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574.転売屋は声を届ける
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「お、なんだこれ。」
「オットリ貝じゃない、久々に見たわ。」
「おっとり?」
「ダンジョンにたまに出てくる魔物よ、強くはないんだけどちょっとうるさいのよね。」
冒険者が持ち込んだ素材を鑑定していると見たことのないやつを見つけた。
ここに来てかなりの素材を鑑定してきたが、こいつははじめてだ。
見た目は大きな巻貝。
なんだっけアフリカマイマイだっけ?
デカいカタツムリがつけてるやつに似ている。
「音盗貝。主にダンジョン内に生息し、音を食べて成長する不思議な魔物。音を食べられるとその音を出せなくなるとの噂もあるが、あくまでも噂である。最近の平均取引価格は銅貨47枚。最安値銅貨29枚最高値銅貨89枚、最終取引日は291日前と記録されています。」
なるほど、音盗りでオットリね。
しかし音を食べる魔物か、よくわからないのがいるもんだなぁ。
「声を盗む魔物か。だが実際に盗まれるわけじゃないんだろ?」
「そうね。でも、盗んだ音が聞こえなくなるのは事実なのよ。なんでかしら。」
「それは盗んだ音、正確には記憶した音なんだけど、それと同じ音を同時に発生させて打ち消しているからだよお姉ちゃん。」
「なるほど逆位相ってやつか。」
「ぎゃく?」
「音は高さによって波長が違ってその波長と逆の物をぶつけるとその音が聞こえなくなるってやつだ。」
イヤホンなんかに使われているノイズキャンセル技術がそうだったはず。
俺も詳しく勉強したわけじゃないがそういう事なんだろう。
「よくご存じですね。」
「ま、昔な。」
「シロウがよくわからないことを言ってるわ。」
「魔法で考えればいいんだよ、1の力で発生した魔法同士をぶつけるとどうなる?」
「同属性なら消滅するわね。」
「似たようなものだよお姉ちゃん。」
「ふ~ん、まぁいいわ。」
あ、めんどくさくなりやがった。
これだから脳筋は。
「で、その音を食うやつがなんで出てきたんだ?」
「さぁ。でも出てきた場所は前にカニが出たところだって話よ。」
「うぅむ、まだ戻らないのか。」
「冬までに戻ればいいんだけど。こいつ食べられないのよねぇ。」
コンコンと中身のない巻貝を叩くエリザ。
耳を当ててみるも何の音もしなかった。
「死んだら音は盗まないのか?」
「さぁ、あんまり見ない魔物だし。キキしってる?」
「盗む、記憶する能力だけは残っているはずですよ。こう、口を当てて・・・。」
キキが巻貝の穴の部分に口を当て大きな声をだした・・・はずだ。
「ん?聞こえなかったな。」
「これを耳にあててみてください。」
貝を受け取り耳に当ててみる。
「あ・・・あ・・・あ・・・あ・・・あ・・・。」
すると、中からキキと同じ声色の声が何度も聞こえてきた。
まるでやまびこのような感じだ。
うぅむ、気持ち悪い。
「声が聞こえるな。」
「はい。これが音を覚えるということです。とはいえ、私が普通に話しているように素材だけでは打消しは起きません。」
「覚えるのは一文字だけなのか?」
「そうですね、単語は覚えないみたいです。」
ためしに口に当てて大きく『お』と叫んでみる。
口から離し耳に当てると自分の声で『お』と反響していた。
おもしろいなぁ。
「確かに音を覚えているみたいだ。」
「魔術師としては打ち消されると詠唱が成立しないので厄介な相手ですが、まぁこうなってしまえば子供用の玩具ですね。」
「玩具、玩具か。」
「あ、シロウが悪い顔してるわ。」
「これ、何個ある?」
「さっき持ってこられたのは全部で五つです。」
「珍しい魔物なんだよな?」
「そうですね、あまり見かけない種類です。」
となるとカニの居ぬ間に偶然現れたという感じだろう。
またいなくなるとすれば早めに集めても面白いかもしれない。
「これって何回上書きできるんだ?」
「さぁ、調べたことはありません。」
「なにかされるんですか?」
「あぁ、子供だましだが遊びには使えそうだ。」
とりあえず買取を終わらせ庭に持っていく。
五個それぞれに言葉を覚えさせ、順番がわかるように印をつけた。
「よし、出来たぞ。」
「なにこれ。」
「まぁ順番に耳に当ててみろ。」
「まぁいいけど。」
大きな巻貝が五つ。
受け取ったエリザがそれを順番に聞いていく。
「『は』『ら』『へ』『っ』『た』。あ、言葉になってる!」
「あぁ、言葉遊びと思えば楽しいだろ?順番がわからないと何を言っているかは不明だが、あえてそれを楽しむ遊びだ。個数が少なければ答えもすぐに見つかる。」
「不思議ですね、シロウ様の声がします。」
今度はミラが受け取り耳に当てていた。
どのぐらいの時間残るのかもわからないが、ずっと残るのならそれはそれで面白い。
数が手に入れば言葉を録音して残しておくことも出来るかもしれないなぁ。
とはいえ、一個ずつしか聞けないのとこの大きさじゃ邪魔でしかない。
あくまでも玩具扱いだろう。
「ねぇ、これってさもしかすると凄い発見じゃない?」
「というと?」
「一言とはいえ遠方に言葉を運べるわけでしょ?答えを事前に決めておいて、『あ』って言えばはい、『い』って言えばいいえみたいにすれば遠方と意思疎通できるじゃない。複数つなげれば文章にもなるわけだし、ね、凄いでしょ!?」
「確かに凄いとは思う、だがこの大きさだぞ?『今日は晴れです』、コレだけでも8個も使うんだ文章になると一体何個運ぶんだってなるだろ。」
「それに念話通信もあるから、今でも遠方とやりとりできてるね。」
「そういえばそうね。」
携帯電話のないこの世界では相手に言葉を届けるのは非常に難しい。
とはいえ、手紙もあるしギルドに行けば念話通信もある。
意見を伝えたりするのならばそれで十分事足りてるんだよなぁ。
「でも、この声がずっと残るのであればそれは幸せなことです。」
「そうか?」
「はい。だって、いつでもシロウ様の声が聞けるんですよ?」
「あ、それはそうかも!ねぇねぇ、ここに今から言う言葉を入れてみてよ。」
「またかよ。」
「いいからいくわよ。『い』『し』『る』『て』『あ』、できた?」
「ちょっとまてって順番に入れていくから。」
えーっと、い、し、る、て、あ?
なんだこれ。
「ふふーん。で、これをこういう順番にしてっと。よし出来た!」
「何ができたんだ?」
「シロウには内緒。ミラ、この順番で聞いてみて。」
「はい・・・。」
再びミラが巻貝を耳に当てていく。
すると、さっきまでクールだった表情が驚きに変わりそして幸せそうな顔になった。
なんだなんだ?
「これは・・・素晴らしいです。」
「でしょ?人数分作ってもらおっか。あ、そのためには数がいるわね、すぐに依頼を出しましょ。私がお金を出すわ。」
「いいえ、これは私が。」
「おいおい、人の声でなに商売してるんだよ。」
「いいでしょ別に。ちゃんとシロウにもお金払うから。」
「払うって、録音料か?」
「ま、そんな所ね。」
金をもらえるのは嬉しいが・・・。
えーっと、さっきの言葉を入れ替えていくと何ができる?
るしいてあ?
あてしるい?
ているあし・・・。
あ!
「おまえなぁ・・・。」
「絶対にマリーさんなら高値で買ってくれると思うのよね。ううん、モニカもルティエも買うんじゃないかしら。そうだ、リクエストせいにして色々入れてもらうのはどうかしら。」
「これは素晴らしい商売になりますね。革命といえるでしょう。」
「でしょ~?吹き込む人もお金をもらえて、私達は幸せになれて万々歳!いやーわれながら凄いこと思いついたわ。褒めていいのよ?」
「褒めないし。」
「なんでよ!」
さっきの言葉を入れ替えていくと出来る言葉。
『あいしてる』
まさかこんな言葉を言わされる日が来るとは。
いや、本人たちの前で言うことはあるぞ?
だがそれが形に残ってしかも何度も聞かれるとか、恥ずかしすぎる。
「お姉ちゃんにしては良い考えね。」
「してはってなによ。」
「むしろコレを応用すれば魔法だって遠隔で使えるかも。あ~それだと魔力の消費先が特定できない?でも声色で術者は特定できるわけだし・・・。」
「キキがシロウみたいな事言い出したわ。」
「研究職の宿命だな、あきらめろ。」
「シロウもそうなの?」
「俺は単なる独り言。」
キキは恐らく頭で考えるよりも口に出した方が情報整理のできるタイプだろう。
俺も似た感じではあるが、どっちかっていうと独り言が漏れ出すタイプ。
一緒にするのはちょっと申し訳ないな。
「ともかく、研究するにも素材が必要ねお姉ちゃん狩りに行こう。」
「いやよ、妊娠してるのに。」
「だって私じゃ魔法消されちゃうんだもん。」
「その為に他の冒険者がいるんでしょ、依頼を出して集めてもらえばいいじゃない。」
「さっきの件はともかく色々と使えそうなのは間違いない、依頼を出すぞ。」
「個数はどうされますか?」
「内容次第では個数も多く必要だし・・・。枯れない程度?」
「かしこまりましたそのように依頼を出します。」
いくら集まるかはわからないが、いくらあっても困らなさそうだ。
問題は数が必要な分場所をとることだが・・・。
ま、何とかなるだろう。
新しい商売の匂いにソワソワするのだった。
「オットリ貝じゃない、久々に見たわ。」
「おっとり?」
「ダンジョンにたまに出てくる魔物よ、強くはないんだけどちょっとうるさいのよね。」
冒険者が持ち込んだ素材を鑑定していると見たことのないやつを見つけた。
ここに来てかなりの素材を鑑定してきたが、こいつははじめてだ。
見た目は大きな巻貝。
なんだっけアフリカマイマイだっけ?
デカいカタツムリがつけてるやつに似ている。
「音盗貝。主にダンジョン内に生息し、音を食べて成長する不思議な魔物。音を食べられるとその音を出せなくなるとの噂もあるが、あくまでも噂である。最近の平均取引価格は銅貨47枚。最安値銅貨29枚最高値銅貨89枚、最終取引日は291日前と記録されています。」
なるほど、音盗りでオットリね。
しかし音を食べる魔物か、よくわからないのがいるもんだなぁ。
「声を盗む魔物か。だが実際に盗まれるわけじゃないんだろ?」
「そうね。でも、盗んだ音が聞こえなくなるのは事実なのよ。なんでかしら。」
「それは盗んだ音、正確には記憶した音なんだけど、それと同じ音を同時に発生させて打ち消しているからだよお姉ちゃん。」
「なるほど逆位相ってやつか。」
「ぎゃく?」
「音は高さによって波長が違ってその波長と逆の物をぶつけるとその音が聞こえなくなるってやつだ。」
イヤホンなんかに使われているノイズキャンセル技術がそうだったはず。
俺も詳しく勉強したわけじゃないがそういう事なんだろう。
「よくご存じですね。」
「ま、昔な。」
「シロウがよくわからないことを言ってるわ。」
「魔法で考えればいいんだよ、1の力で発生した魔法同士をぶつけるとどうなる?」
「同属性なら消滅するわね。」
「似たようなものだよお姉ちゃん。」
「ふ~ん、まぁいいわ。」
あ、めんどくさくなりやがった。
これだから脳筋は。
「で、その音を食うやつがなんで出てきたんだ?」
「さぁ。でも出てきた場所は前にカニが出たところだって話よ。」
「うぅむ、まだ戻らないのか。」
「冬までに戻ればいいんだけど。こいつ食べられないのよねぇ。」
コンコンと中身のない巻貝を叩くエリザ。
耳を当ててみるも何の音もしなかった。
「死んだら音は盗まないのか?」
「さぁ、あんまり見ない魔物だし。キキしってる?」
「盗む、記憶する能力だけは残っているはずですよ。こう、口を当てて・・・。」
キキが巻貝の穴の部分に口を当て大きな声をだした・・・はずだ。
「ん?聞こえなかったな。」
「これを耳にあててみてください。」
貝を受け取り耳に当ててみる。
「あ・・・あ・・・あ・・・あ・・・あ・・・。」
すると、中からキキと同じ声色の声が何度も聞こえてきた。
まるでやまびこのような感じだ。
うぅむ、気持ち悪い。
「声が聞こえるな。」
「はい。これが音を覚えるということです。とはいえ、私が普通に話しているように素材だけでは打消しは起きません。」
「覚えるのは一文字だけなのか?」
「そうですね、単語は覚えないみたいです。」
ためしに口に当てて大きく『お』と叫んでみる。
口から離し耳に当てると自分の声で『お』と反響していた。
おもしろいなぁ。
「確かに音を覚えているみたいだ。」
「魔術師としては打ち消されると詠唱が成立しないので厄介な相手ですが、まぁこうなってしまえば子供用の玩具ですね。」
「玩具、玩具か。」
「あ、シロウが悪い顔してるわ。」
「これ、何個ある?」
「さっき持ってこられたのは全部で五つです。」
「珍しい魔物なんだよな?」
「そうですね、あまり見かけない種類です。」
となるとカニの居ぬ間に偶然現れたという感じだろう。
またいなくなるとすれば早めに集めても面白いかもしれない。
「これって何回上書きできるんだ?」
「さぁ、調べたことはありません。」
「なにかされるんですか?」
「あぁ、子供だましだが遊びには使えそうだ。」
とりあえず買取を終わらせ庭に持っていく。
五個それぞれに言葉を覚えさせ、順番がわかるように印をつけた。
「よし、出来たぞ。」
「なにこれ。」
「まぁ順番に耳に当ててみろ。」
「まぁいいけど。」
大きな巻貝が五つ。
受け取ったエリザがそれを順番に聞いていく。
「『は』『ら』『へ』『っ』『た』。あ、言葉になってる!」
「あぁ、言葉遊びと思えば楽しいだろ?順番がわからないと何を言っているかは不明だが、あえてそれを楽しむ遊びだ。個数が少なければ答えもすぐに見つかる。」
「不思議ですね、シロウ様の声がします。」
今度はミラが受け取り耳に当てていた。
どのぐらいの時間残るのかもわからないが、ずっと残るのならそれはそれで面白い。
数が手に入れば言葉を録音して残しておくことも出来るかもしれないなぁ。
とはいえ、一個ずつしか聞けないのとこの大きさじゃ邪魔でしかない。
あくまでも玩具扱いだろう。
「ねぇ、これってさもしかすると凄い発見じゃない?」
「というと?」
「一言とはいえ遠方に言葉を運べるわけでしょ?答えを事前に決めておいて、『あ』って言えばはい、『い』って言えばいいえみたいにすれば遠方と意思疎通できるじゃない。複数つなげれば文章にもなるわけだし、ね、凄いでしょ!?」
「確かに凄いとは思う、だがこの大きさだぞ?『今日は晴れです』、コレだけでも8個も使うんだ文章になると一体何個運ぶんだってなるだろ。」
「それに念話通信もあるから、今でも遠方とやりとりできてるね。」
「そういえばそうね。」
携帯電話のないこの世界では相手に言葉を届けるのは非常に難しい。
とはいえ、手紙もあるしギルドに行けば念話通信もある。
意見を伝えたりするのならばそれで十分事足りてるんだよなぁ。
「でも、この声がずっと残るのであればそれは幸せなことです。」
「そうか?」
「はい。だって、いつでもシロウ様の声が聞けるんですよ?」
「あ、それはそうかも!ねぇねぇ、ここに今から言う言葉を入れてみてよ。」
「またかよ。」
「いいからいくわよ。『い』『し』『る』『て』『あ』、できた?」
「ちょっとまてって順番に入れていくから。」
えーっと、い、し、る、て、あ?
なんだこれ。
「ふふーん。で、これをこういう順番にしてっと。よし出来た!」
「何ができたんだ?」
「シロウには内緒。ミラ、この順番で聞いてみて。」
「はい・・・。」
再びミラが巻貝を耳に当てていく。
すると、さっきまでクールだった表情が驚きに変わりそして幸せそうな顔になった。
なんだなんだ?
「これは・・・素晴らしいです。」
「でしょ?人数分作ってもらおっか。あ、そのためには数がいるわね、すぐに依頼を出しましょ。私がお金を出すわ。」
「いいえ、これは私が。」
「おいおい、人の声でなに商売してるんだよ。」
「いいでしょ別に。ちゃんとシロウにもお金払うから。」
「払うって、録音料か?」
「ま、そんな所ね。」
金をもらえるのは嬉しいが・・・。
えーっと、さっきの言葉を入れ替えていくと何ができる?
るしいてあ?
あてしるい?
ているあし・・・。
あ!
「おまえなぁ・・・。」
「絶対にマリーさんなら高値で買ってくれると思うのよね。ううん、モニカもルティエも買うんじゃないかしら。そうだ、リクエストせいにして色々入れてもらうのはどうかしら。」
「これは素晴らしい商売になりますね。革命といえるでしょう。」
「でしょ~?吹き込む人もお金をもらえて、私達は幸せになれて万々歳!いやーわれながら凄いこと思いついたわ。褒めていいのよ?」
「褒めないし。」
「なんでよ!」
さっきの言葉を入れ替えていくと出来る言葉。
『あいしてる』
まさかこんな言葉を言わされる日が来るとは。
いや、本人たちの前で言うことはあるぞ?
だがそれが形に残ってしかも何度も聞かれるとか、恥ずかしすぎる。
「お姉ちゃんにしては良い考えね。」
「してはってなによ。」
「むしろコレを応用すれば魔法だって遠隔で使えるかも。あ~それだと魔力の消費先が特定できない?でも声色で術者は特定できるわけだし・・・。」
「キキがシロウみたいな事言い出したわ。」
「研究職の宿命だな、あきらめろ。」
「シロウもそうなの?」
「俺は単なる独り言。」
キキは恐らく頭で考えるよりも口に出した方が情報整理のできるタイプだろう。
俺も似た感じではあるが、どっちかっていうと独り言が漏れ出すタイプ。
一緒にするのはちょっと申し訳ないな。
「ともかく、研究するにも素材が必要ねお姉ちゃん狩りに行こう。」
「いやよ、妊娠してるのに。」
「だって私じゃ魔法消されちゃうんだもん。」
「その為に他の冒険者がいるんでしょ、依頼を出して集めてもらえばいいじゃない。」
「さっきの件はともかく色々と使えそうなのは間違いない、依頼を出すぞ。」
「個数はどうされますか?」
「内容次第では個数も多く必要だし・・・。枯れない程度?」
「かしこまりましたそのように依頼を出します。」
いくら集まるかはわからないが、いくらあっても困らなさそうだ。
問題は数が必要な分場所をとることだが・・・。
ま、何とかなるだろう。
新しい商売の匂いにソワソワするのだった。
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