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二章 恋わずらいはゆううつで
おうちにて2
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「それからパパのお父さん、おじいちゃんにパソコンを借りてライブ会場の場所を探したりしていたね。
今から思うとこどもだったなあ」
パパはしみじみといった。
「でもそれだけパパはその女の子のことがすきだったのよね」
「きっとそうだったんだろうね」
「きっと? 自分のことでしょ?」
「自分のことだからだよ」
「ふうん……」
ハルカにはよくわからない。
なぜならハルカもまだ子供だからだ。
「でもパパってオフサマー知らなかったんだね。ハルカでも知っているのに」
「今はだいぶ有名だからね。当時はまだまだ若手で、それほど有名でもなかったよ」
「今でもその会場に行ったら会える? ハルカ、オフサマーが歌っているの近くでみたいな」
クリスマスソングが有名だ。
今もよくCMで使われているので、ハルカはその部分だけはすっかり覚えていた。
「いやあ、もう無理だと思うよ。ああいう人たちはドームとか何万にも入るところでやるから。三百人も入らないような小さなライブ会場でやっていたのは当時だけだと思う」
「それいいなあ」
あんな有名なひとたちがすぐ目の前で歌っている。
なんだかそれはすごくぜいたくに思えた。
「じゃあハルカサンタさんにライブで……」
好きなアイドルのグループを言おうとして、はっとハルカは気づいた。
「パパ、まだサンタさん出てきていないね」
「そうだったかな?」
「そうだよ。結局何をプレゼントしてもらったの」
パパはにっこり笑うと、ハルカの頭をなでる。
「そうだね。じゃあクリスマスイブの話をしようか。パパがとても大切なものをもらった、あの日のことを」
パパは一度コーヒーを入れると席からたちあがった。
それからコーヒーと、ハルカのために温かいレモンを入れてくれる。
二人でこたつに入り、一口飲んだところでパパはまた話をはじめた。
今から思うとこどもだったなあ」
パパはしみじみといった。
「でもそれだけパパはその女の子のことがすきだったのよね」
「きっとそうだったんだろうね」
「きっと? 自分のことでしょ?」
「自分のことだからだよ」
「ふうん……」
ハルカにはよくわからない。
なぜならハルカもまだ子供だからだ。
「でもパパってオフサマー知らなかったんだね。ハルカでも知っているのに」
「今はだいぶ有名だからね。当時はまだまだ若手で、それほど有名でもなかったよ」
「今でもその会場に行ったら会える? ハルカ、オフサマーが歌っているの近くでみたいな」
クリスマスソングが有名だ。
今もよくCMで使われているので、ハルカはその部分だけはすっかり覚えていた。
「いやあ、もう無理だと思うよ。ああいう人たちはドームとか何万にも入るところでやるから。三百人も入らないような小さなライブ会場でやっていたのは当時だけだと思う」
「それいいなあ」
あんな有名なひとたちがすぐ目の前で歌っている。
なんだかそれはすごくぜいたくに思えた。
「じゃあハルカサンタさんにライブで……」
好きなアイドルのグループを言おうとして、はっとハルカは気づいた。
「パパ、まだサンタさん出てきていないね」
「そうだったかな?」
「そうだよ。結局何をプレゼントしてもらったの」
パパはにっこり笑うと、ハルカの頭をなでる。
「そうだね。じゃあクリスマスイブの話をしようか。パパがとても大切なものをもらった、あの日のことを」
パパは一度コーヒーを入れると席からたちあがった。
それからコーヒーと、ハルカのために温かいレモンを入れてくれる。
二人でこたつに入り、一口飲んだところでパパはまた話をはじめた。
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