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593.転売屋は酒を嗜む
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「ん?なんだこれ。」
「それは酒精の石ですね。お酒の匂いがする石です。」
「匂いだけなのか?」
「水に浸けるとお酒風の水にはなりますが、お酒にはなりませんね。」
買取品を片付けていると面白い物を見つけた。
『酒精の石。見た目はただの石だが、これを沈めた水は酒と同じ味と香りになる。ただし同じになるのはそこだけで実際に酒になるわけではない。最近の平均取引価格は銀貨12枚。最安値銀貨9枚、最高値銀貨25枚。最終取引日は11日前と記録されています。』
酒精の石か。
水につけて酒になるのなら一山当てれるかも!とか思ったんだが、世の中そんな簡単にはいかないらしい。
「使い道は何があると思う?」
「お酒を飲みたい時にこれで誤魔化すぐらいでしょうか。」
「匂いを嗅いで誤魔化すか、それとも酒風の水を飲むか。どちらにせよ酒を飲む欲は満たされないだろうな。」
「飲んでも飲んでも酔わないと考えれば、お仕事向きではあると思います。」
「そもそも仕事中に飲むなって話だ。」
「それもそうですね。」
そんなに酒を飲みたいのなら仕事を切り上げてから飲めばいい。
アルコール依存症ならまだしも、わざわざこれを飲んでやり過ごすことは無いだろう。
それに、アネットの薬を飲めば酔いなんてすぐになくすことが出来る。
まぁ、ぶっちゃけいらないよなぁ。
大きさはソフトボール程。
邪魔になるかと言われればそうでもないが、置いておいても使い道がない。
まぁとりあえず置いておくか。
「このまま行けば夕方までには片付きそうだな、もう一頑張りするとしよう。」
「頑張りましょう。」
メルディが休暇を取っているので久々の倉庫整理だ。
たまには自分でやらないと、やはり目録だけではわからない物もある。
さっきのやつみたいにな。
それから黙々と作業を進め、外がオレンジ色に染まる頃に何とか片づけを終える事が出来た。
「では私は先に戻っていますね。」
「あぁ、マスターの所に顔を出したら俺も戻ると伝えておいてくれ。」
「畏まりました。」
ミラは一足先に屋敷へ。
俺は倉庫で見つけたさっきの石と酒を持ってマスターの店へと向かった。
「あ、シロウじゃない。」
「今終わりか?」
「うん。シロウは?」
「マスターの所に行く。」
「じゃあ私も行こーっと。キキは先に戻ってていいわよ。」
その道中、冒険者ギルドでの仕事を終えたエリザとキキに遭遇した。
今日はいつもよりも早く仕事が終わったようだ。
するりと俺の腕をつかんだかと思うと、ヒラヒラと手を振りキキを家に帰す。
いや、別に来なくてもいいんだけど?
「お酒飲んじゃだめだからね、お姉ちゃん。」
「わかってるわよ。」
「ほんとに~?」
「本当だってば。私だってそこまで馬鹿じゃないわよ。」
「そうか、バカじゃなかったか。」
「ちょっとシロウまで!」
馬鹿じゃないかもしれないが脳筋ではあるよな。
お姉ちゃんをお願いしますとキキに頼まれたので、仕方なくエリザを連れてマスターの店へと向かう。
「えへへ。」
「なんだよ、嬉しそうだな。」
「そりゃ、こうやってシロウとデートするの久々だもの。」
「デートなのか?」
「そうったらそうなの。ほら、ちゃんとエスコートしてよね。」
「それは構わないんだが、飲むなよ?」
「だから飲まないってば!」
ほんとかなぁ。
グイグイと胸を押し付けて来るエリザに引きずられるようにして歩いていると、あっという間に三日月亭に到着した。
「お、珍しい奴も一緒じゃないか。元気そうだな。」
「マスターも元気そうね。」
「おかげさんで。で?今日はどうした?」
「倉庫を片付けてたら面白い物を見つけたんでね、見てもらおうと思ったんだよ。」
「面白い物?」
「メインは20年物のワインが10本、おまけがこの石。」
「お、リューイ地方のワインじゃねぇか。20年物と言えばなかなかの当たり年だ、こんな上物何処にあったんだ?」
さすがマスターだな、ワインボトルに触れることなくどこのやつか当ててしまった。
ボトルに書かれた文字は掠れているから読めないはずなんだけどなぁ。
「港付近に沈んでいた難破船で見つかったそうだ。目ぼしい奴は先に買われて残ってたボロボロの木箱を格安で買ったんだが、当たりだったみたいだな。」
「わかって買ったんじゃないのか?」
「中身を確認させてもらえなかったからな。」
「そういう事にしておいてやる。」
別に嘘じゃないんだけどなぁ。
木箱の中に何かあるという事は分かっていたので中身を確認せずに買い付けた。
ワインが当たりだったのは買い付けた後だから本当に偶然だ。
「で、こっちは・・・。石だな。」
「酒精の石っていうらしい。知ってるか?」
「もちろん知ってるぞ、酒もどきをつくるやつだろ?」
「やっぱそう言う感じだよなぁ。」
「飲んでも飲んでも酔えない酒か、俺は勘弁願いたい。」
「それお酒なの?」
「いや水だな。でもそうか、今のお前にはピッタリかもしれないぞ。」
キョトンとした顔をするエリザ。
マスターは何も言わずに石を掴むと、そのまま裏に行ってしまった。
「どういう事?」
「おれにきくなよ。」
「そうよねぇ。」
「せっかくのワインも置いて行ったし、どうするんだよこれ。」
「高いの?」
「一本銀貨40枚はするな、ここなら60ぐらいか。」
「全部で金貨4枚ね。これをいくらで買ったんだっけ?」
「銀貨50枚。」
しめて金貨3.5枚の儲けになる。
個人的にはもう少し大きな当たりを期待したのだが、気まぐれが儲けになったんだからまぁいいだろう。
「お待たせ。」
「それは?」
「まぁ飲んでみろ。大丈夫、酒じゃない。」
エリザが妊娠していることはマスターもわかっているはず。
流石に酒を飲ませることはしないだろう。
見た目は水。
ただの水。
だがシュワシュワと泡を出している所を見ると発泡水のようだ。
「いただきまーす。」
腰に手を当て口に含んだその瞬間。
エリザの目がカッと見開かれた。
「え、お酒!?」
「水だ。」
「でも、お酒の味する!エールよね、これ!」
「だから水だって。さっきの石を発泡水に沈めたんだよ。」
「この短時間でこんなに味がつくのか?」
「いや、それは別に用意しておいたやつだ。酔っぱらうと酒の味がわから無くなるやつが多いんでな。」
そう言いながらニヤリと笑うマスター。
いくら酔っ払い相手とはいえ、酒だと言って水を提供するのは詐欺にならないんだろうか。
ま、それもわからないぐらいに酔ってるのならどうでもいい話か。
「おかわり!」
「まだ飲むのかよ。」
「だって、ここ最近ずっとお酒飲んでないのよ?でもこれならどれだけ飲んでも大丈夫なのよね?」
「あぁ、なんせ水だからな。」
「シロウその石買うわ!」
「いや、俺のだし。」
「じゃあちょうだい。それと発泡水も!」
「それはマスターに言え、俺はもうウィーさんからは仕入れてない。」
今はここの専売品だからなぁ。
とはいえそんなに高い物でもないし、譲ってもらえば済む話だ。
「ワイン10本金貨3枚でなら譲ってやってもいいぞ。」
「いや、ぼったくりかよ!」
「可愛い嫁の為だぞ?安いもんだろうが。」
「一体何本分なんだよ。」
「さぁなぁ。」
一本単価はそんなに高くなかったはず。
はぁ、エリザのためとはいえ安く買いたたかれたもんだ。
「とりあえずお代わりはやく、それとお肉とおつまみも!」
「屋敷で食うんじゃないのか?」
「だってせっかくマスターの店に来たのよ?たまにはここのお肉が食べたいじゃない。」
「お、嬉しいこと言うじゃないか。」
「ハワードに怒られるぞ?」
「帰ってからもう一回食べればいいのよ。」
「いや、無理だから。」
お前と違って生憎と俺は小食なんでね。
嬉しそうに注がれる発泡水に目をキラキラさせるエリザをつまみに、俺も酒を飲むことにした。
もちろん今渡したばかりのワインだ。
安く買いたたかれたんだしタダで飲ませてもらってもバチは当たらないだろう。
「美味しいなぁ、美味しいなぁ。」
「腹の子は将来酒飲みになりそうだな。」
「勘弁してくれ。」
「いいじゃないか、子供と飲む酒は美味いぞ。」
「経験あるのか?」
「いや、ない。」
じゃあなんでわかるんだよ。
それにだ、子供と飲む酒ってのは一体何年後になるんだろうか。
10年?20年?
そう言えばこの世界のきまりをよく知らないな。
今度調べておくか。
「シロウも飲んでみたら?」
「俺はこっちでいい。」
「いいなぁ、ワイン。」
「子供産まれたらな。」
「えへへ、うん!」
自分のお腹をさすりながらエリザが満面の笑みを浮かべる。
頬が赤くなっているのは酒のせいか、それとも・・・。
あ、酒じゃなかったか。
「それは酒精の石ですね。お酒の匂いがする石です。」
「匂いだけなのか?」
「水に浸けるとお酒風の水にはなりますが、お酒にはなりませんね。」
買取品を片付けていると面白い物を見つけた。
『酒精の石。見た目はただの石だが、これを沈めた水は酒と同じ味と香りになる。ただし同じになるのはそこだけで実際に酒になるわけではない。最近の平均取引価格は銀貨12枚。最安値銀貨9枚、最高値銀貨25枚。最終取引日は11日前と記録されています。』
酒精の石か。
水につけて酒になるのなら一山当てれるかも!とか思ったんだが、世の中そんな簡単にはいかないらしい。
「使い道は何があると思う?」
「お酒を飲みたい時にこれで誤魔化すぐらいでしょうか。」
「匂いを嗅いで誤魔化すか、それとも酒風の水を飲むか。どちらにせよ酒を飲む欲は満たされないだろうな。」
「飲んでも飲んでも酔わないと考えれば、お仕事向きではあると思います。」
「そもそも仕事中に飲むなって話だ。」
「それもそうですね。」
そんなに酒を飲みたいのなら仕事を切り上げてから飲めばいい。
アルコール依存症ならまだしも、わざわざこれを飲んでやり過ごすことは無いだろう。
それに、アネットの薬を飲めば酔いなんてすぐになくすことが出来る。
まぁ、ぶっちゃけいらないよなぁ。
大きさはソフトボール程。
邪魔になるかと言われればそうでもないが、置いておいても使い道がない。
まぁとりあえず置いておくか。
「このまま行けば夕方までには片付きそうだな、もう一頑張りするとしよう。」
「頑張りましょう。」
メルディが休暇を取っているので久々の倉庫整理だ。
たまには自分でやらないと、やはり目録だけではわからない物もある。
さっきのやつみたいにな。
それから黙々と作業を進め、外がオレンジ色に染まる頃に何とか片づけを終える事が出来た。
「では私は先に戻っていますね。」
「あぁ、マスターの所に顔を出したら俺も戻ると伝えておいてくれ。」
「畏まりました。」
ミラは一足先に屋敷へ。
俺は倉庫で見つけたさっきの石と酒を持ってマスターの店へと向かった。
「あ、シロウじゃない。」
「今終わりか?」
「うん。シロウは?」
「マスターの所に行く。」
「じゃあ私も行こーっと。キキは先に戻ってていいわよ。」
その道中、冒険者ギルドでの仕事を終えたエリザとキキに遭遇した。
今日はいつもよりも早く仕事が終わったようだ。
するりと俺の腕をつかんだかと思うと、ヒラヒラと手を振りキキを家に帰す。
いや、別に来なくてもいいんだけど?
「お酒飲んじゃだめだからね、お姉ちゃん。」
「わかってるわよ。」
「ほんとに~?」
「本当だってば。私だってそこまで馬鹿じゃないわよ。」
「そうか、バカじゃなかったか。」
「ちょっとシロウまで!」
馬鹿じゃないかもしれないが脳筋ではあるよな。
お姉ちゃんをお願いしますとキキに頼まれたので、仕方なくエリザを連れてマスターの店へと向かう。
「えへへ。」
「なんだよ、嬉しそうだな。」
「そりゃ、こうやってシロウとデートするの久々だもの。」
「デートなのか?」
「そうったらそうなの。ほら、ちゃんとエスコートしてよね。」
「それは構わないんだが、飲むなよ?」
「だから飲まないってば!」
ほんとかなぁ。
グイグイと胸を押し付けて来るエリザに引きずられるようにして歩いていると、あっという間に三日月亭に到着した。
「お、珍しい奴も一緒じゃないか。元気そうだな。」
「マスターも元気そうね。」
「おかげさんで。で?今日はどうした?」
「倉庫を片付けてたら面白い物を見つけたんでね、見てもらおうと思ったんだよ。」
「面白い物?」
「メインは20年物のワインが10本、おまけがこの石。」
「お、リューイ地方のワインじゃねぇか。20年物と言えばなかなかの当たり年だ、こんな上物何処にあったんだ?」
さすがマスターだな、ワインボトルに触れることなくどこのやつか当ててしまった。
ボトルに書かれた文字は掠れているから読めないはずなんだけどなぁ。
「港付近に沈んでいた難破船で見つかったそうだ。目ぼしい奴は先に買われて残ってたボロボロの木箱を格安で買ったんだが、当たりだったみたいだな。」
「わかって買ったんじゃないのか?」
「中身を確認させてもらえなかったからな。」
「そういう事にしておいてやる。」
別に嘘じゃないんだけどなぁ。
木箱の中に何かあるという事は分かっていたので中身を確認せずに買い付けた。
ワインが当たりだったのは買い付けた後だから本当に偶然だ。
「で、こっちは・・・。石だな。」
「酒精の石っていうらしい。知ってるか?」
「もちろん知ってるぞ、酒もどきをつくるやつだろ?」
「やっぱそう言う感じだよなぁ。」
「飲んでも飲んでも酔えない酒か、俺は勘弁願いたい。」
「それお酒なの?」
「いや水だな。でもそうか、今のお前にはピッタリかもしれないぞ。」
キョトンとした顔をするエリザ。
マスターは何も言わずに石を掴むと、そのまま裏に行ってしまった。
「どういう事?」
「おれにきくなよ。」
「そうよねぇ。」
「せっかくのワインも置いて行ったし、どうするんだよこれ。」
「高いの?」
「一本銀貨40枚はするな、ここなら60ぐらいか。」
「全部で金貨4枚ね。これをいくらで買ったんだっけ?」
「銀貨50枚。」
しめて金貨3.5枚の儲けになる。
個人的にはもう少し大きな当たりを期待したのだが、気まぐれが儲けになったんだからまぁいいだろう。
「お待たせ。」
「それは?」
「まぁ飲んでみろ。大丈夫、酒じゃない。」
エリザが妊娠していることはマスターもわかっているはず。
流石に酒を飲ませることはしないだろう。
見た目は水。
ただの水。
だがシュワシュワと泡を出している所を見ると発泡水のようだ。
「いただきまーす。」
腰に手を当て口に含んだその瞬間。
エリザの目がカッと見開かれた。
「え、お酒!?」
「水だ。」
「でも、お酒の味する!エールよね、これ!」
「だから水だって。さっきの石を発泡水に沈めたんだよ。」
「この短時間でこんなに味がつくのか?」
「いや、それは別に用意しておいたやつだ。酔っぱらうと酒の味がわから無くなるやつが多いんでな。」
そう言いながらニヤリと笑うマスター。
いくら酔っ払い相手とはいえ、酒だと言って水を提供するのは詐欺にならないんだろうか。
ま、それもわからないぐらいに酔ってるのならどうでもいい話か。
「おかわり!」
「まだ飲むのかよ。」
「だって、ここ最近ずっとお酒飲んでないのよ?でもこれならどれだけ飲んでも大丈夫なのよね?」
「あぁ、なんせ水だからな。」
「シロウその石買うわ!」
「いや、俺のだし。」
「じゃあちょうだい。それと発泡水も!」
「それはマスターに言え、俺はもうウィーさんからは仕入れてない。」
今はここの専売品だからなぁ。
とはいえそんなに高い物でもないし、譲ってもらえば済む話だ。
「ワイン10本金貨3枚でなら譲ってやってもいいぞ。」
「いや、ぼったくりかよ!」
「可愛い嫁の為だぞ?安いもんだろうが。」
「一体何本分なんだよ。」
「さぁなぁ。」
一本単価はそんなに高くなかったはず。
はぁ、エリザのためとはいえ安く買いたたかれたもんだ。
「とりあえずお代わりはやく、それとお肉とおつまみも!」
「屋敷で食うんじゃないのか?」
「だってせっかくマスターの店に来たのよ?たまにはここのお肉が食べたいじゃない。」
「お、嬉しいこと言うじゃないか。」
「ハワードに怒られるぞ?」
「帰ってからもう一回食べればいいのよ。」
「いや、無理だから。」
お前と違って生憎と俺は小食なんでね。
嬉しそうに注がれる発泡水に目をキラキラさせるエリザをつまみに、俺も酒を飲むことにした。
もちろん今渡したばかりのワインだ。
安く買いたたかれたんだしタダで飲ませてもらってもバチは当たらないだろう。
「美味しいなぁ、美味しいなぁ。」
「腹の子は将来酒飲みになりそうだな。」
「勘弁してくれ。」
「いいじゃないか、子供と飲む酒は美味いぞ。」
「経験あるのか?」
「いや、ない。」
じゃあなんでわかるんだよ。
それにだ、子供と飲む酒ってのは一体何年後になるんだろうか。
10年?20年?
そう言えばこの世界のきまりをよく知らないな。
今度調べておくか。
「シロウも飲んでみたら?」
「俺はこっちでいい。」
「いいなぁ、ワイン。」
「子供産まれたらな。」
「えへへ、うん!」
自分のお腹をさすりながらエリザが満面の笑みを浮かべる。
頬が赤くなっているのは酒のせいか、それとも・・・。
あ、酒じゃなかったか。
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