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244.転売屋は雪の妖精に会う
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ある朝の事だった。
いつものように日課を済ませて一人で畑に向かい、ルフと共に巡回という名の散歩を済ませる。
その帰り。
「ワフ!」
「ん?どうした?」
急にルフが走り出した。
まぁ、何か見つけたんだろう、放っておいても大丈夫・・・じゃない!
丁度歩いていたのは街の外周北側、そして走った先には畑がある。
あそこにはこの間植えた危険な花が!
もちろんルフもその存在を知っているはずだが、何かを発見した拍子に忘れてしまったのかもしれない。
あの花は魔物を餌にする。
つまりルフも餌の一種なわけで・・・。
ルフが駆け出した後すぐカニバフラワーが頭を下げて襲い掛かってきた。
「ルフ!」
慌てて大声を出してしまう。
しかしそこは花と魔獣、反応速度が違い過ぎた。
襲い来る花の攻撃をヒラリと躱し、反撃とばかりに襲い掛かる。
いや、襲い掛かる必要はないはず・・・ってあれ?
襲い掛かった後、ルフは何かを咥えていた。
そしてそれを咥えたままこちらに戻ってくる。
「なんだ、それ。」
ブン。
尻尾を一回振る、つまり知らないという事だ。
地面にポトリと落とされたそれをよく見てみると、人形のようだった。
あの花が玩具を食べる?
そんなバカな。
アイツらは魔物を食べて魔力を摂取するんだから、魔力の無い玩具なんかを食べる必要はない。
ってことはだ。
横に落ちてた木の枝を拾い、つついてみる。
ツンツン。
コロン。
お、ひっくり返った。
人形っぽいそれはうつぶせから仰向けに変わる。
あ、顔がある。
随分と精巧な人形だ。
まるで生きているみたいに見える。
そして再度突いてみる。
ツンツン。
「ん・・・ん、痛いですよぉ。」
「うぉ、喋った!」
「ん?この声は・・・。」
人形が目をこすりながらゆっくりと上半身を起こし、最後に大きく伸びをする。
俺の手を大きく広げたほどの大きさしかないそれはゆっくりと眼を開け、そして俺と目が合った。
「に、にんげん!」
「大丈夫か?」
「こっちは魔物!」
「ワフ!」
「どっちに逃げても万事休す!ここはつまり・・・。」
俺を見てすぐに後ろのルフを見た人形?は再び目を閉じて倒れてしまった。
これはあれだな。
現実逃避。
もしくは死んだふりってやつか。
「ルフ、食うか?」
「わふ?」
「まずそう?じゃあしかたないな、さっきの花に食わせるか。」
「どっちもやめてくださいよ!なんで助けるって選択肢がないんですか!」
「お、やっぱり死んだふりか。」
「これだから人間は野蛮なんです。」
「助けてやったのにその言い草はなんだ、ルフが居なかったら今頃カニバフラワーの腹の中だぞ。」
人形ではなく小人か何かなんだろう。
何でもありの世界だ、もう驚かないぞ。
「えっ?」
「なんだ覚えてないのか?」
「たしか、散歩していたら突然視界が真っ暗になって、そして・・・。」
「それ、そこに咲いてるカニバフラワーに食われたんだよ。」
「えぇ!?」
一つ一つのリアクションが大きい奴だな。
慌てて後ろを振り返り、そびえたつ八本のカニバフラワーを見て固まっている。
花弁部分の大きな口が、ニヤリと笑った。
「そ、そういう事でしたか。」
「お礼は?」
「ありがとうございました・・・。」
「よし、いいだろう。で、お前は何者なんだ?」
「教えたら捕まえるんでしょ?」
「ルフ、食っていいぞ。」
「わ~待って待って食べないで下さい!言います言いますから!」
まったく、文句の多い奴だ。
俺の指示で食べようとするルフの大きな口を両手でしっかりと押さえ、抵抗している。
このまま齧らせてもいいんだが・・・。
「ルフ、離してやれ。」
ブンブン。
「はぁ、怖かった。」
「で、何者なんだ?」
「言ったら食べません?」
「餌には困ってないもんな。」
ブンブン。
「じゃあ、連れ去りません?」
「金になるのか?」
「なると思いますが・・・。」
「じゃあ攫う・・・冗談だそんなにビビるな。」
「これだから人間は嫌いなんです!」
リアクションが大きい分つい揶揄いたくなってしまう。
新しい玩具を貰った子供はこういう感じなんだろう。
久々の感覚だ。
「で?」
「私は雪の妖精です。」
「ほぉ。」
「そろそろ冬も終わりなので、最後の仕事をしようとウロウロしていたらそこの花に食べられまして・・・。助けて頂いてありがとございました。」
「よし、ちゃんとお礼を言えたな。行っていいぞ。」
「え?」
「だから行けって、もう食われるなよ。」
「捕まえないんですか?」
「捕まえてもいいが後々面倒そうだ、ルフが助けたんだからルフにも礼を言えよ。」
「ルフってこの魔獣ですか?」
「それ以外に何がいる。ルフも逃がしていいよな?」
ブンブン。
おれとルフのやり取りをみてぽかんと口を開ける雪の妖精。
へぇ、雪の妖精なんてのがいるのか。
やっぱりなんでもありだな、この世界。
「良いんだってさ。」
「えっと、本当に?」
「捕まえてほしいなら別だが?」
「嫌です!」
「ならさっさと行け、俺達も忙しいんだ。ルフ、畑に戻るぞ。」
「ワフ!」
信じられないと言った顔をする妖精を無視してルフと共に畑に帰る。
帰ったら女達に自慢してやろう、雪の妖精にあったぞってな。
いや待てよ、エリザなんかはダンジョンであってるかもしれないし、案外普通に存在しているのかもしれない。
自慢する方がむしろ恥ずかしい?
「・・・慣れない事はするなって事だな。」
「ワフ?」
「なんでもない。」
頭をワシャワシャと撫でてやるとくすぐったそうに目を細めた。
倉庫の前でルフと別れ店に戻ろうとしたその時。
目の前に白い雪玉のような何かが飛んできた。
顔面に向かって飛んでくるものだから慌てて叩き落とそうと手を動かす。
「危ないよ!」
「ん?」
「僕だよ僕!」
「あぁ、さっきのか。」
「叩き落とされるかと思ったよ。」
「目の前に飛んでくるからだ。」
「それはごめん。」
「で?」
要件があるならさっさと言ってくれ、そろそろ開店の時間なんだ。
「あのさ、これ、受け取ってくれないかな。」
「これってどれだ?」
「これだよ!」
妖精が何かを渡そうと手を伸ばすので掌を上に向けて手を伸ばす。
すると、拳大の白い塊が手の上に現れた。
雪のように冷たいが、溶ける感じはない。
『雪妖精の結晶。雪妖精の力が込められた雪玉は溶ける事が無く、周りにあるものを冷やし続ける。最近の平均取引価格は金貨2枚、最安値金貨1枚、最高値金貨10枚。最終取引日は1年と344日前と記録されています。』
「へぇ、妖精の結晶か。」
「なんでわかるの!」
「鑑定持ちだからな。」
「なんだ、じゃあ説明しなくても大丈夫だね。もう一度雪を降らせようと思ったけど、これで打ち止めだよ。でもまぁ、助けてもらったしよかったら使って。誰にもあげちゃダメだからね!そもそも結晶を渡すなんてしちゃだめなんだから、特別なんだからね!」
「けどこれ、前にも取引されてるぞ!」
「うそ!」
おっと、これ以上はまずそうだ。
雪の妖精も一人ってわけじゃないんだろう。
どこぞの妖精も同じように結晶を渡してそれを取引に使われている・・・ってな感じか。
周りの物を冷やし続けるってことは魔石のいらない冷蔵庫みたいなもんだ。
どれぐらい冷やすかは追って検証すればいい。
「まぁ、昔に見たことがあるってだけだ。」
「うぅ、僕みたいなやつがいたのかなぁ。」
「どうだかな。まぁ、ありがたくもらっとく、次は気をつけろよ。」
「うん!じゃあまた次の冬に!」
「またな。」
ふわふわと空高く上り、妖精は見えなくなった。
そうか、もう雪は降らないのか。
それが聞けただけでも安心だ。
余分に燃料を買わなくて済むしな。
結晶を持った手がどんどんと冷えてくる。
早く家に戻ってどこぞにしまわないと霜焼けになりそうだ。
結晶を雪玉のようにポンポン飛ばしながら家路へと急ぐのだった。
いつものように日課を済ませて一人で畑に向かい、ルフと共に巡回という名の散歩を済ませる。
その帰り。
「ワフ!」
「ん?どうした?」
急にルフが走り出した。
まぁ、何か見つけたんだろう、放っておいても大丈夫・・・じゃない!
丁度歩いていたのは街の外周北側、そして走った先には畑がある。
あそこにはこの間植えた危険な花が!
もちろんルフもその存在を知っているはずだが、何かを発見した拍子に忘れてしまったのかもしれない。
あの花は魔物を餌にする。
つまりルフも餌の一種なわけで・・・。
ルフが駆け出した後すぐカニバフラワーが頭を下げて襲い掛かってきた。
「ルフ!」
慌てて大声を出してしまう。
しかしそこは花と魔獣、反応速度が違い過ぎた。
襲い来る花の攻撃をヒラリと躱し、反撃とばかりに襲い掛かる。
いや、襲い掛かる必要はないはず・・・ってあれ?
襲い掛かった後、ルフは何かを咥えていた。
そしてそれを咥えたままこちらに戻ってくる。
「なんだ、それ。」
ブン。
尻尾を一回振る、つまり知らないという事だ。
地面にポトリと落とされたそれをよく見てみると、人形のようだった。
あの花が玩具を食べる?
そんなバカな。
アイツらは魔物を食べて魔力を摂取するんだから、魔力の無い玩具なんかを食べる必要はない。
ってことはだ。
横に落ちてた木の枝を拾い、つついてみる。
ツンツン。
コロン。
お、ひっくり返った。
人形っぽいそれはうつぶせから仰向けに変わる。
あ、顔がある。
随分と精巧な人形だ。
まるで生きているみたいに見える。
そして再度突いてみる。
ツンツン。
「ん・・・ん、痛いですよぉ。」
「うぉ、喋った!」
「ん?この声は・・・。」
人形が目をこすりながらゆっくりと上半身を起こし、最後に大きく伸びをする。
俺の手を大きく広げたほどの大きさしかないそれはゆっくりと眼を開け、そして俺と目が合った。
「に、にんげん!」
「大丈夫か?」
「こっちは魔物!」
「ワフ!」
「どっちに逃げても万事休す!ここはつまり・・・。」
俺を見てすぐに後ろのルフを見た人形?は再び目を閉じて倒れてしまった。
これはあれだな。
現実逃避。
もしくは死んだふりってやつか。
「ルフ、食うか?」
「わふ?」
「まずそう?じゃあしかたないな、さっきの花に食わせるか。」
「どっちもやめてくださいよ!なんで助けるって選択肢がないんですか!」
「お、やっぱり死んだふりか。」
「これだから人間は野蛮なんです。」
「助けてやったのにその言い草はなんだ、ルフが居なかったら今頃カニバフラワーの腹の中だぞ。」
人形ではなく小人か何かなんだろう。
何でもありの世界だ、もう驚かないぞ。
「えっ?」
「なんだ覚えてないのか?」
「たしか、散歩していたら突然視界が真っ暗になって、そして・・・。」
「それ、そこに咲いてるカニバフラワーに食われたんだよ。」
「えぇ!?」
一つ一つのリアクションが大きい奴だな。
慌てて後ろを振り返り、そびえたつ八本のカニバフラワーを見て固まっている。
花弁部分の大きな口が、ニヤリと笑った。
「そ、そういう事でしたか。」
「お礼は?」
「ありがとうございました・・・。」
「よし、いいだろう。で、お前は何者なんだ?」
「教えたら捕まえるんでしょ?」
「ルフ、食っていいぞ。」
「わ~待って待って食べないで下さい!言います言いますから!」
まったく、文句の多い奴だ。
俺の指示で食べようとするルフの大きな口を両手でしっかりと押さえ、抵抗している。
このまま齧らせてもいいんだが・・・。
「ルフ、離してやれ。」
ブンブン。
「はぁ、怖かった。」
「で、何者なんだ?」
「言ったら食べません?」
「餌には困ってないもんな。」
ブンブン。
「じゃあ、連れ去りません?」
「金になるのか?」
「なると思いますが・・・。」
「じゃあ攫う・・・冗談だそんなにビビるな。」
「これだから人間は嫌いなんです!」
リアクションが大きい分つい揶揄いたくなってしまう。
新しい玩具を貰った子供はこういう感じなんだろう。
久々の感覚だ。
「で?」
「私は雪の妖精です。」
「ほぉ。」
「そろそろ冬も終わりなので、最後の仕事をしようとウロウロしていたらそこの花に食べられまして・・・。助けて頂いてありがとございました。」
「よし、ちゃんとお礼を言えたな。行っていいぞ。」
「え?」
「だから行けって、もう食われるなよ。」
「捕まえないんですか?」
「捕まえてもいいが後々面倒そうだ、ルフが助けたんだからルフにも礼を言えよ。」
「ルフってこの魔獣ですか?」
「それ以外に何がいる。ルフも逃がしていいよな?」
ブンブン。
おれとルフのやり取りをみてぽかんと口を開ける雪の妖精。
へぇ、雪の妖精なんてのがいるのか。
やっぱりなんでもありだな、この世界。
「良いんだってさ。」
「えっと、本当に?」
「捕まえてほしいなら別だが?」
「嫌です!」
「ならさっさと行け、俺達も忙しいんだ。ルフ、畑に戻るぞ。」
「ワフ!」
信じられないと言った顔をする妖精を無視してルフと共に畑に帰る。
帰ったら女達に自慢してやろう、雪の妖精にあったぞってな。
いや待てよ、エリザなんかはダンジョンであってるかもしれないし、案外普通に存在しているのかもしれない。
自慢する方がむしろ恥ずかしい?
「・・・慣れない事はするなって事だな。」
「ワフ?」
「なんでもない。」
頭をワシャワシャと撫でてやるとくすぐったそうに目を細めた。
倉庫の前でルフと別れ店に戻ろうとしたその時。
目の前に白い雪玉のような何かが飛んできた。
顔面に向かって飛んでくるものだから慌てて叩き落とそうと手を動かす。
「危ないよ!」
「ん?」
「僕だよ僕!」
「あぁ、さっきのか。」
「叩き落とされるかと思ったよ。」
「目の前に飛んでくるからだ。」
「それはごめん。」
「で?」
要件があるならさっさと言ってくれ、そろそろ開店の時間なんだ。
「あのさ、これ、受け取ってくれないかな。」
「これってどれだ?」
「これだよ!」
妖精が何かを渡そうと手を伸ばすので掌を上に向けて手を伸ばす。
すると、拳大の白い塊が手の上に現れた。
雪のように冷たいが、溶ける感じはない。
『雪妖精の結晶。雪妖精の力が込められた雪玉は溶ける事が無く、周りにあるものを冷やし続ける。最近の平均取引価格は金貨2枚、最安値金貨1枚、最高値金貨10枚。最終取引日は1年と344日前と記録されています。』
「へぇ、妖精の結晶か。」
「なんでわかるの!」
「鑑定持ちだからな。」
「なんだ、じゃあ説明しなくても大丈夫だね。もう一度雪を降らせようと思ったけど、これで打ち止めだよ。でもまぁ、助けてもらったしよかったら使って。誰にもあげちゃダメだからね!そもそも結晶を渡すなんてしちゃだめなんだから、特別なんだからね!」
「けどこれ、前にも取引されてるぞ!」
「うそ!」
おっと、これ以上はまずそうだ。
雪の妖精も一人ってわけじゃないんだろう。
どこぞの妖精も同じように結晶を渡してそれを取引に使われている・・・ってな感じか。
周りの物を冷やし続けるってことは魔石のいらない冷蔵庫みたいなもんだ。
どれぐらい冷やすかは追って検証すればいい。
「まぁ、昔に見たことがあるってだけだ。」
「うぅ、僕みたいなやつがいたのかなぁ。」
「どうだかな。まぁ、ありがたくもらっとく、次は気をつけろよ。」
「うん!じゃあまた次の冬に!」
「またな。」
ふわふわと空高く上り、妖精は見えなくなった。
そうか、もう雪は降らないのか。
それが聞けただけでも安心だ。
余分に燃料を買わなくて済むしな。
結晶を持った手がどんどんと冷えてくる。
早く家に戻ってどこぞにしまわないと霜焼けになりそうだ。
結晶を雪玉のようにポンポン飛ばしながら家路へと急ぐのだった。
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