96 / 1,415
96.転売屋は裏庭を有効利用する
しおりを挟む
気温が高くなると困ることがある。
そう、雑草だ。
うちは庭が広いのでどうしても雑草が目についてしまう。
気付いたら抜くようにしているが正直めんどくさい。
金になればやる気も出るが所詮雑草、金になるわけがない。
『草。そこら辺に生えている草。最近の平均取引価格は銅貨1枚。最安値銅貨1枚、最高値銅貨2枚、最新の取引日は3日前と記録されています。』
安い。
っていうかこんな雑草を買う人もいるんだな。
飼料か何かにするんだろうか。
「飽きた。」
「も~、まだ始めたばっかりだよ。」
「飽きたものは飽きたんだ。何が楽しくて草むしりなんてしなきゃいけないんだ。」
「私は好きですよ、土いじり。」
「土いじりなら俺も好きだ、だがこれは違う。何かを作るのなら価値があるが、こいつらは何も生み出しやしない。」
雑草は所詮雑草だ。
この前のように石が宝石に化ける事はあれど、こいつにそんな未来はあり得ない。
「なら産み出すものを作ればいいじゃない。」
「ん?」
「そうですね、これだけ広いお庭ですから隅っこに畑があってもいいと思います。」
「なるほど、そうすれば雑草を抜く面積も少なくなるか。」
「抜くことには変わりないけど、何かを産み出す為の労働と考えれば無駄じゃないでしょ?」
確かにその通りだ。
何も生み出さないから面倒なのであって、そうでなければやる気もでる。
頑張れば頑張るだけ帰って来る最高の労働だ。
気分転換にもなるしな。
「決まりだ、じゃあ何を作る?」
「やっぱり食べられるものが良いわよね。
「そうですね。そこにシロウ様の好みを加えるとなると・・・。」
「俺の好み?」
「果物がいいんじゃないですか?お金にもなりますし食べても美味しいです。果樹は時間がかかりますが、今からなら秋の果物に間に合います。」
ほぉお金になる果物か。
俄然やる気がわいてくるな。
食べてよし売って良し、そんなものがあればの話だが。
少し調べてみるか。
「ちょっと出て来る。」
「図書館ですね、行ってらっしゃいませ。」
「なんでわかるんだ?」
「シロウの事だもんお金になりそうな果物を探しに行くんでしょ?」
「それと効率の良い肥料の配合でしょうか。私も肥料に使えそうな薬を探してみます。」
ぐうの音も出なかった。
さすが俺の女達だ。
店番を任せて一人図書館へと向かう。
狙うはお金になってうまくて育てやすい果物。
それと効率の良い肥料の配合だ。
そんなうまい話が・・・。
「ありますよ。」
「あるのか!」
「確かそんな果物を読んだことがあります。えーっと、どこの山だったかな・・・。」
アレンがうずたかく積まれた本の山の間をすり抜けていく。
向こうは体が小さいからサクサク進むが、こっちは山を崩さない様に進まないといけないので大変なんだ。
何とか追いつき指定された本を抜き取る。
「この本の129ページにこの時期に植える果物が載っています。育てやすさの目安も書いてありますので参考にして下さい。それと、こっちの33ページに肥料の配合が載っていますが、種類によってあうあわないがあるので確認してもらう方がいいと思います。」
「助かる。」
「持ち出しは出来ませんので確認したら元の場所に戻しておいてくださいね。元の場所、ですよ。」
「わかってるって。」
山の何番目にどの本があるのか全部把握している彼にとって場所を変えられるのは大問題だ。
この前も一番上に置いたら無茶苦茶怒られたしな。
「じゃあ僕は仕事に戻ります。メモ用紙は奥の棚にありますから好きに使ってください。」
それだけ言うとアレンは作業に戻って行った。
ここにあるすべての本の内容を把握している天才。
いや、変人?
世の中にはすごい人がいるもんだなぁ。
「んじゃま、調べてみますかね。」
ペンを片手に奥の空いたスペースで読みふける。
中々に面白く気づけば他のページまで読んでしまった。
種から育てるのもいいが植樹もありか。
その方が単価の高い果物が手に入りそうだな。
問題はどこで苗や苗木を手に入れるかだが・・・。
それは帰って聞けばいいだろう。
なんなら遠方から仕入れてもいい。
金の為なら初期投資は惜しまないさ。
プラス、暇つぶしにもな。
「ただいま。」
「おかえりなさい、いかがでしたか?」
「あぁ、面白そうな品がいくつかあった。それについていろいろと聞きたいんだが・・・、時間的に先ず飯だな。」
「食事の用意は出来ております、私達は済ませましたのでシロウ様もどうぞ。」
「助かる。」
バックヤードへ移動しメモを読みながら昼食をとっていると、裏庭から頬に泥を付けたエリザが戻ってきた。
「どうしたんだ?」
「シロウが土いじりしたいって言ったから耕してたの。」
「嘘だろ、もうやってるのか?」
「え、ダメだった?」
「いや、ありがたいが・・・。どんな苗を植えるかによって日当たりとか変えなきゃならないぞ?」
「うそ!も~せっかく頑張ったのに。」
いや、せっかく頑張ったのにって言われても。
裏庭を覗くと日当たりのいい東端の一角がかなりの範囲耕されていた。
まぁ広い庭だし目当てのものは別の場所に植えればいいから構わないけど・・・。
「まぁ、あそこはあそこで別のものを植えるか。芋なら備蓄もできるしな。」
「お芋!」
「好きだろ?」
「寧ろ好きじゃない人なんているの?」
そりゃ探せばいるだろう。
アレルギーとか。
まて、この世界にアレルギーはあるのか?
あんまりそういうの気にしてなかったけど、知らないだけであるのかもな。
「ねぇ、どんなのを植えるの?」
「いい感じなのはホワイトフラゴーラとマジックベリーとかいうやつだ。」
「フラゴーラってあのフラゴーラ?」
「そうだ。ふつうは赤いが白い品種があるらしいぞ。」
「へぇ、知らなかった。でも難しそう。」
「虫がつきやすい欠点はあるが、この辺りでは見かけない虫らしい。うまくいくかもしれない。」
さっき見た本は実際にこの街で栽培した人の育成記録だった。
収穫量は少ないが希少性の高い果物なので貴族に人気なのだそうだ。
見た目は完全に苺である。
味は酸っぱさを減らして甘さを際立たせたような感じ、この前の冬にも何度か食べたが美味しかった。
「マジックベリーは知ってる、乾燥させて食べると美味しいのよね。魔力の回復にもなるし。」
「そうらしいな。苗木が必要になるが風のない場所かつ日当たりのいい場所で育てると落下が少なく実の付きもいいそうだ。まさにうちの庭にピッタリだろ?」
「あれって山じゃないと育たないと思ってたけど違うのね。」
「種から育てるのは無理らしいが、ある程度生育した苗木を持って来たらここでも行けるらしい。」
「ふ~ん。じゃあなんで誰も作らないのかな。」
そこなんだよ。
この地域でも生育出来て金になるなら一大耕作地にでもしてしまえばいい。
土地なら山ほどあるんだから、風は巨大な壁でも作ればどうとでもなる・・・・気がする。
「マジックベリーは苗木が出回らないんです。」
「なんだって?」
と、ミラが表から顔だけ出して教えてくれた。
苗木が出回らない?
どういうことだ。
「出荷をかなり厳しく制限しているので、ここまで遠方に届くことはまずないでしょう。それこそ注文を入れて年単位で待てば一本ぐらいは来るかもしれません。」
「なるほどなぁ。だから高いのか。」
「生産調整をして価格を釣り上げているとも言われていますが、正しいことはわかりません。」
「なるほどなぁ。そういう理由なら仕方がない、他の品種を考えるとしよう。」
金になるになると思ったんだが世の中そう簡単に儲けさせてくれないようだ。
「どんな木なの?」
「低木で1mほどの高さまでしか育たないらしい。ギザギザの葉が特徴だそうだ。ほら、こんなやつ。
俺は図書館で書いた模写を見せてみる。
結構きれいに書けたと思うんだが、どうだろうか。
「背が低くてギザギザの葉っぱ。毒はないのよね?」
「毒はないが切れ味が鋭くむやみに触ると手を切るそうだ。収穫には厚手の手袋をつけて行うのがいいらしいぞ。」
「うーん・・・。」
「どうしたんだ?」
エリザが腕を組み必死に何かを考えている。
イヤ思い出しているのだろうか、ぶつぶつと何かを言っている。
「私、それダンジョンで見たかも。」
「なに?」
「ギザギザで葉が鋭くて腰までの高さの木。ダンジョンのかなり奥なんだけど、魔照が大きく照らす遺跡みたいな場所があるの。畑みたいになってて面白いなって思ったんだけど、あれがそうだったのかな。」
「確かにダンジョンなら風はないだろうが、そんな場所があるのか。中って洞窟じゃないのか?」
「そういう場所もあるけど、急に草原が出てきたり岩場になったり、断崖絶壁だったりいろいろよ。」
すごいなダンジョン。
だが行く気にはならない。
行ったら最後生きて帰ってこれないのは目に見えている。
「かなり奥なのか?」
「うん、最近はあまり行かないけど・・・行ってみようか?」
「頼めるか?できれば一本抜いてきてほしいが、最悪枝だけでも構わない。」
「いいの?」
「ベリー種なら接ぎ木か挿し木のどっちにでも対応できるはずだ。」
まぁそれは元の世界の話なのでこっちの世界では定かではないが・・・。
やるだけやってみる価値はあるだろう。
「わかった、やってみる。」
「頼んだ、持って帰った分だけ報酬は払う。」
「別にいいよ。」
「いや、その辺はしっかりしとかないとな。」
「シロウってそういう所細かいよね。」
細かくて悪かったな。
ともかくまずはそれを確認してから考えよう。
エリザが耕した所には、とりあえず芋でも植えとくかな。
そう、雑草だ。
うちは庭が広いのでどうしても雑草が目についてしまう。
気付いたら抜くようにしているが正直めんどくさい。
金になればやる気も出るが所詮雑草、金になるわけがない。
『草。そこら辺に生えている草。最近の平均取引価格は銅貨1枚。最安値銅貨1枚、最高値銅貨2枚、最新の取引日は3日前と記録されています。』
安い。
っていうかこんな雑草を買う人もいるんだな。
飼料か何かにするんだろうか。
「飽きた。」
「も~、まだ始めたばっかりだよ。」
「飽きたものは飽きたんだ。何が楽しくて草むしりなんてしなきゃいけないんだ。」
「私は好きですよ、土いじり。」
「土いじりなら俺も好きだ、だがこれは違う。何かを作るのなら価値があるが、こいつらは何も生み出しやしない。」
雑草は所詮雑草だ。
この前のように石が宝石に化ける事はあれど、こいつにそんな未来はあり得ない。
「なら産み出すものを作ればいいじゃない。」
「ん?」
「そうですね、これだけ広いお庭ですから隅っこに畑があってもいいと思います。」
「なるほど、そうすれば雑草を抜く面積も少なくなるか。」
「抜くことには変わりないけど、何かを産み出す為の労働と考えれば無駄じゃないでしょ?」
確かにその通りだ。
何も生み出さないから面倒なのであって、そうでなければやる気もでる。
頑張れば頑張るだけ帰って来る最高の労働だ。
気分転換にもなるしな。
「決まりだ、じゃあ何を作る?」
「やっぱり食べられるものが良いわよね。
「そうですね。そこにシロウ様の好みを加えるとなると・・・。」
「俺の好み?」
「果物がいいんじゃないですか?お金にもなりますし食べても美味しいです。果樹は時間がかかりますが、今からなら秋の果物に間に合います。」
ほぉお金になる果物か。
俄然やる気がわいてくるな。
食べてよし売って良し、そんなものがあればの話だが。
少し調べてみるか。
「ちょっと出て来る。」
「図書館ですね、行ってらっしゃいませ。」
「なんでわかるんだ?」
「シロウの事だもんお金になりそうな果物を探しに行くんでしょ?」
「それと効率の良い肥料の配合でしょうか。私も肥料に使えそうな薬を探してみます。」
ぐうの音も出なかった。
さすが俺の女達だ。
店番を任せて一人図書館へと向かう。
狙うはお金になってうまくて育てやすい果物。
それと効率の良い肥料の配合だ。
そんなうまい話が・・・。
「ありますよ。」
「あるのか!」
「確かそんな果物を読んだことがあります。えーっと、どこの山だったかな・・・。」
アレンがうずたかく積まれた本の山の間をすり抜けていく。
向こうは体が小さいからサクサク進むが、こっちは山を崩さない様に進まないといけないので大変なんだ。
何とか追いつき指定された本を抜き取る。
「この本の129ページにこの時期に植える果物が載っています。育てやすさの目安も書いてありますので参考にして下さい。それと、こっちの33ページに肥料の配合が載っていますが、種類によってあうあわないがあるので確認してもらう方がいいと思います。」
「助かる。」
「持ち出しは出来ませんので確認したら元の場所に戻しておいてくださいね。元の場所、ですよ。」
「わかってるって。」
山の何番目にどの本があるのか全部把握している彼にとって場所を変えられるのは大問題だ。
この前も一番上に置いたら無茶苦茶怒られたしな。
「じゃあ僕は仕事に戻ります。メモ用紙は奥の棚にありますから好きに使ってください。」
それだけ言うとアレンは作業に戻って行った。
ここにあるすべての本の内容を把握している天才。
いや、変人?
世の中にはすごい人がいるもんだなぁ。
「んじゃま、調べてみますかね。」
ペンを片手に奥の空いたスペースで読みふける。
中々に面白く気づけば他のページまで読んでしまった。
種から育てるのもいいが植樹もありか。
その方が単価の高い果物が手に入りそうだな。
問題はどこで苗や苗木を手に入れるかだが・・・。
それは帰って聞けばいいだろう。
なんなら遠方から仕入れてもいい。
金の為なら初期投資は惜しまないさ。
プラス、暇つぶしにもな。
「ただいま。」
「おかえりなさい、いかがでしたか?」
「あぁ、面白そうな品がいくつかあった。それについていろいろと聞きたいんだが・・・、時間的に先ず飯だな。」
「食事の用意は出来ております、私達は済ませましたのでシロウ様もどうぞ。」
「助かる。」
バックヤードへ移動しメモを読みながら昼食をとっていると、裏庭から頬に泥を付けたエリザが戻ってきた。
「どうしたんだ?」
「シロウが土いじりしたいって言ったから耕してたの。」
「嘘だろ、もうやってるのか?」
「え、ダメだった?」
「いや、ありがたいが・・・。どんな苗を植えるかによって日当たりとか変えなきゃならないぞ?」
「うそ!も~せっかく頑張ったのに。」
いや、せっかく頑張ったのにって言われても。
裏庭を覗くと日当たりのいい東端の一角がかなりの範囲耕されていた。
まぁ広い庭だし目当てのものは別の場所に植えればいいから構わないけど・・・。
「まぁ、あそこはあそこで別のものを植えるか。芋なら備蓄もできるしな。」
「お芋!」
「好きだろ?」
「寧ろ好きじゃない人なんているの?」
そりゃ探せばいるだろう。
アレルギーとか。
まて、この世界にアレルギーはあるのか?
あんまりそういうの気にしてなかったけど、知らないだけであるのかもな。
「ねぇ、どんなのを植えるの?」
「いい感じなのはホワイトフラゴーラとマジックベリーとかいうやつだ。」
「フラゴーラってあのフラゴーラ?」
「そうだ。ふつうは赤いが白い品種があるらしいぞ。」
「へぇ、知らなかった。でも難しそう。」
「虫がつきやすい欠点はあるが、この辺りでは見かけない虫らしい。うまくいくかもしれない。」
さっき見た本は実際にこの街で栽培した人の育成記録だった。
収穫量は少ないが希少性の高い果物なので貴族に人気なのだそうだ。
見た目は完全に苺である。
味は酸っぱさを減らして甘さを際立たせたような感じ、この前の冬にも何度か食べたが美味しかった。
「マジックベリーは知ってる、乾燥させて食べると美味しいのよね。魔力の回復にもなるし。」
「そうらしいな。苗木が必要になるが風のない場所かつ日当たりのいい場所で育てると落下が少なく実の付きもいいそうだ。まさにうちの庭にピッタリだろ?」
「あれって山じゃないと育たないと思ってたけど違うのね。」
「種から育てるのは無理らしいが、ある程度生育した苗木を持って来たらここでも行けるらしい。」
「ふ~ん。じゃあなんで誰も作らないのかな。」
そこなんだよ。
この地域でも生育出来て金になるなら一大耕作地にでもしてしまえばいい。
土地なら山ほどあるんだから、風は巨大な壁でも作ればどうとでもなる・・・・気がする。
「マジックベリーは苗木が出回らないんです。」
「なんだって?」
と、ミラが表から顔だけ出して教えてくれた。
苗木が出回らない?
どういうことだ。
「出荷をかなり厳しく制限しているので、ここまで遠方に届くことはまずないでしょう。それこそ注文を入れて年単位で待てば一本ぐらいは来るかもしれません。」
「なるほどなぁ。だから高いのか。」
「生産調整をして価格を釣り上げているとも言われていますが、正しいことはわかりません。」
「なるほどなぁ。そういう理由なら仕方がない、他の品種を考えるとしよう。」
金になるになると思ったんだが世の中そう簡単に儲けさせてくれないようだ。
「どんな木なの?」
「低木で1mほどの高さまでしか育たないらしい。ギザギザの葉が特徴だそうだ。ほら、こんなやつ。
俺は図書館で書いた模写を見せてみる。
結構きれいに書けたと思うんだが、どうだろうか。
「背が低くてギザギザの葉っぱ。毒はないのよね?」
「毒はないが切れ味が鋭くむやみに触ると手を切るそうだ。収穫には厚手の手袋をつけて行うのがいいらしいぞ。」
「うーん・・・。」
「どうしたんだ?」
エリザが腕を組み必死に何かを考えている。
イヤ思い出しているのだろうか、ぶつぶつと何かを言っている。
「私、それダンジョンで見たかも。」
「なに?」
「ギザギザで葉が鋭くて腰までの高さの木。ダンジョンのかなり奥なんだけど、魔照が大きく照らす遺跡みたいな場所があるの。畑みたいになってて面白いなって思ったんだけど、あれがそうだったのかな。」
「確かにダンジョンなら風はないだろうが、そんな場所があるのか。中って洞窟じゃないのか?」
「そういう場所もあるけど、急に草原が出てきたり岩場になったり、断崖絶壁だったりいろいろよ。」
すごいなダンジョン。
だが行く気にはならない。
行ったら最後生きて帰ってこれないのは目に見えている。
「かなり奥なのか?」
「うん、最近はあまり行かないけど・・・行ってみようか?」
「頼めるか?できれば一本抜いてきてほしいが、最悪枝だけでも構わない。」
「いいの?」
「ベリー種なら接ぎ木か挿し木のどっちにでも対応できるはずだ。」
まぁそれは元の世界の話なのでこっちの世界では定かではないが・・・。
やるだけやってみる価値はあるだろう。
「わかった、やってみる。」
「頼んだ、持って帰った分だけ報酬は払う。」
「別にいいよ。」
「いや、その辺はしっかりしとかないとな。」
「シロウってそういう所細かいよね。」
細かくて悪かったな。
ともかくまずはそれを確認してから考えよう。
エリザが耕した所には、とりあえず芋でも植えとくかな。
20
お気に入りに追加
388
あなたにおすすめの小説

Age43の異世界生活…おじさんなのでほのぼの暮します
夏田スイカ
ファンタジー
異世界に転生した一方で、何故かおじさんのままだった主人公・沢村英司が、薬師となって様々な人助けをする物語です。
この説明をご覧になった読者の方は、是非一読お願いします。
※更新スパンは週1~2話程度を予定しております。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ
Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_
【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】
後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。
目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。
そして若返った自分の身体。
美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。
これでワクワクしない方が嘘である。
そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。

鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる