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68.転売屋は加工を依頼する
しおりを挟む涙貝の雫。
それは新しい可能性を秘めた品かもしれない。
そう感じた俺は買い取った品を持ってすぐに右隣の服屋へと向った。
勿論服を買いに行ったわけじゃない。
別の用事だ。
「おや、シロウさんじゃないか。買い物かい?」
「いや、今日は頼みがあってきたんだ。」
「なんだい、冷やかしかい。」
「今度夏物を二人分作りに来るから許してくれよ。」
「そういうことなら仕方ないねぇ。」
ここの奥さんとは大分親しくなった。
名前はローザさん。
肝っ玉母さんって感じの奥さんで、ビール腹の旦那さんとラブラブだ。
ちなみに服を仕立てるのは旦那さんらしい。
ごつごつした指だが、かなり精巧な細工まで出来る凄腕としてこの辺じゃ有名らしい。
「この辺で宝飾品の細工仕事をしている職人を探しているんだ。別に店は構えてなくても良い、作ってほしい物があってね。」
「なんだい、いよいよ結婚するのかい」
「違うよ、面白い物が手に入ったんで加工してもらいたいんだ。」
「なんだい。男なら女の一人や二人さっさと養ってやりな。」
「本人にその気があればな。」
いや、あるんだけどないって事にしておく。
そうじゃないと面倒な事になるからだ。
「まったく、最近の若い子は困ったねぇ。で、職人だったね。それだったら裏通りのルティエちゃんがいいよ、若いが腕は確かだ。」
「裏通りの何処にいるんだ?」
「小さなトンカチが目印さ、行けばわかるよ。」
「ありがとうローザさん、恩に着るよ。」
「そう思うなら早めに買いに来るんだね。来月には予約でいっぱいになるからね。」
暑くなる前に仕立てるんだろうか。
混む前に用意した方が良いかもない。
と、いう感じで職人を紹介してもらい俺は裏通りへと向った。
大通りから一本入ったそこは、狭いながらも人通りが多い。
駆け出しの職人が店を構える場所で、珍しい物を探したい若者に人気の場所だ。
残念ながら俺は興味ないが、エリザなんかはよく出入りしているらしい。
ミラは・・・。
そういえばこういうのに興味がないみたいだ。
奴隷だからって気を使っているんだろうか。
今度聞いてみるとしよう。
「お、トンカチの看板、あれだな。」
二人すれ違うのがやっとの細道を進むと目印になる看板を見つけた。
出窓から中が覗けるようになっており、少女が無心で何かの作業をしている。
声をかけても良いんだろうか。
「あー、アンタがルティエか?」
声をかけるも返事は無い。
「作業中すまない、ローザさんの紹介で来たんだがあんたがルティエか?」
「え?私?」
「アンタしかいないだろ。」
周りをキョロキョロ見渡し他の誰かを探したようだが、残念ながら他に誰も居ない。
「すみません、気付かなかった。」
「集中してる時に悪かったな。」
「いえ、お客さんですよね?」
「仕事を頼みたい、アクセサリーの制作なんだが可能か?」
「良かったら中にどうぞ、その、狭いですけど。」
てっきり出窓でやり取りするのかと思ったがそうじゃないようだ。
横の小さなドアを中腰でくぐると中は思っていた以上に広かった。
というか、ここは居住部だろ。
店が狭すぎて商談用のスペースがないようだ。
「急に来てすまない。」
「いえ、片付けてなくてごめんなさい。」
「そういうのは気にしてない、良い仕事をしてくれればそれで良い。」
「何を作ってほしいんですか?」
「コレを使ってネックレスを作ってほしいんだ。」
机の上に置きっぱなしになっていた食器などはそのまま流しに積み上げられ、代わりに出来たスペースにさっき買取ったばかりの涙貝の雫を転がす。
それを見た瞬間に、ぶっちゃけダルそうな顔をしていたルティエの目つきが変わった。
「涙貝の雫!」
「良くわかるな。」
「そりゃそうですよ!一度は手にとって加工したい品ですからね!でも、真球じゃない?」
「あぁ。あえて真球じゃない奴を買取ったんだ。コレを加工して売りに出すつもりなんだが、出来るか?」
「勿論できるけど・・・。真球じゃない上に無名の私が作った奴なんて誰が買うの?」
先程まで輝いていた目がまたどんよりと曇ってしまう。
まだ無名。
それを気にしているだろうが、ぶっちゃけ俺にとってはどうでもいい事だ。
むしろその方が何かとやり易いかもしれない。
コレが化ければ彼女は有名になる・・・かもしれない。
「誰が作ったかは問題じゃない。俺の想像通り作れるかが重要なんだ。」
「そりゃ、言われた通りには作るけど・・・。」
「俺のところに出入りする冒険者がコレを月みたいだって言ったんだ。俺もそう思ってこれを月の形のネックレスにしたいと思っている。少し削る必要があるから、出来るだけ腕の良い職人に頼みたいんだ。可能かどうか教えてくれ。」
「コレを月に?」
曇っていた目に再び光が戻ってきた。
「触っても良い?」
返事代わりに無言で頷くと慌てたようにソレを手に取り色々な角度から見始めた。
目線の高さに持ってきたと思ったら上から見たり横から見たり。
しまいには下から覗き込むような感じで見始めた。
よほど興味を引いたようだ。
「で、どうだ?」
「出来る。ここを少し削って尖った部分に金具を入れてチェーンで吊れば大丈夫。」
「金具を入れる?割れないのか?」
「うん、鉱石と違って柔らかいし真球なんて小さな穴を貫通させてるんだから金具ぐらい問題ないよ。」
「費用はいくらかかる?チェーンの材料費なんかはこっちで持とう。」
「銀の方が安いけど、コレなら絶対に金が良いと思うんだ。それも白金が良いと思う。」
白金か。
確かに乳白色のコレには金色よりも淡い銀色のほうが似合うだろう。
「いくらぐらいになる?」
「チェーンの長さによるけど、つけるのは女性だよね?」
「あぁ。」
「それなら銀貨80枚、加工賃入れて金貨1枚でどうかな。」
「加工賃安すぎないか?」
「涙貝なんて品を使わせてもらうんだもん、これでいいよ。でも失敗しちゃったら・・・。」
「その時はその時だ、文句は言わないさ。だから安心して良い奴を作ってくれ。」
「まっかせといてよ!」
この日一番の顔で笑うルティエに俺は何故か絶大な安心感を感じた。
失敗してもまだ後四つある。
それに、失敗する事は無いだろう。
俺の勘がそう言ってる。
これまで色々な経験を積んできたからか、こういった勘は結構当るんだよな。
間違いなく良い品が出来上がってくるだろう。
「じゃあ前金で払っておく。」
「え、出来てからで良いよ。」
「金の心配をすると良い仕事が出来ないっていうからな。」
「正直助かるけど・・・。」
「で、何時取りに来たら良い?」
「二日、ううん三日頂戴。」
「そんなもんでいいのか?」
「ちょうど仕事なかったしコレだけの仕事だからすぐやりたいんだ。」
職人気質なんだろうな。
気になったらとことんやるタイプの人間なんだろう。
それこそ寝食を忘れそうなタイプだ。
「寝不足は良い仕事の敵だぞ、それと飯は食え。っていうかこの状況、食えてるのか?」
さっき片付けた食器だが、ぶっちゃけ随分前から積んであったような感じだった。
食事をしたというのなら埃が積もっているはずがない。
若いから血色は良いのかもしれないが、正直かなりガリガリな感じだ。
「あー、うん。朝にパン食べたよ?」
「昨日は?」
「パン食べたよ?」
「お前は馬鹿か?パンだけで生きていけるわけないだろうが!」
思わず出た大声に身を竦めて怯えてしまった。
身体が小さいだけあって子供をしかりつけてるような雰囲気になる。
外にも声が聞こえたんだろう、出窓から中を覗き込んでくる人さえいた。
いかんいかん。
通報される前に早いこと済ませてしまおう。
「依頼変更だ。」
「え!?」
「飯食ってから仕事しろ、三食必ず摂れ。何ならうちの奴隷に持って来さす。」
「い、いいよそこまでしなくても!」
「そうじゃなきゃ金は払わないし仕事も他に持っていく。」
「ダメだよ!コレは私がやるんだから!」
子供のように身をよじって涙貝を隠してしまった。
いや、ソレ俺のなんで。
「嫌なら言う事を聞け、今から食いに行くから準備しろ。」
「え、今から?」
「当たり前だ。すぐ取り掛かりたいんだろ?」
「でも、化粧とか・・・。」
「スッピンで客の前に立っておきながら今さらだろ。だがそうだな、着替えたほうが良いだろうな。」
「え?」
不思議そうな顔で下を見たルティエの顔が一瞬にして真っ赤になった。
あのクリムゾンティアと同じぐらいに赤かったようにも思える。
そりゃそうだろう。
客と話をするのに上だけ着て下は下着姿なんだから。
まるでテレワークの為に上だけ着ているような感じで俺は面白かったけどな。
だが体つきが子供過ぎて全然そそられなかった。
やはり下着姿はそれなりに肉付きが良い女にかぎる。
それこそエリザなんかは程よく筋肉が付いていてモデルのようにみえるから下着一枚でも結構様になる。
そしてそそられる。
慌てて別の部屋に駆け込み、真っ赤な顔のまま戻ってきたルティエはしっかりとズボンを履きうっすらと化粧も済ませていた。
「お、お待たせしました。」
「よし、良い仕事はいい食事からだ。一度店によってから行くから付いて来い。」
「はい!」
よっぽどこの仕事がしたいんだろうな。
顔は赤いままだが元気一杯返事をして後ろを着いてくる。
その後エリザとミラを迎えに行き、ルティエを紹介した後一角亭へとむかった。
その日も二人いや三人が飲みまくったのは言うまでもない。
全く学習しないんだから。
それは新しい可能性を秘めた品かもしれない。
そう感じた俺は買い取った品を持ってすぐに右隣の服屋へと向った。
勿論服を買いに行ったわけじゃない。
別の用事だ。
「おや、シロウさんじゃないか。買い物かい?」
「いや、今日は頼みがあってきたんだ。」
「なんだい、冷やかしかい。」
「今度夏物を二人分作りに来るから許してくれよ。」
「そういうことなら仕方ないねぇ。」
ここの奥さんとは大分親しくなった。
名前はローザさん。
肝っ玉母さんって感じの奥さんで、ビール腹の旦那さんとラブラブだ。
ちなみに服を仕立てるのは旦那さんらしい。
ごつごつした指だが、かなり精巧な細工まで出来る凄腕としてこの辺じゃ有名らしい。
「この辺で宝飾品の細工仕事をしている職人を探しているんだ。別に店は構えてなくても良い、作ってほしい物があってね。」
「なんだい、いよいよ結婚するのかい」
「違うよ、面白い物が手に入ったんで加工してもらいたいんだ。」
「なんだい。男なら女の一人や二人さっさと養ってやりな。」
「本人にその気があればな。」
いや、あるんだけどないって事にしておく。
そうじゃないと面倒な事になるからだ。
「まったく、最近の若い子は困ったねぇ。で、職人だったね。それだったら裏通りのルティエちゃんがいいよ、若いが腕は確かだ。」
「裏通りの何処にいるんだ?」
「小さなトンカチが目印さ、行けばわかるよ。」
「ありがとうローザさん、恩に着るよ。」
「そう思うなら早めに買いに来るんだね。来月には予約でいっぱいになるからね。」
暑くなる前に仕立てるんだろうか。
混む前に用意した方が良いかもない。
と、いう感じで職人を紹介してもらい俺は裏通りへと向った。
大通りから一本入ったそこは、狭いながらも人通りが多い。
駆け出しの職人が店を構える場所で、珍しい物を探したい若者に人気の場所だ。
残念ながら俺は興味ないが、エリザなんかはよく出入りしているらしい。
ミラは・・・。
そういえばこういうのに興味がないみたいだ。
奴隷だからって気を使っているんだろうか。
今度聞いてみるとしよう。
「お、トンカチの看板、あれだな。」
二人すれ違うのがやっとの細道を進むと目印になる看板を見つけた。
出窓から中が覗けるようになっており、少女が無心で何かの作業をしている。
声をかけても良いんだろうか。
「あー、アンタがルティエか?」
声をかけるも返事は無い。
「作業中すまない、ローザさんの紹介で来たんだがあんたがルティエか?」
「え?私?」
「アンタしかいないだろ。」
周りをキョロキョロ見渡し他の誰かを探したようだが、残念ながら他に誰も居ない。
「すみません、気付かなかった。」
「集中してる時に悪かったな。」
「いえ、お客さんですよね?」
「仕事を頼みたい、アクセサリーの制作なんだが可能か?」
「良かったら中にどうぞ、その、狭いですけど。」
てっきり出窓でやり取りするのかと思ったがそうじゃないようだ。
横の小さなドアを中腰でくぐると中は思っていた以上に広かった。
というか、ここは居住部だろ。
店が狭すぎて商談用のスペースがないようだ。
「急に来てすまない。」
「いえ、片付けてなくてごめんなさい。」
「そういうのは気にしてない、良い仕事をしてくれればそれで良い。」
「何を作ってほしいんですか?」
「コレを使ってネックレスを作ってほしいんだ。」
机の上に置きっぱなしになっていた食器などはそのまま流しに積み上げられ、代わりに出来たスペースにさっき買取ったばかりの涙貝の雫を転がす。
それを見た瞬間に、ぶっちゃけダルそうな顔をしていたルティエの目つきが変わった。
「涙貝の雫!」
「良くわかるな。」
「そりゃそうですよ!一度は手にとって加工したい品ですからね!でも、真球じゃない?」
「あぁ。あえて真球じゃない奴を買取ったんだ。コレを加工して売りに出すつもりなんだが、出来るか?」
「勿論できるけど・・・。真球じゃない上に無名の私が作った奴なんて誰が買うの?」
先程まで輝いていた目がまたどんよりと曇ってしまう。
まだ無名。
それを気にしているだろうが、ぶっちゃけ俺にとってはどうでもいい事だ。
むしろその方が何かとやり易いかもしれない。
コレが化ければ彼女は有名になる・・・かもしれない。
「誰が作ったかは問題じゃない。俺の想像通り作れるかが重要なんだ。」
「そりゃ、言われた通りには作るけど・・・。」
「俺のところに出入りする冒険者がコレを月みたいだって言ったんだ。俺もそう思ってこれを月の形のネックレスにしたいと思っている。少し削る必要があるから、出来るだけ腕の良い職人に頼みたいんだ。可能かどうか教えてくれ。」
「コレを月に?」
曇っていた目に再び光が戻ってきた。
「触っても良い?」
返事代わりに無言で頷くと慌てたようにソレを手に取り色々な角度から見始めた。
目線の高さに持ってきたと思ったら上から見たり横から見たり。
しまいには下から覗き込むような感じで見始めた。
よほど興味を引いたようだ。
「で、どうだ?」
「出来る。ここを少し削って尖った部分に金具を入れてチェーンで吊れば大丈夫。」
「金具を入れる?割れないのか?」
「うん、鉱石と違って柔らかいし真球なんて小さな穴を貫通させてるんだから金具ぐらい問題ないよ。」
「費用はいくらかかる?チェーンの材料費なんかはこっちで持とう。」
「銀の方が安いけど、コレなら絶対に金が良いと思うんだ。それも白金が良いと思う。」
白金か。
確かに乳白色のコレには金色よりも淡い銀色のほうが似合うだろう。
「いくらぐらいになる?」
「チェーンの長さによるけど、つけるのは女性だよね?」
「あぁ。」
「それなら銀貨80枚、加工賃入れて金貨1枚でどうかな。」
「加工賃安すぎないか?」
「涙貝なんて品を使わせてもらうんだもん、これでいいよ。でも失敗しちゃったら・・・。」
「その時はその時だ、文句は言わないさ。だから安心して良い奴を作ってくれ。」
「まっかせといてよ!」
この日一番の顔で笑うルティエに俺は何故か絶大な安心感を感じた。
失敗してもまだ後四つある。
それに、失敗する事は無いだろう。
俺の勘がそう言ってる。
これまで色々な経験を積んできたからか、こういった勘は結構当るんだよな。
間違いなく良い品が出来上がってくるだろう。
「じゃあ前金で払っておく。」
「え、出来てからで良いよ。」
「金の心配をすると良い仕事が出来ないっていうからな。」
「正直助かるけど・・・。」
「で、何時取りに来たら良い?」
「二日、ううん三日頂戴。」
「そんなもんでいいのか?」
「ちょうど仕事なかったしコレだけの仕事だからすぐやりたいんだ。」
職人気質なんだろうな。
気になったらとことんやるタイプの人間なんだろう。
それこそ寝食を忘れそうなタイプだ。
「寝不足は良い仕事の敵だぞ、それと飯は食え。っていうかこの状況、食えてるのか?」
さっき片付けた食器だが、ぶっちゃけ随分前から積んであったような感じだった。
食事をしたというのなら埃が積もっているはずがない。
若いから血色は良いのかもしれないが、正直かなりガリガリな感じだ。
「あー、うん。朝にパン食べたよ?」
「昨日は?」
「パン食べたよ?」
「お前は馬鹿か?パンだけで生きていけるわけないだろうが!」
思わず出た大声に身を竦めて怯えてしまった。
身体が小さいだけあって子供をしかりつけてるような雰囲気になる。
外にも声が聞こえたんだろう、出窓から中を覗き込んでくる人さえいた。
いかんいかん。
通報される前に早いこと済ませてしまおう。
「依頼変更だ。」
「え!?」
「飯食ってから仕事しろ、三食必ず摂れ。何ならうちの奴隷に持って来さす。」
「い、いいよそこまでしなくても!」
「そうじゃなきゃ金は払わないし仕事も他に持っていく。」
「ダメだよ!コレは私がやるんだから!」
子供のように身をよじって涙貝を隠してしまった。
いや、ソレ俺のなんで。
「嫌なら言う事を聞け、今から食いに行くから準備しろ。」
「え、今から?」
「当たり前だ。すぐ取り掛かりたいんだろ?」
「でも、化粧とか・・・。」
「スッピンで客の前に立っておきながら今さらだろ。だがそうだな、着替えたほうが良いだろうな。」
「え?」
不思議そうな顔で下を見たルティエの顔が一瞬にして真っ赤になった。
あのクリムゾンティアと同じぐらいに赤かったようにも思える。
そりゃそうだろう。
客と話をするのに上だけ着て下は下着姿なんだから。
まるでテレワークの為に上だけ着ているような感じで俺は面白かったけどな。
だが体つきが子供過ぎて全然そそられなかった。
やはり下着姿はそれなりに肉付きが良い女にかぎる。
それこそエリザなんかは程よく筋肉が付いていてモデルのようにみえるから下着一枚でも結構様になる。
そしてそそられる。
慌てて別の部屋に駆け込み、真っ赤な顔のまま戻ってきたルティエはしっかりとズボンを履きうっすらと化粧も済ませていた。
「お、お待たせしました。」
「よし、良い仕事はいい食事からだ。一度店によってから行くから付いて来い。」
「はい!」
よっぽどこの仕事がしたいんだろうな。
顔は赤いままだが元気一杯返事をして後ろを着いてくる。
その後エリザとミラを迎えに行き、ルティエを紹介した後一角亭へとむかった。
その日も二人いや三人が飲みまくったのは言うまでもない。
全く学習しないんだから。
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