255 / 1,027
254.転売屋は花見をする
しおりを挟む
「ねぇシロウ・・・。」
「ダンジョンにはいかないぞ。」
「なんで私の言う事が分かるのよ。」
「エリザがそんな感じで話しかける時は大抵ダンジョンに誘う時だからな。」
「え、そうなの!?」
「なんだよ、気付いてなかったのか。」
自分の癖はなかなかわからないと言うが、俺にも何か癖があるのかもな。
「それで、今回はどうしてダンジョンに行きたいのですか?」
「春になったし、お花見がしたいなって。」
「花見なら外だろ?」
「でも外にはまともな花が咲いてないでしょ?」
「まぁ確かに。」
「その点ダンジョンの中ならいろんな花が見られるし、場所さえ間違えなければ安全よ?」
「でもなぁ、ダンジョンかぁ。」
外にも魔物はいるがダンジョン内ほど危険は少ない。
ルフもいるし。
だがダンジョン内はどこから魔物が来るかわからないんだよなぁ。
「ちなみに、何を見に行くんですか?」
「この時期ならワイルドフラワーかな。」
「時期?」
「一応ダンジョンの中も外の季節とリンクしてるみたいなのよね、春になったら花が咲くし夏になったら草が生い茂るわ。」
「それは知らなかった。」
「でもワイルドフラワーは動きますよね?」
「は?」
花が、動く?
脚でも生えてるのか?
「まぁ、動くわね。」
「群生すると綺麗ですけど、単体だと危険だと書いてありました。」
「単体だと群れる場所を探す間凶暴化するのよねぇ。大丈夫、群れたら大人しくなるから。」
「それは大丈夫なのか?」
「ワイルドフラワーの蜜は薬にも使えるので、見終わった後は回収してもらいたいです。」
「まっかせといて!」
見終わった後は刈り取る。
花見とは?という感じもするが相手は魔物みたいだし、金になる物を置いておくのはもったいない。
「本当に安全なんだな?」
「私が護衛するのよ?当然じゃない!」
「まぁそれもそうか。」
「もちろん皆も行くわよね?」
「でしたらイライザ様のお店でお弁当をお願いしましょう。」
「弁当なんて売ってたか?」
「最近始めたそうですよ。デリバリーはできないけれどテイクアウトは可能だそうです。」
なんとまぁ商売上手だこと。
折角のお誘いだし皆で行くとしますかね。
「ちなみにダンジョンのどの辺なんだ?」
「片道2時間ってところかな。」
「道中も安全なんだよな?」
「あはは、そうね。」
「ダンにも声をかけるか。」
「ダン様でしたらハーシェ様と一緒にビアンカさまの所に行かれているはずです。」
「・・・念のために魔物避け持って行こうな。」
ってな感じで急遽花見が決まった。
各自で用意を済ませてダンジョンの前に集合する。
「よーし、集まったわね。それじゃあお花見に・・・しゅっぱ~つ!」
「「「おー!」」」
「で、なんでニアまでいるんだ?」
「エリザから話を聞いたんですけど、道中の護衛欲しくないですか?」
「そりゃ欲しいが・・・戦えるのか?」
「言っとくけどニアは強いわよ。」
「マジか。」
「えへへ、これでも冒険者ギルドの職員ですからね。」
そんな風には見えなかったんだが、今更ながら考えるとそうだよな。
あの荒くれ者たちがニアの言う事を聞くっていう事は、つまりは実力があるという事だ。
そうでないと冒険者になめられてしまう。
一応持ちつ持たれつの関係ではあるけれど、向こうは荒くれ者。
それなりの実力がなければいう事を聞いてくれない事もあるだろう。
「でも、本音はサボりたかったのよね。」
「そ、そんなことないよ?」
「まぁ飯はあるし安全が確保できるのならば文句はない。ついでにワイルドフラワー討伐依頼も受けて来たしな。」
「この時期は動きが活性化しますので助かりました。」
「本当に安全なんだよな?」
「半径5メートル以内に近づかなければ大丈夫です。群れていれば。」
それはつまり単体だと危険だという事。
何を持って安全だと言い切るのか。
これだから脳筋は。
エリザを先頭にダンジョンの奥へと足を進める。
途中何度か襲撃を受けたが、エリザとニアがあっという間に返り討ちにしてしまった。
もちろん素材は回収している。
随分と血なまぐさい匂いがするが、まぁそれも含めての花見なんだろう。
「あ、そろそろよ。」
「やっとか。」
「ダンジョンの中ってもっと暗くてジメジメしている印象でしたが、天井は高いですし快適ですね。」
「今回はそう言う場所を通ったからね、場所によってはそう言う所もあるわよ。」
「エリザもそう言う気配りが出来るようになったのねぇ。」
「ちょっと、どういう意味よ。」
「そのまんまの意味よ。」
ニアにからかわれてエリザが頬を膨らませている。
可愛らしい?二人がふざけ合っているようにも見えるが、道中魔物を血祭りにあげているからな。
だまされちゃいけないぞ。
エリザが曲がり角を右に曲がり、その後を追いかけるように俺達も曲がる。
「おぉ・・・。」
「すご~い!」
「これは・・・綺麗です。」
曲がった先の光景に思わず感嘆の声が漏れてしまった。
天井はかなり高く、大きなプラネタリウムのようにドーム型になっていた。
その下には赤青黄紫橙等々色とりどりの花が咲き誇っている。
普通と違うのは地上1メートルぐらいの高さに咲いている事。
コスモスと思えば違和感はないが、花弁はヒマワリのように大きかった。
まるで畑に植えているカニバフラワーのようだ。
「ね、すっごいでしょ!」
「今年も良く群れてるわねぇ。」
「これが魔物とは思えないな。」
「見た目はね、でも近づくと・・・。」
おもむろにエリザが花たちに近づいていく。
先程話していた半径5メートル以内に近づいた途端、花弁の中心が裂け中から巨大な歯と舌が現れた。
周りの華もそれに反応し、一気に口を開く。
なかなかのホラー映像だ。
「こんな風になるの。」
その場からすぐに離れると、花は元の形に戻った。
「魔物だな。」
「そ、そうですね。」
「近づかなければ害はないし見た目も綺麗。悪くないでしょ?」
「悪くないというかなんというか・・・。」
「ま、いいじゃないの。ほらほら、お弁当食べようよお腹空いちゃった。」
「すぐに準備しますね。」
エリザとニアがドームの中央、まるで広場のようになっている場所で手招きをしている。
半径10メートル程の円形なので多少動いても花が反応することは無い。
真ん中に茣蓙を布き、持ってきた弁当を広げる。
こいつらは花だ、魔物じゃない。
そう言い聞かせながら、イライザさんお手製の弁当に舌鼓を打つのだった。
最初こそビビっていたが五分もすればその状況に慣れてしまう。
人間というのは現金な生き物だなぁ。
そんな事を思いながらボーっと辺りを見渡していると、俺達が来た通路から何かがやって来るのが見えた。
「あ、ちょうど一匹来たわね。」
同じくそいつに気付いたエリザが指をさすと全員の視線がそちらに向いた。
通路の奥からやってきたのは一匹の魔物。
周りの花と同じようにピンク色の大きな花弁をしたそれには、他の奴らにはない足がついていた。
いや、あれは足というか根っこか。
茎の下の方が二つに分かれ、器用にひょこひょこと歩いている。
「大丈夫なのか?」
「ここにいる限りはね、まぁみてなさいって。」
そいつはゆっくりだが確実にこちらに向かってきていた。
不安になる俺達をよそにニアとエリザはワクワクしている様子。
その時だった。
何かに躓きよろよろと横にずれる魔物。
よろめいた先はちょうど、さっきエリザが花を揶揄った場所だった。
半径5メートル以内に入り即座に反応する花達。
そして次の瞬間。
一番近くにいた花が体を曲げ、よろけた魔物の茎にかみついた。
「うぉ!」
「まだまだこれからよ!」
そして曲げた体を元に戻す反動で加えた魔物を空高く放り投げる。
そいつは放物線を描きながら花達が群れる空間へと落下した。
叫び声などは聞こえないが、落下地点では他の花達が落ちてきた魔物に顔を突っ込んでいる。
捕食しているんだろうか。
横にいる二人はかなりテンションが高いが、俺達はなんていうかかなり暗い気分になってしまった。
「食われたのか?」
「違うわよ、歓迎してるの?」
「俺には食っているようにしか見えないんだが。」
「私も最初はそう思ったんだけど、周りの花が場所を開けてその子を迎え入れているのよ。その証拠に、ほらさっきの子が出て来たでしょ。」
落下地点には青い花ばかりだったが、そこにぽつんとピンク色の花が混ざっている。
「随分と手荒な歓迎だな。」
「動けないからそうなっちゃうのよ。」
「群れれば歩く必要はないと・・・。なるほどねぇ。」
「なんだかこれを刈り取るのは可哀想になってきました。」
「何言ってるの!魔物は魔物、知らない初心者が近づいてあそこに放り投げられたらそれこそどうなるか、わかるでしょ。」
確かにその通りだ。
花だから迎え入れられたものの、それ以外だと奴らの餌食になってしまうだろう。
あぁ、動かなくていいのは他の魔物を養分にしているからなのか。
怖!
「他の魔物を喰って成長する花、そりゃ駆除されるわ。」
「でしょ?蜜は後で絞らないといけないからみんな頑張ってね。」
「「「「は~い。」」」」
ダンジョンの花見はエリザとニアによる高速刈り取りという出し物で無事に終了した。
動けないのをいいことに一気に近づいて通り抜けざまに根元から借りとる。
まるで草刈機のような動きに思わず拍手してしまった。
帰り道は全員で刈った花を背負ってまた来た道を戻る。
大変ではあったがなかなかに面白い花見だった。
また来たいかと聞かれると、それはまぁ別の話だけどな。
「ダンジョンにはいかないぞ。」
「なんで私の言う事が分かるのよ。」
「エリザがそんな感じで話しかける時は大抵ダンジョンに誘う時だからな。」
「え、そうなの!?」
「なんだよ、気付いてなかったのか。」
自分の癖はなかなかわからないと言うが、俺にも何か癖があるのかもな。
「それで、今回はどうしてダンジョンに行きたいのですか?」
「春になったし、お花見がしたいなって。」
「花見なら外だろ?」
「でも外にはまともな花が咲いてないでしょ?」
「まぁ確かに。」
「その点ダンジョンの中ならいろんな花が見られるし、場所さえ間違えなければ安全よ?」
「でもなぁ、ダンジョンかぁ。」
外にも魔物はいるがダンジョン内ほど危険は少ない。
ルフもいるし。
だがダンジョン内はどこから魔物が来るかわからないんだよなぁ。
「ちなみに、何を見に行くんですか?」
「この時期ならワイルドフラワーかな。」
「時期?」
「一応ダンジョンの中も外の季節とリンクしてるみたいなのよね、春になったら花が咲くし夏になったら草が生い茂るわ。」
「それは知らなかった。」
「でもワイルドフラワーは動きますよね?」
「は?」
花が、動く?
脚でも生えてるのか?
「まぁ、動くわね。」
「群生すると綺麗ですけど、単体だと危険だと書いてありました。」
「単体だと群れる場所を探す間凶暴化するのよねぇ。大丈夫、群れたら大人しくなるから。」
「それは大丈夫なのか?」
「ワイルドフラワーの蜜は薬にも使えるので、見終わった後は回収してもらいたいです。」
「まっかせといて!」
見終わった後は刈り取る。
花見とは?という感じもするが相手は魔物みたいだし、金になる物を置いておくのはもったいない。
「本当に安全なんだな?」
「私が護衛するのよ?当然じゃない!」
「まぁそれもそうか。」
「もちろん皆も行くわよね?」
「でしたらイライザ様のお店でお弁当をお願いしましょう。」
「弁当なんて売ってたか?」
「最近始めたそうですよ。デリバリーはできないけれどテイクアウトは可能だそうです。」
なんとまぁ商売上手だこと。
折角のお誘いだし皆で行くとしますかね。
「ちなみにダンジョンのどの辺なんだ?」
「片道2時間ってところかな。」
「道中も安全なんだよな?」
「あはは、そうね。」
「ダンにも声をかけるか。」
「ダン様でしたらハーシェ様と一緒にビアンカさまの所に行かれているはずです。」
「・・・念のために魔物避け持って行こうな。」
ってな感じで急遽花見が決まった。
各自で用意を済ませてダンジョンの前に集合する。
「よーし、集まったわね。それじゃあお花見に・・・しゅっぱ~つ!」
「「「おー!」」」
「で、なんでニアまでいるんだ?」
「エリザから話を聞いたんですけど、道中の護衛欲しくないですか?」
「そりゃ欲しいが・・・戦えるのか?」
「言っとくけどニアは強いわよ。」
「マジか。」
「えへへ、これでも冒険者ギルドの職員ですからね。」
そんな風には見えなかったんだが、今更ながら考えるとそうだよな。
あの荒くれ者たちがニアの言う事を聞くっていう事は、つまりは実力があるという事だ。
そうでないと冒険者になめられてしまう。
一応持ちつ持たれつの関係ではあるけれど、向こうは荒くれ者。
それなりの実力がなければいう事を聞いてくれない事もあるだろう。
「でも、本音はサボりたかったのよね。」
「そ、そんなことないよ?」
「まぁ飯はあるし安全が確保できるのならば文句はない。ついでにワイルドフラワー討伐依頼も受けて来たしな。」
「この時期は動きが活性化しますので助かりました。」
「本当に安全なんだよな?」
「半径5メートル以内に近づかなければ大丈夫です。群れていれば。」
それはつまり単体だと危険だという事。
何を持って安全だと言い切るのか。
これだから脳筋は。
エリザを先頭にダンジョンの奥へと足を進める。
途中何度か襲撃を受けたが、エリザとニアがあっという間に返り討ちにしてしまった。
もちろん素材は回収している。
随分と血なまぐさい匂いがするが、まぁそれも含めての花見なんだろう。
「あ、そろそろよ。」
「やっとか。」
「ダンジョンの中ってもっと暗くてジメジメしている印象でしたが、天井は高いですし快適ですね。」
「今回はそう言う場所を通ったからね、場所によってはそう言う所もあるわよ。」
「エリザもそう言う気配りが出来るようになったのねぇ。」
「ちょっと、どういう意味よ。」
「そのまんまの意味よ。」
ニアにからかわれてエリザが頬を膨らませている。
可愛らしい?二人がふざけ合っているようにも見えるが、道中魔物を血祭りにあげているからな。
だまされちゃいけないぞ。
エリザが曲がり角を右に曲がり、その後を追いかけるように俺達も曲がる。
「おぉ・・・。」
「すご~い!」
「これは・・・綺麗です。」
曲がった先の光景に思わず感嘆の声が漏れてしまった。
天井はかなり高く、大きなプラネタリウムのようにドーム型になっていた。
その下には赤青黄紫橙等々色とりどりの花が咲き誇っている。
普通と違うのは地上1メートルぐらいの高さに咲いている事。
コスモスと思えば違和感はないが、花弁はヒマワリのように大きかった。
まるで畑に植えているカニバフラワーのようだ。
「ね、すっごいでしょ!」
「今年も良く群れてるわねぇ。」
「これが魔物とは思えないな。」
「見た目はね、でも近づくと・・・。」
おもむろにエリザが花たちに近づいていく。
先程話していた半径5メートル以内に近づいた途端、花弁の中心が裂け中から巨大な歯と舌が現れた。
周りの華もそれに反応し、一気に口を開く。
なかなかのホラー映像だ。
「こんな風になるの。」
その場からすぐに離れると、花は元の形に戻った。
「魔物だな。」
「そ、そうですね。」
「近づかなければ害はないし見た目も綺麗。悪くないでしょ?」
「悪くないというかなんというか・・・。」
「ま、いいじゃないの。ほらほら、お弁当食べようよお腹空いちゃった。」
「すぐに準備しますね。」
エリザとニアがドームの中央、まるで広場のようになっている場所で手招きをしている。
半径10メートル程の円形なので多少動いても花が反応することは無い。
真ん中に茣蓙を布き、持ってきた弁当を広げる。
こいつらは花だ、魔物じゃない。
そう言い聞かせながら、イライザさんお手製の弁当に舌鼓を打つのだった。
最初こそビビっていたが五分もすればその状況に慣れてしまう。
人間というのは現金な生き物だなぁ。
そんな事を思いながらボーっと辺りを見渡していると、俺達が来た通路から何かがやって来るのが見えた。
「あ、ちょうど一匹来たわね。」
同じくそいつに気付いたエリザが指をさすと全員の視線がそちらに向いた。
通路の奥からやってきたのは一匹の魔物。
周りの花と同じようにピンク色の大きな花弁をしたそれには、他の奴らにはない足がついていた。
いや、あれは足というか根っこか。
茎の下の方が二つに分かれ、器用にひょこひょこと歩いている。
「大丈夫なのか?」
「ここにいる限りはね、まぁみてなさいって。」
そいつはゆっくりだが確実にこちらに向かってきていた。
不安になる俺達をよそにニアとエリザはワクワクしている様子。
その時だった。
何かに躓きよろよろと横にずれる魔物。
よろめいた先はちょうど、さっきエリザが花を揶揄った場所だった。
半径5メートル以内に入り即座に反応する花達。
そして次の瞬間。
一番近くにいた花が体を曲げ、よろけた魔物の茎にかみついた。
「うぉ!」
「まだまだこれからよ!」
そして曲げた体を元に戻す反動で加えた魔物を空高く放り投げる。
そいつは放物線を描きながら花達が群れる空間へと落下した。
叫び声などは聞こえないが、落下地点では他の花達が落ちてきた魔物に顔を突っ込んでいる。
捕食しているんだろうか。
横にいる二人はかなりテンションが高いが、俺達はなんていうかかなり暗い気分になってしまった。
「食われたのか?」
「違うわよ、歓迎してるの?」
「俺には食っているようにしか見えないんだが。」
「私も最初はそう思ったんだけど、周りの花が場所を開けてその子を迎え入れているのよ。その証拠に、ほらさっきの子が出て来たでしょ。」
落下地点には青い花ばかりだったが、そこにぽつんとピンク色の花が混ざっている。
「随分と手荒な歓迎だな。」
「動けないからそうなっちゃうのよ。」
「群れれば歩く必要はないと・・・。なるほどねぇ。」
「なんだかこれを刈り取るのは可哀想になってきました。」
「何言ってるの!魔物は魔物、知らない初心者が近づいてあそこに放り投げられたらそれこそどうなるか、わかるでしょ。」
確かにその通りだ。
花だから迎え入れられたものの、それ以外だと奴らの餌食になってしまうだろう。
あぁ、動かなくていいのは他の魔物を養分にしているからなのか。
怖!
「他の魔物を喰って成長する花、そりゃ駆除されるわ。」
「でしょ?蜜は後で絞らないといけないからみんな頑張ってね。」
「「「「は~い。」」」」
ダンジョンの花見はエリザとニアによる高速刈り取りという出し物で無事に終了した。
動けないのをいいことに一気に近づいて通り抜けざまに根元から借りとる。
まるで草刈機のような動きに思わず拍手してしまった。
帰り道は全員で刈った花を背負ってまた来た道を戻る。
大変ではあったがなかなかに面白い花見だった。
また来たいかと聞かれると、それはまぁ別の話だけどな。
3
お気に入りに追加
328
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~
hisa
ファンタジー
受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。
自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。
戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?
教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!!
※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく!
※第5章に突入しました。
※小説家になろう96万PV突破!
※カクヨム68万PV突破!
※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
25歳のオタク女子は、異世界でスローライフを送りたい
こばやん2号
ファンタジー
とある会社に勤める25歳のOL重御寺姫(じゅうおんじひめ)は、漫画やアニメが大好きなオタク女子である。
社員旅行の最中謎の光を発見した姫は、気付けば異世界に来てしまっていた。
頭の中で妄想していたことが現実に起こってしまったことに最初は戸惑う姫だったが、自身の知識と持ち前の性格でなんとか異世界を生きていこうと奮闘する。
オタク女子による異世界生活が今ここに始まる。
※この小説は【アルファポリス】及び【小説家になろう】の同時配信で投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる