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241.転売屋はチョコレートに出会う
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今日は幾分か寒さはマシだ。
ダンジョンに行って日課をこなし、その足で畑に行ってルフの食事と花の状態を確認する。
今日も何か魔物を捕まえたようで、足元に残骸が転がっていた。
食べていない花に死骸を与えて代わりに種を回収する。
植えた総数は8本。
十日に一回と言われていたが早くも種を二つも回収できた。
このまま継続して回収できればかなりの収入、いや経費削減か。
ともかく金が金を生むのは非常に良い事だ。
「そういえばさ。」
「ん?」
「この間花をくれたのって、その、贈り物の日に合わせてくれたの?」
「なんだそれ。」
「だよね、知ってた。」
贈り物の日・・・。
お世話になっている人に贈り物をして感謝を表すとか?
今は14月、感覚で言うと2月。
そうか、バレンタインデーなんてのもあったなぁ。
あれはたしか女性がチョコを贈る日だったっけか。
で、男性は花を贈る日と。
チョコか、この前思い出してから無性に食べたいんだよなぁ。
「男性は花を、女性はお菓子を贈るんだろ?」
「何よ知ってるんじゃない。」
「お菓子っていつものやつだよな?」
「色々あるけど、今年はプリンが人気みたいよ。」
「そういやドルチェの店が予約制になったって言ってたな。」
「うちはシロウが作ってくれるから関係ないけどね。」
「プリンもいいけどチョコが食べたいなぁ。」
「なに、チョコって。」
おっと、口が滑ってしまった。
エリザが知らないってことはやっぱりないんだろうなぁ。
「大昔に食べたお菓子だよ。」
「大昔って、シロウ何歳なのよ。」
「20?」
「何で疑問形なのよ。とりあえず来月の誕生日はお祝いするから覚悟しなさいよね。」
「別に祝わなくても・・・いや、何でもないです。」
「よろしい。自分だけ祝って終わりだなんて許さないんだから。」
「出来るだけお手柔らかに頼む。」
三人が全力で祝うとなるといったいどんなことになってしまうんだろうか。
精力剤(ドーピング)だけで足りるのか?
干からびるのだけは勘弁してくれ。
「ちなみに贈り物の日っていつだっけ?」
「14日だからあと二週間ね。」
その辺も一緒なのか、偶然とはいえ覚えやすくていいな。
「仕込むかなぁ。」
「あ、やっぱり?」
「花は無理だが菓子なら何とかなるだろう。とはいえプリンはドルチェがやるし、別の贈り物を考えるしかないが・・・。あと二週間だしなぁ。」
せめて一か月前ならば色々と仕込んで、羊男を説得(脅迫)して企画でも作れたんだが・・・。
流石に二週間じゃ時間が無さすぎる。
これ!っていうとっておきが無ければ無理だろう。
「あ、帰って来たわよ。」
「みたいだな。」
「こっちに気づいたみたい、おーい!」
そもそも俺達が何で城壁付近で暇をつぶしていたかというとだな、行商に出ていたハーシェさんが戻ってくるからだ。
今回は本人たっての希望で女豹のいる隣町を経由して行商に出て行った。
もちろん護衛を連れてな。
一週間ほどの旅だったようだが、はてさて結果はどうかなっと。
馬車が城壁の手前で止まり、ダンが馭者台から飛び降りる。
「あ~帰って来たぁぁぁ!」
「ご苦労さん、どうだった?」
「魔物の襲撃も盗賊の襲撃も何もなし、非常に楽な依頼だった。」
「そいつはよかった。後は引き継ぐから早くリンカの所に戻ってやれ。」
「助かる。」
「ダン様有難うございました。」
「ハーシェさんもご苦労様です、お礼はまたしますから。」
「お礼?」
「ちょっとな。」
おそらく今回の行商を通じて何か手に入れたんだろう。
その辺も護衛の役得ってやつだ、別に何の問題もない。
こうやって荷物とハーシェさんを連れて戻ってくるのがダンの仕事、それを全うしてくれただけで十分だよ。
小走りで街の中に消えていくダンを見送り、代わりにエリザが馬車に乗り込む。
「今回は倉庫?」
「そうしてくれ、店の前じゃ邪魔になる。」
「わかった。」
荷物だらけの荷台に体を滑り込ませ、エリザの運転で倉庫へと移動する。
今回は一台だけなので目の前に停車して問題ないだろう。
「鍵開けてくるから荷物を下ろしといてくれ。」
「は~い。」
「エリザ様手伝います。」
「ハーシェさんはゆっくりしててよ、大変だったでしょ?」
「私は横に座っているだけでしたから・・・。でも、そうさせてもらいます。」
でしゃばることなく大人しく座っているのが偉いよなぁ。
さも当たり前のように動かないとか、そういうんじゃないし。
一見すると何もないのっぺりとした扉に魔導鍵を差し込むと、真ん中に綺麗な割れ目が入り左右に開く。
いや~何度やっても気持ちいいなぁ。
「今回は食べ物無いのよね?」
「主に鉱石と加工用の金属になります。あと、日用品が少々。」
「って事は重たいのよね、シロウも手伝ってよ。」
「はいはい、わかったからそんな声出すな。」
どう考えても俺より力があるじゃないか。
そんなしおらしい声を出したって騙されないからな。
ハーシェさんの言う通り荷物はどれも重く、真冬だというのに汗だくになってしまった。
最後の荷物を倉庫に収め、一息つく。
「あ~疲れた。」
「水、いやこのさい酒でもいい。喉が渇いた。」
「すみませんシロウ様のお手を煩わせてしまって。」
「いいのよ、だってシロウだし。」
「なんだよそれ。」
「お酒はありませんがお水でしたらこちらに。」
「助かる。」
水の魔道具からカップに水を注ぎ一気に飲み干す。
あ~美味い!
もうあのカルキ臭い水には戻れないよな。
大きく息を吐き、心地よい肉体疲労に身を任せる。
「それと、よかったらこれを。」
「ん?」
「行商先で仕入れたお菓子です、甘くて美味しかったので思わず買って帰りました。」
茶色い飴玉のような形、手に取ると少し柔らかかった。
「体温で溶けちゃうので早めに食べてくださいね。」
慌てて口に入れた瞬間、茶色い飴玉が舌の上でとろりと解けた。
「なんじゃこりゃ。」
「美味し~い!なにこれすっごい美味しい。」
「疲れた時とかに良いかなと思うんですけど、冷やしておかないといけないのが難点なんです。夏場は管理が難しいそうで、冬限定のお菓子なんだとか。お金のある家は冷蔵用の魔道具に入れて保管するそうですよ。」
チョコだ。
俺の求めていたチョコが目の前にある。
「これはなんてお菓子なんだ?」
「ショコラータというそうです。」
「ってことはやっぱりチョコか。」
「私達でも作れるかなぁ。」
「どうでしょう、カケオという油分の多い実を加工して作られるそうです。カケオの実はこの辺りでは生育できないでしょうから、実を仕入れれば可能かもしれません。」
「あれの加工って大変なんだろ?」
「ご存じなんですか?」
「本で読んだ気がする。かなり手間がかかる代わりに、この美味さだ。出来る限り加工した状態で仕入れることが出来れば最高なんだが・・・。」
カカオマスもしくはカカオバターの状態で仕入れることが出来れば何とかなるかもしれない。
何とかなるかもしれないが、それでもかなり大変だろう。
なら製品を仕入れた方が早いんじゃないだろうか。
「これは普通に売られているのか?」
「はい、菓子工房がたくさんありますのでどこでも買えました。」
「ふむ・・・。」
「あ、シロウが悪いこと考えてる。」
「人聞きの悪い事を言うな、流行らせようと思っただけだ。」
「これをですか?」
「単価はいくらだ?」
「このぐらいの小箱に入って銀貨1枚です。」
ハーシェさんが20cm程の長さを手で表す。
「え、そんなに高いの!?」
「どのぐらい入っていると思う?」
「私が買って帰ったもので15粒ほどでした。」
一粒666円のチョコレート。
うーん、やっぱりちょっと高いか。
恐らく加工してあるから高いんだろう。
加工前の板チョコ状態で仕入れることが出来ればもう少し安くなるかもしれない。
とはいえ残された時間はあと二週間。
往復して一週間と仮定すると準備期間は一週間か・・・。
「よろしければ買い付けて来ましょうか?」
「いいのか?戻って来たばかりだぞ?」
「ショコラータの形にこだわらなければアイン様にお願いすれば仕入れが出来ると思います。」
「可能ならば加工前の板状のショコラータを仕入れて欲しい。そうだな、20㎏程予算は金貨10枚だ。納期は来週までだな。」
「金貨10枚!?ちょっと本気?」
「本気に決まってるだろ。」
一グラム当たり銅貨5枚で考えれば妥当なところだろう。
それだけの価値があるものだと俺は思っている。
「では早速手配して参ります。」
「戻ってきて早々悪いな。」
「それが私のお仕事ですから。」
なんだかんだ言いながらも行商主が板についてきたようだ。
さぁて、金の成る木は見つかった。
後はそれをどう育てるか、それは俺の腕の見せ所ってね。
ダンジョンに行って日課をこなし、その足で畑に行ってルフの食事と花の状態を確認する。
今日も何か魔物を捕まえたようで、足元に残骸が転がっていた。
食べていない花に死骸を与えて代わりに種を回収する。
植えた総数は8本。
十日に一回と言われていたが早くも種を二つも回収できた。
このまま継続して回収できればかなりの収入、いや経費削減か。
ともかく金が金を生むのは非常に良い事だ。
「そういえばさ。」
「ん?」
「この間花をくれたのって、その、贈り物の日に合わせてくれたの?」
「なんだそれ。」
「だよね、知ってた。」
贈り物の日・・・。
お世話になっている人に贈り物をして感謝を表すとか?
今は14月、感覚で言うと2月。
そうか、バレンタインデーなんてのもあったなぁ。
あれはたしか女性がチョコを贈る日だったっけか。
で、男性は花を贈る日と。
チョコか、この前思い出してから無性に食べたいんだよなぁ。
「男性は花を、女性はお菓子を贈るんだろ?」
「何よ知ってるんじゃない。」
「お菓子っていつものやつだよな?」
「色々あるけど、今年はプリンが人気みたいよ。」
「そういやドルチェの店が予約制になったって言ってたな。」
「うちはシロウが作ってくれるから関係ないけどね。」
「プリンもいいけどチョコが食べたいなぁ。」
「なに、チョコって。」
おっと、口が滑ってしまった。
エリザが知らないってことはやっぱりないんだろうなぁ。
「大昔に食べたお菓子だよ。」
「大昔って、シロウ何歳なのよ。」
「20?」
「何で疑問形なのよ。とりあえず来月の誕生日はお祝いするから覚悟しなさいよね。」
「別に祝わなくても・・・いや、何でもないです。」
「よろしい。自分だけ祝って終わりだなんて許さないんだから。」
「出来るだけお手柔らかに頼む。」
三人が全力で祝うとなるといったいどんなことになってしまうんだろうか。
精力剤(ドーピング)だけで足りるのか?
干からびるのだけは勘弁してくれ。
「ちなみに贈り物の日っていつだっけ?」
「14日だからあと二週間ね。」
その辺も一緒なのか、偶然とはいえ覚えやすくていいな。
「仕込むかなぁ。」
「あ、やっぱり?」
「花は無理だが菓子なら何とかなるだろう。とはいえプリンはドルチェがやるし、別の贈り物を考えるしかないが・・・。あと二週間だしなぁ。」
せめて一か月前ならば色々と仕込んで、羊男を説得(脅迫)して企画でも作れたんだが・・・。
流石に二週間じゃ時間が無さすぎる。
これ!っていうとっておきが無ければ無理だろう。
「あ、帰って来たわよ。」
「みたいだな。」
「こっちに気づいたみたい、おーい!」
そもそも俺達が何で城壁付近で暇をつぶしていたかというとだな、行商に出ていたハーシェさんが戻ってくるからだ。
今回は本人たっての希望で女豹のいる隣町を経由して行商に出て行った。
もちろん護衛を連れてな。
一週間ほどの旅だったようだが、はてさて結果はどうかなっと。
馬車が城壁の手前で止まり、ダンが馭者台から飛び降りる。
「あ~帰って来たぁぁぁ!」
「ご苦労さん、どうだった?」
「魔物の襲撃も盗賊の襲撃も何もなし、非常に楽な依頼だった。」
「そいつはよかった。後は引き継ぐから早くリンカの所に戻ってやれ。」
「助かる。」
「ダン様有難うございました。」
「ハーシェさんもご苦労様です、お礼はまたしますから。」
「お礼?」
「ちょっとな。」
おそらく今回の行商を通じて何か手に入れたんだろう。
その辺も護衛の役得ってやつだ、別に何の問題もない。
こうやって荷物とハーシェさんを連れて戻ってくるのがダンの仕事、それを全うしてくれただけで十分だよ。
小走りで街の中に消えていくダンを見送り、代わりにエリザが馬車に乗り込む。
「今回は倉庫?」
「そうしてくれ、店の前じゃ邪魔になる。」
「わかった。」
荷物だらけの荷台に体を滑り込ませ、エリザの運転で倉庫へと移動する。
今回は一台だけなので目の前に停車して問題ないだろう。
「鍵開けてくるから荷物を下ろしといてくれ。」
「は~い。」
「エリザ様手伝います。」
「ハーシェさんはゆっくりしててよ、大変だったでしょ?」
「私は横に座っているだけでしたから・・・。でも、そうさせてもらいます。」
でしゃばることなく大人しく座っているのが偉いよなぁ。
さも当たり前のように動かないとか、そういうんじゃないし。
一見すると何もないのっぺりとした扉に魔導鍵を差し込むと、真ん中に綺麗な割れ目が入り左右に開く。
いや~何度やっても気持ちいいなぁ。
「今回は食べ物無いのよね?」
「主に鉱石と加工用の金属になります。あと、日用品が少々。」
「って事は重たいのよね、シロウも手伝ってよ。」
「はいはい、わかったからそんな声出すな。」
どう考えても俺より力があるじゃないか。
そんなしおらしい声を出したって騙されないからな。
ハーシェさんの言う通り荷物はどれも重く、真冬だというのに汗だくになってしまった。
最後の荷物を倉庫に収め、一息つく。
「あ~疲れた。」
「水、いやこのさい酒でもいい。喉が渇いた。」
「すみませんシロウ様のお手を煩わせてしまって。」
「いいのよ、だってシロウだし。」
「なんだよそれ。」
「お酒はありませんがお水でしたらこちらに。」
「助かる。」
水の魔道具からカップに水を注ぎ一気に飲み干す。
あ~美味い!
もうあのカルキ臭い水には戻れないよな。
大きく息を吐き、心地よい肉体疲労に身を任せる。
「それと、よかったらこれを。」
「ん?」
「行商先で仕入れたお菓子です、甘くて美味しかったので思わず買って帰りました。」
茶色い飴玉のような形、手に取ると少し柔らかかった。
「体温で溶けちゃうので早めに食べてくださいね。」
慌てて口に入れた瞬間、茶色い飴玉が舌の上でとろりと解けた。
「なんじゃこりゃ。」
「美味し~い!なにこれすっごい美味しい。」
「疲れた時とかに良いかなと思うんですけど、冷やしておかないといけないのが難点なんです。夏場は管理が難しいそうで、冬限定のお菓子なんだとか。お金のある家は冷蔵用の魔道具に入れて保管するそうですよ。」
チョコだ。
俺の求めていたチョコが目の前にある。
「これはなんてお菓子なんだ?」
「ショコラータというそうです。」
「ってことはやっぱりチョコか。」
「私達でも作れるかなぁ。」
「どうでしょう、カケオという油分の多い実を加工して作られるそうです。カケオの実はこの辺りでは生育できないでしょうから、実を仕入れれば可能かもしれません。」
「あれの加工って大変なんだろ?」
「ご存じなんですか?」
「本で読んだ気がする。かなり手間がかかる代わりに、この美味さだ。出来る限り加工した状態で仕入れることが出来れば最高なんだが・・・。」
カカオマスもしくはカカオバターの状態で仕入れることが出来れば何とかなるかもしれない。
何とかなるかもしれないが、それでもかなり大変だろう。
なら製品を仕入れた方が早いんじゃないだろうか。
「これは普通に売られているのか?」
「はい、菓子工房がたくさんありますのでどこでも買えました。」
「ふむ・・・。」
「あ、シロウが悪いこと考えてる。」
「人聞きの悪い事を言うな、流行らせようと思っただけだ。」
「これをですか?」
「単価はいくらだ?」
「このぐらいの小箱に入って銀貨1枚です。」
ハーシェさんが20cm程の長さを手で表す。
「え、そんなに高いの!?」
「どのぐらい入っていると思う?」
「私が買って帰ったもので15粒ほどでした。」
一粒666円のチョコレート。
うーん、やっぱりちょっと高いか。
恐らく加工してあるから高いんだろう。
加工前の板チョコ状態で仕入れることが出来ればもう少し安くなるかもしれない。
とはいえ残された時間はあと二週間。
往復して一週間と仮定すると準備期間は一週間か・・・。
「よろしければ買い付けて来ましょうか?」
「いいのか?戻って来たばかりだぞ?」
「ショコラータの形にこだわらなければアイン様にお願いすれば仕入れが出来ると思います。」
「可能ならば加工前の板状のショコラータを仕入れて欲しい。そうだな、20㎏程予算は金貨10枚だ。納期は来週までだな。」
「金貨10枚!?ちょっと本気?」
「本気に決まってるだろ。」
一グラム当たり銅貨5枚で考えれば妥当なところだろう。
それだけの価値があるものだと俺は思っている。
「では早速手配して参ります。」
「戻ってきて早々悪いな。」
「それが私のお仕事ですから。」
なんだかんだ言いながらも行商主が板についてきたようだ。
さぁて、金の成る木は見つかった。
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