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546.転売屋は業者と知り合う
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春のうららかな日差しの下。
昼食後の睡魔にあらがうことなく中庭で昼寝をしていた時だった。
「・・・様。シロウ様。」
「ん?」
「お客様です。」
「誰だ?」
「アイン様が参られました、お通ししてよろしいですか?」
頬に柔らかな感触を感じたような気がするが、まぁそれはいいだろう。
アインさんがここに来るのは珍しい。
行商関係については安定期に入ったハーシェさんが引き続き頑張っているはずなんだが・・・。
はて、何用だろうか。
「すぐに行くから上に案内してくれ。っていうか、屋敷じゃないんだな。」
「折り入って相談があるそうです。恐らくは水運関係ではないでしょうか。」
「なるほど、それはあるかもな。」
輸送ギルドには前々から話を通してあったし、良い人が見つかったのかもしれない。
停泊しているだけでも金をとられるからな、早めに話が来るのは有難いことだ。
大きく伸びをしてからしっかりと体を動かし、眠気を吹き飛ばす。
それから台所で水分補給。
これで完全覚醒だ。
そのまま階段を上がると、丁度ミラがアインさんにお茶を淹れているところだった。
「待たせて悪かった。」
「いえ、こちらこそ急に押しかけまして申し訳ありません。」
「仕事の話だろ気にするな。」
「では私は店番に戻ります。」
「悪いな、宜しく頼む。」
ぺこりとお辞儀をしてミラが静かに階段を降りて行った。
アインさんと応接室代わりの部屋に取り残される。
いつもならすぐに仕事の話をするのに今日はずいぶんと静かだな。
っていうかどう切り出そうか悩んでいる感じだ。
「話ってのは水運の件についてか?」
「そ、そうです。」
「人員募集に関してはこの前ギルド協会で話した通りだ、良い人がいるのであれば話を聞かせてくれ。」
「もちろんそのつもりではいるんですけど・・・。」
「何か問題があるのか?」
「色々と。」
ふむ、面倒ごとは勘弁してほしいが世話になっているアインさんの話を無下にするのもあれだ。
ひとまず話は聞いてみるか。
「その問題については俺が判断する、ひとまず聞かせてもらえるか?」
「本当にありがとうございます。」
大きな声を出したのち深々と頭を下げるアインさん。
いつも冷静なこの人がここまで感情的になるのは珍しい。
余程の理由なんだろうか。
「では改めまして、本日こちらに来ましたのはこの前お話しされていた水運に興味のある人材の紹介です。名前をガレイといいまして、元々は船乗りをしていました。魔導船に関してもそれなりの知識と操縦技術を有していますので、今回の案件にはぴったりだと思います。」
「それはいい、やはり経験者に任せるのは一番だからな。で、問題の方は?」
「借金です。」
「却下だな。」
「ですよねー。」
余程の理由だった。
即答する俺にアインさんが思わず笑いだす。
そんなにおかしいだろうか。
借金なんて一番面倒な問題じゃないか。
こっちは高価な品物を預けるんだ、そのまま持ち逃げされる可能性のある人物に任せることなどできるはずがない。
「で、速攻で断られるとわかって紹介するには理由があるんだよな。」
「もちろんです。貴重なお時間を頂いているわけですし、しっかりお話しさせていただきます。」
確かに昼寝の時間は貴重だ。
それを邪魔されたんだからそれなりの理由でなければ困る。
「ガレイの借金なんですが、実は前に所属していた船団の物なんです。それなりに経験も実績もあり我々も懇意にしていたのですが、不運が重なり団長が死亡。それによって団は解散となりました。本来であれば借金は団長に課せられていたものなので亡くなられると同時に回収できなくなるのですが、ガレイは我々に迷惑がかかることを嫌いわざわざ借金を背負って返済しているんです。立て替えだしてもうすぐ二年になりますが、一度も返済を遅れたことはありません。真面目で実直な仕事をします。必ずシロウ様のお役に立つと自信を持って紹介できる相手です。でも、今のままでは借金の返済だけの人生になってしまう、彼にもう一度チャンスを与えたいんです。」
「つまり収入を増やして新しい人生をやり直させたいと?」
「そこまではいいません・・・いえ、そうなんだと思います。」
「好きなのか?」
「そ、そそそ、そんなことないですよ!?」
「わかり易いなぁおい。」
好いた男の人生をこっそりと立て直したいってか?
男っ気のない人だったが、なんだこの人もまた女だったか。
顔を真っ赤にして否定してもバレバレだっての。
「で、力説してもらった所申し訳ないが輸送ギルドを通しての紹介じゃない所にも理由があるんだよな。」
「えっと・・・。」
「それだけの人材なら借金があってもギルドから推薦ぐらいされるだろう。でもそれがないってことは紹介できない理由があるわけだ。何をした?」
「ご禁制の品を運んだんです。」
「ほぉ。」
「もちろんガレイはやってません!ですが前の団長が借金の返済のために無茶をしたようで、それがギルドにバレて船団は除名されました。」
「で、その無茶のせいで死んだと。つまり今はどこにも属していないのか。」
だから紹介されないわけだ。
仮に属していたとしてもそんな相手を俺に紹介できるわけがない。
一応街の中でも重要な人物になってしまったからな、俺に何かあれば上が文句を言うのは間違いない。
自分たちの保身のためにもそんな危険人物を紹介できないわけか。
いくら仕事が出来てもそういう経歴があるとなかなかいい仕事が回ってこないのは世の常。
「わざわざ汚名も苦労もしょいこんで、随分とご苦労なことだ。」
「こんな事を頼むのはバカげていると思います。でも、今のままではガレイに未来はありません。どうか考えてもらえませんか?」
「だがそういった人物を雇うと俺の功績にも傷がつく。」
「そ・・・。」
「そうだよな?」
「・・・その通りです。」
苦虫をかみつぶしたような顔をして俯いてしまうアインさん。
これが現実。
いくら本人が善人でも一度ついた傷は二度と消せないものだ。
そしてその傷は本人だけでなく他人にも作用する。
ご禁制の品を扱っていた人物を雇っているってことは、この人もご禁制の品を扱っているのでは?
そう思われてしまうわけだ。
俺が何もしなくてもそんな不名誉が勝手についてくる。
そんな人物をわざわざ雇いたい人物がいるだろうか。
いいや、いない。
それをわかっていて俺に紹介したアインさんの気持ちは察するが、世の中にはできることと出来ないことがある。
俺の商売は信用がすべてだ。
そういう人間を雇ったことでそのすべてを失う可能性だってある。
その人が金貨数千枚を一年で稼ぎ出せるのなら雇ってもいいが、残念ながらそれは無理な話。
「とはいえ、せっかくの話だ。雇わないことを前提に話ぐらいは聞いてもいいだろう。」
「え?」
「隣町に俺の船が置いてある、ナミルさんに話をすれば中に入れてくれるはずだ。とりあえず動かせるのかどうか、仮に動かせるとしたらどのぐらいの経費が掛かるのか。また、収益をどうやって上げるつもりなのかを一週間以内に報告してくれ。動くのは間違いないが、どのぐらいかかるのかすらわからない代物だからな。その辺詳しく調べてもらえると助かる。とりあえず金貨1枚渡しておくからこれで何とかしてくれ。あ、経費処理するから領収書も報告書と一緒に提出宜しく。」
「え、あ、はい!」
「惚れた男の為にここまでするとは、アインさんも大変なやつに惚れたもんだな。」
「だからそういうんじゃなくて!」
「顔を真っ赤にして反論しても説得力がないぞ。いつものポーカーフェイスはどうした?」
「シロウ様それはちょっと言いすぎですよ。」
と、どこから話を聞いていたんだろうか。
アネットが階段の上から顔を逆さに覗き込んでいた。
髪の毛が重力に負けて垂れ、まるで和製ホラーに出てくる幽霊のようだ。
「アネット様!」
「惚れた男性の為に必死になるなんて素敵じゃないですか、アインさん頑張ってくださいね!」
「あ、ありがとうございます。」
素直に喜んでいいのかわからずアインさんが曖昧な返事をしている。
喜べば認めたことになるし、でも喜ばないわけにもいかないし。
女心ってのは大変だなぁ。
まぁ、何はともあれ進展の無かった水運関係に一筋の希望が見えてきた。
何もせずに停泊してるだけで金がどんどん流れ出て行くからな。
いくら懐に余裕があるとはいえ、垂れ流すのはよろしくない。
はてさてどんな結果が返ってくるのやら。
そしてどんな人物なのか。
次の報告が楽しみになってきたな。
昼食後の睡魔にあらがうことなく中庭で昼寝をしていた時だった。
「・・・様。シロウ様。」
「ん?」
「お客様です。」
「誰だ?」
「アイン様が参られました、お通ししてよろしいですか?」
頬に柔らかな感触を感じたような気がするが、まぁそれはいいだろう。
アインさんがここに来るのは珍しい。
行商関係については安定期に入ったハーシェさんが引き続き頑張っているはずなんだが・・・。
はて、何用だろうか。
「すぐに行くから上に案内してくれ。っていうか、屋敷じゃないんだな。」
「折り入って相談があるそうです。恐らくは水運関係ではないでしょうか。」
「なるほど、それはあるかもな。」
輸送ギルドには前々から話を通してあったし、良い人が見つかったのかもしれない。
停泊しているだけでも金をとられるからな、早めに話が来るのは有難いことだ。
大きく伸びをしてからしっかりと体を動かし、眠気を吹き飛ばす。
それから台所で水分補給。
これで完全覚醒だ。
そのまま階段を上がると、丁度ミラがアインさんにお茶を淹れているところだった。
「待たせて悪かった。」
「いえ、こちらこそ急に押しかけまして申し訳ありません。」
「仕事の話だろ気にするな。」
「では私は店番に戻ります。」
「悪いな、宜しく頼む。」
ぺこりとお辞儀をしてミラが静かに階段を降りて行った。
アインさんと応接室代わりの部屋に取り残される。
いつもならすぐに仕事の話をするのに今日はずいぶんと静かだな。
っていうかどう切り出そうか悩んでいる感じだ。
「話ってのは水運の件についてか?」
「そ、そうです。」
「人員募集に関してはこの前ギルド協会で話した通りだ、良い人がいるのであれば話を聞かせてくれ。」
「もちろんそのつもりではいるんですけど・・・。」
「何か問題があるのか?」
「色々と。」
ふむ、面倒ごとは勘弁してほしいが世話になっているアインさんの話を無下にするのもあれだ。
ひとまず話は聞いてみるか。
「その問題については俺が判断する、ひとまず聞かせてもらえるか?」
「本当にありがとうございます。」
大きな声を出したのち深々と頭を下げるアインさん。
いつも冷静なこの人がここまで感情的になるのは珍しい。
余程の理由なんだろうか。
「では改めまして、本日こちらに来ましたのはこの前お話しされていた水運に興味のある人材の紹介です。名前をガレイといいまして、元々は船乗りをしていました。魔導船に関してもそれなりの知識と操縦技術を有していますので、今回の案件にはぴったりだと思います。」
「それはいい、やはり経験者に任せるのは一番だからな。で、問題の方は?」
「借金です。」
「却下だな。」
「ですよねー。」
余程の理由だった。
即答する俺にアインさんが思わず笑いだす。
そんなにおかしいだろうか。
借金なんて一番面倒な問題じゃないか。
こっちは高価な品物を預けるんだ、そのまま持ち逃げされる可能性のある人物に任せることなどできるはずがない。
「で、速攻で断られるとわかって紹介するには理由があるんだよな。」
「もちろんです。貴重なお時間を頂いているわけですし、しっかりお話しさせていただきます。」
確かに昼寝の時間は貴重だ。
それを邪魔されたんだからそれなりの理由でなければ困る。
「ガレイの借金なんですが、実は前に所属していた船団の物なんです。それなりに経験も実績もあり我々も懇意にしていたのですが、不運が重なり団長が死亡。それによって団は解散となりました。本来であれば借金は団長に課せられていたものなので亡くなられると同時に回収できなくなるのですが、ガレイは我々に迷惑がかかることを嫌いわざわざ借金を背負って返済しているんです。立て替えだしてもうすぐ二年になりますが、一度も返済を遅れたことはありません。真面目で実直な仕事をします。必ずシロウ様のお役に立つと自信を持って紹介できる相手です。でも、今のままでは借金の返済だけの人生になってしまう、彼にもう一度チャンスを与えたいんです。」
「つまり収入を増やして新しい人生をやり直させたいと?」
「そこまではいいません・・・いえ、そうなんだと思います。」
「好きなのか?」
「そ、そそそ、そんなことないですよ!?」
「わかり易いなぁおい。」
好いた男の人生をこっそりと立て直したいってか?
男っ気のない人だったが、なんだこの人もまた女だったか。
顔を真っ赤にして否定してもバレバレだっての。
「で、力説してもらった所申し訳ないが輸送ギルドを通しての紹介じゃない所にも理由があるんだよな。」
「えっと・・・。」
「それだけの人材なら借金があってもギルドから推薦ぐらいされるだろう。でもそれがないってことは紹介できない理由があるわけだ。何をした?」
「ご禁制の品を運んだんです。」
「ほぉ。」
「もちろんガレイはやってません!ですが前の団長が借金の返済のために無茶をしたようで、それがギルドにバレて船団は除名されました。」
「で、その無茶のせいで死んだと。つまり今はどこにも属していないのか。」
だから紹介されないわけだ。
仮に属していたとしてもそんな相手を俺に紹介できるわけがない。
一応街の中でも重要な人物になってしまったからな、俺に何かあれば上が文句を言うのは間違いない。
自分たちの保身のためにもそんな危険人物を紹介できないわけか。
いくら仕事が出来てもそういう経歴があるとなかなかいい仕事が回ってこないのは世の常。
「わざわざ汚名も苦労もしょいこんで、随分とご苦労なことだ。」
「こんな事を頼むのはバカげていると思います。でも、今のままではガレイに未来はありません。どうか考えてもらえませんか?」
「だがそういった人物を雇うと俺の功績にも傷がつく。」
「そ・・・。」
「そうだよな?」
「・・・その通りです。」
苦虫をかみつぶしたような顔をして俯いてしまうアインさん。
これが現実。
いくら本人が善人でも一度ついた傷は二度と消せないものだ。
そしてその傷は本人だけでなく他人にも作用する。
ご禁制の品を扱っていた人物を雇っているってことは、この人もご禁制の品を扱っているのでは?
そう思われてしまうわけだ。
俺が何もしなくてもそんな不名誉が勝手についてくる。
そんな人物をわざわざ雇いたい人物がいるだろうか。
いいや、いない。
それをわかっていて俺に紹介したアインさんの気持ちは察するが、世の中にはできることと出来ないことがある。
俺の商売は信用がすべてだ。
そういう人間を雇ったことでそのすべてを失う可能性だってある。
その人が金貨数千枚を一年で稼ぎ出せるのなら雇ってもいいが、残念ながらそれは無理な話。
「とはいえ、せっかくの話だ。雇わないことを前提に話ぐらいは聞いてもいいだろう。」
「え?」
「隣町に俺の船が置いてある、ナミルさんに話をすれば中に入れてくれるはずだ。とりあえず動かせるのかどうか、仮に動かせるとしたらどのぐらいの経費が掛かるのか。また、収益をどうやって上げるつもりなのかを一週間以内に報告してくれ。動くのは間違いないが、どのぐらいかかるのかすらわからない代物だからな。その辺詳しく調べてもらえると助かる。とりあえず金貨1枚渡しておくからこれで何とかしてくれ。あ、経費処理するから領収書も報告書と一緒に提出宜しく。」
「え、あ、はい!」
「惚れた男の為にここまでするとは、アインさんも大変なやつに惚れたもんだな。」
「だからそういうんじゃなくて!」
「顔を真っ赤にして反論しても説得力がないぞ。いつものポーカーフェイスはどうした?」
「シロウ様それはちょっと言いすぎですよ。」
と、どこから話を聞いていたんだろうか。
アネットが階段の上から顔を逆さに覗き込んでいた。
髪の毛が重力に負けて垂れ、まるで和製ホラーに出てくる幽霊のようだ。
「アネット様!」
「惚れた男性の為に必死になるなんて素敵じゃないですか、アインさん頑張ってくださいね!」
「あ、ありがとうございます。」
素直に喜んでいいのかわからずアインさんが曖昧な返事をしている。
喜べば認めたことになるし、でも喜ばないわけにもいかないし。
女心ってのは大変だなぁ。
まぁ、何はともあれ進展の無かった水運関係に一筋の希望が見えてきた。
何もせずに停泊してるだけで金がどんどん流れ出て行くからな。
いくら懐に余裕があるとはいえ、垂れ流すのはよろしくない。
はてさてどんな結果が返ってくるのやら。
そしてどんな人物なのか。
次の報告が楽しみになってきたな。
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