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474.転売屋は毒を作る
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「大変、大変なのよ!」
「何だよ急に。」
「ダンジョンに鼠が出たの!」
ダンジョンに鼠?むしろそれは普通じゃないんだろうか。
ビッガマウスやロングトゥースマウスなんかそこら中にいるだろう。
あいつら数がいる割に可食部はないし皮は使い物にならないしであんまりなんだよなぁ。
唯一使える部分があるとしたら尻尾か。
討伐証明用に回収する尻尾。
冒険者の中にはあれを現金と交換する奴もいるらしい。
一応冒険者にもノルマ的な物が存在するらしく、二ヶ月以上依頼をこなさないと休職的な扱いにされてしまうそうだ。
別にデメリットはないんだが、休職中は身分を保証されないのでサボりたい冒険者の中には、その尻尾を買ってギルドに提出し実績だけを残す人もいるのだとか。
代理申請代理提出はできないので、自分で行かなければならない。
なので尻尾を買って持って行く必要があるわけだ。
その辺はギルドも把握しているので、長期的に尻尾だけを持ち込む冒険者は端(はな)からいない事にしているのだとか。
で、その鼠がどうしたって?
「鼠なんてそこら中にいるだろ?」
「数が違うのよ!何百何千と出てきたのよ!」
「はぁ?」
「どこかの馬鹿がネズミの巣穴に火をつけたらしくて、逃げ出したやつがそこら中にうろついてるのよ。あいつら倒した魔物を勝手にかじっちゃうから、傷物になるし鼠は売れないしでもう大騒ぎよ。」
「犯人は・・・わかるわけないよなぁ。」
「出てきたら袋叩きじゃ済まないもの。今頃逃げ出してるんじゃない?」
それを探せば見つけられそうなもんだが、それよりも先にダンジョンをどうにかするのが先決か。
出てきた以上掃除するしかないわけだが。
まさか一匹ずつしらみつぶしに殺すとか言わないよな?
「で、ギルドはどうするって?」
「どうするも何も退治するしかないんだけど、数は多いしすばしっこいしでなかなか進まないのよ。雑魚は雑魚なんだけど・・・。」
「ふむ。で、俺なら何とかできるって思ったのか?」
「なんとかなるわよね?」
「俺をお助けロボットだと思うのはいい加減辞めてもらえないか?毒だのなんだの使えばいいじゃないか。」
「そんなことしたら大変な事になるじゃない。」
「いや、大変な事ってなんだよ。」
「素材は痛むし肉は腐るし、死骸の処理はどうするのよ。」
「そもそも素材にならないし肉は食べないし死骸は勝手に吸収されるんじゃないのか?」
「・・・そう言えば?」
「馬鹿なのかお前らは。」
馬鹿だった。
いや、ダンジョンで生計立ててるんだったら一番大切な事忘れるなよ。
そしてこのぐらいの事真っ先に思いつけよ。
何で素人の俺が思いつくんだよ。
と、色々と思ってしまうわけで。
「あ、でもそれをしちゃうとバランスが崩れるんだった。」
「バランス?」
「一応ダンジョンにも生態系的なのはあってね、ネズミは一番下なんだけどそれが居なくなると他の魔物が増えるのよ。理由はまだわかってないんだけど、一種類が増えるともう一種類が減るんだって。」
「つまり隠れていた数千匹のネズミが減ればそれに合わせた何かが増えると?」
「の、はず。」
「はずってお前なぁ。」
「だってダンジョンの事なんてわかんないわよ。私が作ったんじゃないんだから!」
「もしそうだったらこの前のカニはどこ行ったんだよ。カニの分何か増え・・・たからこうなったのか。」
「たぶん。」
なるほどここにつながるのか。
カニを狩りすぎて絶滅させてしまった事でダンジョン内のバランスが崩れてしまった。
どういうバランスかは不明だが、事実カニが戻ってきてない事から察するに何か別の物に置き換わったんだろう。
その一つがこの鼠というわけだ。
もしかすると鼠以外の何かも増えているかもしれない。
で、さらにその鼠も大量に殺してしまうとまたバランスが崩れてもっと大きな変化が起きるかもしれない。
まるでドミノ倒しの様に連鎖的に何かが始まる。
これは非常によろしくない。
とはいえ、現状を放置するわけにもいかないわけで。
うぅむ、ただ毒を撒くのではなくて減らすことでコントロールしないといけないのか。
難しいな。
「鼠は同族を喰うのか?」
「さぁ・・・。」
「なら毒団子だな。同族食いだと一気に広がるが、団子ならまだ数を絞れる。死骸はダンジョンに吸わせれば問題ないだろう。後は何を使うかだが。おーい、アネット。」
「なんですか~?」
ここは薬のプロに聞くのが一番だ。
薬は毒にもなる。
今までも色々作ってるし何か知っているかもしれない。
「お呼びですか?」
「鼠の魔物だけに効く毒ってあるか?」
「鼠だけはちょっと・・・。」
「だよなぁ。」
「あ、でも遅行性の毒にすれば魔物の浄化作用で被害を限定化できるかもしれません。」
「というと?」
「体の大きい魔物は少量の毒でも対応できますが、小さい魔物は少量でも効果的です。即効性のある毒の場合はそれを上回る毒で大きい魔物も殺してしまう事がありますが、遅行性のさらに蓄積型を使えば浄化作用との兼ね合いで先に鼠だけを退治できるかもしれません。」
うーむ、なんとなく言っていることはわかるんだが・・・。
ようは、三歩進んで二歩下がるを繰り返して先にキャパオーバーになる鼠だけを倒してしまおうというわけか。
「でもそれじゃ時間がかからないか?」
「なので、最初に即効性の毒も少量入れておきます。」
「つまり弱らせつつじわじわと追い詰めるのね?」
「あとは同士討ちしやすくなる毒を混ぜ込む手もあります。」
「地獄絵図だな。」
「鼠だらけになるよりましよ。」
まぁ、それもそうか。
このままじゃ冒険者は商売あがったり。
そうなれば俺の商売もこの街自体も大きなマイナスを被ることになる。
傷が大きくなる前に対処したほうがいい場合もあるか。
「わかった、それでいこう。材料は?」
「ヒュドラの毒腺を即効性の毒にして遅行性の毒は・・・そうだヴァインドマッシュルームも使いましょう。」
「え、あの綺麗なキノコ?」
「あれ毒ですよ。」
「嘘!ほんとに!?」
「食べてないよな?」
「食べないわよ。でも、あんなに綺麗なのに毒なんだ・・・。」
「遅行性の毒も即効性の毒も両方入っていますから。でも、強すぎるので量を減らして調整します。」
なんだかよくわからんが材料は決まったようだ。
後はそれを手配して撒くだけ。
ならば冒険者に頑張ってもらうとしよう。
自分の仕事場は自分で守れってね。
「ならまずは材料集めだ。エリザ、ニアに説明してかき集めて来い。」
「オッケー!速攻で集めてくるから!」
「キノコを触る時は手袋厳守ですからね!死にますよ!」
「え、わかった!」
「材料は良いとしてどうやって食わせる?」
「魔物の生き血を混ぜた団子にします。」
「なら小麦粉だな、シープさんに言って分けてもらおう。」
「毒の生成と仕上げは私がしますので、団子を作るところまでお願いします。」
「まかせとけ。」
やると決まれば即行動だ。
店を飛び出し羊男に事情を説明すると、何も言わずに備蓄解放の許可が出た。
さすが出来る男は話が早い。
手配した小麦粉を町の広場に運び、町中総出で小麦粉を練って団子を作る。
形なんてどうでもいい。
とりあえず数が必要だ。
わずか2時間ほどで1000個を超える団子を作成、それを店の前に一時保管しているとダンジョンから素材を手にした冒険者が戻って来た。
それをアネットに渡して待つこと3時間ほど。
毒が完成し、それを団子に詰める作業が始まった。
流石に危険なので団子に詰めるのはアネット任せになるが、なんていうか工場の自動生成マシーンにでもなったようだった。
まず、積み上げられた団子に親指をぶっさす。
開いた団子にアネットが毒を入れ蓋をする。
それを再び成型して出荷。
たったこれだけの作業を、団子を渡す人、親指をぶっさす人、それを手渡す人、毒を入れたのを貰う人、成型し直す人、それを受け取って出荷する人に分かれて無言で延々と作業し続ける。
誰一人文句を言わず、疲れたら別の人に交代して作業を続け、夕方までに1000個の毒団子を作り上げた。
体力の指輪でブーストしている流石のアネットも疲労困憊だ。
「さぁ、後は私達の仕事よ!ダンジョン中にばらまきなさい!」
「「「おぅ!」」」
団子を手にダンジョンに潜る姿はさながら桃太郎・・・にはみえないな。
あんな筋骨隆々でしかも武骨な武器を持った桃太郎なんて鬼も戦いたくないだろう。
鼠がダンジョンに溢れたと知らせが上がって来てからわずか半日の出来事ではあったが、その日の街の団結っぷりは流石の一言に尽きるな。
結果は言うまでもない。
多少他の魔物にも影響はあったようだが、アネットの配合が良かったこともあり二日ほどで鼠のほとんどがダンジョンから居なくなった。
もちろん全滅したわけではない。
一時的に数を減らしただけでまたすぐに数を増やす事だろう。
そして例の反動だが、今の所目に見える何かは報告されていないそうだ。
まぁ、何もないのが一番だよ。
後に毒団子騒動と呼ばれるこの一日は、この街の団結力を象徴する物であった。
因みに儲けはない。
出たのは経費だけだ。
まぁ、そんな日もあるよな。
「何だよ急に。」
「ダンジョンに鼠が出たの!」
ダンジョンに鼠?むしろそれは普通じゃないんだろうか。
ビッガマウスやロングトゥースマウスなんかそこら中にいるだろう。
あいつら数がいる割に可食部はないし皮は使い物にならないしであんまりなんだよなぁ。
唯一使える部分があるとしたら尻尾か。
討伐証明用に回収する尻尾。
冒険者の中にはあれを現金と交換する奴もいるらしい。
一応冒険者にもノルマ的な物が存在するらしく、二ヶ月以上依頼をこなさないと休職的な扱いにされてしまうそうだ。
別にデメリットはないんだが、休職中は身分を保証されないのでサボりたい冒険者の中には、その尻尾を買ってギルドに提出し実績だけを残す人もいるのだとか。
代理申請代理提出はできないので、自分で行かなければならない。
なので尻尾を買って持って行く必要があるわけだ。
その辺はギルドも把握しているので、長期的に尻尾だけを持ち込む冒険者は端(はな)からいない事にしているのだとか。
で、その鼠がどうしたって?
「鼠なんてそこら中にいるだろ?」
「数が違うのよ!何百何千と出てきたのよ!」
「はぁ?」
「どこかの馬鹿がネズミの巣穴に火をつけたらしくて、逃げ出したやつがそこら中にうろついてるのよ。あいつら倒した魔物を勝手にかじっちゃうから、傷物になるし鼠は売れないしでもう大騒ぎよ。」
「犯人は・・・わかるわけないよなぁ。」
「出てきたら袋叩きじゃ済まないもの。今頃逃げ出してるんじゃない?」
それを探せば見つけられそうなもんだが、それよりも先にダンジョンをどうにかするのが先決か。
出てきた以上掃除するしかないわけだが。
まさか一匹ずつしらみつぶしに殺すとか言わないよな?
「で、ギルドはどうするって?」
「どうするも何も退治するしかないんだけど、数は多いしすばしっこいしでなかなか進まないのよ。雑魚は雑魚なんだけど・・・。」
「ふむ。で、俺なら何とかできるって思ったのか?」
「なんとかなるわよね?」
「俺をお助けロボットだと思うのはいい加減辞めてもらえないか?毒だのなんだの使えばいいじゃないか。」
「そんなことしたら大変な事になるじゃない。」
「いや、大変な事ってなんだよ。」
「素材は痛むし肉は腐るし、死骸の処理はどうするのよ。」
「そもそも素材にならないし肉は食べないし死骸は勝手に吸収されるんじゃないのか?」
「・・・そう言えば?」
「馬鹿なのかお前らは。」
馬鹿だった。
いや、ダンジョンで生計立ててるんだったら一番大切な事忘れるなよ。
そしてこのぐらいの事真っ先に思いつけよ。
何で素人の俺が思いつくんだよ。
と、色々と思ってしまうわけで。
「あ、でもそれをしちゃうとバランスが崩れるんだった。」
「バランス?」
「一応ダンジョンにも生態系的なのはあってね、ネズミは一番下なんだけどそれが居なくなると他の魔物が増えるのよ。理由はまだわかってないんだけど、一種類が増えるともう一種類が減るんだって。」
「つまり隠れていた数千匹のネズミが減ればそれに合わせた何かが増えると?」
「の、はず。」
「はずってお前なぁ。」
「だってダンジョンの事なんてわかんないわよ。私が作ったんじゃないんだから!」
「もしそうだったらこの前のカニはどこ行ったんだよ。カニの分何か増え・・・たからこうなったのか。」
「たぶん。」
なるほどここにつながるのか。
カニを狩りすぎて絶滅させてしまった事でダンジョン内のバランスが崩れてしまった。
どういうバランスかは不明だが、事実カニが戻ってきてない事から察するに何か別の物に置き換わったんだろう。
その一つがこの鼠というわけだ。
もしかすると鼠以外の何かも増えているかもしれない。
で、さらにその鼠も大量に殺してしまうとまたバランスが崩れてもっと大きな変化が起きるかもしれない。
まるでドミノ倒しの様に連鎖的に何かが始まる。
これは非常によろしくない。
とはいえ、現状を放置するわけにもいかないわけで。
うぅむ、ただ毒を撒くのではなくて減らすことでコントロールしないといけないのか。
難しいな。
「鼠は同族を喰うのか?」
「さぁ・・・。」
「なら毒団子だな。同族食いだと一気に広がるが、団子ならまだ数を絞れる。死骸はダンジョンに吸わせれば問題ないだろう。後は何を使うかだが。おーい、アネット。」
「なんですか~?」
ここは薬のプロに聞くのが一番だ。
薬は毒にもなる。
今までも色々作ってるし何か知っているかもしれない。
「お呼びですか?」
「鼠の魔物だけに効く毒ってあるか?」
「鼠だけはちょっと・・・。」
「だよなぁ。」
「あ、でも遅行性の毒にすれば魔物の浄化作用で被害を限定化できるかもしれません。」
「というと?」
「体の大きい魔物は少量の毒でも対応できますが、小さい魔物は少量でも効果的です。即効性のある毒の場合はそれを上回る毒で大きい魔物も殺してしまう事がありますが、遅行性のさらに蓄積型を使えば浄化作用との兼ね合いで先に鼠だけを退治できるかもしれません。」
うーむ、なんとなく言っていることはわかるんだが・・・。
ようは、三歩進んで二歩下がるを繰り返して先にキャパオーバーになる鼠だけを倒してしまおうというわけか。
「でもそれじゃ時間がかからないか?」
「なので、最初に即効性の毒も少量入れておきます。」
「つまり弱らせつつじわじわと追い詰めるのね?」
「あとは同士討ちしやすくなる毒を混ぜ込む手もあります。」
「地獄絵図だな。」
「鼠だらけになるよりましよ。」
まぁ、それもそうか。
このままじゃ冒険者は商売あがったり。
そうなれば俺の商売もこの街自体も大きなマイナスを被ることになる。
傷が大きくなる前に対処したほうがいい場合もあるか。
「わかった、それでいこう。材料は?」
「ヒュドラの毒腺を即効性の毒にして遅行性の毒は・・・そうだヴァインドマッシュルームも使いましょう。」
「え、あの綺麗なキノコ?」
「あれ毒ですよ。」
「嘘!ほんとに!?」
「食べてないよな?」
「食べないわよ。でも、あんなに綺麗なのに毒なんだ・・・。」
「遅行性の毒も即効性の毒も両方入っていますから。でも、強すぎるので量を減らして調整します。」
なんだかよくわからんが材料は決まったようだ。
後はそれを手配して撒くだけ。
ならば冒険者に頑張ってもらうとしよう。
自分の仕事場は自分で守れってね。
「ならまずは材料集めだ。エリザ、ニアに説明してかき集めて来い。」
「オッケー!速攻で集めてくるから!」
「キノコを触る時は手袋厳守ですからね!死にますよ!」
「え、わかった!」
「材料は良いとしてどうやって食わせる?」
「魔物の生き血を混ぜた団子にします。」
「なら小麦粉だな、シープさんに言って分けてもらおう。」
「毒の生成と仕上げは私がしますので、団子を作るところまでお願いします。」
「まかせとけ。」
やると決まれば即行動だ。
店を飛び出し羊男に事情を説明すると、何も言わずに備蓄解放の許可が出た。
さすが出来る男は話が早い。
手配した小麦粉を町の広場に運び、町中総出で小麦粉を練って団子を作る。
形なんてどうでもいい。
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わずか2時間ほどで1000個を超える団子を作成、それを店の前に一時保管しているとダンジョンから素材を手にした冒険者が戻って来た。
それをアネットに渡して待つこと3時間ほど。
毒が完成し、それを団子に詰める作業が始まった。
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誰一人文句を言わず、疲れたら別の人に交代して作業を続け、夕方までに1000個の毒団子を作り上げた。
体力の指輪でブーストしている流石のアネットも疲労困憊だ。
「さぁ、後は私達の仕事よ!ダンジョン中にばらまきなさい!」
「「「おぅ!」」」
団子を手にダンジョンに潜る姿はさながら桃太郎・・・にはみえないな。
あんな筋骨隆々でしかも武骨な武器を持った桃太郎なんて鬼も戦いたくないだろう。
鼠がダンジョンに溢れたと知らせが上がって来てからわずか半日の出来事ではあったが、その日の街の団結っぷりは流石の一言に尽きるな。
結果は言うまでもない。
多少他の魔物にも影響はあったようだが、アネットの配合が良かったこともあり二日ほどで鼠のほとんどがダンジョンから居なくなった。
もちろん全滅したわけではない。
一時的に数を減らしただけでまたすぐに数を増やす事だろう。
そして例の反動だが、今の所目に見える何かは報告されていないそうだ。
まぁ、何もないのが一番だよ。
後に毒団子騒動と呼ばれるこの一日は、この街の団結力を象徴する物であった。
因みに儲けはない。
出たのは経費だけだ。
まぁ、そんな日もあるよな。
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