736 / 1,415
733.転売屋はマフラーを作る
しおりを挟む
エスケープラビットの肉は美味かった。
いや、一言で美味かったと言ってしまうのが申し訳ないぐらいに美味かった。
この世界に来てそれなりの頻度でウサギの肉を食べてきているのだが、今までのは何だったのかという美味さだ。
肉は柔らかく、それでいてしっかりと歯ごたえもあり噛めば噛む程に肉の味がしみ出してくる。
青臭いような味じゃない、程よく脂がのり香り高く、ともかく美味いんだよ。
「美味かったなぁ。」
「美味しかったわね。」
「美味しゅうございました。」
翌日になっても全員があの味を思い出し深いため息をついている。
朝ごはんも上の空だ。
「お館様、そろそろ正気に戻ってくださいよ。今日は毛皮をどうするか話し合うんじゃなかったんですか?」
「おっとそうだった。」
「角はアネットとビアンカが持って行ったんでしょ?」」
「あぁ、薬の材料としてしっかり活用してくれるだろう。冬に向けて肌荒れ用の軟膏に使うとかなんとか。」
「アネットのは肌に合うのよねぇ。」
今回の素材は特に効能が高いらしく、特級品として売り出すんだとか。
ビアンカが一緒なので余計に張り切っているんだろう。
当分は放っておいた方がよさそうだ。
「毛皮ですがやはりマフラーなどの手軽なものに加工するのが一番ではないでしょうか。」
「量も少ないしコートはさすがに無理だよな。」
「ギリギリ一着というところでしょうか。」
「それなら数を作ったほうがいいんじゃない?エスケープラビットなんて中々出回らないんだし、多少高値でも売れるでしょ。」
「それはコートでも同じ事だ、珍しい素材だからこそ一点ものにして高値で売る。」
「でもそれだと買えるのは貴族だけよね?」
一点物のコートとなると軽く金貨は越えてくるだろう。
しかもそれが最高の職人の手で作られるんだ、上手くいけば金貨10枚も夢じゃない。
売るのもここじゃなく王都にすればもっと上の値段を目指せるんじゃないだろうか。
例の兄弟に依頼すれば向こうにとっても大きなチャンスになる。
両者win-win、何も考え無ければそれが一番だと思うのだが・・・。
「エリザは冒険者にこそ持たせるべきと思うわけだな?」
「せっかくの素材だし数を作って売っても良いかなって。早めに作れば目標にもなるし、頑張ってお金を貯めて買ってくれたら嬉しいじゃない。」
「そういう考え方もあるか。」
「冒険者の街だからこそ冒険者に身に着けてもらう、我々らしい考え方かもしれません。」
「反対意見は・・・なさそうか。」
「え、じゃあ!」
「マフラーで決まりだ、その代わり少し値段は高くするぞ。それでも売れるんだろ?」
「え、あ、うん。多分。」
そこは自信満々に売れるって言えよな、まったく。
冒険者は特需が一段落して少し落ち着きを取り戻している。
とはいえ、またあれこれ企画して依頼すれば冒険者にまた金が回るだろう。
先に餌を用意しておいて、それに向かって仕事をさせるというのは悪くない作戦だ。
ポイントカードも順調に発行数を伸ばしているし、それなりの数が戻ってきている。
これを上手く使って買って貰うって手もあるなぁ。
それかいっそのことポイント累積制にして一定数溜まれば交換とかも面白いかもしれない。
どこかのドラッグストアがやってたやつだ。
その為にわざわざ遠出して買いに行ったりする人もいるらしい。
それと同じことをここでもやる。
いや、それならギルドの方がいいか。
ギルドにポイントを持ち込んで交換する。
どうせ素材を買い取るときには冒険者証を出すんだし、それを使えば上手くポイントを管理できるだろう。
ギルドの仕事は増えるけど。
「では早速ローザ様にお願いしましょう。」
「ストールの進捗も確認したいしちょうどいいな。」
「お仕事頼み過ぎて怒られない?」
「向こうも仕事だしそれは大丈夫だろう、多分。」
「織り仕事はローザ様を通じて婦人会に依頼されているはずです、そこまで大変ではないでしょう。多分ですが。」
「全然大丈夫じゃないじゃない。」
エリザが呆れたような顔をする。
仕方ないだろ確認できてないんだから。
流石に全部丸投げはまずいので、毛皮を持ってローザさんの店へと向かう。
ちなみに毛皮の加工はブレラに別料金を払って大急ぎで仕上げてもらった。
向こうでも文句を言われたが、まぁいつもの事だ。
「おや、シロウさんじゃないか。」
「ローザさんお久しぶりだな。」
「貴族になったってのに、わざわざ自分で足を運んでくれるなんて嬉しいねぇ。」
「貴族っていったって名ばかりだからな。今日はこの前のストールと、もう一つお願いがあってきたんだ。ご主人は?」
「いまちょっと出てるよ。」
「婦人会か?」
「今の仕事に自信を持ってきたけど、まだまだ己惚れちゃいけないもんだねぇ。」
奥様が遠い目をしている。
恐らくは婦人会で似たような技量を持つ人を見つけたんだろう。
だからこんなセリフが出て来たと推測できる。
逆を言えば、安心して仕事を任せられるというわけだ。
「それは俺も同じだよ。」
「この町一番の稼ぎ頭が良く言うよ。で、何を持ってきたんだい?」
「これだ。」
収納カバンからエスケープラビットの毛皮を取り出しカウンターにのせる。
全部取り出す前に我慢できないという感じてローザさんは毛皮を手に取った。
「これは、エスケープラビットだね。」
「流石だな。」
「ここで見るのは久々だよ、いい仕事したね毛皮が殆ど傷んでない。」
「仕留めた人間が上手かったんだ。」
「火も毒も使わずに捕まえるのは大変だっただろう。それで、これをどうしたいんだい?この量ならコートにもできるけど。」
「いや、マフラーにしたいんだ。一点物よりもある程度手の出せる値段で売り出したい。」
「なるほどね、シロウさんらしい考え方だ。この前のポイントカードもなかなか良かったよ。」
「喜んでもらって何よりだ。いくつできる?」
「そうだね、全部で6個は作れるそうだ。」
「じゃあそれで頼む。こっちは急いでないからまずはストールを優先してくれ。」
急いで質の悪い物を作るよりも、時間を掛けて満足のいくものを作ってほしい。
ローザさんの目を見たらわかる、良い素材を見てうずうずしている感じだ。
「それじゃあ遠慮なくそうさせてもらうよ。」
「宜しく頼む。代金は・・・。」
「ストールの分に加算しておくから。」
「いいのか?」
「エスケープラビットなんて珍しい物触らせてもらうんだ、旦那も大喜びさ。」
向こうがそれでいいなら何も言うまい。
しばらくして婦人会から戻ってきたご主人と話をすることが出来た。
相変わらず体が大きい。
でも手先はとても器用なんだよなぁ。
人は見かけによらないものだ。
「ただいま。」
「おかえりなさいませ、如何でしたか?」
「喜んで受けてくれたよ。全部で六枚仕上がる予定だ。」
「予定より少ないですね。」
「その分良い品が出来ると思えばいい。値段は上がるが間違いない物が出来るだろう。」
「とはいえ六枚じゃちょっとねぇ。」
目玉商品と考えればそれぐらいでもいいかもしれないが、枚数が少ないということは値段が上がる。
値段が上がれば手を出しにくくなる。
いくら冒険者に金が回っているとはいえ限界はあるわけだから、ある程度価格を抑えたやつもあった方がいいかもしれない。
その為のストールなんだけど、肩掛けとマフラーじゃ用途が若干違う。
さてどうしたもんか。
「でしたらスノーミンクの毛皮はどうですか?そろそろ繁殖期ですからダンジョンでも姿を見かけるかもしれません。」
「そんな奴がいるのか。」
「あー、あの白いの?でも汚れない?」
「スノーミンクの毛皮は汚れに強く血に染まることもありません、少し高級な印象はありますがエスケープラビットに比べればお安い方かと。」
「ふむ、汚れに強いのはいいかもしれないな。特に白なんて普段は避けているだろうし喜んでもらえそうだ。」
「時間はかかるかもしれませんが、とりあえず依頼を出してみますか?」
「そうだな相場に一割乗せて出してくれ。」
「かしこまりました。」
せっかく作るなら喜んでもらえるものを。
そして売れるものを。
これで今年寒くならなかったら大損だけど、まぁ何とかなるだろう。
絶対この冬に売り切らないといけないわけじゃないんだし、そうなったらなったでまた考えればいいさ。
「冬が楽しみね。」
「そうだな、あまり寒すぎるのも困るがこの前みたいに雪が積もるといいかもな。」
「その頃には私もお母さんかぁ。」
「あっという間だぞ。」
「わかってる、楽しみだわ。」
愛おしそうに自分のお腹を撫でるエリザの手に自分の手を重ねる。
冬が楽しみ、でもその前に秋をもっと楽しまないと。
食欲の秋、スポーツの秋、秋の顔は非常に多い。
もっとも、俺は仕込みの秋だけど。
いや、一言で美味かったと言ってしまうのが申し訳ないぐらいに美味かった。
この世界に来てそれなりの頻度でウサギの肉を食べてきているのだが、今までのは何だったのかという美味さだ。
肉は柔らかく、それでいてしっかりと歯ごたえもあり噛めば噛む程に肉の味がしみ出してくる。
青臭いような味じゃない、程よく脂がのり香り高く、ともかく美味いんだよ。
「美味かったなぁ。」
「美味しかったわね。」
「美味しゅうございました。」
翌日になっても全員があの味を思い出し深いため息をついている。
朝ごはんも上の空だ。
「お館様、そろそろ正気に戻ってくださいよ。今日は毛皮をどうするか話し合うんじゃなかったんですか?」
「おっとそうだった。」
「角はアネットとビアンカが持って行ったんでしょ?」」
「あぁ、薬の材料としてしっかり活用してくれるだろう。冬に向けて肌荒れ用の軟膏に使うとかなんとか。」
「アネットのは肌に合うのよねぇ。」
今回の素材は特に効能が高いらしく、特級品として売り出すんだとか。
ビアンカが一緒なので余計に張り切っているんだろう。
当分は放っておいた方がよさそうだ。
「毛皮ですがやはりマフラーなどの手軽なものに加工するのが一番ではないでしょうか。」
「量も少ないしコートはさすがに無理だよな。」
「ギリギリ一着というところでしょうか。」
「それなら数を作ったほうがいいんじゃない?エスケープラビットなんて中々出回らないんだし、多少高値でも売れるでしょ。」
「それはコートでも同じ事だ、珍しい素材だからこそ一点ものにして高値で売る。」
「でもそれだと買えるのは貴族だけよね?」
一点物のコートとなると軽く金貨は越えてくるだろう。
しかもそれが最高の職人の手で作られるんだ、上手くいけば金貨10枚も夢じゃない。
売るのもここじゃなく王都にすればもっと上の値段を目指せるんじゃないだろうか。
例の兄弟に依頼すれば向こうにとっても大きなチャンスになる。
両者win-win、何も考え無ければそれが一番だと思うのだが・・・。
「エリザは冒険者にこそ持たせるべきと思うわけだな?」
「せっかくの素材だし数を作って売っても良いかなって。早めに作れば目標にもなるし、頑張ってお金を貯めて買ってくれたら嬉しいじゃない。」
「そういう考え方もあるか。」
「冒険者の街だからこそ冒険者に身に着けてもらう、我々らしい考え方かもしれません。」
「反対意見は・・・なさそうか。」
「え、じゃあ!」
「マフラーで決まりだ、その代わり少し値段は高くするぞ。それでも売れるんだろ?」
「え、あ、うん。多分。」
そこは自信満々に売れるって言えよな、まったく。
冒険者は特需が一段落して少し落ち着きを取り戻している。
とはいえ、またあれこれ企画して依頼すれば冒険者にまた金が回るだろう。
先に餌を用意しておいて、それに向かって仕事をさせるというのは悪くない作戦だ。
ポイントカードも順調に発行数を伸ばしているし、それなりの数が戻ってきている。
これを上手く使って買って貰うって手もあるなぁ。
それかいっそのことポイント累積制にして一定数溜まれば交換とかも面白いかもしれない。
どこかのドラッグストアがやってたやつだ。
その為にわざわざ遠出して買いに行ったりする人もいるらしい。
それと同じことをここでもやる。
いや、それならギルドの方がいいか。
ギルドにポイントを持ち込んで交換する。
どうせ素材を買い取るときには冒険者証を出すんだし、それを使えば上手くポイントを管理できるだろう。
ギルドの仕事は増えるけど。
「では早速ローザ様にお願いしましょう。」
「ストールの進捗も確認したいしちょうどいいな。」
「お仕事頼み過ぎて怒られない?」
「向こうも仕事だしそれは大丈夫だろう、多分。」
「織り仕事はローザ様を通じて婦人会に依頼されているはずです、そこまで大変ではないでしょう。多分ですが。」
「全然大丈夫じゃないじゃない。」
エリザが呆れたような顔をする。
仕方ないだろ確認できてないんだから。
流石に全部丸投げはまずいので、毛皮を持ってローザさんの店へと向かう。
ちなみに毛皮の加工はブレラに別料金を払って大急ぎで仕上げてもらった。
向こうでも文句を言われたが、まぁいつもの事だ。
「おや、シロウさんじゃないか。」
「ローザさんお久しぶりだな。」
「貴族になったってのに、わざわざ自分で足を運んでくれるなんて嬉しいねぇ。」
「貴族っていったって名ばかりだからな。今日はこの前のストールと、もう一つお願いがあってきたんだ。ご主人は?」
「いまちょっと出てるよ。」
「婦人会か?」
「今の仕事に自信を持ってきたけど、まだまだ己惚れちゃいけないもんだねぇ。」
奥様が遠い目をしている。
恐らくは婦人会で似たような技量を持つ人を見つけたんだろう。
だからこんなセリフが出て来たと推測できる。
逆を言えば、安心して仕事を任せられるというわけだ。
「それは俺も同じだよ。」
「この町一番の稼ぎ頭が良く言うよ。で、何を持ってきたんだい?」
「これだ。」
収納カバンからエスケープラビットの毛皮を取り出しカウンターにのせる。
全部取り出す前に我慢できないという感じてローザさんは毛皮を手に取った。
「これは、エスケープラビットだね。」
「流石だな。」
「ここで見るのは久々だよ、いい仕事したね毛皮が殆ど傷んでない。」
「仕留めた人間が上手かったんだ。」
「火も毒も使わずに捕まえるのは大変だっただろう。それで、これをどうしたいんだい?この量ならコートにもできるけど。」
「いや、マフラーにしたいんだ。一点物よりもある程度手の出せる値段で売り出したい。」
「なるほどね、シロウさんらしい考え方だ。この前のポイントカードもなかなか良かったよ。」
「喜んでもらって何よりだ。いくつできる?」
「そうだね、全部で6個は作れるそうだ。」
「じゃあそれで頼む。こっちは急いでないからまずはストールを優先してくれ。」
急いで質の悪い物を作るよりも、時間を掛けて満足のいくものを作ってほしい。
ローザさんの目を見たらわかる、良い素材を見てうずうずしている感じだ。
「それじゃあ遠慮なくそうさせてもらうよ。」
「宜しく頼む。代金は・・・。」
「ストールの分に加算しておくから。」
「いいのか?」
「エスケープラビットなんて珍しい物触らせてもらうんだ、旦那も大喜びさ。」
向こうがそれでいいなら何も言うまい。
しばらくして婦人会から戻ってきたご主人と話をすることが出来た。
相変わらず体が大きい。
でも手先はとても器用なんだよなぁ。
人は見かけによらないものだ。
「ただいま。」
「おかえりなさいませ、如何でしたか?」
「喜んで受けてくれたよ。全部で六枚仕上がる予定だ。」
「予定より少ないですね。」
「その分良い品が出来ると思えばいい。値段は上がるが間違いない物が出来るだろう。」
「とはいえ六枚じゃちょっとねぇ。」
目玉商品と考えればそれぐらいでもいいかもしれないが、枚数が少ないということは値段が上がる。
値段が上がれば手を出しにくくなる。
いくら冒険者に金が回っているとはいえ限界はあるわけだから、ある程度価格を抑えたやつもあった方がいいかもしれない。
その為のストールなんだけど、肩掛けとマフラーじゃ用途が若干違う。
さてどうしたもんか。
「でしたらスノーミンクの毛皮はどうですか?そろそろ繁殖期ですからダンジョンでも姿を見かけるかもしれません。」
「そんな奴がいるのか。」
「あー、あの白いの?でも汚れない?」
「スノーミンクの毛皮は汚れに強く血に染まることもありません、少し高級な印象はありますがエスケープラビットに比べればお安い方かと。」
「ふむ、汚れに強いのはいいかもしれないな。特に白なんて普段は避けているだろうし喜んでもらえそうだ。」
「時間はかかるかもしれませんが、とりあえず依頼を出してみますか?」
「そうだな相場に一割乗せて出してくれ。」
「かしこまりました。」
せっかく作るなら喜んでもらえるものを。
そして売れるものを。
これで今年寒くならなかったら大損だけど、まぁ何とかなるだろう。
絶対この冬に売り切らないといけないわけじゃないんだし、そうなったらなったでまた考えればいいさ。
「冬が楽しみね。」
「そうだな、あまり寒すぎるのも困るがこの前みたいに雪が積もるといいかもな。」
「その頃には私もお母さんかぁ。」
「あっという間だぞ。」
「わかってる、楽しみだわ。」
愛おしそうに自分のお腹を撫でるエリザの手に自分の手を重ねる。
冬が楽しみ、でもその前に秋をもっと楽しまないと。
食欲の秋、スポーツの秋、秋の顔は非常に多い。
もっとも、俺は仕込みの秋だけど。
25
お気に入りに追加
388
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。

おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ
Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_
【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】
後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。
目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。
そして若返った自分の身体。
美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。
これでワクワクしない方が嘘である。
そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる