114 / 1,027
114.転売屋は遭遇する
しおりを挟む
「で、壊れたの貰ってきたの?」
「まだ貰ったわけじゃない、直ったらの話だ。」
「直るの?」
「それはやってみないとわからんなぁ。」
と言っても俺は素人だし、魔道具とかいうよくわからない物はそもそも専門外だ。
電気式なら多少心得はあるが、それでも素人に毛の生えた程度何でもかんでも直せるわけじゃない。
「魔道技師はこの街にはおりません。隣まで行くしかないでしょう。」
「前にそう言っていたな。」
「昔はいたそうですが、ここは税金が高いですからね。」
「冒険者向けの商売でもないし、ここの貴族だけじゃやっていけなかったんだろう。」
で、税金を滞納したと。
高すぎるよなぁここの税金。
もっと安くならないんだろうか。
「もう直さずに普通にお金貰ったら?」
「それも考えたがせっかくの機会だしな、やるだけやってみるさ。」
「とか言って、アネットの手伝いが嫌なんじゃないの?」
「ちゃんと注文取って来ただろ?」
「2000個も作らなきゃいけないじゃない。この間の仕込みだってあるのに、アネット倒れちゃうわよ。」
「私は大丈夫です。蒸留水は容器さえあれば保存できますから。」
「もぅ、アネットはシロウの事になると甘いんだから。」
「ご主人様の頼みですから。」
アネットに後光が差している。
違った夕日だった。
流石に俺も注文受けすぎたとは思ってるよ?
ついさっきアネットのサポートをしようとか言ってたのに結果これだからなぁ。
面目次第もございません。
「2000個であればマンドラゴラの追加は必要ありませんし、むしろギルド協会に恩を売れると思えば決して損は無いと思います。」
「ミラまでシロウの味方なの?」
「私は何時でもシロウ様の味方です。」
「聞いた相手が悪かったわ。」
「ともかく魔道具技師については俺の方で責任をもって調べる、三人は引き続き作業を続けてくれ。アネット、くれぐれも無理はするなよ。指輪で体力が上がっているとはいえ過信は禁物だ。」
「この身体はご主人様のものですから、無理はしません。」
ならば結構。
ヤレヤレと言った感じのエリザを連れて一先ず裏庭へと移動する。
「で、当てはあるの?」
「ない。」
畑の芋もだいぶ大きくなってきたな。
生育次第では9月、遅くても10月には食べれるだろう。
青々とした葉っぱがいい感じだ。
「どうするのよ。」
「図書館で調べてみるつもりだが、そっちはそっちで冒険者に知り合いがいないか聞いてもらえるか?」
「それしかないわよねぇ。」
「昔技師をしていたとかでもいい。最悪直るかどうかの判断さえできれば十分だ。」
「そっか、別に今すぐ直さなくてもいいもんね。」
「そういう事だな。」
暑いので出来ればすぐにでも使いたいが、最悪二回目の夏に間に合えばいい。
隣町まで行けば技師がいるわけだし、その人に頼めば何とかなるだろう。
「わかった、色々と聞いてみる。」
「すまんが頼む。」
「えへへ、私だけ何もできないかと思ったらそうでもなかった。」
「お前にしかできない仕事はたくさんあるんだ、これからも頼りにしてるぞ。」
「まっかせといて!」
嬉しそうに胸を揺らすエリザ。
冒険者関係ではエリザだけが頼りだからなぁ。
ギルドには顔は利いても冒険者にはまだまだつてが無い。
その点エリザは他の冒険者とも仲がいいし、なんだかんだ言って行動力がある。
「とりあえずそれは倉庫にしまっといてくれ。くれぐれも大切にな。」
「は~い。」
「まだ時間はあるし図書館に行ってくる。今日の当番は・・・。」
「今日はミラだから大丈夫よ。」
「飯までには戻る、遅ければ先に食べといてくれ。」
「シロウ抜きで食べるわけがないでしょ。」
別に俺は構わないんだが、こういう所はみんな律義だよな。
奴隷が主人より先に食事をしてはならない。
そんな決まりがあるんだとさ。
朝飯?
あれは俺の命令で起きた順番って事にしてるからいいんだよ。
夕日の中図書館へ向かうとちょうどアレンが外に出ていた。
「外にいるなんて珍しいな。」
「たまには日の光を浴びないと健康に悪いからね。」
「健康・・・。」
「こう見えて結構年なんだ、あちこちガタが来て大変だよ。」
「そうは見えないがな。」
「それは君も同じじゃないかな。」
意味深な表情で聞いてくるがあえてそれには答えなかった。
別に知られてどうなるものでもないと思うが、できるだけ今の生活が変わるのは避けたい。
「魔道具についての本を探しに来たんだが、明日にしたほうがいいか?」
「魔道具?珍しいものを探しに来たね。」
「どうやら壊れているみたいで自分で直せるものならと思ったんだが・・・。」
「うーん、そういうのは専門家に任せるほうがいいと思うけど・・・。待ってて、確かそれ関係の本があったはずだから。」
「中に入らなくてもいいのか?」
「あれは手の届くところにあるから大丈夫。」
いつもなら本の山から引き抜くから手を貸せと言われるが、今日は言われなかった。
まるで中に入ってほしくないような感じだったので、わざわざそれを侵すこともないだろう。
しばらくすると真新しい本を一冊持って戻ってきた。
「なんでも昔この街にいた魔道技師が持っていた本らしいよ。」
「税金滞納した奴だろ?差し押さえられたんじゃないか。」
「ん~、詳しくは知らないけどギルド協会の職員が持ってきたからそうかもね。どう、よめそう?」
手渡された本をパラパラと開いてみる。
よくわからない設計図や配線図がたくさん描かれている。
だが説明文も多く、最初から読めば基礎ぐらいはわかるかもしれない。
こういうのは嫌いじゃないんだ。
「なんとかなるかもしれない。借りていいのか?」
「君なら返してくれそうだからね、特別だよ。」
「助かる。」
「僕はもう少しここにいるから。」
「そうか、邪魔したな。」
「またね。」
再び元の位置に戻り夕日を浴び始めるアレン。
まるで縁側に座るおじいちゃんのようだ。
まさか本当に中身は・・・ってなやつなんだろうか。
俺が俺だしその可能性も否定できないな。
もしかしたら異世界から来た同士なのかもしれない。
ま、どうでもいい話か。
貸してもらった本を手に店に戻る。
食事を済ませてから読みはじめると、思ったよりも面白くて夢中で読んでしまった。
気付けばもう夜中だ。
「ふぅ。」
「遅くまでご苦労様です。」
「ミラか、まだ寝ていなかったのか?」
「気になることを片付けておりましたらこんな時間になってしまいました。」
「あまり夜更かしするなよ・・・って俺が言うのもあれだな。」
「シロウ様もお体に差し支えます、早くお休みになってください。」
ぺこりと頭を下げてミラが寝室に戻っていく。
そういえば生理だって言っていたな。
奉仕はまた終わってからと残念そうにしていた。
別に義務のように思わなくてもいいんだけどなぁ。
その辺真面目だから。
明日に差し支えても困るし俺も寝るとしよう。
ベッドに横になり深く息を吐く。
すぐに眠気は来ないだろうと思ってたが、気付けば眠りの淵に落ちて行った。
「シロウ様、朝ですよ。」
「ん。」
「昨夜は遅かったので眠いと思いますが店を開ける時間です。」
「もうそんな時間か、寝過ごしたな。」
眠たい目をこすりながら体を起こすと、ミラがいつもの笑顔で前に立っていた。
ついムラムラとしてその体を抱きしめる。
「シロウ様、今は。」
「知ってる。」
うむ、抱き心地のいい体だ。
充電完了。
立ち上がりキスをするとこれまた嬉しそうな顔をする。
促されるように階段を降り、朝食を手早く済ませるともう開店の時間だった。
店の方に移動すると早くも玄関前に人影が見える。
マジか。
明かりをつけ、ドアを開けると目の前にいたのは30代位の男性だった。
「朝早くから失礼、ここは何でも買い取ってくれると聞いてきたんだが本当か?」
「大抵のものは買い取ってる。入ってくれ。」
話し方から察するにそれなりに学のあるっぽい感じだな。
貴族かどうかはわからないが、気を付けたほうがいいかもしれない。
なんせ過去に色々言われているしな。
男をカウンターまで誘導する。
「早速だが物を見せてもらえるか?」
男は無言で頷き、背負っていた大きなカバンを床に下した。
登山に行くときに使うよう奴だが体が大きかったので見えなかったんだな。
中から取り出したんは緑色の不思議な石。
それとよくわからない小型の機械がいくつか。
合計7つがカウンターの上に並べられた。
「触っても?」
「すぐに壊れるようなものじゃない、大丈夫だ。」
「では遠慮なく。」
一見なにかわからない物でも触るだけでわかるんだから、鑑定スキルってすごいよなぁ。
手始めに分かりやすそうな緑の石に手を当てる。
『風の魔石。通常の魔石と違い風属性の魔法の魔力が封じ込められている。最近の平均取引価格は銀貨12枚、最安値銀貨10枚、最高値銀貨15枚、最終取引日は二日前と記録されています。』
ほぉ、これが属性石ってやつだな。
家の湯沸かし用の魔道具にも火属性の魔石が組み込まれている。
通常の魔石よりも効率がいいらしいので、恐らくこれもそうなんだろう。
ちょうど手元に風の魔道具があるし直ればすぐに使えるな。
「風の魔石か、それなりの大きさだが普通だな。」
「それはこの装置を動かすための触媒に過ぎない、メインはこっちだ。」
「というとこれは・・・。」
他の機械にも順番に触れていく。
『魔道具。』
その単語を見た瞬間に俺は相手の顔をまじまじと見てしまった。
「まだ貰ったわけじゃない、直ったらの話だ。」
「直るの?」
「それはやってみないとわからんなぁ。」
と言っても俺は素人だし、魔道具とかいうよくわからない物はそもそも専門外だ。
電気式なら多少心得はあるが、それでも素人に毛の生えた程度何でもかんでも直せるわけじゃない。
「魔道技師はこの街にはおりません。隣まで行くしかないでしょう。」
「前にそう言っていたな。」
「昔はいたそうですが、ここは税金が高いですからね。」
「冒険者向けの商売でもないし、ここの貴族だけじゃやっていけなかったんだろう。」
で、税金を滞納したと。
高すぎるよなぁここの税金。
もっと安くならないんだろうか。
「もう直さずに普通にお金貰ったら?」
「それも考えたがせっかくの機会だしな、やるだけやってみるさ。」
「とか言って、アネットの手伝いが嫌なんじゃないの?」
「ちゃんと注文取って来ただろ?」
「2000個も作らなきゃいけないじゃない。この間の仕込みだってあるのに、アネット倒れちゃうわよ。」
「私は大丈夫です。蒸留水は容器さえあれば保存できますから。」
「もぅ、アネットはシロウの事になると甘いんだから。」
「ご主人様の頼みですから。」
アネットに後光が差している。
違った夕日だった。
流石に俺も注文受けすぎたとは思ってるよ?
ついさっきアネットのサポートをしようとか言ってたのに結果これだからなぁ。
面目次第もございません。
「2000個であればマンドラゴラの追加は必要ありませんし、むしろギルド協会に恩を売れると思えば決して損は無いと思います。」
「ミラまでシロウの味方なの?」
「私は何時でもシロウ様の味方です。」
「聞いた相手が悪かったわ。」
「ともかく魔道具技師については俺の方で責任をもって調べる、三人は引き続き作業を続けてくれ。アネット、くれぐれも無理はするなよ。指輪で体力が上がっているとはいえ過信は禁物だ。」
「この身体はご主人様のものですから、無理はしません。」
ならば結構。
ヤレヤレと言った感じのエリザを連れて一先ず裏庭へと移動する。
「で、当てはあるの?」
「ない。」
畑の芋もだいぶ大きくなってきたな。
生育次第では9月、遅くても10月には食べれるだろう。
青々とした葉っぱがいい感じだ。
「どうするのよ。」
「図書館で調べてみるつもりだが、そっちはそっちで冒険者に知り合いがいないか聞いてもらえるか?」
「それしかないわよねぇ。」
「昔技師をしていたとかでもいい。最悪直るかどうかの判断さえできれば十分だ。」
「そっか、別に今すぐ直さなくてもいいもんね。」
「そういう事だな。」
暑いので出来ればすぐにでも使いたいが、最悪二回目の夏に間に合えばいい。
隣町まで行けば技師がいるわけだし、その人に頼めば何とかなるだろう。
「わかった、色々と聞いてみる。」
「すまんが頼む。」
「えへへ、私だけ何もできないかと思ったらそうでもなかった。」
「お前にしかできない仕事はたくさんあるんだ、これからも頼りにしてるぞ。」
「まっかせといて!」
嬉しそうに胸を揺らすエリザ。
冒険者関係ではエリザだけが頼りだからなぁ。
ギルドには顔は利いても冒険者にはまだまだつてが無い。
その点エリザは他の冒険者とも仲がいいし、なんだかんだ言って行動力がある。
「とりあえずそれは倉庫にしまっといてくれ。くれぐれも大切にな。」
「は~い。」
「まだ時間はあるし図書館に行ってくる。今日の当番は・・・。」
「今日はミラだから大丈夫よ。」
「飯までには戻る、遅ければ先に食べといてくれ。」
「シロウ抜きで食べるわけがないでしょ。」
別に俺は構わないんだが、こういう所はみんな律義だよな。
奴隷が主人より先に食事をしてはならない。
そんな決まりがあるんだとさ。
朝飯?
あれは俺の命令で起きた順番って事にしてるからいいんだよ。
夕日の中図書館へ向かうとちょうどアレンが外に出ていた。
「外にいるなんて珍しいな。」
「たまには日の光を浴びないと健康に悪いからね。」
「健康・・・。」
「こう見えて結構年なんだ、あちこちガタが来て大変だよ。」
「そうは見えないがな。」
「それは君も同じじゃないかな。」
意味深な表情で聞いてくるがあえてそれには答えなかった。
別に知られてどうなるものでもないと思うが、できるだけ今の生活が変わるのは避けたい。
「魔道具についての本を探しに来たんだが、明日にしたほうがいいか?」
「魔道具?珍しいものを探しに来たね。」
「どうやら壊れているみたいで自分で直せるものならと思ったんだが・・・。」
「うーん、そういうのは専門家に任せるほうがいいと思うけど・・・。待ってて、確かそれ関係の本があったはずだから。」
「中に入らなくてもいいのか?」
「あれは手の届くところにあるから大丈夫。」
いつもなら本の山から引き抜くから手を貸せと言われるが、今日は言われなかった。
まるで中に入ってほしくないような感じだったので、わざわざそれを侵すこともないだろう。
しばらくすると真新しい本を一冊持って戻ってきた。
「なんでも昔この街にいた魔道技師が持っていた本らしいよ。」
「税金滞納した奴だろ?差し押さえられたんじゃないか。」
「ん~、詳しくは知らないけどギルド協会の職員が持ってきたからそうかもね。どう、よめそう?」
手渡された本をパラパラと開いてみる。
よくわからない設計図や配線図がたくさん描かれている。
だが説明文も多く、最初から読めば基礎ぐらいはわかるかもしれない。
こういうのは嫌いじゃないんだ。
「なんとかなるかもしれない。借りていいのか?」
「君なら返してくれそうだからね、特別だよ。」
「助かる。」
「僕はもう少しここにいるから。」
「そうか、邪魔したな。」
「またね。」
再び元の位置に戻り夕日を浴び始めるアレン。
まるで縁側に座るおじいちゃんのようだ。
まさか本当に中身は・・・ってなやつなんだろうか。
俺が俺だしその可能性も否定できないな。
もしかしたら異世界から来た同士なのかもしれない。
ま、どうでもいい話か。
貸してもらった本を手に店に戻る。
食事を済ませてから読みはじめると、思ったよりも面白くて夢中で読んでしまった。
気付けばもう夜中だ。
「ふぅ。」
「遅くまでご苦労様です。」
「ミラか、まだ寝ていなかったのか?」
「気になることを片付けておりましたらこんな時間になってしまいました。」
「あまり夜更かしするなよ・・・って俺が言うのもあれだな。」
「シロウ様もお体に差し支えます、早くお休みになってください。」
ぺこりと頭を下げてミラが寝室に戻っていく。
そういえば生理だって言っていたな。
奉仕はまた終わってからと残念そうにしていた。
別に義務のように思わなくてもいいんだけどなぁ。
その辺真面目だから。
明日に差し支えても困るし俺も寝るとしよう。
ベッドに横になり深く息を吐く。
すぐに眠気は来ないだろうと思ってたが、気付けば眠りの淵に落ちて行った。
「シロウ様、朝ですよ。」
「ん。」
「昨夜は遅かったので眠いと思いますが店を開ける時間です。」
「もうそんな時間か、寝過ごしたな。」
眠たい目をこすりながら体を起こすと、ミラがいつもの笑顔で前に立っていた。
ついムラムラとしてその体を抱きしめる。
「シロウ様、今は。」
「知ってる。」
うむ、抱き心地のいい体だ。
充電完了。
立ち上がりキスをするとこれまた嬉しそうな顔をする。
促されるように階段を降り、朝食を手早く済ませるともう開店の時間だった。
店の方に移動すると早くも玄関前に人影が見える。
マジか。
明かりをつけ、ドアを開けると目の前にいたのは30代位の男性だった。
「朝早くから失礼、ここは何でも買い取ってくれると聞いてきたんだが本当か?」
「大抵のものは買い取ってる。入ってくれ。」
話し方から察するにそれなりに学のあるっぽい感じだな。
貴族かどうかはわからないが、気を付けたほうがいいかもしれない。
なんせ過去に色々言われているしな。
男をカウンターまで誘導する。
「早速だが物を見せてもらえるか?」
男は無言で頷き、背負っていた大きなカバンを床に下した。
登山に行くときに使うよう奴だが体が大きかったので見えなかったんだな。
中から取り出したんは緑色の不思議な石。
それとよくわからない小型の機械がいくつか。
合計7つがカウンターの上に並べられた。
「触っても?」
「すぐに壊れるようなものじゃない、大丈夫だ。」
「では遠慮なく。」
一見なにかわからない物でも触るだけでわかるんだから、鑑定スキルってすごいよなぁ。
手始めに分かりやすそうな緑の石に手を当てる。
『風の魔石。通常の魔石と違い風属性の魔法の魔力が封じ込められている。最近の平均取引価格は銀貨12枚、最安値銀貨10枚、最高値銀貨15枚、最終取引日は二日前と記録されています。』
ほぉ、これが属性石ってやつだな。
家の湯沸かし用の魔道具にも火属性の魔石が組み込まれている。
通常の魔石よりも効率がいいらしいので、恐らくこれもそうなんだろう。
ちょうど手元に風の魔道具があるし直ればすぐに使えるな。
「風の魔石か、それなりの大きさだが普通だな。」
「それはこの装置を動かすための触媒に過ぎない、メインはこっちだ。」
「というとこれは・・・。」
他の機械にも順番に触れていく。
『魔道具。』
その単語を見た瞬間に俺は相手の顔をまじまじと見てしまった。
7
お気に入りに追加
328
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~
hisa
ファンタジー
受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。
自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。
戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?
教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!!
※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく!
※第5章に突入しました。
※小説家になろう96万PV突破!
※カクヨム68万PV突破!
※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる