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450.転売屋は狩りつくす
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カニは売れた。
それはもう飛ぶように売れた。
若干街では飽きが出始めていたので少し在庫が溢れだした所に、外からの注文が殺到した。
基本は足。
だが、遠方に出荷する時は半殺しのカニ。
鮮度を希望する場合は近くでも生きたまま送ったりもしたなぁ。
なんていうか街を上げての大騒ぎになったこのカニ騒動。
冒険者が狩って来たカニをギルドが買い上げ、それを婦人会に流して奥様方がバラして調理。
それを梱包して、雪を積んだ馬車に積み込んで出荷。
手の空いている人間なんかいないんじゃないかってぐらいに、街全体が良く働いた。
だがそれも一時の事。
一週間。
カニを狩り出して二週間たったある日、パタリとカニが湧かなくなった。
「どういうことです?」
「どうもこうもないわよ、どれだけ待っても新しいのが出てこないの。」
「他の場所に移ったとか?」
「もちろん全員で探したわ、でもどこにもいないから報告に来たんじゃない。」
「はぁ、マジか。」
ある日突然魔物が居なくなった。
確かに過去に例がないわけじゃない。
だが、突然いなくなったのは記録がある中では今回が初めてらしい。
カニが居なくなって今日で二日目。
この二日手当たり次第に探してもらったが、残念ながら見つけられなかったようだ。
悲壮感に包まれる冒険者ギルド。
シーンとした空気の中、ニアがボソッと呟いた。
「どうする?」
「どうするもこうするも、いないんじゃどうしようもないじゃない。」
「幸いにも出荷は落ち着いてるからなぁ、他所のダンジョンで手配できるようになったらしいし。わざわざ内から出す必要はなくなったわけだ。」
「野生の魔物でもいいわけだしね。」
そう、魔物が居なくなってもそこまで慌てていないのには理由がある。
感謝祭の新しい食材として大流行したカニだが最初は飛ぶように売れた。
さっき言ったように街を上げての大騒ぎだったぐらいにだ。
だが、五日目からその数ががくんと減り、特に遠方からの出荷が無くなり近隣のみの注文に代わっていった。
理由は簡単だ、他のダンジョンにも同じカニはいる。
さらに言えばダンジョンの外にも同種のカニはいるので、わざわざうちみたいな遠い所からではなく近くで手配すればよくなったというわけだな。
おかげでカニが居なくなっても、何とか最後の注文分は出荷する事ができた。
ほんとギリギリで。
とりあえず急いで事情を説明して出荷を停止しないと。
「諦めるしかないわけね。」
「最近忙しくて食べられなかったけど、急に食べたくなっちゃったわ。」
「食べたきゃ他所から買うしかないだろうな、ちなみにうちにはもうないぞ。」
「え~でも高いじゃない。」
「その為に稼いだんだろ?ぶっちゃけどのぐらいの稼ぎになったんだ?」
「とりあえず感謝祭の日までに誰も食事にお金を使わなくていいぐらいには。」
「やばいな、それは。」
「はい。税金を抜いてそれですから、大儲けと言っていいでしょう。」
街を上げてのお騒ぎならぬ大儲け。
売れるとわかっていたのでかなり強気の値段設定をしていたのだが、それでも飛ぶように売れたからなぁ。
そりゃそんだけの儲けになってもおかしくない。
「で、そんだけの大金をどうするんだ?」
「もちろん還元するつもりではありますが、全額渡すのもあれですよねぇ。」
「せっかくなんだ普段食えないような物を仕入れたらどうだ?金ならあるんだ、使うだけ使って感謝祭で還元。残った金は全員に均等に分配、これでいいじゃないか。」
「全員って冒険者もですか?」
「当たり前でしょ。誰が取って来てると思ってるのよ。」
「ですが、買取金額も貰ってるわけですし・・・。」
「この街でそんなけち臭いこと言うのはギルド協会ぐらいのもんだろ。誰が命を張って取って来たかは誰もが分かってることだ。」
それに、彼らに金を渡した所で貯める事なんてしないだろう。
突然降って湧いた金だ、湯水のように使ってくれるに違いない。
その恩恵は結果として街の人にも降りて来る。
関係のない人に金が渡らないっていうなら、その分手厚い補助でも出してやればいい。
もちろんそれを考えるのは俺じゃないけどな。
「私は賛成よ、楽しみにしていたカニが食べられないんだもの。他の物でもいいからいいのが食べたいわ。」
「私も賛成!タダで美味しいもの食べられるなら文句ないわね。」
「酒も良い奴を頼むぞ、出し惜しみは無しだ。」
「はぁ、せっかくの儲けなのに。」
「税金取るだけ取っといて文句言うなよな。」
「ま、それもそうですね。」
話はまとまった。
カニが食べられなくなったのは残念だが、稼いだ金は皆に還元されるべきだ。
違う形で。
流石に俺達だけで何を仕入れるか決めるわけにいかないので、ひとまずアンケートという形で意見を募ることになった。
経緯を説明し、食べたいもの飲みたいものを書いてもらう。
それを集計して一番多かったものを今年の感謝祭で振る舞うわけだ。
因みに俺はドラゴンの肉にした。
ダンジョンに潜れば手に入るが、なんでも寝かせた特別な奴があるらしい。
折角食べるなら普段手に入らないやつが良いよな。
エリザは酒一択。
この辺はぶれないなぁ。
因みにミラは果物、アネットは魚、メルディはお菓子と想像通りの物を回答していた。
どれも可能性は残るだけに開票日が楽しみだ。
「でね、今後は乱獲しない様にってお達しも出たわけよ。」
「まぁそうなるわな。」
集計結果は後日。
一先ずカニ祭りも落ち着き、いつもの日常が戻ってきたわけだが冒険者にはそうではないようだ。
先の一件で魔物が出なくなるという事態が判明。
今後同様の事態になるとダンジョンの資源が枯渇する可能性が出て来るので、原因を解明するまで必要以上の乱獲を禁ずるということになってしまった。
今回はやりすぎたなぁと反省しつつ、流石に二度目はないだろうとも思っている。
とはいえ、過去に一時的とはいえ出現し無くなった事案もあるので、ここはおとなしく冒険者ギルドのお達しに従うべきだろう。
「今後はうちもやり方を変えていかなきゃならないな。」
「別にいいんじゃない?」
「俺達はよくても冒険者は困るだろ、飯の種がなくなるんだから。」
「奇抜な素材はともかく、需要のある素材が枯渇するのはまずいですしね。」
「ミラの言うとおりだ。ダンジョン素材に依存しているからこそ、気をつけなきゃならない。今回はなんていうか、羽目を外しすぎたな。」
まさかいなくなるとは思わなかった。
なんせ、ダンジョンの魔物って奴はイチから育つんじゃない。
成体が突如現れる。
だから狩りすぎて絶滅するとかはないと思っていたんだが・・・。
ともかく今後はセーブしながら買取する必要があるだろう。
「カニ、美味しかったのにね。」
「まだ言うか。」
「仕方ないじゃない。」
俺だってカニはまだ食べたい。
だがないものは仕方ない。
どうしても食べたければよそから仕入れればいいだけだし、そこまで悲観しなくてもいいのが救いだ。
「とりあえず春の仕込を考え直す必要があるな。メルディ、倉庫の在庫表を持ってきてくれ。」
「すぐに持ってきます!」
「ミラ、予定にある中で過剰な仕入れになっていないかを再確認だ。」
「過剰である目安は何にされますか?」
「あ~、それも決めなきゃなぁ。一匹から複数個とれるならともかく一つしか手に入らないような奴は要注意だ。」
「となるとグリーンスライムの核が該当しますね。」
「うげ・・・。」
あれはうちの稼ぎ頭だぞ。
一個は安くとも数で稼ぐ商品だ。
毎回金貨数十枚をコンスタントに稼いでくれているだけに、あまり数は減らしたくないんだよなぁ。
「前回並みにするしかないか。」
「それでもかなりの量です、ギルドに確認したほうがいいかもしれません。」
「はぁ、今後はそういう問題も出てくるのか。」
今までどおりのやり方を変えるのは正直イヤなんだが、決まりなら仕方がない。
「全てはカニのせいね。」
「そうだな。」
「美味しかったもの、仕方ないわよ。」
「そんなに食べたいなら仕入れてやろうか?」
「え、いいの!?」
パッと表情が明るくなるエリザ。
まったく、どれだけカニが好きなんだよ。
たった一匹のいや、一種類のカニが引き起こした今回の騒動。
問題も多く発生したが、ひとまずはプラスで終わったと思っていいだろう。
教訓は一つだけ。
やりすぎには注意しろ。
何事も程々が一番ってね。
そんな事を思いながら、メルディの持ってきた在庫を見つつ今後の仕込みについて話し合うのだった。
それはもう飛ぶように売れた。
若干街では飽きが出始めていたので少し在庫が溢れだした所に、外からの注文が殺到した。
基本は足。
だが、遠方に出荷する時は半殺しのカニ。
鮮度を希望する場合は近くでも生きたまま送ったりもしたなぁ。
なんていうか街を上げての大騒ぎになったこのカニ騒動。
冒険者が狩って来たカニをギルドが買い上げ、それを婦人会に流して奥様方がバラして調理。
それを梱包して、雪を積んだ馬車に積み込んで出荷。
手の空いている人間なんかいないんじゃないかってぐらいに、街全体が良く働いた。
だがそれも一時の事。
一週間。
カニを狩り出して二週間たったある日、パタリとカニが湧かなくなった。
「どういうことです?」
「どうもこうもないわよ、どれだけ待っても新しいのが出てこないの。」
「他の場所に移ったとか?」
「もちろん全員で探したわ、でもどこにもいないから報告に来たんじゃない。」
「はぁ、マジか。」
ある日突然魔物が居なくなった。
確かに過去に例がないわけじゃない。
だが、突然いなくなったのは記録がある中では今回が初めてらしい。
カニが居なくなって今日で二日目。
この二日手当たり次第に探してもらったが、残念ながら見つけられなかったようだ。
悲壮感に包まれる冒険者ギルド。
シーンとした空気の中、ニアがボソッと呟いた。
「どうする?」
「どうするもこうするも、いないんじゃどうしようもないじゃない。」
「幸いにも出荷は落ち着いてるからなぁ、他所のダンジョンで手配できるようになったらしいし。わざわざ内から出す必要はなくなったわけだ。」
「野生の魔物でもいいわけだしね。」
そう、魔物が居なくなってもそこまで慌てていないのには理由がある。
感謝祭の新しい食材として大流行したカニだが最初は飛ぶように売れた。
さっき言ったように街を上げての大騒ぎだったぐらいにだ。
だが、五日目からその数ががくんと減り、特に遠方からの出荷が無くなり近隣のみの注文に代わっていった。
理由は簡単だ、他のダンジョンにも同じカニはいる。
さらに言えばダンジョンの外にも同種のカニはいるので、わざわざうちみたいな遠い所からではなく近くで手配すればよくなったというわけだな。
おかげでカニが居なくなっても、何とか最後の注文分は出荷する事ができた。
ほんとギリギリで。
とりあえず急いで事情を説明して出荷を停止しないと。
「諦めるしかないわけね。」
「最近忙しくて食べられなかったけど、急に食べたくなっちゃったわ。」
「食べたきゃ他所から買うしかないだろうな、ちなみにうちにはもうないぞ。」
「え~でも高いじゃない。」
「その為に稼いだんだろ?ぶっちゃけどのぐらいの稼ぎになったんだ?」
「とりあえず感謝祭の日までに誰も食事にお金を使わなくていいぐらいには。」
「やばいな、それは。」
「はい。税金を抜いてそれですから、大儲けと言っていいでしょう。」
街を上げてのお騒ぎならぬ大儲け。
売れるとわかっていたのでかなり強気の値段設定をしていたのだが、それでも飛ぶように売れたからなぁ。
そりゃそんだけの儲けになってもおかしくない。
「で、そんだけの大金をどうするんだ?」
「もちろん還元するつもりではありますが、全額渡すのもあれですよねぇ。」
「せっかくなんだ普段食えないような物を仕入れたらどうだ?金ならあるんだ、使うだけ使って感謝祭で還元。残った金は全員に均等に分配、これでいいじゃないか。」
「全員って冒険者もですか?」
「当たり前でしょ。誰が取って来てると思ってるのよ。」
「ですが、買取金額も貰ってるわけですし・・・。」
「この街でそんなけち臭いこと言うのはギルド協会ぐらいのもんだろ。誰が命を張って取って来たかは誰もが分かってることだ。」
それに、彼らに金を渡した所で貯める事なんてしないだろう。
突然降って湧いた金だ、湯水のように使ってくれるに違いない。
その恩恵は結果として街の人にも降りて来る。
関係のない人に金が渡らないっていうなら、その分手厚い補助でも出してやればいい。
もちろんそれを考えるのは俺じゃないけどな。
「私は賛成よ、楽しみにしていたカニが食べられないんだもの。他の物でもいいからいいのが食べたいわ。」
「私も賛成!タダで美味しいもの食べられるなら文句ないわね。」
「酒も良い奴を頼むぞ、出し惜しみは無しだ。」
「はぁ、せっかくの儲けなのに。」
「税金取るだけ取っといて文句言うなよな。」
「ま、それもそうですね。」
話はまとまった。
カニが食べられなくなったのは残念だが、稼いだ金は皆に還元されるべきだ。
違う形で。
流石に俺達だけで何を仕入れるか決めるわけにいかないので、ひとまずアンケートという形で意見を募ることになった。
経緯を説明し、食べたいもの飲みたいものを書いてもらう。
それを集計して一番多かったものを今年の感謝祭で振る舞うわけだ。
因みに俺はドラゴンの肉にした。
ダンジョンに潜れば手に入るが、なんでも寝かせた特別な奴があるらしい。
折角食べるなら普段手に入らないやつが良いよな。
エリザは酒一択。
この辺はぶれないなぁ。
因みにミラは果物、アネットは魚、メルディはお菓子と想像通りの物を回答していた。
どれも可能性は残るだけに開票日が楽しみだ。
「でね、今後は乱獲しない様にってお達しも出たわけよ。」
「まぁそうなるわな。」
集計結果は後日。
一先ずカニ祭りも落ち着き、いつもの日常が戻ってきたわけだが冒険者にはそうではないようだ。
先の一件で魔物が出なくなるという事態が判明。
今後同様の事態になるとダンジョンの資源が枯渇する可能性が出て来るので、原因を解明するまで必要以上の乱獲を禁ずるということになってしまった。
今回はやりすぎたなぁと反省しつつ、流石に二度目はないだろうとも思っている。
とはいえ、過去に一時的とはいえ出現し無くなった事案もあるので、ここはおとなしく冒険者ギルドのお達しに従うべきだろう。
「今後はうちもやり方を変えていかなきゃならないな。」
「別にいいんじゃない?」
「俺達はよくても冒険者は困るだろ、飯の種がなくなるんだから。」
「奇抜な素材はともかく、需要のある素材が枯渇するのはまずいですしね。」
「ミラの言うとおりだ。ダンジョン素材に依存しているからこそ、気をつけなきゃならない。今回はなんていうか、羽目を外しすぎたな。」
まさかいなくなるとは思わなかった。
なんせ、ダンジョンの魔物って奴はイチから育つんじゃない。
成体が突如現れる。
だから狩りすぎて絶滅するとかはないと思っていたんだが・・・。
ともかく今後はセーブしながら買取する必要があるだろう。
「カニ、美味しかったのにね。」
「まだ言うか。」
「仕方ないじゃない。」
俺だってカニはまだ食べたい。
だがないものは仕方ない。
どうしても食べたければよそから仕入れればいいだけだし、そこまで悲観しなくてもいいのが救いだ。
「とりあえず春の仕込を考え直す必要があるな。メルディ、倉庫の在庫表を持ってきてくれ。」
「すぐに持ってきます!」
「ミラ、予定にある中で過剰な仕入れになっていないかを再確認だ。」
「過剰である目安は何にされますか?」
「あ~、それも決めなきゃなぁ。一匹から複数個とれるならともかく一つしか手に入らないような奴は要注意だ。」
「となるとグリーンスライムの核が該当しますね。」
「うげ・・・。」
あれはうちの稼ぎ頭だぞ。
一個は安くとも数で稼ぐ商品だ。
毎回金貨数十枚をコンスタントに稼いでくれているだけに、あまり数は減らしたくないんだよなぁ。
「前回並みにするしかないか。」
「それでもかなりの量です、ギルドに確認したほうがいいかもしれません。」
「はぁ、今後はそういう問題も出てくるのか。」
今までどおりのやり方を変えるのは正直イヤなんだが、決まりなら仕方がない。
「全てはカニのせいね。」
「そうだな。」
「美味しかったもの、仕方ないわよ。」
「そんなに食べたいなら仕入れてやろうか?」
「え、いいの!?」
パッと表情が明るくなるエリザ。
まったく、どれだけカニが好きなんだよ。
たった一匹のいや、一種類のカニが引き起こした今回の騒動。
問題も多く発生したが、ひとまずはプラスで終わったと思っていいだろう。
教訓は一つだけ。
やりすぎには注意しろ。
何事も程々が一番ってね。
そんな事を思いながら、メルディの持ってきた在庫を見つつ今後の仕込みについて話し合うのだった。
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