357 / 1,415
355.転売屋は画商を追い出す
しおりを挟む羊男の苦悩も知らず、その日の夜。
例のオッサンがどや顔で店にやってきた。
「私を怒らせるとどうなるか、わかったかね?今なら彼の友人という事に免じて金貨50枚で買ってやらんこともないが・・・。」
そして来て早々この発言である。
なんていうか、とことんバカなんだろうなぁと呆れてしまい、開いた口がふ塞がらなくなってしまった。
横に控えるエリザも同様だ。
こいつ頭大丈夫?と同じく横に控えるミラのほうを見ている。
うん、頭おかしいと思うよ。
「話は以上か?」
「なっ、それが人に物を頼む態度か!?」
「それを言うのならこちらの方だ。自分が何をやったのか理解していないのか?そのせいでギルドがどれだけ大変な事になっているのか。」
「大変なのは君のほうだろう?やせ我慢もいい加減にしたまえ。」
「やせ我慢?」
「仕入れを止められ、さらに食事すらままならないのではないかね?」
「仕入れは別に止まってないし食事の苦労もないんだが?」
「な、なにぃ?」
あ~、うん。
なんとなくわかった気がする。
こいつ、ギルドがどうなっているか全然わかってない。
マスターの話じゃまともに外出もせずに部屋で食っちゃ寝していたそうじゃないか。
金の払いはいいから文句は言っていなかったが、めんどくさそうな空気はぷんぷん出していたな。
「そんなバカな話があるか!ギルドはいったい何をしている。」
「だからアンタに言われたように、うちとの取引は全て停止したぞ?」
「ならば!」
「別に止められたところで何にも問題ないんだよ、うちは。肉はエリザがダンジョンでとってくるし、野菜は自前の畑がある。仕入れだってギルドを通さなくても何とかなるしな。」
「そんな話があるか!」
「いや、あるんだって。うちで扱う品のほとんどはダンジョンに潜る冒険者が持ってくる。いくらギルドが冒険者にくぎを刺そうが、向こうも生活が懸かっている以上うちに持ち込むしかない。」
「ぐぬぬ、せこい手を使いおって・・・。」
顔をゆでたこのように真っ赤にして俺をにらみつけるオッサン。
いくら邪魔をしようとも、俺がそれに屈することはないだろう。
仮にこの街での仕入れや冒険者の利用を強制的に止められたとしても、隣町からアイルさんを通じて買い付ければいいだけの話だ。
聖騎士団の証を持つハーシェさんは止められないだろうし、モーリスさんはそもそも西方なので関与しようがない。
つまりこのオッサンがどれだけ頑張ろうが無駄というわけだ。
「まぁ、そんなことだから余計なことはやめるんだな。さもなくば大変なことになるぞ。」
「ふん、そんなことを言って譲歩を引き出そうとしても無駄だぞ。」
「譲歩?これを見てからいうんだな。」
俺はカウンター横の書類棚から一枚の紙を取り出しオッサンの前に出す。
「何だこれは。」
「ギルド協会の借用書だよ。」
「あ奴らあれほど手を貸すなと・・・。」
「いや、違うから。向こうが俺に借金を頼んできたんだよ。」
「なっ!」
「よく読んでから発言しろよ、俺はギルド協会の貸主だぞ。なんだったら今すぐにその借金を返済してもらってかまわないんだが?」
「そ、そんなことがあるか!」
「あるからこうなってるんだよ。アンタが余計なことをしたせいで、今ギルドは火の車だ。そろそろ来るんじゃないか、ずっと引きこもっていたアンタが出てきたわけだしな。」
そんなことを話していると、勢いよく扉が開き羊男が飛び込んできた。
後ろには他にも大勢の人間が控えている。
「何事だ!」
「みつけましたよ、バッカー様。」
「貴様はギルド協会の・・・。」
「シープです。バッカー様、急ぎシロウさんへの制限を解除してください。さもなくばギルド協会は破産です。」
「何をばかなことを。」
「その借用書をご覧になって尚そんな事を仰るのですか?この人がどれだけこの街に貢献してくださっているか、今やこの街はシロウ様なしで成り立ちません。事実後ろに控える皆さんが今回の命令に対して苦情を申し立てております。」
羊男が横にずれた途端、店の中にどっと人が入ってきた。
「このままじゃ薬がなくて女たちが働かなくなる、そうなったら誰が売り上げを補償してくれるんだ!?」
「うちのカカアはアネットちゃんの薬がなかったら死んじまうんだ、カカアを殺す気か、この人殺し!」
「ここの素材が一番使いやすいんだ、武器が作れなくて冒険者が隣町に流れたら全部お前のせいだからな、うちの職人全員でお礼参りしてやるから覚悟しろ。」
「頼むからシロウさんに謝ってくれよぉ、ミラちゃんが来なくなったら取引所の癒しがなくなっちまうよぉ。」
「アンタだね、王都のえらそうな役人ってのは!こっちの事何も知らないくせに好き勝手言って、いい迷惑だよ!」
途中変なセリフが聞こえたのは気のせいだろうか。
その後も至るところからオッサンを非難する声が上がり続ける。
まさかこんなに非難されるとは思わなかったんだろう。
鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしてフリーズしている。
「あー、文句があるのは分かったんだが、外でやってくれないか?」
「でもよぉシロウさん。」
「いざとなったらこのえら~い役人さんが全部責任を取ってくれるだろう。取引を停止しろって命令してきたんだ、補償ぐらいしてくれるよなぁ。」
「ギルド協会は現在借金中ですから、それはバッカー様にお願いします。」
「だ、そうだが。そこんところどうなんだ?」
「・・・・・・。」
「ダメだ、固まってやがる。」
話を振られても放心状態のままのオッサン。
羊男が強く肩をゆするとやっと目に光が戻ってきた。
「な、何なんだね君たちは!」
「アンタの命令のせいでこっちは大損だよ!」
「責任取れ!」
「そうだ、お前が責任をとれ!」
「土下座だ!ミラちゃんのために土下座しろ!」
我に返ったと思ったらまた非難されている。
なんだかかわいそうな気もするが、自分の蒔いた種だ。
自分の発言には責任を持ってもらわないとなぁ。
「だ、誰が土下座などするか!」
「ならシロウさんにお詫びをして発言の撤回を。町の七割以上の商店とギルドが被害をこうむっていますので、この件についてはギルド協会本部にも連絡を入れています。」
「なに!?本部に!?」
「バッカー様が三日月亭から出てきてくれませんでしたので。明日には近隣から監査官が到着するそうです。でも今なら問題を無かったことにしてくれる、そうですよねシロウさん。」
「いや、俺は別に・・・。」
「お願いしますよぉ、シロウさんが許してくれないと街が大変なことになっちゃいますって。」
「でもなぁ、俺は悪くないし。」
「そこを何とか!バッカー様、早く謝ってください!」
ぐぬぬぬと変な声を出しながらオッサンが俺をにらんでくる。
まさかこんなことになるとは思わなかったんだろう。
ただの買取屋だと思い込み、権力をちらつかせれば安く絵を買えると思ったのかもしれない。
役人なのに画商みたいなことをして、どっちが本職なんだかわからんなぁ。
そもそも副業ってオッケーなのか?
オッサンの後ろでは野次馬が文字通り野次を飛ばしている。
うるさいったりゃありゃしない。
「で、どうするんだ?俺は優しいから今回の件について補償とかそういうのは要求しないつもりだ。だってこっちには一切の被害はないわけだしな。」
「そこはふんだくるところじゃないの?」
「なんで身内からふんだくるんだよ。」
「おもしろくな~い。」
いや面白くないって・・・。
相変わらず自由なやつだなぁ。
「バッカー様、いかがなさいますか?」
「・・・帰る。」
「は?」
「いいから帰るぞ!今回の件については追って知らせる!話は以上だ!」
「おい逃げるな!」
「そうだ、逃げるな!」
再び顔を真っ赤にしてオッサンは野次馬に突っ込んでいった。
もみくちゃにされながらも何とか外に脱出し、そのまま大通りへと向かっていく。
気づけば店には俺達と羊男しか残っていなかった。
「おい、お前の上司がどこか行ったぞ?」
「帰ったんじゃないですかね。」
「追いかけないのか?」
「追いかけたところでどうせ逃げるだけですって。」
「だから追いかけるんだろ?」
「だってシロウさんは補償とか要求しないって言ったじゃないですか。あれでまだ取引を停止するっていうならただの馬鹿ですよ。」
羊男の言う通りだ。
あれだけ恥ずかしい思いをしてまだ自分の非を認めないっていうのならば、バカ以外の何物でもない。
「じゃあ取引停止は解除していいんだな?」
「一応言質は取りますけどその方向でお願いします。この度はご迷惑をおかけしました。」
「まぁ、お互いに大変だったな。」
「まったく勘弁してくれって感じですよ。」
はぁと大きなため息をつく羊男。
その日の夕方、大慌てで街を出ていくオッサンの姿が目撃されたとか。
来たときは豪華な馬車だったのに、帰りは自分で馬を走らせたっていうんだからよっぽど早く町を出ていきたかったんだな。
監査役が来るっていうのも効いたんだろう。
腹黒いことしてなかったら逃げる必要なんてないわけだし。
やれやれ、悪いことはするもんじゃないな。
例のオッサンがどや顔で店にやってきた。
「私を怒らせるとどうなるか、わかったかね?今なら彼の友人という事に免じて金貨50枚で買ってやらんこともないが・・・。」
そして来て早々この発言である。
なんていうか、とことんバカなんだろうなぁと呆れてしまい、開いた口がふ塞がらなくなってしまった。
横に控えるエリザも同様だ。
こいつ頭大丈夫?と同じく横に控えるミラのほうを見ている。
うん、頭おかしいと思うよ。
「話は以上か?」
「なっ、それが人に物を頼む態度か!?」
「それを言うのならこちらの方だ。自分が何をやったのか理解していないのか?そのせいでギルドがどれだけ大変な事になっているのか。」
「大変なのは君のほうだろう?やせ我慢もいい加減にしたまえ。」
「やせ我慢?」
「仕入れを止められ、さらに食事すらままならないのではないかね?」
「仕入れは別に止まってないし食事の苦労もないんだが?」
「な、なにぃ?」
あ~、うん。
なんとなくわかった気がする。
こいつ、ギルドがどうなっているか全然わかってない。
マスターの話じゃまともに外出もせずに部屋で食っちゃ寝していたそうじゃないか。
金の払いはいいから文句は言っていなかったが、めんどくさそうな空気はぷんぷん出していたな。
「そんなバカな話があるか!ギルドはいったい何をしている。」
「だからアンタに言われたように、うちとの取引は全て停止したぞ?」
「ならば!」
「別に止められたところで何にも問題ないんだよ、うちは。肉はエリザがダンジョンでとってくるし、野菜は自前の畑がある。仕入れだってギルドを通さなくても何とかなるしな。」
「そんな話があるか!」
「いや、あるんだって。うちで扱う品のほとんどはダンジョンに潜る冒険者が持ってくる。いくらギルドが冒険者にくぎを刺そうが、向こうも生活が懸かっている以上うちに持ち込むしかない。」
「ぐぬぬ、せこい手を使いおって・・・。」
顔をゆでたこのように真っ赤にして俺をにらみつけるオッサン。
いくら邪魔をしようとも、俺がそれに屈することはないだろう。
仮にこの街での仕入れや冒険者の利用を強制的に止められたとしても、隣町からアイルさんを通じて買い付ければいいだけの話だ。
聖騎士団の証を持つハーシェさんは止められないだろうし、モーリスさんはそもそも西方なので関与しようがない。
つまりこのオッサンがどれだけ頑張ろうが無駄というわけだ。
「まぁ、そんなことだから余計なことはやめるんだな。さもなくば大変なことになるぞ。」
「ふん、そんなことを言って譲歩を引き出そうとしても無駄だぞ。」
「譲歩?これを見てからいうんだな。」
俺はカウンター横の書類棚から一枚の紙を取り出しオッサンの前に出す。
「何だこれは。」
「ギルド協会の借用書だよ。」
「あ奴らあれほど手を貸すなと・・・。」
「いや、違うから。向こうが俺に借金を頼んできたんだよ。」
「なっ!」
「よく読んでから発言しろよ、俺はギルド協会の貸主だぞ。なんだったら今すぐにその借金を返済してもらってかまわないんだが?」
「そ、そんなことがあるか!」
「あるからこうなってるんだよ。アンタが余計なことをしたせいで、今ギルドは火の車だ。そろそろ来るんじゃないか、ずっと引きこもっていたアンタが出てきたわけだしな。」
そんなことを話していると、勢いよく扉が開き羊男が飛び込んできた。
後ろには他にも大勢の人間が控えている。
「何事だ!」
「みつけましたよ、バッカー様。」
「貴様はギルド協会の・・・。」
「シープです。バッカー様、急ぎシロウさんへの制限を解除してください。さもなくばギルド協会は破産です。」
「何をばかなことを。」
「その借用書をご覧になって尚そんな事を仰るのですか?この人がどれだけこの街に貢献してくださっているか、今やこの街はシロウ様なしで成り立ちません。事実後ろに控える皆さんが今回の命令に対して苦情を申し立てております。」
羊男が横にずれた途端、店の中にどっと人が入ってきた。
「このままじゃ薬がなくて女たちが働かなくなる、そうなったら誰が売り上げを補償してくれるんだ!?」
「うちのカカアはアネットちゃんの薬がなかったら死んじまうんだ、カカアを殺す気か、この人殺し!」
「ここの素材が一番使いやすいんだ、武器が作れなくて冒険者が隣町に流れたら全部お前のせいだからな、うちの職人全員でお礼参りしてやるから覚悟しろ。」
「頼むからシロウさんに謝ってくれよぉ、ミラちゃんが来なくなったら取引所の癒しがなくなっちまうよぉ。」
「アンタだね、王都のえらそうな役人ってのは!こっちの事何も知らないくせに好き勝手言って、いい迷惑だよ!」
途中変なセリフが聞こえたのは気のせいだろうか。
その後も至るところからオッサンを非難する声が上がり続ける。
まさかこんなに非難されるとは思わなかったんだろう。
鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしてフリーズしている。
「あー、文句があるのは分かったんだが、外でやってくれないか?」
「でもよぉシロウさん。」
「いざとなったらこのえら~い役人さんが全部責任を取ってくれるだろう。取引を停止しろって命令してきたんだ、補償ぐらいしてくれるよなぁ。」
「ギルド協会は現在借金中ですから、それはバッカー様にお願いします。」
「だ、そうだが。そこんところどうなんだ?」
「・・・・・・。」
「ダメだ、固まってやがる。」
話を振られても放心状態のままのオッサン。
羊男が強く肩をゆするとやっと目に光が戻ってきた。
「な、何なんだね君たちは!」
「アンタの命令のせいでこっちは大損だよ!」
「責任取れ!」
「そうだ、お前が責任をとれ!」
「土下座だ!ミラちゃんのために土下座しろ!」
我に返ったと思ったらまた非難されている。
なんだかかわいそうな気もするが、自分の蒔いた種だ。
自分の発言には責任を持ってもらわないとなぁ。
「だ、誰が土下座などするか!」
「ならシロウさんにお詫びをして発言の撤回を。町の七割以上の商店とギルドが被害をこうむっていますので、この件についてはギルド協会本部にも連絡を入れています。」
「なに!?本部に!?」
「バッカー様が三日月亭から出てきてくれませんでしたので。明日には近隣から監査官が到着するそうです。でも今なら問題を無かったことにしてくれる、そうですよねシロウさん。」
「いや、俺は別に・・・。」
「お願いしますよぉ、シロウさんが許してくれないと街が大変なことになっちゃいますって。」
「でもなぁ、俺は悪くないし。」
「そこを何とか!バッカー様、早く謝ってください!」
ぐぬぬぬと変な声を出しながらオッサンが俺をにらんでくる。
まさかこんなことになるとは思わなかったんだろう。
ただの買取屋だと思い込み、権力をちらつかせれば安く絵を買えると思ったのかもしれない。
役人なのに画商みたいなことをして、どっちが本職なんだかわからんなぁ。
そもそも副業ってオッケーなのか?
オッサンの後ろでは野次馬が文字通り野次を飛ばしている。
うるさいったりゃありゃしない。
「で、どうするんだ?俺は優しいから今回の件について補償とかそういうのは要求しないつもりだ。だってこっちには一切の被害はないわけだしな。」
「そこはふんだくるところじゃないの?」
「なんで身内からふんだくるんだよ。」
「おもしろくな~い。」
いや面白くないって・・・。
相変わらず自由なやつだなぁ。
「バッカー様、いかがなさいますか?」
「・・・帰る。」
「は?」
「いいから帰るぞ!今回の件については追って知らせる!話は以上だ!」
「おい逃げるな!」
「そうだ、逃げるな!」
再び顔を真っ赤にしてオッサンは野次馬に突っ込んでいった。
もみくちゃにされながらも何とか外に脱出し、そのまま大通りへと向かっていく。
気づけば店には俺達と羊男しか残っていなかった。
「おい、お前の上司がどこか行ったぞ?」
「帰ったんじゃないですかね。」
「追いかけないのか?」
「追いかけたところでどうせ逃げるだけですって。」
「だから追いかけるんだろ?」
「だってシロウさんは補償とか要求しないって言ったじゃないですか。あれでまだ取引を停止するっていうならただの馬鹿ですよ。」
羊男の言う通りだ。
あれだけ恥ずかしい思いをしてまだ自分の非を認めないっていうのならば、バカ以外の何物でもない。
「じゃあ取引停止は解除していいんだな?」
「一応言質は取りますけどその方向でお願いします。この度はご迷惑をおかけしました。」
「まぁ、お互いに大変だったな。」
「まったく勘弁してくれって感じですよ。」
はぁと大きなため息をつく羊男。
その日の夕方、大慌てで街を出ていくオッサンの姿が目撃されたとか。
来たときは豪華な馬車だったのに、帰りは自分で馬を走らせたっていうんだからよっぽど早く町を出ていきたかったんだな。
監査役が来るっていうのも効いたんだろう。
腹黒いことしてなかったら逃げる必要なんてないわけだし。
やれやれ、悪いことはするもんじゃないな。
35
お気に入りに追加
388
あなたにおすすめの小説

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ
Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_
【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】
後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。
目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。
そして若返った自分の身体。
美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。
これでワクワクしない方が嘘である。
そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。
身寄りのない少女を引き取ったら有能すぎて困る(困らない)
長根 志遥
ファンタジー
命令を受けて自らを暗殺に来た、身寄りのない不思議な少女エミリスを引き取ることにした伯爵家四男のアティアス。
彼女は彼と旅に出るため魔法の練習を始めると、才能を一気に開花させる。
他人と違う容姿と、底なしの胃袋、そして絶大な魔力。メイドだった彼女は家事も万能。
超有能物件に見えて、実は時々へっぽこな彼女は、様々な事件に巻き込まれつつも彼の役に立とうと奮闘する。
そして、伯爵家領地を巡る争いの果てに、彼女は自分が何者なのかを知る――。
◆
「……って、そんなに堅苦しく書いても誰も読んでくれませんよ? アティアス様ー」
「あらすじってそういうもんだろ?」
「ダメです! ここはもっとシンプルに書かないと本編を読んでくれません!」
「じゃあ、エミーならどんな感じで書くんだ?」
「……そうですねぇ。これはアティアス様が私とイチャイチャしながら、事件を強引に力で解決していくってお話ですよ、みなさん」
「ストレートすぎだろ、それ……」
「分かりやすくていいじゃないですかー。不幸な生い立ちの私が幸せになるところを、是非是非読んでみてくださいね(はーと)」
◆HOTランキング最高2位、お気に入り1400↑ ありがとうございます!

鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる