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738.転売屋はキノコ狩りを楽しむ
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秋。
秋にも色々ある。
スポーツだの食欲だのようは過ごしやすいからこの名前が付いたんだろう。
いや、実りは別か。
秋は他の季節よりも実るものが多い。
そして美味い。
何を食べても美味いからついつい食べ過ぎてしまうんだよなぁ、って感じで食欲の秋になったんだろう。
そう、食うものが美味いって話だ。
秋の実りにも色々あるが、今回のターゲットはキノコ。
キノコといえばキノコ狩り。
キノコ狩りといえば山、ではなくダンジョンなんだよなぁこれが。
「シロウさん、そっちに行ったし!」
「あーもうちょこまか動くな!」
目の前を通り抜けようとしたキノコの上から巨大な網を振り下ろす。
ギリギリ間に合ったのか、網の中でそいつはジタバタと動き回っていた。
「ご主人様流石です。」
「まったくすばしっこいったらありゃしない。」
「でもこれでキノコが手に入るし!でかしたし!」
「手に入るというかおびき出すというか。複雑な気分だ。」
網の中に手を突っ込み右手でしっかりと掴むと、そいつは諦めたように動くのをやめた。
手の中でうなだれるキノコ。
もちろんただのキノコじゃない。
手も生えていれば足もある、さっきまで走り回っていたのはまさにこいつ。
走るキノコだ。
いや、生きているキノコというべきか。
美味いキノコを手に入れる為にはこいつが必要って事だから仕方なく捕まえはしたが、さすがに生きているのを食うのはちょっと。
踊り食いの経験もあるが流石にキノコの踊り食いは未経験だ。
手足がある生き物なだけに忌避感が強い。
「シロウ様そちらはいかがで・・・あ、確保出来たようですね。」
「ダンシングマタンゴを呼び出すにはランニングマタンゴジュニアが必要なんです、これで美味しいキノコが食べられますよ。」
「こいつを食うんじゃないんだよな?」
「さすがに小さすぎて美味しくありませんから。」
「ってことは大きければ食べるのか?」
「食べますよ?」
マジか、これを食うのか。
信じられないという顔をする俺を見てキキとアニエスさんが不思議そうな顔をしている。
俺のこの感情は外国人がシラスの踊り食いを見て信じられないと思うのと同じなんだろう。
あれと同じで食ってみればうまいのかもしれない。
「こんな小さいの美味しくないし、もっと大きいのみんなで食べるし。」
「そうですね。では早速おびき出しましょう。」
「あぁ、よろしく頼む。」
観念してうなだれたままのちびキノコをキキに手渡すと、そいつの体に何かをふりかけた。
「それは?」
「発情期に発するのと同じ成分の胞子です。」
「ふむ。」
「これをかけることで雌のダンシングマタンゴを呼び出します。」
「え、でもこいつランニングマタンゴジュニアだったよな。」
「そうですよ?」
「他の種族なのに・・・ちがう、誤解させるのか。」
「その通りです。」
つまりこいつは撒き餌で、雄だと誤解した雌が寄って来た所を仕留めるんだな。
なるほどなるほど。
でもさ、それってつまり魔物だよな?
魔物の肉を食べておいてなんだが、魔物のキノコも食べるのか。
そうか、食べるのか。
「それじゃあ逃がしますね、ベッキーさんミケちゃん宜しくお願いします。」
「任せるし!」
「ミャウ!」
無理やり雄に仕立てられた哀れなちびキノコ。
キキの手から解放され、最初こそ戸惑っていたものの慌てた様子でダンジョンの奥へと姿を消した。
それを半透明のベッキーとミケが気づかれないように追いかけて行く。
その後は・・・どうなるんだ?
「逃がしてよかったのか?」
「逃がすことでダンジョン中に匂いが広まりますから。」
「あー、そういう事か。」
「後は向こうから勝手に寄ってくるでしょう。とはいえ、時期が時期です警戒は怠らないようにしてください。」
「火を絶やすな、だったな。」
「そちらはお任せください、とりあえず迎撃ポイントまで下がりませんか?」
「だな。」
ダンジョンでのキノコ狩りの時点で普通に終われるはずがない。
餌を捕まえた後は然るべき場所で待機しておかないと大変なことになる、らしい。
少し場所を変え少し開けた場所に陣取る。
正面にはさっきまでいた場所に通じる通路。
そこを軽くふさぐように土魔法で作られた壕が設置されている。
壕の中心ではゴウゴウと薪が燃えていた。
焚火とかいうレベルじゃない、放火レベルの火だ。
正直熱いぐらい。
「来ました。」
「なんだか地面が揺れているんだが・・・。」
「その通り揺れています。」
「何故に?」
「それはもちろん、求愛の為です。」
あぁ、なんとなく察してきた。
地響きがどんどんと近づいてくる。
広場の真ん中でアニエスさんが武器を構え、その少し後ろでアネットとキキが同じく敵を迎え撃つ準備をする。
俺は一番後ろでその様子を見ているだけだ。
「キィィィィ!」
最初に姿を現したのはさっきのチビキノコ。
必死に手足を動かして正面の業火を回避、そして壕を飛び越え・・・。
「はいごくろうさん。」
再び俺の網に捕獲されるのだった。
「そのまま持っていてください、それ目当てにキノコが来ます。」
「本当に大丈夫なんだよな!」
「ご安心を。」
「来ます!」
にっこりとほほ笑んだアニエスさんだったが、キキの声に文字通り目の色が変わった。
大きくなる地響き。
そして次の瞬間。
「qwsdtrkmzvckytrw!」
言葉として認識できない何かを発しながら巨大なキノコが広場に突進してきた。
それも大量に。
まず最初の奴が業火に飛び込み、悲鳴のような何かを発しながら燃え尽きた。
だがそれに臆する事なく他のキノコも火に飛び込んでいく。
キノコの焼けるいい匂いが一瞬にして広間に充満していく。
くそ、醤油かけて食べたい。
そう思わせる香ばしい匂い。
しかし奴らはそんな事を考える余裕を与えてくれないようだ。
大量のキノコが突入したことで火が弱まり、その隙に別のキノコが壕を飛び越えてこちらに突貫してくる。
それをアニエスさんが切り捨て、さらに襲ってくるやつを薙ぎ払う。
巨大なキノコにはちびキノコ同様に手足があり、それを必死に動かしながら突っ込んでくる光景は正直怖い。
声ともわからない音は耳を劈くし、地響きは終わる気配さえない。
とうとう火が消え、障害物の無くなった広間に巨大キノコが殺到。
アニエスさんが漏らした魔物をキキとアネットが対処するも、それも時間の問題だろう。
奴らの目標はただ一つ。
俺の持つ網の中で震えるちびキノコだけ。
ダンジョンのキノコ狩りはまさに狩りの名にふさわしいものだった。
本来は雌が雄を狩るものなんだろうけど、その習性を利用して俺達がキノコを狩っている。
いや襲われているのか?
「一度立て直します!アニエス様少し後ろへ!」
キキの声にアニエスさんがすぐに反応。
2m程一気に後ろへ飛び、空いたスペースにキキの火球がさく裂した。
その地面には油壺が仕込んであり、火球の熱に反応して一気に火が回る。
轟音と共に火柱が上がり、その上に群がっていた巨大キノコを一瞬にして消し炭にしてしまった。
再びいいにおいが充満する。
「時間を稼ぎます、今のうちに休憩を。」
「なぁ、こんなに燃やして大丈夫なのか?消し炭になるぞ?」
「ご心配には及びません、半分燃えてもまだ半分あります。」
「これだけのダンシングキノコがあれば当分こまりませんね。胞子袋は薬にもなるので助かります。」
「これがまだ続くのか。」
まさに命がけのキノコ狩り。
アニエスさんの言うように半分ほどは消し炭になってしまったが残りの半分を回収できるだけ回収してキノコ狩りは終了した。
ちなみにちびキノコはちゃんと水をかけてあるので再び襲われる心配はないだろう。
なんとも豪快な狩りだった。
その日の晩飯はもちろんキノコ尽くし。
さっきまで走っていたキノコだなんてことを忘れるほどの味だったことを伝えておく。
結局は見た目より味だよ味。
やっぱり旬の物は美味いなぁ。
秋にも色々ある。
スポーツだの食欲だのようは過ごしやすいからこの名前が付いたんだろう。
いや、実りは別か。
秋は他の季節よりも実るものが多い。
そして美味い。
何を食べても美味いからついつい食べ過ぎてしまうんだよなぁ、って感じで食欲の秋になったんだろう。
そう、食うものが美味いって話だ。
秋の実りにも色々あるが、今回のターゲットはキノコ。
キノコといえばキノコ狩り。
キノコ狩りといえば山、ではなくダンジョンなんだよなぁこれが。
「シロウさん、そっちに行ったし!」
「あーもうちょこまか動くな!」
目の前を通り抜けようとしたキノコの上から巨大な網を振り下ろす。
ギリギリ間に合ったのか、網の中でそいつはジタバタと動き回っていた。
「ご主人様流石です。」
「まったくすばしっこいったらありゃしない。」
「でもこれでキノコが手に入るし!でかしたし!」
「手に入るというかおびき出すというか。複雑な気分だ。」
網の中に手を突っ込み右手でしっかりと掴むと、そいつは諦めたように動くのをやめた。
手の中でうなだれるキノコ。
もちろんただのキノコじゃない。
手も生えていれば足もある、さっきまで走り回っていたのはまさにこいつ。
走るキノコだ。
いや、生きているキノコというべきか。
美味いキノコを手に入れる為にはこいつが必要って事だから仕方なく捕まえはしたが、さすがに生きているのを食うのはちょっと。
踊り食いの経験もあるが流石にキノコの踊り食いは未経験だ。
手足がある生き物なだけに忌避感が強い。
「シロウ様そちらはいかがで・・・あ、確保出来たようですね。」
「ダンシングマタンゴを呼び出すにはランニングマタンゴジュニアが必要なんです、これで美味しいキノコが食べられますよ。」
「こいつを食うんじゃないんだよな?」
「さすがに小さすぎて美味しくありませんから。」
「ってことは大きければ食べるのか?」
「食べますよ?」
マジか、これを食うのか。
信じられないという顔をする俺を見てキキとアニエスさんが不思議そうな顔をしている。
俺のこの感情は外国人がシラスの踊り食いを見て信じられないと思うのと同じなんだろう。
あれと同じで食ってみればうまいのかもしれない。
「こんな小さいの美味しくないし、もっと大きいのみんなで食べるし。」
「そうですね。では早速おびき出しましょう。」
「あぁ、よろしく頼む。」
観念してうなだれたままのちびキノコをキキに手渡すと、そいつの体に何かをふりかけた。
「それは?」
「発情期に発するのと同じ成分の胞子です。」
「ふむ。」
「これをかけることで雌のダンシングマタンゴを呼び出します。」
「え、でもこいつランニングマタンゴジュニアだったよな。」
「そうですよ?」
「他の種族なのに・・・ちがう、誤解させるのか。」
「その通りです。」
つまりこいつは撒き餌で、雄だと誤解した雌が寄って来た所を仕留めるんだな。
なるほどなるほど。
でもさ、それってつまり魔物だよな?
魔物の肉を食べておいてなんだが、魔物のキノコも食べるのか。
そうか、食べるのか。
「それじゃあ逃がしますね、ベッキーさんミケちゃん宜しくお願いします。」
「任せるし!」
「ミャウ!」
無理やり雄に仕立てられた哀れなちびキノコ。
キキの手から解放され、最初こそ戸惑っていたものの慌てた様子でダンジョンの奥へと姿を消した。
それを半透明のベッキーとミケが気づかれないように追いかけて行く。
その後は・・・どうなるんだ?
「逃がしてよかったのか?」
「逃がすことでダンジョン中に匂いが広まりますから。」
「あー、そういう事か。」
「後は向こうから勝手に寄ってくるでしょう。とはいえ、時期が時期です警戒は怠らないようにしてください。」
「火を絶やすな、だったな。」
「そちらはお任せください、とりあえず迎撃ポイントまで下がりませんか?」
「だな。」
ダンジョンでのキノコ狩りの時点で普通に終われるはずがない。
餌を捕まえた後は然るべき場所で待機しておかないと大変なことになる、らしい。
少し場所を変え少し開けた場所に陣取る。
正面にはさっきまでいた場所に通じる通路。
そこを軽くふさぐように土魔法で作られた壕が設置されている。
壕の中心ではゴウゴウと薪が燃えていた。
焚火とかいうレベルじゃない、放火レベルの火だ。
正直熱いぐらい。
「来ました。」
「なんだか地面が揺れているんだが・・・。」
「その通り揺れています。」
「何故に?」
「それはもちろん、求愛の為です。」
あぁ、なんとなく察してきた。
地響きがどんどんと近づいてくる。
広場の真ん中でアニエスさんが武器を構え、その少し後ろでアネットとキキが同じく敵を迎え撃つ準備をする。
俺は一番後ろでその様子を見ているだけだ。
「キィィィィ!」
最初に姿を現したのはさっきのチビキノコ。
必死に手足を動かして正面の業火を回避、そして壕を飛び越え・・・。
「はいごくろうさん。」
再び俺の網に捕獲されるのだった。
「そのまま持っていてください、それ目当てにキノコが来ます。」
「本当に大丈夫なんだよな!」
「ご安心を。」
「来ます!」
にっこりとほほ笑んだアニエスさんだったが、キキの声に文字通り目の色が変わった。
大きくなる地響き。
そして次の瞬間。
「qwsdtrkmzvckytrw!」
言葉として認識できない何かを発しながら巨大なキノコが広場に突進してきた。
それも大量に。
まず最初の奴が業火に飛び込み、悲鳴のような何かを発しながら燃え尽きた。
だがそれに臆する事なく他のキノコも火に飛び込んでいく。
キノコの焼けるいい匂いが一瞬にして広間に充満していく。
くそ、醤油かけて食べたい。
そう思わせる香ばしい匂い。
しかし奴らはそんな事を考える余裕を与えてくれないようだ。
大量のキノコが突入したことで火が弱まり、その隙に別のキノコが壕を飛び越えてこちらに突貫してくる。
それをアニエスさんが切り捨て、さらに襲ってくるやつを薙ぎ払う。
巨大なキノコにはちびキノコ同様に手足があり、それを必死に動かしながら突っ込んでくる光景は正直怖い。
声ともわからない音は耳を劈くし、地響きは終わる気配さえない。
とうとう火が消え、障害物の無くなった広間に巨大キノコが殺到。
アニエスさんが漏らした魔物をキキとアネットが対処するも、それも時間の問題だろう。
奴らの目標はただ一つ。
俺の持つ網の中で震えるちびキノコだけ。
ダンジョンのキノコ狩りはまさに狩りの名にふさわしいものだった。
本来は雌が雄を狩るものなんだろうけど、その習性を利用して俺達がキノコを狩っている。
いや襲われているのか?
「一度立て直します!アニエス様少し後ろへ!」
キキの声にアニエスさんがすぐに反応。
2m程一気に後ろへ飛び、空いたスペースにキキの火球がさく裂した。
その地面には油壺が仕込んであり、火球の熱に反応して一気に火が回る。
轟音と共に火柱が上がり、その上に群がっていた巨大キノコを一瞬にして消し炭にしてしまった。
再びいいにおいが充満する。
「時間を稼ぎます、今のうちに休憩を。」
「なぁ、こんなに燃やして大丈夫なのか?消し炭になるぞ?」
「ご心配には及びません、半分燃えてもまだ半分あります。」
「これだけのダンシングキノコがあれば当分こまりませんね。胞子袋は薬にもなるので助かります。」
「これがまだ続くのか。」
まさに命がけのキノコ狩り。
アニエスさんの言うように半分ほどは消し炭になってしまったが残りの半分を回収できるだけ回収してキノコ狩りは終了した。
ちなみにちびキノコはちゃんと水をかけてあるので再び襲われる心配はないだろう。
なんとも豪快な狩りだった。
その日の晩飯はもちろんキノコ尽くし。
さっきまで走っていたキノコだなんてことを忘れるほどの味だったことを伝えておく。
結局は見た目より味だよ味。
やっぱり旬の物は美味いなぁ。
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