152 / 1,063
152.転売屋は天敵に会う
しおりを挟む
この間の槍は無事にエリザの紹介した人が買って行った。
中々の品だと大満足だったので、磨いた俺も鼻が高い。
よくもまぁあんな品を放置していたものだなと、我ながら情けなくなったが売れれば問題ない。
その後も倉庫整理をしながら良さげな品を発掘しては、きれいに磨き店頭に戻していった。
オーブのおかげか、それとも先日の恩返しのおかげかはわからないが買取客だけでなく購買客も結構くる。
有難い話だが、店が混雑するのがネックなんだよな。
「ありがとうございました~っと。」
ピカピカに磨いた鍋を抱えて主婦が去って行った。
ちなみに買っていったのは焦げずの鍋。
もちろん絶対に焦げないわけではないが、焦げにくい処理をしてあるらしい。
テフロンだろうか。
原理は良くわからないが面白いから買い付けて、そのまま放置していたやつだ。
それを磨いて展示したら即売れしてしまった。
一体どこで情報を仕入れてきたのか謎だな。
「シロウ様査定が終わりました。」
「なら先に飯にするか、戻るのは夕刻って話だったし。」
「そうですね。でもギルド協会に呼ばれているのではなかったですか?」
「しまった、忘れてた。」
そういえばそんなこと言われてたな。
昼過ぎに来てくれって話だったし、今から行けばちょうどいいだろう。
でも急に呼び出しなんていったい何の用だろうか。
ここ最近店と畑で忙しかったのでギルド協会に呼ばれる理由はないはずなんだが。
「なんだか嫌な予感がするんだが・・・。」
「では止められますか?」
「いや、行かないと後で何を言われるかわからないからなぁ。」
「今日の夜はイライザ様のお店に行く予定です、頑張りましょう。」
「だな。じゃあ行って来る。」
「行ってらっしゃいませ。」
ミラに見送られて店を出る。
大通りにはいつも以上の人でにぎわっていた。
祭りか何かあっただろうか。
心なしか冒険者よりも商人が多い気がするな。
いや、商人だけじゃない。
商人でも冒険者でもない、なんていうか職人?マートンさんのような人が多い気がする。
何故だろうか。
「ま、行けばわかるか。」
行き交う人の間をすり抜けてギルド協会まで行くと、目の前に豪華な馬車が止まっていた。
まるでおとぎ話に出て来たかぼちゃの馬車のように装飾されている。
こんな豪華な馬車はこの世界に来てまだ見た事が無い。
それこそ、オークションに来ていた貴族が乗る馬車でもここまでゴテゴテした装飾はついていなかったなぁ。
よっぽど自分の事を良く見せたいのか、それとも悪趣味なのか。
いや、そのどちらともかもしれない。
「いらっしゃいませ。あ、シロウさんこんにちは。」
「前にすごい馬車が止まってるな。」
「あれですか?隣町から来たやつですよ。」
「隣町?」
「えぇ、今日は隣町から職人団がやって来てるんです。」
「職人団が?何しに?」
「なんでも素材の卸しについて協議しに来たとか。今シープさんが話してるところです。」
再び嫌な予感がした。
それに加えて寒気もする。
風邪でも引いたかな?
さっさと仕事終わらせて・・・。
「あら?」
「げ。」
「素敵な反応どうもありがとう、シロウさんだったかしら。」
「出会った人すべての顔を覚えているのか?」
「男なんて吐いて捨てるほどいるのよ?そんなの無理に決まってるじゃない。私が名前まで覚えているなんて、かなり珍しい事なんだから。」
あぁそうですか、としか言えなかった。
まさかこんな所で出会うとは・・・。
俺の一番苦手なタイプで天敵ともいえる存在。
隣町のギルド協会統括、ナミル女史。
そんな名前だったはずだ。
「で、アンタがどうしてここに?」
「今受付で聞いていたのではなくて?」
「あぁ、職人団を率いて交渉に来たとか。」
「なのに貴方が居ないんだもん、探しに来ちゃった。」
探しに来ちゃったって、まさか・・・。
「シロウさん遅かったですね。」
「どういうことか説明してくれるよな?」
「えぇ、ゆっくり説明しますのでこちらにお越しください。ナミルさんもご一緒にどうぞ。」
「ウフフ、じゃあ行きましょうか。」
強引に俺の腕に絡みつき胸を押し付けてくる女豹。
だが残念なことに俺は乳派ではないので、そんな事では靡かない。
それにハリであればエリザ、形であればミラの方が勝っている。
つまり二人一緒に揉めばこんな乳など敵ではないのだ。
「何をぶつぶつ言ってるの?」
「恨み節だよ。」
「まぁ怖い。」
「いや~、シロウさんが来てくれて助かりましたよ。これからかなり大変な事になりそうなので、意見が聞きたかったんです。」
「俺はこの街の商人だが、役人じゃない。俺の意見なんてどうでもいいだろ。」
「そういうわけにはいきませんよ。隣町と頻繁に行き来しているのは今の所シロウさんだけなんですから。」
まさかの行商関係かよ。
って、そりゃそうか。
そうじゃないとこの女豹がこの街に来る理由がないよな。
あー、めんどくさい。
嫌な予感ってのはなんでこう的中するかね。
そのまま引きずられるようにして一番大きな応接室へ連れていかれる。
そこでやっと手を放して貰えた。
「それじゃあ役者もそろいましたし再開しましょうか。」
「改めての自己紹介は要らないわよね?」
「隣町のナミルさんだろ。」
「貴方も名前を憶えているじゃないの。」
「そりゃ嫌でも覚えるさ。」
「そうよね、男ってみんなそう。」
「残念ながらシロウさんにも私にも色仕掛けは通用しませんよ。」
「あら、残念。せっかく勝負下着を着けてきたのに。」
「どんな勝負なんだか。」
というかなんで俺がここにいるんだか。
面倒だからさっさと終わらないだろうか。
「説明要ります?」
「当たり前だろ。何しに呼ばれたのかすら知らないんだから。」
「そうでしたっけ?」
「・・・いいから続けろ。」
「今日隣町の視察団がやって来たのは、両者の需要を確認する為です。これまではお互いの街を行き来する各業者がそれぞれに必要なものをやり取りしていましたが、今後はギルドがそれを管理して必要なものを随時提供し合う関係を作らないかという提案を受けました。」
「お互いに必要なものは持っているのにそれを融通し合わないのはおかしな話でしょ?必要な時に必要なものが手に入り、かつ利益もしっかり残せる。最高の関係だと思わない?」
「こちらとしても極端に吊り上げられた値段で仕入れをする必要がなくなりますから決して悪くない話だとは感じています。ただ・・・。」
「個人業者が仕事を奪われ、かつ利益も失うって話だな。」
話は分かるが、やはり俺がいる意味が解らない。
確かに行商はしているが、あくまでも個人レベルで困るのは俺よりもアインさんなんかの輸送業者じゃないだろうか。
「別に利益は失わないわ、『適正な価格』でこれからも卸してもらうだけよ。」
「その価格が適正かどうかは誰が決めるんだ?」
「それはもちろん私達よ。」
「商売ってのは常に需要と供給で成り立ってるんだ。需要が増えれば値段が上がり、供給が過度に増えれば値段が下がる。それを一律の値段でやられたんじゃ誰も売ろうとしないだろう。話にならないな。」
「もちろん我々が危惧しているのはそこです。商売する人が居なくなれば結果として、物の行き来が無くなってしまいます。ですので、固定買取の制度は導入しないというのがこちらの意見なのですが・・・。」
「向こうがそれを拒んで話は平行線。で、俺が呼ばれたのか。」
「現場の意見は重要ですからね。」
ドヤ顔をする羊男はさておき、多少なりとも行商で利益を得ている身としては由々しき事態だ。
値段を固定されてはうまみがなくなる。
俺の儲けの為に何としてでもそれは阻止したいが、向こうはそれを許さない。
「物はあるのに出し惜しみして値を吊り上げるのがそもそもおかしな話。高い値段で売れば結果として製品の値段も上がって消費者がその被害を被るのよ。消費者の為にも適切な価格で卸すことは必要不可欠なの。」
「もちろんそれもわかる。だが、世の中そんな綺麗事だけで生きていけないんだよ。商人ってのは少しでも利益を出したい生き物だ、慈善事業なら役人が勝手にやるんだな。」
「まぁ怖い。」
「買占めや不当な値上げは我々も監視しています。その為のギルド協会ですからね。」
買占めや不当な値上げで苦労しているのは消費者だけじゃない。
俺みたいな弱小転売屋もその一人だ。
もちろん、そんなことを言えば『転売ヤーが何言ってんだ!』って袋叩きにあうだろうが、元来商売とはそういう物だ。
少しでも安く仕入れて高く売る。
歴史をさかのぼれば過去にも胡椒や茶葉で同じような事が行われてきた。
需要があるのに供給されない。
結果値段が高騰する。
胡椒一粒と金貨一粒なんて普通に考えたらあり得ない話だからな。
でもそれがまかり通っていた時代もあるんだ。
元の世界ではそれが通じなくなってしまったが、ここはまだ違う。
輸送の危険、手間、保管や入手のコストを考えれば相場より高くなるのは当たり前。
それを否定されれば転売屋じゃなくても商売が出来なくなってしまう。
それこそ俺以外の商人全員に言える事だ。
「ってことだ。この街ではギルド協会が値段に関してはしっかり見てくれているから固定買取を導入することはしない。それを信じて俺もこれまで通り商売させてもらおう。」
「シロウさんならそう言ってくれると思ってましたよ。」
「でもそれじゃ困るのよ。」
俺達の意見は言った。
だが、そんな事でこの女豹が引き下がるはずがない。
ですよね~。
中々の品だと大満足だったので、磨いた俺も鼻が高い。
よくもまぁあんな品を放置していたものだなと、我ながら情けなくなったが売れれば問題ない。
その後も倉庫整理をしながら良さげな品を発掘しては、きれいに磨き店頭に戻していった。
オーブのおかげか、それとも先日の恩返しのおかげかはわからないが買取客だけでなく購買客も結構くる。
有難い話だが、店が混雑するのがネックなんだよな。
「ありがとうございました~っと。」
ピカピカに磨いた鍋を抱えて主婦が去って行った。
ちなみに買っていったのは焦げずの鍋。
もちろん絶対に焦げないわけではないが、焦げにくい処理をしてあるらしい。
テフロンだろうか。
原理は良くわからないが面白いから買い付けて、そのまま放置していたやつだ。
それを磨いて展示したら即売れしてしまった。
一体どこで情報を仕入れてきたのか謎だな。
「シロウ様査定が終わりました。」
「なら先に飯にするか、戻るのは夕刻って話だったし。」
「そうですね。でもギルド協会に呼ばれているのではなかったですか?」
「しまった、忘れてた。」
そういえばそんなこと言われてたな。
昼過ぎに来てくれって話だったし、今から行けばちょうどいいだろう。
でも急に呼び出しなんていったい何の用だろうか。
ここ最近店と畑で忙しかったのでギルド協会に呼ばれる理由はないはずなんだが。
「なんだか嫌な予感がするんだが・・・。」
「では止められますか?」
「いや、行かないと後で何を言われるかわからないからなぁ。」
「今日の夜はイライザ様のお店に行く予定です、頑張りましょう。」
「だな。じゃあ行って来る。」
「行ってらっしゃいませ。」
ミラに見送られて店を出る。
大通りにはいつも以上の人でにぎわっていた。
祭りか何かあっただろうか。
心なしか冒険者よりも商人が多い気がするな。
いや、商人だけじゃない。
商人でも冒険者でもない、なんていうか職人?マートンさんのような人が多い気がする。
何故だろうか。
「ま、行けばわかるか。」
行き交う人の間をすり抜けてギルド協会まで行くと、目の前に豪華な馬車が止まっていた。
まるでおとぎ話に出て来たかぼちゃの馬車のように装飾されている。
こんな豪華な馬車はこの世界に来てまだ見た事が無い。
それこそ、オークションに来ていた貴族が乗る馬車でもここまでゴテゴテした装飾はついていなかったなぁ。
よっぽど自分の事を良く見せたいのか、それとも悪趣味なのか。
いや、そのどちらともかもしれない。
「いらっしゃいませ。あ、シロウさんこんにちは。」
「前にすごい馬車が止まってるな。」
「あれですか?隣町から来たやつですよ。」
「隣町?」
「えぇ、今日は隣町から職人団がやって来てるんです。」
「職人団が?何しに?」
「なんでも素材の卸しについて協議しに来たとか。今シープさんが話してるところです。」
再び嫌な予感がした。
それに加えて寒気もする。
風邪でも引いたかな?
さっさと仕事終わらせて・・・。
「あら?」
「げ。」
「素敵な反応どうもありがとう、シロウさんだったかしら。」
「出会った人すべての顔を覚えているのか?」
「男なんて吐いて捨てるほどいるのよ?そんなの無理に決まってるじゃない。私が名前まで覚えているなんて、かなり珍しい事なんだから。」
あぁそうですか、としか言えなかった。
まさかこんな所で出会うとは・・・。
俺の一番苦手なタイプで天敵ともいえる存在。
隣町のギルド協会統括、ナミル女史。
そんな名前だったはずだ。
「で、アンタがどうしてここに?」
「今受付で聞いていたのではなくて?」
「あぁ、職人団を率いて交渉に来たとか。」
「なのに貴方が居ないんだもん、探しに来ちゃった。」
探しに来ちゃったって、まさか・・・。
「シロウさん遅かったですね。」
「どういうことか説明してくれるよな?」
「えぇ、ゆっくり説明しますのでこちらにお越しください。ナミルさんもご一緒にどうぞ。」
「ウフフ、じゃあ行きましょうか。」
強引に俺の腕に絡みつき胸を押し付けてくる女豹。
だが残念なことに俺は乳派ではないので、そんな事では靡かない。
それにハリであればエリザ、形であればミラの方が勝っている。
つまり二人一緒に揉めばこんな乳など敵ではないのだ。
「何をぶつぶつ言ってるの?」
「恨み節だよ。」
「まぁ怖い。」
「いや~、シロウさんが来てくれて助かりましたよ。これからかなり大変な事になりそうなので、意見が聞きたかったんです。」
「俺はこの街の商人だが、役人じゃない。俺の意見なんてどうでもいいだろ。」
「そういうわけにはいきませんよ。隣町と頻繁に行き来しているのは今の所シロウさんだけなんですから。」
まさかの行商関係かよ。
って、そりゃそうか。
そうじゃないとこの女豹がこの街に来る理由がないよな。
あー、めんどくさい。
嫌な予感ってのはなんでこう的中するかね。
そのまま引きずられるようにして一番大きな応接室へ連れていかれる。
そこでやっと手を放して貰えた。
「それじゃあ役者もそろいましたし再開しましょうか。」
「改めての自己紹介は要らないわよね?」
「隣町のナミルさんだろ。」
「貴方も名前を憶えているじゃないの。」
「そりゃ嫌でも覚えるさ。」
「そうよね、男ってみんなそう。」
「残念ながらシロウさんにも私にも色仕掛けは通用しませんよ。」
「あら、残念。せっかく勝負下着を着けてきたのに。」
「どんな勝負なんだか。」
というかなんで俺がここにいるんだか。
面倒だからさっさと終わらないだろうか。
「説明要ります?」
「当たり前だろ。何しに呼ばれたのかすら知らないんだから。」
「そうでしたっけ?」
「・・・いいから続けろ。」
「今日隣町の視察団がやって来たのは、両者の需要を確認する為です。これまではお互いの街を行き来する各業者がそれぞれに必要なものをやり取りしていましたが、今後はギルドがそれを管理して必要なものを随時提供し合う関係を作らないかという提案を受けました。」
「お互いに必要なものは持っているのにそれを融通し合わないのはおかしな話でしょ?必要な時に必要なものが手に入り、かつ利益もしっかり残せる。最高の関係だと思わない?」
「こちらとしても極端に吊り上げられた値段で仕入れをする必要がなくなりますから決して悪くない話だとは感じています。ただ・・・。」
「個人業者が仕事を奪われ、かつ利益も失うって話だな。」
話は分かるが、やはり俺がいる意味が解らない。
確かに行商はしているが、あくまでも個人レベルで困るのは俺よりもアインさんなんかの輸送業者じゃないだろうか。
「別に利益は失わないわ、『適正な価格』でこれからも卸してもらうだけよ。」
「その価格が適正かどうかは誰が決めるんだ?」
「それはもちろん私達よ。」
「商売ってのは常に需要と供給で成り立ってるんだ。需要が増えれば値段が上がり、供給が過度に増えれば値段が下がる。それを一律の値段でやられたんじゃ誰も売ろうとしないだろう。話にならないな。」
「もちろん我々が危惧しているのはそこです。商売する人が居なくなれば結果として、物の行き来が無くなってしまいます。ですので、固定買取の制度は導入しないというのがこちらの意見なのですが・・・。」
「向こうがそれを拒んで話は平行線。で、俺が呼ばれたのか。」
「現場の意見は重要ですからね。」
ドヤ顔をする羊男はさておき、多少なりとも行商で利益を得ている身としては由々しき事態だ。
値段を固定されてはうまみがなくなる。
俺の儲けの為に何としてでもそれは阻止したいが、向こうはそれを許さない。
「物はあるのに出し惜しみして値を吊り上げるのがそもそもおかしな話。高い値段で売れば結果として製品の値段も上がって消費者がその被害を被るのよ。消費者の為にも適切な価格で卸すことは必要不可欠なの。」
「もちろんそれもわかる。だが、世の中そんな綺麗事だけで生きていけないんだよ。商人ってのは少しでも利益を出したい生き物だ、慈善事業なら役人が勝手にやるんだな。」
「まぁ怖い。」
「買占めや不当な値上げは我々も監視しています。その為のギルド協会ですからね。」
買占めや不当な値上げで苦労しているのは消費者だけじゃない。
俺みたいな弱小転売屋もその一人だ。
もちろん、そんなことを言えば『転売ヤーが何言ってんだ!』って袋叩きにあうだろうが、元来商売とはそういう物だ。
少しでも安く仕入れて高く売る。
歴史をさかのぼれば過去にも胡椒や茶葉で同じような事が行われてきた。
需要があるのに供給されない。
結果値段が高騰する。
胡椒一粒と金貨一粒なんて普通に考えたらあり得ない話だからな。
でもそれがまかり通っていた時代もあるんだ。
元の世界ではそれが通じなくなってしまったが、ここはまだ違う。
輸送の危険、手間、保管や入手のコストを考えれば相場より高くなるのは当たり前。
それを否定されれば転売屋じゃなくても商売が出来なくなってしまう。
それこそ俺以外の商人全員に言える事だ。
「ってことだ。この街ではギルド協会が値段に関してはしっかり見てくれているから固定買取を導入することはしない。それを信じて俺もこれまで通り商売させてもらおう。」
「シロウさんならそう言ってくれると思ってましたよ。」
「でもそれじゃ困るのよ。」
俺達の意見は言った。
だが、そんな事でこの女豹が引き下がるはずがない。
ですよね~。
4
お気に入りに追加
332
あなたにおすすめの小説
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる