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413.転売屋はお弁当を売る
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「それじゃあ試しにやってみるか。」
「用意されたスペースはこのぐらいですね。」
「思ったりより広くない?」
「避難所にもするだろ?それなりの大きさが必要になるし、狭いと買取品も置けないからな。あくまでも弁当はおまけだが、俺はこっちをメインにしていいと思ってる。」
「そんなに売れるでしょうか。」
「売れるさ。」
正確には売る。
驚くような儲けは出ないかもしれないが、赤字にはならない。
理由は簡単だ。
同業者がいないのと、需要がある。
需要があるなら供給すればだけの話。
ちなみに今何をしているかというと、裏庭に簡易の調理場を作ってちゃんと作れるかシミュレーションしているわけだ。
全体の広さはうちの裏庭半分ほど。
そのうち半分を一時保管場所にあてがい、残りを販売用に利用する。
巨大なカウンターが設置され、そこで買取と販売を両方行うことになるわけだが・・・。
コレ一人じゃ無理じゃないか?
「コンロが二つ、うち一つはスープともう一つは揚げ物ですね。」
「最悪スープはなくてもいい。あくまでも弁当だからな、そこで食ってもらうわけじゃない。」
「でもあれだけの広さがあれば出来るわよ。」
「エリザならあそこで食べるか?」
「そうね。行く場所によるけど安心して食事を摂れるならそうするわ。わざわざ危険な場所でとる必要はないもの。」
「とはいえ食事メインでするのはなぁ。呼ばれた理由はあくまでも買取だ、それ以外で需要があるなら先に向こうが考えるだろう。」
わざわざ俺達が考える必要は無い。
「お弁当はおにぎりと揚げ物、それと小さなサラダですね。」
「中身を替えれば飽きずに食えるし、なにより簡単だ。」
「サラダいるかしら。」
「サラダで揚げ物の油を吸うんだよ。そしたらおにぎりに油分が移らないだろ。」
「え、そこまで考えてるの!?」
「せっかく食うなら美味いほうがいいじゃないか。」
油でべとべとになったおにぎりとか食べる気がしない。
昔はどうして弁当に野菜が入っているのか、俺も疑問に思ったものだ。
揚げ物の下に鎮座するパスタとかな。
だが理由を知れば納得する。
全ては美味しいの一言を得るために各メーカーが必死になって考えたんだ。
俺はその真似をさせて貰うだけだよ。
著作権とかで訴えられないしな!
「それじゃあ計るぞ。3・2・1・はじめ!」
俺の掛け声でミラとアネットが調理を始める。
ミラはおにぎり、アネットは唐揚げの担当だ。
まずは手を湿らせ、軽く塩を手につけた後おにぎりの形を整える。その後具材を入れ、再び握りなおしてトイボックスという魔物の素材・・・つまり弁当箱に詰めていく。
入れたら間に野菜を敷き詰め、次のおにぎりを握る。
おおよそ10箱ほど作った所で、アネットの唐揚げが仕上がった。
すぐに入れたいところだが、粗熱を取らなければならないので放置。
その間に次を揚げていく。
「結構かかるわね。」
「おにぎりはともかく揚げ物はなぁ。」
「どっちも下準備してあってこれでしょ?上で揚げてくるのはダメなの?」
「そしたら油でギトギトになる。そんなの金払って食いたいか?」
「干し肉に比べたらマシだけど・・・そうよね、お金払うんだから美味しいのが食べたいわ。」
「そういう事だ。この感じじゃやっぱりスープは無理だな。」
「おにぎりを握るのも中々に重労働。試験的に参加するのなら仕方がないが、コレを一人でやれってのは無理がある。最低でも三人、いや四人は必要だろう。」
「できました!」
「よし!完成に10分って所だな。」
最後の弁当に粗熱を取った唐揚げがぎっしりと詰め込まれたところでアネットが手を上げる。
それとほぼ同時に砂時計の砂が全て落ちた。
出来上がった弁当は全部で10個。
今も揚げているのでもう少し出来るが、ひとまず最初の10個が出来るのに10分かかったわけだ。
遅いといえば遅い。
が、ある程度は仕方ないだろう。
「凄い量ね。」
「やっぱり多すぎましたか?」
「いや、コレぐらい食えるだろ。希望があれば減らせばいい。」
「そこそこ大きいおにぎりが三つ、それにから揚げがえーっと、5個。」
「あ、下に隠れてるので6個です。」
「これいくらで売るんだっけ。」
「銅貨10枚の予定です。」
「安すぎない?冒険者相手ならその倍でも払うわよ絶対。」
入れ物が大きいのでどうしても量が多くなってしまう。
他の素材も考えたんだが、コレが一番安くて効率がいいんだよなぁ。
食中毒とかも怖いので一度煮沸消毒できるのもポイントが高い。
「じゃあ銅貨15枚。」
「倍でいいじゃない。それなりに経費もかかってるんでしょ?」
「そうでもないぞ。米は売るほどあるしアングリーチキンの肉も冒険者ギルドから直接仕入れてる。調味料も自前だが、これも大分値段が下がってきたしな。」
「高く見積もって銅貨7枚という所でしょうか。」
「儲けをほぼ考えなくてその値段だったからなぁ。15枚にすれば普通に儲かる。」
「20枚だと大儲けですね。」
銅貨13枚の儲けだ、100個も売れれば銀貨13枚。
儲けすぎと言ってもいいだろう。
「そりゃ安いに越したことは無いけど・・・。」
「じゃあこうしよう。うちで買取をしたら銅貨15枚。そうじゃなかったら20枚これでどうだ?」
「ですが行く途中に売ってくださるでしょうか。」
「大丈夫よ、あそこに行くまでに何かしらの魔物は倒すだろうから、それをちゃんと剥ぎ取って持っていけばお弁当代なんてすぐに稼げるわ。むしろそうした方が買取増えるんじゃない?」
「今の話を聞いて俺もそう思った。なるほどな、来るまでに稼げば弁当代はペイできるわけか。なら銅貨20枚でも高くないかもしれん。」
「でしょ?」
さすが現役冒険者、今のはなかなかの助言だった。
そうだよな、あそこはダンジョンのど真ん中。
現金を持っていなくても素材で払えば問題ない。
「となると、後は材料か。」
「用意したお米では作れても50人前といったところでしょうか。」
「唐揚げはそんなに持ちそうにないです・・・。やっぱり多すぎましたよね。」
「いや金額を上げるならむしろもっとやってもいいかもしれん。」
「さすがに多すぎだから。」
そうかさすがに多いか。
冒険者だから食いそうなもんだが、小食の冒険者もいるもんな。
おにぎりの量も注文時に選べるようにしてもいいかもしれん。
「なら、店で食べるなら値引きするか?」
「容器を回収できるのであればそれもいいかもしれません。」
「容器回収で銅貨13枚。」
「ま、そんなもんね。」
値段はこれで決定。
料金も決まったので後は材料をどれぐらい調達するかだ。
ギルドからの報告によれば、ダンジョンに潜る冒険者は一日800人。
その半分が休憩所に到達するとして、さらにその半分が弁当を購入するとすると全部で200人分。
つまり今回用意した料のざっと四倍は必要になる。
加えて労力も四倍だ。
これはちょっと想定よりも大変かもしれん。
「とりあえず予定量の四倍を注文して、追加は結果を見て判断しよう。」
「わかりました。では六倍注文しておきます。」
「・・・マジか。」
「余ったら余った時です。」
「まぁ、それもそうか。」
「ねぇ、それが一番大事なんじゃないの?どんぶり勘定で大丈夫なの?」
「本気で儲けるつもりならばシビアにするところですが今回は様子見ですから。足りずにデータを取り損ねるぐらいなら多少余るほうが都合がいいんです。」
ミラの言う通り今回はあくまでもデータ収集の為に参加する。
それをふまえた上で、継続して参加するのかスポットで参加するのかを決めればいい。
だが継続するにしても誰が行くのかって事になるんだよなぁ。
鑑定できるのは俺とミラの二人だけ。
ビアンカはまだまだ勉強中だ。
素材はギルドがやってくれるわけだからそもそもビアンカの出番はないんだよなぁ。
「ってことだ。後は人材か。」
「私達だけではダメなんですか?」
「今度はそれでいいだろう。だが、継続するとなると話は別だ。毎日毎日唐揚げとおにぎり作るのか?」
「それはさすがに・・・。」
「ですがどうします?ダンジョンの中ですし絶対に安全と言い切ることも出来ません。」
「危険を承知で潜ってくれる誰かを探す必要があるわけか。」
一番簡単なのは冒険者だが、誰が弁当作りにダンジョンにもぐるんだ?
それに冒険者はあまり料理が得意じゃない。
もちろん好きでやって居る冒険者もいるが、家を持たない冒険者がほとんどだから必然的に外食になってしまう。
そうなると、普段から料理をしている人に頼む必要があるわけだが・・・。
「リンカに聞いてみるか。」
「そうですね、それがいいかと。ですがそれも一度開店してみてからですね。」
「だな。」
開けました失敗しましたじゃ話にならない。
とりあえずどんな感じか確認してから必要であれば声を掛ければいいだろう。
「思ったよりも大掛かりな準備になりそうだな。」
「そうね。搬入にも人がいるだろうからニアに声かけとかなくっちゃ。」
「事が大きくなるのはいつもの事です。」
「あはは、そうですね。」
「笑い事じゃないんだがなぁ。」
別にここまでやるつもりじゃなかったんだが、一度やりだしたらこだわりたくなるのが俺達の悪い癖だ。
でもそれが気軽にできるぐらいに自由に動けるわけでもある。
さぁ、無事に成功するのか。
二日後が楽しみだな。
「用意されたスペースはこのぐらいですね。」
「思ったりより広くない?」
「避難所にもするだろ?それなりの大きさが必要になるし、狭いと買取品も置けないからな。あくまでも弁当はおまけだが、俺はこっちをメインにしていいと思ってる。」
「そんなに売れるでしょうか。」
「売れるさ。」
正確には売る。
驚くような儲けは出ないかもしれないが、赤字にはならない。
理由は簡単だ。
同業者がいないのと、需要がある。
需要があるなら供給すればだけの話。
ちなみに今何をしているかというと、裏庭に簡易の調理場を作ってちゃんと作れるかシミュレーションしているわけだ。
全体の広さはうちの裏庭半分ほど。
そのうち半分を一時保管場所にあてがい、残りを販売用に利用する。
巨大なカウンターが設置され、そこで買取と販売を両方行うことになるわけだが・・・。
コレ一人じゃ無理じゃないか?
「コンロが二つ、うち一つはスープともう一つは揚げ物ですね。」
「最悪スープはなくてもいい。あくまでも弁当だからな、そこで食ってもらうわけじゃない。」
「でもあれだけの広さがあれば出来るわよ。」
「エリザならあそこで食べるか?」
「そうね。行く場所によるけど安心して食事を摂れるならそうするわ。わざわざ危険な場所でとる必要はないもの。」
「とはいえ食事メインでするのはなぁ。呼ばれた理由はあくまでも買取だ、それ以外で需要があるなら先に向こうが考えるだろう。」
わざわざ俺達が考える必要は無い。
「お弁当はおにぎりと揚げ物、それと小さなサラダですね。」
「中身を替えれば飽きずに食えるし、なにより簡単だ。」
「サラダいるかしら。」
「サラダで揚げ物の油を吸うんだよ。そしたらおにぎりに油分が移らないだろ。」
「え、そこまで考えてるの!?」
「せっかく食うなら美味いほうがいいじゃないか。」
油でべとべとになったおにぎりとか食べる気がしない。
昔はどうして弁当に野菜が入っているのか、俺も疑問に思ったものだ。
揚げ物の下に鎮座するパスタとかな。
だが理由を知れば納得する。
全ては美味しいの一言を得るために各メーカーが必死になって考えたんだ。
俺はその真似をさせて貰うだけだよ。
著作権とかで訴えられないしな!
「それじゃあ計るぞ。3・2・1・はじめ!」
俺の掛け声でミラとアネットが調理を始める。
ミラはおにぎり、アネットは唐揚げの担当だ。
まずは手を湿らせ、軽く塩を手につけた後おにぎりの形を整える。その後具材を入れ、再び握りなおしてトイボックスという魔物の素材・・・つまり弁当箱に詰めていく。
入れたら間に野菜を敷き詰め、次のおにぎりを握る。
おおよそ10箱ほど作った所で、アネットの唐揚げが仕上がった。
すぐに入れたいところだが、粗熱を取らなければならないので放置。
その間に次を揚げていく。
「結構かかるわね。」
「おにぎりはともかく揚げ物はなぁ。」
「どっちも下準備してあってこれでしょ?上で揚げてくるのはダメなの?」
「そしたら油でギトギトになる。そんなの金払って食いたいか?」
「干し肉に比べたらマシだけど・・・そうよね、お金払うんだから美味しいのが食べたいわ。」
「そういう事だ。この感じじゃやっぱりスープは無理だな。」
「おにぎりを握るのも中々に重労働。試験的に参加するのなら仕方がないが、コレを一人でやれってのは無理がある。最低でも三人、いや四人は必要だろう。」
「できました!」
「よし!完成に10分って所だな。」
最後の弁当に粗熱を取った唐揚げがぎっしりと詰め込まれたところでアネットが手を上げる。
それとほぼ同時に砂時計の砂が全て落ちた。
出来上がった弁当は全部で10個。
今も揚げているのでもう少し出来るが、ひとまず最初の10個が出来るのに10分かかったわけだ。
遅いといえば遅い。
が、ある程度は仕方ないだろう。
「凄い量ね。」
「やっぱり多すぎましたか?」
「いや、コレぐらい食えるだろ。希望があれば減らせばいい。」
「そこそこ大きいおにぎりが三つ、それにから揚げがえーっと、5個。」
「あ、下に隠れてるので6個です。」
「これいくらで売るんだっけ。」
「銅貨10枚の予定です。」
「安すぎない?冒険者相手ならその倍でも払うわよ絶対。」
入れ物が大きいのでどうしても量が多くなってしまう。
他の素材も考えたんだが、コレが一番安くて効率がいいんだよなぁ。
食中毒とかも怖いので一度煮沸消毒できるのもポイントが高い。
「じゃあ銅貨15枚。」
「倍でいいじゃない。それなりに経費もかかってるんでしょ?」
「そうでもないぞ。米は売るほどあるしアングリーチキンの肉も冒険者ギルドから直接仕入れてる。調味料も自前だが、これも大分値段が下がってきたしな。」
「高く見積もって銅貨7枚という所でしょうか。」
「儲けをほぼ考えなくてその値段だったからなぁ。15枚にすれば普通に儲かる。」
「20枚だと大儲けですね。」
銅貨13枚の儲けだ、100個も売れれば銀貨13枚。
儲けすぎと言ってもいいだろう。
「そりゃ安いに越したことは無いけど・・・。」
「じゃあこうしよう。うちで買取をしたら銅貨15枚。そうじゃなかったら20枚これでどうだ?」
「ですが行く途中に売ってくださるでしょうか。」
「大丈夫よ、あそこに行くまでに何かしらの魔物は倒すだろうから、それをちゃんと剥ぎ取って持っていけばお弁当代なんてすぐに稼げるわ。むしろそうした方が買取増えるんじゃない?」
「今の話を聞いて俺もそう思った。なるほどな、来るまでに稼げば弁当代はペイできるわけか。なら銅貨20枚でも高くないかもしれん。」
「でしょ?」
さすが現役冒険者、今のはなかなかの助言だった。
そうだよな、あそこはダンジョンのど真ん中。
現金を持っていなくても素材で払えば問題ない。
「となると、後は材料か。」
「用意したお米では作れても50人前といったところでしょうか。」
「唐揚げはそんなに持ちそうにないです・・・。やっぱり多すぎましたよね。」
「いや金額を上げるならむしろもっとやってもいいかもしれん。」
「さすがに多すぎだから。」
そうかさすがに多いか。
冒険者だから食いそうなもんだが、小食の冒険者もいるもんな。
おにぎりの量も注文時に選べるようにしてもいいかもしれん。
「なら、店で食べるなら値引きするか?」
「容器を回収できるのであればそれもいいかもしれません。」
「容器回収で銅貨13枚。」
「ま、そんなもんね。」
値段はこれで決定。
料金も決まったので後は材料をどれぐらい調達するかだ。
ギルドからの報告によれば、ダンジョンに潜る冒険者は一日800人。
その半分が休憩所に到達するとして、さらにその半分が弁当を購入するとすると全部で200人分。
つまり今回用意した料のざっと四倍は必要になる。
加えて労力も四倍だ。
これはちょっと想定よりも大変かもしれん。
「とりあえず予定量の四倍を注文して、追加は結果を見て判断しよう。」
「わかりました。では六倍注文しておきます。」
「・・・マジか。」
「余ったら余った時です。」
「まぁ、それもそうか。」
「ねぇ、それが一番大事なんじゃないの?どんぶり勘定で大丈夫なの?」
「本気で儲けるつもりならばシビアにするところですが今回は様子見ですから。足りずにデータを取り損ねるぐらいなら多少余るほうが都合がいいんです。」
ミラの言う通り今回はあくまでもデータ収集の為に参加する。
それをふまえた上で、継続して参加するのかスポットで参加するのかを決めればいい。
だが継続するにしても誰が行くのかって事になるんだよなぁ。
鑑定できるのは俺とミラの二人だけ。
ビアンカはまだまだ勉強中だ。
素材はギルドがやってくれるわけだからそもそもビアンカの出番はないんだよなぁ。
「ってことだ。後は人材か。」
「私達だけではダメなんですか?」
「今度はそれでいいだろう。だが、継続するとなると話は別だ。毎日毎日唐揚げとおにぎり作るのか?」
「それはさすがに・・・。」
「ですがどうします?ダンジョンの中ですし絶対に安全と言い切ることも出来ません。」
「危険を承知で潜ってくれる誰かを探す必要があるわけか。」
一番簡単なのは冒険者だが、誰が弁当作りにダンジョンにもぐるんだ?
それに冒険者はあまり料理が得意じゃない。
もちろん好きでやって居る冒険者もいるが、家を持たない冒険者がほとんどだから必然的に外食になってしまう。
そうなると、普段から料理をしている人に頼む必要があるわけだが・・・。
「リンカに聞いてみるか。」
「そうですね、それがいいかと。ですがそれも一度開店してみてからですね。」
「だな。」
開けました失敗しましたじゃ話にならない。
とりあえずどんな感じか確認してから必要であれば声を掛ければいいだろう。
「思ったよりも大掛かりな準備になりそうだな。」
「そうね。搬入にも人がいるだろうからニアに声かけとかなくっちゃ。」
「事が大きくなるのはいつもの事です。」
「あはは、そうですね。」
「笑い事じゃないんだがなぁ。」
別にここまでやるつもりじゃなかったんだが、一度やりだしたらこだわりたくなるのが俺達の悪い癖だ。
でもそれが気軽にできるぐらいに自由に動けるわけでもある。
さぁ、無事に成功するのか。
二日後が楽しみだな。
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