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192.転売屋はデリバリーを始める
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用意するものは二つ。
一つは風蜥蜴の被膜に巨大な地図。
被膜はダンジョンに住む空を飛ぶ蜥蜴から取れるやつで、まるで台所のラップのように伸縮性があり、液体がこぼれないようによく家庭でつかわれているやつだ。
家庭用は加工され小さくなっているが、買取品は結構でかい。
それとギルド協会で借りてきたデカい地図。
各住戸までしっかりと書かれているので色々と把握しやすいんだよな。
野菜スープはミラ達にも大好評で何で流行らないのか不思議がっていた。
やはり場所の問題だろう。
それと、持ち歩きや持ち帰りがし辛いっていうのもネックだ。
それを解決するのが、さっきの二つってわけだな。
「それで?」
「デリバリーサービスを始めようじゃないか。」
「で、でりばりー?」
「要は宅配だよ。売れない理由は味じゃなく場所と利便性の悪さ。場所は変えようがないけど利便性は向上できる。そう、この二つがあればね。」
ツッコミはなかった。
「ただの被膜だよな?」
「それとおっきな地図!」
「おっきいねぇ。」
何故チビも一緒なのかって?
そりゃこの作戦には必要不可欠だからだよ。
露店の隅にある事を良い事に、区画よりも少しはみ出て台を置きそこに地図を広げる。
怒られたら謝って引っ込めればいいし、最悪二区画借りるって方法もある。
「まぁ見てろって。試食用に小さな器も家から持ってきたから、これに一口分盛ってくれ。」
「お、おう。」
言われるがままスープと麺を小皿に盛る。
「そしてこれをもってそこらの人に声をかけてこい。美味いと言ったら店はこっちだよ、持ち帰れるってと言うんだ。」
「は~い!」
「わかった!」
チビ共に小皿を二つずつ持たせて市場の中をウロウロするように指示を出す。
汁が入っているので若干危なっかしいが、まぁ大丈夫だろう。
「いったい何をするつもりなんだ?」
「まぁ見てろって。」
チビ共が出て行ってわずか数分。
向こうから大人と共に帰ってきた。
「ここだよ!」
「ここで買えるの!」
「いらっしゃい、美味かっただろ?」
「あぁ、とても美味しかった。是非家族にも食べさせたいんだが本当に持ち帰れるのかい?」
やって来たのは穏やかな感じの中年紳士。
こういうお客さんが第一号ってのはありがたいね。
「何人分だ?」
「子供の分も入れて四人分だ。」
「一杯いくらだっけ?」
「銅貨8枚だから32枚になります!」
「へぇ、結構良心的な値段だね。」
だろ?
個人的にはもう少し高くてもいいと思うんだが・・・。
まぁその辺は店主に任せるよ。
「それじゃあ四人分はあとで持っていくからどこに住んでいるか教えてくれるか?」
「え?家まで運んでくれるのかい?」
「あぁ、腕は二本しかないんだから四つは無理だろ。器も後で回収するから食べ終わったら玄関先に置いといてくれ。」
「何から何まで助かるなぁ。」
「今回限りの特別価格さ。次回からは銅貨3枚追加になる。」
「それでも十分だよ。じゃあ家はここだからよろしくね。」
中年紳士は代金を支払うと丁寧に会釈して去っていった。
我ながらなかなか堂に入った説明じゃないか。
まるで自分で商売しているみたいだ。
「ってな感じだ。場所はわかったな?」
「うん!」
「でも僕たちが持っていくの?こぼれたりしない?」
「秘密兵器を用意してる。とりあえず四人前作ってやってくれ。」
「わかったすぐ作るよ!」
料理は任せて秘密兵器の用意をする。
テッテレ~、風蜥蜴の被膜~。
『風蜥蜴の被膜。風蜥蜴はダンジョンに生息する魔物で、自由に出し入れ出来る皮膜でダンジョン内を滑空し上方から強襲してくる厄介な魔物。その被膜は柔軟性があり、物にピタッと張り付くことから家庭でも重宝されている。最近の平均取引価格は銅貨5枚、最安値銅貨3枚、最高値銅貨8枚。最終取引日は3日前と記録されています。』
食べ物を保存するのによく使われるラップ、それと似た使い方ができるんだからダンジョンの魔物ってのは不思議だよな。
ちなみに被膜一枚で器10枚分はとれるので、素材で利益が圧迫されるなんてことはない。
その辺もちゃんと考えてるわけですよ。
「できたぞ!」
「それじゃあ器の上に被膜をこうやって・・・っと。」
「わ!くっついた!」
「傾けてもこぼれないよ!」
「これなら走って転んでも問題ないだろう。とはいえ気を付けて運ぶんだぞ、分ったな?」
「「はい!」」
「じゃあいってこい。」
「「いってきま~す!」」
器二つが載ったお盆を持ってチビ共が人込みを縫うように去っていく。
「よくこんなこと思いつくな、アンタすごいよ。何者なんだい?」
「ただのしがない買取屋さ。」
「ここまでしてもらってあれなんだけどよ、買取屋がなんでこんなことを?」
「そりゃ美味いもんがなくなると困るからだよ。チビ共が運んでいるだけで十分に興味を引くし、戻ってきたらさっきみたいに客を捕まえてきてもらえばいい。賃金はまぁ任せるが、宅配一回に付き銅貨1枚、日給は二人で銀貨1枚ってところでどうだ?」
賃金まで口を出すのはアレだが、目安にはなるだろう。
二人で銀貨1枚稼げたら上々だ。
児童労働に低賃金、元の世界なら炎上する案件だがここは異世界、それに賃金も決して安すぎるわけじゃない。
危険なことはないし、重たいものを運ばせるわけじゃない。
子供が稼ぐとしたらこれぐらいが相場だ。
「もしこの分で売れるんならむしろ大歓迎だ。むしろ安すぎないか?」
「その辺はチビと交渉してくれ。俺は保護者じゃない。」
「じゃあ何なんだ?」
「俺もまた雇用主だよ。朝は俺の畑で働いてもらってるんだ。」
「じゃあ朝はダメなんだな。」
「そっちも朝は仕込みだろ?」
流石に子供だけにフルタイムで働かせるのは無理だろう。
朝一働いて休憩、昼働いて休憩、んで夕方働いたら終り。
それぐらいがちょうどいい。
もちろん成長すればフルタイムも可能かもしれないが、酷使していいわけではない。
「それにしても孤児か・・・。」
「なんだ、まずかったのか?」
「いや、俺も元孤児なんだ。あの二人の苦労もわかる。」
「なら尚の事大切にしてやってくれ。」
「もちろんだ。」
「風蜥蜴の被膜はうちに在庫がある。冒険者ギルドから買うよりかは安くしてやるよ。」
「それが狙いか?」
「さぁ、それはどうかな。」
もちろんそれが狙いだ。
この店程度じゃ稼ぎにならないが、市場を走り回るチビ共を見て同じことを考えるやつは沢山出てくるだろう。
この前のセールじゃないが、こういうのは考えついたやつが偉いんじゃない。
それをうまく利用し、そしてそこから儲けられる奴が偉いんだ。
もちろんこの店に潰れてほしくないというのは本音だが、同じようにデリバリーを始めるやつを咎めたりはしない。
むしろ推奨する。
真似すれば真似するほど風蜥蜴の被膜は売れるだろう。
そうすれば仕入れ値は上がる。
そして売値も上がる。
その前にしっかり買い込んでおけば仕入れ値が上がっても問題ないし、上がった後はギルドに任せればいい。
定価よりも安く売るのはこの店だけ、それなら損のうちに入らないさ。
「なぁ、今小さい子供が何か持って走って来たんだがこの店か?」
「お、客みたいだぞ。」
効果は抜群って感じだな。
「イラッシャイ!そうだよ、うちのを運んで行ったんだ。」
「スープ・・・じゃなさそうだな。」
「野菜のスープと特製麺がうちの売りだ。あったまるし味はそこの買取屋さんが保証するぜ。」
「ん?おぉ、美味かったぞ。」
「へぇ、兄ちゃん例の買取屋だろ?そんな人が褒めるなんざさぞ美味いんだろう。一杯くれ。」
「まいどあり!」
このおっちゃんの会話を聞いていた周りの人も集まってきた。
よしよし、何とか離陸できたな。
「ただいまー!」
「ちゃんと届けたよ!」
「良い所に戻ってきた。家は覚えたよな?」
「うん!」
「また時間が経ったら忘れずに回収するんだぞ?そしたらこの人が一件につき銅貨1枚ずつくれるってさ。」
「ほんと!」
「あぁ、こっちが上手くいったら畑仕事は辞めてもいいからな?」
「え~、そしたらルフに会えないじゃん。」
「そうだよ!どっちも頑張るからさ。」
まったく、元気だねぇ。
二人の頭を少し強めに撫でてやる。
「無理だけはするなよ?」
「うん!」
「大丈夫!」
ここからは俺が世話を焼く必要はないな。
見た目はチビでももう十分一人前だ。
「じゃあまた明日、頑張れよ。」
「は~い!」
「シロウバイバイ!」
二人に見送られて市場を後にする。
一応モニカにも報告しておくか。
それもまた雇用主の仕事ってやつだ。
手土産用のお菓子を買って教会へと足を向ける。
この前のセール同様、それからしばらくデリバリーが流行になるのだった。
一つは風蜥蜴の被膜に巨大な地図。
被膜はダンジョンに住む空を飛ぶ蜥蜴から取れるやつで、まるで台所のラップのように伸縮性があり、液体がこぼれないようによく家庭でつかわれているやつだ。
家庭用は加工され小さくなっているが、買取品は結構でかい。
それとギルド協会で借りてきたデカい地図。
各住戸までしっかりと書かれているので色々と把握しやすいんだよな。
野菜スープはミラ達にも大好評で何で流行らないのか不思議がっていた。
やはり場所の問題だろう。
それと、持ち歩きや持ち帰りがし辛いっていうのもネックだ。
それを解決するのが、さっきの二つってわけだな。
「それで?」
「デリバリーサービスを始めようじゃないか。」
「で、でりばりー?」
「要は宅配だよ。売れない理由は味じゃなく場所と利便性の悪さ。場所は変えようがないけど利便性は向上できる。そう、この二つがあればね。」
ツッコミはなかった。
「ただの被膜だよな?」
「それとおっきな地図!」
「おっきいねぇ。」
何故チビも一緒なのかって?
そりゃこの作戦には必要不可欠だからだよ。
露店の隅にある事を良い事に、区画よりも少しはみ出て台を置きそこに地図を広げる。
怒られたら謝って引っ込めればいいし、最悪二区画借りるって方法もある。
「まぁ見てろって。試食用に小さな器も家から持ってきたから、これに一口分盛ってくれ。」
「お、おう。」
言われるがままスープと麺を小皿に盛る。
「そしてこれをもってそこらの人に声をかけてこい。美味いと言ったら店はこっちだよ、持ち帰れるってと言うんだ。」
「は~い!」
「わかった!」
チビ共に小皿を二つずつ持たせて市場の中をウロウロするように指示を出す。
汁が入っているので若干危なっかしいが、まぁ大丈夫だろう。
「いったい何をするつもりなんだ?」
「まぁ見てろって。」
チビ共が出て行ってわずか数分。
向こうから大人と共に帰ってきた。
「ここだよ!」
「ここで買えるの!」
「いらっしゃい、美味かっただろ?」
「あぁ、とても美味しかった。是非家族にも食べさせたいんだが本当に持ち帰れるのかい?」
やって来たのは穏やかな感じの中年紳士。
こういうお客さんが第一号ってのはありがたいね。
「何人分だ?」
「子供の分も入れて四人分だ。」
「一杯いくらだっけ?」
「銅貨8枚だから32枚になります!」
「へぇ、結構良心的な値段だね。」
だろ?
個人的にはもう少し高くてもいいと思うんだが・・・。
まぁその辺は店主に任せるよ。
「それじゃあ四人分はあとで持っていくからどこに住んでいるか教えてくれるか?」
「え?家まで運んでくれるのかい?」
「あぁ、腕は二本しかないんだから四つは無理だろ。器も後で回収するから食べ終わったら玄関先に置いといてくれ。」
「何から何まで助かるなぁ。」
「今回限りの特別価格さ。次回からは銅貨3枚追加になる。」
「それでも十分だよ。じゃあ家はここだからよろしくね。」
中年紳士は代金を支払うと丁寧に会釈して去っていった。
我ながらなかなか堂に入った説明じゃないか。
まるで自分で商売しているみたいだ。
「ってな感じだ。場所はわかったな?」
「うん!」
「でも僕たちが持っていくの?こぼれたりしない?」
「秘密兵器を用意してる。とりあえず四人前作ってやってくれ。」
「わかったすぐ作るよ!」
料理は任せて秘密兵器の用意をする。
テッテレ~、風蜥蜴の被膜~。
『風蜥蜴の被膜。風蜥蜴はダンジョンに生息する魔物で、自由に出し入れ出来る皮膜でダンジョン内を滑空し上方から強襲してくる厄介な魔物。その被膜は柔軟性があり、物にピタッと張り付くことから家庭でも重宝されている。最近の平均取引価格は銅貨5枚、最安値銅貨3枚、最高値銅貨8枚。最終取引日は3日前と記録されています。』
食べ物を保存するのによく使われるラップ、それと似た使い方ができるんだからダンジョンの魔物ってのは不思議だよな。
ちなみに被膜一枚で器10枚分はとれるので、素材で利益が圧迫されるなんてことはない。
その辺もちゃんと考えてるわけですよ。
「できたぞ!」
「それじゃあ器の上に被膜をこうやって・・・っと。」
「わ!くっついた!」
「傾けてもこぼれないよ!」
「これなら走って転んでも問題ないだろう。とはいえ気を付けて運ぶんだぞ、分ったな?」
「「はい!」」
「じゃあいってこい。」
「「いってきま~す!」」
器二つが載ったお盆を持ってチビ共が人込みを縫うように去っていく。
「よくこんなこと思いつくな、アンタすごいよ。何者なんだい?」
「ただのしがない買取屋さ。」
「ここまでしてもらってあれなんだけどよ、買取屋がなんでこんなことを?」
「そりゃ美味いもんがなくなると困るからだよ。チビ共が運んでいるだけで十分に興味を引くし、戻ってきたらさっきみたいに客を捕まえてきてもらえばいい。賃金はまぁ任せるが、宅配一回に付き銅貨1枚、日給は二人で銀貨1枚ってところでどうだ?」
賃金まで口を出すのはアレだが、目安にはなるだろう。
二人で銀貨1枚稼げたら上々だ。
児童労働に低賃金、元の世界なら炎上する案件だがここは異世界、それに賃金も決して安すぎるわけじゃない。
危険なことはないし、重たいものを運ばせるわけじゃない。
子供が稼ぐとしたらこれぐらいが相場だ。
「もしこの分で売れるんならむしろ大歓迎だ。むしろ安すぎないか?」
「その辺はチビと交渉してくれ。俺は保護者じゃない。」
「じゃあ何なんだ?」
「俺もまた雇用主だよ。朝は俺の畑で働いてもらってるんだ。」
「じゃあ朝はダメなんだな。」
「そっちも朝は仕込みだろ?」
流石に子供だけにフルタイムで働かせるのは無理だろう。
朝一働いて休憩、昼働いて休憩、んで夕方働いたら終り。
それぐらいがちょうどいい。
もちろん成長すればフルタイムも可能かもしれないが、酷使していいわけではない。
「それにしても孤児か・・・。」
「なんだ、まずかったのか?」
「いや、俺も元孤児なんだ。あの二人の苦労もわかる。」
「なら尚の事大切にしてやってくれ。」
「もちろんだ。」
「風蜥蜴の被膜はうちに在庫がある。冒険者ギルドから買うよりかは安くしてやるよ。」
「それが狙いか?」
「さぁ、それはどうかな。」
もちろんそれが狙いだ。
この店程度じゃ稼ぎにならないが、市場を走り回るチビ共を見て同じことを考えるやつは沢山出てくるだろう。
この前のセールじゃないが、こういうのは考えついたやつが偉いんじゃない。
それをうまく利用し、そしてそこから儲けられる奴が偉いんだ。
もちろんこの店に潰れてほしくないというのは本音だが、同じようにデリバリーを始めるやつを咎めたりはしない。
むしろ推奨する。
真似すれば真似するほど風蜥蜴の被膜は売れるだろう。
そうすれば仕入れ値は上がる。
そして売値も上がる。
その前にしっかり買い込んでおけば仕入れ値が上がっても問題ないし、上がった後はギルドに任せればいい。
定価よりも安く売るのはこの店だけ、それなら損のうちに入らないさ。
「なぁ、今小さい子供が何か持って走って来たんだがこの店か?」
「お、客みたいだぞ。」
効果は抜群って感じだな。
「イラッシャイ!そうだよ、うちのを運んで行ったんだ。」
「スープ・・・じゃなさそうだな。」
「野菜のスープと特製麺がうちの売りだ。あったまるし味はそこの買取屋さんが保証するぜ。」
「ん?おぉ、美味かったぞ。」
「へぇ、兄ちゃん例の買取屋だろ?そんな人が褒めるなんざさぞ美味いんだろう。一杯くれ。」
「まいどあり!」
このおっちゃんの会話を聞いていた周りの人も集まってきた。
よしよし、何とか離陸できたな。
「ただいまー!」
「ちゃんと届けたよ!」
「良い所に戻ってきた。家は覚えたよな?」
「うん!」
「また時間が経ったら忘れずに回収するんだぞ?そしたらこの人が一件につき銅貨1枚ずつくれるってさ。」
「ほんと!」
「あぁ、こっちが上手くいったら畑仕事は辞めてもいいからな?」
「え~、そしたらルフに会えないじゃん。」
「そうだよ!どっちも頑張るからさ。」
まったく、元気だねぇ。
二人の頭を少し強めに撫でてやる。
「無理だけはするなよ?」
「うん!」
「大丈夫!」
ここからは俺が世話を焼く必要はないな。
見た目はチビでももう十分一人前だ。
「じゃあまた明日、頑張れよ。」
「は~い!」
「シロウバイバイ!」
二人に見送られて市場を後にする。
一応モニカにも報告しておくか。
それもまた雇用主の仕事ってやつだ。
手土産用のお菓子を買って教会へと足を向ける。
この前のセール同様、それからしばらくデリバリーが流行になるのだった。
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