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166.転売屋は装備を増やす
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そろそろ準備をするか。
準備をしていなかったのは決して忘れていたからではない。
ちょいとやらないといけないことが重なっていたからだ。
だがこれだけ露骨に買取が増え、そして同時に販売も増えると嫌でも意識せざるを得ないだろう。
「ねぇシロウ・・・。」
「わかってる、それ系の装備が入ったら教えてやるから。」
「うん!お願いね!」
「取引板には掲示しておりますので少しは反応があるかもしれません。もっとも、同じことを考えている人も多いようですが。」
「仕方ないわよ、もうすぐだもの。」
もうすぐ始まる。
10月最後のお祭り。
そう、武闘大会だ。
毎年10月に行われ、近隣の猛者たちが集結して己の武を競い合う戦い。
一つ勘違いしてもらいたくないのは、決して殺し合いじゃないという事だ。
あくまでも武を競い合う大会である。
その証拠に得物の刃は全て潰されており、用意した物しか使用できない。
唯一持参できるのは魔装具と呼ばれる身体能力を高める装備のみ。
だからこの時期はそれが飛ぶように売れる。
例え効果が薄くとも、藁にもすがる思いで参加者は買い漁っていくのだ。
そんな時期の昼下がり。
珍しい奴が店に助けを求め突然やってきた。
「シロウさ~ん、たすけてくださ~い!」
「ルティエじゃないか、どうしたんだ?」
「冒険者の皆さんが押しかけてきて商売にならないんです。」
「あ~・・・。」
ルティエの商売はアクセサリー作りだ。
特に涙貝の雫を使った一点ものは金貨10枚の価値があるとも言われている。
副長の奥様が広めてから爆発的にファンが増え、今では一年の予約待ちらしい。
そんなルティエの店に冒険者が殺到する理由は普通ないのだが、どうやらおまけの方に殺到しているようだな。
「この間の宝石、まだ残ってたのか。」
「だってあの量ですよ?気晴らしに作っていた程度ですし、数が全然足りなくて。」
「で、噂を聞きつけた冒険者が集まって来たと。」
「もうありません!って言っても聞いてくれないんです。おかげで依頼の品が作れなくて大ピンチなんですよぉ。」
ルティエの作るおまけ。
っていうか、気晴らしで作っていたアクセサリーに冒険者が群がっているようだ。
そもそもの始まりは、ルティエの知り合いが下水で見つけてきた屑宝石を大量に持って来たことから始まる。
どうしても買い取ってほしい、という事だったので仕方なく俺が買い付け、そのままルティエに押し付けたのだ。
宝石には様々な効果が込められており、モノによっては火の加護、水の加護などを少し、本当に少しだけ付与してくれるらしい。
加えてものによっては素早さや力の向上もなされるらしく、冒険者の中で隠れたヒット商品になっていた。
ソレが店先に並べられる日は決まっておらず、予約もできない為に余計に物欲をそそられるらしい。
で、いつ行ってもないからそれなら店の前で待とうってな感じになって、終いに早く作れとプレッシャーをかけて来たと。
待つのは全然かまわないが、仕事の邪魔をするのはやり過ぎだ。
どれ、俺が行って蹴散らしてくるかな。
「私も行く?」
「いいや、お前が絡むと話がややこしくなる。俺が行こう。」
「そっか。」
「お前は鍛錬を続けとけ、確か図書館にいい感じの本があったぞ。」
「いやよ、本なんて読んだら眠くなっちゃうもん。」
「じゃあダンジョンに潜ってお目当ての品を見つけて来いよ。」
「それもヤダ、同じこと考えてる冒険者でいっぱいなんだもん。」
全く面倒な女だ。
店番をミラに頼んでルティエと共に裏通りへと向かう。
通りを進むとルティエの店の周りに人だかりが出来ていた。
ただでさえ狭い通りなのに、こんなにいたら通行の邪魔だな。
「あ、戻って来たぞ!」
「早く作って俺達に売ってくれよ!」
「そうだそうだ!」
「金ならいくらでも出すって言ってるだろ!」
「俺が一番だからな。」
「何言ってやがる、俺の方が先だ!」
戻って来て早々小競り合いが始まってしまった。
まったく、狭い道に大声が反響してうるさいったらありゃしない。
「おい、街の中では静かにしろって誰にも教わらなかったのか?」
「なんだてめぇ!」
「こいつ、街の買取屋じゃないか。」
「何でこんな所にこいつが・・・。」
「おたくらが熱望している職人のパトロンだよ。」
「「「パトロン!?」」」
周りの冒険者が驚いた声を上げる。
これを知らないって事はこいつら普段この街にいない連中だな。
そういやどれも見たことない顔ばかりだ。
「あぁ、今回の装備も俺が宝石を提供してるんだ。うちの職人を脅すような奴らに売る義理は無い。さっさと帰れ。」
「何を偉そうに。」
「買取屋如きがとっとと失せろ!」
武器に手をかけて威嚇してくるような奴までいる。
いい度胸だ。
「失せろだとさ、じゃあ戻るかルティエ。」
「え、でも・・・。」
「こんな状況で仕事なんてできないだろ?ちょうど涙石の買取があったんだ、見に来い。」
「わかりました!」
「あ、待て!お前は・・・。」
「言っただろ、こいつは俺の職人だ。お前らが失せろっていうのならこいつも一緒さ。」
入らせる気が無いのならそれはそれ。
しばらくしたらどこかに行くだろう。
その折を見て工房に戻ればいい。
冒険者の文句を背中で聞きながらルティエと共に店に戻る。
「ただいま。」
「お帰りなさいませ、ルティエ様もお疲れ様です。」
「お邪魔します。」
「随分と礼儀の知らない冒険者が増えたな。」
「仕方ないわよ、そういう時期だもの。」
「ギルドは手を打たないのか?」
「一応礼儀正しくするようにって勧告はしてるけど、聞く耳もつと思う?」
まぁ聞くわけないよな。
とはいえ闘技大会までこれが続くのはさすがに困る。
何とかした方がいいだろう。
「う~む。」
「どうしたの?」
「いやな、せっかくだから金儲けに使おうと思って。」
「またぁ?」
「どういうことですか?」
「ルティエ、本業はどんな感じなんだ?詰まってるのか?」
儲けを出そうにもそっちの状況次第だ。
俺の金儲けの為に首を絞めさせるわけにはいかない。
「えっと、月末までは余裕があります。こうなるんじゃないかなって思って前倒しで仕事をしたので。」
「偉いぞ。」
ポンポンと頭を撫でてやると恥ずかしそうに肩をすくめるルティエ。
それを見たエリザが何とも言えない目を向けてきた。
「なら闘技大会までひたすら装備を作れるな。一日に何個できる?」
「えっと、種類を絞れば8つぐらいは。」
「結構作れるんだな。」
「指輪とか、耳飾りは比較的簡単なので。」
「なるほどな。じゃあ指輪に絞れば10はいけるか?」
「台座が有れば。」
ならその線で行こう。
外を静かにさせつつ、俺も儲ける。
ついでにエリザ用の装備も手に入れば万々歳だ。
と、いいタイミングで外が騒がしくなってきた。
奴らが今度は俺の店をターゲットにしに来たんだろう。
ドアを汚される前に片を付けるか。
「ルティエ、お仲間に言って台座を作らせておけ。あそこの連中なら一日に10個ぐらい余裕だろ。」
「え、あ、はい!」
「んじゃ、行ってこい。」
ドアを開けると同時にルティエが駆け出す。
「あ、出てきた!」
「待て!」
「待つのはお前等だ、良い感じに集まってるし耳かっぽじってよく聞けよ。」
ルティエを追いかけようとした冒険者の視線をこちらに集める。
「明日から一日10個限定で毎日指輪を販売する。ただし、購入するにはここで発行する引換券が必要だ。引換券を手に入れる方法はただ一つ、ダンジョンに潜って買取品を持ってくる事。どんなものでもいい、ダンジョン産の装備を持ってきたら引換券を一枚渡す。一日一回先着順だ、わかったな?わかったら今すぐダンジョンに潜ってこい。あぁ、うちではギルドより高値で買い取ってる素材もあるから一緒にもってきても構わないぞ。さぁ行った行った!」
余りの早口に呆然とする冒険者たちをパンパンと手を叩いて覚醒させる。
「ほ、本当に装備を買えるんだな?」
「あぁ、その為の引換券だ。何が何でも10個作らせる、だが先着10人だ。」
「買い取る品は何でもいいのか?」
「ダンジョン産の装備なら武器でも防具でも何でもいいぞ。もしかするとルティエよりも性能のいい装備が見つかるかもしれないし、そうなったら万々歳だろ?」
「期限は?」
「武闘大会の前日までだ。」
「よし、いこうぜ!」
「お、おう!」
「頑張って来いよ~。」
先着順という事もあって群がっていた冒険者が慌てた様子でダンジョンへと向かっていった。
あっという間に静かになる。
「悪い男ね。」
「そうか?」
「そうやって装備を集めるつもりなんでしょ?」
「どんなものを持ってくるかはわからないが、この時期はあればあるだけ売れるからな。」
「ルティエちゃんも大変ね。」
「馬鹿言うな、場を上手くまとめたと褒められても良い所だぞ。」
荒くれどもを暴れさせることなくダンジョンに行かせ、俺の為に装備を持ってこさせる。
相場スキルのおかげで俺が損をする可能性はほとんどない。
加えて魔物の素材を買い取ればどう転んでも儲けしか出ないだろう。
その中に当たりが一つでもあれば最高だな。
特にエリザ関係の装備があればなおいい。
もちろん、そんな簡単にはいかないかもしれないが・・・。
「いいのが有ったら教えてね。」
俺の女の為に働くのもたまには悪くないだろう。
ま、働くのは俺じゃなくて他の男どもだけどな。
準備をしていなかったのは決して忘れていたからではない。
ちょいとやらないといけないことが重なっていたからだ。
だがこれだけ露骨に買取が増え、そして同時に販売も増えると嫌でも意識せざるを得ないだろう。
「ねぇシロウ・・・。」
「わかってる、それ系の装備が入ったら教えてやるから。」
「うん!お願いね!」
「取引板には掲示しておりますので少しは反応があるかもしれません。もっとも、同じことを考えている人も多いようですが。」
「仕方ないわよ、もうすぐだもの。」
もうすぐ始まる。
10月最後のお祭り。
そう、武闘大会だ。
毎年10月に行われ、近隣の猛者たちが集結して己の武を競い合う戦い。
一つ勘違いしてもらいたくないのは、決して殺し合いじゃないという事だ。
あくまでも武を競い合う大会である。
その証拠に得物の刃は全て潰されており、用意した物しか使用できない。
唯一持参できるのは魔装具と呼ばれる身体能力を高める装備のみ。
だからこの時期はそれが飛ぶように売れる。
例え効果が薄くとも、藁にもすがる思いで参加者は買い漁っていくのだ。
そんな時期の昼下がり。
珍しい奴が店に助けを求め突然やってきた。
「シロウさ~ん、たすけてくださ~い!」
「ルティエじゃないか、どうしたんだ?」
「冒険者の皆さんが押しかけてきて商売にならないんです。」
「あ~・・・。」
ルティエの商売はアクセサリー作りだ。
特に涙貝の雫を使った一点ものは金貨10枚の価値があるとも言われている。
副長の奥様が広めてから爆発的にファンが増え、今では一年の予約待ちらしい。
そんなルティエの店に冒険者が殺到する理由は普通ないのだが、どうやらおまけの方に殺到しているようだな。
「この間の宝石、まだ残ってたのか。」
「だってあの量ですよ?気晴らしに作っていた程度ですし、数が全然足りなくて。」
「で、噂を聞きつけた冒険者が集まって来たと。」
「もうありません!って言っても聞いてくれないんです。おかげで依頼の品が作れなくて大ピンチなんですよぉ。」
ルティエの作るおまけ。
っていうか、気晴らしで作っていたアクセサリーに冒険者が群がっているようだ。
そもそもの始まりは、ルティエの知り合いが下水で見つけてきた屑宝石を大量に持って来たことから始まる。
どうしても買い取ってほしい、という事だったので仕方なく俺が買い付け、そのままルティエに押し付けたのだ。
宝石には様々な効果が込められており、モノによっては火の加護、水の加護などを少し、本当に少しだけ付与してくれるらしい。
加えてものによっては素早さや力の向上もなされるらしく、冒険者の中で隠れたヒット商品になっていた。
ソレが店先に並べられる日は決まっておらず、予約もできない為に余計に物欲をそそられるらしい。
で、いつ行ってもないからそれなら店の前で待とうってな感じになって、終いに早く作れとプレッシャーをかけて来たと。
待つのは全然かまわないが、仕事の邪魔をするのはやり過ぎだ。
どれ、俺が行って蹴散らしてくるかな。
「私も行く?」
「いいや、お前が絡むと話がややこしくなる。俺が行こう。」
「そっか。」
「お前は鍛錬を続けとけ、確か図書館にいい感じの本があったぞ。」
「いやよ、本なんて読んだら眠くなっちゃうもん。」
「じゃあダンジョンに潜ってお目当ての品を見つけて来いよ。」
「それもヤダ、同じこと考えてる冒険者でいっぱいなんだもん。」
全く面倒な女だ。
店番をミラに頼んでルティエと共に裏通りへと向かう。
通りを進むとルティエの店の周りに人だかりが出来ていた。
ただでさえ狭い通りなのに、こんなにいたら通行の邪魔だな。
「あ、戻って来たぞ!」
「早く作って俺達に売ってくれよ!」
「そうだそうだ!」
「金ならいくらでも出すって言ってるだろ!」
「俺が一番だからな。」
「何言ってやがる、俺の方が先だ!」
戻って来て早々小競り合いが始まってしまった。
まったく、狭い道に大声が反響してうるさいったらありゃしない。
「おい、街の中では静かにしろって誰にも教わらなかったのか?」
「なんだてめぇ!」
「こいつ、街の買取屋じゃないか。」
「何でこんな所にこいつが・・・。」
「おたくらが熱望している職人のパトロンだよ。」
「「「パトロン!?」」」
周りの冒険者が驚いた声を上げる。
これを知らないって事はこいつら普段この街にいない連中だな。
そういやどれも見たことない顔ばかりだ。
「あぁ、今回の装備も俺が宝石を提供してるんだ。うちの職人を脅すような奴らに売る義理は無い。さっさと帰れ。」
「何を偉そうに。」
「買取屋如きがとっとと失せろ!」
武器に手をかけて威嚇してくるような奴までいる。
いい度胸だ。
「失せろだとさ、じゃあ戻るかルティエ。」
「え、でも・・・。」
「こんな状況で仕事なんてできないだろ?ちょうど涙石の買取があったんだ、見に来い。」
「わかりました!」
「あ、待て!お前は・・・。」
「言っただろ、こいつは俺の職人だ。お前らが失せろっていうのならこいつも一緒さ。」
入らせる気が無いのならそれはそれ。
しばらくしたらどこかに行くだろう。
その折を見て工房に戻ればいい。
冒険者の文句を背中で聞きながらルティエと共に店に戻る。
「ただいま。」
「お帰りなさいませ、ルティエ様もお疲れ様です。」
「お邪魔します。」
「随分と礼儀の知らない冒険者が増えたな。」
「仕方ないわよ、そういう時期だもの。」
「ギルドは手を打たないのか?」
「一応礼儀正しくするようにって勧告はしてるけど、聞く耳もつと思う?」
まぁ聞くわけないよな。
とはいえ闘技大会までこれが続くのはさすがに困る。
何とかした方がいいだろう。
「う~む。」
「どうしたの?」
「いやな、せっかくだから金儲けに使おうと思って。」
「またぁ?」
「どういうことですか?」
「ルティエ、本業はどんな感じなんだ?詰まってるのか?」
儲けを出そうにもそっちの状況次第だ。
俺の金儲けの為に首を絞めさせるわけにはいかない。
「えっと、月末までは余裕があります。こうなるんじゃないかなって思って前倒しで仕事をしたので。」
「偉いぞ。」
ポンポンと頭を撫でてやると恥ずかしそうに肩をすくめるルティエ。
それを見たエリザが何とも言えない目を向けてきた。
「なら闘技大会までひたすら装備を作れるな。一日に何個できる?」
「えっと、種類を絞れば8つぐらいは。」
「結構作れるんだな。」
「指輪とか、耳飾りは比較的簡単なので。」
「なるほどな。じゃあ指輪に絞れば10はいけるか?」
「台座が有れば。」
ならその線で行こう。
外を静かにさせつつ、俺も儲ける。
ついでにエリザ用の装備も手に入れば万々歳だ。
と、いいタイミングで外が騒がしくなってきた。
奴らが今度は俺の店をターゲットにしに来たんだろう。
ドアを汚される前に片を付けるか。
「ルティエ、お仲間に言って台座を作らせておけ。あそこの連中なら一日に10個ぐらい余裕だろ。」
「え、あ、はい!」
「んじゃ、行ってこい。」
ドアを開けると同時にルティエが駆け出す。
「あ、出てきた!」
「待て!」
「待つのはお前等だ、良い感じに集まってるし耳かっぽじってよく聞けよ。」
ルティエを追いかけようとした冒険者の視線をこちらに集める。
「明日から一日10個限定で毎日指輪を販売する。ただし、購入するにはここで発行する引換券が必要だ。引換券を手に入れる方法はただ一つ、ダンジョンに潜って買取品を持ってくる事。どんなものでもいい、ダンジョン産の装備を持ってきたら引換券を一枚渡す。一日一回先着順だ、わかったな?わかったら今すぐダンジョンに潜ってこい。あぁ、うちではギルドより高値で買い取ってる素材もあるから一緒にもってきても構わないぞ。さぁ行った行った!」
余りの早口に呆然とする冒険者たちをパンパンと手を叩いて覚醒させる。
「ほ、本当に装備を買えるんだな?」
「あぁ、その為の引換券だ。何が何でも10個作らせる、だが先着10人だ。」
「買い取る品は何でもいいのか?」
「ダンジョン産の装備なら武器でも防具でも何でもいいぞ。もしかするとルティエよりも性能のいい装備が見つかるかもしれないし、そうなったら万々歳だろ?」
「期限は?」
「武闘大会の前日までだ。」
「よし、いこうぜ!」
「お、おう!」
「頑張って来いよ~。」
先着順という事もあって群がっていた冒険者が慌てた様子でダンジョンへと向かっていった。
あっという間に静かになる。
「悪い男ね。」
「そうか?」
「そうやって装備を集めるつもりなんでしょ?」
「どんなものを持ってくるかはわからないが、この時期はあればあるだけ売れるからな。」
「ルティエちゃんも大変ね。」
「馬鹿言うな、場を上手くまとめたと褒められても良い所だぞ。」
荒くれどもを暴れさせることなくダンジョンに行かせ、俺の為に装備を持ってこさせる。
相場スキルのおかげで俺が損をする可能性はほとんどない。
加えて魔物の素材を買い取ればどう転んでも儲けしか出ないだろう。
その中に当たりが一つでもあれば最高だな。
特にエリザ関係の装備があればなおいい。
もちろん、そんな簡単にはいかないかもしれないが・・・。
「いいのが有ったら教えてね。」
俺の女の為に働くのもたまには悪くないだろう。
ま、働くのは俺じゃなくて他の男どもだけどな。
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