645 / 1,415
642.転売屋はホームシックにかかる
しおりを挟む
「あぁ、早く帰りたい。」
「まだあと二日あるんだけど?」
「やることはやったし買い付けるものは買い付けた、もう帰っていいんじゃないか?」
「まだ食べていない物が沢山あるからのぉ、もう少し我慢じゃ。」
結婚式も終わり、残り滞在時間はあと二日。
本来であれば残り二日を金儲けのために使うべきなんだろうが、燃え尽き症候群的なものだろうか早くも屋敷に戻りたくなってきた。
別に王城での生活に不満があるとかそういうのではない。
むしろ至れり尽くせりでお礼を言わなければならないぐらいだ。
過度の干渉は無く、ただ快適な居住空間と食事を提供してくれる。
マリーさんも式を挙げてからはこちら側に戻ってきた。
どうやらお別れは済んだようだ。
ま、今生の別れでもないし必要となれば向こうから来ることもあるだろう。
最低三人産めとか言われたしな。
善処はするが約束はしていない。
流石に乳飲み子を連れて10日の行程はさすがに厳しいものがあるからなぁ。
「ミラ、今日の予定は?」
「取引所にて頼んでおいた品が届いているかの確認と、発送準備です。こちらに来てすぐに買い付けた品は先行して発送してありますが、日持ちする物は輸送費の節約のために帰りの船便に持ち込む予定となっております。リストを作ってありますので後でご確認ください。それと税の納付ですね。」
「結構買い付けたなぁ。」
「今日明日でさらに追加が来る予定です。戻ってからも大忙しですよ。」
「むしろかかって来いって感じだ。」
「いつもはめんどくさいとか言うくせに。」
エリザがぼそっと呟いたので返事代わりに尻を揉んでやる。
手を叩かれると思ったがまんざらでもなさそうだ。
「アナタ、もう一つ忘れていませんか?」
「ん?」
「例の餌にはまだ獲物はかかっていませんよ。」
「もちろんわかってる。俺の予想ではそろそろなんだがなぁ。」
「餌?獲物?」
「魔石の買い付けです。取引所に買い付け依頼を出してもう一週間以上、問い合わせはあるものの成約には至っていないのだとか。こちらに滞在している間に接触してくるというのがシロウ様の読みなのですが。」
「嫌われてるんじゃない?」
向こうは代々続く大貴族。
こちらはどこの馬の骨ともわからないぽっと出の名誉貴族。
『貴族』という文字の通り、その身分は貴きものだと信じている人たちにとって、俺のような存在は認めたくないものなんだろう。
しかも、国王陛下のお気に入りと来たものだ。
さらにさらに古龍の庇護までうけているものだから尚の事気に入らない。
ちょっかいをかけることも出来ず、ただ指をくわえてみているだけ。
そんな邪魔で面倒な相手に膨れ上がってきた在庫を買い叩かれるのはプライドが許さないんだろうなぁ。
とはいえ、向こうも巨額の損失が出る前に何とかしたいとは思っているだろう。
プライドと金。
俺がいるまでに決着が出ると思ってはいるのだが、なかなか答えは出ないようだ。
「まぁ、連絡があればよし。無ければ俺の読みが甘かったってだけだ。大儲けはお預けだな。」
「例のゴミも全部売れたわけだし今でも十分に稼いでいると思うけど。」
「いいえ、シロウ様は今の倍稼ぐおつもりですから。この二日が勝負です。」
「倍って・・・。そんなに稼いでどうするのよ。」
「金はいくらあっても困るもんじゃないだろ。屋敷の使用人も増やさないといけないし、いつ何時巨額の損失が出るとも限らない。心配するな、全員食わせていくだけの甲斐性はあるつもりだ。」
「ふふ、もちろんわかっています。」
「無茶さえしなければそれでいいわ。くれぐれも一人で裏通りとか行かないでよね。」
さすがにそこまでバカじゃないさ。
とりあえず書類に全て目を通し、追加の買い付け準備をすすめるとしよう。
餌に食いついてくるか、それとも逃げられるか。
何事も我慢が大事ってね。
準備を済ませてまずはギルド協会へと顔を出す。
流れの商人とはいえ、この町で儲けた分はしっかりと納税する義務がある。
もちろんごまかすことも出来るのだが、面倒ごとになるのはごめんだ。
「は?免除?」
「はい、国王陛下よりそう伺っております。」
「いやいやいや、そういうのはしなくていいから。ちゃんと払うから。」
「そう言われましても、貴族の方は免除する決まりでして。」
「取引所はちゃんと請求してきたぞ?」
「アレは手数料ですから。」
うーむ、素直に喜ぶ所なんだろうけど納得がいかない。
陛下が俺を特別扱いしているのであればここはしっかりと拒否する所なんだろうけど、貴族全体と言われてしまうとそういうわけにも行かないわけで。
「それでいいのか?」
「元々貴族の方々はここでお商売をされませんから。しても別の国で、もしくは別の地域でとなりますのでそちらで納税義務を果たされます。最終的にはその税がここに集まってきますのでここでは免除、という決まりなんです。」
「なるほどなぁ。確かに最後には金が集まるわけだし、二重課税を防ぐためなのか。」
「地方でお金を落として貰うのも貴族の大切な仕事ですから。」
「そういうことなら納得した。へんなことを言ってすまない。」
「いえ、戻られた先でしっかりと税を納めてくだされば結構です。」
「それに関しては問題ない、うちの職員は厳しいからな。」
協会職員の女性がにこやかに笑う。
貴族だから特別扱いではなく、ちゃんと理由がある。
貴族は地方で金を落とせ、か。
戻ったら貴族の納税金額を確認しておかないとなぁ。
「ちなみに来年より寄付金額に応じて減免が行われることになりました。シロウ様は発案者として今年よりその減免を受けることになります。」
「俺の寄付ではなく、別の貴族の分を立て替えただけなんだが?」
「それでも寄付は寄付です。他の皆様の分は来年度改めて計算いたしますので。」
「それは特例だよな。」
「特例ではありますが陛下の指示ではございません。あくまでも、この国を良くする制度を発案された方への特例です。」
「わかった。」
「この度はここ王都に多額の寄付と素晴らしい品々を持ち込んでくださりありがとうございました。ギルド協会はまたの来訪を心よりお待ちしております。出来ればまた素晴らしい品々と共にお越しください。」
俺が大量の品を持ち込むことで市場が活性化し、それにより街に落ちる税金が増える。
そりゃまた来て欲しいと思うわけだ。
廊下に出るとミラが俺の帰りを待っていた。
どうやらハーシェさんは先に取引所へ向かったようだ。
「お待たせ。」
「お疲れ様です。」
「税金の支払いは免除だ、加えて来年度の税も減免を受けられるらしい。」
「それはようございました。」
「驚かないんだな。」
「貴族の特権とはそういうものだと思っておりましたので。」
「その分下に金を落とせ、だとさ。免除された分の半分は買い付けておくか。」
今回の減免分は金貨20枚。
儲けが金貨400枚だったので5%分を納税するつもりだったのだが、それが丸々浮いた形になる。
追加で金貨10枚分、何を買い付けるかなぁ。
ギルド協会を出て大通りへ。
それから取引所へと向かう。
エリザとディーネはまた食い倒れだろう。
マリーさんは部屋の片づけをしているそうだ。
「ミラは満喫できたか?」
「はい、とても楽しい旅になりました。」
「半分は仕事みたいなものだったが、まぁ儲かったし。それに凄いものもたくさん見れたな。」
「でも、少し疲れました。あまり人が多いと目が回ってしまうので、やはり元の街の方が合っているようです。」
「それは俺も思う。何事も分相応というものが在る、俺にこの街は大きすぎるみたいだ。」
どこを見ても人人人。
それも見知らぬ人ばかり。
俺達の町は人は少なくても顔見知りは多い。
安心感が違うんだよなぁ、やっぱり。
ここでは後ろについてきてくれている聖騎士団の護衛無しに好きに歩くのは難しい。
監視されているわけではないのだけれど、どうも気になってしまうんだよな。
「あ、アナタ!」
もうすぐ取引所というところで、大きなお腹を抱えたハーシェさんが此方に走ってくるのが見えた。
ミラと共に慌てて駆け寄る。
「どうしたんだ、そんなに慌てて。」
「何かありましたか?」
「お客様です。ラウドーン家次期当主様が取引所でお待ちです。」
「かかったか。」
「はい。」
そりゃ慌てて走ってくるわけだ。
なかなかエサにかからないと思っていたが、最後の最後で大物がかかったらしい。
さぁ、これが本当に最後の仕事になるだろう。
向こうがどうでるか、見せてもらおうじゃないか。
「まだあと二日あるんだけど?」
「やることはやったし買い付けるものは買い付けた、もう帰っていいんじゃないか?」
「まだ食べていない物が沢山あるからのぉ、もう少し我慢じゃ。」
結婚式も終わり、残り滞在時間はあと二日。
本来であれば残り二日を金儲けのために使うべきなんだろうが、燃え尽き症候群的なものだろうか早くも屋敷に戻りたくなってきた。
別に王城での生活に不満があるとかそういうのではない。
むしろ至れり尽くせりでお礼を言わなければならないぐらいだ。
過度の干渉は無く、ただ快適な居住空間と食事を提供してくれる。
マリーさんも式を挙げてからはこちら側に戻ってきた。
どうやらお別れは済んだようだ。
ま、今生の別れでもないし必要となれば向こうから来ることもあるだろう。
最低三人産めとか言われたしな。
善処はするが約束はしていない。
流石に乳飲み子を連れて10日の行程はさすがに厳しいものがあるからなぁ。
「ミラ、今日の予定は?」
「取引所にて頼んでおいた品が届いているかの確認と、発送準備です。こちらに来てすぐに買い付けた品は先行して発送してありますが、日持ちする物は輸送費の節約のために帰りの船便に持ち込む予定となっております。リストを作ってありますので後でご確認ください。それと税の納付ですね。」
「結構買い付けたなぁ。」
「今日明日でさらに追加が来る予定です。戻ってからも大忙しですよ。」
「むしろかかって来いって感じだ。」
「いつもはめんどくさいとか言うくせに。」
エリザがぼそっと呟いたので返事代わりに尻を揉んでやる。
手を叩かれると思ったがまんざらでもなさそうだ。
「アナタ、もう一つ忘れていませんか?」
「ん?」
「例の餌にはまだ獲物はかかっていませんよ。」
「もちろんわかってる。俺の予想ではそろそろなんだがなぁ。」
「餌?獲物?」
「魔石の買い付けです。取引所に買い付け依頼を出してもう一週間以上、問い合わせはあるものの成約には至っていないのだとか。こちらに滞在している間に接触してくるというのがシロウ様の読みなのですが。」
「嫌われてるんじゃない?」
向こうは代々続く大貴族。
こちらはどこの馬の骨ともわからないぽっと出の名誉貴族。
『貴族』という文字の通り、その身分は貴きものだと信じている人たちにとって、俺のような存在は認めたくないものなんだろう。
しかも、国王陛下のお気に入りと来たものだ。
さらにさらに古龍の庇護までうけているものだから尚の事気に入らない。
ちょっかいをかけることも出来ず、ただ指をくわえてみているだけ。
そんな邪魔で面倒な相手に膨れ上がってきた在庫を買い叩かれるのはプライドが許さないんだろうなぁ。
とはいえ、向こうも巨額の損失が出る前に何とかしたいとは思っているだろう。
プライドと金。
俺がいるまでに決着が出ると思ってはいるのだが、なかなか答えは出ないようだ。
「まぁ、連絡があればよし。無ければ俺の読みが甘かったってだけだ。大儲けはお預けだな。」
「例のゴミも全部売れたわけだし今でも十分に稼いでいると思うけど。」
「いいえ、シロウ様は今の倍稼ぐおつもりですから。この二日が勝負です。」
「倍って・・・。そんなに稼いでどうするのよ。」
「金はいくらあっても困るもんじゃないだろ。屋敷の使用人も増やさないといけないし、いつ何時巨額の損失が出るとも限らない。心配するな、全員食わせていくだけの甲斐性はあるつもりだ。」
「ふふ、もちろんわかっています。」
「無茶さえしなければそれでいいわ。くれぐれも一人で裏通りとか行かないでよね。」
さすがにそこまでバカじゃないさ。
とりあえず書類に全て目を通し、追加の買い付け準備をすすめるとしよう。
餌に食いついてくるか、それとも逃げられるか。
何事も我慢が大事ってね。
準備を済ませてまずはギルド協会へと顔を出す。
流れの商人とはいえ、この町で儲けた分はしっかりと納税する義務がある。
もちろんごまかすことも出来るのだが、面倒ごとになるのはごめんだ。
「は?免除?」
「はい、国王陛下よりそう伺っております。」
「いやいやいや、そういうのはしなくていいから。ちゃんと払うから。」
「そう言われましても、貴族の方は免除する決まりでして。」
「取引所はちゃんと請求してきたぞ?」
「アレは手数料ですから。」
うーむ、素直に喜ぶ所なんだろうけど納得がいかない。
陛下が俺を特別扱いしているのであればここはしっかりと拒否する所なんだろうけど、貴族全体と言われてしまうとそういうわけにも行かないわけで。
「それでいいのか?」
「元々貴族の方々はここでお商売をされませんから。しても別の国で、もしくは別の地域でとなりますのでそちらで納税義務を果たされます。最終的にはその税がここに集まってきますのでここでは免除、という決まりなんです。」
「なるほどなぁ。確かに最後には金が集まるわけだし、二重課税を防ぐためなのか。」
「地方でお金を落として貰うのも貴族の大切な仕事ですから。」
「そういうことなら納得した。へんなことを言ってすまない。」
「いえ、戻られた先でしっかりと税を納めてくだされば結構です。」
「それに関しては問題ない、うちの職員は厳しいからな。」
協会職員の女性がにこやかに笑う。
貴族だから特別扱いではなく、ちゃんと理由がある。
貴族は地方で金を落とせ、か。
戻ったら貴族の納税金額を確認しておかないとなぁ。
「ちなみに来年より寄付金額に応じて減免が行われることになりました。シロウ様は発案者として今年よりその減免を受けることになります。」
「俺の寄付ではなく、別の貴族の分を立て替えただけなんだが?」
「それでも寄付は寄付です。他の皆様の分は来年度改めて計算いたしますので。」
「それは特例だよな。」
「特例ではありますが陛下の指示ではございません。あくまでも、この国を良くする制度を発案された方への特例です。」
「わかった。」
「この度はここ王都に多額の寄付と素晴らしい品々を持ち込んでくださりありがとうございました。ギルド協会はまたの来訪を心よりお待ちしております。出来ればまた素晴らしい品々と共にお越しください。」
俺が大量の品を持ち込むことで市場が活性化し、それにより街に落ちる税金が増える。
そりゃまた来て欲しいと思うわけだ。
廊下に出るとミラが俺の帰りを待っていた。
どうやらハーシェさんは先に取引所へ向かったようだ。
「お待たせ。」
「お疲れ様です。」
「税金の支払いは免除だ、加えて来年度の税も減免を受けられるらしい。」
「それはようございました。」
「驚かないんだな。」
「貴族の特権とはそういうものだと思っておりましたので。」
「その分下に金を落とせ、だとさ。免除された分の半分は買い付けておくか。」
今回の減免分は金貨20枚。
儲けが金貨400枚だったので5%分を納税するつもりだったのだが、それが丸々浮いた形になる。
追加で金貨10枚分、何を買い付けるかなぁ。
ギルド協会を出て大通りへ。
それから取引所へと向かう。
エリザとディーネはまた食い倒れだろう。
マリーさんは部屋の片づけをしているそうだ。
「ミラは満喫できたか?」
「はい、とても楽しい旅になりました。」
「半分は仕事みたいなものだったが、まぁ儲かったし。それに凄いものもたくさん見れたな。」
「でも、少し疲れました。あまり人が多いと目が回ってしまうので、やはり元の街の方が合っているようです。」
「それは俺も思う。何事も分相応というものが在る、俺にこの街は大きすぎるみたいだ。」
どこを見ても人人人。
それも見知らぬ人ばかり。
俺達の町は人は少なくても顔見知りは多い。
安心感が違うんだよなぁ、やっぱり。
ここでは後ろについてきてくれている聖騎士団の護衛無しに好きに歩くのは難しい。
監視されているわけではないのだけれど、どうも気になってしまうんだよな。
「あ、アナタ!」
もうすぐ取引所というところで、大きなお腹を抱えたハーシェさんが此方に走ってくるのが見えた。
ミラと共に慌てて駆け寄る。
「どうしたんだ、そんなに慌てて。」
「何かありましたか?」
「お客様です。ラウドーン家次期当主様が取引所でお待ちです。」
「かかったか。」
「はい。」
そりゃ慌てて走ってくるわけだ。
なかなかエサにかからないと思っていたが、最後の最後で大物がかかったらしい。
さぁ、これが本当に最後の仕事になるだろう。
向こうがどうでるか、見せてもらおうじゃないか。
27
お気に入りに追加
388
あなたにおすすめの小説

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ
Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_
【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】
後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。
目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。
そして若返った自分の身体。
美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。
これでワクワクしない方が嘘である。
そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。
身寄りのない少女を引き取ったら有能すぎて困る(困らない)
長根 志遥
ファンタジー
命令を受けて自らを暗殺に来た、身寄りのない不思議な少女エミリスを引き取ることにした伯爵家四男のアティアス。
彼女は彼と旅に出るため魔法の練習を始めると、才能を一気に開花させる。
他人と違う容姿と、底なしの胃袋、そして絶大な魔力。メイドだった彼女は家事も万能。
超有能物件に見えて、実は時々へっぽこな彼女は、様々な事件に巻き込まれつつも彼の役に立とうと奮闘する。
そして、伯爵家領地を巡る争いの果てに、彼女は自分が何者なのかを知る――。
◆
「……って、そんなに堅苦しく書いても誰も読んでくれませんよ? アティアス様ー」
「あらすじってそういうもんだろ?」
「ダメです! ここはもっとシンプルに書かないと本編を読んでくれません!」
「じゃあ、エミーならどんな感じで書くんだ?」
「……そうですねぇ。これはアティアス様が私とイチャイチャしながら、事件を強引に力で解決していくってお話ですよ、みなさん」
「ストレートすぎだろ、それ……」
「分かりやすくていいじゃないですかー。不幸な生い立ちの私が幸せになるところを、是非是非読んでみてくださいね(はーと)」
◆HOTランキング最高2位、お気に入り1400↑ ありがとうございます!

鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる