」

冒険者ギルドの入り口を取り囲むようにして冒険者が集まっていた。

その隙間から中の様子を窺うと、巨大な真っ白いヘラジカのような獣がこれまた巨大な荷車の上に横たわっている。

でかい。

体と比例するように巨大な角は鋭利にとがっており何度も枝分かれして伸びている。

体は筋肉粒々、目は赤く見ているだけで恐怖を感じる。

そりゃこんなのに出会って戦いたいと思わないよな。

「これはシロウ様。」

「アニエスさん、何でここに。」

「マリー様に頼まれまして素材を取りにダンジョンに潜っておりますとエルクに遭遇しまして、目的達成のため仕方なく仕留めさせていただきました。」

「やっぱりアニエスさんが仕留めたのね、言ったとおりでしょ。」

「どういうことです?」

「実はね・・・。」

ニヤニヤしながらエリザがアニエスさんに事情を説明する。

と同時にギルドから二アが出てきた。

「あらシロウさん、これも貴方の仕業?」

「なんでも俺が原因だと思うなよ。アニエスさんが別件で仕留めたんだと。」

「別件でお尋ね者をしとめるとか、私が言うのもなんだけどうちの監査官って命知らずよね。」

「お尋ね者?」

「最近ダンジョン内にエルクの変異種がうろついているって報告があったのよ。純白の毛並に真っ赤な瞳、その体は通常種よりも大きくて魔法の威力も桁違い。幸い人的被害は出ていなかったんだけど、早急に討伐しないと大変なことになるって話していたところなの。しかし見れば見るほど綺麗よねぇ。毛皮に目だったキズもないし、まさに急所を一突きって感じ。」

「普通は白じゃないのか。」

「普通は茶色っぽい感じね、温かいし外套の裏張りなんかに使われることもあるわ。」

神聖魔法を使うだけにどれも真っ白なのかと思ったが、これは俗にいうアルビノ種ってやつなんだろう。

遺伝子的な問題で全身が白く、目が赤くなってしまう生き物はそれなりにいる。

それがダンジョンの中でも出るとは知らなかったが、ニアの言うようにキズがほとんどないだけにこれはかなりの値段になるんじゃないだろうか。

「ニア、これって例の奴?」

「そうみたい。被害が出る前でよかったわ、ギルドとしては正直もう少し早かったらうれしかったんだけど。」

「どういうことだ?」

「ついさっき懸賞金をかけた所なのよ。持ち込みの最短記録更新って感じで。」

「そのような魔物とは思わず仕留めてしまいましたが被害が出る前で何よりでした。」

「まぁそれが一番よね。ありがとうアニエスさん、報奨金と買取金を計算するからギルドにお願いできる?」

「ちょっと待った。」

さぁ中にと誘導するニアとアニエスさんを引き留める。

懸賞金を掛けられるってことはそれだけ珍しいという事、もちろん危険だからという理由もあるんだろうけど間違いなく他の理由もあるはずだ。

『エルク。ディヒーア種最大の魔物。その巨体とは裏腹に動きは素早く近づく者をその巨大な角で突き刺し、離れていても神聖魔法を放って来る。あまりの巨大さと危険さ故に狩られることは少ないが、その体は血の一滴まで余すことなく使うことができる。最近の平均取引価格は金貨2枚。最安値金貨1枚最高値金貨5枚最終取引日は222日前と記録されています。』

なによりこの鑑定結果を前にしてスルーすることはできないよな。

「どうされましたかシロウ様。」

「懸賞金っていくらだ?」

「えーっと、確か金貨3枚のはずよ。それと素材の買取金額だったかしら。」

「じゃあ金貨8枚払う、買わせてくれ。」

「あ、横取り!?」

「その通りだ。」

仁王立ちをしてエルクの前に立つ。

こんな美味しい素材、冒険者ギルドに持っていかれるのなんてもったいない。

通常種ならともかくこれだけきれいな変異種を有効利用できるのはこの街でも俺ぐらいなものだろう。

だから横取りさせてもらう、ニアには悪いけどな。

「ちょっと、シロウ本気?」

「べつに問題ないだろ?素材をどこに持ち込むかは冒険者の自由ってのが俺とギルドとの取り決めだ。それを命令できるのは指定買取品や徴収命令が出ている時だけ。だが、このエルクには出てないよな?」

「そ、そうだけど。でも、それなら報奨金を出せないわよ。」

「もちろんそれを踏まえての買取金額だ。アニエスさんどうする?ギルドに持っていくか、それとも俺の所で買い取るか。」

どちらを選ぶかを強制することはできないが、選びやすいように条件を整えることができる。

もっとも、相手が冒険者ならばともかく今回はアニエスさん。

この時点で勝負は決まったようなものだ。

「もちろんシロウ様にお願いします。」

「よしきた。」

「もぉぉぉぉ!折角の大口素材なのにぃぃぃぃ!」

「あはは、仕方ないわよニア。だってシロウだもん。」

「ずるいずるい!折角ギルド本部にすごいの送り付けてやろうと思ったのに、シロウさんの馬鹿!」

ははは、何とでも言え。

これだけの素材を目の前にしてみすみす逃すはずがないだろう。

高々金貨8枚で最高の素材が手に入るんだ、さてどう料理してやろうか。

「今回は縁がなかったと思ってくれ。とはいえ、折角の素材だ。肉ぐらいは卸してやろう。」

「やだ!毛皮がいい!」

「残念だったな。アニエスさん、そういう事だからちょっと屋敷まで運んでくれるか?俺はブレラに声をかけてくる。エリザはイライザさんと肉屋のおっちゃんに声をかけてきてくれ。今日は肉祭りだ。」

「任せて。」

「エリザの裏切者ぉぉぉ!」

ニアの悲鳴が町中に響き渡る。

流石に可愛そうなのでこれとは別にエルクの討伐依頼と珍しい素材をいくつかギルドに納品しておいた。

もちろんそれでニアの機嫌が良くなったわけではないがまぁフォローはできただろう。

冒険者ギルドへの貸しを考えればこれぐらい目をつむってくれてもいいと思うのだが、まぁそれとこれとは話は別だ。

さてさて、本職にこれを見てもらって今後どうするかを考えよう。

純白のラグかちょっと楽しみだな。
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