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506.転売屋は報告を受ける
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「シロウ様、ヘレーネ様がお呼びです。」
「ヘレーネさんが?」
「年度が替わりましたので、弁当事業の業務委託更新と昨年の委託料の支払いだそうです。」
「あぁ、そう言うのもあったな。」
「同席しますか?」
「いや、店番を頼む。ビッガマウスの方はどうだった?」
「予定通り人は集まりました、素材が一定数溜まってから量産体制に入ります。皆さん凄腕過ぎて少量では半日もちそうにありません。」
エコバックを作るべくミラに遣いを頼んだら別件で呼びだされてしまった。
必要に迫られて作った弁当屋。
利益は産み出すものの仕事が煩雑でめんどくさいので婦人会に業務委託っていう形で丸投げしたんだった。
俺も時々弁当を買わせてもらっているが、週替わりで中身も変わって味もなかなか。
その弁当屋に客を取られまいと他の飲食店や出店もお互いに競い合ってくれたおかげでどの店も味が数段あがった。
ここまで予想していなかったが、飯が美味いのは良い事だ。
店を任せて婦人会の詰所へと向かう。
途中奥様方にすれ違うたびに挨拶をされてしまった。
婦人会の約3割は未亡人。
冒険者が多いこの街ではどうしても比率が増えてしまう。
そんな彼女達の仕事を婦人会が提供しているのだが、最近俺が仕事を思いつくたびに婦人会に丸投げする物だから仕事を持ってきてくれる偉い人みたいな感じに思われているようだ。
別にそんなんじゃないんだけどなぁ。
「シロウだ。ヘレーネさんはいるか?」
「早速来てくれたのね、助かるわ。」
「こういうのはさっさと終わらせるべきだろ?」
「そうね、面倒事はさっさと終わらせるに限るわ。」
お互いに考えり動いたりするのは好きだが書類作業は嫌いなタイプ。
面倒と思う部分は同じようだ。
婦人会の代表直々に応接室へと案内され、小さめのソファーに誘導された。
家のは大きくていいんだが一人で座るにはちょっとバランスが悪い。
これぐらいのやつが一つあってもいいかもしれないな。
「ごめんなさいね、そんな安物しかなくて。」
「別に座れたら問題ない。業務委託更新だったな。」
「えぇ、それと委託料の支払いよ。」
「ギルド協会を通じて払ってもらうんで構わないんだが?」
「そう言うわけにいかないわよ。この事業は貴方が思っている以上に大きくなってるの、利益もすごいんだから。」
ダンジョンの休憩所での配膳並びに弁当事業の予定収益は月間金貨4枚。
だが当初の予定をいい意味で裏切り、弁当事業はダンジョンの外にも飛び出して今や仕出しまでしている。
毎日中庭で炊き出しが行われており、食うに困った冒険者がその手伝いをしてその日の食事にありつくこともあるのだとか。
まさか弁当が貧困者の福祉事業にまでなるとは。
ここまではさすがの俺も想像していなかった。
「それは俺の力じゃない、運営していた人間の腕が良かっただけの話だ。」
「ふふ、ありがとう。これが収益表でこっちが今期の事業計画。それで最後に委託料の明細、確認して貰えるかしら。」
「確認ってもなぁ。」
全部丸投げなので事業計画と言われても俺が文句を言うはずがない。
丸投げして金が入ればそれで・・・。
「はぁ?」
「何かおかしいところあったかしら。」
「いや、おかしすぎるだろ。」
「どこが?」
「何処がって委託料だよ。月金貨1枚って話だっただろ?」
「それは弁当屋の話よね?でもほら他にも色々とやっちゃったから、そっちの分も含んでるの。当然でしょ?私達はあくまでも支援団体、必要以上のお金は腐敗の温床になるもの。大丈夫、必要な支援はすべて行ってさらに備蓄も作らせてもらっているから。」
「いや、いくらなんでもこれは・・・。」
書類に記載してあった金額は金貨21枚。
当初の予定よりも大幅に増額されている。
確かにパームボールの燃料事業やカニの出荷など婦人会の力を借りた回数は多かった。
だとしてもこの金額は異常だろう。
「多すぎるっておもってるんでしょ。」
「あぁその通りだ。金貨6枚ぐらいならともかくその三倍はあるぞ。」
「それだけの事をしたんだもの当然よ。」
「いや、そうだとしてもだ。弁当で金貨7枚、パームボールで金貨8枚、カニで金貨3枚、なんだよその他金貨3枚って。」
「あまりにも多すぎて書ききれないのよ。」
「何のための報告書なんだ?」
「いいでしょ、正しい奴はちゃんとギルド協会に提出してるから問題ないわ。ともかく、この四か月でそれ以上の利益を稼ぎ出したのよ貴方は。」
稼ぎ出したって、やったのは婦人会で俺じゃない。
弁当事業以外は突発的に発生した事業で継続的に発生する利益じゃないしな。
「もう一度聞くがこの利益は全部やり終わった後の残りなんだな?」
「えぇ、収益から必要経費や人件費なんかを全部抜いてさらには備蓄や運営費にも回した残りよ。」
「で、これか。」
「そう言う事。」
「はぁ、どうするかなぁこいつ。」
貰える物はもらっておくのが信条だが、いくらなんでも多すぎる。
半分はともかく残りの半分をどうするか。
「で、来年の事業計画にあるこれなんだが。」
「託児所?」
「あぁ、これの予算が随分少なくないか?」
「そうかしら。事前に預けたいか聞いてみたんだけど、思ったよりも数が無かったのよね。」
「それは働いてない人がいるからだろう。この前みたいに奥様方全員となると預けたい人も増えるはず、そうなると資金不足に陥るんじゃないか?」
今でも一応託児所らしきものはあるが、あまり本格的ではない。
子供は周りの住民達で見守り育てるのがこの世界の当たり前だが、それは専業主婦が多いからできる事。
未亡人のように働かなければならない世帯もそれなりの数居るわけだし、それは今後も多くなっていくだろう。
ぶっちゃけここ数ヶ月で冒険者にはかなりの金が落ちている。
それはつまり生活にゆとりが出来たという事で、生活にゆとりが出ると色恋にも意識を向けられるようになる。
事実この冬に籍を入れた冒険者は結構いる。
そして籍を入れた冒険者が増えたという事はだ、次に来るのがベビーラッシュ。
24ヶ月の事業計画なのだからそれを見越して行動するべきだろう。
「つまりここに予算を回すべきだと考えるのね。」
「その通りだ。」
「でも余裕はあるとはいえ、さすがにこれ以上は回せないのよねぇ・・・。」
「なら俺が金を出そう。委託料の半分、金貨10枚をここに出資する。」
「出資?」
「もし事業として運営してみて収益が出るのなら配当金をくれ。」
「出なければ?」
「その時は諦めよう。」
突然降って湧いたあぶく銭のようなものだ。
それが無くなったからと言って困るもんじゃない。
「成功するかもわからない事にお金を出すのね。いいえ、利益が出るとわかっているから投資するのかしら。」
「どうだろうな。」
「でもありがたいわ、金貨10枚有効に使わせてもらうわね。」
「足りなければ声をかけてくれてもいいんだぞ?」
「それは大丈夫、そこまで頼るわけにはいかないもの。」
婦人会はあくまでも扶助組織。
収益を上げる事を目的としていない以上、そのためにお金を借りるわけにはいかないという事なんだろう。
ま、その辺はこの人がうまくやるだろう。
別に俺が金を出さなくても、そもそもこういうのは街のエライさんがやる事だ。
アナスタシア様が助け舟を出すさ。
「ほんじゃま残りの金貨11枚をギルド協会を通じて支払ってくれ、事業計画についてもほかに口を出す場所はない。今回のビッガマウスも含め引き続き婦人会の手を借りる事にはなると思うがよろしく頼む。」
「えぇ、こちらこそよろしくお願いするわ。貴方のおかげで助かる命が沢山あるの。しっかり稼いでちょうだい。」
「別にアンタたちの為じゃないんだが?」
「しってるわ、あなた自身の為にでしょ。でもその後ろで幸せになっている人もいる事を忘れないでちょうだい。貴方はとても素晴らしい事をしている、そしてこの街の住民はそれをとても喜んでいるから。」
「そいつはどうも。それじゃ俺はこれで。」
これ以上褒められると背中がかゆくなってしまう。
早々に退散するとしよう。
そのまままっすぐ家に帰り俺は大きく息を吐いた。
「何かあったんですか?」
「いや別に?ちょっと慣れないことがあったんでな。」
「ふふ、シロウ様は褒められるのに慣れておられませんから。」
「あぁ、なるほど。」
「そこ納得する所なのか?」
「シロウ様のおかげで沢山の方が幸せになっています。それを意識せずやられているのがまた素敵なんです。」
「頼む、これ以上は勘弁してくれ。」
家に帰ってまでそれはメンタル的にしんどい。
そういっているにも関わらずミラとアネット、そして後になってエリザも加わり一日中言われ続けるのだった。
「ヘレーネさんが?」
「年度が替わりましたので、弁当事業の業務委託更新と昨年の委託料の支払いだそうです。」
「あぁ、そう言うのもあったな。」
「同席しますか?」
「いや、店番を頼む。ビッガマウスの方はどうだった?」
「予定通り人は集まりました、素材が一定数溜まってから量産体制に入ります。皆さん凄腕過ぎて少量では半日もちそうにありません。」
エコバックを作るべくミラに遣いを頼んだら別件で呼びだされてしまった。
必要に迫られて作った弁当屋。
利益は産み出すものの仕事が煩雑でめんどくさいので婦人会に業務委託っていう形で丸投げしたんだった。
俺も時々弁当を買わせてもらっているが、週替わりで中身も変わって味もなかなか。
その弁当屋に客を取られまいと他の飲食店や出店もお互いに競い合ってくれたおかげでどの店も味が数段あがった。
ここまで予想していなかったが、飯が美味いのは良い事だ。
店を任せて婦人会の詰所へと向かう。
途中奥様方にすれ違うたびに挨拶をされてしまった。
婦人会の約3割は未亡人。
冒険者が多いこの街ではどうしても比率が増えてしまう。
そんな彼女達の仕事を婦人会が提供しているのだが、最近俺が仕事を思いつくたびに婦人会に丸投げする物だから仕事を持ってきてくれる偉い人みたいな感じに思われているようだ。
別にそんなんじゃないんだけどなぁ。
「シロウだ。ヘレーネさんはいるか?」
「早速来てくれたのね、助かるわ。」
「こういうのはさっさと終わらせるべきだろ?」
「そうね、面倒事はさっさと終わらせるに限るわ。」
お互いに考えり動いたりするのは好きだが書類作業は嫌いなタイプ。
面倒と思う部分は同じようだ。
婦人会の代表直々に応接室へと案内され、小さめのソファーに誘導された。
家のは大きくていいんだが一人で座るにはちょっとバランスが悪い。
これぐらいのやつが一つあってもいいかもしれないな。
「ごめんなさいね、そんな安物しかなくて。」
「別に座れたら問題ない。業務委託更新だったな。」
「えぇ、それと委託料の支払いよ。」
「ギルド協会を通じて払ってもらうんで構わないんだが?」
「そう言うわけにいかないわよ。この事業は貴方が思っている以上に大きくなってるの、利益もすごいんだから。」
ダンジョンの休憩所での配膳並びに弁当事業の予定収益は月間金貨4枚。
だが当初の予定をいい意味で裏切り、弁当事業はダンジョンの外にも飛び出して今や仕出しまでしている。
毎日中庭で炊き出しが行われており、食うに困った冒険者がその手伝いをしてその日の食事にありつくこともあるのだとか。
まさか弁当が貧困者の福祉事業にまでなるとは。
ここまではさすがの俺も想像していなかった。
「それは俺の力じゃない、運営していた人間の腕が良かっただけの話だ。」
「ふふ、ありがとう。これが収益表でこっちが今期の事業計画。それで最後に委託料の明細、確認して貰えるかしら。」
「確認ってもなぁ。」
全部丸投げなので事業計画と言われても俺が文句を言うはずがない。
丸投げして金が入ればそれで・・・。
「はぁ?」
「何かおかしいところあったかしら。」
「いや、おかしすぎるだろ。」
「どこが?」
「何処がって委託料だよ。月金貨1枚って話だっただろ?」
「それは弁当屋の話よね?でもほら他にも色々とやっちゃったから、そっちの分も含んでるの。当然でしょ?私達はあくまでも支援団体、必要以上のお金は腐敗の温床になるもの。大丈夫、必要な支援はすべて行ってさらに備蓄も作らせてもらっているから。」
「いや、いくらなんでもこれは・・・。」
書類に記載してあった金額は金貨21枚。
当初の予定よりも大幅に増額されている。
確かにパームボールの燃料事業やカニの出荷など婦人会の力を借りた回数は多かった。
だとしてもこの金額は異常だろう。
「多すぎるっておもってるんでしょ。」
「あぁその通りだ。金貨6枚ぐらいならともかくその三倍はあるぞ。」
「それだけの事をしたんだもの当然よ。」
「いや、そうだとしてもだ。弁当で金貨7枚、パームボールで金貨8枚、カニで金貨3枚、なんだよその他金貨3枚って。」
「あまりにも多すぎて書ききれないのよ。」
「何のための報告書なんだ?」
「いいでしょ、正しい奴はちゃんとギルド協会に提出してるから問題ないわ。ともかく、この四か月でそれ以上の利益を稼ぎ出したのよ貴方は。」
稼ぎ出したって、やったのは婦人会で俺じゃない。
弁当事業以外は突発的に発生した事業で継続的に発生する利益じゃないしな。
「もう一度聞くがこの利益は全部やり終わった後の残りなんだな?」
「えぇ、収益から必要経費や人件費なんかを全部抜いてさらには備蓄や運営費にも回した残りよ。」
「で、これか。」
「そう言う事。」
「はぁ、どうするかなぁこいつ。」
貰える物はもらっておくのが信条だが、いくらなんでも多すぎる。
半分はともかく残りの半分をどうするか。
「で、来年の事業計画にあるこれなんだが。」
「託児所?」
「あぁ、これの予算が随分少なくないか?」
「そうかしら。事前に預けたいか聞いてみたんだけど、思ったよりも数が無かったのよね。」
「それは働いてない人がいるからだろう。この前みたいに奥様方全員となると預けたい人も増えるはず、そうなると資金不足に陥るんじゃないか?」
今でも一応託児所らしきものはあるが、あまり本格的ではない。
子供は周りの住民達で見守り育てるのがこの世界の当たり前だが、それは専業主婦が多いからできる事。
未亡人のように働かなければならない世帯もそれなりの数居るわけだし、それは今後も多くなっていくだろう。
ぶっちゃけここ数ヶ月で冒険者にはかなりの金が落ちている。
それはつまり生活にゆとりが出来たという事で、生活にゆとりが出ると色恋にも意識を向けられるようになる。
事実この冬に籍を入れた冒険者は結構いる。
そして籍を入れた冒険者が増えたという事はだ、次に来るのがベビーラッシュ。
24ヶ月の事業計画なのだからそれを見越して行動するべきだろう。
「つまりここに予算を回すべきだと考えるのね。」
「その通りだ。」
「でも余裕はあるとはいえ、さすがにこれ以上は回せないのよねぇ・・・。」
「なら俺が金を出そう。委託料の半分、金貨10枚をここに出資する。」
「出資?」
「もし事業として運営してみて収益が出るのなら配当金をくれ。」
「出なければ?」
「その時は諦めよう。」
突然降って湧いたあぶく銭のようなものだ。
それが無くなったからと言って困るもんじゃない。
「成功するかもわからない事にお金を出すのね。いいえ、利益が出るとわかっているから投資するのかしら。」
「どうだろうな。」
「でもありがたいわ、金貨10枚有効に使わせてもらうわね。」
「足りなければ声をかけてくれてもいいんだぞ?」
「それは大丈夫、そこまで頼るわけにはいかないもの。」
婦人会はあくまでも扶助組織。
収益を上げる事を目的としていない以上、そのためにお金を借りるわけにはいかないという事なんだろう。
ま、その辺はこの人がうまくやるだろう。
別に俺が金を出さなくても、そもそもこういうのは街のエライさんがやる事だ。
アナスタシア様が助け舟を出すさ。
「ほんじゃま残りの金貨11枚をギルド協会を通じて支払ってくれ、事業計画についてもほかに口を出す場所はない。今回のビッガマウスも含め引き続き婦人会の手を借りる事にはなると思うがよろしく頼む。」
「えぇ、こちらこそよろしくお願いするわ。貴方のおかげで助かる命が沢山あるの。しっかり稼いでちょうだい。」
「別にアンタたちの為じゃないんだが?」
「しってるわ、あなた自身の為にでしょ。でもその後ろで幸せになっている人もいる事を忘れないでちょうだい。貴方はとても素晴らしい事をしている、そしてこの街の住民はそれをとても喜んでいるから。」
「そいつはどうも。それじゃ俺はこれで。」
これ以上褒められると背中がかゆくなってしまう。
早々に退散するとしよう。
そのまままっすぐ家に帰り俺は大きく息を吐いた。
「何かあったんですか?」
「いや別に?ちょっと慣れないことがあったんでな。」
「ふふ、シロウ様は褒められるのに慣れておられませんから。」
「あぁ、なるほど。」
「そこ納得する所なのか?」
「シロウ様のおかげで沢山の方が幸せになっています。それを意識せずやられているのがまた素敵なんです。」
「頼む、これ以上は勘弁してくれ。」
家に帰ってまでそれはメンタル的にしんどい。
そういっているにも関わらずミラとアネット、そして後になってエリザも加わり一日中言われ続けるのだった。
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