上 下
230 / 1,027

230.転売屋は倉庫を視察する

しおりを挟む
翌日。

予定通り朝一番でレイブさんの店に行き倉庫について聞いてみた。

が、返事はNoだった。

どこもいっぱいで空きは無いそうだ。

「お力に慣れず申し訳ありません。」

「いや、そうだろうと思っていたから気にしないでくれ。それと、首輪の件だが・・・。」

「最初はあのように申しましたが主人であるシロウ様が許可すれば問題ありません。最初は分かりやすい様あのようにご説明しましたが、お気づきの通りそこまで制約の強い物ではありませんから。」

「だが反抗的な奴隷には効果があるんだろ?」

「主人が悪意を感じたり攻撃を受けたりすると発動しますね。ですがそれはあくまで心の底からそう思った場合にはです。むしろそういう奴隷であればさっさと手放す方が多いですよ。」

「わざわざ気に入らない奴隷を置く理由もないか。」

「奴隷を粗末に扱ってはならないという決まりを守るためにはお金がかかります。そのお金を垂れ流してまで養う必要はないという事です。」

なるほどなぁ。

とりあえずアネットの件は問題ない事が分かった。

元々行商に出ている時点で気づけよって話だよな、まったく。

さすがに絞め殺すことは無くても、戻ってきてアネットが失神したままだったら精神衛生上よろしくない。

これからは気を付けるとしよう。

「これからどうされるんですか?」

「空きがないのは分かったから今の倉庫を何とかやりくりするつもりだ。だが、もう一件回ってみる。」

「ギルド協会ですね?」

「まぁ、そんな所だ。」

実際はそのまた一つ上だが、受付はギルド協会だ。

流石にアポなしで話をしに行くほど馬鹿ではない。

レイブさんにお礼を言ってギルド協会へ行き、アナスタシア様にアポを取ってもらう。

時間が掛かるかと思いきや、昼過ぎにはすぐに来るようにと連絡が来た。

連絡が来たというか、迎えの馬車が直接来たんだけども。

「すっごい馬車!」

「フカフカですね。」

「なんで二人が一緒なんだ?」

「一人で行くのはイヤなんでしょ?」

「確かにそうだが・・・。」

「ミラ様は店番が有りますから仕方ありません。私は、ご主人様のご命令通り休暇中です。」

本当は昨日だけの予定だったが、今後のスケジュールを考えるとかなりタイトなので隣町に行って帰ってくるまでを休みとした。

たまには羽を伸ばすのもいいだろう。

ミラも働きづめだし、たまには親孝行させてやるかな。

あっという間にお屋敷の前に到着し、馬車を下りる。

「あら、一人じゃなかったのね。」

「ついてくるって聞かなくてな、迷惑だったか?」

「そんなことないわ。話はシープから聞いているからさっさと行きましょう。」

「行くってどこへ?」

「倉庫を見たいんでしょ、ちょうどいいのがあるから特別に連れて行ってあげる。」

馬車を下りて早々アナスタシア様が乗ってきた馬車に乗り込む。

三人で顔を見合わせるも本人は素知らぬ顔だ。

確かに倉庫の話はしたが、まさかいきなり見に行くことになるとは。

っていうかレイブさんでも知らない物件とか大丈夫なのか?

絶対後で何か言われるだろ、これ。

とはいえ、このまま待たせるわけにもいかないので再び馬車に乗りこむと何も命令せずに馬車は動き出した。

どうやら行く場所は連絡済みのようだ。

「ちなみにギルド協会からは何と連絡が?」

「貴方が倉庫を探しているそうだから何処か知らないかって相談だったわ。」

「なるほど。で、この馬車は?」

「その探している倉庫に決まっているじゃない。物件も見ずに決めるっていうの?」

「決めるも何も値段すら聞いていないんだが・・・。」

「それは見てからのお楽しみよ。」

お楽しみになるんだろうか。

俺には恐怖しかないんだが・・・。

それ以上は怖くて聞けず、本人も何も言わなかったので無言のまま馬車は街の北側へと向かっていった。

町長のお屋敷などがある一角を抜けると、突然寂れた景色に変わる。

「へぇ、ここってこんな感じになってるんだ。」

「エリザも見たことないのか?」

「北側は貴族の家ばかりだし、行くと白い目で見られるから。」

「冒険者がうろつくと余計な事をしに来たと誤解されるのよね。あの辺は自分を金持ちだと誤解している人が多いから。」

「副長の奥様が言うセリフとは思えないな。」

「あら、本当の事よ。確かにお金が有ったら何でもできるし納めるものを納めてくれたら文句は言わないわ。だけどね、人間的に受け入れにくい事だってあるのよ。」

つまりはあまりよろしくない事をしている人が多いんだろう。

寂れているのは単純に人が近づかないだけか。

「で、そんな所に倉庫があるのか。防犯は問題ないのか?」

「さすがに他人のお金に手を出すことはしないわよ。」

「本当だろうな。」

「むしろ一般人が出歩かないからこそ安心なのよ。何かあったら真っ先に自分たちが疑われるってわかっているしね。」

「なるほどなぁ。」

「倉庫への行き来は馬車を使って他の場所に停車しなかったら大丈夫。ほら、見えてきた。」

小窓から見えたのは鮮やかな青い屋根が目を引く倉庫だった。

近づくとそれなりの大きさなのが分かる。

「あの敷地全部か?」

「倉庫と、囲われている所がそうね。」

「馬車二台が悠々停車できる広さに、あのでかい倉庫。中身は?」

「もちろん空っぽ・・・のはずよ。」

「いや、はずって。」

「だって自分で確かめたわけじゃないもの。鍵はあるから、ほら開けてごらんなさい。」

渡されたのは普通の鍵、ではなく20cm程の鉛筆ぐらいの金属棒だった。

「わ!魔導鍵だ!」

「初めて見ました。」

エリザとアネットが驚いた顔をしてその棒を見る。

一見するとただの黄色に輝く金属製の耳かきだが、魔導っていうぐらいだから魔法関係の何かなんだろう。

「マドウキー?」

「魔法の力が込められている鍵で、対になる鍵穴に入れないと形が変わらないの。」

「へぇ、すごいな。」

「魔法でも開錠できないから無くしたら大変なのよね。」

「複製は?」

「専門家に頼めば出来るけど、普通は無理よ。それに複製は一目でわかるように真っ黒い見た目になるから、これは正真正銘本物ってわけ。」

「って事はこれ一つだけか。」

「そういう事。正面に穴が開いてるから、差し込んでごらんなさい。」

馬車は倉庫の正面に止まり、馬車から降りる。

倉庫は三階建てぐらいの高さがあり、横は10mぐらい。

奥は・・・その倍?

言われた通り倉庫の前まで行くとつるつるとした壁の腰の高さに小さな穴が開いていた。

鍵穴が無ければただののっぺりとした壁なのだが、鍵を差し込んだ途端壁にまっすぐな筋が入り、鍵を回すと同時に音も無くスムーズに開きだす。

「すごいな。」

「音がしませんね。」

「気持ちわるぅ。」

「中は・・・なんだ空っぽね。」

「いや、何期待してるんだよ。」

「お宝でもと思ってたんだけど残念。」

「本当に知らなかったんだな。」

「えぇ、急死した貴族の遺品だからちょっと期待してたんだけど。あの人はあまり裕福じゃなかったし、仕方ないわね。」

遺品が倉庫?

っていうか何でそんなものをこの人がもっているだろうか。

相続人が居ないから街が引き取るってのは、可能性的にゼロじゃないがそれでもこの人個人が持っているのはおかしいだろ。

「・・・どういう関係だったんだ?」

「それは内緒。でも悪い事は絶対にしない人だったから、安心していいわよ。」

「安心しろって言われてもなぁ。」

「シロウすごい広いよ!」

「おい、勝手に入るなって!」

慌てて二人の方に視線を戻すと早くも倉庫の中に入っていた。

さっきまで真っ暗だったのに今は奥まで見通せるぐらいに明るい。

「へぇ、明かりの魔道具が勝手につくのね。」

「自動で点くのか、すごいな。」

「奥には冷蔵用の魔道具がありますよ、とっても大きいんです!」

「アレだけあったらお酒が入れ放題ね。」

「いやいや、ここ仕事用だから。」

「いいじゃない好きに使ったら。」

「っていうかまだ借りるとも何も言ってないんだが?」

「あら、そうだったかしら?」

いや、そうだったかしらって・・・。

倉庫内に窓はないのであの扉を開けるしか方法はない。

加えてこの広さ、奥行きは20m程の直方体で天井には自動で点く明かりが付いている。

天井が外見より低いことを考えると上にも同じ広さの階があるんだろう。

大型の魔導冷蔵庫が二基。

馬車荷台二分の停車場。

防犯対策もしっかりされていて中の設備もそろっている。

こんなすごい倉庫、値段をつけたらいくらになるのやら。

「じゃあ買うのね。」

「どうしてそうなる。」

「お金、あるでしょ?」

「ある、けどない。」

「残念ね、彼からは相応しい人に譲るよう言われているのよ。貴方が買わないなら別の人を待たなきゃ。」

「買うこと前提なのか?借りるのはダメなのか?」

「管理が面倒なの。」

あぁ、この人はこういう人だった。

面倒な事はすべて他人に押し付けて自分が楽をしたい。

この倉庫も、放置したままではすぐに痛んでくるだろうから早く誰かに譲りたいってのが本音なんだろう。

でもなぁ、買うのはなぁ。

立地は最高なんだけどなぁ。

「ちなみに、敷地の端は貴方の畑と隣り合わせだから壁の強度を落とさないのなら扉をつけてくれても構わなくてよ。さすがに馬車が通れるぐらいは無理だけど人の出入りぐらいなら問題ないでしょ。」

「なぁ、畑の土地ってもしかして・・・。」

「さぁ何のことだか。」

とぼけた所で答えは出ている。

この建物を含んだ一角がその人の持ち物だったんだろう。

建物跡がなぜあるのかとずっと不思議だったんだが、昔はこの大きな壁も無かったのかもしれない。

いやー、参った。

こんなに計画的だったとは。

「で、いくらで売るつもりだ?」

「金貨200枚。」

「それぐらいするよな・・・て安すぎだろ。」

「まぁ土地と建物で考えたらそうだけど、それぐらいじゃないと買ってくれなさそうだし。」

「いやまぁ、確かにそうだが・・・。」

「ここが有れば商売もやりやすいでしょ、貴方にはもっと稼いでもらわないといけないんだから。頑張ってね。」

頑張ってね、か。

いずれにせよ倉庫は必要なんだしここを買わない理由はぶっちゃけない。

ここまでお膳立て、いや計画的に来たのにもこの人なりの理由があるんだろう。

それこそ亡き人との約束とかな。

「はぁ、仕方ないか。」

「代金はギルド協会に渡してくれたらそれでいいわ、権利書関係もお金と引き換えてくれるように頼んでおくから。じゃあ後は好きにしてね。」

ヒラヒラと手をひるがえしてアナスタシア様は一人馬車へと戻って行った。

視察がまさかこんなことになるとは。

「おい二人共、一度戻って代金を支払うぞ。それから宝探しだ!」

「「は~い!」」

前のままって事は何かが隠されている可能性もあるはず。

まぁ無くてもいいんだけど。

何はともあれ倉庫を手に入れたんだから、色々やらないとな。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。

猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。 そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。 あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは? そこで彼は思った――もっと欲しい! 欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。 神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―― ※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた

杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。 なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。 婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。 勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。 「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」 その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺! ◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。 婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。 ◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。 ◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます! 10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!

転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~

hisa
ファンタジー
 受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。  自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。  戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?  教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!! ※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく! ※第5章に突入しました。 ※小説家になろう96万PV突破! ※カクヨム68万PV突破! ※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...