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598.転売屋は本当の姿を目撃する
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「美味しいですね。」
「野趣あふれる味だし、こういうのも結構好きだし。」
「ミケちゃんは・・・あ、食べられるんだ良かった。」
巨大な壁の下で車座になり、中央の焚火で思い思いに肉を焼く。
味付けは塩のみ。
休憩所に戻れば色々と調理できたのだが、あえてこの場所での食事を選んだのはオリンピア様だ。
「しかし、肝が冷えました。」
「本当ですよ。何かあったらお姉ちゃんになんて言われるか。」
「怪我程度ならポーション一つで治るんだ、問題ない。」
「問題無くても危険なのに変わりはないとおもうけど。当たり所が悪かったら死んでたんだよ?」
「俺もそれは覚悟したが・・・。まぁ、とっさに致命傷を与えられたのがよかったな。」
「取り出した短剣で相手の眉間を一刺し。骨をも貫通させる切れ味があってこその荒業ですが、寸分の狂いなくそこを狙ったシロウ様の腕前もなかなかのものです。どうですか?鍛えれば魔物とも戦えると思いますが。」
あの時、スモールペコラの突進にいち早く気付いたオリンピア様の声にとっさに武器を構えたのだが、本当に偶然それが眉間に突き刺さり、魔物はそのまま絶命した。
ただし、慣性の法則はなくならないので小さいとはいえメートル近くある肉の塊が俺に直撃し、結果吹き飛ばされる。
受け身も取れず岩場を結構な距離転がったのだが、幸い擦り傷程度で大きなけがにはならなかった。
あの時、眉間に短剣が刺さらなければ角が突き刺さっていたのはこっちの方だ。
小さいとはいえ鋭い角は、いともたやすく俺の体を切り裂いていたことだろう。
心臓や喉を突き刺されれば死んでいたのはこちらの方だ。
偶然に偶然が重なったことで今俺はこうして生きている。
アニエスさんやキキがしきりに謝ってきたが、あの時はオリンピア様を守るのが最善だったので謝られる理由がない。
王族と一般人では守るべき価値が違う。
命に値段はつけられないとかいうけれど、そもそも奴隷に値段をつけている時点でその言葉は無意味だ。
俺の命は安く、オリンピア様の命は高い。
それは紛れもない事実だからなぁ。
「そういうのは遠慮しておく、冒険者になりたいわけじゃないからな。」
「そうですか。」
「それに、シロウ様が強くなってしまったらお姉ちゃんががっかりしますから。」
「そうそう、自分の仕事がなくなったって騒ぐかもね。」
エリザの事をよく理解しているニアとキキならではの会話だ。
ちなみに今俺たちが食べているのは、先程襲い掛かってきたスモールペコラ。
俺が倒したのとは別に五匹程仕留められていたのでその場で解体して食べることになった。
初めて自分で解体したが思っていた以上に忌避感はなかったなぁ。
魚を捌いている感覚に近かった気がする。
首を落とし皮を剥ぎ内臓を取り出して肉を分ける。
個体が小さいので可食部は少なめだが、それでもここにいる全員が食べる分ぐらいは取れた。
後は各自が好きなように焼いて食べているわけだが、しっかし、三人娘はよく食べるなぁ。
「あまり食いすぎるなよ、帰りがしんどくなるぞ。」
「大丈夫だし!育ち盛りだから問題ないし!」
「育つのか?」
「育つし!」
いや、幽霊だろお前。
育つ要素あったのか。
「何も気にせず食事が出来るのは気持ちのいいものですね。」
「やっぱり毒見とかあるのか?」
「もちろんあります。平和な世の中ではありますが、いつ何時命を狙われるかわかりません。王宮以外の場所での食事では必ず毒見をしてから食べる決まりです。」
「だが目の前で捌いたものは別、それも自分でやったなら安心か。」
「生き物を食べているということはもちろん理解していましたが、実際にそれを眼にすると食に対する有難さをより感じます。」
「楽しかったか?」
「それはもう!今度お父様の狩猟についていこうと思うぐらいには。」
おっと、余計なことをしてしまったかもしれない。
一国の王女がナイフを手に肉を解体して食べる姿はあまり見せられたものではないが、これが食の本質だ。
今回の視察だって国の根幹にある冒険者と言う存在を自分の眼で見るという役割があってここに来ている。
何事も自分の眼で見るのと聞くのとでは理解度がぜんぜん違う。
百聞は一見にしかずという奴だな。
「国王陛下もお喜びになると思いますよ、ロバート様亡き後一緒に狩りに出る方がいませんでしたから。」
「驚いた顔を見るのが楽しみです。」
「俺は何を言われるか心配だよ。」
「あら、どうしてですか?」
「娘に変なことを吹き込むなといわれそうだ。」
「お父様はそんなことで怒る方ではありません、むしろシロウ様も誘いたいと言うと思います。」
「勘弁してくれ。」
国王陛下と一緒に狩りに?
絶対に楽しくないから行かない。
「さて、そろそろ地上に戻らないとマリーさんが心配するな。片付けるぞ。」
「えぇ、もう行くんですか?」
「地上に戻るまでが視察だからな。道中また魔物に襲われないとも限らない、何が起こるかわからないのがダンジョン、そうだろキキ。」
「その通りです。血のにおいによってくる魔物もいますから早めに移動をお勧めします。」
「だそうだ。ほら、砂をかけて火を消せ。残った肉はその場においておけ。」
「持って帰っちゃダメだし?」
「まだ食うのかよ。」
「いくらでも食べられるし!でも置いていかれるのはいやだから我慢するし。」
「ミケ、食えるなら全部食っていいぞ。」
「ミャウ!」
待ってましたといわんばかりに巨大な猫が残った肉をさらっていく。
ちびちび食べてたんじゃ腹も膨れないだろう。
こちらも幽霊ではあるが腹は減るみたいだし、ほんと何なんだろうなお前らは。
「では出発します!」
再び陣形を組みなおし地上に向けて出発する。
流石に二度目の襲撃はなく、無事に最上階へと到着することが出来た。
「あー、ついたついた。」
「ご苦労様でした。」
「色々あったがまぁ、終わり良ければ総て良しっていうからな。もっとも、二度目はごめんだ。」
「ふふ、そうですね。」
「それじゃあ私もここまでだし!ミケご挨拶するし!」
「ミャウ!」
入り口前に整列した一人と一匹、ベッキーの合図でミケが大きく鳴いた。
「え、ここまでなんですか?」
「私達は幽霊だからダンジョンの外には出られないし。でもここに来たら会えるし!また来るし!」
「待ってますね、オリンピアちゃん。え、ちゃんでいいんだよね?友達だもんね?あれ?私余計なこと言っちゃった?」
「オリンピアちゃんでいいです、だって友達ですから。」
「そうだし!友達だし!」
三人が笑顔で最後の握手を交わしている。
まさかの王女殿下をちゃん付けとか、でもまぁ友人なら仕方ないよな。
俺だって貴族相手にまともな話し方してないわけだし、注意しようものならどの口が言うかといわれてしまう。
「オリンピア様がダンジョンに入りたいと言った時は正直戸惑いましたが、あの顔を見ることが出来たのなら悪くはありませんね。」
「王族といえどまだまだ子供だもんなぁ。」
「ご本人の前でそれを言うと怒られますよ。」
「だって本当のことだろ?」
「身近に年の近い者もおりますが、王族というだけでどうしても一線を置いて接することになります。それがオリンピア様を年齢以上に大人びた雰囲気にしてしまったのでしょう。マリー様もここにきて変わりました、これもすべてシロウ様のおかげです。」
「いやいや、年が近い友人という意味ではエリザ達のおかげだろう。」
「もちろん私もその一人です。」
アニエスさんがさっきまでと違い妙に艶めかしい目で俺を見てくる。
ここは感動の別れを見守る場であって、欲情する場ではないと思うんだが?
どうしてこうなった。
「とりあえずオリンピア様が帰るまでは勘弁してくれ。」
「致し方ありません。ですが私もマリー様も次の懐妊を狙っております。覚悟してください。」
「覚悟って言われてもなぁ。」
「ちなみに国王陛下より孫の催促も来ております。恐らくあのお手紙にも書かれているのではないでしょうか。」
「もう王族を離れたはずだろ?」
「血は残りますから。」
ぐぬぬ、女になったところで王族の血に変わりはないか。
まったく過保護な親はウザがられるぞ。
「アニエス、参りましょう。」
「ただいま。」
別れを済ませたオリンピア様がアニエスを呼ぶ。
はぁ、最後の最後で余計に疲れていまった。
「大変ですね。」
「まったくだ。」
「でもお姉ちゃんの幸せそうな顔を見ると私も赤ちゃんが欲しくなります。」
「おい。」
「あ、もちろんシロウ様じゃないですよ?」
「それを聞いて安心したよ。」
「流石に姉妹揃って同じ父親というのは倫理的に問題がありますから。」
キキがそういう考えの出来る人で本当に良かった。
エリザなら別にいいじゃないで済ませるかもしれないが、俺だって誰彼構わずってのは遠慮したい。
最低限お互いに好意がないとなぁ。
エルロース?
あいつはしらん。
あれはミラの仕組んだことだ。
「シロウさ~ん、置いていきますよ~。」
「今行く!」
この話はこれで終わり。
ベッキーとミケに挨拶をして急ぎオリンピア達を追いかけた。
素を出せる相手か。
そういう人がいるのは確かに良い事だ。
だが、彼らに会いにオリンピア様が頻繁に来るのはちょっと考えてほしい。
どう考えてもその都度俺もダンジョンに呼ばれることになる。
それは勘弁してほしいなぁ。
「野趣あふれる味だし、こういうのも結構好きだし。」
「ミケちゃんは・・・あ、食べられるんだ良かった。」
巨大な壁の下で車座になり、中央の焚火で思い思いに肉を焼く。
味付けは塩のみ。
休憩所に戻れば色々と調理できたのだが、あえてこの場所での食事を選んだのはオリンピア様だ。
「しかし、肝が冷えました。」
「本当ですよ。何かあったらお姉ちゃんになんて言われるか。」
「怪我程度ならポーション一つで治るんだ、問題ない。」
「問題無くても危険なのに変わりはないとおもうけど。当たり所が悪かったら死んでたんだよ?」
「俺もそれは覚悟したが・・・。まぁ、とっさに致命傷を与えられたのがよかったな。」
「取り出した短剣で相手の眉間を一刺し。骨をも貫通させる切れ味があってこその荒業ですが、寸分の狂いなくそこを狙ったシロウ様の腕前もなかなかのものです。どうですか?鍛えれば魔物とも戦えると思いますが。」
あの時、スモールペコラの突進にいち早く気付いたオリンピア様の声にとっさに武器を構えたのだが、本当に偶然それが眉間に突き刺さり、魔物はそのまま絶命した。
ただし、慣性の法則はなくならないので小さいとはいえメートル近くある肉の塊が俺に直撃し、結果吹き飛ばされる。
受け身も取れず岩場を結構な距離転がったのだが、幸い擦り傷程度で大きなけがにはならなかった。
あの時、眉間に短剣が刺さらなければ角が突き刺さっていたのはこっちの方だ。
小さいとはいえ鋭い角は、いともたやすく俺の体を切り裂いていたことだろう。
心臓や喉を突き刺されれば死んでいたのはこちらの方だ。
偶然に偶然が重なったことで今俺はこうして生きている。
アニエスさんやキキがしきりに謝ってきたが、あの時はオリンピア様を守るのが最善だったので謝られる理由がない。
王族と一般人では守るべき価値が違う。
命に値段はつけられないとかいうけれど、そもそも奴隷に値段をつけている時点でその言葉は無意味だ。
俺の命は安く、オリンピア様の命は高い。
それは紛れもない事実だからなぁ。
「そういうのは遠慮しておく、冒険者になりたいわけじゃないからな。」
「そうですか。」
「それに、シロウ様が強くなってしまったらお姉ちゃんががっかりしますから。」
「そうそう、自分の仕事がなくなったって騒ぐかもね。」
エリザの事をよく理解しているニアとキキならではの会話だ。
ちなみに今俺たちが食べているのは、先程襲い掛かってきたスモールペコラ。
俺が倒したのとは別に五匹程仕留められていたのでその場で解体して食べることになった。
初めて自分で解体したが思っていた以上に忌避感はなかったなぁ。
魚を捌いている感覚に近かった気がする。
首を落とし皮を剥ぎ内臓を取り出して肉を分ける。
個体が小さいので可食部は少なめだが、それでもここにいる全員が食べる分ぐらいは取れた。
後は各自が好きなように焼いて食べているわけだが、しっかし、三人娘はよく食べるなぁ。
「あまり食いすぎるなよ、帰りがしんどくなるぞ。」
「大丈夫だし!育ち盛りだから問題ないし!」
「育つのか?」
「育つし!」
いや、幽霊だろお前。
育つ要素あったのか。
「何も気にせず食事が出来るのは気持ちのいいものですね。」
「やっぱり毒見とかあるのか?」
「もちろんあります。平和な世の中ではありますが、いつ何時命を狙われるかわかりません。王宮以外の場所での食事では必ず毒見をしてから食べる決まりです。」
「だが目の前で捌いたものは別、それも自分でやったなら安心か。」
「生き物を食べているということはもちろん理解していましたが、実際にそれを眼にすると食に対する有難さをより感じます。」
「楽しかったか?」
「それはもう!今度お父様の狩猟についていこうと思うぐらいには。」
おっと、余計なことをしてしまったかもしれない。
一国の王女がナイフを手に肉を解体して食べる姿はあまり見せられたものではないが、これが食の本質だ。
今回の視察だって国の根幹にある冒険者と言う存在を自分の眼で見るという役割があってここに来ている。
何事も自分の眼で見るのと聞くのとでは理解度がぜんぜん違う。
百聞は一見にしかずという奴だな。
「国王陛下もお喜びになると思いますよ、ロバート様亡き後一緒に狩りに出る方がいませんでしたから。」
「驚いた顔を見るのが楽しみです。」
「俺は何を言われるか心配だよ。」
「あら、どうしてですか?」
「娘に変なことを吹き込むなといわれそうだ。」
「お父様はそんなことで怒る方ではありません、むしろシロウ様も誘いたいと言うと思います。」
「勘弁してくれ。」
国王陛下と一緒に狩りに?
絶対に楽しくないから行かない。
「さて、そろそろ地上に戻らないとマリーさんが心配するな。片付けるぞ。」
「えぇ、もう行くんですか?」
「地上に戻るまでが視察だからな。道中また魔物に襲われないとも限らない、何が起こるかわからないのがダンジョン、そうだろキキ。」
「その通りです。血のにおいによってくる魔物もいますから早めに移動をお勧めします。」
「だそうだ。ほら、砂をかけて火を消せ。残った肉はその場においておけ。」
「持って帰っちゃダメだし?」
「まだ食うのかよ。」
「いくらでも食べられるし!でも置いていかれるのはいやだから我慢するし。」
「ミケ、食えるなら全部食っていいぞ。」
「ミャウ!」
待ってましたといわんばかりに巨大な猫が残った肉をさらっていく。
ちびちび食べてたんじゃ腹も膨れないだろう。
こちらも幽霊ではあるが腹は減るみたいだし、ほんと何なんだろうなお前らは。
「では出発します!」
再び陣形を組みなおし地上に向けて出発する。
流石に二度目の襲撃はなく、無事に最上階へと到着することが出来た。
「あー、ついたついた。」
「ご苦労様でした。」
「色々あったがまぁ、終わり良ければ総て良しっていうからな。もっとも、二度目はごめんだ。」
「ふふ、そうですね。」
「それじゃあ私もここまでだし!ミケご挨拶するし!」
「ミャウ!」
入り口前に整列した一人と一匹、ベッキーの合図でミケが大きく鳴いた。
「え、ここまでなんですか?」
「私達は幽霊だからダンジョンの外には出られないし。でもここに来たら会えるし!また来るし!」
「待ってますね、オリンピアちゃん。え、ちゃんでいいんだよね?友達だもんね?あれ?私余計なこと言っちゃった?」
「オリンピアちゃんでいいです、だって友達ですから。」
「そうだし!友達だし!」
三人が笑顔で最後の握手を交わしている。
まさかの王女殿下をちゃん付けとか、でもまぁ友人なら仕方ないよな。
俺だって貴族相手にまともな話し方してないわけだし、注意しようものならどの口が言うかといわれてしまう。
「オリンピア様がダンジョンに入りたいと言った時は正直戸惑いましたが、あの顔を見ることが出来たのなら悪くはありませんね。」
「王族といえどまだまだ子供だもんなぁ。」
「ご本人の前でそれを言うと怒られますよ。」
「だって本当のことだろ?」
「身近に年の近い者もおりますが、王族というだけでどうしても一線を置いて接することになります。それがオリンピア様を年齢以上に大人びた雰囲気にしてしまったのでしょう。マリー様もここにきて変わりました、これもすべてシロウ様のおかげです。」
「いやいや、年が近い友人という意味ではエリザ達のおかげだろう。」
「もちろん私もその一人です。」
アニエスさんがさっきまでと違い妙に艶めかしい目で俺を見てくる。
ここは感動の別れを見守る場であって、欲情する場ではないと思うんだが?
どうしてこうなった。
「とりあえずオリンピア様が帰るまでは勘弁してくれ。」
「致し方ありません。ですが私もマリー様も次の懐妊を狙っております。覚悟してください。」
「覚悟って言われてもなぁ。」
「ちなみに国王陛下より孫の催促も来ております。恐らくあのお手紙にも書かれているのではないでしょうか。」
「もう王族を離れたはずだろ?」
「血は残りますから。」
ぐぬぬ、女になったところで王族の血に変わりはないか。
まったく過保護な親はウザがられるぞ。
「アニエス、参りましょう。」
「ただいま。」
別れを済ませたオリンピア様がアニエスを呼ぶ。
はぁ、最後の最後で余計に疲れていまった。
「大変ですね。」
「まったくだ。」
「でもお姉ちゃんの幸せそうな顔を見ると私も赤ちゃんが欲しくなります。」
「おい。」
「あ、もちろんシロウ様じゃないですよ?」
「それを聞いて安心したよ。」
「流石に姉妹揃って同じ父親というのは倫理的に問題がありますから。」
キキがそういう考えの出来る人で本当に良かった。
エリザなら別にいいじゃないで済ませるかもしれないが、俺だって誰彼構わずってのは遠慮したい。
最低限お互いに好意がないとなぁ。
エルロース?
あいつはしらん。
あれはミラの仕組んだことだ。
「シロウさ~ん、置いていきますよ~。」
「今行く!」
この話はこれで終わり。
ベッキーとミケに挨拶をして急ぎオリンピア達を追いかけた。
素を出せる相手か。
そういう人がいるのは確かに良い事だ。
だが、彼らに会いにオリンピア様が頻繁に来るのはちょっと考えてほしい。
どう考えてもその都度俺もダンジョンに呼ばれることになる。
それは勘弁してほしいなぁ。
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