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459.転売屋は手紙を書く
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牙のアクセサリーは、爆発的な流行は無い物のじわじわと売れ始めているようだ。
前みたいに売れてしまうと逆に素材の準備が大変だったのでこれぐらいでいいのかもしれないな。
そんな事を考えながら街を歩いていると、すれ違った冒険者の首に例のアクセサリーがぶら下がっているのが見えた。
あれはたしかオーガ種の牙だったはず。
効果は何だったかな・・・。
まぁいいか。
「あ、シロウだ!」
「こんなところにいた!」
「お手紙だよ、お手紙。」
と、今度は前から走って来たガキ共に一瞬にして囲まれてしまった。
ちなみに彼らの首にも小さな牙がぶら下がっている。
あれはウルフの牙だ。
本当はルフのやつが欲しかったようだが、中々生え変わらないのでそれはお預け。
だが、どうしても同じものが欲しいとのことでルティエに頼んで作ってもらったんだ。
なんでも勇気のお守りらしい。
「手紙?」
「うん!お手紙だよ。」
「すごい綺麗な奴!」
「渡したからね!」
グイッと手紙を押し付けてガキ共はあっという間にどこかに行ってしまった。
どうやら今日は郵便配達の仕事だったようだ。
デリバリーもそうだったがもう自分で仕事を探す事に抵抗はないらしい。
街の人も良く仕事を回してくれているようだし、孤児院も安泰だな。
って、手紙だったな。
えーっと、だれから・・・。
表には俺の名前だけ。
くるりとひっくり返すと見た事のあるものが目に飛び込んできた。
真っ赤な蝋に浮かび上がったリングさんの紋章。
これは道端で読むようなやつじゃなさそうだ。
開けずに懐にしまい、小走りで店へと戻る。
「ただいま。」
「おかえりなさいませ、先程子供達が探しに来ていましたよ。」
「あぁ、手紙を届けに来たようだ。さっき受けたとった。」
「手紙?誰から?」
「リングさんだ。恐らく出産祝いのお礼だろう。」
風の噂で無事に生まれた事は知っているんだが、その後については情報が入ってきていない。
カウンターをくぐり、女達に囲まれながら手紙を開けた。
「あ、良い香り。」
「香水か?」
「確か王都では手紙に好みの香りをしみこませて送るのが流行りだとか。」
「おっしゃれ~。」
「相手が自分と同じ香りをかぎながら手紙を読んでくれていると思うと、ドキドキしますね。」
そんなものなのか。
ぶっちゃけよくわからんが悪い気はしない。
でもなぁ、かなりきつい香水だったら逆に嫌かも。
今ぐらいのほのかに香るぐらいで十分だ。
「で、中身は?」
「まてまて今読むから。」
内容は予想通り無事に出産したことの報告と、お祝いの品への御礼だった。
奥様はたいそう喜ばれたそうで、今度お礼の品を送ってくれるのだとか。
もし王都に来たら是非顔を出してくれとの社交辞令も一緒だ。
行く機会があればもちろんお邪魔するが、残念ながらその機会はまだなさそうだなぁ。
「喜んでもらえてよかったですね。」
「だな。」
「早速お返事しなきゃ。」
「とはいえ何を書く?」
「・・・さぁ。」
「お前に聞いたのが間違いだった、手紙とか書かなさそうだもんな。」
「わ、私だって書くわよ手紙ぐらい!」
「じゃあいつ出した?」
「え~っと・・・。」
明後日の方向を向いて必死に思い出そうとするエリザだが、案の定思い出せるわけもなく。
だよな、国に残した親や旦那がいるならまだしも天涯孤独の流れの冒険者だ。
いや、親はいるかもしれんが疎遠だろう。
そもそもそう言う話を聞いた事が無い。
「ハーシェ様の妊娠について触れて、シロウ様も同じ父親になるとお伝えしては?」
「父親の先輩として助言を求めると喜ばれるかもしれません。」
「別に忖度しなくていいんじゃないか?」
「ソンタク?」
「いや、なんでもない。」
「近状報告でいいじゃない。それと、王都に行った時は是非とか書いておけばいいのよ。」
「適当だが、まぁそれが妥当だな。」
下手に凝った内容よりもあっさりしたほうが向こうも気楽だろう。
流石に今回も物を送るのはあれなのだが、手紙だけってのもあじけない。
流行の香水をまねする?
いやいや二番煎じはアレだろう。
リングさんは変な所で俺に期待しているからな。
何か特別な奴を考えないと・・・。
「とりあえず返事は後で書くとして、問題は中身だ。香水以外でなにかあるか?」
「え~香りつけないの?」
「あの人相手だからな、二番煎じよりも新しい物の方が喜ばれるだろう。」
「手紙に入る程度の何かよねぇ。」
「すみませんすぐに思いつきません。」
「私もです。」
「なら夕食までちょっと考えるか。」
三人寄れば文殊の知恵。
なら四人集まればもっといい案が浮かぶだろう。
一先ず昼食を済ませてミラの代わりに店番につく。
何故かは分からないが今日は客が多いなぁ。
「またどうぞ。」
やっと客足が途切れたようだ。
買い取った素材を足元の籠に入れて大きく伸びをする。
はぁ、疲れた。
「ただいま戻りました。」
「おぅおかえり。」
「その様子ですと忙しかったようですね。」
「まぁそんな日もあるさ。それよりもオバちゃん元気してたか?」
「おかげ様でただの風邪のようでした。」
「寒かったのに急に気温が上がったりしたから体がおっつかなかったんだろう、悪い病気じゃなくて何よりだ。」
オバちゃんが風邪をひいたと聞き、ミラに様子を見に行かせたが特に問題なかったようだな。
「アネットさんの薬もありますからじきによくなるかと。」
「また夕方様子を見に行ってやれ。」
「はい、そうさせていただきます。」
親孝行したいときに親はなしってね。
世話を焼けるときに焼いておく方が後悔しないものだ・・・ってもう親なんていないけど。
「御主人様香茶が入りました。」
「お、今行く。」
「片づけは私がしておきますのでどうぞごゆっくり。」
「そんじゃま任せた。素材が多いから適当に仕分けしておいてくれ。」
「はい。」
ミラに仕事を任せてちょっと休憩だ。
はぁ、香茶が美味い。
「何かいい案は浮かんだか?」
「すみません、なかなか思いつかなくて。」
「気にするな俺もだ。」
「香りみたいに見た目で喜んでもらえる物が良いなって思ったんですけど。手紙を開いたらそれが見えて、喜んでもらえる様なのです。」
「なるほどなぁ。となると、絵か?」
「残念ながら絵心はなくてですね。」
安心しろ、俺にもそんなものはない。
でもいい考えだと思う。
後はそれを何で代用するかだが・・・。
「シロウ様ちょっとよろしいですか?」
「ん?」
裏から顔だけ出すと、仕分けをしていたミラが不思議そうな顔をして何かを持っていた。
「どうした?」
「先程この花を買われましたか?」
「あぁ、マンイーターの花だろ?花弁が薬の材料になるからって・・・しまった!」
「潰れてしまったようですね。」
「だなぁ・・・。アネット、悪い潰れた。」
「あ!大丈夫ですよ、どうせ潰しますから。」
どうやら潰れても問題なかったようだ。
やれやれ、せっかく買った素材を無駄にするところだった。
忙しいとはいえちゃんと管理しないと罰が当たってしまう。
気をつけよう。
「あれ、でも良い匂いですね。」
「そういえば・・・。甘い果物のような香りがします。」
「そんなもの買い取ってないぞ?」
「じゃあどこから?」
キョロキョロと辺りを見回すも買い取った素材は鱗だの皮だので、むしろ血なまぐさい物ばかりだ。
あるとしたらミラの手にあるマンイーターの花ぐらい・・・。
「それは?」
「これですか?」
鼻を近づけてみるとやはり甘い香りがする。
「どうやら潰した事で匂いが出てきたようだな。」
「そう言えば調合中時々こんな香りをかいだ覚えがあります。そっか、これだったんですね。」
「潰すと匂いが出るのか、面白いな。」
大きさはあれだが、匂いは決して嫌な感じじゃない。
もしかすると他の花もこんな感じなんだろうか。
「探してみますか?」
「あぁ、普通の花じゃなくて魔物の花がいいだろう。・・・そんなのいるのか?」
「いるわよ。」
「って、いきなり顔出すなよ。」
「だって戻ってきたらカウンター下で何かしてるんだもん、気になるじゃない。」
突然上から顔をのぞかせたエリザに文句を言いつつ、先ほどの潰れた花を再度持ってみる。
うん、やっぱりいい香りだ。
「花の魔物ですか。それでしたらワイルドフラワーや、シャープバイトなんかがいますね。」
「他にもトレント系も花咲かすのよ、時期が決まってるけど意外に綺麗なんだから。」
「ふむ・・・植物系の魔物も該当するのか。」
「花がいるの?」
「手紙に押し花にして入れようと思うんだが、どう思う?見た目もいいし香りもあるとなったら喜んでもらえるだろう。」
わざわざ絵を描かなくても本物の花を添えればいいじゃないか。
それなら、誰でも簡単に楽しめる。
「それいい考えね。」
「いいと思います。」
「後はそのお花を見つけるだけですね。」
「ってことで、冒険者に依頼を出すぞ。魔物の花を集めて来い、ただし完全な形で種類も明記する事。こんな感じでどうだ?」
「新種には報酬を増やすってすれば、皆さん盛り上がってくれますよ。」
「さすがミラ、よくわかってるじゃない。」
「じゃあ決まりだな。」
折角の手紙なんだ、喜んでもらえる者が良い。
それもダンジョンのあるこの街ならではのやつで。
我ながら名案じゃないか。
後はそれを見つけるだけ。
そこはほら、冒険者の頑張りに期待するという事で。
前みたいに売れてしまうと逆に素材の準備が大変だったのでこれぐらいでいいのかもしれないな。
そんな事を考えながら街を歩いていると、すれ違った冒険者の首に例のアクセサリーがぶら下がっているのが見えた。
あれはたしかオーガ種の牙だったはず。
効果は何だったかな・・・。
まぁいいか。
「あ、シロウだ!」
「こんなところにいた!」
「お手紙だよ、お手紙。」
と、今度は前から走って来たガキ共に一瞬にして囲まれてしまった。
ちなみに彼らの首にも小さな牙がぶら下がっている。
あれはウルフの牙だ。
本当はルフのやつが欲しかったようだが、中々生え変わらないのでそれはお預け。
だが、どうしても同じものが欲しいとのことでルティエに頼んで作ってもらったんだ。
なんでも勇気のお守りらしい。
「手紙?」
「うん!お手紙だよ。」
「すごい綺麗な奴!」
「渡したからね!」
グイッと手紙を押し付けてガキ共はあっという間にどこかに行ってしまった。
どうやら今日は郵便配達の仕事だったようだ。
デリバリーもそうだったがもう自分で仕事を探す事に抵抗はないらしい。
街の人も良く仕事を回してくれているようだし、孤児院も安泰だな。
って、手紙だったな。
えーっと、だれから・・・。
表には俺の名前だけ。
くるりとひっくり返すと見た事のあるものが目に飛び込んできた。
真っ赤な蝋に浮かび上がったリングさんの紋章。
これは道端で読むようなやつじゃなさそうだ。
開けずに懐にしまい、小走りで店へと戻る。
「ただいま。」
「おかえりなさいませ、先程子供達が探しに来ていましたよ。」
「あぁ、手紙を届けに来たようだ。さっき受けたとった。」
「手紙?誰から?」
「リングさんだ。恐らく出産祝いのお礼だろう。」
風の噂で無事に生まれた事は知っているんだが、その後については情報が入ってきていない。
カウンターをくぐり、女達に囲まれながら手紙を開けた。
「あ、良い香り。」
「香水か?」
「確か王都では手紙に好みの香りをしみこませて送るのが流行りだとか。」
「おっしゃれ~。」
「相手が自分と同じ香りをかぎながら手紙を読んでくれていると思うと、ドキドキしますね。」
そんなものなのか。
ぶっちゃけよくわからんが悪い気はしない。
でもなぁ、かなりきつい香水だったら逆に嫌かも。
今ぐらいのほのかに香るぐらいで十分だ。
「で、中身は?」
「まてまて今読むから。」
内容は予想通り無事に出産したことの報告と、お祝いの品への御礼だった。
奥様はたいそう喜ばれたそうで、今度お礼の品を送ってくれるのだとか。
もし王都に来たら是非顔を出してくれとの社交辞令も一緒だ。
行く機会があればもちろんお邪魔するが、残念ながらその機会はまだなさそうだなぁ。
「喜んでもらえてよかったですね。」
「だな。」
「早速お返事しなきゃ。」
「とはいえ何を書く?」
「・・・さぁ。」
「お前に聞いたのが間違いだった、手紙とか書かなさそうだもんな。」
「わ、私だって書くわよ手紙ぐらい!」
「じゃあいつ出した?」
「え~っと・・・。」
明後日の方向を向いて必死に思い出そうとするエリザだが、案の定思い出せるわけもなく。
だよな、国に残した親や旦那がいるならまだしも天涯孤独の流れの冒険者だ。
いや、親はいるかもしれんが疎遠だろう。
そもそもそう言う話を聞いた事が無い。
「ハーシェ様の妊娠について触れて、シロウ様も同じ父親になるとお伝えしては?」
「父親の先輩として助言を求めると喜ばれるかもしれません。」
「別に忖度しなくていいんじゃないか?」
「ソンタク?」
「いや、なんでもない。」
「近状報告でいいじゃない。それと、王都に行った時は是非とか書いておけばいいのよ。」
「適当だが、まぁそれが妥当だな。」
下手に凝った内容よりもあっさりしたほうが向こうも気楽だろう。
流石に今回も物を送るのはあれなのだが、手紙だけってのもあじけない。
流行の香水をまねする?
いやいや二番煎じはアレだろう。
リングさんは変な所で俺に期待しているからな。
何か特別な奴を考えないと・・・。
「とりあえず返事は後で書くとして、問題は中身だ。香水以外でなにかあるか?」
「え~香りつけないの?」
「あの人相手だからな、二番煎じよりも新しい物の方が喜ばれるだろう。」
「手紙に入る程度の何かよねぇ。」
「すみませんすぐに思いつきません。」
「私もです。」
「なら夕食までちょっと考えるか。」
三人寄れば文殊の知恵。
なら四人集まればもっといい案が浮かぶだろう。
一先ず昼食を済ませてミラの代わりに店番につく。
何故かは分からないが今日は客が多いなぁ。
「またどうぞ。」
やっと客足が途切れたようだ。
買い取った素材を足元の籠に入れて大きく伸びをする。
はぁ、疲れた。
「ただいま戻りました。」
「おぅおかえり。」
「その様子ですと忙しかったようですね。」
「まぁそんな日もあるさ。それよりもオバちゃん元気してたか?」
「おかげ様でただの風邪のようでした。」
「寒かったのに急に気温が上がったりしたから体がおっつかなかったんだろう、悪い病気じゃなくて何よりだ。」
オバちゃんが風邪をひいたと聞き、ミラに様子を見に行かせたが特に問題なかったようだな。
「アネットさんの薬もありますからじきによくなるかと。」
「また夕方様子を見に行ってやれ。」
「はい、そうさせていただきます。」
親孝行したいときに親はなしってね。
世話を焼けるときに焼いておく方が後悔しないものだ・・・ってもう親なんていないけど。
「御主人様香茶が入りました。」
「お、今行く。」
「片づけは私がしておきますのでどうぞごゆっくり。」
「そんじゃま任せた。素材が多いから適当に仕分けしておいてくれ。」
「はい。」
ミラに仕事を任せてちょっと休憩だ。
はぁ、香茶が美味い。
「何かいい案は浮かんだか?」
「すみません、なかなか思いつかなくて。」
「気にするな俺もだ。」
「香りみたいに見た目で喜んでもらえる物が良いなって思ったんですけど。手紙を開いたらそれが見えて、喜んでもらえる様なのです。」
「なるほどなぁ。となると、絵か?」
「残念ながら絵心はなくてですね。」
安心しろ、俺にもそんなものはない。
でもいい考えだと思う。
後はそれを何で代用するかだが・・・。
「シロウ様ちょっとよろしいですか?」
「ん?」
裏から顔だけ出すと、仕分けをしていたミラが不思議そうな顔をして何かを持っていた。
「どうした?」
「先程この花を買われましたか?」
「あぁ、マンイーターの花だろ?花弁が薬の材料になるからって・・・しまった!」
「潰れてしまったようですね。」
「だなぁ・・・。アネット、悪い潰れた。」
「あ!大丈夫ですよ、どうせ潰しますから。」
どうやら潰れても問題なかったようだ。
やれやれ、せっかく買った素材を無駄にするところだった。
忙しいとはいえちゃんと管理しないと罰が当たってしまう。
気をつけよう。
「あれ、でも良い匂いですね。」
「そういえば・・・。甘い果物のような香りがします。」
「そんなもの買い取ってないぞ?」
「じゃあどこから?」
キョロキョロと辺りを見回すも買い取った素材は鱗だの皮だので、むしろ血なまぐさい物ばかりだ。
あるとしたらミラの手にあるマンイーターの花ぐらい・・・。
「それは?」
「これですか?」
鼻を近づけてみるとやはり甘い香りがする。
「どうやら潰した事で匂いが出てきたようだな。」
「そう言えば調合中時々こんな香りをかいだ覚えがあります。そっか、これだったんですね。」
「潰すと匂いが出るのか、面白いな。」
大きさはあれだが、匂いは決して嫌な感じじゃない。
もしかすると他の花もこんな感じなんだろうか。
「探してみますか?」
「あぁ、普通の花じゃなくて魔物の花がいいだろう。・・・そんなのいるのか?」
「いるわよ。」
「って、いきなり顔出すなよ。」
「だって戻ってきたらカウンター下で何かしてるんだもん、気になるじゃない。」
突然上から顔をのぞかせたエリザに文句を言いつつ、先ほどの潰れた花を再度持ってみる。
うん、やっぱりいい香りだ。
「花の魔物ですか。それでしたらワイルドフラワーや、シャープバイトなんかがいますね。」
「他にもトレント系も花咲かすのよ、時期が決まってるけど意外に綺麗なんだから。」
「ふむ・・・植物系の魔物も該当するのか。」
「花がいるの?」
「手紙に押し花にして入れようと思うんだが、どう思う?見た目もいいし香りもあるとなったら喜んでもらえるだろう。」
わざわざ絵を描かなくても本物の花を添えればいいじゃないか。
それなら、誰でも簡単に楽しめる。
「それいい考えね。」
「いいと思います。」
「後はそのお花を見つけるだけですね。」
「ってことで、冒険者に依頼を出すぞ。魔物の花を集めて来い、ただし完全な形で種類も明記する事。こんな感じでどうだ?」
「新種には報酬を増やすってすれば、皆さん盛り上がってくれますよ。」
「さすがミラ、よくわかってるじゃない。」
「じゃあ決まりだな。」
折角の手紙なんだ、喜んでもらえる者が良い。
それもダンジョンのあるこの街ならではのやつで。
我ながら名案じゃないか。
後はそれを見つけるだけ。
そこはほら、冒険者の頑張りに期待するという事で。
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