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332.転売屋は絵を描いてもらう
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フェルさんが街に来て一週間が経った。
中々に濃い一週間になったが、個人的には楽しかった。
俺達の知らない王都や周辺地域の話を沢山聞く事が出来たからだ。
画家ってのは案外自由ではなく、どこぞの貴族が遠方に行くとかになればついて行かなければならないらしい。
それが嫌で断り続けていたら気づけば限られた貴族からしか声がかからなくなってしまったらしい。
本人は食べていけたらそれで十分らしいのであまり気にならないんだとか。
その分好きな絵が描けると喜んでいた。
で、そんな自由な性格がマリーさんやオリンピアに合ったらしく、最近はもっぱら王都付きの画家として活動していたとか。
今回もこの近くをうろうろしていた時に、オリンピアから連絡が入りここに来たそうだ。
偶然とはいえ面白い繋がりもあるもんだな。
ちなみに宣伝用のポスターは三日ほどで完成し、化粧品やアクセサリーと一緒に運ばれる。
まだアクセサリーが生産中なので、送れるとしても19月ぐらいになるだろう。
工房は連日のお祭り騒ぎ。
仕上がった品を見せてもらったが、なかなかの出来だった。
この分なら化粧品と抱き合わせじゃなくても売れたかもしれないな。
まぁいいか、今回はルティエ達のお披露目も兼ねてるんだし。
この辺にも凄い職人がいるんだぞとわかればそれで十分だ。
「はぁ、楽しかったよ。」
「そいつは何よりだ。」
「最初はダンジョン都市なんて興味なかったんだけど、すべてはこの花から始まったね。」
「カニバフラワーなぁ、人でも何でも食うから情緒はないな。」
「そんなのは見飽きてるよ、野性味あふれるほうが生命力があって好きさ。」
「そう言う意味ではここは適してる、なんせ武骨で実直な者ばかりだ。」
「君みたいな変人もいるしね。」
「余計なお世話だっての。」
俺が変人なら目の前にいるこの人は大変人か?
一緒にされるのはちょっとあれなんだが?
「お待たせしました、フェル様に頼まれていた品が手に入りました。」
「助かったよミラさん。」
「いえ、ついでですので。」
「王都に戻るんだって?」
「うん、いい加減顔を見せろってオリンピアがうるさくてね。それと、絵を完成させることにもなったし。」
「あぁ、ロバートさんの絵か。」
「今年一年は喪に服すそうだからそれ用に飾るんだ。良い画材もたくさん手に入ったし、早く王都で自慢したいよ。」
「宣伝は適度に頼むぞ適度に。」
いきなり大勢の画家に押しかけられるとか勘弁願いたい。
そしてその王都に戻る準備を何故かミラに押し付けたというのが今の流れだ。
まぁ買い物に行くって言ってたし別にいいんだが。
金は?
いや、聞くのも野暮ってもんだ。
だって金持ってないもん、この人。
いやマジでクズだわ。
「さて、出発は明日の朝。だからそれまではフリーなわけだけど・・・一つお願いしていいかな。」
「ん?飯はイライザさんの店を予約してるぞ。」
「いや、それはありがたいんだけどそうじゃない。君の絵を描かせてもらえないか?」
「は?」
「ここに来て一週間、本当に楽しかった。これは世辞でも何でもない、画家ではなくただのフェルとして生きられたのは本当に幸せだった。」
「随分と大袈裟だな。」
「これでも有名人なんだよ?」
「そうらしいな。」
「ですがフェル様はあまり人物画を書かないとの噂ですが?」
「それは本当だよ。描きたく無い物は描かないのが僕の信条だ、でも今日はそうじゃない。」
「つまり自分が描きたいと?」
フェルさんが大きく頷く。
王都で指折りの画家で、国外にもファンが多い。
それがこの人、フェル=ジャン=メールという画家だ。
一つ問題があると言えば変人だという事ぐらいか。
それはこの一週間でよくわかったよ。
「光栄だね。」
「受けてくれるかい?」
「条件は二つ、描いた絵は俺が買い取る。それとポーズの注文は勘弁してくれ。」
「あはは、どうしてだい?」
「同じ姿勢のまま待ってろってのは無理だ、背中がかゆくなる。」
かたっ苦しいのは嫌いなんだ。
それが無理ならお断りだね。
「わかったそれでいいよ。夕方までいつものように仕事をしてくれて構わない、僕は隅でその様子を描かせてもらう。」
「時間はそんなにないぞ?」
「大丈夫だよ、僕を誰だと思ってるんだい?」
それもそうだ。
その日は珍しく昼過ぎから客が増え、夕方までぶっ通しで働くことになった。
その間フェルさんはただひたすらカンバスに向かって筆を動かしていた。
ミラもアネットもエリザも、そして冒険者達もその邪魔をしない。
いや、出来ない。
声をかける事もはばかられるほどの集中力で、無心で筆を動かしていた。
「まいどあり。」
最後の客を見送り、俺は大きく息を吐いた。
「はぁ、出来た。」
それとほぼ同時にフェルさんからも声が漏れる。
「そっちも終わったのか?」
「まぁね。色々修正したい気もするけど、でもこれが完成品だ。」
「見てもいいか?」
「もちろんだ、この一週間の御礼を是非受け取ってほしい。」
フェルさんがカンバスをクルリと回しこちらに向ける。
「おぉ。」
思わず声が漏れた。
そこに描かれていたのは俺。
いや、それは当たり前なんだけども、まるで写真を撮ったかのようにそこには生きているような俺が描かれていた。
肖像画でも何でもない。
でも一目で俺とわかる横顔。
さすがプロだな。
「わぁ、すごい!」
「まるで生きているみたいね。」
「えぇ、シロウ様が二人いるようです。」
「そう言って貰えると嬉しいよ。ここには君がいる、そう言う気持ちで描かせてもらった。」
「じゃあ遠慮なくいただこう。」
フェルさんからその肖像画を受け取る。
『フェル=ジャン=メールの絵。とある商人の絵が描かれている。最近の平均取引価格は金貨70枚、最安値金貨10枚、最高値金貨120枚、最終取引日は671日前と記録されています。』
カニバフラワーの絵の時も思ったが、この人の絵は無茶苦茶高いな。
俺の場合は有名人でもないから最安値の方に分類されるんだろうが、それでも金貨10枚だぞ?
それこそロバートさんの絵になったら値段なんてつかないんだろうなぁ。
そんな人に描いてもらえるなんて、光栄というか恐れ多いというか。
「はぁ、これで心置きなく旅立つ事が出来るよ。それに、こんなに楽しく描けたのは一週間ぶりだ。」
「というと、こいつを描いていた時だな?」
「あぁ、この一週間。本当に楽しかった。」
「向こうに戻ったらまた仕事漬けか。」
「そうなるかな。そろそろしびれを切らしそうな貴族もいるし、仕方がないから相手をしてくるよ。」
「そいつはごくろうさんだ。じゃこれが代金な。」
買い取るという約束だ。
俺は引き出しから金をとり、フェルさんに渡す。
「こんなにいいのかい?」
「むしろこの金額で良いのかって思うが、まぁ知りあった画家に描いてもらった絵ならこんなもんだろう。」
「ふふ、そうだね。それなら多いぐらいだ。」
「絵の価値は他人が決めるもんじゃない、俺はそう思ってる。だからその値段だ。」
「僕もそう思うよ。ありがとう、大切に使わせてもらう。」
渡したのは金貨5枚。
相場の半分って所だ。
もちろん売るつもりはないが、道中色々と金がかかるだろう。
これぐらいあった方が安心だ。
描いて貰った絵はさすがに飾りにくいので大事にしまっておく事にした。
女達は部屋に飾りたいと言っているが、毎日自分の絵を見るとか勘弁していただきたい。
機会があれば取り出すこともあるだろう。
その日の夜はこの一週間で一番の楽しい時間となった。
皆好きなように食べ、しゃべり、そして飲んだ。
いつの間にかマリーさんとルティエそしてハーシェさんまで参加していたのには驚いたが。
まぁ、美人に囲まれてフェルさんも幸せそうだったし別にいいか。
特にルティエのことを気に入っていたように思える。
若さと言うよりも同じ職人?
そういう波長が合ったんだろうか。
よかったなルティエ、これで変人の仲間入りだぞ。
翌朝。
皆で出発を見送った。
ぬけるような青空。
白い馬車が地平線へと去っていく姿はそれだけで一枚の絵を見ているようだ。
もっとも、絵心はないので心のカンバスに描くしかなかったけどな。
中々に濃い一週間になったが、個人的には楽しかった。
俺達の知らない王都や周辺地域の話を沢山聞く事が出来たからだ。
画家ってのは案外自由ではなく、どこぞの貴族が遠方に行くとかになればついて行かなければならないらしい。
それが嫌で断り続けていたら気づけば限られた貴族からしか声がかからなくなってしまったらしい。
本人は食べていけたらそれで十分らしいのであまり気にならないんだとか。
その分好きな絵が描けると喜んでいた。
で、そんな自由な性格がマリーさんやオリンピアに合ったらしく、最近はもっぱら王都付きの画家として活動していたとか。
今回もこの近くをうろうろしていた時に、オリンピアから連絡が入りここに来たそうだ。
偶然とはいえ面白い繋がりもあるもんだな。
ちなみに宣伝用のポスターは三日ほどで完成し、化粧品やアクセサリーと一緒に運ばれる。
まだアクセサリーが生産中なので、送れるとしても19月ぐらいになるだろう。
工房は連日のお祭り騒ぎ。
仕上がった品を見せてもらったが、なかなかの出来だった。
この分なら化粧品と抱き合わせじゃなくても売れたかもしれないな。
まぁいいか、今回はルティエ達のお披露目も兼ねてるんだし。
この辺にも凄い職人がいるんだぞとわかればそれで十分だ。
「はぁ、楽しかったよ。」
「そいつは何よりだ。」
「最初はダンジョン都市なんて興味なかったんだけど、すべてはこの花から始まったね。」
「カニバフラワーなぁ、人でも何でも食うから情緒はないな。」
「そんなのは見飽きてるよ、野性味あふれるほうが生命力があって好きさ。」
「そう言う意味ではここは適してる、なんせ武骨で実直な者ばかりだ。」
「君みたいな変人もいるしね。」
「余計なお世話だっての。」
俺が変人なら目の前にいるこの人は大変人か?
一緒にされるのはちょっとあれなんだが?
「お待たせしました、フェル様に頼まれていた品が手に入りました。」
「助かったよミラさん。」
「いえ、ついでですので。」
「王都に戻るんだって?」
「うん、いい加減顔を見せろってオリンピアがうるさくてね。それと、絵を完成させることにもなったし。」
「あぁ、ロバートさんの絵か。」
「今年一年は喪に服すそうだからそれ用に飾るんだ。良い画材もたくさん手に入ったし、早く王都で自慢したいよ。」
「宣伝は適度に頼むぞ適度に。」
いきなり大勢の画家に押しかけられるとか勘弁願いたい。
そしてその王都に戻る準備を何故かミラに押し付けたというのが今の流れだ。
まぁ買い物に行くって言ってたし別にいいんだが。
金は?
いや、聞くのも野暮ってもんだ。
だって金持ってないもん、この人。
いやマジでクズだわ。
「さて、出発は明日の朝。だからそれまではフリーなわけだけど・・・一つお願いしていいかな。」
「ん?飯はイライザさんの店を予約してるぞ。」
「いや、それはありがたいんだけどそうじゃない。君の絵を描かせてもらえないか?」
「は?」
「ここに来て一週間、本当に楽しかった。これは世辞でも何でもない、画家ではなくただのフェルとして生きられたのは本当に幸せだった。」
「随分と大袈裟だな。」
「これでも有名人なんだよ?」
「そうらしいな。」
「ですがフェル様はあまり人物画を書かないとの噂ですが?」
「それは本当だよ。描きたく無い物は描かないのが僕の信条だ、でも今日はそうじゃない。」
「つまり自分が描きたいと?」
フェルさんが大きく頷く。
王都で指折りの画家で、国外にもファンが多い。
それがこの人、フェル=ジャン=メールという画家だ。
一つ問題があると言えば変人だという事ぐらいか。
それはこの一週間でよくわかったよ。
「光栄だね。」
「受けてくれるかい?」
「条件は二つ、描いた絵は俺が買い取る。それとポーズの注文は勘弁してくれ。」
「あはは、どうしてだい?」
「同じ姿勢のまま待ってろってのは無理だ、背中がかゆくなる。」
かたっ苦しいのは嫌いなんだ。
それが無理ならお断りだね。
「わかったそれでいいよ。夕方までいつものように仕事をしてくれて構わない、僕は隅でその様子を描かせてもらう。」
「時間はそんなにないぞ?」
「大丈夫だよ、僕を誰だと思ってるんだい?」
それもそうだ。
その日は珍しく昼過ぎから客が増え、夕方までぶっ通しで働くことになった。
その間フェルさんはただひたすらカンバスに向かって筆を動かしていた。
ミラもアネットもエリザも、そして冒険者達もその邪魔をしない。
いや、出来ない。
声をかける事もはばかられるほどの集中力で、無心で筆を動かしていた。
「まいどあり。」
最後の客を見送り、俺は大きく息を吐いた。
「はぁ、出来た。」
それとほぼ同時にフェルさんからも声が漏れる。
「そっちも終わったのか?」
「まぁね。色々修正したい気もするけど、でもこれが完成品だ。」
「見てもいいか?」
「もちろんだ、この一週間の御礼を是非受け取ってほしい。」
フェルさんがカンバスをクルリと回しこちらに向ける。
「おぉ。」
思わず声が漏れた。
そこに描かれていたのは俺。
いや、それは当たり前なんだけども、まるで写真を撮ったかのようにそこには生きているような俺が描かれていた。
肖像画でも何でもない。
でも一目で俺とわかる横顔。
さすがプロだな。
「わぁ、すごい!」
「まるで生きているみたいね。」
「えぇ、シロウ様が二人いるようです。」
「そう言って貰えると嬉しいよ。ここには君がいる、そう言う気持ちで描かせてもらった。」
「じゃあ遠慮なくいただこう。」
フェルさんからその肖像画を受け取る。
『フェル=ジャン=メールの絵。とある商人の絵が描かれている。最近の平均取引価格は金貨70枚、最安値金貨10枚、最高値金貨120枚、最終取引日は671日前と記録されています。』
カニバフラワーの絵の時も思ったが、この人の絵は無茶苦茶高いな。
俺の場合は有名人でもないから最安値の方に分類されるんだろうが、それでも金貨10枚だぞ?
それこそロバートさんの絵になったら値段なんてつかないんだろうなぁ。
そんな人に描いてもらえるなんて、光栄というか恐れ多いというか。
「はぁ、これで心置きなく旅立つ事が出来るよ。それに、こんなに楽しく描けたのは一週間ぶりだ。」
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「そいつはごくろうさんだ。じゃこれが代金な。」
買い取るという約束だ。
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「こんなにいいのかい?」
「むしろこの金額で良いのかって思うが、まぁ知りあった画家に描いてもらった絵ならこんなもんだろう。」
「ふふ、そうだね。それなら多いぐらいだ。」
「絵の価値は他人が決めるもんじゃない、俺はそう思ってる。だからその値段だ。」
「僕もそう思うよ。ありがとう、大切に使わせてもらう。」
渡したのは金貨5枚。
相場の半分って所だ。
もちろん売るつもりはないが、道中色々と金がかかるだろう。
これぐらいあった方が安心だ。
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女達は部屋に飾りたいと言っているが、毎日自分の絵を見るとか勘弁していただきたい。
機会があれば取り出すこともあるだろう。
その日の夜はこの一週間で一番の楽しい時間となった。
皆好きなように食べ、しゃべり、そして飲んだ。
いつの間にかマリーさんとルティエそしてハーシェさんまで参加していたのには驚いたが。
まぁ、美人に囲まれてフェルさんも幸せそうだったし別にいいか。
特にルティエのことを気に入っていたように思える。
若さと言うよりも同じ職人?
そういう波長が合ったんだろうか。
よかったなルティエ、これで変人の仲間入りだぞ。
翌朝。
皆で出発を見送った。
ぬけるような青空。
白い馬車が地平線へと去っていく姿はそれだけで一枚の絵を見ているようだ。
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