216 / 1,027
216.転売屋は欲しい物を聞く
しおりを挟む
無事に肉も売り終わり、来週には還年祭りが控えている。
12月ももう終わりだ。
前の世界では師走といって忙しくすぐに年末が来たものだが・・・、ぶっちゃけここでも同じだな。
で、年末にはもう一つメインイベントが待っている。
残念ながらこの国にその文化はない様だ。
ま、当然だけどな。
「こんにちはシロウ様、聖水の納品はまだだったと思いますが・・・。」
「あぁ、今日は別件で来たんだ。チビ共は?」
「今は御昼寝中です。」
朝は畑仕事、昼はデリバリーの仕事。
なんだかんだ忙しく働いている。
まだ小さいんだ、昼寝も必要だろう。
「これ、皆に食べさせてやってくれ。」
「この間沢山お肉をいただいたのに・・・。感謝します。」
「ただの菓子だぞ?」
「それでも彼らにしてみれば食事以上のご褒美です、きっと喜ぶことでしょう。」
いつものお菓子を渡しただけでこんなに喜ばれるとは。
安上がりな奴らだ。
「そこまで恩に感じるなら一つ頼まれてくれないか?」
「何をすればよいのでしょうか。」
「欲しい物を探ってほしいんだ。」
「えっと、子供達のですか?」
「あぁ、例えば玩具が欲しいとかお菓子が欲しいとか何でもいい。具体的な奴を聞いてくれないか?」
「それは構いませんが・・・。」
「ちなみにモニカが欲しいのはなんだ?」
「これだけ恵まれているのです、何もいりません。」
「いや、一つぐらいあるだろう。神に仕える者ではなく、一人の女としてはどうだ?」
そこまで言うと真剣な顔をして何かを考えだした。
時間にして一分かそこらだったとおもうが、まるで子供のような顔をして俺を見る。
「香水。」
「香水?そんなものが欲しいのか?」
「自分の物は中々思いつきませんが、香水であれば普段から使えると思いまして。」
「なるほどな。」
「でも、頂いてももったいなくて使えないかもしれません。」
「いや、そこは使えよ。」
「使わなくても、見ているだけで幸せになりますから。あ、子供達が起きたようですね。」
扉の向こうからモニカを呼ぶ声が聞こえて来る。
ここに居るのがバレたら遊べと絡まれるので今のうちに退散しよう。
「さっきの件よろしく頼むな。」
「明日ご報告しますね。」
背中で返事を聞いて急ぎ教会を出る。
折角だし香水を調べてみるか。
露店・・・ではなく商店街の方へとむかう。
還年祭を前にたくさんの人でにぎわっているようだ。
うちの店は・・・。
この間のような行列は無し。
血の匂いが取れないので当分はあのセールはしないでおこう。
店を通り過ぎて向かったのは五件ほど隣の小さなお店。
普段なら俺一人で入らないような店だ。
「いらっしゃいませ。あら、買取屋さんじゃない。」
「どうも。」
「珍しい人が来たわね、しかも一人だなんて。ミラちゃん達へのプレゼント?」
「探し物をしにきたんだ。」
店内をぐるりと見渡してみると、女性が好きそうな小物や雑貨が所狭しと並べられていた。
なんでこんなピンクとか赤とかのキラキラしたやつが好きかねぇ。
「お探しの物は?」
「香水だ。」
「あら、他の女の子にプレゼント?浮気はダメよ?」
「そもそも二人は奴隷、もう一人は・・・あれは何になるんだ?」
「抱いている時点で恋人だと思うけど。」
「この歳になって恋愛感情をもってもなぁ。」
「それは私に対する挑戦状?」
おっと、今の俺は20代だ。
目の前にいる男・・・じゃなかった女性は俺よりも年上。
これ以上の暴言は死を意味するだろう。
「気を悪くしたなら悪かった。だが本当にそう言う感情じゃないんだ。なんていうか、仲間か?」
「エリザちゃんも可哀想に。ちゃんと三人共愛してあげないとダメよ?」
「それはわかっているつもりだ。」
「ならいいけど。香水だったわね、ちょっと待ってて。」
見た目は完全に男。
何なら髭まではやしているけど、中身は女。
性同一性障害とか難しい言葉もあるが、要は見た目と中身が違うだけだ。
中身が女だから可愛い物が好き。
ま、男でも好きな人はいるか。
ダンディが店の奥へと消え、そして小脇で抱えられるほどの小さな木箱を持って来た。
因みに彼・・・彼女の身長は2mを超える。
名前に相応しい外見だが・・・女だ。
「香水と言えばこれよね。」
「随分と可愛らしいボトルだな。」
「綺麗でしょ?前に買い付けたんだけど、可愛すぎて売るのを迷ってたのよね。ちょうど四本あるからどうかなって思ったの。」
木箱の中にはキラキラと輝くピンク色のボトルが四本収められていた。
クリスタルカットのような細工が施され、瓶のふたもこれまたゴージャスだ。
どう見ても高そうなんだが・・・。
「さわっても?」
「もちろんよ。でも落とさないでね。」
手に取るといつものように鑑定スキルが発動する。
『蠱惑の香水。サイケバタフライから採れる体液は、魔物だけでなく人を惑わすことで有名である。その成分を抽出した香水は振りかけるだけで周りの異性を虜にする。ただし効果は数分、その後は自分の実力で何とかしなければならない。最近の平均取引価格は銀貨6枚、最安値銀貨3枚、最高値銀貨10枚。最終取引日は22日前と記録されています。』
香水にしては随分と怪しい効果が付与されているようだ。
惑わすことはできても効果は数分。
その後は自己責任って、中途半端と言えば中途半端だがきっかけにはなるだろう。
入れ物が綺麗なので、それだけでも喜ぶかもしれない。
「蠱惑の香水ねぇ。」
「きっかけは作るけど後は自己責任っていうのが良いわよね。」
「そもそも惑わすのはどうなんだ?」
「そうでもしないときっかけがつかめない子もいるのよ。特に奥手な子はね。」
「うちの女達には関係ないな。」
「そうでもないわよ。女は皆恥ずかしがり屋なの。」
「そういう物か?」
「恥ずかしがる女とそうじゃない女。どっちが好みかなんて、聞かなくても答えは出てるでしょ?」
確かにまぁ、言わんとすることはわかる。
何も考えずに目の前で脱がれるよりも、多少は恥じらってもらえる方が男としては嬉しい物だ。
がっつりやりたいって時もあるけどな。
「わかった、これをくれ。」
「ありがとう。せっかくだから個別の木箱もサービスしちゃう。」
「助かるよ。いくらだ?」
「そうねぇ・・・。」
電卓というかそろばんというか、ともかく不思議な計算機がこの世界には存在する。
それをパチパチ?ポチポチ?叩いて計算をし始める。
「銀貨30枚でどうかしたら。」
「んー・・・。まぁいいか。」
「そう言ってくれると思ったわ。」
「また何かあったら相談に乗ってくれ。」
「もちろんよ、皆によろしくね。」
代金をさくっと支払って、店に戻る。
割高な買い物だったが、今後につながると思えばそれでいいだろう。
見た目はあれだがあの人は嫌いじゃない。
「ただいま。」
「あ、おかえり。なにそれ。」
「目ざといな。」
「だってシロウがそんな可愛い袋持ってることなんてないから。」
「たしかにまぁ、そうだな。」
薄い革の袋にカラフルな刺繍が施されている。
男が持つにしてはちょっと派手だ。
「その袋はダンディさんの店ですね。」
「え!シロウがそこに行ったの!?」
「行ったら悪いか?」
「そうじゃないけど・・・。ねぇ、中身は何?」
「今度のお楽しみだ。」
「えーケチ!」
「じゃあいらないのか?」
「いるいる!」
「なら25日までお預けだ。」
エリザがブーブー言っているが無視して袋を鍵付きの棚にしまう。
これでよしっと。
「25日に何かあるのですか?」
「俺がいた地方ではその日に贈り物をしあう文化があるんだよ。」
「そんな文化が・・・でも素敵ですね。」
「欲しい物でもいいが、相手が貰ってほしい物ってのも乙な物だろ?」
「私もやる!」
「まぁ、期待しないで待ってるよ。」
クリスマスは送る方も貰う方も嬉しい文化だ。
子供にとっては年に一度のお祭りだな。
楽しそうに話し合う女達を横目に、これをどう結び付けるかを考えたわけだが・・・。
ちょいと仕込みが遅すぎた。
このネタは来年のお楽しみに取っておくとしよう。
翌日。
モニカが子供達の欲しい物を集計してやって来た。
「人形に、模造刀、お菓子。子供だなぁ。」
「子供ですから。」
「ま、そうだな。」
「これをどうされるんですか?」
「シロウがね、25日に配るんだって。」
説明してくれるのはありがたいが、それだけじゃわからないだろ。
あくまでも子供達を喜ばせるためのサプライズイベントっていうことにしておくが、どういう風に配るかはモニカにも内緒だ。
その方がおもしろい。
玩具配りの許可をとった帰り、エリザが上目使いで俺を見る。
「真っ赤な服は用意しないの?」
「逆に目立ちすぎるだろ。」
「似合うと思うのにな。」
「来年な。」
さて、ボスの許可は取ったし準備を進めるとするか。
年に一度のお祭りだ。
還年祭が大人だけの祭りじゃないって教えてやらないとな。
12月ももう終わりだ。
前の世界では師走といって忙しくすぐに年末が来たものだが・・・、ぶっちゃけここでも同じだな。
で、年末にはもう一つメインイベントが待っている。
残念ながらこの国にその文化はない様だ。
ま、当然だけどな。
「こんにちはシロウ様、聖水の納品はまだだったと思いますが・・・。」
「あぁ、今日は別件で来たんだ。チビ共は?」
「今は御昼寝中です。」
朝は畑仕事、昼はデリバリーの仕事。
なんだかんだ忙しく働いている。
まだ小さいんだ、昼寝も必要だろう。
「これ、皆に食べさせてやってくれ。」
「この間沢山お肉をいただいたのに・・・。感謝します。」
「ただの菓子だぞ?」
「それでも彼らにしてみれば食事以上のご褒美です、きっと喜ぶことでしょう。」
いつものお菓子を渡しただけでこんなに喜ばれるとは。
安上がりな奴らだ。
「そこまで恩に感じるなら一つ頼まれてくれないか?」
「何をすればよいのでしょうか。」
「欲しい物を探ってほしいんだ。」
「えっと、子供達のですか?」
「あぁ、例えば玩具が欲しいとかお菓子が欲しいとか何でもいい。具体的な奴を聞いてくれないか?」
「それは構いませんが・・・。」
「ちなみにモニカが欲しいのはなんだ?」
「これだけ恵まれているのです、何もいりません。」
「いや、一つぐらいあるだろう。神に仕える者ではなく、一人の女としてはどうだ?」
そこまで言うと真剣な顔をして何かを考えだした。
時間にして一分かそこらだったとおもうが、まるで子供のような顔をして俺を見る。
「香水。」
「香水?そんなものが欲しいのか?」
「自分の物は中々思いつきませんが、香水であれば普段から使えると思いまして。」
「なるほどな。」
「でも、頂いてももったいなくて使えないかもしれません。」
「いや、そこは使えよ。」
「使わなくても、見ているだけで幸せになりますから。あ、子供達が起きたようですね。」
扉の向こうからモニカを呼ぶ声が聞こえて来る。
ここに居るのがバレたら遊べと絡まれるので今のうちに退散しよう。
「さっきの件よろしく頼むな。」
「明日ご報告しますね。」
背中で返事を聞いて急ぎ教会を出る。
折角だし香水を調べてみるか。
露店・・・ではなく商店街の方へとむかう。
還年祭を前にたくさんの人でにぎわっているようだ。
うちの店は・・・。
この間のような行列は無し。
血の匂いが取れないので当分はあのセールはしないでおこう。
店を通り過ぎて向かったのは五件ほど隣の小さなお店。
普段なら俺一人で入らないような店だ。
「いらっしゃいませ。あら、買取屋さんじゃない。」
「どうも。」
「珍しい人が来たわね、しかも一人だなんて。ミラちゃん達へのプレゼント?」
「探し物をしにきたんだ。」
店内をぐるりと見渡してみると、女性が好きそうな小物や雑貨が所狭しと並べられていた。
なんでこんなピンクとか赤とかのキラキラしたやつが好きかねぇ。
「お探しの物は?」
「香水だ。」
「あら、他の女の子にプレゼント?浮気はダメよ?」
「そもそも二人は奴隷、もう一人は・・・あれは何になるんだ?」
「抱いている時点で恋人だと思うけど。」
「この歳になって恋愛感情をもってもなぁ。」
「それは私に対する挑戦状?」
おっと、今の俺は20代だ。
目の前にいる男・・・じゃなかった女性は俺よりも年上。
これ以上の暴言は死を意味するだろう。
「気を悪くしたなら悪かった。だが本当にそう言う感情じゃないんだ。なんていうか、仲間か?」
「エリザちゃんも可哀想に。ちゃんと三人共愛してあげないとダメよ?」
「それはわかっているつもりだ。」
「ならいいけど。香水だったわね、ちょっと待ってて。」
見た目は完全に男。
何なら髭まではやしているけど、中身は女。
性同一性障害とか難しい言葉もあるが、要は見た目と中身が違うだけだ。
中身が女だから可愛い物が好き。
ま、男でも好きな人はいるか。
ダンディが店の奥へと消え、そして小脇で抱えられるほどの小さな木箱を持って来た。
因みに彼・・・彼女の身長は2mを超える。
名前に相応しい外見だが・・・女だ。
「香水と言えばこれよね。」
「随分と可愛らしいボトルだな。」
「綺麗でしょ?前に買い付けたんだけど、可愛すぎて売るのを迷ってたのよね。ちょうど四本あるからどうかなって思ったの。」
木箱の中にはキラキラと輝くピンク色のボトルが四本収められていた。
クリスタルカットのような細工が施され、瓶のふたもこれまたゴージャスだ。
どう見ても高そうなんだが・・・。
「さわっても?」
「もちろんよ。でも落とさないでね。」
手に取るといつものように鑑定スキルが発動する。
『蠱惑の香水。サイケバタフライから採れる体液は、魔物だけでなく人を惑わすことで有名である。その成分を抽出した香水は振りかけるだけで周りの異性を虜にする。ただし効果は数分、その後は自分の実力で何とかしなければならない。最近の平均取引価格は銀貨6枚、最安値銀貨3枚、最高値銀貨10枚。最終取引日は22日前と記録されています。』
香水にしては随分と怪しい効果が付与されているようだ。
惑わすことはできても効果は数分。
その後は自己責任って、中途半端と言えば中途半端だがきっかけにはなるだろう。
入れ物が綺麗なので、それだけでも喜ぶかもしれない。
「蠱惑の香水ねぇ。」
「きっかけは作るけど後は自己責任っていうのが良いわよね。」
「そもそも惑わすのはどうなんだ?」
「そうでもしないときっかけがつかめない子もいるのよ。特に奥手な子はね。」
「うちの女達には関係ないな。」
「そうでもないわよ。女は皆恥ずかしがり屋なの。」
「そういう物か?」
「恥ずかしがる女とそうじゃない女。どっちが好みかなんて、聞かなくても答えは出てるでしょ?」
確かにまぁ、言わんとすることはわかる。
何も考えずに目の前で脱がれるよりも、多少は恥じらってもらえる方が男としては嬉しい物だ。
がっつりやりたいって時もあるけどな。
「わかった、これをくれ。」
「ありがとう。せっかくだから個別の木箱もサービスしちゃう。」
「助かるよ。いくらだ?」
「そうねぇ・・・。」
電卓というかそろばんというか、ともかく不思議な計算機がこの世界には存在する。
それをパチパチ?ポチポチ?叩いて計算をし始める。
「銀貨30枚でどうかしたら。」
「んー・・・。まぁいいか。」
「そう言ってくれると思ったわ。」
「また何かあったら相談に乗ってくれ。」
「もちろんよ、皆によろしくね。」
代金をさくっと支払って、店に戻る。
割高な買い物だったが、今後につながると思えばそれでいいだろう。
見た目はあれだがあの人は嫌いじゃない。
「ただいま。」
「あ、おかえり。なにそれ。」
「目ざといな。」
「だってシロウがそんな可愛い袋持ってることなんてないから。」
「たしかにまぁ、そうだな。」
薄い革の袋にカラフルな刺繍が施されている。
男が持つにしてはちょっと派手だ。
「その袋はダンディさんの店ですね。」
「え!シロウがそこに行ったの!?」
「行ったら悪いか?」
「そうじゃないけど・・・。ねぇ、中身は何?」
「今度のお楽しみだ。」
「えーケチ!」
「じゃあいらないのか?」
「いるいる!」
「なら25日までお預けだ。」
エリザがブーブー言っているが無視して袋を鍵付きの棚にしまう。
これでよしっと。
「25日に何かあるのですか?」
「俺がいた地方ではその日に贈り物をしあう文化があるんだよ。」
「そんな文化が・・・でも素敵ですね。」
「欲しい物でもいいが、相手が貰ってほしい物ってのも乙な物だろ?」
「私もやる!」
「まぁ、期待しないで待ってるよ。」
クリスマスは送る方も貰う方も嬉しい文化だ。
子供にとっては年に一度のお祭りだな。
楽しそうに話し合う女達を横目に、これをどう結び付けるかを考えたわけだが・・・。
ちょいと仕込みが遅すぎた。
このネタは来年のお楽しみに取っておくとしよう。
翌日。
モニカが子供達の欲しい物を集計してやって来た。
「人形に、模造刀、お菓子。子供だなぁ。」
「子供ですから。」
「ま、そうだな。」
「これをどうされるんですか?」
「シロウがね、25日に配るんだって。」
説明してくれるのはありがたいが、それだけじゃわからないだろ。
あくまでも子供達を喜ばせるためのサプライズイベントっていうことにしておくが、どういう風に配るかはモニカにも内緒だ。
その方がおもしろい。
玩具配りの許可をとった帰り、エリザが上目使いで俺を見る。
「真っ赤な服は用意しないの?」
「逆に目立ちすぎるだろ。」
「似合うと思うのにな。」
「来年な。」
さて、ボスの許可は取ったし準備を進めるとするか。
年に一度のお祭りだ。
還年祭が大人だけの祭りじゃないって教えてやらないとな。
3
お気に入りに追加
328
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~
hisa
ファンタジー
受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。
自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。
戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?
教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!!
※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく!
※第5章に突入しました。
※小説家になろう96万PV突破!
※カクヨム68万PV突破!
※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる