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217.転売屋はサンタクロースになる
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還年祭が始まった。
いや、始まるのは明日か。
だが今日のミッションを完遂しなければ還年祭が始まったとは言えないだろう。
俺達しか知らない小さな小さなお祭り?だ。
「準備は出来たか?」
「もちろん。」
「大丈夫です。」
「忘れ物はありません。」
「よし、ミッションスタートだ!」
無駄に円陣を組んで気合を入れる。
そもそも円陣自体知らなかったようなのでその辺もしっかりとレクチャー済みだ。
結構気に入ってくれている。
「兄さん。」
「わかった、わかったからそんな顔するなよ。」
「怒られるとわかっているのならば初めから参加すればいいんです。」
妹に怒られたバカ兄貴《フール》が仕方なく参加した。
よしよし。
「じゃあ改めて、ミッションスタートだ!」
「「「「「おー!!!」」」」」
今回のミッションは教会に忍び込み子供達の部屋にプレゼントを置く事。
全員の服装は一点だけ赤色で統一されている。
流石にサンタっぽい服を説明して作ってもらうのは難しかった。
なのでこの間お世話になったアニーとシューターさんにおそろいのマフラーを作ってもらったのだ。
流石にこの間の布はもったいないので普通の布だけどな。
因みにバカ兄貴が参加している理由は鍵開けと忍び込む技量を買っての事だ。
実行部隊は主に彼になるだろう。
俺は別件で動く予定だ。
時刻は真夜中。
流石にこの時間になると誰も歩いていないな。
まぁ、それが好都合なんだけども。
「寒いなぁ。」
「もうすぐ13月ですから、でも今日は一段と冷えていますね。」
「風邪ひかないようにしないと。」
「御主人様、焔の石は持ちましたか?」
「あぁ、二つ入れているからポカポカで問題ない。」
「いいなぁ、一つくださいよ。」
「兄さんには必要ありません。」
相変らず兄貴には厳しいなぁアネットは。
寒さに文句を言いながら教会の前までやってくるとさすがにみんな静かになった。
「じゃあ手筈通りに。」
「裏の鍵を開けて来る。」
「部屋割りは確認したな?」
「一番手前が大きい子、そして奥が小さい子ね。」
「モニカは別室で寝ているはずだ、そっちは任せろ。」
「夜這いしないでよ?」
「残念ながら守備範囲外だよ。」
もうすこし出るところが出て大人になったら考えてもいいが、今はその気にならないな。
手慣れた感じでバカ兄貴がカギを開ける。
「これぐらい朝飯前だぜ。」
「つまりこの街で空き巣被害が出たら真っ先に疑われるわけだ。」
「そ、そんなことしないって!裏稼業からは足を洗ったんだ。」
「そうだったな。」
黒歴史だからなぁ、あんまり弄ってやるのも可哀想だからこのぐらいにしてやろう。
明日はクリスマス。
ってことは今日はクリスマスイブだ。
元の世界ならお祭り騒ぎだが、ここでは静かな物だなぁ。
静かに戸を開け中へと入る。
真っ暗だがなんとかなりそうだ。
「ミラ様行きましょう。」
「えぇ。」
「こっちは任せてね。」
「よろしく頼む。」
「裏口は任せとけ。」
二手に分かれてミッションを開始する。
皆は右に、俺は左に。
暗い教会内を壁に手をつきながらゆっくりと進む。
子供達がいるのは教会の左側、だがモニカは教会の右側、懺悔室の横を主寝室にしていた。
防犯上あまりよろしくないが、懺悔を聞くのもまた彼女の仕事だ。
一度聖堂の中を通る。
真っ暗はずなのに、そこだけは明るい。
うーむ、神秘的だなぁ。
特に解呪に使用する入れ物は月光を集めてまるでそこだけ輝いているようだ。
ここには神様がいる・・・と、モニカがいつも言ってるな。
本当にそんな感じがするぞ。
「誰?」
と、その時だった。
寝ているはずのモニカが聖堂にやって来た。
慌てて台の裏に隠れる。
「確かに誰かいる気配がしたんだけど・・・。まさか神様が?そんなはずがないわね。」
ふぅ、危機一髪だ。
「そうだ、子供達はどうしているかしら。今日はよく冷えてるから風邪をひかないように見に行かなくちゃ。」
って、おいおいおい。
危機一髪どころじゃないぞ、万事休すじゃないか。
どうする。
どうすればいい。
その場で色々と思案を巡らせ、そして一つの結論に達した。
「モニカ。」
「え!」
子供達の部屋へ向かおうとしたモニカを呼び止める。
慌てた様子で振り返った彼女とバッチリ目が合った。
「シロウ・・・さん?」
「驚かせて悪かったな。」
「こんな時間にどうしたんですか?扉も裏口も鍵をかけたはずなのに。」
「まぁまぁその辺は気にするな。」
「気にするなって・・・。」
まぁ、普通は気になるよな。
俺もおかしなことを言っている自覚はある。
「それで、どうされたんですか?」
「これを持って来たんだ。」
「え?」
「まぁまずは見てくれ。」
近づいてきたモニカに例の木箱を渡す。
ステンドグラスから月光が振り注ぎなんだか雰囲気が良いようだが、俺の気のせいだろう。
箱を開けると香水の瓶がキラキラと輝いていた。
「綺麗・・・。」
「香水が欲しいと言っていただろ?女達と一緒で申し訳ないが、良かったら貰ってくれ。」
「ありがとうございます!本当にありがとうございます・・・。」
まるで宝石を貰ったかのように木箱ごと香水の瓶を抱きしめる。
あー、うん。
喜んでもらって何よりだ。
「こんな日が来るだなんて、まさか私が。」
「普段から頑張っているご褒美みたいなものだ。それに、そんなに高い物じゃないからそんなに感動しなくても・・・。」
「感動するに決まってるじゃないですか!」
「お、おう。」
「あか、神様ありがとうございます。シロウ様本当にありがとうございます。」
目をウルウルさせてモニカが俺を見上げて来る。
これはあれか?キスをしろってことか?
いやいやいや、俺にその気はない。
さっきも言ったように守備範囲外で・・・。
だがモニカはそんな俺の気持ちなど知るはずもなく、うっとりとした顔で俺を見て来る。
これは逃げられな・・・。
ふと気配を感じ横を見るとミラとアネット、そしてエリザがこそっとこちらを見ていた。
あー、うん。
ミッション終了ですね。
戻ります。
はい。
「モニカ。」
「はい、シロウさん。」
「今日はもう遅い、明日の事もあるし今日は早く寝ると良いぞ。」
「え?」
「明日は間違いなく子供達が大騒ぎする。絶対に。そんな時にモニカが寝不足じゃ大変だろ?」
「確かに明日から還年祭がはじまりますけど・・・。」
「じゃあ、そういう事で、後は任せた。じゃあな!」
「え、ちょっとシロウさん、え!」
シロウ様がシロウさんになっていたのは気にしないでおくか。
戸惑っているモニカを放置して急ぎ女達の待つ方へと向かう。
普通ならあそこでキスの一つでもしてやるんだろうが、残念ながらそういう事が出来る程たらしでもないんでね。
諦めてくれ。
部屋に入り裏口から急いで出た。
「鍵閉めよろしく。」
「了解っと。」
赤いマフラーを身に着けた集団が深夜の街を駆け抜ける。
「首尾は?」
「問題なし、ちゃんと全員の枕元に置いたわよ。」
「毛布も直しておきました。」
「よし、さっさと帰るか。」
「そっちは失敗したのね。」
「っていうか、聖堂に入ったと同時に向こうが出て来たんじゃ隠れようもない。」
「ふ~ん、そういう事にしてあげる。」
向こうが成功しただけにこっちだけが失敗したように見えるが、あれはどうしようもない。
むしろ俺が犠牲になったからこそ成功を勝ち取れたわけで・・・。
「いい雰囲気でしたね。」
「気のせいじゃないか?」
「月光に光るステンドグラス、あの下で初めてのキスなんてしたら一生忘れられませんね。」
「そうですね・・・。残念ながらそんな素敵な物ではありませんでした。」
「私もです。」
「わたしは・・・。」
何故かエリザだけが顔を赤くして俺を見て来るんだが、まさかお前抱いた時が初めてだったのか?
まぁそんな事もあるか。
別に相手が処女だろうがキスがまだだろうがあんまり気にしないからなぁ。
相手が誰かなんて興味ないし。
「ともかくミッションコンプリートだ、さっさと帰って寝るぞ。」
「あ~、私ん所にもプレゼント来ないかなぁ。」
「渡しただろ?」
「それはそれよ。」
香水は三人に渡してある。
どのタイミングで使うかは任せているが、そもそも俺に効くのかはわからない。
ま、見てるだけでも綺麗な瓶だし。
それに、一応三人分のプレゼントも用意してある。
全員一緒っていうのは流石にあれだろ?
「俺の所にも・・・。」
「兄さんの所には来ません。」
「えぇ!」
「当たり前です。私を奴隷に落としておいて、プレゼントなんて貰えるはずないじゃないですか。」
「そうだけどさぁ。」
「むしろ私にプレゼントをください、金貨200枚でいいですよ。」
「無理無理無理!」
バカ兄貴の悲鳴が聖夜に響き渡った。
なんともまぁ悲しい奴だが自業自得ってね。
俺へのプレゼントは・・・自分で買うから別にいいや。
いや、始まるのは明日か。
だが今日のミッションを完遂しなければ還年祭が始まったとは言えないだろう。
俺達しか知らない小さな小さなお祭り?だ。
「準備は出来たか?」
「もちろん。」
「大丈夫です。」
「忘れ物はありません。」
「よし、ミッションスタートだ!」
無駄に円陣を組んで気合を入れる。
そもそも円陣自体知らなかったようなのでその辺もしっかりとレクチャー済みだ。
結構気に入ってくれている。
「兄さん。」
「わかった、わかったからそんな顔するなよ。」
「怒られるとわかっているのならば初めから参加すればいいんです。」
妹に怒られたバカ兄貴《フール》が仕方なく参加した。
よしよし。
「じゃあ改めて、ミッションスタートだ!」
「「「「「おー!!!」」」」」
今回のミッションは教会に忍び込み子供達の部屋にプレゼントを置く事。
全員の服装は一点だけ赤色で統一されている。
流石にサンタっぽい服を説明して作ってもらうのは難しかった。
なのでこの間お世話になったアニーとシューターさんにおそろいのマフラーを作ってもらったのだ。
流石にこの間の布はもったいないので普通の布だけどな。
因みにバカ兄貴が参加している理由は鍵開けと忍び込む技量を買っての事だ。
実行部隊は主に彼になるだろう。
俺は別件で動く予定だ。
時刻は真夜中。
流石にこの時間になると誰も歩いていないな。
まぁ、それが好都合なんだけども。
「寒いなぁ。」
「もうすぐ13月ですから、でも今日は一段と冷えていますね。」
「風邪ひかないようにしないと。」
「御主人様、焔の石は持ちましたか?」
「あぁ、二つ入れているからポカポカで問題ない。」
「いいなぁ、一つくださいよ。」
「兄さんには必要ありません。」
相変らず兄貴には厳しいなぁアネットは。
寒さに文句を言いながら教会の前までやってくるとさすがにみんな静かになった。
「じゃあ手筈通りに。」
「裏の鍵を開けて来る。」
「部屋割りは確認したな?」
「一番手前が大きい子、そして奥が小さい子ね。」
「モニカは別室で寝ているはずだ、そっちは任せろ。」
「夜這いしないでよ?」
「残念ながら守備範囲外だよ。」
もうすこし出るところが出て大人になったら考えてもいいが、今はその気にならないな。
手慣れた感じでバカ兄貴がカギを開ける。
「これぐらい朝飯前だぜ。」
「つまりこの街で空き巣被害が出たら真っ先に疑われるわけだ。」
「そ、そんなことしないって!裏稼業からは足を洗ったんだ。」
「そうだったな。」
黒歴史だからなぁ、あんまり弄ってやるのも可哀想だからこのぐらいにしてやろう。
明日はクリスマス。
ってことは今日はクリスマスイブだ。
元の世界ならお祭り騒ぎだが、ここでは静かな物だなぁ。
静かに戸を開け中へと入る。
真っ暗だがなんとかなりそうだ。
「ミラ様行きましょう。」
「えぇ。」
「こっちは任せてね。」
「よろしく頼む。」
「裏口は任せとけ。」
二手に分かれてミッションを開始する。
皆は右に、俺は左に。
暗い教会内を壁に手をつきながらゆっくりと進む。
子供達がいるのは教会の左側、だがモニカは教会の右側、懺悔室の横を主寝室にしていた。
防犯上あまりよろしくないが、懺悔を聞くのもまた彼女の仕事だ。
一度聖堂の中を通る。
真っ暗はずなのに、そこだけは明るい。
うーむ、神秘的だなぁ。
特に解呪に使用する入れ物は月光を集めてまるでそこだけ輝いているようだ。
ここには神様がいる・・・と、モニカがいつも言ってるな。
本当にそんな感じがするぞ。
「誰?」
と、その時だった。
寝ているはずのモニカが聖堂にやって来た。
慌てて台の裏に隠れる。
「確かに誰かいる気配がしたんだけど・・・。まさか神様が?そんなはずがないわね。」
ふぅ、危機一髪だ。
「そうだ、子供達はどうしているかしら。今日はよく冷えてるから風邪をひかないように見に行かなくちゃ。」
って、おいおいおい。
危機一髪どころじゃないぞ、万事休すじゃないか。
どうする。
どうすればいい。
その場で色々と思案を巡らせ、そして一つの結論に達した。
「モニカ。」
「え!」
子供達の部屋へ向かおうとしたモニカを呼び止める。
慌てた様子で振り返った彼女とバッチリ目が合った。
「シロウ・・・さん?」
「驚かせて悪かったな。」
「こんな時間にどうしたんですか?扉も裏口も鍵をかけたはずなのに。」
「まぁまぁその辺は気にするな。」
「気にするなって・・・。」
まぁ、普通は気になるよな。
俺もおかしなことを言っている自覚はある。
「それで、どうされたんですか?」
「これを持って来たんだ。」
「え?」
「まぁまずは見てくれ。」
近づいてきたモニカに例の木箱を渡す。
ステンドグラスから月光が振り注ぎなんだか雰囲気が良いようだが、俺の気のせいだろう。
箱を開けると香水の瓶がキラキラと輝いていた。
「綺麗・・・。」
「香水が欲しいと言っていただろ?女達と一緒で申し訳ないが、良かったら貰ってくれ。」
「ありがとうございます!本当にありがとうございます・・・。」
まるで宝石を貰ったかのように木箱ごと香水の瓶を抱きしめる。
あー、うん。
喜んでもらって何よりだ。
「こんな日が来るだなんて、まさか私が。」
「普段から頑張っているご褒美みたいなものだ。それに、そんなに高い物じゃないからそんなに感動しなくても・・・。」
「感動するに決まってるじゃないですか!」
「お、おう。」
「あか、神様ありがとうございます。シロウ様本当にありがとうございます。」
目をウルウルさせてモニカが俺を見上げて来る。
これはあれか?キスをしろってことか?
いやいやいや、俺にその気はない。
さっきも言ったように守備範囲外で・・・。
だがモニカはそんな俺の気持ちなど知るはずもなく、うっとりとした顔で俺を見て来る。
これは逃げられな・・・。
ふと気配を感じ横を見るとミラとアネット、そしてエリザがこそっとこちらを見ていた。
あー、うん。
ミッション終了ですね。
戻ります。
はい。
「モニカ。」
「はい、シロウさん。」
「今日はもう遅い、明日の事もあるし今日は早く寝ると良いぞ。」
「え?」
「明日は間違いなく子供達が大騒ぎする。絶対に。そんな時にモニカが寝不足じゃ大変だろ?」
「確かに明日から還年祭がはじまりますけど・・・。」
「じゃあ、そういう事で、後は任せた。じゃあな!」
「え、ちょっとシロウさん、え!」
シロウ様がシロウさんになっていたのは気にしないでおくか。
戸惑っているモニカを放置して急ぎ女達の待つ方へと向かう。
普通ならあそこでキスの一つでもしてやるんだろうが、残念ながらそういう事が出来る程たらしでもないんでね。
諦めてくれ。
部屋に入り裏口から急いで出た。
「鍵閉めよろしく。」
「了解っと。」
赤いマフラーを身に着けた集団が深夜の街を駆け抜ける。
「首尾は?」
「問題なし、ちゃんと全員の枕元に置いたわよ。」
「毛布も直しておきました。」
「よし、さっさと帰るか。」
「そっちは失敗したのね。」
「っていうか、聖堂に入ったと同時に向こうが出て来たんじゃ隠れようもない。」
「ふ~ん、そういう事にしてあげる。」
向こうが成功しただけにこっちだけが失敗したように見えるが、あれはどうしようもない。
むしろ俺が犠牲になったからこそ成功を勝ち取れたわけで・・・。
「いい雰囲気でしたね。」
「気のせいじゃないか?」
「月光に光るステンドグラス、あの下で初めてのキスなんてしたら一生忘れられませんね。」
「そうですね・・・。残念ながらそんな素敵な物ではありませんでした。」
「私もです。」
「わたしは・・・。」
何故かエリザだけが顔を赤くして俺を見て来るんだが、まさかお前抱いた時が初めてだったのか?
まぁそんな事もあるか。
別に相手が処女だろうがキスがまだだろうがあんまり気にしないからなぁ。
相手が誰かなんて興味ないし。
「ともかくミッションコンプリートだ、さっさと帰って寝るぞ。」
「あ~、私ん所にもプレゼント来ないかなぁ。」
「渡しただろ?」
「それはそれよ。」
香水は三人に渡してある。
どのタイミングで使うかは任せているが、そもそも俺に効くのかはわからない。
ま、見てるだけでも綺麗な瓶だし。
それに、一応三人分のプレゼントも用意してある。
全員一緒っていうのは流石にあれだろ?
「俺の所にも・・・。」
「兄さんの所には来ません。」
「えぇ!」
「当たり前です。私を奴隷に落としておいて、プレゼントなんて貰えるはずないじゃないですか。」
「そうだけどさぁ。」
「むしろ私にプレゼントをください、金貨200枚でいいですよ。」
「無理無理無理!」
バカ兄貴の悲鳴が聖夜に響き渡った。
なんともまぁ悲しい奴だが自業自得ってね。
俺へのプレゼントは・・・自分で買うから別にいいや。
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