164 / 1,063
164.転売屋は体を動かす
しおりを挟む
天高く、馬肥ゆる秋。
それは人にも同じことが言える。
ってか生き物全てか?
「太った・・・。」
「だな。」
「どうしてわかるのよ!」
「だって昨日上に乗って・・・。」
「あーうるさいうるさい!どうせ太りましたよ!」
逆ギレかよとツッコミながら、これ以上からかうと痛い目を見るのでこの辺で止めておく。
「仕方ないのよ、ご飯が美味しいんだもん。」
「今年は何を食べても美味しいですね。」
「そうなの!お肉は脂がのってるし、お野菜は真ん丸だし、エールの出来は最高だし!」
「冷蔵用魔道具も来ましたしね。」
「あれのせいで、あれのせいで・・・。」
「いや、あいつは何も悪くない。ただエールを冷やしていただけだ。」
「わかってるわよ!」
だからなんで俺に当たる。
ダンジョンから戻った後、風呂から上がった後、運動の後、何かにつけてエールを飲んでたらそりゃ太るわ。
美味いのは分かるがその辺はしっかりとセーブしてだな・・・。
「どうしますか?今晩からお食事減らしますか?」
「ううん、減らさない。」
「ならどうするんだ?」
「ダンジョンいってくる。」
「でしたらパニックグラスなんていかがでしょう。」
ダンジョンで体を動かす作戦にアネットがのっかってきた。
「え~、あいつ際限なく湧くんだもん。」
「だからいいんです。この時期のパニックグラスには稀にアルビノ種が混じる事があるんです。ホワイトグラスは薬にも使えますし、なによりいい運動になりますよ。良かったら代謝を上げるお薬用意しますけど。」
「ん、じゃあやる。」
「よろしくお願いします。」
どうやら交渉成立のようだ。
パニックグラスとはダンジョンに生息する草の魔物で、見た目は雑草っぽいが根っこに本体があり歩いてくる冒険者の脚に絡んでくる厄介な奴だ。
動けなくなった所を他の魔物に襲わせ、死骸を食べるという何ともめんどくさい魔物なのだが、雑草の見た目に違わず繁殖力が半端ない。
それこそ、本体を切り損ねるとそこからすぐに生えてくる。
いっきに燃やし尽くすか本体を的確に潰さなければ延々とわき続けてくるらしい。
ただ面白いのは、必要以上に繁殖しない事。
ある一定の数まで増えると、ピタッと止まる。
なので、その習性を利用して端っこで一匹ずつ狩るやり方もあるらしい。
ただ、倒した所で実入りが無いのでそんなことをやるのは暇つぶしぐらいなものだとか。
ちなみに冒険者じゃなくても油を撒いて火を点ければ退治できるそうだ。
もっとも、わざわざそこまで行って燃やす一般人などいないのだが・・・。
「ちなみに二人は大丈夫ですか?」
「何のことですか?」
「・・・増えたな?」
「ですから何のことですか。」
ミラが良くわからないと首をかしげる。
なるほど、自分では認めたくないと。
わかる、わかるぞその気持ち。
俺も自分が太ったことは認めたくない。
認めれば最後痩せる努力をしなければならないからだ。
気付かない、もしくは変わらなければそんな面倒な事はしなくてもいい。
だから気にしないようにしているのだろう。
だが、俺の目はごまかせん。
話題から逃げようとくるりと反転し、台所へ向かうミラ。
それを素早く追いかけ、魅惑の尻を両手で揉んだ。
「うん、良い尻だ。」
「シロウ様、仕事が有りますのでせめて夕食後に。」
「いつも以上にボリュームがある。胸も少し増えたな。」
「・・・ひどい人です。」
「俺はこのぐらいあっても構わないぞ。」
「いいえ、そこまでされて無視できるほど出来た女ではありません。」
パシッっと手で尻を揉む俺の手を払いのけ、鋭い目で俺を睨んで来る。
その表情もまたそそられるなぁ。
って朝から俺もなにやってんだか。
「あ、私は現状維持ですよ。」
「そうみたいだな。」
「この裏切り者。」
「えへへ、最近製薬しながら鍛えてるんです。」
「鍛える?」
「ダンジョンに連れて行ってほしいって言われてるのよ。」
「誰が?」
「私です。製薬に使う薬草なんですけど、やっぱり自分で取りに行って現場で処理した方が効能が上がるので。」
なるほど。
仕事熱心なのは良い事だが、個人的にはあまり危ない事はしてほしくないんだが。
それをアネットに言った所で聞いてくれそうにないけどな。
「エリザを護衛に連れて行けよ、護衛費が浮くからな。」
「え、そこ!?」
「エリザ様なら安心ですしね。」
「まぁあまり深くない所なら大丈夫だけど・・・。」
「だそうだ、無理はするなよ。」
「はい。」
無理に引き留めるぐらいならある程度制限をつけて好きにやってもらう方がストレスも少ない。
それが回りまわって俺に帰ってくるわけだしな。
「で?」
「なんだよ。」
「シロウは太ってないの?」
「俺か?俺は大丈夫だ。」
「本当に?」
「毎晩搾り取られてるからな。」
嘘はついていない。
減りはしていないが増えることも無い。
若いって最高だな。
「ふ~ん。」
「なんだよ。」
「じゃあもっと激しくしても大丈夫なんだなって。」
「お前、あれで遠慮してるのか?」
「当たり前じゃない。フラフラで仕事できなくなったら嫌だもの。」
「・・・ダンジョンでしっかり身体動かして来い。」
今でも結構キツイんだが?
しっかりダンジョンでストレス&運動不足発散してきてもらわないと俺の身体がもたない気がしてきた。
「シロウも鍛えようよ。」
「そうです!ご主人様も一緒に鍛えませんか?」
「鍛えてどうするんだ?」
「そりゃあダンジョンに潜るのよ。」
「俺は今のままでいい。なぁ、ミラ。」
「いえ、シロウ様も少しは鍛えられると良いと思います。」
ここでまさかの裏切り者が追加された。
くそ、さっきの件を恨んでいるのか。
「そうすれば、もっと楽しめますから。」
「・・・ミラも遠慮しているのか?」
「多少は。」
「アネットは?」
「私は別に・・・いえ、ちょっと物足りません。」
そうか。
足りないのか。
そこまで言われちゃ男が廃るってもんだ。
このまま女達にいい顔させたままではいけない。
鍛えなければ。
スポーツの秋ともいうしな。
身体を動かすには絶好の季節だ。
「俺にも代謝を上げる薬をくれ。」
「まずは自分でなさらないと効果が出ませんよ。」
「ぐぬぬ。」
ドーピングは禁止らしい。
「シロウ様、地道に参りましょう。私もお付き合いいたします。」
「俺は今のままでも構わないのだが?」
「私が嫌なのです。やはり、好きな方には素敵な体を見て頂きたいので。」
「あ~!ミラ、ズルい!」
「本当の事ですから。」
「わ、私も頑張ります!」
「アネットまで!」
「お前は頑張らないのか?」
三人の視線を一身に受け、エリザが一瞬たじろぐ。
さぁどう返事する?
「わ、私だってシロウの事が・・・。」
「「「事が?」」」
「好きに決まってるじゃない!」
「って事で、今週から筋トレを開始する。各自目標を定めてしっかりと頑張れ。」
「シロウもよ?」
「もちろんやるからにはしっかりやるさ。とはいえ、いきなりは体を壊すからな。ジョギングから始めるよ。」
ルフを護衛にすれば城壁の周りをまわるぐらいは問題ないだろう。
まずは体力作りから。
筋肉よりも俺に必要なのはそれ一択かもしれない。
「お供いたします。」
「とりあえず今日の夕方からな。朝晩二回、食事の前でどうだ?」
「それがよろしいかと。」
一人よりも誰かとやる方が効率は上がる。
頼もしい?仲間も出来たのでしっかりと自分を追い込んでいこう。
「ではエリザ様、パニックグラスの件宜しくお願いします。」
「任せといて、全部刈り尽くしてくるから!」
「刈り尽くしたらホワイトグラスが出てこないぞ。」
「あ、そうだった。」
「私も鍛えて参加できるように頑張りますね。」
各自目標は決まったようだ。
それに向かってあとは鍛えるのみ。
その後、最初の二日間ほどは筋肉痛に襲われたりもしたが、三日目以降はリズムもわかって来たのでスムーズに事は進んだ。
そして一週間後。
エリザは元の体重に戻り、アネットと一緒にダンジョンへと潜って行った。
そして俺とミラはというと・・・。
「いかがでしょうか。」
「素晴らしい形だ。」
「お褒めに預かり光栄です。」
仕事の合間に尻を揉んでいた。
もちろんそれで済むはずもなく、ダンジョンから戻ってきた二人に白い目で見られたのは言うまでもない。
それは人にも同じことが言える。
ってか生き物全てか?
「太った・・・。」
「だな。」
「どうしてわかるのよ!」
「だって昨日上に乗って・・・。」
「あーうるさいうるさい!どうせ太りましたよ!」
逆ギレかよとツッコミながら、これ以上からかうと痛い目を見るのでこの辺で止めておく。
「仕方ないのよ、ご飯が美味しいんだもん。」
「今年は何を食べても美味しいですね。」
「そうなの!お肉は脂がのってるし、お野菜は真ん丸だし、エールの出来は最高だし!」
「冷蔵用魔道具も来ましたしね。」
「あれのせいで、あれのせいで・・・。」
「いや、あいつは何も悪くない。ただエールを冷やしていただけだ。」
「わかってるわよ!」
だからなんで俺に当たる。
ダンジョンから戻った後、風呂から上がった後、運動の後、何かにつけてエールを飲んでたらそりゃ太るわ。
美味いのは分かるがその辺はしっかりとセーブしてだな・・・。
「どうしますか?今晩からお食事減らしますか?」
「ううん、減らさない。」
「ならどうするんだ?」
「ダンジョンいってくる。」
「でしたらパニックグラスなんていかがでしょう。」
ダンジョンで体を動かす作戦にアネットがのっかってきた。
「え~、あいつ際限なく湧くんだもん。」
「だからいいんです。この時期のパニックグラスには稀にアルビノ種が混じる事があるんです。ホワイトグラスは薬にも使えますし、なによりいい運動になりますよ。良かったら代謝を上げるお薬用意しますけど。」
「ん、じゃあやる。」
「よろしくお願いします。」
どうやら交渉成立のようだ。
パニックグラスとはダンジョンに生息する草の魔物で、見た目は雑草っぽいが根っこに本体があり歩いてくる冒険者の脚に絡んでくる厄介な奴だ。
動けなくなった所を他の魔物に襲わせ、死骸を食べるという何ともめんどくさい魔物なのだが、雑草の見た目に違わず繁殖力が半端ない。
それこそ、本体を切り損ねるとそこからすぐに生えてくる。
いっきに燃やし尽くすか本体を的確に潰さなければ延々とわき続けてくるらしい。
ただ面白いのは、必要以上に繁殖しない事。
ある一定の数まで増えると、ピタッと止まる。
なので、その習性を利用して端っこで一匹ずつ狩るやり方もあるらしい。
ただ、倒した所で実入りが無いのでそんなことをやるのは暇つぶしぐらいなものだとか。
ちなみに冒険者じゃなくても油を撒いて火を点ければ退治できるそうだ。
もっとも、わざわざそこまで行って燃やす一般人などいないのだが・・・。
「ちなみに二人は大丈夫ですか?」
「何のことですか?」
「・・・増えたな?」
「ですから何のことですか。」
ミラが良くわからないと首をかしげる。
なるほど、自分では認めたくないと。
わかる、わかるぞその気持ち。
俺も自分が太ったことは認めたくない。
認めれば最後痩せる努力をしなければならないからだ。
気付かない、もしくは変わらなければそんな面倒な事はしなくてもいい。
だから気にしないようにしているのだろう。
だが、俺の目はごまかせん。
話題から逃げようとくるりと反転し、台所へ向かうミラ。
それを素早く追いかけ、魅惑の尻を両手で揉んだ。
「うん、良い尻だ。」
「シロウ様、仕事が有りますのでせめて夕食後に。」
「いつも以上にボリュームがある。胸も少し増えたな。」
「・・・ひどい人です。」
「俺はこのぐらいあっても構わないぞ。」
「いいえ、そこまでされて無視できるほど出来た女ではありません。」
パシッっと手で尻を揉む俺の手を払いのけ、鋭い目で俺を睨んで来る。
その表情もまたそそられるなぁ。
って朝から俺もなにやってんだか。
「あ、私は現状維持ですよ。」
「そうみたいだな。」
「この裏切り者。」
「えへへ、最近製薬しながら鍛えてるんです。」
「鍛える?」
「ダンジョンに連れて行ってほしいって言われてるのよ。」
「誰が?」
「私です。製薬に使う薬草なんですけど、やっぱり自分で取りに行って現場で処理した方が効能が上がるので。」
なるほど。
仕事熱心なのは良い事だが、個人的にはあまり危ない事はしてほしくないんだが。
それをアネットに言った所で聞いてくれそうにないけどな。
「エリザを護衛に連れて行けよ、護衛費が浮くからな。」
「え、そこ!?」
「エリザ様なら安心ですしね。」
「まぁあまり深くない所なら大丈夫だけど・・・。」
「だそうだ、無理はするなよ。」
「はい。」
無理に引き留めるぐらいならある程度制限をつけて好きにやってもらう方がストレスも少ない。
それが回りまわって俺に帰ってくるわけだしな。
「で?」
「なんだよ。」
「シロウは太ってないの?」
「俺か?俺は大丈夫だ。」
「本当に?」
「毎晩搾り取られてるからな。」
嘘はついていない。
減りはしていないが増えることも無い。
若いって最高だな。
「ふ~ん。」
「なんだよ。」
「じゃあもっと激しくしても大丈夫なんだなって。」
「お前、あれで遠慮してるのか?」
「当たり前じゃない。フラフラで仕事できなくなったら嫌だもの。」
「・・・ダンジョンでしっかり身体動かして来い。」
今でも結構キツイんだが?
しっかりダンジョンでストレス&運動不足発散してきてもらわないと俺の身体がもたない気がしてきた。
「シロウも鍛えようよ。」
「そうです!ご主人様も一緒に鍛えませんか?」
「鍛えてどうするんだ?」
「そりゃあダンジョンに潜るのよ。」
「俺は今のままでいい。なぁ、ミラ。」
「いえ、シロウ様も少しは鍛えられると良いと思います。」
ここでまさかの裏切り者が追加された。
くそ、さっきの件を恨んでいるのか。
「そうすれば、もっと楽しめますから。」
「・・・ミラも遠慮しているのか?」
「多少は。」
「アネットは?」
「私は別に・・・いえ、ちょっと物足りません。」
そうか。
足りないのか。
そこまで言われちゃ男が廃るってもんだ。
このまま女達にいい顔させたままではいけない。
鍛えなければ。
スポーツの秋ともいうしな。
身体を動かすには絶好の季節だ。
「俺にも代謝を上げる薬をくれ。」
「まずは自分でなさらないと効果が出ませんよ。」
「ぐぬぬ。」
ドーピングは禁止らしい。
「シロウ様、地道に参りましょう。私もお付き合いいたします。」
「俺は今のままでも構わないのだが?」
「私が嫌なのです。やはり、好きな方には素敵な体を見て頂きたいので。」
「あ~!ミラ、ズルい!」
「本当の事ですから。」
「わ、私も頑張ります!」
「アネットまで!」
「お前は頑張らないのか?」
三人の視線を一身に受け、エリザが一瞬たじろぐ。
さぁどう返事する?
「わ、私だってシロウの事が・・・。」
「「「事が?」」」
「好きに決まってるじゃない!」
「って事で、今週から筋トレを開始する。各自目標を定めてしっかりと頑張れ。」
「シロウもよ?」
「もちろんやるからにはしっかりやるさ。とはいえ、いきなりは体を壊すからな。ジョギングから始めるよ。」
ルフを護衛にすれば城壁の周りをまわるぐらいは問題ないだろう。
まずは体力作りから。
筋肉よりも俺に必要なのはそれ一択かもしれない。
「お供いたします。」
「とりあえず今日の夕方からな。朝晩二回、食事の前でどうだ?」
「それがよろしいかと。」
一人よりも誰かとやる方が効率は上がる。
頼もしい?仲間も出来たのでしっかりと自分を追い込んでいこう。
「ではエリザ様、パニックグラスの件宜しくお願いします。」
「任せといて、全部刈り尽くしてくるから!」
「刈り尽くしたらホワイトグラスが出てこないぞ。」
「あ、そうだった。」
「私も鍛えて参加できるように頑張りますね。」
各自目標は決まったようだ。
それに向かってあとは鍛えるのみ。
その後、最初の二日間ほどは筋肉痛に襲われたりもしたが、三日目以降はリズムもわかって来たのでスムーズに事は進んだ。
そして一週間後。
エリザは元の体重に戻り、アネットと一緒にダンジョンへと潜って行った。
そして俺とミラはというと・・・。
「いかがでしょうか。」
「素晴らしい形だ。」
「お褒めに預かり光栄です。」
仕事の合間に尻を揉んでいた。
もちろんそれで済むはずもなく、ダンジョンから戻ってきた二人に白い目で見られたのは言うまでもない。
3
お気に入りに追加
332
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる